活动剧情
つなぐ、星の歌
活动ID:101
第 1 话:続く道のり
一歌の部屋
一歌:ここもちゃんとハンコ押してあるし、 こっちもサインしたし……
一歌:——よし、これで契約書は大丈夫そう
一歌:(事務所に所属するって話、最初はちょっと心配されたけど…… お父さんもお母さんも、納得してくれてよかった)
一歌:(プロになりたいって気持ちを伝えたら、 応援するって言ってくれたし……)
一歌:(契約の内容とかお金のことも、 一緒に見て、考えてくれて……安心したな)
一歌:あとはこれを、真堂さんに渡しに行くだけだ
一歌:そろそろ、出る時間かな? えっと、スマホ……
一歌:まだちょっと余裕あるな。 ——あれ?
一歌:(……流星群のニュース?)
一歌:『日本三大流星群、 ペルセウス座流星群の時期がもうすぐやってくる。 出現期間はひと月ほどで、そのうち一番見ごろとなる日は——』
一歌:流星群か……
一歌:懐かしいな……。昔、みんなで見たっけ
幼い一歌:あ、また……流れた!
一歌:みんなで、一緒にミクの曲を練習して…… その帰りにたまたま見たんだよね
一歌:すごく、綺麗だったな……
一歌:(でも、中学生になってから、 みんなとはだんだん離れ離れになっちゃって……)
一歌:(……もしかしたら、もう二度とみんなで一緒に 見ることなんてできないかもって思ってたけど……)
一歌:また、みんなで一緒に見たいな
スクランブル交差点
一歌:みんな、おまたせ
志歩:これで全員そろったね
咲希:いっちゃん! 契約書、ちゃんと全部サインした? 抜けてるところあったらボールペン貸すから、今書いちゃお!
一歌:だ、大丈夫だよ。家で、お父さんとお母さんにも 何度も確認してもらったから
咲希:そっか! よかった~! アタシ、今朝になってサインしてないとこあったのに気づいて、 お兄ちゃんと大騒ぎしちゃったんだ!
志歩:そんな抜けてるの、咲希しかいないから大丈夫でしょ
咲希:ええ~! しほちゃんひど~い!
穂波:……それじゃあ、そろそろ移動しよっか。 真堂さんとの待ち合わせ、遅刻するわけにはいかないもんね
一歌:うん……行こう!
ソリス・レコード事務所
真堂:…………
真堂:——はい。すべて問題ありません。 こちらで受け取らせていただきます
一歌:っていうことは……
穂波:あ、あの……わたし達——!
真堂:——ええ。これから、弊社所属のアーティストとして、 よろしくお願いします
咲希:や、やったー! アタシ達、プロになったんだ……!
志歩:うん……
志歩:でもまあ……前に話した時点で契約することは決まってたんだし、 そこまで騒ぐことじゃないでしょ
咲希:ええ~そんなこと言って、しほちゃんもにやけてるよ!
志歩:こ、これは……。まあ、嬉しいかって言われたら嬉しいし……
穂波:ふふ……わたし達、ここまで来れたんだね……!
一歌:うん……
一歌:プロになる覚悟は、まだちゃんとできてないかもしれない
一歌:でも、志歩と一緒にバンドがしたい。ライブがしたい。 一緒に……誰かの心を打つ演奏がしたい
一歌:この想いの先に、プロって道があるのなら—— 私は、プロを目指したい!
一歌:(あの時、みんなでプロになるって決めて——)
一歌:(本当になれるかなんてわからないし、 不安なこともあったけど……)
一歌:(でも、4人でここまで来れた……!)
一歌:(デビューはまだ先だけど……これから私達の演奏は、 今よりたくさんの人達に聴いてもらえるようになる——)
一歌:(これからも聴いてくれる人達みんなの心を 震わせる演奏ができるように……頑張りたいな)
真堂:……それでは、これからの話に移らせてもらいますか
真堂:皆さんはこれから、うちの所属アーティストとして、 デビューしていくことになります
真堂:ただ、そのためにはいろいろと準備をすることがありましてね
咲希:準備?
真堂:はい。デビューの時期に合わせてプロモーションを打ったり、 新曲を用意したいと考えています
真堂:まずは、そういった今後の売り出しかたを考えるために、 俺のほうで資料を用意させていただきます
真堂:皆さんがどんなバンドなのか、これからどうなっていきたいのか、 何を思って音楽をやっていくのか——
真堂:それが見えないことには目標も立てられませんし、 目標にたどり着くための売り出しかたも決められないですからね
一歌:あ……
一歌:——はい、わかりました
真堂:皆さんと擦り合わせる時間も、後々設けます。 一緒に話して、しっかり考えて決めましょう
咲希:は、はい……! ありがとうございます!
真堂:……では、今日はこんなところですかね。 サインしていただいた契約書も、しっかり預からせていただきます
真堂:しばらくお時間をいただくことになってしまいますが…… そのあいだは今までどおり、練習をしていてください
真堂:それじゃ、また何かあったら連絡してくださいね
一歌:は、はい
一歌:今日は——ありがとうございました!
第 2 话:想いを伝える方法
スクランブル交差点
咲希:はあ~。緊張したね~!
一歌:でも、契約書も問題なく受け取ってもらえてよかった。 なんだかスッキリしたな……
穂波:わたしも、今日のこと考えるとずっとそわそわしちゃってたから、 ようやく肩の力が抜けたっていうか……
志歩:たしかにね
志歩:……けど、事務所に所属したからって、そこがゴールじゃない。 私達は私達で、できることをしないと
一歌:……そうだね。今後のこともいろいろ 考えていかなくちゃいけないけど……
一歌:今は真堂さんの言うように、練習を頑張らないと
咲希:うん……!
志歩:……ま、でも今日やるべきことはできたし、とりあえず帰ろうか
穂波:そうだね。すっかり空も暗くなっちゃったし……
一歌:空も……。あ——
志歩:どうしたの?
一歌:あ、えっと……今朝見たニュースのことを思い出して
咲希:ニュース?
一歌:うん、もうすぐペルセウス座流星群っていうのが見れるんだって
咲希:ぺ、ぺ、ぺペ……ぺペロンチーノ流星群?
志歩:え、何そのギャグ
咲希:よ、よく聞こえなかっただけだってば!
穂波:ふふ。ペルセウス座流星群、だよね。 三大流星群のひとつなんだよ。 たしかに、そろそろ見れる時期だったかも……
志歩:へえ……。 そうなんだ
志歩:……流星群か……。 懐かしいね。みんなで子供の頃見たっけ
穂波:あの時、見たのはしし座流星群だったけど……。 でも、たしかに懐かしいよね
一歌:うん……! 私も今朝、同じことを思ったんだ
一歌:それで、あの頃みたいに——またみんなで星を見たいなって
咲希:また……みんなで……
咲希:ぜっ——
咲希:ぜーっっっっっっったい見たい! みんなでまた一緒に見よう!!!!!!
穂波:咲希ちゃん……
志歩:……そうだね。いいかも。 最近はライブに契約にゆっくりする暇もなかったし
穂波:……うん。わたしも見たいな。 あの時の星空、今でもちゃんと思い出せるんだ
穂波:咲希ちゃんが言ってた、願い事も、 みんなと話した言葉も、全部……
穂波:全部、大切な思い出だから。 またみんなで、同じように大切な思い出が作れたら嬉しいな
一歌:それじゃあ、みんなで見に行こう。 また——昔みたいに
咲希:うん……!
一歌:(嬉しいな……)
一歌:(みんなで、当たり前に『一緒に見に行こう』って約束ができて)
一歌:(流星群——楽しみだな)
数日後
宮益坂
一歌:(ふう、新しい弦とピック買えてよかったな)
一歌:(本格的な活動のために、道具もいろいろ買っておかなきゃ。 次は——)
???:——星乃さん?
一歌:え……?
一歌:あ……
一歌:吉崎さん……! お久しぶりです。 こんな街中で……すごい偶然ですね
葉太:そうですね……! すみません、急に声かけちゃって
一歌:いえ! 会えて嬉しいです。 お元気でしたか?
葉太:はい! その節はいろいろとご迷惑をおかけしました
葉太:それに……すみません。 最近はライブにも全然行けてなくて……
葉太:実は……花乃とちょっと約束をしていて
一歌:約束? あ——
葉太:——またライブに行こう!
葉太:新しい家族と仲良くなれたら……絶対に行こう!!
葉太:花乃が新しい家族と仲良くなれたら、 ふたりでまた一緒にLeo/needさんのライブに行こうって 約束したんです
葉太:だから……花乃とライブに行けるようになるまで、 俺も待とうと思って
一歌:そうだったんですね
葉太:でも……そろそろ、皆さんのライブに行けそうなんです
一歌:え? それって……
葉太:花乃、最近新しい家族とうまくいってるみたいなんです! このあいだも、家族みんなで旅行に行ったって
一歌:本当ですか……! よかったですね……!
葉太:はい! だから、次のLeo/needさんのライブの時、 会って、ふたりで一緒に行こうって話してたんです
一歌:(そっか……。よかった……。 また、ふたりが一緒にいられるようになって……)
葉太:……これも全部、Leo/needの皆さんのおかげです!
一歌:え? 私達の……?
葉太:花乃が言っていたんです。 新しい家族と仲良くしようと思っても、 どうしても寂しくなってしまう時があって……
葉太:でも——そういう時は、 最後に見たLeo/needさんのライブを思い出してたって
一歌:あ……
葉太:俺もわかるんです。 ときどき、花乃がどうしてるかって 心配になることがあるんですけど——
葉太:そういう時、あのライブで聴いた曲を思い出すと……
葉太:——花乃と過ごした記憶がよみがえって、 すごく幸せな気持ちになりました
葉太:動画サイトにあの曲があがってからは、何度も聴いて…… 俺も花乃も、Leo/needの皆さんに ずっと励まされてたんです
葉太:だから……本当にありがとうございました
一歌:そんな風に言ってもらえて……すごく嬉しいです
一歌:けど、お礼を言うのは私のほうです
葉太:え?
一歌:私は、ふたりに大事なことを教わったんです
一歌:昔の私は、ただ漠然と『歌で誰かの心を震わせていけたらいいな』 『歌で、想いを伝えられたらいいな』って 思って歌ってただけなんですけど……
一歌:吉崎さん達を見て、昔の自分のことを思い出して—— ふたりの心に届く曲を作ろうって思ったんです
葉太:星乃さん……
一歌:あの時のライブでも少し話したと思うんですけど、 私も昔、大事な人と離れ離れになった経験があったんです
一歌:あの時はすごく悲しかったけど…… その経験が、ふたりに届く曲になってすごく嬉しかった
一歌:だから、これからも——誰かを励ましたり、支えたり…… そんな演奏をしていきたいなって思えるようになったんです
一歌:そういう大切なことを、ふたりには教えてもらいました。 だから……こちらこそありがとうございます
葉太:いえ、俺は何も……。 でも、星乃さんにそう言ってもらえるのは、すごく嬉しいです
葉太:そうだ! 次のライブ、 いつ頃とかって、もう決まってますか?
一歌:あ、それは……
一歌:(……これからはライブをするのも事務所に 相談しないといけないから、すぐには決められないけど……)
一歌:えっと、まだ予定は決まってないんですけど…… でも、必ずやります!
一歌:ふたりの心に響く、最高のライブをやるので—— ぜひ、来てください!
葉太:——はい! 花乃とふたりで聴ける日、楽しみにしてます!
葉太:じゃあ、俺はこれで。 本当にありがとうございました!
葉太:これからもずっと、応援してます!
一歌:(本当によかった……)
一歌:(花乃ちゃんとお兄さんが、また一緒にいられるようになって)
一歌:(それに……)
一歌:(——嬉しいな。 私達の歌が、苦しい時の支えになってたなんて)
一歌:(でも、そっか……)
一歌:(誰かのために歌を届けたいって真剣に演奏して、 ちゃんと届いたら、すごく嬉しくなる)
一歌:(その気持ちを教えてくれたのは、 花乃ちゃんとお兄さんだったな)
一歌:(だけど——)
一歌:(……大事なことを教えてくれたのはふたりだけじゃない。 私達は本当に、たくさんの人達のおかげでここまで来れたんだ)
一歌:(プロになることを真剣に考えるきっかけをくれて、 そのあとも、たくさん相談に乗ってくれたイオリさん……)
一歌:(対バンで、私達のバンドとしての力を 押し上げてくれた朔さん……)
一歌:(他にも、私達の夢を応援してくれた友達のみんな……)
一歌:(それに——)
一歌:(ずっと私達を見守って、助けてくれたミク達……)
一歌:(本当に感謝してもしきれないな)
一歌:(……何か、お返しがしたいな。 たくさんお世話になったみんなに……)
一歌:(……何が、できるかな)
第 3 话:もう一度あの場所で……!
教室のセカイ
一歌:(待ち合わせの時間より、少し早く着いちゃったな)
一歌:(みんな、もう来てるかな?)
レンの声:じゃあ——本当にプロになったんだな!
リン:もうレン、さっきからそう言ってるじゃん! ていうか、前に契約書もらったって話も聞いたでしょ~
レン:あ……そうだったな。 ごめん、ついはしゃいじゃって
ルカ:ふふ、それだけレンも嬉しいってことよね
MEIKO:このまま順調にいけばデビューも近いっていうし、楽しみだね
KAITO:本当……すごいな、みんな
咲希:えへへ~。ありがとうございます!
一歌:——みんな、もう来てたんだね
穂波:あ、一歌ちゃん! 今ね、このあいだ事務所に行って契約した時の話をしてたんだよ
ミク:よかったね。一歌達の夢に、一歩近づけて
ミク:きっと、一歌達がずっと頑張ってきたからだね。 本当におめでとう
一歌:ありがとう、ミク……!
一歌:——でも、それができたのはミク達のおかげだよ
ミク:え? 私達の……?
一歌:うん。実は、さっき吉崎さんに会ってね——
穂波:そっか……。お兄さんも花乃ちゃんも、 また会えることになったんだね……
一歌:うん。それで、思ったんだ
一歌:私達は、花乃ちゃんやお兄さんみたいなファンの人達……
一歌:それに、バンドをとおして出会った人や、 友達、ミク達……本当にたくさんの人達のおかげで ここまで来れたんだなって
ミク:一歌……
MEIKO:私達のおかげって言ってたのは、そういうことだったんだね
一歌:うん。それで……ちょっと考えてたんだ。 お世話になった人達に何かお礼ができないかなって
志歩:……お礼か。たしかにいいかもね
咲希:アタシ達、みんなにお世話になりっぱなしだもんね! でも、何がいいのかな……
KAITO:——やっぱり、音楽じゃないかな
一歌:え?
KAITO:感謝の想いを伝えるなら…… 歌と演奏で伝えるのが、Leo/needらしいと思う
咲希:た……たしかに~! バンドのことのお礼をするなら、 やっぱり音楽で返すのが一番だよね!
志歩:……うん。そうだね。それが、一番いいと思う
リン:そうなると、やっぱりやることと言えば~
咲希:もちろん! ライブしかないよ!
一歌:そうだね……! みんなに私達の演奏で、感謝を伝えよう……!
穂波:うん!
穂波:それじゃあ、ライブをしてもいいか真堂さんに確認しよっか
咲希:あ、そっか! もう事務所に所属してるんだから、 今までみたいに自分達の好きな タイミングでライブをやるってわけにはいかないよね
ミク:……ふふ、また忙しくなりそうだね
ミク:頑張って、みんな
翌日
宮益坂女子学園 中庭
真堂:『……なるほど。事情はわかりました』
真堂:『今まで応援してくれた人達のために、 ライブをしたいということですね』
一歌:は、はい……! 少しでも、感謝の気持ちを届けたくて……
咲希:ど、どうでしょうか~!
志歩:……契約を交わした以上、もう自分達の好きなことだけ やっていればいいわけではないということはわかってます
穂波:けど、どうしてもやりたいんです……!
真堂:『今は、これから皆さんを どう売り出していくのか考えていく大事な時期です』
真堂:『具体的な内容もまだ決まっていない。 そんな時にライブをするのは、今後の活動方針にも 影響がありますし……正直、もろ手を挙げて賛成とは言えません』
一歌:そ、それは……
一歌:……でも、私達、やっぱり——!
真堂:『まあ、とはいえ』
真堂:『——ライブをやる動機もしっかりしてる。 そう堅苦しいことを言わなくてもいいでしょう』
真堂:『それに、プロとして活動する前に、 皆さんの中で区切りをつけるのはいいと思いますしね』
一歌:え……そ、それって……!
真堂:『開催していただいて構いませんよ』
真堂:『社長に小言をもらうかもしれませんが…… まあ、契約前から決まってたとかなんとか、 うまいこと言っときます』
咲希:し、真堂さん……!
志歩:……ありがとうございます
真堂:『ライブ、俺も楽しみにしてます。 それでは、また』
咲希:やった~! これでライブができるね~!
志歩:大変なのはこれからだよ。 前のワンマンの時みたいに、 やらなきゃいけないことはたくさんあるんだから
穂波:でも、一度経験したことだし、 前よりはスムーズにできそう……!
咲希:よ~し、みんなに感謝を伝えるライブ、 うまくいくようにがんばろう! おー!
一歌:う、うん……! えっと、おー……!
数日後
天馬家 リビング
咲希:ふっふっふ。Leo/need諸君! 集まってくれて感謝するぞ。 早速だが、感謝ライブ進捗会議を開始する~!
志歩:いや、何そのノリ……
一歌:ふふ。……それじゃあ、まずは私から。 セトリを考えてきたんだけど——
志歩:……うん。予約サイトも、チラシも大丈夫そうだね
咲希:セトリも決まったね! 前のワンマンの時よりも多い10曲になっちゃったけど……
志歩:でも、どれも入れたい曲だし、 流れ的にも必要だと思う
一歌:じゃあ、もっとスタミナつけて ちゃんとこなせるようにしないとね
志歩:だね。あとは、ハコと日程か——
穂波:あ……そのことなんだけど……ちょっと相談があるんだ
咲希:え、どうしたの?
穂波:えっとね、会場はいつもお世話になってる 志歩ちゃんのバイト先のライブハウスがいいかなって 思ってたんだけど……
穂波:昨日、真堂さんから連絡があったんだ
真堂:『どうも。急に電話してしまいすみません。 実は、このあいだお話のあったライブのことで、 少し提案がありまして』
穂波:提案、ですか?
真堂:『ええ。ライブの開催場所がまだ決まっていないなら、 いい会場を紹介できそうなんです』
真堂:『今、サイトのURLを送ります』
穂波:は、はい……
穂波:あ……! ここって……!
真堂:『……たしか、Leo/needの皆さんが 初めて観客の前でライブをしたのが、この場所だったとか』
真堂:『——STANDOUTさんの前座だったそうですが』
真堂:『どうやら他にライブをやる予定だったバンドが 急遽取りやめになったとかで、 代わりのバンドを探しているらしいんです』
真堂:『今なら、俺のほうから口添えもして、 安く借りられると思います』
穂波:本当、ですか……?
穂波:(初めて、わたし達がライブをしたあの会場で もう一度ライブができる……)
穂波:(でも……今のわたし達じゃ、あの会場はまだ……)
真堂:『……もちろん、今の皆さんでは、 このステージを満員の観客で埋めることは難しいでしょうが……』
真堂:『それでも、これからプロになる皆さんにとって、 大きなステージでやり切ったという経験は 必ず糧になると思いますよ』
穂波:あ……
真堂:『将来のことを考えればいい経験だと思うので、 ラッキーだと思ってやってみるのはどうでしょう』
真堂:『まあ……どうするかは、皆さんにお任せします。 4人で話し合って、あとで返事をください』
穂波:は、はい……! あの、えっと、ありがとうございました……!
一歌:あの時の……場所で……
志歩:まさか、あそこでやれるなんて……
咲希:初ライブをして…… しほちゃんと一緒に、プロになろうって約束した場所だもんね
志歩:……うん
穂波:——みんなは、どうしたい?
穂波:わたしは……やってみたいって思うんだ
志歩:穂波……
一歌:私は……
一歌:(……あの時は——初めてのライブで、 とにかく無我夢中で歌ってた)
一歌:(音楽で、志歩の気持ちに応えるために—— 志歩と一緒にプロを目指す覚悟があるよって、伝えるために)
一歌:(けど、演奏技術はまだまだで、きっと…… お客さんにとってはあんまりいい演奏じゃなかったと思う)
一歌:(でも、今の私達なら、もっといい演奏ができる。 お客さんの心に響く演奏が——)
一歌:(なら……!)
一歌:——もう一度、あの場所でできるなら……やってみたいな
志歩:……そうだね。あの時とは違う、 私達の音楽をあの場所に響かせよう
咲希:うん! ……それにプロになるなら、これからもっと 大きなステージに立つことだって、きっとあるよね
咲希:なら、こんなところで怖がってなんていられないよ!
穂波:……それじゃあ、決まりだね。 あの場所で、今のわたし達にできる最高のライブをやろう……!
咲希:あれあれ……? だけど、この会場でやると、 流星群の日と重なっちゃわない?
一歌:え……あ、本当だ。 でも、大丈夫じゃないかな
穂波:うん。流星群は何日か見れるし、 それに一番綺麗に見えるのはライブの数日後だから
志歩:——じゃあ、ライブを成功させて、 その日にみんなで見に行こうか
咲希:よ~し! みんなで最高の流星群が見れるように、がんばろーね!
一歌:うん!
第 4 话:大切な出会い
数日後
シブヤの公園
寧々:——星乃さん、ごめん。 待たせちゃったかな
一歌:私もさっき来たばっかりだから大丈夫だよ。 いつも忙しいのに、練習つき合ってくれてありがとう
寧々:気にしなくていいよ、今日はそんなに忙しいわけじゃないし。 やることっていっても、小道具のリスト作るくらいだから
寧々:……それじゃあ、さっそく歌の練習始めよっか
一歌:あ、待って……! その前に、渡したいものがあるんだ
寧々:え?
一歌:これ、次やるライブのチケットなんだ
一歌:前のワンマンにも来てもらったけど、 今度のライブも、どうしても来てほしくて
一歌:あ……! 忙しかったら全然、無理はしなくて大丈夫だよ!
寧々:ううん。ありがとう
寧々:この前のワンマンもすごく楽しかったし、 次も行きたいなって思ってたから、すごく嬉しいよ
一歌:よかった……! ありがとう、草薙さん
寧々:……でも、こんなにすぐライブするなんてすごいね。 バンド活動、順調なんだ
一歌:……うん。応援してくれるたくさんの人達のおかげだよ
一歌:……今度のライブは、お世話になった人達みんなに 感謝を伝えるためのライブにしようって思ってるんだ
一歌:だから……草薙さんには聴いてほしくて
寧々:わたしに……
一歌:うん。草薙さんには、こうやって歌を教わったり…… それに……
一歌:友達として、ずっと私の夢を応援してもらったから
寧々:星乃さん……
寧々:——ありがとう。そんな風に言ってくれて。 でも……お礼を言うならわたしも同じだよ
一歌:え?
寧々:わたし、その……結構人見知りするほうだから。 こうやって仲良くしてくれることが、すごく嬉しいんだ
寧々:それに……星乃さんが頑張ってる姿を見ると、 わたしも、夢のために頑張ろうって思えるから
寧々:——わたしも星乃さんに、 自分の夢をたくさん応援してもらってるんだよ
一歌:草薙さん……
寧々:ライブ、絶対行くね
一歌:うん! ありがとう!
寧々:……本当、歌をやっててよかったな
一歌:え?
寧々:あ……えっと…… こうやって星乃さんと仲良くなれたのは、 歌のおかげだなって思って
寧々:星乃さんとは、学校も違うし…… 本当だったら全然話す機会もなかったかもしれなくて……
寧々:だけど、あの時——
一歌:私、草薙さんの歌を聴いて、感動したんです。 草薙さんみたいに歌えるようになりたくて……!
寧々:わ、わたし、みたいに?
一歌:はい……!
一歌:だから……もしよければ、私に歌を教えてくれませんか?
寧々:星乃さんが歌を教えてほしいって 声をかけてきてくれたから、仲良くなれたんだなって
一歌:そういえば……そうだったね
一歌:(……そっか……。 歌が、私と草薙さんをつなげてくれたんだ……)
一歌:……うん。私も、バンドを始めて、 真剣に歌を歌うようになって……本当によかったって思うよ
一歌:草薙さん。 歌を教えてくれて、本当にありがとう
寧々:う、うん……。 改めて言われると、ちょっと恥ずかしいけど……
寧々:——えっと、そろそろ歌の練習……始めよっか
数日後
宵崎家 キッチン
一歌:……ということで——
一歌:私達のライブに来てもらえないでしょうか
奏:感謝を伝えるライブ、か……
奏:うん。せっかくだし、行かせてもらうね
一歌:あ……ありがとうございます!
奏:でもわたし、お礼を言ってもらえるようなこと、 何かしたかな
一歌:そんな……! 奏さんには、 作曲のやりかたを教えてもらいましたから
一歌:……あの時、いろいろ大事なことを教わりました
奏:大事なこと……
一歌:はい。自分の伝えたい想いを、形にしていく方法……。 それに、勇気を出して、自分の選択を信じて進むことも
一歌:曲を完成させられただけじゃなくて—— これから音楽と向き合っていくうえでも、 とても大事なことを知ることができたと思います
奏:……そっか
奏:そんなに大したことをしたつもりはなかったけど……
奏:でも、星乃さんの力になれてたなら、よかった
奏:ライブ、楽しみにしてるね
穂波:ふふ、ありがとうございます。 わたしも宵崎さんに楽しんでもらえるように、 精一杯頑張りますね
奏:うん
一歌:(よかった……)
一歌:(奏さんに楽しんでもらえるように、私も頑張らないと)
一歌:(それにしても——)
一歌:(草薙さんの言うとおりだな。 歌を、音楽をやってて本当によかった……)
一歌:(草薙さんだけじゃなくて 奏さんとも、音楽をとおして仲良くなれたから)
穂波:一歌ちゃん、どうしたの? なんだか嬉しそうだけど
一歌:あ、えっと……
一歌:考えてみたら…… 奏さんとは、音楽でつながったんだなって思って……
奏:え?
一歌:その……この前、草薙さんをライブに誘った時、 そういう話をしたんです
一歌:歌を……音楽をやってたから、 こうやって仲良くなれたんだなって
一歌:それで、思ったんです。歌や音楽には、 いろんな人をつなげてくれる力があるのかもって
奏:たしかにそうかもね。 星乃さんと話すようになったのも、ミクのCDがきっかけだったし
一歌:あ……はい。そうですね
一歌:あの時のCDをきっかけに、 奏さんとはちゃんと話すようになって…… それから、ミクの曲を作るのを教わって……
穂波:ふふ、なんだかミクちゃんのことばかりだね
一歌:たしかに、そうだね……。 奏さんとかかわる時は、ミクのことが多かったかも
穂波:そっか。なら、もしかしたら——
穂波:ミクちゃんが、一歌ちゃんと宵崎さんを つなげてくれたのかもしれないね
一歌:あ……
一歌:(たしかに……そうかも。 奏さんとは、ミクをとおして仲良くなったんだ……)
一歌:(……ううん。奏さんだけじゃない)
一歌:(セカイで出会ったミクのおかげで、私達はまたつながって……)
一歌:(4人でバンドを始めたことで、 もっとたくさんの人達とつながっていった)
一歌:(——そうだ。子供の頃、 私達がバンドをやろうってなったのだって、 私がミクの曲を聴いて、やりたいって言ったからだった)
一歌:……穂波の言うとおりだね
一歌:音楽は、私をたくさんの人とつなげてくれたけど——
一歌:その中でも、ミクが一番、 私をたくさんの人達とつなげてくれたんだ
奏:……じゃあ、星乃さんにとって、 一番大事な出会いはミクだったのかもね
一歌:あ……
ミク:♪————————!
幼い一歌の声:……! わぁ……! すごい!
一歌:はい……! きっと、そうだと思います
第 5 话:憧れだけじゃなくて
教室のセカイ
一歌:ミク……いるかな……
ミク:——あれ? 一歌?
一歌:あ……ミク! よかった。すぐに会えて
ミク:どうしたの? 練習の時間には、まだ早いんじゃない?
一歌:そうなんだけど…… その前に、ちょっとミクと話したいことがあるんだ
ミク:話したいこと?
一歌:うん。今ね、このあいだ話した ライブの準備を進めてるんだけど……
一歌:それで、思ったことがあるの
一歌:……歌が、音楽が、私をたくさんの人とつなげて、 出会わせてくれたんだなって
一歌:——でも、その中でも一番……
一歌:ミクが私を……たくさんの人と、 それに……一番大事な友達とつなげてくれたんだって
一歌:だから……ミクにお礼を言いたいなって思って来たんだ
ミク:一歌……
一歌:……って、前にも同じようなこと言ったっけ
ミク:ふふ、たしかに
一歌:……ミクの歌ってすごいね。 私達を繋ぎとめてくれただけじゃなくて、 新しい出会いもくれた
一歌:きっとこれからも、ミクのおかげで いろんな人と繋がっていけると思う
ミク:あの時も一歌は、真剣な顔でお礼を言ってくれたね
ミク:だけど……
ミク:一歌がたくさんの人とつながれたのは、 私や、一歌の世界の私の力だけじゃないよ
ミク:一歌が自分の想いに真剣に向き合って 頑張ってきたからだと思う
一歌:ミク……
ミク:それにね、私は一歌だってすごいと思うよ
ミク:だって、一歌もたくさんの人をつなげてるから
一歌:私が……?
ミク:うん。一歌は、バラバラになったLeo/needのみんなを もう一度つなげようとしてたでしょ?
一歌:でも、あの時は咲希が頑張ってくれてたし、 私だけの力ってわけじゃ——
ミク:じゃあ、あのふたりのことはどうかな。 離れ離れになるしかなかったふたりのきょうだい
一歌:え……
ミク:ふたりのために何かしてあげたいって思って、 一生懸命、歌詞を書いたよね。 それで……ふたりはまたつながれた
ミク:だから一歌だって、 『誰かと誰かをつなげる』ことができてるんだよ
ミク:一歌が憧れた、一歌の世界の私みたいにね
一歌:私が……ミクみたいに……
一歌:……私……
一歌:……私、できてたんだ。 ミクみたいに……誰かをつなげること……
ミク:——そうだよ
ミク:それに、一歌なら、もっとできるよ
ミク:これからも、もっとたくさんの人の心を 音楽で震わせて、想いを届けて……
ミク:そしてきっと、誰かと誰かがつながるきっかけになる歌を 歌っていける
ミク:私は、そう思うよ
一歌:……そっか。ありがとうミク
一歌:私、これからも頑張るよ
一歌:ミクから教えてもらったことを大切にして、 これからも、もっと多くの人を音楽でつなげていく
ミク:……うん。応援してるよ、一歌
リン:——あ、ミクぴょん! ここにいたんだ!
ミク:リン。どうかしたの?
リン:ちょっと手伝ってほしいな~って。 向こうで教室の片づけをしてるんだ!
一歌:そうなの? 私も手伝おうか?
ミク:一歌はこのあと練習でしょ。 体力は、大事なライブに向けて使わなきゃ
ミク:それじゃ、またね一歌。 ライブ、楽しみにしてるよ
リン:ばいばい、いっちー! 準備がんばってね~!
一歌:(私が……ミクみたいに、か……)
一歌:(そんなこと、考えたことなかったな。 私にとって、ミクはずっと憧れで、 自分とは全然違うって思ってたから……)
一歌:(……今回のライブは、 いろんな人への感謝を込めてのライブだけど……)
一歌:(できれば……ミクには、もっと特別なお礼をしたいな)
一歌:(何がいいかな。もっとミクに喜んでもらえるようなこと……)
ミク:私、この曲をとおして、 一歌達の世界でみんなと一緒に歌えるんだ
一歌:ミク……
ミク:もちろん、私と一歌の世界の私は違うけど…… なんだか、この曲を聴いてると、 みんなと私が繋がってるような気がするよ
一歌:あ——
咲希:——あ、いっちゃん! もう来てたんだ! やる気十分だね!
一歌:咲希……みんな……
一歌:——ねえ、みんな。今度のライブのことで、 ちょっと提案があるんだ
穂波:提案?
一歌:うん。本当にできるかはまだわからないんだけど…… でも、やってみたくて
咲希:なになに? 聞かせて!
一歌:えっと、実はね——
第 6 话:感謝の想いを込めて
ライブ当日
ライブ会場
奏:えっと、ライブ会場……ここでいいのかな
瑞希:あ、お~い! 奏、こっちこっち!
奏:瑞希。会えてよかった
瑞希:向こうに絵名と、えむちゃんもいるよ。 ふたりも穂波ちゃんに誘われたんだって
瑞希:せっかくだし、みんなで見に行こ!
奏:うん。星乃さん達のライブ、楽しみだな
ライブ会場 ステージ裏
咲希:わあ……! お客さん、集まってきてるね!
穂波:うん。みんな、見に来てくれたんだ……
穂波:……こうしてここに立ってると、 初めてお客さんの前でライブをした時のことを思いだすね
一歌:ふふ、懐かしいな。あの時はすごく緊張したけど—— でも、今は楽しみな気持ちのほうが強いかも
志歩:……そうだね
志歩:あれから何回もライブをしたけど…… 何度やっても、みんなと一緒にやるのは楽しいなって思うよ
咲希:志歩ちゃん……
志歩:——みんな、最高の演奏をしよう
一歌:——うん!
???:気合い十分みたいですね
咲希:真堂さん……!
一歌:来てくれたんですね
穂波:あの、会場の手配を手伝ってくれてありがとうございました。 とっても助かりました……!
真堂:いえ、それくらいは皆さんのマネージャーとして当然です
真堂:それに……Leo/needのライブは個人的にも楽しみですからね
咲希:えへへ……。ありがとうございます……!
志歩:…………
志歩:——真堂さん。 私、真堂さんに会ったら言いたいことがあったんです
真堂:なんでしょうか?
志歩:——ありがとうございました。 学生バンドでしかなかった私達を見つけて、声をかけてくれて
志歩:……ずっと、改めてお礼を言わなきゃって思ってたんです
志歩:……プロになるのは、私の夢でした。 まだデビューはしてないから、ちゃんと叶ったとは 言えないけど……でも、今すごく夢に近づけてる
志歩:だから、ありがとうございます
一歌:志歩……
志歩:今日のライブは今までお世話になった 人達みんなに感謝を伝えるためのものです
志歩:だから真堂さんも、ぜひ最後まで聴いていってください
志歩:きっと、最高のライブにしてみせます
咲希:はいはい! アタシも!
咲希:アタシも、真堂さんには感謝してます! 真堂さんのおかげで、プロになる決心もつきました!
咲希:だから、今日は感謝の気持ちを伝えるためにがんばります!
穂波:……そうだね
穂波:わたし達をスカウトしてよかったって 思ってもらえるようなライブができるように、頑張ります
真堂:楽しみにしてますよ
一歌:はい!
咲希:よーしっ! じゃあ、恒例のアレやろ!
一歌:スターピースだね。いくよ——
一歌:——私達、本当に遠くまで来たと思う。 バラバラだった私達が、バンドを始めて、 プロになるって決めて……ここまで来れた
一歌:それは——本当に、たくさんの人のおかげだと思う
一歌:だから——お世話になったみんなへ感謝を伝えるために、 最高のライブにしよう!
志歩・穂波・咲希:『うん……!』
寧々:(そろそろ、かな……)
寧々:(……楽しみだな。星乃さん、すごく張り切ってたし)
寧々:(あ——)
一歌:——皆さん、今日は来てくれてありがとうございます!
一歌:私達……
一歌:Leo/needです!
第 7 话:星の歌
ライブ会場
一歌:——1曲目、聴いてくれてありがとうございました!
一歌:こうやってたくさんの人の前で歌えて、 すごく嬉しいです!
一歌:……実は、ここは私達にとって、 本気で音楽をやるってことを決意した会場で…… すごく思い入れがある場所なんです
一歌:あの時は、まだまだバンドとして未熟で…… お客さんを満足させられる演奏ができたわけじゃありませんでした
一歌:でも、あれからたくさん経験を積んで、 皆さんのような、私達を応援してくれる人達と出会って……
一歌:今は昔より、多くの人の心に響く演奏を できるようになってきていると思います
一歌:ここまで成長できたのは、 支えてくれた皆さんのおかげです
一歌:なので——出会った皆さんへ感謝を込めて…… 今日は必ず、今の私達にできる一番いい演奏をしてみせます!
一歌:それでは、次の曲——
一歌:♪————
イオリ:(……まさか、ここまでのバンドになるなんてね)
イオリ:(前にこのステージに立った時とは、別のバンドみたい)
イオリ:(あの時は必死に、がむしゃらに想いを伝えるような音楽で—— そのストレートさが悪くないなって感じたけど)
イオリ:(——今は、みんな楽しそうで、ひとつになれてるって感じ)
イオリ:いいね、Leo/need
一歌:——ありがとうございました!
一歌:(これで、半分……)
一歌:(ちょっと疲れてきたけど…… みんな、楽しそうに聴いてくれてる)
一歌:(あれ……? あそこにいるの……)
一歌:(花乃ちゃんと、お兄さん——)
一歌:(ちゃんと一緒に来れたんだ。 よかった……)
一歌:——次の曲に入る前に、少しだけ話をさせてください
一歌:私……今まで音楽をやってきて、感じてたことがあるんです
一歌:音楽はいつも、想いを届けて…… そして、誰かと誰かをつなげてくれるんだって
一歌:今ここにいる皆さんも、音楽が出会わせてくれた人達です。 音楽があったから、私はたくさんの人と出会えたんだと思います
一歌:……次に歌うのは、 離れ離れになる人達が、いつかもう一度ちゃんと出会えるように。 そんな想いを込めて作った曲です
一歌:ほんの少しでも、そんな人達の力になれるように——
一歌:……心を込めて歌います
一歌:いくよ、みんな……!
一歌:♪————
花乃:(……やっぱり、すごいなあ……)
花乃:(ずっと、苦しかった。お兄ちゃんと離れなくちゃいけないって、 どんなに覚悟したって、やっぱりつらくて……)
花乃:(……だけどこの曲を聴くと、頑張らなきゃって…… ちゃんと前に進まなきゃって……そう思えた)
花乃:(それで……新しい家族と向き合おうって気持ちになれて……。 おかげで今、こうしてここにいられる……)
花乃:……お兄ちゃん
花乃:私……来れて、よかった……。 お兄ちゃんと……このライブを見れて、本当によかった……
葉太:ああ。俺もだよ
葉太:やっぱり、すごいな……
葉太:やっぱり、Leo/needは最高だ——!
咲希:(……すごい! いっちゃん、 今日は本当にノってるって感じがする!)
穂波:(みんな一歌ちゃんに引っ張られて、 どんどん演奏に熱がこもってく気がする……)
志歩:(……気持ちいいな。これなら、 もっともっといい演奏ができる——!)
未羽の友達A:——ねえねえ、このLeo/needってバンド、めっちゃいい!
未羽の友達B:だよね!? 私も最近知ったんだけど、すごくいい曲が多いんだ。 来てよかったでしょ?
未羽:あ……うん。そうだね
未羽:次の学校ではね、もうちょっと頑張ってみようと思うんだ
未羽:寂しくなったらギターを弾いて、また頑張ってみて……。 それでうまくいくかもしれないし、いかないかもしれない
未羽:でも、諦めないで——やり続けてみようと思う
未羽:だから日野森さんも……。 頑張れるといいね
未羽:(音楽が、誰かと誰かをつなげてくれる、か……)
未羽:(……たしかに、そうだね)
未羽:……ベース、いい音だな
一歌:♪————
奏:(星乃さんの想いが——歌を通じて、胸に響いてくる)
奏:(音楽が好きだって気持ち、歌うのが楽しいって気持ち、 それだけじゃなくて、聴いている人に 元気になってほしいっていう、優しい気持ち……)
寧々:(きっと、ここにいるみんなもこの歌から勇気をもらったり、 励まされたりしてる——)
寧々:(そんな風に元気をもらった人達が、 また頑張ろうって前を向いて……)
寧々:(進んだ先で、大切な誰かと出会う……。 歌が、元気をくれて、誰かとつながるきっかけになる)
寧々:そっか……
寧々:きっとそれが——
寧々:——星乃さんの歌、なんだね
一歌:♪————
一歌:はあ……はあ……
志歩:(10曲目。次で、ラスト……)
穂波:(あっという間だったな……)
一歌:……皆さん、ここまで聴いてくれてありがとうございます!
一歌:すごく、すごく楽しかったけど、次でラストの曲です
一歌:最後の曲は、私が ある音楽ソフトを使って作った曲です
一歌:そのソフトは……初音ミクって言います
一歌:……私にとってミクは、音楽ソフトっていうだけじゃなくて、 大事なことを教えてくれた大切な存在でした
一歌:ミクは……子供の頃の私に、歌の感動を教えてくれたんです
ミク:♪————————!
一歌:あの時——ミクと出会ってから、 私はたくさんの音楽を知ることができました
一歌:それだけじゃなくて……
一歌:ミクは、私が大切な人達と、もう一度一緒にいるための きっかけもくれたんです
一歌:ここにいる咲希や志歩、穂波…… みんなと一緒にバンドができているのは、 ミクが私達をつなげてくれたからです
一歌:だから——そんな、私達をずっと見守って、 支えてくれたミクと一緒に
一歌:最後は、歌いたいと思います
KAITO:『……準備はいい?』
ミク:『……うん。バッチリ』
KAITO:『それじゃあ——たくさん、楽しんできて』
ミク:『……ありがとうカイト』
ミク:『——行ってくる……!』
一歌:——いこう……!
一歌:ミク——!
一歌・ミク:『♪————』
第 8 话:流れ星
ライブ会場
一歌・ミク:『♪————』
奏:この声……
寧々:本当に、ミクだ……
咲希:(バッチリだね。いっちゃん!)
穂波:(一歌ちゃんが、ミクちゃんと一緒に歌いたいって 言い出した時はびっくりしたけど……)
志歩:(でも、いい感じだね)
志歩:(さすがに、ホログラムのミクをみんなに 見せるわけにはいかないけど…… 声だけなら、みんなもソフトのミクだって思ってくれる)
志歩:(だけど、なんだろうこの感じ……)
咲希:(ミクちゃん、今はステージの裏のほうにいるんだよね。 スマホをスピーカーにつなげて……)
穂波:(そのはず、なんだけど……。 でも——)
穂波:(まるで、一歌ちゃんの隣に、 本当にミクちゃんがいるみたいな——)
一歌:(感じる……)
一歌:(ミクの存在を、すぐ隣に……!)
一歌:(声だけじゃなくて…… 本当にミクが、私のそばで歌ってくれてるみたい)
一歌:(——今までよりずっと、歌える気がする。 ミクと一緒なら、どこまでもいける……!)
ミク:♪————
ミク:(……楽しいな)
ミク:(私と、一歌の歌——それにみんなの演奏が、 ここにいるお客さん達みんなに、響いてる……)
ミク:(……歌で、ここにいるみんなとつながれてる)
ミク:(……ねえ、一歌、咲希、志歩、穂波。 初めて会った時、みんなはバラバラだったね)
ミク:(本当はお互いが大好きなのに、不器用で、 うまくその気持ちを伝えられなくて、みんな傷ついて……)
ミク:(だけど、ちょっとずつそれを乗り越えて、 みんなが『一緒にいたい』って想いを大事にして、 ずっと頑張ってきた)
ミク:(みんなのその優しい気持ちと頑張りは、 私は誰よりも知ってるよ)
ミク:(優しくて、誰かの傷ついた気持ちにも 寄り添えるみんなだから—— たくさんのお客さんに想いを届けることができるんだよね)
ミク:(だけど……まだだよ。 みんななら、もっともっとここにいる人達に 想いを届けることができるはず……)
ミク:(ほら、もっとたくさんここにいるみんなの心に響くように、 歌おう——!)
ミク:♪————! ♪————!!
志歩:(……なに、これ)
穂波:(ミクちゃんの歌が、わたし達を引っ張ってくれてるみたい……)
咲希:(あ、あそこにいるの……)
咲希:(お兄ちゃん、とーやくん……それにみんなも……)
咲希:(みんな、楽しそうにアタシ達の演奏を聴いてくれてる。 ちゃんと——届いてるんだ)
志歩:(もう、はしゃぎすぎ……)
志歩:(けど、みんな喜んでくれてるなら、私も——)
穂波:(いつも応援してくれるみんな。 そんな、みんなの心に届くように……)
一歌:(もっと、もっと歌いたい……!)
ミク:(——その調子だよ、みんな)
一歌:(やっぱり、すごいなミクは……)
一歌:(お客さんだけじゃなくて、私達まで巻き込んで、 こんなに誰かの心に響く歌を歌える……)
一歌:(私も、少しはミクみたいにできてるって思ってたけど…… まだまだだ……)
一歌:(——違う。私も、やるんだ。ミクみたいに、 たくさんの人の心を震わせて、想いを届ける……!)
一歌:(これから、プロとしてもっとたくさんの 人の心を震わせるためにも、 まだまだなんて簡単に思っちゃダメだ……!)
一歌:(この歌で、みんなをつなげていく……!)
一歌:(それでいつか——)
一歌:(今度はその歌を聴いた誰かが、歌やそれ以外の何かで、 誰かに想いを届けていく)
一歌:(昔、私がミクに感動をもらって…… そして今、みんなに歌を届けているように……!)
一歌:(——今度は私も……)
一歌:(ミクみたいに、みんなをつなげていくんだ……!)
一歌:♪————~~~~!
一歌・ミク:『♪————!!』
一歌:——聴いてくれて、ありがとうございました……!
一歌:今日のライブで、私達の感謝の気持ち…… 少しでも届いていたら嬉しいです
一歌:私達は、これからも皆さんに 想いを届けられるよう演奏し続けます
一歌:本当に、ありがとうございました!
ライブ後
教室のセカイ
ミク:ふう……ただいま
リン:お疲れさま、ミクぴょん!
MEIKO:最高のライブだったよ
ルカ:本当、よく頑張ったわねミク
ミク:ありがとうみんな。 すごく楽しかった……
ミク:むしろ、ごめんね。こんな楽しいこと、 私だけひとりじめしちゃって
リン:そうだよ! もし次があったら、あたしにもやらせて~!
レン:でも、本当にすごかったな。一歌達とミクのライブ
ミク:……そうだね。 途中から、私も一歌に引っ張られるみたいに歌ってた
ミク:それに……歌から、一歌の決意が伝わってきた気がする
KAITO:……俺も感じた
KAITO:自分の歌で、たくさんの人の心をつなげたいっていう、 一歌の決意を
KAITO:……あの想いがあれば、一歌達は もっと先にいけると思う
ミク:……うん。私もそう思う
ミク:これからのみんなが、楽しみだな
神山通り
咲希:あ~~楽しかった~~!
穂波:ふふ、そうだね。お客さんと一緒に盛り上がれて、 すごく気持ちいいライブができたな
志歩:うん。聴いてくれてる人に想いを届けるっていう意味では、 今までで一番のライブができたんじゃないかな
咲希:お! しほちゃんからお褒めの言葉を授かりました!
一歌:…………
咲希:あれ? いっちゃん、どうしたの?
一歌:あ、えっと……
一歌:なんだか、ぼんやりしちゃって。 ライブの余韻が抜けてないのかも
穂波:一歌ちゃん、今日は絶好調だったもんね
志歩:特にミクと一緒に歌ってた時はね
咲希:うんうん!
咲希:……ふふっ。アタシね、ライブのいっちゃん見てたら、 昔のこと思い出したんだ
一歌:昔のこと?
咲希:うん。初めてみんなでバンドした時のこと! あの時もいっちゃん、ミクちゃんの歌を すっごくキラキラした目で歌ってたから
一歌:あ……そ、そうだったっけ
穂波:ふふ……。たしかにそうだったね。 教室に飛び込んできて『ミクの歌をやりたい!』って言った時から すごくはしゃいでたっけ
穂波:……そう思うと、わたし達をつなげてくれたのは、 ミクちゃんだけじゃなくて……一歌ちゃんも、だったんだよね
一歌:え……?
志歩:……たしかにね。 あの時、一歌がミクの歌をみんなでやりたいって言ったから、 初めてセカイで集まった時も、演奏しようってなったんだし
志歩:あの時の一歌の言葉があったから、 きっと今、私達はこうしていられるんだと思う
一歌:志歩……
穂波:考えてみたら、一歌ちゃんは昔からそうだったよね
穂波:……さっき思い出したんだ。子供の頃、 みんながケンカしちゃった時のこと
咲希:あ! アタシとしほちゃんがケンカになると、 いつもいっちゃんがなんとかしようって、がんばってくれたよね!
志歩:まあ……実際一歌は慌ててるだけで、 穂波が折衷案を出してまとめてくれることが ほとんどだったけどね
志歩:でも……慌ててなんとかしようとしてる一歌を見てると、 ケンカしてるのもバカらしくなったっけ
志歩:やっぱり……一歌は昔から、 私達をつなぎとめてくれてたんだね
一歌:みんな……
咲希:——あれ!? 今なんか光らなかった!?
穂波:流れ星……
志歩:……すごいね……
一歌:もうこんなに綺麗に見えるんだ……
咲希:あんなにすてきなライブができて…… 帰りに、流れ星まで見れて……
咲希:……本当、夢みたいだなぁ
咲希:——ねえ、みんな……!
咲希:星、見に行こう! みんなで!
志歩:そうだね。もっとちゃんと見れるところに行こうか
穂波:あ……もしかしてここからなら、 あの場所が近いんじゃないかな
咲希:あの場所……あ! あそこだね!
咲希:ナイスほなちゃん! じゃあみんな、レッツゴー!
公園
一歌:あ……また流れた!
穂波:やっぱりこの公園からが、一番よく見えるね
志歩:本当に、綺麗だね……
一歌:うん……
咲希:あ……えへへ
咲希:……願い事、叶っちゃった
志歩:……そうだね。みんなで遊んで、おしゃべりして、 帰り道に星を見て……
穂波:そんな風に、ずっとみんなで一緒にいられたらって…… 言ってたね
咲希:うん……
咲希:それにね、久しぶりに学校に行くことが 決まった前の日にも、お願いしたんだ
咲希:『また4人で一緒に、 きれいな流星群が見られますように——』って
咲希:願いごと、叶って……本当によかった
一歌:咲希……
一歌:あ……また流れ星……
一歌:また、お願いしようか。 これからも、4人で一緒にいられるようにって
咲希:あ……うん……!
咲希:——これからも、4人で一緒にいられますように!
咲希:何度でも、みんなで流星群を見られますように!
咲希:お願いします!
一歌:(私も——)
一歌:(これからも、みんなと一緒にいられるように……)
一歌:(あ……)
一歌:(——ううん。お願いするだけじゃない)
一歌:(ミクが……たくさんの人をつなげて……)
一歌:(私達がまた一緒にいるための きっかけと助けを与えてくれたみたいに……)
一歌:(私も、Leo/needのみんなをつなげていきたい)
一歌:(そのためにも……)
一歌:(私はこれからも——歌を歌い続けよう)
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