活动剧情

みんなで配信♡WEDDING LIVE!

活动ID:132

第 1 话:ブライダルフェスタ、再び!

乃々木公園
みのり:——と、いうわけで、 本日もやってまいりましたっ!
みのり:このわたし、花里みのりが、 みんなの気になる場所にお出かけしちゃう、ソロ配信コーナー! その名も——
みのり:『みのりさんぽ』! はっじまっるよ~♪ パチパチパチ~♪
コメント:『待ってました!』 『このコーナーも、もう3回目かあ』 『前回のぬいぐるみカフェもよかったよね』
みのり:えへへ、みんなコメントいっぱいありがとう!
みのり:(テレビのお仕事が増えてきた分、 配信が前より少なくなっちゃってるから、 わたしひとりの時でもやりたいなって始めた企画だったけど——)
コメント:『今日はどんな配信になるのかなぁ~。楽しみ!』 『やっぱ配信だと距離近くていいよな』
みのり:(楽しんでもらえてるみたいだし……、 始めてよかったな!)
みのり:それでは、今日行く場所を発表しちゃうよ!
みのり:今日おさんぽする場所は~……
コメント:『どこに行くんだろ』 『ドキドキ……』
みのり:はい! 『フェニックス・ブライダルフェスタ』です!
コメント:『ブラフェス!?』 『結婚式のイベント?』
みのり:そうなんです!
みのり:ウエディングドレスがたくさん展示されてるだけじゃなくて、 珍しいスタイルの結婚式がいろいろ見れるみたいなんだ!
コメント:『ブラフェス、行ったことないから見てみたい!』 『結婚式のイベントってどんな感じなんだろ』
みのり:えへへ、気になる人も多いよね! わたしもリクエストもらった時から気になってたんだ~!
みのり:今回は配信の許可も取ってるので、 ぜひぜひ行ってみましょう!
みのり:(——こういうイベントでの配信って、 あんまりやったことないから、ちょっぴり緊張するけど……)
みのり:(みんなが楽しめる配信にできるように、 がんばるぞ~!)
フェニックス・ブライダルフェスタ会場周辺
寧々:(えっと……、 アルバイトスタッフ用の入り口は、 この辺りだって書いてあったけど……)
寧々:(あ、あそこのドアかな。 ……よし……)
寧々:はぁ……。 やっぱり、緊張するな……
寧々:(好きな劇団のブルーレイボックス買いたいから えむにアルバイト紹介してもらったけど……)
寧々:(イベントでのショー出演だけじゃなくて、 会場案内も仕事内容に含まれてるなんてな……)
寧々:(周りは知らない人だらけだし、 ショーと違ってお客さんと直接話すのもドキドキするし……)
寧々:(今日、ちゃんとできるかな……)
???:『寧々ちゃ~ん♪ いるかしら~?』
寧々:わっ、ル、ルカさん!? どうしたの?
ルカ:『ほら、この前セカイに来た時、 今度のお休みの日、ひとりでアルバイトをするって 言ってたでしょう~?』
ルカ:『あの時、寧々ちゃんがいっぱいため息をついていたから、 もしかしたら緊張してるんじゃないかしら?って思って、 様子を見に来たのよ~♪』
寧々:あ……そうだったんだ……。 わざわざありがとう
ルカ:『いいのよ~。 それより……やっぱり緊張してるみたいね~。 肩がロボットさんみたいになってるわ~』
寧々:ま、まあ……。 周りも知らない人ばっかりだから、ちょっとはね……
ルカ:『ん~、それなら~……そうだわ♪』
ルカ:『手のひらに人って書いて、 ドキドキドキドキ飛んでけ~って投げちゃうのはどうかしら~♪』
寧々:え?
寧々:あ……ルカさん、それ怪我した時のおまじないと 緊張した時のおまじないが混ざってない?
ルカ:『あら~? そうだったかしら~?』
寧々:うん。 怪我した時は『痛いの痛いの飛んでけ』で、 緊張した時は『手のひらに人って文字を書いて飲み込む』だから
ルカ:『ふふ、すごいわ♪ 寧々ちゃんは、物知りねぇ』
寧々:そ、そうかな……?
寧々:……でも、おかげでちょっと楽になったかも。 ありがとね
ルカ:『力になれたのならよかったわ♪』
ルカ:『それで、今日のアルバイトは、 一体何をするのかしら~?』
寧々:えっと、今日やることはふたつあって——
寧々:ひとつはいつもどおり、ショーキャストなんだ。 ブライダルフェスタでショーをやるから、その主役をやるの
ルカ:『あら、主役を? すごいわね~』
寧々:ふふ、ありがとう。 30分ないくらいの短いショーだけど、 これもいい経験になるし、頑張るよ
寧々:で、もうひとつは、会場案内の手伝い
ルカ:『会場案内?』
寧々:うん。ショーが始まるまでだけどね
寧々:今回はちょっと変わった結婚式を紹介するらしいから、 案内も楽しそうなんだ
ルカ:『ちょっと変わった結婚式……』
ルカ:『——それって、雲の上でやる結婚式とかかしら?』
寧々:え?
ルカ:『前にミクと話してたのよ~。 雲の上でショーがやれたらとっても楽しそう♪って』
ルカ:『フワフワで、真っ白で、とってもきれいだから 結婚式にぴったりだし……よく眠れそうでしょう?』
寧々:え、えーっと……実際雲の上には立てないんだけど……。 できたら楽しいかも……?
ルカ:『きっとそうよ~♪ もしそういう結婚式があったら、教えてちょうだい?』
寧々:さすがにないと思うけど……
寧々:——って、そろそろ行かないと集合時間になっちゃう! またあとでね、ルカさん!
ルカ:『ええ! がんばってね、寧々ちゃん♪ 応援してるわ♪』
寧々:うん!
フェニックス・ブライダルフェスタ会場
寧々:——おはようございます! アルバイトの草薙ですが……
スタッフ:あっ、草薙さん! 待ってたわ、今日はよろしくね!
寧々:は、はい。よろしくお願いします!
スタッフ:草薙さんの噂は他のキャストからも聞いてるわよ。 フェニランですごくいい歌を歌ってたって。 今日も期待してるから、頑張ってね!
寧々:あ、ありがとうございます!
スタッフ:ふふ、緊張しなくても大丈夫よ。 ショーは草薙さんのほうがプロでしょうし、 会場案内自体はとっても簡単だから
スタッフ:案内は、会場に入ってすぐ掲示してあるマップの前で どんなフロアがあるか軽くアナウンスをするの。お客さんに 何か聞かれたら、他のスタッフがフォローするから安心して
寧々:あ……はい。わかりました!
寧々:(よかった……。 それぐらいなら、わたしにもできそうだな)
スタッフ:それじゃあ、さっそくだけど——これに着替えてちょうだい
寧々:え……えっ!?
寧々:着替えるって——これにですか……!?

第 2 话:一緒に配信!?しちゃいます!

フェニックス・ブライダルフェスタ会場
みのり:わあ~! 広くてきれい~!
みのり:——と、いうわけで、みんな! フェニックス・ブライダルフェスタの会場に到着したよ!
コメント:『なんか思ったよりすごいな!』 『水槽みたいなのもある。なんだろうあれ?』 『実況してほしい~!』
みのり:ふっふっふ、みんなもいろいろ気になっちゃうよね♪ それじゃあ今から、会場レポートを始めようと思います!
みのり:えーっと、置いてあったパンフレットによりますと——
みのり:この第2回フェニックス・ブライダルフェスタは、 『笑顔になれる、自分達らしいウェディング!』を テーマとしたブライダルイベントです!
みのり:第1回と同じく、 展示エリア、ドレス試着エリア、 隣のチャペルでの結婚式体験エリアがありますが——
みのり:今回は展示エリアがパワーアップ! 一味違った結婚式をのぞき見ることができちゃいます
コメント:『一味違った?』 『それってどんなの?』
みのり:んっと……トレインウェディング、 水族館ウェディング、アウトドアウェディングなどがあり——
コメント:『トレインって、電車でやれるのか!?』 『水族館も楽しそう~!』 『アウトドア興味あるなあ』
みのり:また、キャストによるウェディングショーも開催予定です。 パワーアップしたフェニックス・ブライダルフェスタを、 ぜひ楽しんでいってください——だって!
みのり:ウェディングショーもあるんだ……! とっても楽しそうなイベントだね!
みのり:それじゃあみんな、最初はどこが見たい?
コメント:『トレインウェディング気になる!』 『もちろんドレス試着!』 『みのりちゃんの見たいところからでいいよ~』
みのり:わわ……! コメントが結構バラバラだな~
みのり:うーん、どこから行こう……? どこも楽しそうだけど——
???:あ、あの……お困りですか?
???:よければフロアのご案内をさせてもらおうかと——
みのり:あっ、いいんですか!? それじゃあ——って……
みのり:ね、寧々ちゃん……!?
寧々:は……花里、さん……!?
みのり・寧々:『えええ~!?』
みのり:な、なんで寧々ちゃんがここに~!?
寧々:ちょ、ちょっとこれには、事情があって……! っていうか花里さん、その棒のついたスマホ、もしかして——
みのり:え? ——はっ!
コメント:『みのりちゃん、もしかしてスタッフさんと友達なの?』 『お友達、見てみた~い!』
みのり:あわわ……! 寧々ちゃんが映っちゃう!
みのり:(ど、どうしよう! 許可もらってないのにカメラを向けるのは 絶対ダメだし、でもインカメにしたまま話しても、 寧々ちゃんの個人情報とかバレちゃうし……!)
みのり:(うう、見てくれてるみんなには申し訳ないけど……!)
みのり:お、お友達がいたから、ほんのちょっとだけ止めるね! みんな、少しだけ待っててね~!
コメント:『その気配は察知』 『待ってるね~』 『いってらっしゃーい』
みのり:ふ、ふぅ……これでよし……
寧々:あ……ありがとう、花里さん
寧々:その……配信中に声かけちゃってごめんね。 花里さんだって気づかなくて……。 あ、全然すぐに配信に戻ってくれて大丈夫だから!
みのり:う、ううん! 大丈夫だよ! みんなも待ってるって言ってくれたから
みのり:それより、寧々ちゃんはどうしてここに……? しかもドレスで!
寧々:あ……えっと、実は——
みのり:——そっか、アルバイトだったんだね!
寧々:うん。 ドレスを着ることは、今日ここについてから知ったから びっくりしたけど……
みのり:そうだったんだ……! でも、そのドレスすっごく似合ってるよ!
みのり:雰囲気も寧々ちゃんにぴったりだし、 メイクも髪型もとっても似合ってるし—— すてきな花嫁さんって感じだね!
寧々:あ、ありがとう……。 ちょっと恥ずかしいけど……嬉しいな
みのり:じゃあ今日は1日ドレスを着て、お客さんを案内するの?
寧々:もちろんそれもあるんだけど……、 今日はショーのほうがメインの仕事なんだ
みのり:そういえば、パンフレットにも書いてあったね! ウェディングショーがあるって
寧々:うん、それのこと。 夕方から『ハッピーウェディングショー』っていうのを やることになってて——
寧々:ドレスを着て会場案内をするのは、 そのショーの宣伝も兼ねてなんだ
寧々:花里さんは配信があるから難しいかもしれないけど、 もし時間があったら見に来てくれたら、嬉しいな
みのり:——うんっ! 配信はたぶん夕方までには終わると思うから、 見に行くね!
寧々:ふふ、ありがとう花里さん
寧々:それじゃあ、あんまりファンの人を待たせちゃうと悪いし、 そろそろ配信に——
女性の声:草薙さん、今少しいいかしら? ——って、あら?
女性スタッフ:そちらの方はもしかして……MORE MORE JUMP!の 花里みのりさん……ですか?
みのり:へっ? は、はい。わたしは花里みのりですけど……
女性スタッフ:やっぱり! 配信のことは聞いてましたけど、 まさかご本人が来てくれたなんて……!
女性スタッフ:あ……急にごめんなさい。 私、このイベントの広報責任者をしている、野崎と申します
野崎:実は、娘がMORE MORE JUMP!さんのファンで、 よく一緒に配信を見させてもらってるんです。 だからつい興奮してしまって……
みのり:えっ、本当ですか!? そ、その、すっごく嬉しいです!
野崎:あ……そういえば、 草薙さんは花里さんと親しそうに話していたけれど……?
寧々:あ、えっと……知り合いなんです。 学校は違うんですけど、 一緒に歌の練習をしたことがあって……
野崎:ああ、お友達だったんですね。 たしかにおふたりは歳も近いですものね
野崎:今回のブライダルフェスタのターゲットには 花里さんくらいの歳の子も想定していたので嬉しいです。 ——今日は、生配信をする予定と伺ってましたけど……
みのり:はい! 視聴者の今気になってる場所に行って、 どんな場所なのかレポートするっていう配信で、 ちょうど今から回ろうと思ってたんです
野崎:あら、そうだったんですね! ぜひいろいろ見て回ってください!
みのり:ありがとうございます! 視聴者さんもブラフェスのことが気になってるみたいですし、 たくさん見させていただきます!
野崎:視聴者さんも……
寧々:……? どうかしましたか、野崎さん
野崎:…………。 あの、花里さん。もしよかったらなんですけど——
野崎:今回の配信を、 うちからの正式なオファーとさせていただけないでしょうか?
みのり:えっ!?
野崎:急にごめんなさい。 本来ならマネージャーさんともご相談して 正式な手続きを踏むべきなんですけど……
野崎:せっかくこうしてお会いできたのも何かの縁だと思うので、 もしご迷惑じゃなければお願いしたいと思ったんです。 ……私達の伝えたいことのためにも
みのり:伝えたいこと……ですか?
野崎:はい。 ——『結婚式の楽しさ』です
野崎:最近は、結婚式というものに対して、 ハードルを高く感じている方がいるんです。 お金がすごくかかる、というイメージがありますから
野崎:でも、花里さんみたいな若い人達から発信してもらえれば、 『楽しく、気軽に結婚式ができる』ことを 幅広い人に伝えられるんじゃないかって……
みのり:あ……
野崎:ただ……やっぱり急なことなので、 難しければ断っていただいて、まったく問題ありません
みのり:——わかりました!
みのり:このあとマネージャーに相談しますので、 ちょっとだけ時間をください!
みのり:あ、で、でも—— お仕事でなくても、配信ではしっかりと紹介しますので 安心していただけますと!
野崎:ほ、本当ですか?
みのり:はいっ! 野崎さんの気持ち、すてきだなあって思ったし…… アイドルとして掴めるチャンスは、掴みたいですから!
寧々:……!
寧々:(……すごいな、花里さん。 わたしだったら、急に仕事が振られたら対応に悩んじゃいそう)
寧々:(やっぱりプロのアイドルとしてやってるから、 こういう判断も、しっかりできるんだろうな)
野崎:ありがとうございます、花里さん……! それじゃあマネージャーさんにも、お話させていただきますね
みのり:よろしくお願いします!
みのり:あ、ただ……実はもう配信を始めていて…… 結構みんなを待たせちゃってるので、 先に配信を再開してもいいでしょうか?
野崎:もちろんです。 花里さんさえよければ、いつでも再開してもらって構いません
野崎:あ……もしよかったら、 案内にスタッフをひとりつけましょうか。 そのほうが紹介もしやすいでしょうし——
野崎:そうだわ。 草薙さん、よかったら案内をお願いしてもいいでしょうか?
寧々:えっ?
寧々:わ、わたし……ですか!?
野崎:ええ。お友達みたいだし、 配信もしやすいんじゃないかと思ったのですが……
寧々:そ、それは……そうかもしれない、ですけど……
寧々:(この感じ、多分顔出しで配信だよね……。 しかも、ドレス姿で……)
寧々:(みんなが見るのは花里さんだから、 そんなに気にしなくていいのかもしれないけど、でも——)
みのり:寧々ちゃん、どうかな!? あっ、ダメだったら全然大丈夫なんだけど……!!
寧々:うっ……! 子犬のような目……!
寧々:(……ま、こういうのも経験かもね)
寧々:(わたしも、プロとして世界で活躍したいなら、 これぐらいサラっとできるようになれたほうがいいだろうし)
寧々:——わかりました。 案内役、引き受けます
野崎:本当ですか!? ありがとうございます、草薙さん!
みのり:やったー! よろしくね、寧々ちゃん!
寧々:うん。 その……よろしく、花里さん
寧々:わたし、配信とか初めてだから、 うまくいかない部分もあるかもしれないけど…… 精一杯頑張るよ
みのり:うんっ! 一緒にがんばろうねっ!

第 3 话:夢いっぱいの結婚式

フェニックス・ブライダルフェスタ会場
みのり:みんな、待たせちゃってごめんね! 配信、再開だよ~♪
コメント:『待ってた!』 『おかえり~』
みのり:えへへ、待っててくれてありがとう!
みのり:そしてそして——ここでひとつ嬉しいお知らせがあります!
コメント:『なになに?』 『さっきの子と何か関係あるの?』
みのり:はいっ! 実はそうなんです!
みのり:なんと……ブライダルフェスタのスタッフさんである 草薙寧々ちゃんに、案内してもらえることになりました! パチパチパチ~!
寧々:あ……ど、どうも……
コメント:『あ! もしかしてさっきの友達ちゃん!?』 『一緒に出てくれるんだ!』
寧々:え、えっと……。 配信をご覧の皆さん、こんにちは……草薙寧々です
寧々:きょ、今日は、よろしく、お願いします……
コメント:『ドレス綺麗!』 『よろしくね~!』 『あれ? もしかしてワンダショの子!?』
みのり:えへへ、寧々ちゃんは、ちょっと前にナイトショーで話題になった ワンダーランズ×ショウタイムのキャストさんなんだよ!
みのり:寧々ちゃんは夕方から始まる『ハッピーウェディングショー』の 主役もやるから、ブライダルフェスタ—— ブラフェスの近くに寄ったら是非見に来てね~!
コメント:『見に行きたい~!』 『ショーも配信してくれないかな~』
みのり:えへへ、みんな喜んでくれてるよ! 改めてよろしくね、寧々ちゃん!
寧々:う、うん。よろしく……
みのり:それじゃあ、盛り上がったところで改めて……。 みのりさんぽ、ブラフェス編! 再開です!
寧々:じゃあ、まずは……、 トレインウェディングのブースを紹介するね
みのり:トレインウェディング……! パンフレットにものってた、電車でやる結婚式だよね!
みのり:でも……電車で結婚式って、どうやるの?
寧々:電車と駅の一部を貸し切りにして 車両の中や線路で、式を挙げるんだよ
寧々:ホームの表示も路線も結婚式の特別仕様になってるから、 すごく思い出に残る体験ができるって言ってたな
みのり:ホームの表示……それってつまり、 『愛の楽園行き』みたいな表示もできちゃうってこと!? それならたしかに、すっごく思い出に残りそう……!
寧々:あ、愛の楽園?は出るかわからないけど……
みのり:それに、電車が結婚式会場になるってことは、 つまり……
アナウンス:——間もなく、花嫁を乗せた電車が参ります。 危険ですので、ホームにいる皆様は 黄色い線の内側までお下がりください
遥:——みんな! 今日は来てくれてありがとう!
遥:『永遠の幸せ』駅で 私のこと——しっかり受け止めてね?
みのり:は……遥ちゃーーーん!
寧々:へ!? は、花里さん、どうしたの!?
みのり:こ、この電車に乗って花嫁姿の遥ちゃんが来るって思ったら、 胸が……!
寧々:そ、そういうこと……。 びっくりした……
コメント:『いつものみのり』 『これぞ通常運行』
寧々:見てる人のほうが落ち着いてる……。 花里さんっていつもこんな感じなんだ……
みのり:えへへ~、みんないつもごめんね~
みのり:でもでも、すっごくすてきだと思わない!? ホームに『間もなく花嫁が参ります』ってアナウンスが流れるの!
みのり:それで、扉が開くと花嫁さんが現れて、 みんなでいっぱいフラワーシャワーを浴びせて——
みのり:最後は発車のベルが鳴る中、 『未来行き』って書かれた電車に乗りこむの! 想像しただけでロマンチックだよ~!
寧々:なんだか、すごく具体的な妄想……
ブース担当者:……なるほど。 それはおもしろそうですね
寧々:へっ?
ブース担当者:あ、すみません。このブースの担当者なんですが…… 今演出についていろいろと考えていまして
ブース担当者:アナウンスや電車の表示はすぐにでもできそうですし、 ちょっと取り入れてみようかなと
みのり:ほ、ほんとですか!? お役に立てたみたいでよかったです!
寧々:も、妄想が、役に立ってる……!
コメント:『やるじゃん!』 『さすがみのり!』
みのり:えへへ、褒められちゃった……。 これも遥ちゃんのおかげだなぁ
寧々:桐谷さんのおかげかどうかはわからないけど……
寧々:ま、嬉しそうだからいっか
みのり:よーし! それじゃあ、次のブースにどんどん行ってみよーう!
寧々:水族館ウェディングは、 水族館の一部を貸し切って 結婚式を挙げることができるんだ
寧々:海中トンネルの中を挙式会場にしたり、 新郎新婦の登場の時に、イルカにジャンプしてもらったり…… 水族館っていう場所を活かした演出ができるんだって
みのり:わあ……! この海中トンネルの写真、きれい……!
みのり:水と光がキラキラしてて…… 雫ちゃんとかにすっごく似合いそう!
コメント:『水中の雫様!?』 『それはもう人魚か、ウンディーネか……』 『直視しても大丈夫なのでしょうか? でも見たい!』
みのり:やっぱりみんなも見たいよね! あ! 今度雫ちゃんと、水族館に行って配信しようかな……!?
寧々:次はアウトドアウェディングだよ。 貸し切りのキャンプ場や森林の中で結婚式を挙げられるの
寧々:テントを立てたり、バーベキュー形式の食事をしたり……。 開放的な環境での挙式が特徴なんだって
みのり:バーベキュー……! それならやっぱり愛莉ちゃんだね!
寧々:そ、そうなの?
みのり:うん! 愛莉ちゃんが焼いてくれると、 どんなお肉もすっごくおいしくなっちゃうんだ!
みのり:それで、みんなでお腹いっぱいになったあと、 夕陽が落ちて暗くなって——
みのり:キャンドルを持った愛莉ちゃんが、 『今日は来てくれてありがとう!』って ちょっと照れた感じで登場してくれるの……!
寧々:あ……。 それはなんだか素敵だね
コメント:『うわーー想像したらちょっと泣いちゃった!!』 『愛莉、幸せにな……』 『その愛莉ちゃんを永遠に見守る杉の木になりたい』
みのり:でしょでしょ!? もしかしてわたし、 ウェディングプランナーに向いてるのかな……!?
コメント:『いや、プランナーはもうちょっとしっかりしてないと厳しい』 『花里プランナーは親族より号泣して仕事にならない』
みのり:そ、そんなことないよ~!!
寧々:(……花里さん、すっごく楽しんでくれてるな)
寧々:(それに——)
コメント:『結婚式っていろいろできるんだなぁ』 『ブラフェス、おもしろそう』 『私も行ってみたーい!』
寧々:(配信を見てる人達も、 ブラフェスに興味を持ってくれてる)
寧々:(……やるかどうかちょっと悩んだけど、 案内役、引き受けてよかったな)
ルカ:(——ふふっ)
ルカ:(寧々ちゃん、とっても楽しそうね~♪)
ルカ:(すてきな結婚式の話で、緊張もすっかり取れたみたいだし、 なんだかわたしも楽しく……むにゃむにゃ……)
ルカ:(す~、す~……♪ とっても気持ちよく寝られそうだわ~)
寧々:それじゃあ、次はどこに行こうか
みのり:そうだね、どのエリアもすっごく楽しそうで 悩むけど……あっ!
みのり:決めた! 次はここにしよう!

第 4 话:みんなでみのりトーク!

フェニックス・ブライダルフェスタ会場
志歩:へぇ……綺麗だね
穂波:ふふ、そうだね
穂波:プラネタリウムウェディングなんて初めて知ったけど…… こんな風に壁や天井に星空を映せるなんて、素敵だね
志歩:うん。 いくらでも見てられそう
志歩:……あ、でも結構時間たってるな。 そろそろ出ようか
穂波:うん!
志歩:う……。 急に明るいところに出たから、ちょっと目がチカチカする……
穂波:わ、わたしも……。 ちょっとベンチで休もっか
穂波:——志歩ちゃん、今日はつきあってくれてありがとう。 前来た時も楽しかったから、 つい行きたくなっちゃって……
志歩:別にいいよ。 練習に必要なものの買い出しは終わったし、 このあとは特に用事もなかったしね
志歩:それに、思ったよりも見ごたえあるし。 ライブハウスでの結婚式なんていうのもあるなんて 知らなかったな
穂波:ふふっ、実際ステージで楽器まで弾けるなんて思わなかったよね
志歩:そうだね。 バンドが結婚式のために演奏しに来るっていうのは よく聞くけど——
???:——あれ?
???:もしかしてそこにいるの……穂波ちゃんと志歩ちゃん?
志歩:え?
穂波:え……絵名さん!?
絵名:やっぱり穂波ちゃん達だ。 ふたりで遊びに来たの?
穂波:はい。絵名さんは、どうしてここに?
絵名:私は、展示されてるドレスを見に来たんだ
絵名:絵画教室の油絵の課題で描いてみようかなって思ってて。 あのフワっとした質感を描くのが結構難しいんだよね
絵名:ふたりは、ドレスのコーナーには行ってみた? すぐそこにあるし、試着とかもできるみたいだよ
穂波:あ、わたしは前回着させてもらったので、 今回は——
???:あっ! あったよ、ドレスの試着コーナー!
志歩:……え? この声って……
志歩:……みのり!?
みのり:え~、このコーナーではなんと、 ドレスの試着ができちゃうようです!
みのり:……っていうか、 ここに並んでるドレス、全部着れちゃうんだ? すご~い!
コメント:『今映ってる赤いドレスいいな~』 『ミニスカートのウェディングドレスもあるんだ。かわいい』
寧々:メイクやヘアセットもプロの人にやってもらえるから、 手ぶらで来てもすぐに花嫁姿になれちゃうんだ。 ドレスも種類があるから、好きなのが見つかるんじゃないかな
コメント:『おお~本格的!』 『どれを着るかで1時間以上迷いそう』
みのり:ふふ、こちらの試着コーナー、ブラフェスの目玉だそうです! ブラフェスに来た時は、みんなも試着してみてね!
みのり:ということで——
みのり:さっそくわたしも今から、 変身しちゃおうと思いますっ!
コメント:『やった~~~~!!』 『みのりちゃんの花嫁姿、楽しみ~!』 『わたしはピンクがいいな! でも白とかブルーも似合いそう!』
みのり:えへへ、どれを着るかは、登場するまでのお楽しみだよ~♪
みのり:じゃあわたしは、着替えにいってきま——
寧々:あ……! ちょ、ちょっと待って花里さん
みのり:へ?
寧々:その……花里さんが着替えてるあいだ、配信はどうすればいい? ヘアセットがあるから、最低でも30分はかかるけど……
みのり:あ……そ、そうだ~! パパパって着替えれば大丈夫って思っちゃってて、 全然考えてなかった……!
コメント:『30分か~、何してよう』 『みのりのトークがないと寂しいな』
寧々:あ……
寧々:そ、そうだよね……。 配信で無言だとさすがに……
コメント:『じゃあ、ここから30分は 寧々ちゃんのトークコーナーになるのかな?』
みのり・寧々:『え?』
コメント:『たしかに!』 『もっと寧々ちゃんのこと知りたい!』
寧々:わ、わたしの……!?
みのり:み、みんな! 寧々ちゃんは普段配信してる人じゃないから、 さすがに急にフリートークは——
コメント:『えー!』 『普通にしゃべってくれるだけでいいんだけどな~』 『でも無理言っちゃうと悪いよ』
寧々:…………う…………
寧々:す…………少し、だけなら
みのり:えっ!?
寧々:その……わたしも俳優を目指してるし…… 期待してる人がいるなら、 これくらいのアドリブはできるようにならないとなって……
みのり:で、でも大丈夫……!? すごく顔が青いけど……!!
コメント:『寧々ちゃんのトークタイム!?』 『フェニランの話聞ける?』 『待ってました!』
コメント:『寧々ちゃんトークか!』 『何話してくれるんだろ?』
みのり:コ、コメントのスピードがすごい……!
寧々:こ、ここまで反応があるとは……
寧々:そ、それじゃあ花里さん……! ここはわたしに任せて……行ってきて……!
みのり:う、うん……
みのり:(ほ……本当に、大丈夫かな? これから戦いに行く人みたいな顔になってたけど……)
寧々:じゃあ……何を話すかだけど……
コメント:『寧々ちゃんとみのりってどうやって知り合ったの?』 『普段のみのりってどんな感じ?』 『寧々ちゃんから見たみのりってどんな印象か知りたい!』
寧々:あ……なんか、 花里さんについて知りたいってコメントが多い、かな……?
寧々:そ、それじゃあここは……。 『は、花里さんのこと話してみよう、コーナー』、 かいさ~い……
寧々:な、なんちゃって……
コメント:『やったー! 突発企画!』 『神回確定』 『永久保存版だな』
寧々:ははは……
寧々:えっと……、 最初に出会った時のことから話したほうがいいかな
寧々:でも、それを話すにはほし…… えっと、他の友達の話もしないといけないし、 そもそも学校が違う話もしなくちゃいけないし……
寧々:あ、あれ……? でもあんまりプライベートのことは話さないほうがいいよね……
みのり:(ね、寧々ちゃんの頭から煙が出ちゃってる~!)
みのり:(どうしよう……! みんなは寧々ちゃんのトークを 楽しみにしてくれてるけど、 寧々ちゃんは完全にパニックになっちゃってる……!)
みのり:(このまま着替えに行っちゃって、 本当に大丈夫かな~!?)
???:みのり!
みのり:え……?
みのり:志歩ちゃん——それにみんなも!? 来てたの!?
志歩:うん、ここでたまたま会ったんだ。 ……って……
志歩:ごめん、もしかして配信中だった? さっきもスマホに向かって何かしゃべってるみたいだったし……
みのり:う、うん……。実は……! 今はお友達に場をつないでもらってるんだけど……
絵名:そうだったんだ。邪魔しちゃってごめんね
穂波:わたし達は別のコーナー見てるから、 気にしないで続けててほしいな
みのり:う、うん! ごめんね~!
みのり:また今度会った時、いっぱい話そ——
みのり:……ん? いっぱい、話して……
みのり:あ、あのーーー! ちょっとお願いしたいことがあるのですがっ!
志歩:わ。ビックリした
穂波:どうしたの? 花里さん
みのり:そ、その! もしよければなんだけど……!
みのり:みんな、わたしのお友達と一緒に『みのりトーク』を して頂けませんでしょうかっ!
絵名:みのり、トーク……?
志歩:なるほど。 そういう理由で、あそこで草薙さんが頑張ってるんだ
みのり:う、うん……。 それで——
みのり:もう限界!って感じだから、 なんとかしてあげたくって!
志歩:……そっか……
志歩:…………わかった。 顔出しナシで声だけなら、協力してもいいよ
みのり:ほ、ホントに!?
志歩:まあ、さすがにあの状態の草薙さんを放っておくのは ちょっとかわいそうだしね
穂波:わたしも、うまく話せるかわからないけど…… 頑張ってみるよ
絵名:……あー。 ふたりがいるなら、私はいなくてもって思うけど……
絵名:ま、いっか。 乗りかかった船だしね
みのり:穂波ちゃん、絵名ちゃんも……!! 本当にありがとう!!
みのり:じゃあ——あとはよろしくお願いします! わたしは、急いで変身してきますっ!
穂波:うん。いってらっしゃい
志歩:それじゃ——草薙さんのヘルプに行こうか
寧々:……と、いうわけで……!
寧々:花里さんのお友達の3人が、 トークに参加してくれることになりました……!
志歩・穂波・絵名:『よろしくお願いします』
コメント:『おお~!』 『みのりちゃんの友達オールスターズ!?』 『こんなに集まるなんてびっくり!』
寧々:(さっき話を聞いた時は驚いたけど……)
寧々:(助けてもらえてよかったな。 お芝居ならともかく、トークだとどうしても緊張しちゃうし)
寧々:(でも……ここから、どう話を振ったらいいんだろう)
寧々:(望月さんと日野森さんはともかく、 東雲さんとはあんまり話したことがないし……)
穂波:——草薙さん、ここまで何の話をしてたんですか?
寧々:あ、えっと……『みのりトーク』っていって、 花里さんのことを話してたんだ
絵名:みのりちゃんのこと?
寧々:はい。 どんな関係かとか、今までどういったことがあったかとか——
志歩:関係か……
志歩:私は、最初はただのクラスメイトだったな。 1年の時に同じクラスで
絵名:へえ、そうだったんだ
寧々:えっと……花里さんの第一印象って、どんな感じだった?
志歩:第一印象か……うーん……
志歩:やたらと話しかけてくる子……かな
絵名:それ、ちょっと嫌がってない?
志歩:そういうわけじゃないですよ。 ただ、その時の私が、ひとりでいるほうが好きだっただけで
志歩:でもちょっとずつ、昼ご飯を一緒に食べたり、 飼育委員会の仕事を教えてもらったりして、 仲良くなっていって——
志歩:飼育員体験で、一緒に動物園に行ったりもしたな
コメント:『あ! そういえば前に友達と動物園行ったって話してた!』 『その時一緒だった子か!』
寧々:動物園で、飼育員体験……。 なんだかおもしろそうだね
寧々:あ、ちなみに、どんなことしたの?
志歩:小屋の掃除とか、動物の餌やりとかかな
志歩:そういえばハシビロコウに餌をあげようとしたら、 みのりが完全にスルーされてて…… 悪いんだけどちょっと笑っちゃったな
コメント:『なんか想像できるな』 『かわいそうかわいい』
志歩:あ、でも最後はちゃんと仲良くなってたよ? 親友になったって言ってたしね
絵名:ふふっ、ハシビロコウと親友ってどういうこと?
絵名:でも、今のなんとなく想像できるな。 みのりちゃん、ちょっとおっちょこちょいで可愛いんだよね
絵名:私はスポジョイパークで遊んだ時に仲良くなったんだけど、 その時も、ローラースケートで私の友達を助けたと思ったら 勢い余って思いっきり転んじゃってさ
穂波:えっ? そ、それって大丈夫だったんですか?
絵名:うん、ケガはなかったみたい。 むしろ私の友達のこと気にしてたくらいだよ
寧々:ふふっ、なんだか花里さんっぽいエピソードですね。 なんでも全力で頑張って……ちょっとおもしろくて
穂波:そういえばこの前もそうだったな
穂波:ディスクドッグの大会にケガで出られなくなっちゃった人に、 わたしが代わりに出ましょうか!?って言いだした時は びっくりしました
絵名:え!? それ、どういう状況!?
寧々:(……よかった。 うまく話せるか心配だったけど、ちゃんと盛り上がってる)
コメント:『知らない話がザクザク出てくるー!』 『こういう風にみのりの話聞くの、楽しいな』
寧々:(花里さんのファンも楽しんでるみたいだし、 本当によかった)
寧々:(……それにしても——)
寧々:(花里さんって、 本当にいろんな人と友達なんだな)
寧々:(この調子なら、30分どころか 1時間くらい話してられそう)
穂波:そうだ、草薙さんのお話も聞きたいな
寧々:え? わ、わたしの?
志歩:私も気になる。 草薙さんのみのりエピソード、聞かせてよ
寧々:そ、そうだね。 うまく話せるかわからないけど……
寧々:えっと、わたしが印象に残ってるのは——

第 5 话:ウェディングショーの舞台裏

フェニックス・ブライダルフェスタ会場
寧々:——それで、花里さんといろんなところで特訓して お互いファンフェスタに出たんだ
絵名:へえ、あのファンフェスタに出るまで そんなに努力してたんだ
穂波:花里さんもだけど、草薙さんもすごいですよね
寧々:い、いえ。わたしはそんなことないですけど……
みのりの声:——みんな~! 準備できたよ~!
寧々:あ……! あの声って……
絵名:みのりちゃんだよね。 じゃあ30分経ったんだ。よかった
コメント:『寧々ちゃんもお友達のみんなもありがとう!』 『いろんなエピソード聞けてよかった~』
穂波:ふふ、お疲れさまです、草薙さん
寧々:皆さん、ありがとうございました。 おかげで助かりました
絵名:どういたしまして。 って言っても、ただしゃべってただけだけど
絵名:それじゃここからは、 みのりちゃんのお披露目コーナーにしよっか
志歩:そうですね。 みのり、準備はいい?
みのりの声:うんっ!
みのりの声:——大変長らくお待たせしました!
みのりの声:新婦花里みのり、登場です! 皆様、拍手でお迎えください!
みのり:じゃじゃ~ん!
みのり:えへへ……こんな風に変身しちゃいました!
みのり:ど、どうかな? クルクル~♪ なんちゃって
コメント:『似合ってる!』 『ピンクも似合うな』 『かわいすぎて涙出てきた』
みのり:えへへ……。 みんな、ありがとう!
寧々:すごく似合ってるね、花里さん……!
穂波:うん! ……あ、このドレス、いろんな場所に お花のデザインが入ってるんだ。可愛いな
絵名:色もいいよね。 みのりちゃんのふわっとした雰囲気に合ってるっていうか
志歩:よく似合ってるよ、みのり
みのり:えへへ……そんなに褒められると照れちゃうな~
コメント:『ドレスいいなあ! 着てみた~い!』 『ブラフェスちょっと行ってみようかな?』
寧々:……視聴者のみんなも、ブラフェスに興味持ってくれてるみたい。 花里さんのおかげだね
穂波:よかったね、花里さん!
みのり:いえいえ、そんな! それより、皆さん! みのりトークへのご協力、本当にありがとうございました!
コメント:『楽しかった!』 『みのりはいつでもブレないことがわかった』 『またこういうコーナー開いてほしいな~』
志歩:どういたしまして。 役に立ててよかったよ
みのり:よーし、それじゃあドレスに着替えたところで、 次のブースに——
みのり:って思ったけど……! みんな、このあとの予定は大丈夫!? 寧々ちゃんも、そろそろショーの準備とかあるんじゃ……
絵名:私は今日は時間あるけど…… ショーって?
みのり:あ、寧々ちゃんは、 夕方からやるウェディングショーに、主役で出るんだ!
志歩:へえ……ちょっとおもしろそう。 それ見てから帰ろうか
穂波:うん! みんなにも、いいお土産話になりそうだしね
寧々:ふふ、ありがとう
寧々:——花里さん。時間はまだ大丈夫だよ。 あと1時間くらいしたら行かないとだけど……
寧々:ごめん、野崎さんから電話だ。 少し出るね
みのり:うん!
寧々:——はい、草薙です。 ……はい、はい
寧々:え? ……あ、はい! 聞いてみようと思います
寧々:——花里さん、ちょっといい? 野崎さんから提案があって……
みのり:え? なになに?
寧々:あのね、 『よければショーの準備風景を見に来ませんか』って
みのり:え!? そ、そんな、スタッフさんしか見られないようなところ 見せてもらっていいの!?
寧々:うん。 準備風景も配信してもらえたらありがたいっていうことだと 思うんだけど……
寧々:演出家さんや他のキャストさん達と頑張って作ったショーだから わたしも見てもらえたら嬉しいな
みのり:……うん! ぜひぜひ!
寧々:じゃあ、野崎さんにも伝えておくね
みのり:あ、でも……。 ここで舞台裏に行くなら、 みんなとはいったんお別れになっちゃう……!?
志歩:それはそうだね。 部外者の私達が行ったら困るだろうし
みのり:うぅ……! わたしから誘ったのにごめんなさい……!
絵名:そっちの事情もあるんだから、 気にしなくて大丈夫だよ
穂波:うん。 じゃあ花里さん、ショーが始まったら客席で会おうね
みのり:うん!
コメント:『ここまでありがとう~!』 『みんなええ子や』 『バイバーイ!』
準備室
みのり:——さて! こちらが本日のショーの準備室です! みんな、見えるかな?
コメント:『お~! キャストさんがいっぱいいる!』 『こういうの初めて見た!』 『寧々ちゃんはいつもこういうところにいるんだね~』
コメント:『そういえばドレスやタキシードの人ばっかりだけど、 あれが衣装なのかな?』
みのり:あ、たしかに! やっぱりブライダルイベントのショーだから、 ドレスとタキシードが——って……
みのり:背中に、羽がついてるような……?
寧々:うん。あの衣装を着てる人達は 全員天使の役なんだ
みのり:天使?
寧々:うん。『結婚式の天使』の役
寧々:……って言われてもよくわからないよね。 えっと、内容を簡単に説明してもいい?
みのり:うんっ! ぜひぜひお願いします
寧々:——今日のステージ、『ハッピーウェディングショー』は 『自分達のスタイルで幸せいっぱいの式を作っちゃおう!』が テーマになってるんだ
寧々:わたしがやる主人公の女性は、最初、 『結婚式はやらなくていいかな』って思ってて
寧々:でもそこに、いろんな結婚式をつかさどる、 結婚式の天使が現れるの
寧々:女性は結婚式の天使にいろんな結婚式を見せられて—— ちょっとずつ気持ちを変えていくんだ
みのり:へえ……! あ、もしかしていろいろな結婚式って—— 今日見たトレインウェディングとか、水族館の結婚式とか?
寧々:うん、そうだよ
寧々:それで最後、 ライブハウスの結婚式を見た女性は大事なことを思い出すの
みのり:大事なこと……?
寧々:その女性が、婚約相手と出会った時のことだよ
寧々:女性は、あるアイドルのライブをきっかけに相手の男性と 出会って結ばれたの。そのことを思い出した女性は、 ライブハウスで結婚式を挙げることを決めるんだ
みのり:アイドルのライブがきっかけで、 ライブハウスで結婚式……! すてきだな~!!
コメント:『ライブで出会った人と結婚とかいいなあ!』 『友達も呼んだらほんとにライブみたいな結婚式できそう!』
みのり:うんうん、わかるわかる!
寧々:えっと……ショーの内容はこんな感じかな
みのり:ありがとう寧々ちゃん! 今日のステージ、ますます楽しみになっちゃった♪
寧々:ふふ、よかった
男性:——僕も、そう言ってもらえると嬉しい
みのり:わわっ! えっと、このお方は……!?
寧々:あ、ハッピーウェディングショーの演出家の岡村さんだよ
岡村:はじめまして。 今日は宣伝してもらえるということで、感謝しています
みのり:あ……わざわざありがとうございます! 花里みのりです!
みのり:このあとのショーステージ、 すっごく楽しみにしてます!
岡村:ありがとう。 このショーは結婚式の楽しさをたくさん伝えたいと思って 作りこんできたから、それを感じてもらえたらいいな
みのり:結婚式の楽しさ……
岡村:最近は、結婚式をやらない人も増えているだろう?
岡村:もちろん、やるもやらないも、その人の選択だ。 やらなくてもなんの問題もない
岡村:ただ、この歳になって振り返ると思うんだ。 やはりあの時間は、 幸せを分かち合える特別な時間だった……とね
岡村:もちろん費用面で控える方が多いのも事実だろうが—— その魅力を知らないまま、やらないという選択を取るのは 少々寂しいと……僕はそう思うんだ
岡村:だから今回は、その楽しさを伝えていきたいと思ってね。 ……今日は頑張ろう、草薙さん
寧々:はい!
みのり:…………
みのり:(岡村さんも、野崎さんも、それに寧々ちゃんも—— 気持ちは同じなんだ)
みのり:(“少しでもいいから結婚式の楽しさを知ってもらいたい”って)
みのり:……ふふっ。 ますます見るのが楽しみになりました!
岡村:それはよかった。 それでは我々も、気合いを入れて最後の確認を——
スタッフ:た……大変です、岡村さん!
岡村:ん? どうしたんだ急に?
スタッフ:キャストのひとりが、転倒してしまって——
みのり・寧々:『え……!?』

第 6 话:ピンチヒッターはアイドル

準備室
コメント:『それじゃあ、再開待ってるね!』
岡村:……そうか、捻挫だけか。 大事がなくてよかった
キャスト:すみません、こんな時に……
岡村:起きてしまったことは仕方ない。 今は医務室で安静にしておくんだ。あとはこちらで考える
キャスト:はい……ありがとうございます
岡村:……ふぅ。 ああは言ったが……
寧々:あ、あの…… 彼女が担当する最後のパートは……
岡村:……内容を変更せざるをえないだろうな
みのり:え……?
みのり:あ、あの! ショーを変更しないといけないって、どういうことなんですか!? その、代わりの人とかは……
寧々:——あの人が担当する予定だったのは 最後のシーンで活躍する、ライブハウスの結婚式の天使なんだ。 だから……ダンスと歌の両方ができないといけなくて……
寧々:今日のキャストにもある程度ダンスができるキャストはいるけど、 踊りながら歌もってなると……
岡村:そもそも、そういうキャストは 他の役をやることになっているからな……
スタッフ:——岡村さん! 彼女、おそらく歌だけならできると言ってくれてます。 これでいきますか?
岡村:……一番現実的な案ではあるが……。 ダンスができないのは……苦しいな
岡村:ライブハウスの天使のパフォーマンスを見て、 主人公は結婚式を決意する
岡村:だからダンスなしだと、他の天使との差別化が難しい……。 脚本も、パフォーマンス込みで観客の目を引くことを 考えて構成してるし……
みのり:あ……
岡村:……しかし、代役が見つからない以上は歌だけで やるしかない。 ……それで準備を進めよう
寧々:で、でも……!
岡村:気持ちはわかるが、時間がない。 限られた時間の中でブラッシュアップしていこう
寧々:…………っ
寧々:……はい
みのり:…………
みのり:(……本当に、それでいいのかな)
みのり:(だってみんな——)
岡村:ただ、この歳になって振り返ると思うんだ。 やはりあの時間は、 幸せを分かち合える特別な時間だった……とね
岡村:だから今回は、その楽しさを伝えていきたいと思ってね。 ……今日は頑張ろう、草薙さん
みのり:(伝えたいことがあって——届けたいものがあって、 今日までがんばってきたんだ)
みのり:(……でもこのままじゃ、 それを完全な形でお客さんに伝えられない)
みのり:(どうすれば——)
みのり:——あのっ!
みのり:その役……わたしにやらせてもらえませんか!?
寧々:え……!? 花里さんが!?
岡村:……申し出はありがたい。 だが、さすがに今からでは——
みのり:わたし、 ショーの経験はないんですけど、歌とダンスだったらできます!
みのり:毎日……本当に毎日、歌とダンスはやってます! 現役の——アイドルなので!
寧々:あ……
岡村:……。 ……そうか、たしかに……
みのり:……もちろん、ライブハウスの天使さんの人と 同じくらいっていうのは難しいと思います
みのり:だから——時間ギリギリまでチャレンジさせてください! それで無理だったら——
みのり:む、無理だったら……。 えーっと、えーっと……だ、代案は出ないんですけど……!
みのり:——岡村さんも、スタッフさん達とキャストさん達も、 みんなこの日のために、 がんばってきたんだと思うんです
みのり:だからその想いを——何もしないで無駄にしたくないんです
みのり:それに、お客さんはこのステージを 楽しみにしてると思うから……! もしわたしにできることがあるなら、やりたいんです!
寧々:花里さん……
寧々:——岡村さん、お願いします!!
寧々:花里さんならきっと、 役を全うしてくれます!
岡村:…………
岡村:僕は、プロとしてこのショーに関わってる。 半端なことはできない
みのり:あ……
岡村:だから——
岡村:本番20分前に最終チェックをさせてもらう。 難しいと判断したら、代役は使わず歌唱のみでいく
岡村:……それが限界だ。それでも、構わないか
みのり:……! はい、大丈夫です!
寧々:あ……ありがとうございます
岡村:……いや、こちらこそありがとう
岡村:ではさっそく向こうで練習に入ろう
みのり:——はいっ!
みのり:よ……よかった……!
寧々:ありがとう……花里さん……!
寧々:でも——配信は大丈夫なの?
みのり:うん、ちょっと待ってもらうことになっちゃうけど…… でもきっと、みんなわかってくれると思うから!
みのり:このステージ、絶対成功させようね!
寧々:うん……!
みのり:じゃあわたし、向こうで練習してきます! 気合い入れてがんばるぞ~!
寧々:……やっぱりすごいな、花里さん。 あんな風に飛び込んでいくなんて
ルカ:『ふふ、とてもすてきな子ね~♪』
寧々:わ、ルカさん……! もしかして今の、聞いてたの?
ルカ:『ええ、ポケットの中でだけどね~♪』
ルカ:『でもポケットの中でも、 あの花里さんっていう子の、 まっすぐな気持ちが伝わってきたわ~』
寧々:……うん。かっこいいよね
ルカ:『ええ♪ それに、寧々ちゃんのお友達って感じがしたわ~♪』
寧々:……え?
ルカ:『寧々ちゃんも花里さんも、 みんなの気持ちに応えよう、笑顔にしよう、って がんばってるでしょう~?』
寧々:あ……
寧々:……ありがとう。 そう言ってもらえると嬉しいな
寧々:それじゃあ——
寧々:わたしも、花里さんを支えられるように頑張らないとね
岡村:——ワン、ツー、スリー、フォー!
岡村:そこまで! ……たしかに動きは悪くない。だがこれはミュージカルショーだ。 従来のアイドルダンスより、もっと大きく! 全身で動いてくれ!
みのり:は、はい!
寧々:あ……その分、歌う時は声がブレやすいから気をつけてね! いつもより腹式呼吸を意識するといいかも
みのり:う、うん……! ありがとう、寧々ちゃん!
みのり:——もう1回、やらせてください!
みのり:はぁ……はぁ……はぁ……
みのり:い……今のでどうでしょうか……!
岡村:…………
岡村:——これなら、問題ない
みのり:……! っていうことは……!
岡村:ああ。代役としてよろしく頼むよ、花里さん
みのり:や、やったー! よかったぁ……!
寧々:うん……。本当によかった……
スタッフ:それでは——本番スタンバイ、よろしくお願いします!
みのり:あ……! もう、すぐに本番なんだね……!
寧々:だね。 それじゃあ……
寧々:本番、頑張ろう! 花里さん!
みのり:うんっ!
みのり:——あ! でもその前に……
みのり:みんなにも見てもらいたいから—— スマホを舞台袖に置いて撮ってもいいかな?
寧々:うん、わかった! 許可をもらえるか聞いてみるね

第 7 话:一緒にウェディングライブ♡

フェニックス・ブライダルフェスタ会場
ショーステージ
絵名:わ……! すごい人!
穂波:本当ですね……! 会場中の人が集まってるみたいですね
志歩:だね。 草薙さんも結構気合が入ってるみたいだったし、楽しみだな
志歩:でも……
志歩:みのり、見当たらないな。 もうすぐ開演だけど……まだ配信してるのかな?
絵名:たしかに、本番ってなったら 一番最前列にいるんじゃないかなって思ってたけど——
アナウンスの声:皆様、大変長らくお待たせいたしました
アナウンスの声:それでは、これより—— 『ハッピーウェディングショー』、開幕です!
穂波:あ……。 ショー、始まっちゃいますね
絵名:まあ、すぐに来るかもしれないし、 見ながら待ってようか
志歩:そうですね……
女性:『……結婚式、か……』
女性:『ちょっと興味はあるけど……どうしようかな』
女性:『あの人はあんまり乗り気じゃないし それに、いざやるとなったら準備も大変で、 お金もかかるみたいだし……』
女性:『……やっぱり、 別にやらなくてもいいかな……』
結婚式の天使A:『あらあら~? 本当にそれでいいのかしら?』
女性:『え……? あ、あなた達は……?』
結婚式の天使B:『僕達は結婚式の天使! 君に結婚式の魅力を伝えに来たんだ!』
女性:『け……結婚式の天使? 何それ……?』
結婚式の天使C:『ふっふっふ。 今日は君に嫌と言うほど結婚式の楽しさを教えてあげよう!』
結婚式の天使D:『ちょっと、嫌、なんて言わせちゃダメでしょ~?』
穂波:わあ……! 衣装、とっても素敵だね!
志歩:天使がドレスとかタキシードを着てるっていうのも、 ちょっと変わってておもしろいね
絵名:ドレスとかの宣伝も兼ねてる、って感じかな。 結構いいアイディア——
絵名:……って、あそこにいるのって……!
ライブハウスの天使:『——結婚式のこと知らないまま やらないって決めちゃうなんて絶対絶対もったいないよ!』
穂波:は……花里さん!?
絵名:ど、どういうこと!? ゲスト出演とか!?
志歩:わからないけど……。 何かあって、協力することになったのかな
ライブハウスの天使:『そこで——今日はあなたをいろいろな結婚式の世界に 招待しちゃいます!』
女性:『け、結婚式の世界って……?』
結婚式の天使A:『ふふ、言葉で説明するより実際に見てみましょう! ——えいっ!』
女性:『こ、ここは……。電車……?』
結婚式の天使A:『まずはトレインウェディング! ここでは、電車を貸し切りにして結婚式を挙げられるの!』
結婚式の天使A:『ほら、窓の外を見て。 この特別な景色はあなた達のためだけにあるのよ!』
女性:『わあ……! 綺麗……! なんだか旅行してるみたい……』
結婚式の天使B:『さあ、今度は僕の番! アウトドアウェディングを紹介するよ!』
志歩:……なるほど。 こういう風にいろんな結婚式を紹介していく話なんだ
穂波:あ、じゃあ……花里さんも結婚式を紹介するのかな?
絵名:あっちにいる事情はよくわからないけど…… ちょっと楽しみになってきたかも
女性:『ここは……キャンプ場?』
結婚式の天使B:『ああ。アウトドアウェディングは大自然の中でやる結婚式だから ドレス姿でバーベキューだってできちゃうんだ!』
女性:『へえ……! そんな結婚式もあるんだ!』
結婚式の天使C:『おっと、僕の結婚式も負けてないよ! 今度は水族館の中で挙げる結婚式だ!』
女性:『海中トンネルの中にバージンロードが……!』
結婚式の天使C:『それだけじゃないよ! イルカ達に祝福されながら誓いのキスなんて素敵だろう?』
女性:『……ふふっ。 なんだか映画の中のプリンセスみたいだな』
結婚式の天使D:『ふふ、乗り気になってきたみたいだね! それじゃあ、お次は——』
みのり:(いよいよ、次がわたしの番だ……!)
みのり:(セリフもダンスも歌も覚えたけど…… やっぱり緊張しちゃうな……)
みのり:(でも、絶対にやりきる! お客さんの笑顔のために、このステージを成功させなくちゃ!)
結婚式の天使D:『——ふふ、わたしの結婚式の魅力も伝えられたみたいね!』
女性:『うん……! ありがとう、天使さん!』
みのり:(よし……行こう!)
ライブハウスの天使:『——さあ、最後はわたし! とっておきの結婚式を紹介するね!』
絵名:あ……! みのりちゃんの番だ!
ライブハウスの天使:『わたしの結婚式は——ライブハウスウェディング!』
女性:『ライブハウスウェディング?』
ライブハウスの天使:『そう! 歌って踊って、みんなで一緒に盛り上がりながら 結婚式ができるの!』
ライブハウスの天使:『例えるなら——まるで……』
ライブハウスの天使:『……ま、まるで……』
みのり:…………
絵名:……あれ? みのりちゃん?
穂波:どうしたんだろう、急に黙っちゃったけど……
志歩:…………。 もしかして、みのり……
みのり:(……ど、どうしよう……)
みのり:(さっきまで覚えてたのに…… 急にセリフが、飛んじゃった……!)
みのり:(わたしのセリフきっかけで音が流れるのに、 このままじゃ——)
みのり:(せっかくのステージが、台無しになっちゃう……!)
観客達:あれ? 天使が黙っちゃったぞ?
観客達:これも演出なのかな? でも、長いね
みのり:……っ
寧々:(花里さん……)
女性:『みんなで一緒に盛り上がる……か』
女性:『それってもしかして——アイドルのライブみたいに?』
ライブハウスの天使:『え……?』
みのり:(ここ、寧々ちゃんのセリフは ないはずなのに……)
女性:『わたしね、今の婚約者と初めて会ったのが ライブハウスなんだ』
女性:『同じアイドルが好きで、そこから意気投合して……。 だから、この結婚式には結構興味があるの』
女性:『まあ、わたしが花嫁としてライブを……っていうのは 柄じゃないかもしれないけど』
女性:『あの時のアイドルが見せてくれたみたいな…… 楽しい結婚式ができたら素敵だろうな』
女性:『……天使さんはどう思う? わたしにも、できると思う?』
ライブハウスの天使:『——きっとできるよ!』
ライブハウスの天使:『では……ここはひとつわたしが、 ライブハウスの結婚式をお見せしましょうっ!』
女性:『えっ?』
ライブハウスの天使:『みんな! ——ハッピーウェディングライブの始まりだよ!』
ライブハウスの天使:『さあ、客席のみんなも手拍子して、 一緒にハッピーになっちゃおう!』
ライブハウスの天使:『——はいっ! はいっ!』
観客達:え……なんか本当のライブみたいになってない?
観客達:あはは、こういうのもおもしろいね! はいっ! はいっ!
ライブハウスの天使:『みんな手拍子ありがとう! それじゃあ、いっくよ~!』
ライブハウスの天使:『♪————! ♪————!』
穂波:志歩ちゃん、 一緒に手拍子しない?
志歩:え? いや、私はこういうのは……
絵名:ふふ、ちょっと気持ちわかるな。 私もどっちかっていうとそっちのタイプだし
絵名:でも……
ライブハウスの天使:『♪————! ♪————!』
絵名:——今日は、してもいいかもね
志歩:…………それもそうですね
ライブハウスの天使:『よーし、それじゃあみんな! もっともっといくよー!』
寧々:(……よかった)
寧々:(最終チェックで見た時よりも ずっといい動きになってる)
寧々:(それに——)
寧々:(ちゃんと、お客さんひとりひとりの目を見てる)
寧々:(見えてるよ、あなたに笑顔になってほしいんだよ、って 語りかけてるみたい)
寧々:(これが——花里さんのパフォーマンスなんだ)
ライブハウスの天使:『♪————! ♪——……』
ライブハウスの天使:『……みんなありがとう! みんなのおかげで最高のウェディングライブができたよ!』
ライブハウスの天使:『あなたは、どうだった?』
女性:『すごく楽しかった……!』
女性:『それに、昨日のことみたいに思い出せたんだ。 あの人と出会った時のこと』
女性:『ライブのセトリがよかった、振りがよかった、って話し合って、 朝まではしゃいで——お互いちょっとずつ好きになっていった あの日のこと』
ライブハウスの天使:『そっか……。 えへへ、よかった!』
女性:『……決めた。 わたし、結婚式やってみる』
女性:『大切な人と、忘れられない素敵な思い出を作りたいから!』
結婚式の天使達:『その言葉、待ってました!』
結婚式の天使達:『それじゃあ、みんなで魔法をかけるよ! 3、2、1——えいっ!』
女性:『わっ……!』
女性:『わ、わたし……ドレスに……!?』
ライブハウスの天使:『そう! あなたが願ってくれたから、 願いが形になったんだよ!』
女性:『願いが形に……』
女性:『素敵なドレス……。 このドレスであの人と結婚式を挙げられたらいいな……』
絵名:もしかして、着替えたの!? 今の一瞬で!?
志歩:みたいですね。 もちろん、仕込みがあるとは思いますけど……
穂波:でも、すごいね……! 本当に魔法みたい
ライブハウスの天使:『——ふふ、あとは一歩踏み出すだけだね! 準備はいいかな?』
女性:『もちろん!』
ライブハウスの天使:『それじゃあ、大好きな人の所へ行って伝えよう!』
ライブハウスの天使:『“結婚式をやろう!”って!』
女性:『うん!』

第 8 话:結婚式と同じくらい

会場脇チャペル前
みのり:——と、いうわけで……
みのり:今日のみのりさんぽは フェニックス・ブライダルフェスタからお送りしました~!
みのり:気がついたら配信時間がすごいことになってるし、 みのりさんぽ特別編!って感じになっちゃったけど……
みのり:みんな、どうだった? 楽しかったかな?
コメント:『楽しすぎてあっという間だった』 『みのりとみのりの友達のこともいっぱい知れてよかった!』 『今日のブラフェス、行きたかった~! 明日絶対行く!』
寧々:……楽しんでもらえたみたいだね。 よかった
コメント:『寧々ちゃんとの会話、面白かった~』 『また寧々ちゃんに来てほしい』 『寧々ちゃんのショー、最高だった!』
寧々:あ……
寧々:ふふ、ありがとう。 ちょっと恥ずかしいけど……嬉しいな
みのり:あ、そうだ、寧々ちゃん!
みのり:改めて——セリフが飛んじゃった時助けてくれて、 本当にありがとうございました!
寧々:べ、別にたいしたことしてないよ
寧々:それに……わたしも、頭が真っ白になっちゃう気持ち、わかるから
みのり:寧々ちゃんも?
寧々:うん、まあ……実は
寧々:ていうか花里さんも、 アドリブにすぐに合わせられててすごかったよ
寧々:——でも、こっちからもありがとうって言わせてほしいな
寧々:花里さんのダンスと歌のおかげで、 みんなをちゃんと笑顔にできたから
寧々:今度はまた、お客さんとしてショーを見にきてほしいな。 必ず、花里さんの心に残るショーを見せるから
みのり:寧々ちゃん……
みのり:——うんっ!
みのり:それじゃあ、今日のみのりさんぽはここまで! みんな、また見にきてね~!
寧々:バイバイ!
みのり:配信終了ボタンもちゃんと押したし……。 うん、これでよし!
寧々:はぁ……。 無事に終わってよかった
みのり:えへへ、今日は本当にありがとう、寧々ちゃん! ——あ!
志歩:ふたりとも、お疲れさま
みのり:みんな!
みのり:ご、ごめんね~! 一緒にショーを見ようって約束してたのに……!
寧々:あ、そっか……! すみません、花里さんは悪くなくて——
絵名:そんなの全然気にしなくていいって。 何か事情があったっぽいしね
穂波:花里さんのライブも楽しくて、 草薙さんの着替えも魔法みたいだったから お客さんみんな楽しそうだったよ
寧々:そっか……よかった……
絵名:あ——そうだ。 話は変わるんだけど……
絵名:私、客席のほうからショーを録ってたんだよね。 録画オッケーだったから
絵名:で、これ——モモジャンの配信でも使えると思うんだ
みのり:え?
みのりの声:『では……ここはひとつわたしが、 ライブハウスの結婚式をお見せしましょうっ!』
みのりの声:『みんな! ——ハッピーウェディングライブの始まりだよ!』
みのり:わ……! すごいよく録れてる……!
穂波:ブレも少なくて、音も綺麗に聴き取れますね。 花里さんが振り返るのにぴったりかも
絵名:でしょ? 表情とかもバッチリ録れてるし、 ひとりで見るだけじゃもったいないな~って
絵名:それに、みのりちゃんの演技とかステージを見る機会なんて そうそうないし。 みんなで実況したら楽しそうじゃない?
みのり:た、たしかに……!
みのり:ねぇ、寧々ちゃん! このショーの動画って、配信で使っても大丈夫かな?
寧々:野崎さんに確認する必要はありそうだけど…… でもきっと、使うことは大丈夫なんじゃないかな
寧々:むしろ、花里さんの配信なら大歓迎してくれそう。 電話して確認してみるね
みのり:わあ、ありがとう~!
寧々:それでは、失礼します
寧々:……許可がもらえてよかったな。 さっそく花里さんに——
ルカ:『お疲れさま、寧々ちゃん♪』
寧々:あ……ルカさん!
ルカ:『こっそり覗いてたのよ~。 ショーも配信もうまくいって、 本当によかったわね♪』
寧々:……うん、ありがとう
寧々:なんだか今日は、いろんな経験ができたな。 アルバイトに、配信に、いつもしないトークに……
ルカ:『……ふふ』
ルカ:『じゃあ、今日っていう日も、 結婚式の日と同じくらい 幸せな思い出になったかもしれないわね~♪』
寧々:あ……
寧々:もしかしたらそうかもね。 かなり濃い1日だったし
ルカ:『でしょう?』
ルカ:『それにしても……花嫁さんっていいわねぇ』
ルカ:『帰ったら、ブライダルショーをやろうって みんなに言ってみようかしら~?』
寧々:そうだね。 今度はセカイでそういうショーをやってみよっか
寧々:ごめん、おまたせ。 ……あれ? 望月さん達は……
みのり:あ、みんなは用事があるから そろそろ帰らなきゃって! 寧々ちゃんによろしくって言ってたよ
寧々:そっか。 あ……花里さん、野崎さんに確認とってきたよ。 ショーの映像、配信で使っていいって
みのり:本当!? わーい、ありがたく使わせてもらいます!
みのり:それじゃあ——わたし達も着替えて帰ろうか!
寧々:あ……えっと、一緒に……? わたし、多分片づけとかあるかもしれないけど……
みのり:うん、待ってるよ!
みのり:はっ。ご迷惑じゃなければ、ですけど……!
寧々:ぜ、全然迷惑なんかじゃないって。 むしろ、その……
みのり:えっ?
寧々:……えっと、嬉しいっていうか……
みのり:ほ、ほんと!? よかったあ!
みのり:ねえねえ、せっかくだからごはん食べていこうよ! この辺りでおいしそうなお店あるんだ!
寧々:へえ、いいね。 朝からずっと動いてたから、いくらでも食べられそう
みのり:わたしも! じゃあ急いで着替えちゃお~!
みのり:……うわわっ! や、やっぱりドレスって、 裾が長いから踏んじゃうよ~!
寧々:ふふっ、花里さん。 転ばないように、気をつけてね
みのり:えへへ……はーいっ!