活动剧情

雨上がりの一番星

活动ID:1

第 1 话:ひとりぼっちの雨模様

咲希:ん……。 ……あれ?
咲希:いつの間に寝ちゃってたんだろう。 んー。変な姿勢になってたのかな。首が痛いよ~
咲希:……最近、ずっと雨だなぁ。やんなっちゃう
咲希:次お兄ちゃん達が来る時には 晴れてるといいな
咲希:…………
咲希:……これじゃあ、今日も見えないな、星
咲希:みんなどうしてるんだろ。 クラスの子達と、遊んだりしてるのかな
咲希:……みんなに、会いたいなぁ
咲希:……ん、んん
咲希:あれ? このベッド、病院のじゃない……?
咲希:……そっか。 アタシもう元気なんだ
咲希:みんなと一緒にいられるんだ……
司の声:おーい咲希! まだ支度しているのかー?
司の声:毎朝身支度に気合を入れるのはいいことだが、 あんまりのんびりしていると遅刻するぞー!
咲希:え? 朝? い、今何時!?
咲希:ね……寝坊しちゃった~!
宮益坂女子学園 1年C組
咲希:はぁ……はぁ……。 ま、間に合ったぁ……
咲希:よかったー。 お兄ちゃんが起こしてくれなかったら危なかったかも
一歌:おはよ、咲希。 間に合ってよかったね
一歌:咲希が寝坊なんて珍しいから、連絡来た時びっくりしちゃった。 夜更かしでもしてたの?
咲希:そういうわけじゃないんだけど、 夢を見てたらずいぶん寝ちゃってたみたいで
一歌:夢? どんな夢だったの?
咲希:え? えーっと、それは……
クラスメイト:天馬さん、星乃さん。 そろそろ先生が来そうだよ
咲希:あっ、そ、そうだね! ありがとう!
咲希:ほらほら! いっちゃんも座って座って!
一歌:う、うん
咲希:(……入院してた頃の夢を見たなんて言ったら、 きっと気を遣わせちゃうよね)
咲希:(いっちゃん、アタシが遠くの病院に入院したせいで あんまりお見舞いに来られなかったこと、ずっと気にしてたし)
咲希:(今はもう体も大丈夫になったし、 みんなに心配かけたくないもん)
咲希:(今日も元気にがんばるぞー!)
放課後
咲希:授業終わりっ! 練習行こ、いっちゃんっ!
一歌:うん。 咲希、今日なんだかテンション高いね
咲希:うん! 朝は遅刻しかけちゃったけど、 今日はもうバッチリだよ!
咲希:それに今日は、あっちに行く約束の日だしね!
一歌:うん、そうだね。 久しぶりに行くから、楽しみだな
穂波:あ、咲希ちゃん、一歌ちゃん
咲希:ほなちゃーん! 授業お疲れさまー……の、ハグ!
穂波:きゃっ! さ、咲希ちゃん、 急に抱き着いたら危ないよ~
志歩:廊下で暴れないでよね
咲希:あ、しほちゃん! それじゃあしほちゃんにも、お疲れさまのハグを……もがっ!
志歩:だから暴れるなって言ってるでしょ。 ほら、今日はあっち行くんだから、人目につかないところ行くよ
穂波:志歩ちゃん、そんなふうにほっぺた掴んだら 咲希ちゃんの顔が……ふふふっ
一歌:あははっ、咲希、すごい顔になってる
咲希:しほひゃん、わはったはら、ほっぺはなひへ~!
宮益坂女子学園 中庭
一歌:……ここなら、人もいないみたいだし大丈夫かな。 みんなも大丈夫?
咲希:うんっ!
一歌:じゃあ……行くよ
教室のセカイ
ミク:いらっしゃい、みんな
ルカ:ふふ、待ってたわ
咲希:ミクちゃん、ルカさん! 今日もよろしくお願いしま~すっ♪
ミク:うん。 咲希は今日も元気いっぱいだね
一歌:でも、朝は遅刻ギリギリだったんだよ。 びっくりしちゃった
志歩:へぇ、そうなの? 咲希が遅刻しかけるなんて珍しいじゃん
穂波:いつもすごく早く登校してるもんね。 何かあったの?
咲希:えへへ、ちょっと寝ぼけて二度寝しちゃったんだ~
志歩:咲希っぽいっちゃ咲希っぽいね
咲希:それより、早くスタジオ練習の成果、 ミクちゃん達に聴いてもらおうよ!
一歌:そうだね。 それじゃ、準備しよっか
穂波・志歩:『うん』
咲希:(あの夢にはドキっとしたけど、今はもう大丈夫)
咲希:(ひとりぼっちだったあの頃とは違う。 今は、みんながいつもそばにいてくれるもん)
咲希:(だからこれから、あの時過ごせなかったみんなとの時間を たくさん取り戻していかなくっちゃ!)

第 2 话:みんなと一緒に

スクランブル交差点
咲希:じゃあこれからバイトだからアタシはここで! みんなまたね~♪
志歩:あ、今日カフェのバイトの日か。 じゃあまた
穂波:咲希ちゃん、バイトがんばってね
一歌:バイバイ
志歩:……にしても、今日の咲希、 やけにテンション高かったね
穂波:もしかして、何かいいことあったのかな? 晩ご飯に好きなものが出るとか……
志歩:それなら私達に言うでしょ。よく小学生みたいに、 今日は夜ハンバーグなんだーとか言ってくるし
穂波:それもそっか。 それじゃあなんだろうね?
一歌:んー……なんだろう?
志歩:ま、元気な分にはいいか
志歩:それじゃ、私は楽器屋寄るから
穂波:あ、わたしも買い物して帰るからここで。 またね、一歌ちゃん
一歌:うん。また明日
一歌:……あ
一歌:(……咲希があんなにはしゃいでたのは、 みんなと一緒にいられるのが嬉しいからかな?)
咲希:いっちゃん、今日はわざわざお見舞いに来てくれて、 ホントにありがとう!
一歌:ううん。むしろ、あんまり来られなくてごめんね
咲希:全然だよ! ここまで来るの、新幹線使っても2時間かかるし、 交通費もすごいかかっちゃうんだもん
咲希:そんなに何回も来てくれたら、 悪いな~って思っちゃうし!
咲希:ほなちゃんとしほちゃんの都合があわなかったのは 残念だけど……
咲希:アタシ、みんなと遊ぶためにもがんばって治すね!
一歌:…………。 うん。待ってるよ、咲希
一歌:それじゃあ、また来るね
咲希:……うん。またね
一歌:あ……
咲希:あっ! 駅で買える『ももどーる』ってお菓子、オススメだよ! とっても美味しいんだ~。お土産に買ってってね
咲希:バイバイ、いっちゃん!
一歌:咲希……
一歌:(……ずっとみんなと一緒にいたかったんだもんね)
一歌:(こうやって、みんなで一緒にバンドをやれるようになって 本当によかった)
宮益坂
咲希:お疲れさまでしたー!
店長:お疲れさま、天馬さん。 そういえば来月のシフトは出した? もうすぐ提出の〆日よ
咲希:あ、たしか……。 はい、お願いします!
店長:来月も今月と同じシフトね。 わかったわ。よろしくね
咲希:はーい! よろしくお願いします!
咲希:ふふっ。スケジュール帳、予定がいっぱい♪
咲希:バンドもして、部活もして、バイトもして、 青春してるって感じ~!
咲希:……でも
咲希:……みんなに、会いたいなぁ
咲希:もっと……一緒にいたいな
咲希:……ん? なんだろ、このポスター。昨日まではなかったよね
咲希:天文台、一般開放……。 家族や友達と、星を見てみよう……
咲希:コレだー!
咲希:みんなで天文台! すごく青春っぽい!
咲希:セカイでもキレイな星いっぱい見てるけど、 やっぱりこっちでも見たいもんね
咲希:天文台の場所は……。 あ、ここって、近くにオシャレな通りがある駅だ!
咲希:それなら昼は買い物して、みんなでランチして……。 そうだ、この前雑誌でみたスイーツも食べようっと!
咲希:あ、行ってみたかった美術館もあるんだった。 うーん、全部行けるかな?
咲希:ううん! 全部行こう! 思い出いっぱい作っちゃおう!
咲希:それでたくさん遊んだら、夜は天文台で星を見て……
咲希:うん、絶対楽しい! よーし、みんなにも予定確認しなくっちゃ!
咲希:みんなと一緒に、いっぱい遊びたいな~!

第 3 话:星よりベース

教室のセカイ
一歌:天文台?
咲希:そう! 次の土曜日に、みんなで行こうよ! 普段は見られない天文台の中も見れちゃうんだって
穂波:あ、それ知ってる……!  たまにしか一般開放しないんだよね
穂波:星のことを教えてくれる講演会みたいなのもあるから、 わたしも行ってみたかったんだ
咲希:おおー。さすがほなちゃん。星博士!
穂波:博士ってほどじゃないよ……。 それに有名なところだし
ルカ:そんな所があるのね。 星の勉強までできるなんて、面白そうだわ
ミク:そうだね。なんとなく見上げるより、 星のことを知って見たほうがもっと楽しく見れそう
咲希:でしょでしょ~?
志歩:星なら、天文台なんて行かなくても見れるでしょ。 ていうか、ここのほうが綺麗に見えそうだし
咲希:そ、それはそうだけど……。 たまにはあっちでも一緒に星見ようよ~
咲希:あと近くのカフェ行ったり、洋服見たり、 カラオケしたりして……
志歩:そっちのほうがメインなんじゃないの?
咲希:うぐっ。そ、それもあるけど……
咲希:ほ、ほなちゃ~ん。 しほちゃんが……しほちゃんが~
穂波:よしよし
ミク:志歩はあんまり興味ないの? 天文台
志歩:別にそういうわけじゃないけど。 わざわざ遠出までして見なくてもいいでしょ
志歩:その時間があるなら、もっと練習したいし
一歌:志歩は花より団子っていうか、 星よりベースだもんね
志歩:……何その例え
一歌:え? 変かな?
咲希:言いかたっていうか、いっちゃんってそういう 妙な例え出すことあるよね!
一歌:妙……
穂波:さ、咲希ちゃん、追い打ちかけちゃダメだよ……
志歩:なんにしたって、遊ぶだけなら駅前でもできるでしょ。 わざわざ——
ルカ:音を合わせるには、互いの気持ちを知ることも大事よ
志歩:え?
ルカ:たまには音楽以外で、同じ景色を見ることも悪くないわ。 いい演奏をするためにもね
ミク:うん。私もそう思うな
咲希:しほちゃん……ダメ?
志歩:…………はぁ。 ちょっと考えさせて
志歩:その日バイトあるから、行くなら、 シフト変えてもらわないといけないし
咲希:しほちゃん……! ありがとう~!!
志歩:だからくっつくのやめてってば。 うちのお姉ちゃんじゃあるまいし……
ミク:さすがだね、ルカ
ルカ:私はちょっと背中を押しただけよ。 志歩も本当は行きたかったんじゃないかしら
志歩:でも、だからって浮かれて練習が適当になったら 許さないから
志歩:練習で手を抜いたら絶対行かない。わかった?
咲希:うん! 練習は毎日しっかりやるよ!
穂波:毎日って……咲希ちゃん、ソフトテニス部とバイトもあるよね? そんなに根つめたら大変なんじゃない?
咲希:だいじょーぶっ! 今のアタシは昔のアタシとは違うから!
一歌:でも、前も無理して、風邪で1週間学校来られなく なっちゃったし……
咲希:もー、大丈夫だって! ふたりとも心配しすぎ!
咲希:みんなとキラキラな青春を送るためなら、 なんだってできちゃうんだからっ♪
志歩:ハイハイ
穂波:じゃあたくさん青春しようね、咲希ちゃん
咲希:うんっ!
志歩:……? どうしたんですか? ルカさん
ルカ:あ……いいえ。 大したことじゃないの。ちょっと気になっただけ
ミク:そう言われると、余計気になるよ。 どうしたの?
ルカ:……咲希が、なんだかいつもと違うみたいだから
志歩:え?
ルカ:なんとなく、いつもより無理してるような声に聴こえて
志歩:無理して……
志歩:それでまた、前みたいなことになったら……
志歩:ありがとうございます、ルカさん。 咲希のこと、気をつけて見てみます
ルカ:ええ。そうしてあげて
咲希:しほちゃん、そろそろ練習しよ~!
志歩:はいはい。 咲希、はしゃぐのはいいけど、 はしゃぎすぎて無茶なことしないでよ
咲希:もー、子どもじゃないのに……
咲希:アタシは練習曲だって もう完璧に弾けちゃうんだからね!
志歩:……じゃあ、今日の練習、ミスったらラーメンおごりね
咲希:ええ~!?
志歩:自信あるんでしょ? うまくできたら私がタピオカおごる。 トッピングつけたら、値段も同じくらいだしね
咲希:しほちゃんがおごり!? それなら絶対成功させなくっちゃ!
穂波:あっ……!
一歌:ど、どうしたの穂波
穂波:……よく考えると、ラーメンとタピオカミルクティーが同じ くらいの値段って、不思議な感じがしない?
穂波:材料費だって全然違うし……あれ?
一歌:…………穂波
志歩:急に声出すから何かと思ったら……
穂波:え? あ、ご、ごめんね! 急に気になっちゃって……!
咲希:あははは! も~、びっくりした~!
穂波:ごめんね! れ、練習しよう!
咲希:うん、じゃあサビ前からだね。 いくよ~!
ミク:みんな楽しそうだけど……。 ルカは、まだ心配?
ルカ:少し、ね
ルカ:……何もなければいいんだけど

第 4 话:デートの日まで

咲希の部屋
咲希:んっふっふ~♪ ふっふ~♪
咲希:何着て行こうかな~?
司の声:咲希、入っていいか?
咲希:どーぞー♪
司:邪魔するぞ……うわっ! 服だらけじゃないか。ファッションショーでも始めるつもりか?
咲希:ううん、デートに着ていく服選んでるんだよ
司:デ……デート!?
司:デ……デ……っ!!
司:そうだな……! 咲希も、もう、そういう年ごろだからな……!!
司:オレは全力で応援するぞ! 気合を入れて行ってこい!
咲希:え? ちょ、ちょっとお兄ちゃん! 何お父さんみたいな反応してるの?
咲希:いっちゃん達とデートするの!
司:一歌達と? なんだ、そうか……
咲希:それで、お兄ちゃんはなんの用?
司:ああ、次の週末、母さん達が旅行をするらしくてな。 念のため、咲希の予定を聞いておこうと思ったんだ
司:オレは、その週末は公演で家にいないし、 母さん達がいない日に何かあったら大変だからな
咲希:あ、それなら大丈夫だよ! ちょうどその日にいっちゃん達とデートに行くから
司:そうか。ひとりじゃないなら大丈夫だな
咲希:っていうか、心配しすぎだよ! お医者さんももう大丈夫って言ってくれたんだし
司:それはそうだが……
咲希:そうなの! だからお兄ちゃんは安心して行ってきて
司:ああ、わかったわかった。 ……だが、車に気をつけて行くんだぞ!
咲希:は~い!
咲希:もう。お兄ちゃんてば心配性なんだから……
咲希:……んー。 でもたしかに、せっかくのデートの日に 体調崩しちゃったら困るなぁ……
咲希:部活もバイトも楽しいけど、 あんまり無理しないようにしなくっちゃ。 今日は早く寝ようっと
放課後
宮益坂女子学園 中庭
ソフトテニス部部長:それじゃあ、お疲れ様
咲希:はい! お疲れさまでした!
穂波:あ、咲希ちゃん。 ソフトテニス部終わったの?
咲希:ほなちゃん! ほなちゃんも家庭科部終わり? 一緒に帰ろうよ
穂波:うん!
宮益坂
咲希:それで、服は前に買ったショートパンツにしようって決めたの! それから……
穂波:あれ?
穂波:咲希ちゃん、なんだか顔が赤いよ
咲希:え? 赤い?
咲希:熱はないと思うけど……。 もしかしたら、チーク塗り過ぎちゃったかなぁ
穂波:うーん……。でももしかしたら熱があるかもしれないし、 おうちに帰ったら、ちゃんと体温計ったほうがいいと思うよ
咲希:……うん。そうするね。ありがとう
咲希:でもきっと大丈夫だと思うよ! アタシ、基礎体温高いほうだし
咲希:(熱、あるのかな……。 たしかにちょっとボーっとするけど……)
咲希:(でも、これくらいなら、 しっかり寝れば大丈夫だよね)
翌日 放課後
宮益坂女子学園 1年C組
咲希:ふぅ……
咲希:(ほなちゃんの言う通りちょっと熱があったし、 今日は早く帰ってゆっくり寝ようっと)
咲希:……ん? バイト先から? 『シフトに入れる人いますか』?
咲希:まだ〆日まであるはずなのに、どうしたんだろう? えーっと……
咲希:『バイトリーダーの山野さんのお子さんがインフルエンザになって しまった関係で、1週間ほど勤務に入ることが できなくなってしまいました』。……ええっ!?
咲希:『そのため、山野さんが抜けた分の勤務日に 入って下さる方を急募しています』
咲希:あ、天文台に行く日、一番困ってるみたい……土曜日だもんね
咲希:でも、その日は……
咲希:は、はい。天馬です
店長:『ごめんなさい天馬さん! 次の土曜日に勤務入れないかしら? さっき送った通り、山野さんが入れなくなっちゃって……』
咲希:次の土曜日は……ちょっと予定が……
店長:『じゃあ、今日はどうかしら?  今日出なくてすむなら、土曜日に代われるって人がいるの』
咲希:えっと……
咲希:(……ちょっとだけなら、大丈夫かな。 みんな困ってるもんね)
咲希:今日なら、なんとか行けると思います
店長:『本当に!? ありがとう! とっても助かるわ!』
咲希:じゃあ、今から行きますね
一歌:咲希、帰ろう。 今日は部活ないし、まっすぐ帰るよね?
咲希:ごめんいっちゃん! 今日バイト入っちゃったんだ。 急いで行かないといけないから、先に行くね! バイバイ!
一歌:え? うん……
咲希:急がないと……!
志歩:咲希?
志歩:どうしたんだろう。あんなに急いで
志歩:……無理しないようにって、また釘刺しておかないと
スクランブル交差点
咲希:……はぁ。こんな日に限ってお客さん多いなんて、 ついてないなぁ
咲希:熱も、ちょっと上がってきちゃったみたい……
咲希:明日のバンド練習、出るのやめておいたほうがいいかな。 だけど……
志歩:でも、だからって浮かれて練習が適当になったら 許さないから
志歩:練習で手を抜いたら絶対行かない。わかった?
咲希:こんなことで練習休んじゃったら、 みんなで天文台に行けなくなっちゃうかも……
咲希:土曜日まで……もうちょっとだけがんばらなくちゃ

第 5 话:いつでもなんて

レッスンスタジオ
咲希:今日も練習、がんばろ~っ!
穂波:咲希ちゃん、熱は大丈夫? 今日もちょっと赤く見えるけど……
志歩:え? 咲希、熱あるの? それなら家で休んで……
咲希:ううん! ないない! 明日はみんなで天文台に行ける~って思って、 テンション上がっちゃってるだけだから!
志歩:……本当に?
咲希:うん! だから練習やろう! ね!
志歩:……はぁ。 いいけど、ヤバかったらちゃんと言ってよ
志歩:また無理して前みたいになったら……
一歌:そうだよ。 練習ならいつでもできるしさ
咲希:んも~。みんな心配しすぎだよ! ほら、こんなにピンピンしてるでしょ?
志歩:……それならいいけど。とにかく、無理はダメだからね
志歩:じゃあ、頭から通すよ
穂波:あ、今日は個人練習のほうがいいんじゃないかな? それなら、みんなそれぞれのペースでできるし
志歩:あ、それもそっか。じゃあ……
咲希:もー、アタシのことそんなに気にしないでいいってば。 ほら、頭から通そうよ!
一歌:でも……
咲希:個人練習は前もしたし、 アタシは合わせたいな!
穂波:咲希ちゃんがそれでいいならいいんだけど……
咲希:バッチリオッケーだよ! ほらっ、やろやろ~!
志歩:……じゃあ、始めるよ
一歌:うん。しっかり合わせられたね
志歩:今のは噛み合ってた。 最後までズレもなかったね
志歩:咲希も、すごく良くなってたよ
穂波:個人練習がんばって良かったね、咲希ちゃん
咲希:…………
穂波:咲希ちゃん、大丈夫?
咲希:……え? あ。うん!
咲希:あんまり上手く弾けちゃったから 感動しちゃってさ~
穂波:…………?
穂波:ごめんね咲希ちゃん。 ちょっとだけおでこ触るね
咲希:えっ。ほ、ほなちゃん……!
穂波:……! 咲希ちゃん、すごい熱!
志歩:え?
咲希:そ、そんなことないって! いつもこれくらいが平熱だし……
志歩:……ちょっと
咲希:え? 痛……! 腕痛いよしほちゃん!
志歩:本当に、すごい熱
志歩:前倒れた時と同じくらいあるじゃん……
一歌:志歩……
志歩:だから……なんで言わないの!?
志歩:無理しないでって、何度も言ったでしょ!? どうして無茶するの!?
咲希:どうして、って……
咲希:だって……。 みんなと天文台に行きたかったから……
志歩:遊びになんていつでも行けるでしょ! そんなことより咲希の体のほうが……
咲希:そんなことじゃないよ!
志歩:え?
咲希:いつでもなんて行けない! ずっと……行けなかったもん!
一歌:あ……!
咲希:……うん。またね
一歌:咲希……
咲希:う……
穂波:咲希ちゃん大丈夫? 一歌ちゃん、そこの椅子持ってきてもらっていいかな
一歌:あ、う、うん
穂波:咲希ちゃん、座って。 今冷たい飲み物買ってくるね
咲希:あ……。うん……
穂波:ねえふたりとも、落ち着いたら家まで送ってあげたほうが いいかなって思うんだけど……どうかな?
一歌:うん、そうしよう
志歩:…………
咲希の部屋
穂波:……ふぅ
穂波:これで大丈夫だと思うよ
穂波:咲希ちゃん、おうちのもの、勝手にいろいろ触っちゃってごめんね
咲希:ううん……誰もいないから助かったよ……。 ありがと、ほなちゃん……
一歌:穂波は、こういう時本当にしっかりしてるね。 すごいな
穂波:弟もいるから、慣れてるだけだよ
志歩:…………
咲希:……しほちゃん
咲希:ごめんね。 またアタシのせいで、迷惑かけちゃって
志歩:……っ
志歩:そうじゃなくて……!
志歩:…………ううん。 とにかく、今はちゃんと休んで
志歩:話はそれから
咲希:しほちゃん……

第 6 话:雨と夕暮れ

土曜日
咲希の部屋
咲希:雨……
咲希:熱は、もうほとんど下がったけど……
咲希:今日みたいな天気じゃ、天文台に行っても、 何も見られなかったよね
咲希:…………
司の声:咲希。朝食の準備ができたぞ。 咲希の好きなココアもあるから、降りて来たらどうだ?
咲希:お兄ちゃん……
咲希:(アタシのために、わざわざバイト休んでくれたんだよね)
咲希:(お兄ちゃんにまで迷惑かけちゃった……)
咲希:……ごめんね、今は食欲ないから……
司の声:……そうか。 下にいるから、食べたくなったらいつでも降りてくるんだぞ
咲希:うん……
咲希:……みんなに、会いたいなぁ
咲希:…………アタシのバカ
咲希:みんなはちゃんと一緒にいてくれるのに……
咲希:……星、見たかったな
咲希:あれ? 今、スマホが……
咲希:……そっか。 あっちでなら、見られるんだ
教室のセカイ
咲希:……こんにちは
咲希:誰もいない……。 屋上のほうにいるのかな
咲希:こっちにもいないや
咲希:どこ行っちゃったんだろう
咲希:……またひとりぼっちになっちゃった
ルカ:咲希?
咲希:わっ! ル、ルカさん!
ルカ:今日はパジャマ姿なのね。 びっくりしたわ
咲希:あっ、その、これはいろいろ事情があって……!
ルカ:ひとりだけでここに来たのも?
咲希:……あはは
咲希:ルカさんは、なんでもお見通しですね
ルカ:そんなことないわ。 わからないことも、たくさんよ
ルカ:でも、咲希にいつもみたいな元気がないってことはわかるわ
咲希:…………
ルカ:よかったら、少し話していかない?
咲希:……だから、全部アタシが悪かったんです
咲希:みんなで天文台に行きたいなんて言い出して、 勝手に無茶して、風邪ひいて、迷惑かけちゃって……
咲希:だから、アタシのせいなんです
ルカ:咲希は、どうしてそんなに無茶をしたの?
ルカ:志歩が言うように、一緒に天文台に行くチャンスは いくらでもあったのに
咲希:それは……
咲希:ずっと欲しかった時間だったから——
住宅街
一歌:咲希から返事こないな……
穂波:お見舞いに行くのはいいけど、 昨日より酷くなって寝こんじゃってたらどうしよう?
一歌:そしたら、顔だけ見せてすぐ帰ろうよ
一歌:きっと、咲希、今日はいつもより寂しがってると思うから
志歩:……どうしてそう思うの?
一歌:え?
志歩:咲希があんなに必死になったわけ、 一歌はわかってそうだから
一歌:……多分だけど
一歌:咲希が昔言ってたことを思い出したんだ
志歩:昔言ってたこと?
一歌:うん。咲希が入院してすぐの時に、 みんなでお見舞いに行ったことあるでしょ
志歩:……? うん。あのすごく遠い病院でしょ
穂波:専門の有名な先生がいるから、地方の病院にしたって、 咲希ちゃんのお母さん言ってたよね
一歌:実は私、そのあとも、 何回かお母さんとお見舞いに行ってたんだ
一歌:それで、その時咲希が……
咲希:え!? 先生赤ちゃんできたの!? うわ~おめでとう~!
咲希:あ、お祝いの手紙書こう! 今書くから、いっちゃん、先生に渡してくれない?
一歌:うん、いいよ
咲希:ありがとう! えーっと便箋はここだっけ。 よーし
咲希:……健康に気をつけて下さい、っと。 よし、できた
咲希:あ、そーだ。ほなちゃんとしほちゃんにも書こうっと! スマホの連絡ばっかじゃ味気ないしね~
咲希:ほなちゃんもしほちゃんも、忙しいみたいだね。 最近メッセージ送っても、あんまり返事こないんだぁ
一歌:……うん。そうだね。 今度は、一緒に来れるといいな
一歌:(でも、今は、ふたりとも……)
咲希:ふふ、ふたりの似顔絵も描いちゃおうっと
咲希:…………
一歌:咲希? どうしたの?
咲希:……ううん
咲希:この手紙を渡したら、 いっちゃんはみんなのところに帰っちゃうんだなぁって思って
咲希:アタシも、みんなと一緒にいたいな……
一歌:…………
咲希:なんてね! なんだか、雨だとしめっぽくなっちゃってダメだね~
咲希:絶対、返事ちょうだいね……っと。 書けた!
咲希:ほなちゃんは書いてくれそうだけど しほちゃん返事書いてくれるかなー? ふふっ
咲希:はい、いっちゃん。手紙よろしくお願いします!
一歌:……うん
志歩:咲希……
穂波:咲希ちゃん……
一歌:咲希は、私達が思うより、 ずっとずっと寂しかったと思うんだ
一歌:だから——3人で会いに行こう

第 7 话:ゆっくり進もう

司:誰かと思ったら一歌達か! ということは……ズバリ咲希の見舞いだろう!?
一歌:あ、は、はい……
司:そうかそうか! それなら、オレは自分の部屋でショーの構想を 練ってるから、上でゆっくりしていってくれ
司:いやー、大盛況間違いなしの素晴らしいショーが 思い浮かんでしまってな! さすがオレ!
司:ショーができたあかつきには、是非咲希と一緒に見に来てくれ!
一歌:はは……はい……
志歩:相変わらずって感じ
穂波:志歩ちゃん、それはシーだよ
司:それから、昨日は咲希を送り届けてくれて助かった
司:いつも咲希の支えになってくれていること、 本当に感謝している。ありがとう
穂波:ふふ。やっぱり司さんは、咲希ちゃんのお兄さんだね
司:咲希は自分の部屋にいるはずだ。 さっきまでは起きていたから、話せると思うぞ
一歌:咲希、お見舞いに来たよ
一歌:……咲希? 寝てるのかな。 入るよ
咲希の部屋
一歌:あれ? いない?
志歩:トイレに行ってるとか?
一歌:そうかもね。待ってよっか
穂波:私、お手洗いに行きたかったから、 ついでに見て来るね
志歩:……それにしても相変わらず この天井の星、すごいね
一歌:ふふ。蓄光だから、暗くすると光るんだよね
一歌:懐かしいな。みんなでつけて……司さんも手伝ってくれたよね
志歩:咲希が小さいくせに、自分で星つけたいってゴネるから 大変だったけどね
穂波:一歌ちゃん、志歩ちゃん。 咲希ちゃん、お手洗いにはいないみたい
一歌:え?
穂波:さっきの司さんの感じだと、 1階にも降りてないみたいだし……
志歩:どういうこと……? ひとりでどこかに出かけたりしたの?
志歩:まさか……天文台に?
穂波:でもこんな天気じゃ、天文台に行っても星も見られないのに……
一歌:星……
一歌:そっか、もしかしたら……!
一歌:志歩、穂波。 行こう!
教室のセカイ
咲希:入院生活は大変なことがいっぱいあったけど、 楽しいこともいっぱいあったんです
咲希:病院の先生も同じ病室のおばあちゃん達も優しくて、 よくお手玉とか教えてもらったりして……
咲希:でも、たまにすっごく寂しくなる時があったんです。 ……そういう時は、よく星を見てました
ルカ:みんなと見た星空を思い出せるから?
咲希:はい
ミク:ルカ、いないな……。 どこにいっちゃったんだろう
ミク:……あ。あんなところに。  ルカと……咲希?
ミク:(咲希、なんだか元気がなさそう。 だから、ルカが咲希の話を聞いてあげてるのかな)
ミク:(……そういうことなら、ルカ先輩に任せたほうがいいかな)
咲希:絶対またみんなで星を見るんだーって思ったら、 嫌な検査もがんばれたんです
咲希:でも…… それでもやっぱり、急に怖くなっちゃう時があって……
咲希:……なんて言えばいいんだろう
咲希:どんどん——消えていっちゃう気がして
ルカ:消えていく? 何が消えていくの?
咲希:……みんなとの時間が
ルカ:時間……
咲希:本当なら今頃一緒に授業を受けてるはずなのに、とか
咲希:修学旅行で、夜中一緒におしゃべりしてるはずなのに、とか
咲希:本当はみんなと過ごせるはずだった時間が、 何もできずに、どんどん過ぎて行って——
咲希:消えていっちゃう気がしたんです
咲希:そうしたら、これまで過ごした時間も、 一緒に消えていっちゃうように思えて……
咲希:それが……すごく怖くて……
ルカ:…………
咲希:だから……今度は消えないようにしないとって思ったんです
咲希:みんなとの時間を、ちゃんと、 なくならないように形にしなくちゃって
咲希:でも、そのせいで無茶して、 みんなを心配させちゃって……
咲希:アタシ本当に……バカだなぁ……
ルカ:——きっとそれは、焦ってしまっただけよ
咲希:え?
ルカ:失ったものを、手に入れたいと強く願う。 それは当たり前のことよ
ルカ:咲希はただ、そう思うあまり、 焦ってしまっただけ
ルカ:だから、次はゆっくり進んで行けば大丈夫じゃないかしら
咲希:……そうなのかな
ルカ:私はそんな気がしたわ
ルカ:みんなもそう思ってるんじゃないかしら。 ね? 一歌、穂波、志歩
咲希:えっ?
咲希:え!? みんな、なんで……!
志歩:お見舞いに行ったら、部屋に咲希がいなかったから。 一歌がこっちにいるんじゃないかって
志歩:ちゃんと寝てなきゃダメでしょ。 ばか咲希
咲希:ご、ごめ……!
志歩:ごめん
咲希:え……?
志歩:咲希の気持ちも知らないで、 酷いこと言って、本当にごめん
志歩:前……私が無理させたせいで、 咲希が1週間も寝込んだ
志歩:今回だって、ルカさんに咲希の様子がおかしいって 教えてもらったのに、また気が付けなくて……何もできなかった
志歩:友達なのにいっつも肝心なところで気づけないって思ったら、 自分に腹が立って……咲希に、酷いこと言って……
志歩:本当に、ごめん……
咲希:しほちゃんは全然悪くないよ! アタシが全部……
穂波:ううん。咲希ちゃんのせいじゃないよ。 わたしも、全然気づけなかった。 ちょっと考えれば、わかることだったのに
穂波:ごめんね、咲希ちゃん……
咲希:ほなちゃん……
一歌:……咲希
一歌:これからゆっくり作っていこうよ。みんなとの時間
一歌:ルカの言う通り。 焦らなくて大丈夫だよ
一歌:だってこれから私達は——ずっと一緒にいるんだから
咲希:いっちゃん……
咲希:うん……。 うん……!
咲希:ありがとう、みんな……

第 8 话:アタシ達の星空

教室のセカイ 屋上
志歩:それで、咲希、風邪は大丈夫なの? そんな格好じゃ余計酷くなるでしょ
咲希:あ、そうだった……。 まだちょっとだけ熱があるし、もう戻らなくちゃ
一歌:うん。天文台は、また今度開放される日に行こうよ
咲希:そうだね。 結構先になっちゃうけど、しょうがないかぁ……
志歩:次行く時は、晴れるといいね
一歌:そうだね。ここの空くらい晴れてたら、星もよく見られるね
穂波:ここの空くらい……
穂波:ねえみんな、ちょっと思いついたんだけど……。 こんなのどうかな?
咲希:え?
数日後
咲希:いっちゃーん! そろそろ始めるよ~!
一歌:わかった。 すぐ行くからちょっと待ってて
一歌:えっと、家から持ってきたジュースとコップはこの鞄に……
ミク:このジュース入れて、 あっちに持っていけばいいの?
一歌:え? あ、ミクはいいよ! 私達が勝手に始めたことだし……
ミク:ううん。私達も一緒に見せてもらうんだから、手伝わせてよ
志歩:こっち、寝転べるようにしたよ
ルカ:クッションまであるのね。 これならのんびりできそうだわ
志歩:……なんか、部屋みたいにしちゃってすみません
ルカ:ふふっ、いいのよ。 ここはあなた達のセカイだもの
ルカ:私も寝転んでみようかしら。 あら、フワフワしていて気持ちいいわね
ミク:はい、ジュース。 ルカ、なんだか優雅だね
ルカ:ふふ、ミクの場所もあるわよ。 隣にどうぞ
一歌:お待たせ! お菓子とジュースはここに置いて……っと
穂波:それじゃあみんな、始めるね
咲希:うんっ! ほなちゃんお願いしますっ!
穂波:『みなさま、本日はようこそいらっしゃいました。 美しい満天の星空を、心ゆくまで楽しんでいってくださいね』
咲希:ヒューヒュー! 楽しんじゃうよ~!
志歩:咲希、うるさい
咲希:えー! 合の手があったほうが盛り上がるってば!
一歌:プラネタリウムに合の手はいらないかな……
穂波:『それでは、みなさまの正面、北の空を見てゆきましょう。 明るい7つの星が——』
ミク:天文台の代わりにプラネタリウムごっこなんて、考えたね
ルカ:ええ。とても素敵なアイディアだわ
ルカ:ところでミク。咲希がひとりでここに来た時、 ミクも屋上に来てたんじゃない?
ミク:……気づいてたの?
ルカ:なんとなくね
ルカ:咲希が話しやすいよう、見守っていてくれてありがとう。ミク
ミク:……ふぅ。やっぱり、まだまだルカには敵わないな
穂波:『この明るい星は、一等星で、名前をレグルスといいます』
咲希:うんうん……むにゃむにゃ
志歩:ちょっと咲希、何寝かけてんの
咲希:だってほなちゃんの声、 優しくって子守歌みたいなんだもーん……
志歩:あのね……
一歌:いったん休憩挟もうか。 穂波もずっと喋ってると疲れるでしょ
穂波:わたしは大丈夫だけど、 咲希ちゃんはおやすみタイムが必要そうだね
志歩:そんなタイム入れたら、このあとずっと寝てるでしょ。 ほら咲希、起きて
咲希:え~。しほちゃんスパルタ~
志歩:うるさい。 顔でも洗って目覚ましてきてよね
ミク:それなら、今から一緒に演奏しない? きっと目も覚めるよ
ルカ:そうね。この星空の下で演奏するなんて とっても素敵だわ
咲希:うん! やりたいやりたい! 何弾こうか?
一歌:ミク達とやるんだったら、えっと……
穂波:ふふっ。もう目が覚めちゃったみたいだね
志歩:たく、現金なんだから
志歩:……でも、弾きたいのは私も同じかな
咲希:やろうやろう~!!
咲希:あ……でもその前に、言ってもいいかな? 忘れない内に
一歌:ん? 何?
咲希:……あのね
咲希:一緒にプラネタリウムごっこして、 ミクちゃん達ともバンドできて
咲希:みんなとのすごく素敵な時間ができて、とっても嬉しいよ
咲希:だから……これからもたくさん、こんな時間を作っていきたいな
一歌:……うん! たくさん作ろう!
咲希:(……もう大丈夫だよ。アタシ。 もう焦ったり、怖がったりしなくていいよ)
咲希:(これからゆっくり、 みんなとの時間を作っていけるから——)