活动剧情
君と紡ぐPrecious memories
活动ID:106
第 1 话:大切な思い出を
放課後
宮益坂女子学園 テニスコート
テニス部部長:じゃあ、今日の練習はここまで! みんな、お疲れさま!
咲希:お疲れさまでしたー!
咲希:ふぃ~。いっぱい動いたー!
咲希:(最近、ライブとか事務所との契約のことで忙しくて、 あんまり部活できなかったけど……)
咲希:(やっぱり、思いっきり体動かすと気持ちいいな~)
???:みんな、お疲れさま!
咲希:えっ!? あそこにいるの……
3年生の先輩A:ふふ、久しぶり! 突然お邪魔してごめんね
テニス部員達:先輩達! 来てくれたんですか!?
咲希:せんぱ~いっ! お久しぶりです!
3年生の先輩B:あ、咲希! 元気そうだね
咲希:はいっ! えへへ、久しぶりに会えて嬉しいです!
咲希:でもでも、今日はどうしたんですか? また部活に来てくれるなんて……!
3年生の先輩B:んー……ほら、私達もうすぐ卒業でしょ? だから、最後に顔出しておこうと思って
咲希:あ……
咲希:そっか……。 卒業したら、こうやって部活に顔出してもらうことも あんまりなくなっちゃうんですよね……
テニス部員達:うん……寂しくなるね……
3年生の先輩A:ちょっとみんな、そんな暗い顔しないでよ!
3年生の先輩B:そうそう! 今日はみんなと写真撮りに来たんだから!
咲希:写真、ですか?
3年生の先輩A:うん。実はね、今、私達でアルバムを作ってるんだ
3年生の先輩A:卒アルとは別に、 自分達用のアルバムもほしいなって思って!
3年生の先輩B:せっかく作った楽しい思い出を、ちゃんと残しておきたいしね
咲希:思い出を……
3年生の先輩B:そ! ほら、アルバムがあれば、 いつでもその時のこと思い出せるじゃん?
3年生の先輩B:練習のあとに、みんなとコンビニでアイス食べたこととか、 プリシ撮ったこととかさ
3年生の先輩B:だから、今日もみんなとの写真撮っておきたいんだ! 協力してくれる?
テニス部員達:もちろんです! 撮った写真、私達にもくださいね!
咲希:(大切な思い出を残す……か。 すてきな考えかただなあ)
咲希:(そうだ、アルバムといえば……!)
咲希の部屋
咲希:うーん、どこに書いたっけな~。 たしか、最後のほうのページに……
咲希:あった! 『学校に行けるようになったらやりたい 100のことノート』、その95!
咲希:『楽しい思い出をたくさん作ってアルバムにする!』
咲希:……ふふ、懐かしいなあ
咲希:これ書いた時って、ちょうど卒業シーズンで……。 テレビで卒アルのこととか流れてて、 いいなあって思ったんだよね
咲希:病院では、友達と遊んだりできなかったから…… 『アルバムにできるくらい、たくさん思い出を作れますように』 って気持ちもあって……
咲希:でも今は……楽しい思い出、たくさんできたなぁ
咲希:いっちゃん達とバンドして、みんなと一緒の教室で勉強して、 臨海学校とか、遠足とか、学校の行事にも全部参加して……
3年生の先輩B:せっかく作った楽しい思い出を、ちゃんと残しておきたいしね
咲希:……アタシも、みんなと作った思い出を、 ずっと大切にとっておきたいな
咲希:——よーし!
咲希:先輩達みたいにアタシだけのアルバム、作っちゃおーう!
咲希:あ、でも……まだノートに『やりたいこと』残ってるな
咲希:『お泊り会して、おしゃべりしながら寝る!』とか、 『竹上通りでクレープを食べる』とか……。 これもみんなでやれたら楽しそう!
咲希:お泊り会は、前にいっちゃん達としたけど あの時は朝まで起きてたから、リベンジだ!
咲希:えへへ、友達と『ねえ、まだ起きてる?』みたいなやつ やってみたかったんだよねー♪
咲希:せっかくアルバム作るなら、 こういうのも全部やってアルバムにのせちゃおっと!
咲希:えーっと……『やりたいこと』って、 あとどれくらい残ってるんだろ?
咲希:1、2、3……あっ——
咲希:『1年間、みんなと一緒に授業を受ける』。 ……えへへっ、これはおっきいマルをあげないとっ♪
咲希:『友達をたくさん作る』もできたし…… 『遠くに遊びに行く』も、遠足で横浜行ったからマルにしよう!
咲希:最近、バンドの活動が忙しくて、 あんまりノート開いてなかったけど……
咲希:いつの間にか叶ってる『やりたいこと』、 こんなにたくさんあったんだ……!
咲希:えっと、他にまだできてないのは……
咲希:……だいたい、あと20個くらいかあ
咲希:これなら、やろうと思えばすぐに全部できちゃうかも……!?
咲希:よーし! やりたいことぜーんぶ叶えて、写真もいっぱい撮って、 すてきなアルバム作るぞ~!
咲希:まずは……あっ、これとかいいかもっ♪
第 2 话:一緒に叶えよう
数日後
教室のセカイ
咲希:あ、リンちゃん見つけた~!
リン:あれ、サッキーだ! 今日はひとりなの?
咲希:ううん! 実は、リンちゃんに見せたいものがあって、早めに来たんだ♪
咲希:じゃーんっ!
リン:わぁ~! おっきいリボンのカチューシャだ! めちゃかわいいじゃん!
リン:っていうか、これって……!
咲希:ふっふっふ~、 リンちゃんがつけてるカチューシャと、 そっくりなのを探したんだ!
リン:やっぱり~!
リン:えへへ、サッキーとおそろいだ~! ねねっ、早くつけてみてっ!
咲希:うん! でも、その前に——
志歩:咲希、何してるの?
ミク:廊下までにぎやかな声が聞こえてきたよ
咲希:あ、みんな! ちょうどいいところに!
咲希:見て見て、リンちゃんとおそろいカチューシャ!
穂波:本当だ……! そっくりだね
一歌:うん、可愛いな。咲希に似合いそう
咲希:えへへ、でしょでしょ~?
咲希:そして、こちらのカチューシャ、なんと……
咲希:みんなの分もありますっ!
志歩:えっ……
リン:そうだったの~っ!?
レン:なあ、みんなってもしかして……
咲希:もちろん、レンくんと、カイトさんのもあるよ♪
KAITO:え……
ルカ:みんなでおそろいなんて素敵ね。 でも、どうして急に?
咲希:それは——これを達成するためでーす!
一歌:あ、それ……咲希のやりたいことノート?
リン:たしか、サッキーが入院してた時、 元気になったらやりたいことを書いてたんだよね?
咲希:そうそう! 実は、このあいだ残ってる『やりたいこと』を数えてみたら、 もうちょっとで全部叶うって気づいたんだ
一歌:えっ、本当? でも『やりたいこと』って100個あったよね?
咲希:えへへ、『みんなと一緒の教室で勉強する』 みたいなのもあったから、いつの間にかたくさんできてたの!
咲希:でも、まだできてないのもあるから、 どうせなら全部やっちゃおうと思って!
レン:なるほどな。 じゃあ、このカチューシャもそのひとつってわけか
咲希:そういうこと! 正式には、『おそろいコーデをする』だけどね!
咲希:あ、あと——
咲希:まだやってないやつの中に、 『アルバムを作る』っていうのもあるんだ!
志歩:アルバム?
咲希:うん!
咲希:テニス部の先輩が言ってたんだ。 アルバムがあれば、いつでもその時のこと思い出せるから、 思い出を残しておけるって
咲希:アタシも、そんなアルバムを作りたいって思って……
咲希:だから、他の『やりたいこと』をやりながら、 思い出を作って、いっぱい写真撮って—— 最後にアルバムにしようと思ってるんだ!
MEIKO:そっか……咲希らしいね
志歩:……でも、久しぶりだね。 咲希がノートの話するの
咲希:えへへ……最近は、バンドのことで頭がいっぱいだったから
咲希:……でも、いつかはちゃんとやりきりたいって思ってたんだ
咲希:このノートは、アタシにとってすごく大切なものだから
一歌:……そうだよね。 咲希、入院中もそのノート、すごく大事にしてたし
咲希:うん……!
咲希:このノートね、病院で寂しくなっちゃった時に、 お兄ちゃんが作ってみたらって言ってくれたんだ
咲希:『咲希は絶対治る。だから、治ったらやりたいことを ノートに書いてみたらどうだ? きっとわくわくするぞ!』って!
穂波:ふふっ。司さんらしいね
咲希:えへへっ♪ でね、最初はそんなものなのかな~?って思ってたんだけど、 書いてみたら、本当にわくわくしてきて……
咲希:おかげで、絶対治すぞーって、 検査とかも、前向きにがんばれるようになったんだよ!
MEIKO:そうだったんだ……
KAITO:……本当に、大切なノートなんだね
一歌:ねえ咲希、そのノートのこと……私達も手伝えないかな?
咲希:え?
志歩:そうだね。残りあと少ないんでしょ。 だったら、全部できるまでつきあうよ
穂波:うん。残りの『やりたいこと』も一緒に叶えて、 アルバムの写真も、たくさん撮ろう?
咲希:みんな……
咲希:ありがとう!
咲希:じゃあ、おそろいカチューシャで写真撮ってもいい? はい、しほちゃんも!
志歩:えっ……
志歩:……これ、私もつけなきゃ駄目?
咲希:当たり前だよ~! みんなでやらないとおそろいじゃなくなっちゃうもん!
志歩:いや……つきあうとはいったけど、 さすがにこれは、恥ずかしいっていうか……
ルカ:ふふ、大丈夫。きっと似合うわ
咲希:そうだよ~! しほちゃん、おねが~いっ!
志歩:いや、でも……
咲希:しほちゃん……!
志歩:……もう。1回だけだからね
咲希:やったー! しほちゃん大好き~!
志歩:わっ……ちょっと、 ちゃんとつけるから、抱きつかないで……!
第 3 话:最高のサプライズ
翌日
宮益坂女子学園 1年C組
咲希:ふんふんふ~ん♪
咲希:今日は練習のあと『ファミレスで勉強会』して…… 明日は、『夕日に向かって競争』だ~!
咲希:晴れるといいな~! あっ! どの土手を走るか、今のうちに考えておかなくちゃっ!
遥:咲希、楽しそうだね。 何してるの?
咲希:あ、はるかちゃん! えへへ、『やりたいことノート』の計画を立ててたんだ♪
遥:やりたいことノート?
咲希:うん! このノートはね——
遥:そうなんだ……大切なノートなんだね
遥:それに、アルバムか……。 私は作ったことないけど、『自分だけのアルバム』って、 特別な感じがするね
咲希:だよねだよね! アルバム作るためにも、まだできてないやつ どんどんやらないと♪
遥:あとは何が残ってるの?
咲希:あ、ノートに書いてあるやつで 丸がついてないのがまだやってないのだよ!
遥:えっと……『クラスメイトとチャレンジ動画を撮る!』に 『チョコフォンデュパーティーをする』…… ふふ、どれも楽しそうだね
咲希:でしょでしょ~♪
遥:あとは——
遥:(……あれ? これって……)
咲希:そうそう、はるかちゃん聞いて! この、『ドッジボールをする!』ってところなんだけど~!
遥:えっ? ドッジボール?
咲希:うんっ! 小学生の時、休み時間によくクラスの子としてたから、 またやりたいなって思って!
咲希:でも、ドッジボールしてくれそうな子がいなくて、 なかなか人が集まらないんだ……
遥:……たしかに、休み時間は、 勉強とか部活動の昼練をしてる人が多いもんね
遥:——そのドッジボール、私もまぜてくれないかな? 人を集めるのも手伝うよ
咲希:えっ? いいの!?
遥:うん。咲希の話を聞いてたら、 私も久しぶりにドッジボールしたくなったし——
遥:私も単位制にいく前に、咲希ともっと思い出を作りたいから
咲希:はるかちゃん……
遥:だから、他にも協力できそうなことがあったら言ってね
咲希:……うんっ!
咲希:——あ、チャイム鳴っちゃった! 授業の準備しないと!
咲希:じゃあ、またあとで話そうね、はるかちゃん!
遥:うん、またね
遥:(……咲希、楽しそうだったな)
遥:でも、あのノート……
遥:(……あれ? これって……)
遥:(『大好きなアイドルのライブに行く』って書いてあった)
遥:(大好きなアイドルって、愛莉のことだよね……? 入院中、愛莉が出てるバラエティをよく見てたって言ってたし)
遥:(だったら——)
翌日 放課後
咲希:はるかちゃん、この目隠し いつ取ればいいの?
遥:ふふ、もうちょっと待って。 あ、ここ段差があるからゆっくりね
咲希:えへへ、はるかちゃんがエスコートしてくれてるから大丈夫だよ!
咲希:でも、アタシに見せたいものって何っ? 気になるよ~!
遥:待って、もう少し——はい、到着。 目隠しとるね
咲希:わっ、まぶし……って
愛莉:咲希ちゃん! 今日は、わたし達のミニライブに来てくれてありがとう!
愛莉:た~っくさんの愛をお届けしちゃうから、 最後まで楽しんでいってね!
咲希:え……
咲希:え~~~~~~っ!?
咲希:はるかちゃん、これって……
遥:咲希のための特別ライブだよ
遥:ノートに、 『大好きなアイドルのライブに行く』って書いてあったから
遥:咲希が大好きな愛莉と—— 私達も一緒に、ライブをしようと思って
咲希:……!
咲希:アタシのために……
咲希:……ありがとう、はるかちゃん。 それに、みんなも……!
雫:ふふ、どういたしまして
愛莉:咲希ちゃんはかわいい後輩で、 MORE MORE JUMP!の大切なファンだもの。 これくらい当然よ!
愛莉:じゃ、さっそく1曲目いくわよっ!
咲希:(か、かわい~~~~っ!)
咲希:(みのりちゃんも、はるかちゃんも、 一緒に遊んでる時と全然違う……!)
咲希:(アタシのこと、全力で楽しませようとしてくれてるのが 伝わってきて……すっごく、キラキラしてる!)
咲希:わああ……!
咲希:(しずく先輩、きれい……! ダンスも歌も上手で、見とれちゃうな~!)
咲希:(それに、それに……っ!)
咲希:(あいりせんぱ——ううん、 あいりちゃんが、目の前にいる……!)
咲希:(入院してた時、何度も励ましてくれた、 明るくておもしろくて、最っ高にかわいいあいりちゃんが……!)
咲希:わぁ……!
みのり・遥・雫・愛莉:『ありがとうございました!』
愛莉:ふう……咲希ちゃん、どうだったかしら?
咲希:す……
咲希:す~~~~っごくよかったです!!!
咲希:アタシ、感動しちゃって…… あの、本当に、ありがとうございました!
愛莉:ふふ、じゃあ、『やりたいこと』も達成かしら?
咲希:はい……! もう、大達成です……!
咲希:はるかちゃん、本当にありがとう! こんなにすてきなサプライズ……
咲希:嬉しすぎて、もう、ホントに……嬉しすぎるよ!!!
咲希:うう~~~、ちゃんと喜びを伝えたいのに、 なんて言えばいいのかわかんないや……悔しい~!
遥:ふふ、今ので十分伝わったよ。 喜んでもらえてよかった
みのり:そうだ! 遥ちゃんから聞いたんだけど、 咲希ちゃん、アルバム作るんだよね?
みのり:じゃあ、今から一緒に撮ろうよ!
咲希:えっ、撮るって……
愛莉:もちろん、わたし達とよ!
咲希:あ、あいりちゃん達と!? いいんですか!?
咲希:じゃ……じゃあ、よろしくお願いしますっ! アタシが自撮りするので、入ってもらえますか?
みのり:は~いっ!
咲希:いきますよ~? ——はい、チーズッ!
雫:どう? 上手に撮れたかしら?
咲希:……はい! ありがとうございます!
愛莉:じゃあ、次は……咲希ちゃん、こっち来て!
咲希:えっ……あ、あいりちゃんの隣に……!?
咲希:き、来ました!
愛莉:そうしたら、右手を『つ』の形にしてもらえるかしら?
咲希:『つ』? あっ、これってもしかして……!
愛莉:ふふっ。その手を、わたしの左手とくっつけて……
愛莉:はいっ、桃井ポーズの完成よ!
咲希:わ……わぁ~! アタシ、あいりちゃんと一緒に桃井ポーズしてる……!?
雫:ふふ、ふたりともとっても可愛いわ
みのり:咲希ちゃん、そのままわたしのカメラ見てー! はい、チーズッ!
みのり:——よし、バッチリいい写真が撮れましたっ! 咲希ちゃんも見てみて!
咲希:わ……あいりちゃんとのツーショット、夢みたい……!
愛莉:ふふ、大げさね
咲希:お、大げさなんかじゃないですよ!
咲希:ライブも写真も、本っ当にありがとうございました! 今日の思い出……ずーっと大切にしますね!
第 4 话:秘密の作戦
翌日
教室のセカイ
咲希:——でねでね、あいりちゃんがね……!
志歩:咲希……。 嬉しいのはわかるけど、もうその話、 10回くらい聞いてるから
咲希:ええっ!? そんなにしてたっけ?
ルカ:それだけ、素敵な思い出になったのね
咲希:あっ! でも、これはまだ見せてないはずだよ!
咲希:なんと……あいりちゃんとツーショットを撮っちゃいました! 見て見て~!
穂波:わぁ……すごい! よかったね、咲希ちゃん!
MEIKO:この咲希、ちょっと照れてるね
咲希:だ、だって……! アイドルのあいりちゃんは、本当にキラキラしてて……
咲希:すっごくドキドキしちゃったんだもん!
リン:たしかに、憧れの人とこんな風に写真撮れたら あたしもドキドキしちゃいそ~!
ルカ:アルバムにのせる、大切な1枚になってよかったわね
ミク:ねえ、他にはどんなのを撮ったの? 『やりたいこと』いろいろやってるんでしょ?
咲希:えっと……お兄ちゃんとドミノ倒しやったり…… クラスの子とファミレスで勉強するのもやったよ!
咲希:ほら、この写真!
穂波:わ……部屋中にドミノが並んでる。 司さんもすごく真剣だね
MEIKO:勉強会も楽しそうだね。 みんな、パフェとかパンケーキとか美味しそうなもの頼んでるけど
レン:頼みすぎだろ……。 これじゃ、ノート広げたりできないんじゃないか?
咲希:いいのいいの! 友達とおやつ食べたり、おしゃべりする時間も 勉強会に含まれるのです!
志歩:(ん? この写真……)
咲希:それとね! これは、いっちゃんとはるかちゃんと チャレンジ動画撮った時の写真だよ!
リン:チャレンジ動画?
穂波:難しいことに挑戦する動画を撮るんだよ。 例えば……遠くから消しゴムを投げて鉛筆を倒す、とかかな?
一歌:私達は、サイコロを6つ投げてゾロ目を出そうとしたんだけど、 本当に大変だったな……
咲希:そうそう! ぜんっぜんそろわなくて、200回くらいやったんだよ!
志歩:(……やっぱり、この写真もだ)
志歩:(桃井先輩と撮った写真は、咲希がちゃんと写ってるけど、 それ以外は他の人を撮ってる写真が多い)
志歩:(写ってても、自撮りしてるせいで見切れちゃってるし……)
咲希:あれ? お母さんからメールだ……
咲希:あ~! 今日、晩ごはんのおつかい頼まれてたんだった!
咲希:ごめん、みんな! 早くしないとお母さんが生姜焼き作れないから、先帰るね~!
穂波:あ、転ばないように気をつけてね?
咲希:はーい! みんな、また明日ね! ばいば~いっ!
一歌:……じゃあ、私達もそろそろ帰る準備しようか
志歩:あ……ちょっと待って
志歩:実は、みんなに相談したいことがあって——
ミク:咲希がちゃんと写ってる写真が少ない、か
穂波:……それ、わたしもちょっと思ってたんだ
穂波:せっかくアルバムを作るなら、 咲希ちゃんがちゃんと写ってる写真がたくさんあるといいよね
穂波:そのほうが、アルバムを見た時に 『みんなと遊んで楽しかったな』って思えると思うから
志歩:うん……私もそう思う
志歩:だから、これから咲希と『やりたいこと』をやる時は 私達が咲希を撮らない?
穂波:あ……! それなら、ちゃんと写ってる写真を撮れるね!
一歌:うん。咲希も喜びそう……!
リン:あ……そうだ!
リン:どうせなら、サプライズで渡そうよ! そうしたら、も~っと喜んでくれるんじゃないかなっ!?
志歩:たしかに……咲希、そういうの好きそうだし、いいかも
穂波:じゃあ、なるべくこっそり撮らないとね
一歌:うん。咲希に喜んでもらえるように、頑張ろう!
翌日 昼休み
宮益坂女子学園
咲希:みんな、集まってくれてありがと~っ!
遥:ううん、私もみんなと遊びたかったから
こはね:久しぶりにやるから、ちゃんとできるかわからないけど…… でも、頑張るね!
えむ:みんな~っ! どどど、どうしよう~!
穂波:えむちゃん、どうしたの?
えむ:あのね、準備運動しよー!って思って体育館行ったんだけど、 もう他の子達が使っちゃってたんだ!
咲希:えっ、うそ!?
咲希:う~~~ごめんね! アタシがダッシュして、場所取りしておけば……
一歌:しょうがないよ。 私も場所取りまで考えてなかったし…… ちょっとタイミング悪かったね
志歩:じゃあ、校庭に行けばいいんじゃない? 靴で線引けば、自分達でもコートは作れるし
こはね:あ……でも、校庭はソフトボール部が使うって言ってたよ。 練習試合が近いからって
咲希:え~、どうしよう! せっかくみんなが集まってくれたのに……
えむ:どこか、他に使えそうな場所ないかなあ……
???:——あれ? みんな、こんなところに集まってどうしたの?
えむ:あ! 朝比奈センパイ!
咲希:えっと……実は、 ドッジボールができる場所を探してるんです。 体育館も、校庭もあいていなくて
えむ:朝比奈センパイ、どこかいい場所知りませんか?
まふゆ:ドッジボールか……。 それなら、コートのラインを引けるスペースがあれば 大丈夫だよね?
まふゆ:少し狭くなっちゃうかもしれないけど、 弓道場へ行く途中に、よさそうなスペースがあるよ
咲希:え……本当ですかっ!?
まふゆ:うん。校舎裏のあんまり人が来ない場所だから、 誰も使ってないんじゃないかな?
えむ:わあっ、ありがとうございます、朝比奈センパイ!
えむ:やったね、咲希ちゃん☆
咲希:うん! えむちゃんもありがとう!
まふゆ:それじゃあ、私はこれで。 みんな、楽しんでね
咲希:はいっ!
えむ:あ……
えむ:——ちょ、ちょ~っと待ってください!
まふゆ:……どうしたの? 鳳さん
えむ:朝比奈センパイも、 一緒にドッジボールやりませんか?
まふゆ:えっ……?
えむ:えっと……朝比奈センパイ、 勉強とか忙しいかもしれないですけど、でも……
えむ:きっと、す~っごく楽しいと思うんです!!
えむ:だから、5分だけでも——!
まふゆ:…………
まふゆ:……じゃあ……
まふゆ:そんなに誘ってくれるなら、ちょっとだけまぜてもらおうかな
えむ:えっ……い、いいんですかっ!?
まふゆ:うん……ちょうど、息抜きしたいなって思ってたんだ
まふゆ:誘ってくれてありがとう、鳳さん。 他のみんなも、いいかな?
咲希:はい! もちろんです!
まふゆ:ありがとう。 じゃあ、ちょっと準備してくるね
第 5 话:白熱!ドッジボール
宮益坂女子学園 校舎裏
遥:相手は望月さん、こはね、鳳さん……それに、朝比奈先輩か……
咲希:ううう、強そ~! ほなちゃんも、いつもはおっとりしてるけど、 すっごく運動神経いいし……
一歌:くじ引きで決めたけど、ちょっと偏っちゃったかもね
みのり:外野は誰が行く? 向こうは穂波ちゃんみたいだけど……
志歩:私が行く。 人数はこっちのほうが多いから、 うまくボールを回して、相手の隙を作っていこう
みのり:うん……!
咲希:よーっし、絶対勝つぞ~! えいえい、おーっ!
えむ:どりゃあああああっ!
みのり:ひゃ、ひゃ~~~~っ
遥:みのり!
遥:ふう……危なかったね
みのり:は、遥ちゃん……!
咲希:はるかちゃん、ナイスキャッチ!
遥:なんとか取れたけど…… 鳳さん、すごい球を投げるね
一歌:それに、朝比奈先輩の安定感もすごいね。 どんな球も、簡単にキャッチしちゃって……
遥:……じゃあ、鳳さんの攻撃はなるべく避けて、 ボールが取れたら朝比奈先輩以外から狙っていこうか
咲希:おっけー!
こはね:ひゃっ……!
咲希:こはねちゃんに当たった! いっちゃんナイス!
一歌:うん! でも……
みのり:みんなー! がんばってー……!
一歌:こっちもみのりが当てられたから、3対2。 リードしてるけど、油断はできないね
遥:うん。それに、次は相手ボール……
遥:っ! みんな、来るよ!
穂波:えいっ!
一歌:わっ!?
咲希:! いっちゃん、狙われてる!
えむ:やあーっ!
一歌:あっ……
えむ:やった~! 一歌ちゃん、当てたよ!
まふゆ:うん、やったね
一歌:ごめん……! 外野で、できるだけサポートするから!
咲希:頼りにしてるね、いっちゃん!
遥:内野と外野で協力して、どんどん攻めていこう!
咲希:うんっ!
咲希:よーし! いっくぞ~!!
咲希:えいっ!
みのり:よいしょ~っ!
咲希:うう~、えむちゃん、やっぱり避けるの上手~! 全然当てられないよ!
遥:……そうだね……
遥:あ……なら、こうするのはどう?
咲希:えっ?
咲希:いいね! やってみよ!
一歌:遥!
遥:(ボールが戻ってきたけど……)
遥:(鳳さんはもう避ける体勢に入ってるから、 今投げてもきっと避けられる。それなら……)
遥:一歌、パス!
一歌:えっ、私に……?
咲希:いっちゃん、今度はアタシにちょうだい!
一歌:う、うん……!
咲希:次は——しほちゃん、パス!
えむ:あれれ? なかなか投げてこないなー?
穂波:咲希ちゃん達、どんどんパスを回してる……
こはね:これじゃあ、いつ攻撃がくるかわかりにくいね
志歩:咲希、パス……!
咲希:は~い! ……と、みせかけて~……
えむ:ほえっ!?
まふゆ:天馬さんの後ろから、桐谷さんが……!
遥:やぁっ!!
えむ:わわ~~~っ!
えむ:あ、当たっちゃった~……
まふゆ:残念だね……
咲希:や……やったよ! はるかちゃん!
遥:うん……!
咲希・遥:『イエーイ!』
志歩:あ……
志歩:ねえ、今シャッターチャンスじゃない?
一歌:ふふ、そうだね。じゃあ——
志歩:(……いい写真、撮れたな)
咲希:いっちゃん、しほちゃん、何してるのーっ!?
志歩:……っ、なんでもない!
咲希:ううう~、負けちゃった~~!
遥:鳳さんに当てられたのはよかったけど、 その分、外野が強くなっちゃったね
一歌:うん。穂波もこはねもパス回しうまくて、 目で追うのがやっとだったな
穂波:あ……咲希ちゃん、ボール当てちゃってごめんね? 痛くなかった?
咲希:うん! ぜんっぜんだいじょーぶだよ!
咲希:負けちゃったのは悔しかったけど……
咲希:——でも! みんなと一緒に遊べて、と~~っても楽しかった!
咲希:みんな、本当にありがとう!
えむ:あたしも、す~~~っごく楽しかったよ!
こはね:うん! 誘ってくれてありがとう、咲希ちゃん
咲希:えへへ……
咲希:朝比奈先輩も、一緒にやってくれてありがとうございました!
まふゆ:……ううん。私も、楽しかったよ
咲希:ホントですか!? よかったです!
えむ:じゃあまた一緒にやりましょうっ! あ、次はバドミントンとか——
遥:——あれ?
遥:みんな、何してるの?
一歌:あ、遥。 えっと……ごめん、ちょっとこっち来て!
一歌:……実は私達、 ドッジボールしながらこっそり写真を撮ってて。 うまく撮れてるか確認してたんだ
遥:写真?
穂波:咲希ちゃん、アルバムを作るでしょ? だから、咲希ちゃんがちゃんと写ってる写真を プレゼントしようと思ってるの
遥:そうだったんだ……
遥:咲希、喜びそうだね。 いい写真は撮れた?
一歌:すごく楽しそうな咲希が撮れたよ。 あ、この写真とか、一緒に写ってる遥も楽しそう
遥:え?
遥:……これ、咲希と協力して、鳳さんにボールを当てた時の……
志歩:あ、ごめん。勝手に撮って
遥:ううん! それは大丈夫なんだけど…… 私、自分で思ってたよりはしゃいでるなって思って
遥:(私……こんな風に笑ってたんだ)
遥:(なんだか、仕事の時とはちょっと違うな……)
ミク:遥ちゃん、すっごく楽しそうだね。 写真からも伝わってくるよ
遥:……私、短いあいだでも普通科にいって、本当によかった
遥:そうじゃなきゃ、こんな気持ちになれることも、 こんなにみんなと仲良くなる機会もなかったから
咲希:アルバムを作ろうって思ってるんだ! みんなとの思い出を、ずーっと残しておけるように!
遥:……ねえ。 よかったら、この写真、私ももらっていいかな?
第 6 话:賑やかな夜
数日後
咲希の部屋
えむ:チョコフォンデュ、とってもおいしかったねっ!
愛莉:魚肉ソーセージとチョコって、意外と合うのね。 癖になりそうだったわ
咲希:『おいしいのはどれだ?変わり種選手権』、優勝ですもんね! 『味』の点数だけだとサツマイモのほうが上だったけど、 『意外性』を合わせると、ソーセージのほうが勝って……
えむ:うんうん、白熱した戦いだったね☆
咲希:あいり先輩に教えてもらって、 チョコペンとかでデコレーションするのも すっごく楽しかったな~♪
愛莉:ふふ、一緒にバレンタインチョコを作った時のこと、 思い出しちゃったわ
咲希:あっ、アタシもです! 『秘密のバレンタイン同盟』再結成だ~!って思って、 嬉しくなりました!
咲希:あいり先輩、えむちゃん、 今日は一緒にチョコフォンデュパーティーをやってくれて 本当にありがとうございます!
愛莉:お礼なんていいわよ。 チョコレートといえば、やっぱりこのメンバーでしょ? またふたりとお菓子を作れて、嬉しかったわ!
えむ:あたしもあたしも! また一緒にやろーねっ!
咲希:えへへ……うんっ!
咲希:——って、わ~~!? もうこんなに時間経ってたの!?
えむ:およ? 咲希ちゃん、このあと何かあるの?
咲希:うん。いっちゃん達と遊ぶ約束してて……
愛莉:そうなの? じゃあ、急いで片づけなきゃ! 余った分は、小分けにして持って帰りましょ
えむ:は~いっ!
教室のセカイ
咲希:みんな、遅れてごめ~ん!
一歌:あ、咲希……やっと来た
穂波:大丈夫? 何かあったの?
志歩:どうせ、パジャマ選んでて遅れたとかでしょ
咲希:違うよ~! 実は、あいり先輩達とチョコフォンデュパーティーしてたんだ!
咲希:ノートのこと話したら、協力したいって言ってくれて。 最高の思い出になっちゃった♪
咲希:はい、これお土産!
リン:わぁ~、おいしそ~っ!
レン:ありがとな、咲希
ルカ:そういえば、『やりたいことノート』はどれくらい埋まったの?
咲希:みんなのおかげでほとんど達成してるよ! アルバム作り以外だと……今からやるのが最後の1個!
リン:ええっ、そうなの!? じゃあ、張り切ってやらないとねっ☆
咲希:うんっ! ではでは早速……
咲希:『夜どおしおしゃべりお泊り会☆イン☆セカイ』、スタート!
MEIKO・リン:『いえーい!』
KAITO:でも……お泊り会って、何するの?
咲希:眠くなるまで一緒に遊んだり、おしゃべりしたりするんです! ということで……
咲希:じゃじゃんっ! こんなものを用意しました!
レン:サイコロと……メモ帳?
咲希:うん! このメモ帳にトークテーマが書いてあるから、 サイコロで出た目のテーマに沿ってお話するの
咲希:前に、モモジャンが配信でやってて、 やってみたかったんだ~!
リン:へえ~、楽しそ~!
一歌:でも、トークテーマ……って、どういうの?
咲希:えっと……『絶対に爆笑する話』、 『消えたくなるほど恥ずかしかった話』、 『今だから言える秘密の話』——
志歩:本気で言ってる……?
MEIKO:あはは! でも、みんなの意外な一面が見られて楽しそうだね
咲希:じゃあ、トップバッターは……
咲希:ほなちゃん!
穂波:えっ! わたし?
一歌:頑張れ、穂波……!
ミク:こういうのは、最初にやっちゃったほうが気が楽だよ
穂波:そ、そうかな……
穂波:……でも、やらないと始まらないもんね……! 簡単なのが当たりますように……えいっ!
咲希:……でました! ほなちゃんの、『今だから言える秘密の話』!
穂波:秘密? え、えっと……
穂波:じ、実は、前に家で食べたアップルパイ、 切って出したけど、本当はホールケーキで……
穂波:みんなに出した分以外は、 わたしが、全部食べました……
咲希:次は……メイコさんの、『腰が抜けるほど驚いた話』!
MEIKO:この前、ひとりでドラムを叩いてたんだけど…… 曲のラスト、盛り上げて盛り上げて、 シンバルをじゃ~んっ!と鳴らしたら——
MEIKO:出たんだ……!
一歌:え? 出たって……何が……?
リン:『じゃ~んっ!』って掃除道具入れから飛び出した、リンだよ~!
ミク:な、なんだ……
ルカ:……カイト、そんな『恥ずかしい話』を持ってたのね
レン:ま、気にするなよ。 ドアのレールにつまずくくらい、誰にでもあるって
KAITO:うう……
志歩:……これで、みんな話し終わったかな
咲希:えっ、1周しちゃった!? 早いよ~、もう1回やろ!
穂波:でも、もうけっこう遅い時間だよ?
レン:だな。布団敷くのもけっこう大変そうだし、 そろそろ寝る準備したほうがいいんじゃないか?
咲希:うう……、は~い……
一歌:じゃあ、机と椅子下げて、布団敷こうか
リン:——よし、お布団おっけー!
ミク:あとは、寝るだけだね
咲希:……このまま寝たら、『お泊り会』もおしまいか~。 ちょっと残念だけど……楽しかったな!
一歌:そうだね……。 それに、これで『やりたいことノート』も ほとんど終わり、なんだよね
咲希:うん! あとはアルバム作りだけだよ!
咲希:みんなのおかげでいっぱい写真撮れたから、 絶対最高のアルバムにするね!
志歩:あ……
志歩:ねえ、咲希。 ……実は、私達から、咲希に渡したいものがあるんだ
咲希:え?
志歩:これなんだけど……
咲希:これって……写真?
咲希:あ……! 『やりたいことノート』をやってる時のだ……! みんなも撮っててくれたんだね!
一歌:うん。でも、それだけじゃないよ
穂波:咲希ちゃんがメインになるように撮ってるんだ
咲希:え……?
一歌:志歩が気づいてくれたんだ。 咲希がアルバムに使おうとしてる写真、 ちゃんと咲希が写ってるの少ないって
咲希:え、そうだった……?
志歩:うん。せっかくアルバム作ってるのに、 咲希が楽しんでる写真がないのはもったいないでしょ
志歩:だから、咲希がメインで写ってる写真も アルバムに入れてほしいと思ったんだ
咲希:しほちゃん……みんな……
咲希:ありがと~~~っ!
志歩:わっ……!
MEIKO:あははっ! 咲希、勢いよくいったね!
リン:布団にダイブだ! いいな~っ! あたしもやりたーい!
志歩:もう……咲希、危ないでしょ
咲希:えへへ、だって嬉しくなっちゃったんだも~ん♪
志歩:はいはい……ま、ちょうど寝るとこだったし、このまま寝よっか
穂波:ふふ、わたし達も横になろっか
一歌:そうだね
レン:じゃあ、オレとカイトはそろそろ隣の教室に行くよ
KAITO:おやすみ
咲希:おやすみなさーいっ!
リン:えへへ♪ みんなで寝るのって、なんかドキドキするねっ!
一歌:そうだね。 すぐに寝るのは、ちょっともったいないかも
ミク:あ……なら、咲希がみんなにもらった写真、 私達にも見せてくれない?
ルカ:いいわね。 写真の思い出も、一緒に聞かせてほしいわ
咲希:いいよ! じゃあ、どの写真にしよっかな~! えーっと……
咲希:あ、これ! 竹上通りでクレープ食べた時の写真だ! こんなのも撮ってたんだ~!
穂波:咲希ちゃん、クレープに夢中になってたから。 その時にね
MEIKO:あはは! すっごく美味しそうに食べてるね
ルカ:ふふ、大きな口ね
咲希:う……でも、しほちゃんも鼻にクリームついてるの 全然気づいてなかったよね!
志歩:ちょっと。それは忘れてって言ったでしょ
咲希:ふっふっふ~。クリームしほちゃんは、 アタシがばっちり撮っておいたから忘れませーん!
志歩:……アルバムには入れないでよ?
咲希:えー? どーしよかっな~?
咲希:……むにゃ……
穂波:あ……
穂波:……咲希ちゃん、寝ちゃったね
一歌:ふふ。明日、一番最初に寝たって知ったら拗ねそうだな
志歩:まあ、しゃべりながら寝落ちしたし、 お泊り会でやりたかったことはできたんじゃない?
咲希:んん……もう……チョコ飲めないよ……
志歩:どんな夢見てるの……
ルカ:とっても幸せそうな寝顔ね
志歩:……そうですね
志歩:——おやすみ、咲希
第 7 话:青春の日々
翌日
ショッピングモール
咲希:えーっと、アルバムのコーナーは……あった!
咲希:これは写真を貼るタイプで…… あっ、こっちはポケットタイプなんだ! 色とか形もいろいろあるな~!
咲希:う~ん、どれにしよう…… この動物のもかわいいし、こっちの星柄のも……
咲希:って、あれ? あそこにいるの……
咲希:はーるーかーちゃん!
遥:咲希? 偶然だね
咲希:だね! はるかちゃんもお買い物? って、その手に持ってるの……
遥:ふふ、見つかっちゃった
遥:実は、私もアルバムを見に来たんだ。 咲希を見てたら、作ってみたくなって
咲希:はるかちゃんも?
遥:うん。前にも話したけど、私、中学までは仕事が忙しくて、 こんな風に学校生活を楽しむのは久しぶりだったから……
遥:咲希みたいに、この1年の思い出を 残しておきたいって思ったんだ
咲希:そっか……!
咲希:じゃあじゃあ、完成したら見せ合いっこしようよ!
遥:いいね。私も、咲希のアルバム見てみたいな
遥:そういえばドッジボールの時の写真、一歌達にもらった? 私と咲希が一緒に写ってる……
咲希:あ、もらったよ! えむちゃんにボールを当てた時のだよね?
咲希:一緒に、『イエーイ!』ってハイタッチしてるやつ!
遥:そうそう。その写真、私も一歌にもらったんだ。 アルバムに入れたいなって思って
咲希:そうだったんだ! じゃあ、アタシとおそろいだね♪
咲希:でもでも、おそろいならもっとあるかも! ほら、体育祭のこの写真とか、遠足に行った時のもあるよ!
遥:あ……本当だ。 文化祭の写真と、この前みのり達と撮ったのもある
遥:ふふ。それだけ、咲希と一緒に楽しい時間を 過ごしたってことだね
咲希:あ……
咲希:——うんっ! そうだね!
遥:……素敵な思い出をくれてありがとう、咲希
遥:咲希と同じクラスになれて——友達になれて、本当によかった
咲希:はるかちゃん……
咲希:そんなの……そんなの、アタシもだよ!
咲希:はるかちゃんと一緒にお昼ごはん食べたのも、 授業受けたのも、行事がんばったのも、 いろんなことして遊んだのも……
咲希:全部全部、ほんっとうに楽しかったんだから……!
咲希:だから……はるかちゃんと一緒に作った思い出、 ずっとずーっと、大切にするね!
遥:うん……私も
遥:そのためにも、アルバム作り、頑張ろう!
咲希:うん!
咲希の部屋
咲希:——よしっ! 材料もそろったし、アルバム作りがんばるぞ~!
咲希:まずは、写真を選ばなきゃ! スマホに入ってるのと、しほちゃん達にもらったの 合わせたら——わっ、500枚くらいありそう!
咲希:これだけあると、選ぶのちょっと大変そうだけど…… がんばろっと!
咲希:えーと、まずは季節ごとにわけて……あ!
咲希:懐かしい~! これ、いっちゃん達とフェニランに行った時のだ! あの時は、お兄ちゃん達が道案内してくれて……
咲希:そうそう! お化け屋敷が思ってたより怖くて、 ほなちゃんと一緒にたくさん叫んだっけ
咲希:あっ……これは、初めてライブハウスでライブした時の!
咲希:お客さん少なかったし、すっごくドキドキしたけど、 オリジナル曲も演奏できて、楽しかったな……!
咲希:臨海学校に、文化祭……行事の写真も、こんなにたくさん……!
咲希:文化祭、ドラマとかで見てずっと憧れてたから、 本当に嬉しかったな……
咲希:本番も、みんなと準備してる時間も、 まさに青春!って感じで……
咲希:いっぱい、青春したなあ……
咲希:(……あの頃は、いつもアタシだけ 置いてかれちゃうような気がしてた)
咲希:(みんなは友達と遊んだり、修学旅行に行ったり…… 楽しいことたくさんやってるのに、 アタシはそこにいられなくて……)
咲希:(みんなの中のアタシが、 どんどん消えてっちゃう気がして……怖かった)
咲希:(でも、今は——)
遥:あ……本当だ。 文化祭の写真と、この前みのり達と撮ったのもある
遥:ふふ。それだけ、咲希と一緒に楽しい時間を 過ごしたってことだね
咲希:(みんなと一緒にたくさん思い出を作れてる……)
咲希:(みんなの思い出の中に、アタシもいるんだ……)
咲希:(写真選ぶのも困っちゃうくらい、 たっくさん思い出を作れて……本当よかった)
咲希:(これも全部、みんなのおかげだな……)
咲希:(もっと一緒に思い出を作ろうって、 『やりたいことノート』も手伝ってくれて…… すっごく、嬉しかった)
咲希:(……みんなに、ちゃんとお礼がしたいな)
咲希:でも、お礼って……何がいいんだろう?
咲希:——あっ……
咲希:そうだっ! いいこと思いついちゃった♪
第 8 话:この先も、みんなと
終業式後
宮益坂女子学園 1年C組
咲希:はあ、終わったねー! 式のあいだずっとピシッってしてたから、 ちょっと疲れちゃった~……
咲希:でも、今日で1年が終わるんだ~って思ったら、 じーんとしちゃったなぁ
遥:そうだね……。それに、 このクラスで集まるのも今日で最後って思うと、寂しいな
一歌:……でも、もう会えなくなるわけじゃないし。 新学期になっても、仲良くしたいな
遥:うん……!
遥:あ——そうだ。 私、みのり達と用事があるからそろそろ行くね
一歌:MORE MORE JUMP!の活動?
遥:うん。式が終わったら、屋上で集まることになってるんだ
咲希:あ……
遥:それじゃ、ふたりとも、またね
一歌:うん、またね!
一歌:私達も、練習に行こっか
咲希:うん。でも、その前に……
咲希:——ごめんいっちゃん! アタシ、やりたいことがあるから先に行ってて!
一歌:えっ、咲希!?
一歌:どうしたんだろ……
屋上
咲希:……お、おじゃましま~す……
遥:あれ、咲希? どうしたの?
咲希:あっ、はるかちゃん。 今って大丈夫? 配信中とかじゃ……
愛莉:大丈夫よ! 今日は、スケジュールの確認で集まっただけだから
咲希:よかったぁ……!
みのり:それで、どうしたの?
咲希:実は——皆さんに渡したいものがあるんです!
雫:渡したいもの?
咲希:はい! この前、ようやくアルバムが完成したんですけど……
咲希:アルバムにできるくらい、 1年間でたくさんの思い出を作れたのは、 皆さんのおかげだなぁって思って
咲希:ノートを手伝ってくれたお礼も兼ねて、 プレゼントを持って来たんです!
咲希:というわけで、まずは……はるかちゃん!
遥:わ、可愛い封筒だね。ペンギンが描いてある……! 開けてもいい?
咲希:もちろんっ! 開けて開けて♪
遥:あ、写真と……手紙?
咲希:うん! 写真は、 はるかちゃんが写ってるベストショットを厳選しました!!
咲希:それで手紙には、写真を撮った時の思い出を書いてみたんだ。 こういうことがあったよね~とか、 あれ楽しかったよね~!とか!
遥:……ふふっ、本当だ。 お弁当のおかず交換したこととか、 チャレンジ動画のこととか……いろいろ書いてある
雫:とっても素敵なプレゼントね。 いつでも咲希ちゃんとの思い出を振り返れそうだわ
遥:うん……それに、 咲希が私との思い出を大切にしてくれてるって伝わってきて、 嬉しいな
咲希:えへへ……よかったー!
咲希:この前、アルバムを作ってて思ったんだ。 1年でたくさん思い出を作れたけど、それだけじゃなくって……
咲希:みんなの思い出の中にも、アタシがいるんだって。 それが、すっごく嬉しかったから……
咲希:だから、アタシの思い出の中にもみんながいるよ。 楽しい思い出をありがとうって伝えたくて、 このプレゼントにしたんだ!
遥:そうだったんだ……
遥:ありがとう、咲希。 この写真も、アルバムに使わせてもらうね
咲希:……うんっ!
咲希:皆さんにもあるので、よかったらもらってください!
みのり:わ~いっ!
愛莉:ふふ、どんな写真が入ってるのか楽しみね!
遥:(咲希の思い出の中にも、私がいる、か……)
遥:(……ふふっ。私も早く、アルバムを完成させよう)
咲希:——あっ、いた! 朝比奈せんぱ~いっ!
まふゆ:あ……天馬さん。どうしたの?
咲希:実は、先輩に渡したいものがあって……
咲希:これ、この前のドッジボールのお礼です。 よかったら受け取ってください!
まふゆ:えっと……写真と、手紙?
咲希:はい! この写真、アルバムを作ってる時に 見つけたんですけど……
咲希:試合に勝って、えむちゃんと笑ってる朝比奈先輩、 とってもいい笑顔だったので!
まふゆ:えっ……?
咲希:だから……朝比奈先輩の中にも、楽しい思い出として 残ってくれたらいいなって思ったんです!
まふゆ:……ありがとう、天馬さん。 大切にするね
えむ:わあ~っ! チョコフォンデュパーティーの写真だーっ!
こはね:すごい……チョコペンでデコレーションもしてるんだ
咲希:そうそう! あいり先輩がデコるのすっごくうまくて…… あっ、このイチゴの猫も、あいり先輩に描いてもらったんだよ!
えむ:愛莉ちゃんセンパイの猫さん、とーってもかわいいよね☆ あっ、こっちは臨海学校の写真だ!
こはね:わぁ、懐かしいな……
こはね:発表会、トラブルもあったけど楽しかったよね。 私達と穂波ちゃんで、ミュージカルをやって……
えむ:あとあと、海で泳いだり、貝殻を探したりもしたよねっ! またみんなで遊びに行きたいな~!
こはね:写真と手紙ありがとう、咲希ちゃん。 大切にするね!
咲希:うん……!
咲希:(ふぅ。みんなが帰る前に、ちゃんと渡せてよかったー!)
咲希:(あとは……)
数時間後
教室のセカイ
リン:うわ~! サッキーとあたし達の写真、いっぱいだ~!
ルカ:あ……これ、屋上で天体観測した時の写真だわ。 穂波が、プラネタリウムみたいに星の解説をしてくれたのよね
MEIKO:みんなでライブの打ち上げをした時のもあるよ。 ふふ、懐かしいな
ミク:咲希、ありがとう。 私達にも、写真と手紙を用意してくれて
咲希:当然だよっ! ミクちゃん達と過ごした時間も、アタシにとって とってもとーっても大事な宝物なんだから!
咲希:みんな、いつもそばにいてくれてありがとう!
ミク:咲希……
一歌:あのね、咲希。 実は、私達からも咲希にプレゼントがあるんだ
咲希:へ?
志歩:『——天馬咲希殿』
咲希:は、はいっ!
志歩:『あなたは、やりたいことノートを全てやりきり、 友達や仲間とたくさんの思い出を作りました』
一歌:『思いっきり青春を謳歌したことを、 ここに表彰します』
穂波:『これからも、一緒に思い出を増やしていこうね。 咲希ちゃんのことが大好きな、幼馴染み一同より』
志歩:……はい、咲希
咲希:これって……
穂波:咲希ちゃんがノートをやりきった記念に、 みんなで表彰状を作ったんだよ
一歌:デザインはミク達にも手伝ってもらったんだ
ミク:本当におめでとう、咲希
咲希:……みんな……
咲希:ありがとう……!
咲希:……アタシも、みんなのこと大好きだよ~!
KAITO:……よかったね。 咲希がやりたかったこと、全部叶えられて
咲希:はいっ!
咲希:(えへへ……嬉しいな)
咲希:(この1年で、やりたかったことい~っぱいできて、 みんなと一緒にたくさん思い出を作れて……)
咲希:(それに、すっごくすてきなアルバムも作れた)
咲希:(……でも、これで終わりじゃないんだよね!)
咲希:(みんなと一緒に過ごしてきて…… 『やりたいこと』が、またいっぱいできたから)
咲希:(これからも『やりたいこと』をたっくさん叶えて、 楽しい思い出を作っていきたいな)
咲希:(みんなと、一緒に……!)