活动剧情
響くトワイライトパレード
活动ID:13
第 1 话:決められない選択
ライブハウス
志歩:片づけ終わったので上がります。 お疲れさまでした
店長:ああ、お疲れさま。 今日もいい演奏だったよ。 またよろしくね
志歩:……どうも
志歩:……!
イオリ:日野森さん、また会ったね
志歩:……何か用ですか。 バンドを移籍する話なら、断ったはずですけど
イオリ:うん、そうなんだけどね。 やっぱり答えは変わらないかな、って思ってさ
志歩:……変わりません。 私は、今のバンドを続けます
イオリ:そっか、残念だな。 今日はいい返事をもらえると思ったのに
イオリ:じゃあ、また近いうちに誘いに来るよ
志歩:…………
イオリ:ふふっ……そこは、何度来ても無駄ですとか 言うべきとこなんじゃないの?
イオリ:やっぱり、少し悩んでくれてる?
志歩:……っ!
志歩:私、急ぐので
イオリ:待って!
志歩:……なんですか
イオリ:これ、次やるライブのチケット。 一度見に来てよ、私達のライブ
イオリ:君に聴いてもらうために、全力で歌うからさ
志歩:……どうして、そこまで私に?
イオリ:言ったでしょ? 君のベースが好きなんだよ
志歩:でも……
イオリ:私達のバンドは、今度メジャーデビューするの。 その時はベストメンバーで挑みたいんだ
志歩:……そういうのって、今まで一緒に頑張ってきた メンバーでやりたいって思うものじゃないの?
イオリ:……ふふっ、君、そういうこと言うんだ。 なんだか意外だな
イオリ:遊びのバンドと、プロは違う。 中途半端な気持ちで音楽をやってる子は、 プロでは通用しないよ
イオリ:そういう子がいると、他のメンバーの モチベーションにも影響するし、 本人にとっても良くないからね
イオリ:だから、本気で音楽をやる覚悟を決めた子達とじゃないと、 この先の道は進めない——って、私は思ってる
志歩:…………!
イオリ:君も、私と同じスタンスだと思ってるんだけどな
志歩:私、は……
イオリ:今週末の夜、ライブやるから。 まだ迷ってるなら、私達の演奏を聴いて決めてほしい
志歩:…………
レッスンスタジオ
一歌:——志歩、さっきの歌どうだった?
志歩:……一歌は高音が甘い。 特にサビが上がりきれてないから、 曲の盛り上がりに欠ける
一歌:ご、ごめん。 もっと練習するよ
志歩:穂波は後半、集中力が切れてミスショットが出てる。 咲希もつられてリズムが崩れてるから、 一体感がなくなってる
穂波:ご、ごめんなさい
咲希:うー、難しいなぁ……。 このパート、すごく リズムが掴みにくいんだよね~
志歩:逆に、リズムが掴めれば どう指を動かせばいいのかわかるはずだよ
咲希:そっかぁ……うん、わかった。 もっともっと練習しなきゃね!
穂波:無理しない程度に、だよ?
咲希:うん、わかってる! 次こそはノーミスでがんばるぞ~!
志歩:(私も、もっと練習しないと。 プロになるために……)
一歌:ねえ、志歩。ちょっといい? サビのところで相談があるんだけど
志歩:…………。 うん、いいよ
一歌:ごめん、志歩も自分の練習があるのに
志歩:謝るくらいなら、練習しよう
志歩:……私も、みんなとうまくなりたいから
一歌:志歩……。 うん、ありがとう
宮益坂
咲希:はあ……。 今日もいっぱい練習したね~
穂波:うん、帰ったらゆっくり眠れそう
志歩:穂波も咲希も、かなり良くなってたよ
咲希:ほんとっ!? よかった~!
一歌:うん、私も聴いてて思った。 ふたりとも、どんどんうまくなってる
一歌:…………
一歌:私も、負けてられないな……
第 2 话:交差する出会い
シブヤの公園
寧々:♪~~~~~
寧々:こんな感じ、かな……?
リン:『わあ、すっごくいい感じ☆ 聴いててワクワクしちゃったよ~♪』
寧々:……よかった……
寧々:リン、ごめんね。 久しぶりに来てくれたのに、練習につきあわせちゃって
リン:『え~、なんで謝るの?』
リン:『リンは寧々ちゃんと一緒に歌えて、 すっごくすっごくすっごーく嬉しいよ☆』
寧々:……ありがとう
寧々:じゃあ、あと1回だけつきあってくれる? もう少し練習しておきたいんだ
リン:『はーい♪ リンと一緒に、にこにこハッピーになっちゃお~』
寧々:ふふっ、ありがと。 じゃあ歌うね
寧々:——……♪
咲希:みんな、今日もお疲れさま! また学校でね!
一歌:うん、お疲れ
一歌:みんな、頑張ってるね。 少しずつだけど、バンドとして成長してるって感じる
志歩:……うん、そうだね
志歩:じゃあ私、バイト行くから
一歌:あ、うん。頑張って
志歩:ありがとう
一歌:(……練習したあとも、志歩はバイト先で ベース弾いてるんだよね)
一歌:(私も、もっと歌の練習しないと……。 志歩のレベルに、追いつけるように)
一歌:でも、どうやって練習すればうまくなれるんだろう
???:——……♪
一歌:え……?
一歌:(すごく綺麗な声……。誰が歌ってるんだろう)
一歌:(あの人が歌ってるんだ……)
一歌:(うまいけど……それだけじゃない。 繊細で、でも伸びやかで——自由な感じ)
一歌:(私も、あんな風に歌えたら……)
一歌:あ、あの——!
寧々:っ!!
寧々:えっ、あ、えっと、ご、ごめんなさい!
一歌:あ、行っちゃった……。 びっくりさせちゃったかな……
一歌:歌、すごくうまかったし…… うまく歌える方法、教えてもらいたかったんだけど
一歌:…………
一歌:……また、会いたいな……
咲希の部屋
咲希:ただいま~
司:どうした、咲希。 今日はずいぶんと疲れているみたいだが……。 もしや体調が悪いのか!?
咲希:ううん、大丈夫だよ。 ちょっとバンドの練習が忙しいだけ
司:そうか、熱心に練習をしていてえらいな!
司:だがな、咲希。たまには息抜きも必要だぞ。 どんな天才でも、疲れがたまっていては 100%の力を発揮できないからな!
司:……そうだ。咲希にこれをやろう!
咲希:え、これ……チケット?
司:フェニックスワンダーランドの特別招待券だ。 ちょうど4枚もらっていてな
司:今週末にでも、4人で遊びに来たらどうだ? そしてオレ達のショーを見て笑顔になってくれ!
咲希:わあ、ありがとう! ずっとフェニランに行けてなかったし、 みんな、喜んでくれると思うよ!
咲希:みんなを誘って、ショーを見に行くね!
翌日
宮益坂女子学園 屋上
咲希:ねえねえ、みんな! 今週末なんだけど、4人で フェニランに行かない?
一歌:え……?
咲希:お兄ちゃんがチケットをくれたんだ! 昔はみんなでよく遊びに行ってたし、 練習の息抜きにどうかな~って!
穂波:そうなんだ……! わたしはいいと思うな
穂波:最近、みんなも疲れてるみたいだったし、 リフレッシュしたら、もっといい演奏ができると思う
一歌:そうだね……。 うん、私も賛成
一歌:志歩は?
志歩:私は……
志歩:……やっぱり、練習するよ。 遊園地は3人で楽しんで——
咲希:あのね、しほちゃん!
志歩:えっ、な、なに?
咲希:今の時期ね、限定フェニペンちゃんが発売するらしいの!
咲希:それに、お兄ちゃんがバイトしてるから、 もしかしたらポチ公と握手させてもらえるかもしれないよ! すごいでしょ?
志歩:咲希……
咲希:次の日から、アタシもいっぱい練習がんばるから! いつもよりもいっぱいがんばって、 しほちゃんをびっくりさせるから!
咲希:だから……一緒に行こう?
志歩:(……どうしようかな……)
志歩:(でも、前に誘われた時は予定があって行けなかったし……)
志歩:……わかった。 限定フェニペン、楽しみだね
咲希:うんっ! みんなでいっぱい遊ぼうね!
第 3 话:はじめまして!?わんだほい!
週末
ワンダーランドのセカイ
寧々:——♪ ——♪
リン:寧々ちゃん、すっごーい☆
リン:この前聴いた時より、しゃららら~☆ きらきら~ってなってるよ♪
寧々:そ、そうかな……
リン:でもね、リンね、 寧々ちゃんがもーっとキラキラになれる方法を 知ってるんだ☆
寧々:え……
リン:そ・れ・は~……
リン:ほら☆ こうやってニコニコ笑顔で歌えば、 歌声もルンルン、キラキラッ☆ ってなれるんだよ♪
リン:そしたら、みんなもニコニコになっちゃうの!
寧々:そっか……。 わかった、もっと意識してやってみる
リン:うんうんっ☆ 一緒にがんばろ~!
ミク:寧々ちゃーん! 司くんがリハーサルやりたいって言ってるよ~♪
寧々:あ、うん……! 今行く!
司:『さあ、みんな!! 歌おう、そして踊ろう!! 素晴らしいこの日のために!!!!』
寧々:うるさ……
えむ:司くん、今日すっごく気合入ってるね! 何かいいことあったのかな?
類:今日、司くんの妹さんとそのお友達が フェニックスワンダーランドへ遊びに来るらしくてね
類:『妹達に最高のショーを見せるんだ!』 ……と、張り切っているようだよ
寧々:そうだったんだ……
えむ:そういえば司くん、ときどき妹さんの看病で バイト休んだりしてたなぁ
えむ:すっごく妹さん想いなんだね!
寧々:まあ、誰にでもひとつはいいところもあるよね
類:フフ
司:ハーッハッハッハ! 今日のオレは、いつもよりノッているぞ!
司:これでオレ達のショーを見た咲希達も、 日々の疲れから解き放たれ、また新たな気持ちで 練習に励むことができるだろう!
えむ:わんだほーいっ☆ バッチリがんばるぞー!
えむ:ねっ、寧々ちゃん!
寧々:わたしは別に……。 ショーで手を抜いたことはないし
類:そうだね。今日もいつもどおり、 最高のショーを観客へ届けようじゃないか
ミク:ふふっ! みんなも絶好調みたいだね☆
リン:あのね、リンもね、みんなと一緒に いーっぱいショーをやりたいなぁ~♪
レン:あっ、リン! 今日はステージにいるんだ!
MEIKO:そういえば、リンはあまりステージに来てなかったわね。 どこに行っていたの?
リン:リンはね~、いろんな場所でショーをして、 ニコニコ笑顔を届けてたんだよ☆
レン:へえ、おもしろそうだね! ボクもリンみたいに、いろんな場所に行って みんなを笑顔にしたいな~
リン:じゃあ、次はふたりでお出かけしよーよ☆
リン:レンと一緒だったら、もっともっともーっと ハッピーなショーができると思うんだぁ♪
レン:うん、約束だよ!
司:むむ、オレ達も負けてられんぞ! もう一度、全力でリハーサルだ!!
寧々:いいけど、本番前にバテないでよね
フェニックスワンダーランド
咲希:わあ~! フェニランだ!
一歌:みんなで来るのは久しぶりだね
志歩:へえ……、もっといろいろ変わってるのかと思ったけど 意外と変わってないな
穂波:なんだか懐かしいよね
一歌:それで、司さんが待っててくれてるんだっけ
咲希:うんっ! 今日は、一緒にショーをやってる友達を 紹介してくれるんだって!
一歌:そうなんだ、楽しみだね
咲希:うん、どんな人達なんだろうね♪
咲希:……あ、いたいた! お兄ちゃーん!
司:——お、咲希!
えむ:ほえ?
司:咲希、そしてLeo/need諸君! ようこそ、我がフェニックスワンダーランドへ!
寧々:フェニックスワンダーランドはアンタのじゃないでしょ
司:こほん、咲希! 紹介しよう! こいつらはオレが率いるワンダーランズ×ショウタイムの ショーキャスト達だ!
咲希:……あ!
えむ:あっ!
司:そして、お前達。ここにいるのが、 今日特別に招待した、我が妹の——
えむ:わあー!! 咲希ちゃんだ! わんだほーいっ☆
司:なぬっ!?
咲希:えむちゃん! お兄ちゃんと一緒に ショーをやってたんだね~!
一歌:え、鳳さん……?
穂波:フェニランでショーをしてたのは知ってたけど、 まさか司さんと一緒にキャストをやってたなんて……
志歩:そういえば、穂波のクラスにいたっけ
司:な、なんだと……!?
類:世間は広いようで狭いようだね
寧々:せっかく紹介するぞって張り切ってたのにね
一歌:(あ! あの人、公園で歌ってた人だ……。 司さんとショーをやってる人だったんだ)
一歌:(うまく歌を歌える方法、今なら聞けるかも……)
一歌:あ、あの……
寧々:……っ!
司:む? どうしてオレの後ろに隠れるんだ?
寧々:な、なんでもない
一歌:あの……?
類:ああ、ごめんね。 寧々は少し人見知りなところがあるんだ
類:慣れれば普通に話せるはずだから、 少し待っていてくれるかい?
寧々:…………
えむ:ねえねえ、せっかくだし みんなで一緒に遊ばない?
寧々:えっ……?
えむ:だって、こうしてフェニックスワンダーランドで 咲希ちゃん達と会えるなんて思わなかったし!
えむ:あたし達も、ショーは夕方からだし それまではヒマでしょ?
えむ:だから、みんなで一緒にいーっぱい遊んで、 いーっぱい仲良くなれれば、 とってもわんだほいだと思うんだ☆
類:僕は構わないよ。 リハーサルなら今朝済ませたしね
司:まあ、そうだな。 せっかくだし、オレがランド内を案内してやろう!
一歌:わ、私も……! ワンダーランズ×ショウタイムのみんなと、仲良くなりたいな
穂波:うん、わたしも。 志歩ちゃんは、どうかな?
咲希:しほちゃん……!
志歩:……いいよ。今日は、咲希につきあうって決めたし
咲希:わあ、ありがと~!
えむ:それじゃあ、あたし達が案内するね! フェニックスワンダーランドの冒険に、しゅっぱーつ☆
咲希:おーっ♪
寧々:…………
リン:『ねえねえ、寧々ちゃん! どうしてそんな顔してるの?』
リン:『新しいお友達ができるチャンスだよ? ニコニコ笑顔で楽しもうよっ☆』
寧々:っちょ、リン……! 見つかったらびっくりされるでしょ。 もうちょっと、こっそり出てきてよね
リン:『だってだって~。 リン、寧々ちゃんが心配なんだもん~』
寧々:気持ちは嬉しいけど……。 でも、やっぱり初対面の人だと緊張するっていうか……
リン:『むむむ、きんちょーか~』
リン:『そうだ☆ 寧々ちゃんがニコニコ笑顔で楽しめるよーに、 リンがここで応援してるねっ♪』
寧々:い、いいよ。ていうか見つかったら大変だし
リン:『こっそりしてるからだいじょーぶ! こそこそっ☆』
寧々:できてないし
寧々:……でも、ありがと。 いきなりは無理だけど、少し頑張ってみる
第 4 话:笑顔になれる場所
フェニックスワンダーランド
えむ:次は夢のようなワクワク感を味わえる ドリーミングエリアでーす☆
咲希:わあ~! アタシ、このエリア好きなんだよね~!
志歩:夢の中がテーマのエリアなんだっけ
司:うむ。雲の上を跳ねるような体験ができる 『ふわふわ☆トランポリンドーム』や
司:カートに乗りながら、フェニペンくんの夢の中を回る 『フェニーくんのドリーミングナイツ』が有名だな!
一歌:そういえば、咲希はトランポリンドームが好きだったね
咲希:うんっ! 雲の上でジャンプしてる感じが とっても好きだったんだ~
司:ああ、小さい頃からそうだったな……。 ここに来たら毎回トランポリンドームに入るんだが、 2回、3回と入りたがって駄々をこねるんだ
司:なんとか説得してトランポリンドームを諦めさせるんだが、 咲希はむくれてしまってな……
司:ランド内にあるレストランでフルーツパフェを食べさせて 機嫌を直させる、ということが多々あったな
咲希:お兄ちゃん、こんなところで言わなくても~っ
志歩:まあ、想像できるよね
穂波:ふふっ……
咲希:え~?
えむ:えへへ、でも嬉しいなぁ
えむ:フェニックスワンダーランドは、 みーんなが笑顔になれる場所だから☆
えむ:司くんと咲希ちゃんみたいに、小さな頃遊んだ思い出を こうやって高校生になって思い出しながら遊んだり……。 大人になって、また違う思い出を作ったり
えむ:そうやって、いろんな人が笑顔で ずーっと遊べる場所にできたらいいなって思ってるの!
穂波:えむちゃん……
咲希:うんっ! アタシにとってはフェニランは とっても大事な場所だよ!
咲希:お兄ちゃんともそうだし、 Leo/needのみんなとも、小さい頃一緒に遊んだ 大事な場所なんだ♪
一歌:うん、そうだね
寧々:……みんな、この場所にいろんな思い出があるんだ
類:僕はたまにショーをしに来ていたけど、 みんなのように、ここで誰かと遊んだ思い出は あまりないかもしれないな
類:そういう意味で言えば、僕にとってこの場所での一番の思い出は、 司くん達と一緒にショーをやるようになったことだろうね
寧々:……うん、そうだね
一歌:あの……それじゃ、みんなで思い出を作りませんか?
寧々:えっ?
一歌:せっかく遊ぶんですから、いろんなところに行って みんなで新しい思い出を作りたいなと思って
一歌:えっと……草薙さん達と、一緒に
寧々:あ……う、うん
えむ:それでは☆ みんなでステキな思い出を作るために!
えむ:ドリーミングエリアのアトラクションを みんなで楽しみたいと思いまーす!
咲希:やった~! どれがいいかなぁ。 やっぱりトランポリンドーム?
志歩:この歳になってトランポリンは恥ずかしいんだけど
寧々:……おなじく
咲希:え~!
穂波:こんなに大人数で入ったら 子供達がびっくりしちゃうと思うし、 今回は違うアトラクションにしたほうがいいかもね
咲希:そっかぁ~
寧々:…………
リン:(寧々ちゃん、寧々ちゃん! 今こそ☆ みんなに話しかけるチャンスだよっ)
寧々:そ、そんなこと言われても……
一歌:あ、あの……! 草薙さんは何か乗りたい アトラクションとかあるんですか?
寧々:わっ!? え、わ、わたしは、その……
リン:(がんばれ、寧々ちゃーん!)
司:なら、あそこはどうだ? 『フェニーくん・イン・ザ・ナイトメア!』
志歩:たしか、おばけ屋敷だったっけ
えむ:うん! 怖~い夢がテーマの、 ちょっとダークなおばけ屋敷なんだよ!
穂波:こ、怖いの……?
司:いや、まったく怖くないな。 小さな子供からご老人までファミリーで楽しめる、 コミカルな作りになっているぞ!
穂波:それなら安心ですね
志歩:全然怖くないなら、むしろつまらなそうなんだけど
えむ:そ、そんなことないよ! みーんな笑顔で楽しめるおばけ屋敷なんだから☆
寧々:おばけ屋敷は笑顔で楽しむものじゃないでしょ……
類:でも、ファミリーで楽しめるおばけ屋敷は どんなものなのか、少し興味はあるね。 今後のショーの参考になりそうだ
咲希:いいねいいね! アタシも入ってみたーいっ♪
穂波:ふふ、じゃあ入ろうか?
志歩:わかった、つきあうよ
えむ:それじゃ、みんなでレッツゴー☆
一歌:あ、あの、草薙さん……
司の声:寧々、もたもたしてると置いていくぞ!
寧々:わかってるってば……
寧々:……い、一緒に……行く?
一歌:は、はい! みんなのところに行きましょう
寧々:うん……
第 5 话:思い出を作ろう!
フェニックスワンダーランド
咲希:はあ……。思った以上に怖かった~
穂波:咲希ちゃん、大丈夫?
咲希:うん、おばけ屋敷ってあんまり入ったことなかったから ちょっとびっくりしちゃった
咲希:おでこにピタ……って当たったのが、 まさかコンニャクだったなんて……
志歩:あれは逆におもしろかった
類:うん。古典的だけど、シンプルに驚くいい演出だったね。 見習いたい要素がたくさんあったよ
司:そうか! あれくらいの演出なら、いくらでも応えられるぞ!
類:そうかい? じゃあ熱々コンニャクを用意しておくよ
司:なぜ熱々に!?
咲希:あははっ♪ お兄ちゃん楽しそう!
一歌:うん、友達もおもしろい人達だし
一歌:……あれ? あのジェットコースター、昔からあったっけ?
穂波:ううん、昔はなかったと思う。 新しくできたのかな
志歩:なんだか雰囲気違うよね。 あそこだけ近未来感あるっていうか
一歌:昔より絶叫系が増えた感じするよね。 怖そうだな……
咲希:もしかしたら、新しいエリアができたのかな?
えむ:…………
寧々:えむ……?
咲希:こういう時は、えむちゃんに聞いてみよう!
咲希:ねえ、えむちゃん! あそこのジェットコースターって——
えむ:あ、えっと……! ジェットコースターなら、向こうにある 『ゴーゴー!フェニーくん』がオススメだよっ☆ みんなでしゅっぱーつ!
咲希:ふえっ? しゅ、しゅっぱーつ?
ジェットコースター
穂波:…………
志歩:…………
類:落ちる寸前まで焦らして期待感を煽る。 そして——
寧々:……っ!!!
類:落ちる時には猛スピードで疾走しながら フェニックスワンダーランドの全景が 一望できる……!
類:これぞ緊張からの解放。 爽快感があって素晴らしい演出だね
穂波・一歌:『きゃあああああっ!!!』
コーヒーカップ
司:回せ回せ回せ回せ! うおおおおおおおっ!!!!
えむ:わー!! 司くんすごーい! 世界がぐるぐる回ってるよ~♪
一歌:ちょ、ちょっと司さん! いくらなんでも回しすぎじゃ……!
司:いいや、まだまだいくぞ!! オレはこの程度で満足するような男ではない!!!
穂波:なんだか、あっちはすごいですね……
類:司くんが張り切っているみたいだね
志歩:まあ、こっちは張り合わなくていいんじゃない?
咲希:あははっ♪
観覧車
一歌:みんな、そろそろ頂上だよ
咲希:わあ……。 空から見るフェニランって なんだかいつもと違う感じに見えるね!
志歩:ジェットコースターも、さっきより遅く見える
咲希:あれくらいなら、何度でも乗れそう♪
穂波:わ、わたしはもういいかな……
司:ふう……、だいぶ遊んだな。 どこかで休むか
えむ:じゃあフェニペンまんじゅう買って、みんなで食べようよ! ドリンクセットもあるし☆
司:そうだな。咲希達の分も買ってくるから、 少し待っていてくれ!
穂波:す、すみません……! お気づかいありがとうございます
咲希:ありがとう、お兄ちゃん! いってらっしゃーい
一歌:もうこんな時間なんだ……
一歌:こうやって時間を忘れてフェニランで遊ぶの、 小学生以来な気がする
咲希:うんうん! いつもならまだ練習してる時間だから、 ちょっと不思議な気分だね!
一歌:そうだね。 なんだか私、ギター弾きたくなってきちゃった
穂波:うん、わたしもドラム叩きたくなって さっきからリズムとっちゃってるよ
咲希:ほなちゃんも?
穂波:うん。まだ下手だし、志歩ちゃんに 教えてもらってばかりだけど……。 みんなでバンドやるの、好きだなって
志歩:……そっか
穂波:そういえば志歩ちゃんて、 いつからベース弾いてたんだっけ
穂波:小学生の頃だっていうのは覚えてるんだけど……
咲希:あ! アタシも気になってた! 気づいたらいつの間にか始めてたよね~!
志歩:そうだっけ
一歌:うん、私も知りたい
志歩:……別に、そんなにおもしろい話じゃないけど
志歩:私の父さんって、ミュージシャンでしょ?
咲希:うん! ギタリストさんだよね!
志歩:だから、昔からよくライブとかに 連れていってもらってたの
志歩:それで、父さんに連れていってもらったライブで見た ガールズバンドの演奏がかっこよくて……
咲希:へえ、そうなんだ! アタシも聴いてみたいなぁ
志歩:多分、探せば聴けると思うよ。 この前プロデビューしてたから
志歩:もし興味があるなら、CD貸してもいいし
咲希:わ、ほんと!? ありがとうしほちゃん! 楽しみだな~♪
穂波:あ、その次わたしもいいかな?
志歩:いいよ。そのバンド、プロになってからも ますますうまくなってるから演奏の参考になると思う
一歌:志歩がそれだけ褒めるってことは、 本当にすごい人達なんだね
志歩:うん、尊敬してる
志歩:あの人達の演奏を聴くと——心が、ぐっと揺さぶられるんだ
志歩:叫びたくなったり、泣きたくなったり……、 いてもたってもいられないくらい、どうしようもなく
一歌:へえ……
志歩:私も、あの人達みたいに 誰かの心を動かせる演奏をしたい
志歩:だから、もっとうまくなって…… プロになって、いろいろな人に 聴いてもらいたいって思ってる
志歩:私の演奏で誰かの心を揺さぶれたら……って
穂波:そうだったんだ……
咲希:プロになる、かぁ。 すごいなぁ、アタシには想像できないかも
穂波:きっと、今以上にハードな練習をしなくちゃいけないね
咲希:わあ、大変そうだなぁ~
志歩:(みんなは、やっぱりこれ以上先を目指すことは 考えてないんだろうな……)
志歩:…………
一歌:プロ、か……。 どんな世界なのか、想像もできないけど……
一歌:でも、志歩が言うように、いろいろな人に歌を聴いてもらえたら きっと楽しいだろうな
一歌:(でもそのためには私が、もっとうまくならないと……)
寧々:…………?
司:……なんだか、向こうの空気がしんみりしだしたな
寧々:うん、どうしたんだろ。 あんまり聞こえないけど、真面目な話をしてるみたい
類:バンド仲間と言っていたし、同じものに打ちこむ者同士 いろいろと考えることがあるのかもしれないね
えむ:——あ! みんな、もうすぐショーの時間だよ!
司:ハッ! もうそんな時間か!
類:ああ、たしかに。 そろそろ準備をする必要があるね
司:咲希、オレ達はワンダーステージへ行って ショーの準備をしてくる!
司:お前達は、あとから来てくれ!
咲希:うん、わかった! がんばってね、お兄ちゃん!
咲希:ワンダーランズ×ショウタイムのみんなも!
類:ああ、ありがとう
えむ:あたし達のショー、楽しみにしててね! みんなのこと、ぜーったい笑顔にするから☆
第 6 话:この歌で笑顔に
フェニックスワンダーランド
一歌:ええと、この道をまっすぐ……?
穂波:あ、あそこじゃないかな。 ほら、看板に『こちらワンダーステージ』って書いてあるし
志歩:手書きの看板……
穂波:アットホームな感じがして、素敵だね
咲希:あっ! あともうちょっとで 開演しちゃうよ!
一歌:急ごう!
ワンダーステージ
司:さあ、今日も最高のショーをするぞ!!
寧々:…………
えむ:寧々ちゃん、どうしたの?
寧々:あ、うん……。さっき、星乃さん達が 深刻な雰囲気だったから気になって
司:だったら尚更、最高のショーをすべきだろう!
司:オレ達のショーを見て、咲希達には 笑顔になってもらわねばならん!
寧々:あ……
寧々:そっか、……そうだね
寧々:(わたしの歌で、みんなを笑顔にできるのなら——)
司:寧々、お前の最高の歌声を聴かせてやれ!
咲希:わー! やっと着いた~!
志歩:あのエリアから10分もかかったんだけど……。 アクセス悪すぎない?
穂波:でも、すごいよ。 お客さんがいっぱい……!
一歌:この感じだと立ち見かな
咲希:あ! あそこあいてるよ! みんな行こ行こ~!
志歩:ちょ、咲希! 引っ張らなくても行くから
一歌:あ、始まるよ……!
司:『さあ、皆様ご覧あれ! 世紀の天才歌姫が、歌で世界に平和をもたらすぞ!』
類:『歌で平和を? そんなこと本当にできるのかい?』
司:『もちろんだとも! 笑顔を失ったこの国も、歌姫の歌を聴けば 穏やかな心を思い出すに違いない!』
司:『みんなも、歌姫の歌を聴きたいと思わないか!?』
子供達:聴きたーい!
一歌:なんだか、さっきまで一緒に遊んでたみんなと別人みたい
咲希:うんうん! ステージでキラキラしてて、イキイキしてて ……すっごくステキだね!
穂波:——あ、あれ見て!
ネネロボ:『歌ナラ、ワタシデモ歌エルヨ』
ネネロボ:『——♪ ——♪』
咲希:わ、あのロボットすごいよ! すっごく歌上手!
穂波:それにタップダンスもできるなんて……
志歩:どうやって動いてるんだろ
司:『——たしかに、そのロボットはすごい歌唱力だ。 だが、我が歌姫には到底及ばん!』
司:『さあ、歌姫よ! その歌声を聴かせてやるのだ!!』
志歩:すごいハードル上げてるけど、大丈夫なの?
一歌:さっきのロボットも十分すごかったしね
一歌:(でも……)
一歌:あ、草薙さん……!
寧々:『みんなが笑顔になるのなら、 わたしは声が枯れるまで歌いましょう』
寧々:『聴いてください、わたしの歌を——!』
寧々:『~~~♪』
穂波:わあ……
一歌:この前聴いた時より、ずっとうまい……!
一歌:(繊細だけど伸びやかで、活き活きしてて—— 歌で自分を表現してるって感じがする)
一歌:(私も、こんな風に歌えたら——)
志歩:…………すごい
志歩:(みんな思った以上にすごいけど、 特に寧々って人……あんなにきれいな歌声なんだ)
志歩:(……でも、ここまでうまく歌えるのに、 どうしてこんな小さなステージでやってるんだろう)
志歩:(この人の実力なら、もっと大きな劇団でも 十分通用するはずなのに)
志歩:……どうして……
えむ:『こうして、歌姫の力によって 世界は平和になりましたとさ☆』
えむ:『めでたし、めでたし——』
咲希:みんな、すごかったよ! とってもおもしろかった!
司:ふふふ、そうだろうそうだろう。 オレ達のショーは、いつだって最高だからな!
えむ:いっぱい練習してよかったね☆ 司くんっ!
穂波:草薙さんも、すごく素敵でした
寧々:あ、ありがと……。 1日に何回もリハーサルさせられたから
寧々:(でも、よかった)
寧々:(みんなが笑顔になってくれて……)
司:よし、じゃあオレ達はショーのあと片づけをするぞ。 咲希達はフェニックスワンダーランドを満喫してくれ!
司:だが、くれぐれも遅くならないうちに帰るんだぞ!
咲希:はーい♪ ありがとう、お兄ちゃん!
咲希:ワンダーランズ×ショウタイムのみんなも 今日はいろいろありがとう! とっても楽しかった♪
類:こちらこそ、楽しかったよ。 またフェニックスワンダーランドへ遊びに来たら ショーを見に来てほしいな
えむ:うん! またいつでも遊びに来てね☆ 次は、今日紹介できなかった秘密の場所を いっぱい案内するから!
寧々:……えと、またね
一歌:あ……っ
司:よし、ではあと片づけに移るぞ。みんな!
寧々:言われなくてもやるから
リン:『ねえねえ、寧々ちゃん! このままでいいの?』
寧々:ちょ、リン! みんなに気づかれるでしょ……! ……ていうか、いいって何が?
リン:『だってだって、このままバイバイするなんてさみしいもん! また会う約束しようよ~』
寧々:…………まあ、そうかもしれないけど
一歌:…………
穂波:片づけの邪魔になると悪いし、わたし達も行こうか
咲希:うん、そうだね! お土産屋さん寄っていこうよ♪
志歩:…………ちょっと待って
一歌:え……?
志歩:草薙さん、ちょっと話したいことがあるの
志歩:いい?
寧々:わ、わたし——?
第 7 话:わたしが、この場所にいる理由
ワンダーステージ
志歩:草薙さん、ちょっと話したいことがあるの
寧々:え、っと……
類:じゃあ、あと片づけは僕達でやろうか。 僕は向こうからやっていくよ
司:まったく、仕方ないな
えむ:ピッカピカにするぞーっ☆
穂波:……わたし達もあっちで待ってようか。 ふたりで話したいみたいだし
咲希:うん、そうだね。 いっちゃんも行こ?
一歌:あ……、うん……
寧々:は、話ってなに……?
志歩:…………
志歩:さっきのショー、すごく良かった
寧々:……えっ
志歩:ああいうショーって、あんまり見たことなかったから どう受け止めればいいかわからなかったけど
志歩:草薙さんの歌、すごくうまくて…… 聴いてるうちに世界観に引きこまれた
寧々:あ、ありがと……
志歩:だから不思議なんだけど
寧々:……?
志歩:そんなにうまいのなら、 もっと大きな劇団にだって入れるんじゃないの?
志歩:フェニランの中にあるショーステージでも、 ここはかなり小さいほうだと思うし
志歩:もっと大きなところでやったほうが、 たくさんの人に歌を聴いてもらえるし あなたも輝けるはずでしょ?
志歩:それなのに、ここでショーをやる理由ってあるの?
寧々:そ、そんなこと、あなたに関係な——
志歩:…………
寧々:……っ!
寧々:(すごい、真剣な顔……。 わたしの答えを待ってるんだ)
寧々:(どうしてそんなこと聞くのかわからないけど、 ……わたしの答えが、何かの助けになるなら)
寧々:みんな……ありがとう
寧々:みんなのおかげで、昔みたいに、 思いっきり歌えるようになれたの
寧々:なんだか……ちょっと早いクリスマスプレゼントをもらった みたいな気分だな
類:……フフ。 それなら、僕らももうもらってるよ。ねえ司くん?
司:ああ、そうだな!
えむ:こ~んなにニッコリ笑ってる寧々ちゃん、 初めて見れたよ~!
寧々:あ……。 ……えへへ
寧々:——わたしも、よくわかんない
志歩:えっ……?
寧々:でも、ここでショーをやるの、 ……まあまあ好きなんだ
志歩:そう、なんだ
咲希:うんっ! 演奏しようよ! みんなで!
志歩:いいね。何やる?
一歌:歌詞、書いてきたんだ。 前に咲希が作ってくれたメロディに
志歩:歌詞? ふたりとも、曲作ってたの? やるじゃん
穂波:ふたりで曲作ってるなんてすごいね! 歌詞、見てもいい?
一歌:あっ、ちょっと、あとで……! 目の前で見られるのは、恥ずかしいから……!
一歌:……でも、みんなでこの曲、演奏できたらいいな
志歩:……それ、なんとなくわかるかも
志歩:(プロになって、もっとうまくなりたい)
志歩:(あのバンドみたいに、音楽で誰かの心を揺さぶるような—— そんな演奏をしたい)
志歩:(でも……)
志歩:——私、みんなと演奏するの、好きなんだ
寧々:……そうなんだ
フェニックスワンダーランド
穂波:さっきのショー、本当におもしろかったね
咲希:うんうん、お兄ちゃんもカッコよかったな~♪
穂波:ふふ、そうだね
穂波:でも……志歩ちゃん、草薙さんに話ってなんだろう?
一歌:…………
穂波:一歌ちゃん?
咲希:いっちゃん、どうしたの?
一歌:……ごめん。私、忘れ物しちゃった。 ちょっと探してくる!
咲希:あっ、いっちゃん!
一歌:(このまま帰ったら、絶対に後悔する。 今、草薙さんに話を聞かないと……っ)
志歩:あっ……
一歌:あ、志歩……!
一歌:もう、話は終わったの?
志歩:うん、一歌は?
一歌:ちょっと忘れ物しちゃって。 ごめん、すぐに合流するから
志歩:……わかった
第 8 话:膨らむ迷い
ワンダーステージ
寧々:……はあ、びっくりした。 あんなこと聞かれるなんて、思わなかった
リン:『えへへ☆ でも質問に答えてる時の寧々ちゃん、 すっごーく嬉しそうだったよ~♪ えむちゃん達のことを思い出してたの?』
寧々:そ、そんな顔してないけど。 ……でも、そんなところかな
寧々:——あんな答えでよかったのかわからないけど、 少しは日野森さんの助けになれたのかな
一歌:……草薙さん!
寧々:っ! え……星乃さん……!?
寧々:え、と……どうしたの?
一歌:あの、私……! バンドで、歌を歌ってるんです
一歌:でも、思ったようにうまくならなくて……
一歌:志歩の——ううん、みんなのために、 もっとうまくならなきゃいけないのに
寧々:…………
一歌:私、草薙さんの歌を聴いて、感動したんです。 草薙さんみたいに歌えるようになりたくて……!
寧々:わ、わたし、みたいに?
一歌:はい……!
一歌:だから……もしよければ、私に歌を教えてくれませんか?
一歌:学校もあるし、ショーの練習もあると思うので、 その……全然あいた時間で、ときどきでいいですから!
寧々:…………
寧々:(……わたしの歌が、誰かの心に届いてる。 日野森さんにも、星乃さんにも……)
寧々:(嬉しい、けど……歌を教えるなんて……)
リン:(寧々ちゃん、がんばって~!)
寧々:…………!
寧々:……うん。わたしでよければ
一歌:……っ!
一歌:あ……ありがとうございます!
寧々:あと、別にタメ口でいいよ。 多分同い年くらいだと思うし……
一歌:あ、そうだね……!
フェニックスワンダーランド
一歌:……ごめん、おまたせ!
咲希:あ、いっちゃん! 遅いよ~!
穂波:忘れ物、見つかった?
一歌:うん、ちゃんと見つけてきたよ
咲希:よかった~! じゃあ、お土産買いに行こ!
一歌:うん……!
寧々:歌を教えてほしい、か……。 わたしに、できるかな
リン:『だいじょーぶだよ♪ リンもいっぱいお手伝いするから☆』
寧々:うん……ありがと
えむ:なんだか、寧々ちゃん嬉しそうだね☆
類:今日の寧々は、歌も一段と磨きがかかっていたからね。 きっと時間をかけて、何度も練習していたんだろう
司:オレより目立っていたのは許せんが、 咲希達も喜んでいたし、まあよしとするか
寧々:……ちょ、何みんなで見てんの
司:見とらんぞ!! 寧々がひとりでニヤニヤしている姿なんぞ……
寧々:見てるじゃん。 ……ていうかひとりじゃないし、リンもいるから
リン:『みんな、おつかれさまーっ♪』
えむ:わ、リンちゃんだ! 今日のショー、見てくれた?
リン:『うんっ☆ みんなすっごーくキラキラしてたよ♪』
司:ふふん、一番輝いていたのはこのオレだがな!
寧々:はいはい
咲希:はあ……楽しかった~!
一歌:うん、すごくいいショーも見れたしね
穂波:咲希ちゃん、誘ってくれてありがとう
咲希:えっ? えへへ、お礼なんていいよ! アタシはみんなと一緒に遊びたかっただけだから!
志歩:そのかわり、明日からまた練習だね
咲希:う、うん……! この前できなかったパートも、 うまく弾けるようにがんばるよ
咲希:でも、その前に……はい、これ♪
一歌:え、なに?
咲希:限定フェニペンくんのキーホルダー! みんなの分、買っておいたんだ!
一歌:わ……いつの間に買ってたの?
咲希:えへへ♪ 帰る前に、こっそり!
咲希:ほら、えむちゃんも言ってたでしょ? フェニランは、いろいろ思い出を作って 笑顔になれる場所だって!
咲希:だから、今日の思い出も残しておきたかったんだ
穂波:ふふ、ありがとう。 みんなでおそろいだね
咲希:うん! おそろいって、なんだか嬉しいよね♪
咲希:はい、しほちゃんも!
志歩:……ありがとう。鞄に入れとく
咲希:あ、しほちゃん! 何か落ちたよ?
一歌:チケット……? もしかして、ライブの?
志歩:あっ……
イオリ:遊びのバンドと、プロは違う。 中途半端な気持ちで音楽をやってる子は、 プロでは通用しないよ
イオリ:だから、本気で音楽をやる覚悟を決めた子達とじゃないと、 この先の道は進めない——って、私は思ってる
イオリ:今週末の夜、ライブやるから。 まだ迷ってるなら、私達の演奏を聴いて決めてほしい
志歩:…………なんでもない。 バイト先でもらったものだから、気にしないで
一歌:……そっか……
咲希:ライブかぁ……。アタシ達も、いつかやりたいね!
穂波:そうだね、そのためにもたくさん練習しなきゃ
咲希:うう~……がんばる!
咲希:でも、またフェニランにも遊びに来ようよ! お兄ちゃんのショーも、みんなで見たいな~
一歌:うん、賛成。 草薙さんの歌も、また聴きたいし……
穂波:えむちゃんも、またフェニランを案内してくれるって言ってたしね
志歩:…………
志歩:(私は、Leo/needのみんなで演奏するのが好き)
志歩:(でも……みんなは、プロになろうとは思ってない)
志歩:(それなら、これ以上つきあわせるのは…… みんなのためにも、よくない)
志歩:(きっとみんなは、練習するよりも 4人で遊ぶほうが楽しいはずだから)
志歩:(だったら——)
志歩:(……でも……)
志歩:…………
穂波:志歩ちゃん……?
穂波:ねえ、志歩ちゃん大丈夫? なんだか元気ないように見えるけど……
志歩:……別に、なんでもないから
穂波:そう……?
志歩:うん。……じゃあ、私はここで
咲希:あ、うん!
咲希:しほちゃん、また明日!
志歩:……うん。バイバイ
ライブハウス
店長:あれ、日野森さん? 今日はバイト休みじゃなかったっけ
志歩:いえ、今日はライブを見に来たんです
店長:ああ、STANDOUTか。最近注目されてるよね。 じゃあ今日は目いっぱい楽しみなよ
志歩:……はい、ありがとうございます
志歩:…………演奏を聴くだけ
志歩:それだけ、だから