活动剧情

BREAK DOWN THE WALL

活动ID:118

第 1 话:巨大な壁

ライブハウス
バックステージ
謙:——さて
謙:ここに来る途中話したとおり、 ここは、前行った『Rodin』と同レベルのライブハウスだ
謙:しかも今回はメジャーレベルのチームが何組もいる。 厳しい勝負になるだろう
謙:だが…… 今のお前達なら、勝てるはずだ
杏:うん。勝つよ
杏:彰人が街の人達に宣言したとおり、 ——次のイベントでRAD WEEKENDを超えるために
謙:全員、限界を超えるつもりでいけ。 いいな
全員:『うん!』 『はいっ!』
MC:『——次は、Vivid BAD SQUADだ!』
冬弥:……ちょうど出番がきたようだな
洸太郎:よーし、お前らかましてこい! オレも続くからな!
杏:うん! お互い、全力でぶちかましていこう!
彰人:それじゃあお前ら——いくぞ!!
杏・こはね・冬弥:『うん!』 『ああ!』
WEEKEND GARAGE
杏:っは~! 今日はホント疲れた~!!
こはね:そうだね……。 周りはみんなすごいチームばっかりだったし……
こはね:でも——ちゃんと勝ててよかったな
冬弥:勝者が決まり切らずもう1曲……となった時は驚いたが、 結果として、今までで一番いいパフォーマンスになったな
洸太郎:ったく、あんなすげえチームと渡り合うなんて、 お前ら本当にとんでもないレベルになったよな
彰人:そう言うお前も、 かなり食らいついてたじゃねえか
洸太郎:まあ、少なくとも気合いは負けてられねえよ。 ……ただでさえ実力足りてねえし、 離脱してた分も遅れてんだから、死ぬ気で追いつかねえと
彰人:——おう。頼むぞ
杏:あ、そういえば父さん、 このあとの練習って……
謙:ああ、すまん。 言い忘れてたが……オレはこれからCOLのばあさんと話がある
謙:お前らも、今日はいつもより消耗しただろうから ここで解散としよう
謙:このあとは、それぞれ自主練してもいいし、 課題について考える時間にしてもいい。 好きにしてくれ
杏:うん、わかった!
謙:じゃあ、あんまり根詰めすぎるなよ
彰人:んじゃ、こっからどうすっかだな
冬弥:課題もやりたいところだが…… 俺は今日のイベントで、サビのピッチが気になった。 まずそこをそろえる練習をしてから、課題に入るのはどうだろうか
杏:オッケー! 洸太郎はどうする?
洸太郎:オレは家に帰って自主練するかな。 最近弟に『たまには早く帰ってきて』って言われてんだよな~
こはね:ふふっ、弟さん、三田さんが大好きなんですね。 それじゃあ今日は、弟さんとゆっくり過ごしてください
洸太郎:おう! また明日な!
こはね:——じゃあ、ちょっと休憩したら練習に……
???:『みんなー!』
彰人:ん? 今の声は……
彰人:やっぱりレンか
レン:『あ、みんないる! ねえ、今話す時間ある!?』
こはね:う、うん。 そんなに慌ててどうしたの?
レン:『えっと……実はね!』
レン:『セカイに、新しい場所ができたんだ!』
杏・冬弥・彰人:『え?』
こはね:新しい……場所?
ストリートのセカイ
???
レン:ほら! あそこだよ!
杏:わぁ……! すごーい! 大きな広場だね!
冬弥:たしかに……。 こんな場所、初めて見たな……
彰人:つーかこんなデカい場所が、急にできたのか?
リン:みんなこっちこっちー!
こはね:あ、リンちゃん! それにみんなも!
杏:ねえ、ここって一体……
ミク:私達もまだよくわかってないんだ。 さっきルカに連れてこられたばっかりでさ
こはね:そうだったんだ。 でも、どうして急に——
ルカ:んー、ハッキリとはわかんないけど……
ルカ:多分、みんなの想いから新しくできたんじゃないかな
彰人:想いから新しくって……んなことあるんですか?
MEIKO:ここは、もともとみんなの想いで作られた場所だから 強い想いに影響されて変化が起きても不思議じゃないわ
冬弥:変化……ですか
杏:でも、私達の想いって、 前とそんなに変わってないと思うけど……
彰人:そうだな。 『RAD WEEKENDを超えたい』って気持ちは 前から変わってねえし……
KAITO:たしかにね~
KAITO:あ、でも、どんな想いでできてるかは、 この場所を調べてみればわかるかもよ。 セカイには、みんなの想いが反映されるからね!
こはね:この場所を……
こはね:(……本当に大きな広場だな。 それに、壁にもたくさんグラフィティがあって——)
こはね:……あれ?
杏:こはね、何か見つけた?
こはね:あ、えっと……。 あそこにある大きな建物の壁、ちょっと変だなって思って
冬弥:……ああ、たしかにそうだな
冬弥:壁の大半が グラフィティとフライヤーで埋め尽くされているのに、 なぜか中央だけが空いている……
杏:そこだけぽっかり空いてるって感じだね。 ……なんでなんだろ?
彰人:……まあ、たしかに気になるが わかんねえなら、今は考えても仕方ねえな
彰人:他にヒントになりそうなもんがないか、 探してみるのはどうだ?
冬弥:そうだな、まずは全体を把握するとしよう。 ……とりあえず、一番近い路地から行ってみるとするか
こはね:あ……うん!
路地
レン:うわ~!! いつもの道とは全然雰囲気が違う!
彰人:そうだな。 海外っぽいっつーか……
冬弥:たしかに、この道はボストンの街並みに似ている気がするな
杏:そうなの?
冬弥:ああ。 昔、父さんのコンサートがあって行ったことがあるんだが、 その時歩いた通りに似ている
こはね:あ……。 そういえば、さっき広場から見えた別の路地は、 昔写真集で見た、メキシコの通りに似てたかも……
ミク:……じゃあ、 ここにはいろんな国の通りが、集まってるってこと……?
MEIKO:そこにも何か意味がありそうね
レン:いろんな景色が見れるから、おもしろいな~! よーし、この先も見ちゃおっと!
リン:あ、レンずるい! 待ってよ~!
杏:ふたりとも、急に走ったら危ないって
彰人:ったく、相変わらずだな
レンの声:——ええっ!? な、何これ!
冬弥:……!? どうしたんだ!
リンの声:み、みんな早くこっち来て!
リンの声:道が、お~っきな壁でふさがってるの!
杏:うっわー…………!
こはね:ほ、本当に大きな壁だね……!
彰人:周りの建物もそこそこあるが……、 この壁は、それより高いな
冬弥:それに、とても丈夫そうだな。 窓も扉もないし、まるで城壁のようだ
彰人:つーか、なんで道が塞がってんだ? これじゃ先に進めねえぞ
杏:ん~…… とりあえず他の道に行ってみる?
冬弥:そうだな。 広場から伸びる道は何本もあったから、 どこかの道は先に行けるかもしれない
彰人:んじゃ、そっちの横道から行ってみるか
彰人:まさか……こっちにもでけえ壁があるとはな
ルカ:今、隣の道も見てみたんだけど そっちも塞がってるみたい!
冬弥:……もしかすると、路地の先は、 すべてこの壁によって塞がれているのかもしれないな
こはね:……それじゃあ、あっち側は探せないのかな。 この場所がどんな想いでできたのか、 調べたかったけど……
彰人:——にしても、なんなんだこの壁。 どう考えても不自然すぎんだろ
冬弥:そうだな。 道の途中に突然現れた、というようにも見える
杏:——この壁も、私達の想いでできたのかな?
こはね:え?
杏:だって妙に存在感あるしさ。 想いでできた、って考えるほうが自然じゃない?
こはね:そっか……たしかに、考えてみるとそうだね
こはね:でも、こんな壁ができるような想いって、 一体……
冬弥:一説によると、夢に壁が出てきた場合は、 圧迫感やストレスを感じていることが多いらしいな
彰人:……まあ、RAD WEEKENDを超えるって 覚悟も決まってる今、なくはねえな。 その場合、プレッシャーって言葉のほうが合ってそうだが
杏:ん~、そうなると……
杏:……この壁は、 私達が感じているRAD WEEKEND、ってこと……?
冬弥:……たしかに、そう考えられるかもしれない
彰人:……この、超えようって思えねえほどのデカさを見ると 納得できるな
こはね:うん……
ミク:——いろんな国の通りがあるのも、 それに関係してるのかもね
こはね:え?
ミク:ほら、今のみんなには、 RAD WEEKENDを超えた先にも、想いがあるでしょ
杏:あ……! そっか……!
杏:『凪さんの夢の先に行く』。 つまり——
杏:『世界を獲ろう』っていう想い……!
彰人:……!
ミク:わからないけど、多分ね
こはね:じゃあ……
こはね:RAD WEEKENDを超えたら、 この壁の先の——もっと広いセカイに行けるのかな
杏:うん! きっとそうだよ!!
ミク:……いい場所だね。 みんなの夢が、わかりやすく形になっててさ
ルカ:よ~し! ここがどんな想いでできてるかわかったことだし、 みんなで、この辺りの通りに行ってみない?
KAITO:お、いいねえ! いろんな国の通りがあるし、散歩したら絶対楽しいよ!
杏:たしかに、世界のいろんな通りを見たら、 『世界を相手に歌うぞ~!』ってイメージわきそうですね!
彰人:そんじゃ、ブラブラすっか。 さっきとおった道、もう少し見てみたかったしな
冬弥:そうだな。 俺は、最初に広場で見かけた道が気になるが……
こはね:あ、私もちょっと気になってる通りがあるんだけど……
杏:んー全部回るとさすがに時間かかるし…… ここから自由行動にする? あとで広場に集合ってことで!
彰人:たしかに、それならこのあと練習もできるしな
冬弥:ではしばらく自由時間とするか。 30分後に、広場で落ち合うとしよう
こはね:うんっ!

第 2 话:不思議なサッカーボール

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ストリートのセカイ
路地
リン:わぁ……! さっきの道と全然違うね!
彰人:ああ、そうだな。 多分ここは、アルゼンチンの通りに似てるんじゃねえか
レン:え? なんでわかるの?
彰人:……子供の頃、テレビで何度か見たから なんとなく覚えてるっつーか……
彰人:——と。 話してたら、またあれが見えてきたな
リン:あ……ホントだ!
レン:やっぱりこの道にも壁があるね。 おっきいな~
彰人:だな。 さっき見たやつと同じで、頑丈そうだ
彰人:……? 何か転がって……
彰人:——サッカーボール……?
彰人:なんでセカイにこんなもんがあるんだ
リン:もしかしたらそれ、 前、レンが彰人くんにもらったやつじゃない?
レン:んー、違うと思うな。 持ってきてないし、汚れかたも全然違うもん
リン:じゃあ…… これも誰かの想いで出てきたってこと?
彰人:こいつもまた『想い』か……。 いろいろ生むな、まったく
レン:あっ、なら彰人の想いかも!
彰人:は? オレの?
レン:うん! だって彰人、サッカーやってたしさ!
彰人:いや、サッカーボールになる想いって、どんな想いだよ
リン:それは……あっ! 『サッカー大好き!』とか!?
彰人:さすがに雑すぎんだろ
レン:でも、彰人と関係はしてるんじゃない? こはね達は、あんまサッカーしたことなさそうだし
彰人:まあ、たしかにそうだな……
彰人:だが……どういう想いでできたんだ?
リン:あ、そうだ!
リン:——みんなでサッカーしてみようよ!
彰人:は?
リン:ほら、実際にこのボールでサッカーしてみたら わかることがあるかもしれないし!
リン:それにわたし、サッカーやってみたかったんだよね! レンがやってるの見て、おもしろそ~って思ってて!
彰人:いや、そっちのほうが本音だろ
レン:リンはそういうところあるよな~
レン:まあでも、もしかしたら何かわかるかもしれないし、 やってみるのはいいかもな!
リン:やったー! それじゃ彰人くん、パス!
彰人:……っと! おい、マジでやんのかよ
彰人:ここでサッカーやったところで、何もわかんねえだろ。 まだ他の通りをウロついたほうがいいんじゃねえか
リン:それはわかってるけどー! ちょっとだけちょっとだけ~!
レン:彰人、パスちょうだい! よーし……トルネードシュート~!
彰人:いや、足高く上げてるだけだろそれ
彰人:って、おい! 向こうにボール飛んでったぞ!
レン:わー! 彰人ごめん! 取って取って~!
彰人:……ったく、仕方ねえな……
彰人:あそこの壁に貼ってあるフライヤー、 見たことがあるような……
彰人:……!
彰人:これは、あの時の……?

第 3 话:切り拓け!

彰人:なんで、こんなもんがここに……
レン:彰人、どうしたの?
彰人:あ……。 こいつを見つけてな
レン:これって……フライヤー?
彰人:ああ、前に出たイベントのやつだ
リン:そうなんだ!
リン:あれ? でも…… Vivid BAD SQUADって書いてないよ?
彰人:まあ、昔のイベントだからな
彰人:こいつは—— 中学の頃、オレがひとりで出たイベントのフライヤーだ
レン:あ……! それってもしかして、前にルカ達が言ってた……
彰人:……ああ。 Crawl Greenに泥を塗っちまった……あのイベントだな
彰人:もしかすると——
彰人:セカイに、 オレが苦しんだ時の想いが反映されてんのかもしれねえな
レン:え?
彰人:オレは、歌うようになる前はサッカーやってて、 ……そんで挫折した
彰人:で、お次は散々な出来だったイベントのフライヤーだ
リン:あ……
彰人:(そう考えると……)
彰人:(オレはつまずいてばかりだったな)
彰人:(最初はサッカーだ。 ……覚悟がなかったことを思い知らされた)
彰人:(RAD WEEKENDを見て、 歌うって決めてからも、思うようにならねえ。 くだらねえ言い合いの末に、大事な場所にまで泥を塗った)
彰人:(冬弥に出会って、死に物狂いで練習しても、 全然足りなくて観客にバカにされて——)
彰人:(今はようやく力がついてきたが…… 本当に、うまくいかねえことばっかりだった)
レン:そう考えると——彰人って本当にすごいよな
彰人:——は? なんだよ急に
レン:だってさ、彰人はずーっと苦しい想いしてきたのに、 それでもがんばってがんばって……
レン:今じゃ、街中のみんなに火をつけちゃうくらいの 歌が歌えてるでしょ?
レン:それって……本当にすごいよ!
彰人:おだてても何も出ねえぞ?
リン:でも、わたしもレンの言うとおりだなって思った!
彰人:え?
リン:わたし、彰人くんくらい苦しい目にあってたら、 絶対途中でダメだーってなっちゃうもん!
レン:そうだよ! 簡単にできることじゃないって!
レン:——彰人はさ、 そうやって自分の道を切り拓いていったんだ
レン:それってやっぱりすごいし……カッコイイよ!!
彰人:(……かっこいい……か)
彰人:(そんな風に考えたことはなかったな)
彰人:(オレは、『そうするしかなかった』から続けてただけだ)
彰人:(超えるって覚悟決めたくせに半端な真似をしたら、 オレがオレ自身を許せねえ。 だから……立ち止まれなかった)
彰人:(それに今も、オレは自分を 『かっこいい』とは思えねえ)
彰人:(なんせ……道半ばだ。 前より成長したっつっても、まだ夢を叶えられたわけじゃない)
彰人:(だが……)
彰人:(あの時、オレは——オレのすべてを乗せる歌を見つけた)
彰人:(おかげで街のヤツらに火をつけることもできて……)
彰人:(あいつらとも、肩を並べられるようになった。 そんな気がする)
彰人:(なら……)
彰人:(レンの言うことも、間違いってわけじゃねえのかもな)
レン:……あれ? ねえ、彰人! 壁、見て!
彰人:ん? なんだ?
レン:あのおっきな壁に、白い枠が描いてあるんだ! さっきまでなかったのに!
リン:あ、ホントだ! それに——
リン:あれ、なんだかサッカーのゴールの形みたいじゃない?
彰人:サッカーゴール?
彰人:……たしかに、この大きさはそうだな
彰人:(だが、どうしてゴールそのものが出てくるんじゃなくて 壁にゴールが描かれてんだ?)
彰人:(これじゃまるで、 『ここに蹴ってこい』って言ってるような——)
彰人:……!
彰人:……レン、そのボール、こっちにパスしてくれ
レン:え? どうして?
彰人:景気づけだ
彰人:(……オレは、オレの苦しかった過去の想いから、 こいつやフライヤーができたと思った)
彰人:(だが、それは違うのかもしれねえ)
彰人:(オレは苦しみながら道を切り拓いてきた)
彰人:(『苦しみだって糧にして先に進む』 ……そういう想いで生きてきた)
彰人:(ここに反映されてるのは——多分、その想いだ)
彰人:(だから壁にゴールがある)
彰人:(挫折も苦しみも全部、 あの壁を壊すための糧にしろ……ってな)
彰人:——この先も、オレの人生には、きっとでかい壁がある
彰人:だが、どんだけ挫けても、立ち止まらない限り、 いつか道は開ける
彰人:だから——死ぬ気でこじ開けていくために、 気合い入れようって思ってな
レン:……いくよ彰人! パス!
リン:……すっごーい! トルネードシュートだ!!
彰人:いや、これは普通のミドルシュートだぞ
レン:でもすごいスピードだったよ! さっすが彰人!
彰人:ったく、いちいち大げさだな……
彰人:……ん? おい、今なんか、音がしなかったか?
彰人:なんか、固いもんが割れたような……
リン:あ~!! ここ、壁にヒビが入ってる!!
彰人:な……!?
レン:ホントだ! 彰人、本当にトルネードシュート打った!?
彰人:いや、さすがにこの程度でヒビ入るわけねえだろ!
リン:でも……入ってるよ? ヒビ
彰人:一体、どうなってんだ……?
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第 4 话:必ず共に

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ストリートのセカイ
路地
KAITO:おお~、結構綺麗な道だね!
冬弥:そうですね。 ここは少し、ハンブルクの通りに似ている気がします
KAITO:そこも、お父さんのコンサートで行ったの?
冬弥:はい。何度か。 ここはその時歩いた道より、もう少し下町寄りの道のようですが
KAITO:へえ、そうなんだ! ……お!
KAITO:この辺りはフライヤーがいっぱい貼ってあるね! カラフルで楽しいな~
冬弥:本当ですね。 デザインもおもしろくて……ん?
冬弥:……! これは……!
KAITO:どうしたの?
冬弥:Gurney flapのフライヤーが……
KAITO:が、がーにー……?
冬弥:あ……遠野さんと、颯真さんのチームの名前です
KAITO:え! そうなんだ!
冬弥:でも、なぜふたりのチームのフライヤーが、 このセカイに……
冬弥:(……よく見ると、 このフライヤーにはチーム名しか書いてない)
冬弥:(イベントの日付も、 他の共演者の名前もない。 それに少し、剥がれかけている)
冬弥:(もしかすると、これは……)
KAITO:どうかしたの? 冬弥くん
冬弥:……『遠野さんはもう戻ってこないのではないか』
冬弥:『颯真さんも遠野さんのための曲作りを 諦めてしまうのではないか』
冬弥:……そういう想いが これを生んだのかもしれません
KAITO:あ……
KAITO:……たしかに、そういう不安な気持ちが 反映されることもあるかもしれないね……
冬弥:はい……
冬弥:(遠野さんが去って、 颯真さんの病室を訪れた時——)
冬弥:(たしかに俺は、思った)
冬弥:(颯真さんの作った曲で歌う遠野さんは、 もう、見られないのかもしれないと)
冬弥:(だが同時に——)
冬弥:……俺は、信じています
冬弥:遠野さんのことも、颯真さんのことも
KAITO:冬弥くん……
冬弥:…………以前、カイトさんは、 颯真さんと遠野さんは、俺達に似ていると言っていましたね
冬弥:『相棒のことが大好きで、 RAD WEEKENDを超えたいと思ってるところが似てる』と
KAITO:ああ、そういえばそんな話をしたね
冬弥:あの日、遠野さんは——
大河:なあ新。お前は、お前のために歌ってんじゃねえか?
大河:お前は相棒の夢を背負ってるわけじゃねえ。 颯真を失った、その痛みに耐えきれねえから、 颯真の夢にすがって歌ってる
大河:……違うか?
新:…………!
冬弥:大河さんにああ言われて……ここを去ってしまった
冬弥:ですが、俺は思ったんです
冬弥:遠野さんが歌っている理由は、 痛みに耐えきれないから、かもしれない
冬弥:でも、きっと……それだけじゃない。 それだけのはずがない
冬弥:遠野さんはきっと 颯真さんからもらった夢を、何より大切に思っています
冬弥:……俺が、彰人から夢をもらって それを俺自身の大切な夢としたように
冬弥:それは、ふたりの話す様子を見ているだけで ……痛いほど伝わってきました
KAITO:冬弥くん……
冬弥:だから俺は、謙さんに告げられた俺の課題を完遂して、 遠野さん達にそのことを伝えたいと思います
冬弥:——遠野さん達に、また戻ってきてもらうためにも
KAITO:そっか……
KAITO:うん、いいね! メラメラって感じでさ!
KAITO:それに、このセカイにわざわざ生まれたフライヤーなんだ
KAITO:不安な想いで生まれたんじゃなくて、 『遠野さん達と一緒にRAD WEEKENDを超えたい』 っていう想いから生まれたんだって、ボクは思うよ
冬弥:……そうですね。 ありがとうございます、カイトさん
冬弥:…………ん?
KAITO:え、なになに?
冬弥:いえ。カイトさんの後ろの壁に、 また少し変わったフライヤーがあると思って……
KAITO:変わったフライヤー? ……あれ? これ……違うな
冬弥:え?
KAITO:これ——楽譜だよ!
冬弥:楽譜……?

第 5 话:いつかの楽譜

冬弥:この楽譜は……
KAITO:ピアノの楽譜みたいだね
KAITO:うわぁ、難しそうな曲だなぁ。 指が倍あっても弾けなそうだよ
KAITO:なんて曲だろう? えっと、タイトルは……
冬弥:……幻想即興曲
KAITO:え?
冬弥:これは、ショパンの幻想即興曲の楽譜ですね
KAITO:えっ!? パッと見ただけでわかっちゃうものなの!?
冬弥:あ、いえ。他の曲ならすぐにはわからないと思います。 ですがこれは……
冬弥:昔、何度も練習していたので
KAITO:あ……
KAITO:そっか……。 そうだったね
KAITO:っていうことは…… この楽譜も、冬弥くんの想いでできたものなのかな
冬弥:はい。 きっと、そうだと思います
冬弥:(……懐かしいな)
冬弥:(あの頃は、毎日ずっとピアノに向かっていた)
冬弥:(疲れて動かない指を、必死で動かして…… 目に映る景色が白くぼやけるほど)
冬弥:(……本当に苦しかった)
冬弥:(音楽というものの存在を 恨めしく思うことすらあった)
冬弥:(だが、あの日々があったからこそ、俺は——前に進める)
冬弥:(それは…… 俺が謙さんに与えられた課題についても、そうだ)
冬弥:……課題……。 そうだ、カイトさん
KAITO:うん?
冬弥:以前手伝っていただいた、課題の件なんですが—— 活路が見えました
冬弥:もう少しで成果を出せると思います。 楽しみにしていてください
KAITO:冬弥くんがそう言うなら、心配はいらないね!
KAITO:……でもちょっと、残念なんだよな~
冬弥:え? 何がですか?
KAITO:冬弥くんがしっかりしすぎてることがだよ!
冬弥:…………。 ええと……?
冬弥:俺がしっかりしていると、 なぜカイトさんは残念なんでしょうか
KAITO:そりゃ、ボクの活躍の場がなくなっちゃうからさ!
冬弥:……?
KAITO:ボクも、課題を頑張るみんなの力に なれないかな~って考えてるんだけど、 冬弥くんには、いろいろ教えるまでもないっていうか……
KAITO:今回も、ひとりでなんとかできちゃいそうだし!
冬弥:なる……ほど……
KAITO:まあ、つまりはもっと頼られたいんだよね~。 せっかく想いを叶える手助けをするために ここにいるんだしさ!
冬弥:——カイトさんには、もう十分頼らせてもらってますよ
KAITO:……え!? そ、そうなの?
冬弥:はい
冬弥:俺が悩んでいる時に、笑わせようとしてくれたり、 メイコさんと一緒に美味しいものを食べさせてくれたり……
冬弥:そうやって気を配ってくれるおかげで、肩の力が抜けて…… また自分の問題と向き合う気持ちがわいてくるんです
冬弥:だから——いつもありがとうございます、カイトさん
KAITO:あはは! いや~、これはボクのほうが元気をもらっちゃったね!
KAITO:でも、そっか。 ちゃんと冬弥くんの力になれてるなら、よかったよ
冬弥:ええ。 これからも、頼りにさせてもらいます
KAITO:うん!
KAITO:みんながあの高い壁を超えられるように、 これからも全力で応援するよ!
冬弥:はい。 その気持ちに応えて——
冬弥:俺は必ず、RAD WEEKENDを超えます! そして——
KAITO:ん? なんか今、音がしなかった?
冬弥:たしかに、 あの壁のほうから聴こえたような……
冬弥:……! カイトさん、壁にヒビが……!
KAITO:えっ!? わ! しかも結構大きなヒビだね!
KAITO:でも、なんで急に……?
冬弥:(……この壁は、おそらく、 俺達のRAD WEEKENDへのイメージが作りだした壁だろう。 そうなると……)
冬弥:……そうか。 そういうことか
KAITO:え?
冬弥:おそらくですが……
冬弥:俺達のこの壁を超えたい——この先に行きたいという決意が、 ヒビを入れたんだと思います
KAITO:なるほど……! じゃあ実際に超えちゃったら、 この壁はドカ~ンって崩れちゃうのかも!?
冬弥:ふふ。そうかもしれませんね。 いずれにせよ——
冬弥:早くこの壁の向こうに行ってみたいものです
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第 6 话:彼女の歌声

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ストリートのセカイ
路地
杏:…………
ミク:——杏。 さっきからずっと壁見上げてるけど、どうしたの?
杏:あ、ミク……! あはは、変なとこ見られちゃったね
杏:なんていうか…… これが私達の中にあるRAD WEEKENDなんだって思うと いろいろ考えちゃってさ
杏:——やっぱ高いなあ、って
杏:ホント、凪さん達ってば、 とんでもないイベントやるんだから
ミク:……杏……
杏:でも——
杏:超える。 絶対、超えるよ
杏:——そのためにも、 私がやらなきゃいけないことをやらなくちゃね
ミク:やらなくちゃいけないこと……か
ミク:……やれそう?
杏:うん
杏:だからあとは——その時がきたら、行動に移すだけ
ミク:……そっか
杏:ただ……
杏:一番引っかかってることについては、 まだ考えてる途中
ミク:それは…………こはねのこと?
杏:——うん
杏:……絶対にRAD WEEKENDを超えて 凪さんが行けなかった『夢の先』に行く。 そのことにはもう、迷いはないよ
杏:でも、こはねのことについては……、 まだ、どうしたらいいかわかってなくて
杏:……こはねは私にとって、 誰より大事な相棒で——
杏:……ずっと肩を並べてたいから
杏:だけど——
杏:RAD WEEKENDを超える前に、 今の想いに必ず決着をつけるつもり
杏:迷いがあるままじゃ、 絶対、超えられないから
ミク:…………うん
ミク:——ちゃんと見てるよ
杏:え?
ミク:杏が向き合うところ、最後まで見てるから
ミク:かっこいいところ、私に見せてよ
杏:——うん! 任せて!
杏:なんか……今、何かが割れた音がしなかった?
ミク:たしかに……。 あ……!
杏:……! 壁にヒビが入ってる!
杏:結構おっきめに入ってるけど……。 なんで急にこんな……
???:♪————……
杏:…………え?
ミク:これは……歌声?
ミク:(でもこの声、こはね達じゃなさそう。 一体誰の——)
杏:……この、声……
ミク:……杏?
杏:そんなわけ……。 でも、この声は……!
ミク:(足音が——近づいてくる)
ミク:(あれって——)
杏:……凪……さん……?
???:♪————……
杏:あ……!
杏:ちょっと……ちょっと待ってよ!
ミク:杏……!
杏:(凪さん……凪さん……!)
杏:(どうしてこんなところに凪さんがいるの!? っていうか……凪さんは、もう……!)
杏:(でも、だったらあの人は……)
杏:(もしかして……私の想いが……?)
杏:(……だとしたら、 あの凪さんは、オバケみたいなものなのかもしれないけど……)
杏:(でも——!)
杏:——凪さん!! 待って!!

第 7 话:あなたのところまで

杏:はぁ……はぁ……!
杏:(……変だ。 向こうはただ歩いてるだけなのに——)
???:♪——————
杏:あ……! 待って!
杏:(走っても走っても、追いつけない……!)
ミク:(……どうして追いつけないんだろう)
ミク:(もしかして……杏の想いが生み出した凪さんだから?)
杏:……っ、もう! 全然待ってくれない……!
杏:待ってってば……!! ……あっ!
杏:いったぁ……!
ミク:杏……!
杏:……っ、大丈夫! ちょっとすりむいただけだから!
杏:本当……凪さんっていっつもそう!
杏:私の練習見てる時も、 他の人に声かけられたらそっち行っちゃうし!
杏:一緒に夕ご飯食べてる時も、 食べ終わったらすぐテレビ見にリビング行っちゃうし!
杏:——セカイでくらい、いいじゃん!!
杏:ちょっとは私のこと待っててよ!!
杏:え……
杏:立ち止まってくれた…………?
ミク:(……でも、なんだか様子が変)
ミク:(何かをじっと見てる。 でも、何を——)
こはね:あ、えっと……。 あそこにある大きな建物の壁、ちょっと変だなって思って
冬弥:……ああ、たしかにそうだな
冬弥:壁の大半が グラフィティとフライヤーで埋め尽くされているのに、 なぜか中央だけが空いている……
杏:そこだけぽっかり空いてるって感じだね。 ……なんでなんだろ?
ミク:(あの壁を見てる……?)
杏:……ねえ、凪さんなの?
???:…………
杏:(せっかく追いついたのに、 何話せばいいのか、わかんないよ……)
杏:(言わなきゃいけないことが、 本当はいっぱいあるのに……)
杏:(私は…………)
杏:……っ
杏:あ……
ミク:(頭を——)
ミク:消えた……
杏:…………凪さん
杏:あはは……。 やっと話せるって思ったのに……何も言えなかった……
ミク:……杏……
ミク:何か、聴こえる……
杏:え? 何かって……
???:♪…………————
杏:…………あ…………
???:♪————————!
杏:この歌……
杏:一緒に歌った……
杏:♪————————!
杏・???:『♪————————!』
杏:……本当、いっつも楽しそうに歌うよね……
杏:……わかったよ、凪さん
杏:私——すぐ、追いつくから!
杏:凪さんのいるところまで走ってく!
杏:それで、すぐに追い越しちゃうから——
杏:楽しみにしててよ、凪さん!
杏:っは~! ミク、ありがと! 手伝ってくれて!
杏:なーんか、スッキリしちゃった!
ミク:……そっか
ミク:——よかったね、杏
杏:うんっ!
ミク:でも……
ミク:あの凪さんは、 なんであの壁を見つめていたんだろう
ミク:しかも、寂しそうに
杏:あ……そういえば、たしかに……
ミク:(……考えてみれば、 あの広場の壁だけ、なんなのかがわかってない)
ミク:あれは一体——
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第 8 话:想いを背負って

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ストリートのセカイ
路地
ルカ:……っと。 この道も、行き止まりみたいだね
MEIKO:でも、歩き回ったおかげで なんとなく地形がわかってきたわ
こはね:本当ですか?
MEIKO:ええ。 この場所は、最初の広場を中心に、 放射状に道が伸びていて——
MEIKO:広場を丸く囲うように壁ができてるみたいね
こはね:なるほど……。 じゃあどの道も、ある程度進んだら 行き止まりになっちゃうんですね
ルカ:そこが残念だよねえ。 この壁の先にも、早く行ってみたいのになあ
MEIKO:それは、こはねちゃん達が RAD WEEKENDを超えたあとになりそうね
こはね:……そうですね
こはね:(これが、私達の想いが生み出した、 RAD WEEKENDの壁……)
こはね:(大きくて、高くて、 ビクともしなさそう)
こはね:(でも……)
こはね:(この壁の向こうに、 凪さん達の夢の先が広がってるのかな)
こはね:(夢の先——)
こはね:(『世界を獲る』っていうこと)
こはね:(……改めて考えると、 本当にすごい目標だな)
こはね:(今の私達は、目の前のイベントで勝つだけでも、 すごく大変なのに……)
こはね:(でも……まずは、この壁を超えるんだ)
こはね:(超えなくちゃこの先には——絶対に行けない)
ルカ:こはねちゃん、大丈夫?
こはね:あ……! すみません、少し考えちゃって……
こはね:……わかってはいたんですけど、 こんなに高い壁を超えなくちゃいけないんだな……って
MEIKO:たしかに、 こうやって目の当たりにすると、圧倒されちゃうわよね
MEIKO:——でも、大丈夫よ。 みんなならきっと、超えられるわ
MEIKO:凪さん、謙さん、街の人達…… すべての想いを背負って進むって決めたみんななら
こはね:メイコさん……
こはね:……そうですね。 今は、覚悟できてます
こはね:もう、やるって決めましたから
こはね:もし怖さとか、不安がわいてきたとしても…… 必ずRAD WEEKENDを超えてみせます
こはね:チームのみんなのためにも、 凪さん達——街の人達のためにも……!
ルカ:こはねちゃん……
MEIKO:……本当に、こはねちゃんは 頼もしくなったわね
MEIKO:だけど……みんながいることも、ちゃんと忘れないでね
こはね:え?
MEIKO:大きなものを背負っていると、 周りが見えなくなってしまうことがあると思うの
MEIKO:自分が頑張らなくちゃ、やり切らなくちゃ……って
こはね:あ……
こはね:たしかに、今少し…… そう思っちゃってたかもしれません
MEIKO:ふふ、悪いことじゃないんだけどね
MEIKO:でも……苦しい時はみんなが必ず、 こはねちゃんのことを支えてくれるわ
MEIKO:もちろん——私達も
こはね:……!
ルカ:そうだよ、こはねちゃん! 私もどどーんと力になるよ!
こはね:……ありがとうございます! メイコさん、ルカさん!
こはね:私、みんなが一緒にいてくれるってことも ちゃんと胸に刻んで——
こはね:それで、絶対にRAD WEEKENDを超えます!!
こはね:え……!? 壁に、ヒビが……!
こはね:……!!

第 9 话:世界中の音楽

ルカ:な……なんで急にヒビが入っちゃったの!?
MEIKO:もしかすると……
MEIKO:こはねちゃんの決意に反応したのかもしれないわね
ルカ:え?
MEIKO:この壁は、みんながイメージしているRAD WEEKEND。 本来は、高くて大きくて、揺るがないものだと思うの
MEIKO:でも、さっきこはねちゃんは『超える』って言ったでしょう? つまり……この先に行けるイメージを持った
MEIKO:だからこの壁に変化が起きたのかもしれないわ
こはね:私の決意で、このヒビが……
こはね:……あれ?
ルカ:ん? どうしたの?
こはね:あ、えっと……ヒビのところから 音楽が聴こえるなと思って……
ルカ:……あ、本当だ! 聴こえる!
MEIKO:もしかして、ヒビが入ったから 向こうから聴こえるようになったのかしら?
こはね:……なんだか楽しそうな曲ですね
ルカ:うん! ラテンのリズムって感じ!
MEIKO:この通り自体もそんな雰囲気があるし、 実際そうなのかもしれないわね
ルカ:あはは! なんかそう考えると楽しいな!
ルカ:アメリカっぽい通りにはアメリカっぽい曲が流れて、 インドっぽい通りにはインドっぽい曲が流れてるんでしょ? なんかおもしろいな~!
こはね:ふふ、じゃあ壁の向こうには、 まだ出会ったことのない音楽がたくさん流れてるんですね
こはね:あ……!
MEIKO:あら、どうしたの?
こはね:あ、今ちょっと思っただけなんですけど……
こはね:もし私達がRAD WEEKENDを超えて、 それで、この壁が壊れたら——
こはね:世界中の音楽が通りにあふれて—— あの広場で、たくさんの音楽が出会うことになるんだなって
MEIKO:……たしかにそうね。 この場所は、広場を中心に放射状に道があるから……
ルカ:なるほど~! それ、すっごくいい発想だね!
ルカ:世界中のいろんな音楽が出会う、なんて なんだかすご~く素敵だよ!
MEIKO:そうね……
MEIKO:もしかすると…… 私はこの場所のことを、勘違いしていたのかもしれないわ
こはね:え?
MEIKO:私は、最初ここを、 みんなが夢の先に行くための 出発点みたいな場所だと思っていたの
MEIKO:でも——今のこはねちゃんの言葉を聞いて思ったの。 ここはただの出発点じゃなくて……
MEIKO:みんなが世界と—— 世界中の音楽とつながるための場所なんじゃないかって
こはね:世界中の音楽と?
MEIKO:そう
MEIKO:あの壁が壊れたら、みんなは世界中の音楽に出会うことになるわ
MEIKO:そうしたら、たくさんの音楽に揉まれて、 みんなもまた成長することになる
MEIKO:そうやって進んだ先で—— 『世界を獲る』ための場所なんじゃないかって
こはね:あ……
こはね:……そっか……
こはね:なんだろう……今のメイコさんの言葉、 胸にストンって落ちてきました
こはね:……RAD WEEKENDを超えて、この壁が壊れて、 世界中の音楽とつながって、また成長できて……
こはね:なんだか——すごくドキドキする場所になりそうですね!
ルカ:あはは! こはねちゃんって結構、度胸あるよね~。 知らない世界にどんどん飛び込んじゃうタイプっていうか
こはね:そ、そうですか?
こはね:でも——
こはね:たしかに……ちょっとそうかもしれません
ルカ:おっと、それじゃそろそろ時間だし、 今度こそ広場に戻ろっか!
こはね:はい! 行きましょう、メイコさん、ルカさん! みんなのところへ!
こはね:(……ここに来れて、よかったな)
こはね:(RAD WEEKENDは、 やっぱりすごく高いなって思ったけど——)
こはね:(この壁を壊したあとの…… その先のドキドキする未来が少し見えたから)
こはね:(……あとは、やるだけだ)
こはね:(みんなと一緒に——この壁を、壊すんだ!)
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第 10 话:名前を刻んで

ストリートのセカイ
広場
こはね:えっと、集合場所はここだったよね。 みんなは……
杏:おーいこはね~! こっちこっち!
こはね:あ、杏ちゃん! みんなも!
杏:おかえり、こはね! そっちはどうだった?
こはね:——あのね、ひとつわかったことがあって……! 少し、聞いてもらってもいいかな?
彰人:……『世界中の音楽とつながって、世界を獲るための場所』か
冬弥:なるほど……。 それは気づかなかったな
こはね:うん、私もメイコさんに教えてもらうまで 全然わからなかったけど……
こはね:でもそうやって考えると、 この場所がこんな形になってるのも、よくわかるなって
彰人:……たしかにな
彰人:そう考えると、思ってた以上にスケールのデカい場所だな。 悪くねえ
杏:…………
彰人:ん? 杏、ミク、どうしたんだ
杏:……あのね
杏:実は私——さっき凪さんに会ったんだ
こはね:……え!? ど、どういうこと!?
杏:多分だけど……私の想いが影響して、会えたんだと思う
杏:見た目も、私が子供の頃に見た凪さんのままだったしね
冬弥:……想いはそこまで反映されるのか。 セカイとは、不思議なものだな……
杏:それでね、その凪さんが—— あそこの壁を見て、寂しそうにしてたの
彰人:あそこ……。 ああ、最初に見たあの妙な空白がある壁か
杏:うん。 なんでなんだろうって思って、 みんなが来るまでミクと話してたんだけど……
杏:——今の話を聞いて、理由がわかった気がするんだ
こはね:え?
杏:この広場が、こはねの言うとおり、 世界中の音楽とつながれる場所だとしたら……
杏:その真ん中の広場にある たくさんのイベントのグラフィティにも、きっと意味があって
こはね:意味……
杏:うん。あの大きな壁の真ん中が空いているのは、多分——
杏:世界を獲ったチームのための場所だから、なんじゃないかなって
彰人:……なるほどな
彰人:世界中の音楽があつまる場所—— その中心に、自分達のイベントの名前を刻む
彰人:『世界を獲る』……か
ミク:(そう考えると——)
杏:——セカイでくらい、いいじゃん!!
杏:ちょっとは私のこと待っててよ!!
杏:え……
杏:立ち止まってくれた…………?
ミク:(あれは、凪さんがその夢を叶える前に—— 広場の壁に名前を刻む前に世界から去ってしまったから、 ……行けなかったのかもね)
ミク:(そして、その遺志を継ぐのが——)
杏:私達が、やるんだ
杏:あの壁に——世界のど真ん中に 名前を刻めるようなイベントを!!
彰人:そのためにも……まずは、壁をぶち壊さねえとな
こはね:うん
こはね:やろう——みんな!!
冬弥・杏・彰人:『ああ!』 『うん!』 『おう!』
彰人:……そうと決まれば、 早速戻って練習しねえとな
冬弥:ああ。 今なら何時間でも歌えそうだ
杏:お、言うねえ冬弥! よーし! 今日も夜まで頑張るぞ~!!
ルカ:……ん?
ルカ:ねえ、あれ見て! 広場の脇に——
MEIKO:あれは……植物の芽かしら
リン:本当だ! ちっちゃくてかわいい~!
KAITO:あの芽も、みんなの想いでできたのかな?
レン:だとしたら……どんな想いでできたんだろ?
ミク:さあ、わからないな
ミク:でも——
ミク:どんな風に育つか、楽しみだな
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