活动剧情
あの日見た夜空は、いつかの未来へ
活动ID:137
第 1 话:たくさんの人に
宮益坂
咲希:んっふっふ~♪ ふふんふ~ん♪
志歩:……ちょっと咲希、 さっきから鼻歌歌いすぎ
咲希:ええ~? そんなことないと思うけどな~♪
穂波:咲希ちゃん、今日はいつも以上にご機嫌だね
志歩:ご機嫌っていうか、浮かれてるっていうか……。 パっと見、不審者っぽいからやめてよね
咲希:えー!? さすがに不審者は酷いよ~!
一歌:ふふ。 でも、咲希の気持ちもわかるな。だって——
一歌:私達のデビュー曲を、 こんなに聴いてもらえてるんだから
咲希:えへへ……! ホントにすごいよね! 再生数どんっどん伸びて、もう50万再生だよ!
志歩:……まあ、たしかにすごいよね。 ミクのバージョンは100万再生いってるし
穂波:ふふ、これもミクちゃん達のおかげだね
一歌:うん
一歌:ミクの——バーチャル・シンガーのバージョンが バズったおかげで、Leo/needのバージョンも たくさん聴いてもらえて……よかったな
咲希:だね! ミクちゃんのおかげで いろんな人にアタシ達の曲を聴いてもらえて……
咲希:えへへ、本当に嬉しいなあ……!
一歌:あ、いろんな人っていえば……
志歩:ん? 何かあったの?
一歌:さっき、志歩達がこっちの教室に 来る前のことなんだけどね——
一歌:(……ふう。やっと放課後か……)
一歌:(今日は久々にスタジオ練習やるし、 頑張らないとな)
穂波:——あ、一歌ちゃん!
一歌:穂波。どうしたの?
穂波:今、志歩ちゃん達からメッセージが来て…… HRが長引きそうだから、教室で待っててって。 終わったらこっちに来てくれるらしいよ
一歌:そっか。 じゃあもう少しここで——
生徒A:あの……今、ちょっと大丈夫かな?
一歌:え? えっと……私達……?
一歌:(この子達、別のクラスの子……だっけ? 何の用だろう?)
生徒B:その……星乃さんと望月さん、だよね? Leo/needの……
穂波:あ、はい。 そうですけど……
生徒A:わあ、やっぱりそうだ!!
一歌:え?
生徒B:あ、突然ごめんね
生徒B:今、うちのクラスでLeo/needの曲が 話題になってて……
一歌:え……!!
生徒A:ミクちゃんの曲も 星乃さん達が作ってるんだよね? すごいな~!
生徒B:うん! あの曲すっごいよかったよ! 私、ファンになっちゃった!
一歌:あ、ありがとう……!
生徒A:そうだ! もしよかったらなんだけど サインとかもらってもいい?
一歌:サ、サイン!? 私サインなんて……
生徒B:ダメかな!? それじゃ写真は?
生徒A:ちょっと待って! 私サインほしいよ~!
穂波:あ、えっと、じゃあ順番に……!
生徒A:本当!? やったー! じゃあサインから——
生徒B:え~! 写真からにしようよ~!
一歌:ど……どうしよう……!!
一歌:——っていうことがあったんだ
咲希:いいないいな~!! アタシ達も言われてみたかった~!!
志歩:そう? ……まあ、ファンになってくれたわけだし、 ありがたくはあるけど
穂波:ふふっ、そうだね。 学校の人達にまで聴いてもらえるなんて、 変な感じもするけど……とっても嬉しいな
一歌:うん……
一歌:私達の音楽も、ミクの歌も、 いろんな人に届けられて本当によかった……
穂波:あ……あとでミクちゃん達にも報告しないとね。 たくさんの人が聴いてくれてるよって
咲希:うん! それとありがとうって伝えよう! ミクちゃん達のおかげでできた曲だから!
一歌:そうだね。 私達だけだったら、あの曲は完成しなかったと思うし、 そもそも、今のLeo/needだってなかったもんね
志歩:たしかに、今までの感謝を伝えるには いいタイミングかも
穂波:じゃあ、あとでみんなで会いに——
穂波:あ……
一歌:どうしたの?
穂波:見て、あそこ……!
志歩:あ……!
志歩:街頭ビジョンに、私達が……
咲希:す……すごいすご~い! あんなにババーン!って映って……!
咲希:アタシ達、ホントにプロになったんだね!
穂波:……出るっていうのは聞いてたけど、 実際見ると、なんだかびっくりするね
一歌:……うん、不思議な感じだな……
一歌:ちょっと前までは プロってすごく遠い場所だと思ってたのに、 気がついたらもう、こんなところまで来てて……
志歩:……しみじみするのは早いんじゃない?
志歩:私達はこれからプロとして—— もっと先に進んで行くんだから
一歌:——うん。そうだね
咲希:それじゃあ今まで以上に 思いっきりがんばらなくっちゃね!
穂波:真堂さんも、『演奏のレベルを上げることを 忘れずに』って言ってたもんね
志歩:フェスも控えてるしね
一歌:うん……! 他の人達の演奏にも、負けないようにしないと
一歌:みんな、これからも頑張ろう
穂波・咲希・志歩:『うん!』
第 2 话:不思議な感じ
视频:播放视频
教室のセカイ
リン:へえ~! サッキー達、そんなこともやったんだ! カッコイイ~☆
咲希:えへへ、すっごくテンション上がっちゃったよ~! あとはね——
ルカ:あら、なんだか楽しそうね。 ふたりとも何の話をしてるの?
リン:あ、ルカ姉!
リン:あのね、サッキーから デビュー曲のレコーディングの話聞いてたんだ~♪
ルカ:レコーディングの話? 面白そうね
ルカ:よかったら私にも聞かせてもらえないかしら? どんな感じだったの?
咲希:えっと、ソリス・レコードでよく使ってる 収録用のスタジオで演奏したんですけど——
咲希:いつもと違ってエンジニアさんとかもいっぱいいて、 すっごく緊張しちゃいました!
リン:あたし、さっき聞いた レコーディングのやり方が2種類あるって話が おもしろかったな~♪
ルカ:2種類? ああ——
ルカ:楽器を個別で収録して後で合わせるか、 みんなで同じ場所で演奏して収録するか、ってことよね
咲希:はい! そうです!
咲希:みんなで、どっちにしようかな~って悩んで……
ルカ:結局どっちを選んだの?
咲希:演奏はみんなで一緒にしました! やっぱりこっちの方が慣れてるし、 楽しそうだなって思って
ルカ:ふふ。たしかにみんなには そっちの方があっていそうね
ルカ:それで、収録はうまくいったの?
リン:やっぱババーンッ!とかっこよく録れちゃった!?
咲希:あ、えーっとその…… そこはいろいろあったんだけど……
リン:え、なになに? 何があったの!?
咲希:えっと、実は——
収録スタジオ
咲希:うう……また失敗しちゃった……
志歩:もう、咲希。 サビは走らないでって言ったでしょ
咲希:ご、ごめんね! いろんな人が向こうで聴いてて、 これがリリースされちゃうって思うと緊張しちゃって……!
一歌:緊張するのはわかるよ。 いつもと違う環境だから、 私も結構硬くなっちゃってるなって感じるし
穂波:たしかに……。 何かリラックスできる方法を考えた方がいいかもね
穂波:咲希ちゃん、深呼吸してみるのはどう? ふー、って吐いて、ゆっくり吸って……
咲希:ふ、ふー……すう~~
一歌:なんか……ギクシャクしてるね
志歩:……それじゃあ——
志歩:次失敗した人がラーメンおごりで
咲希:え、ええ~!? それしほちゃんに都合がよすぎない!?
志歩:じゃあ一歌には焼きそばパンで、 穂波にはアップルパイで、 私にはラーメンね
咲希:それってアタシが失敗する前提になってるよ~! も~!
穂波:あ……。ふふ。 咲希ちゃん、いつもみたいな顔になってるよ?
咲希:え?
一歌:たしかに。 さっきまでしかめっ面だったから。 ちょっとリラックスしてるんじゃない?
咲希:あ、そ、そうかも……!?
志歩:いつも通りの咲希なら、できるでしょ。 じゃ、もう1回やるよ
咲希:うんっ!
咲希:——っていうわけで、 アタシが最初、ちょっと失敗しちゃってたんだけど……
咲希:最後は、すっごくいい演奏ができたんだ!
ルカ:ふふ、いい音が録れてよかったわね
咲希:はい!
咲希:——でも、なんだか不思議な感じだな
ルカ:不思議な感じ?
咲希:はい
咲希:1年生の時——戻ってきてすぐの頃は、 『もうみんなで一緒にはいられないかも』 って思ってたのに
咲希:それが今じゃこんな風に…… みんなで一緒にプロになってるなんて、 本当に不思議で……
ルカ:——これも、咲希達が頑張ったからね
咲希:え?
リン:そうそう!
リン:サッキー達が本当の想いに向き合って、 一生懸命頑張ってきたから、ここまでこれたんだよ!
咲希:あ……。ありがとう、ふたりとも……!
咲希:でも、ここまで来れたのはみんなのおかげだよ! アタシ達だけじゃどうにもできないこと、 ホントにいっぱいあったし……!
咲希:ルカさん、リンちゃん、本当にありがとう!
リン:うううぅ……サッキー。 そんな嬉しいこと言ってくれるなんて……っ!
ルカ:これまで見守ってきた私達にとっては、 とても嬉しい言葉ね。 ありがとう、咲希
咲希:アタシ達、これからももっと頑張ります!
咲希:プロとして、演奏もうまくなって、 ライブとかもいっぱいやって——
咲希:みんなで一緒に駆け抜けていこうって思います!
咲希:——あれ?
咲希:今、何か……。 電車の止まる音みたいなのが聞こえたような……?
リン:たしかに! ちょっと遠くから聞こえてきたよね!
ルカ:……そうね。こんなこと、今まで一度も なかったけれど——
ルカ:もしかして……セカイに何かあったのかしら?
リン:え!? それってどういうこと?
ルカ:私にもたしかなことは言えないわ。 だから——みんなで見に行ってみましょう
咲希:……はいっ!!
第 3 话:大丈夫だよ
???
咲希:な……何ここ~!?
リン:すごーいっ! セカイにこんな場所があったんだ!
ルカ:これは……駅のホームみたいね。 あそこに電車が止まっているし
咲希:すごく広いなあ……。 でも、なんで今まで気づかなかったんだろ?
咲希:このセカイ、 結構あちこち探検してたつもりだったけどなあ
ルカ:…………。 もしかして、だけど——
ルカ:ここは以前からあった場所じゃなくて、 新しくできた場所なんじゃないかしら
咲希:え? 新しくできたって…… そんなことあるんですか!?
ルカ:私も初めてのことだから 断言はできないけど……
ルカ:このセカイが咲希達の想いからできてる っていうのは知っているわよね?
咲希:あ、はい! 想いが集まってセカイになったっていうのは聞いてます
ルカ:なら——
ルカ:咲希達の想いから、 新しい場所ができたとしてもおかしくないと思うの
咲希:アタシ達の想い……
ルカ:ええ。 それがどんな想いなのかは、まだわからないけどね
リン:じゃあ、この場所のこと もっと調べてみない?
リン:いっぱい調べたら、 どんな想いからできたのかわかるかも☆
咲希:あ、いいね! ここに何があるのか、もっと見てみたいし!
ルカ:ふふ、そうね。 じゃあ、少し探検してみましょうか
リン:それなら、あたし反対側のホーム見てくるね! あっちもすごく広そうだし!
ルカ:じゃあ私は—— 駅の周りを見てみるわ。全体像を把握したいから
リン:サッキーはどうする!?
咲希:んー……それなら、アタシはこの辺りを見てみるよ!
咲希:あそこに止まってる電車とか貼り紙とか、 気になるものいっぱいあるし!
リン:おっけー♪ じゃあ何か見つけたら教えてね!
ルカ:ふたりとも、またあとでね
咲希:うんっ!
咲希:でも……どうして駅なんだろう?
咲希:——あ、電光掲示板だ! これも本物のホームと一緒……
咲希:あれ? でも……
咲希:行先が書いてない……? 壊れちゃってるのかな?
咲希:っていうかこの電車、どこに行くんだろ?
咲希:あ、もしかしたら電車に何か書いてあるかも!
咲希:……ん~。 こっちにも書いてないなあ
咲希:(もしかして、この電車…… どこに行くのか、決まってないのかな?)
咲希:(ドアも開かないみたいだし……。 電気はついてるから、動くとは思うんだけど)
咲希:もしもーし、お客さんが来てますよ~?
咲希:え……?
咲希:初めまして! 天馬咲希です!
咲希:実は中学からここの生徒だったんですけど、 病気で入院しちゃって、しばらくお休みしてました
咲希:今はもう治ってめちゃめちゃ元気いっぱいなので、 思いっきり遊ぼうと思います!
咲希:高校生活、たっくさん青春したいです♪ 皆さんこれからよろしくお願いします!
咲希:な——なにこれ!? アタシ……?
咲希:急に頭の中に——
咲希:じゃあねいっちゃん! バイバーイ!
一歌:うん。 またね、咲希
咲希:……はぁ
咲希:これからは昔みたいに 4人でいられると思ったのにな……
咲希:でも、いっちゃんの言うとおりだよね。 アタシ達もう高校生だし、忙しいし、 前みたいには……
咲希:…………
咲希:ううんダメダメ! 暗くなったら!
咲希:アタシからいっぱい話しかけてったら、 前みたいに遊べるようになるかもしれないし!
咲希:また明日話してみよう!
咲希:(これって—— アタシがまた学校に行けるようになった頃の……)
咲希:(もしかしてアタシ、 昔の記憶を見てるの……?)
咲希:あ——
咲希:ふたりとも、本当にどうしちゃったんだろう?
咲希:なんだかアタシのこと避けてるみたい……
咲希:(これってたしか…… しほちゃんとほなちゃんが、 話しかけてもあんまり返事してくれなかった時で——)
咲希:(いつものふたりと違うから、 なんでなんだろう?って、すっごく不思議だったな……)
咲希:(それで、そのあと——)
咲希:(……楽しい! みんなの音が一緒になってる! もしかしてバンドを始めたら、またみんなで前みたいに……)
咲希:しほちゃん、ほなちゃん、いっちゃん! ……みんなでバンドやってみない!?
咲希:(セカイでしほちゃん達と会って、 バンドをやろうって言って——)
咲希:(……あの時のアタシ、 ホントに必死だったな)
咲希:(また、みんなで一緒にいたくて……。 バンドでならもしかしたら、って思ったんだよね)
咲希:(だけど——)
咲希:アタシ、決めた
咲希:ほなちゃんのこと、バンドに誘うのはもうやめる
一歌:え……!?
咲希:(……あの時は、苦しかったな……)
咲希:(ほなちゃんと一緒にいたかったけど、 でも、そうするとほなちゃんを苦しめちゃうから——)
咲希:(……明日、言わなきゃ)
咲希:(ほなちゃんに、 『もうバンドに誘うのはやめるね』って)
咲希:(……言わなきゃいけない、けど……)
咲希:言いたく……ないなあ……
咲希:(言ったら……、 ずっと、このままになっちゃう気がする……)
咲希:(ほなちゃんと離れ離れのまま…… もう昔みたいに、4人で一緒にいられなくなって——)
咲希:嫌だな……
咲希:言いたく、ないよ……
咲希:(……だけど——)
咲希:言わなきゃ…………!
咲希:それが、ほなちゃんのためになるんだもん
咲希:——大丈夫
咲希:いつかきっと……また、 一緒にいられる時がくるかもしれないから
咲希:だから今は——
咲希:ちょっとだけバイバイ……だね……
咲希:(……あの時は、つらかったな……)
咲希:(このまま—— 一緒にいられなくなっちゃうんじゃないかって思って)
咲希:(離れ離れのまま卒業して、大人になって、 もう話すこともなくなっちゃうんじゃないかって……)
咲希:(すごく……不安だった……)
咲希:(だけど——)
咲希:……大丈夫だよ、アタシ
咲希:ちゃんとまた、4人で一緒にいられるようになるから
咲希:このあとも、不安になる時とか怖くなる時とか、 いっぱいいっぱいあるけど——
咲希:それでも大丈夫! アタシ達は今——一緒に前に進んでるから!
リンの声:——サッキー! サッキー!
咲希:あ……!
咲希:あ、あれ……? アタシ、今……?
リン:よ、よかった~!
リン:心配したんだよ! 声かけてもぜんぜん気づいてくれないし、 急にポロポローって泣きはじめちゃったしっ!
ルカ:何かあったの?
咲希:……えへへ、大丈夫です
咲希:少し、夢みたいなのを見てただけですから
ルカ:夢?
咲希:はい。どうしてなのかわからないんですけど…… 電車に触ったら、不思議な景色が見えたんです
咲希:みんなでバンドを組む前の…… すれ違ってた頃のアタシ達の姿が
咲希:それで、その時のことを思い出しちゃったら、 ちょっと涙が出ちゃって……
ルカ:咲希……
ルカ:苦しい時は、無理をしなくていいのよ?
咲希:いえ! 無理に笑ってるわけじゃないんです!
咲希:たしかに、思い出して、 苦しくはなったんですけど——
咲希:でも……今は、みんなと一緒にいます
咲希:一緒にプロになって、 一緒に進めてます!
咲希:それがすごく嬉しいから……大丈夫です!
咲希:——プロになって、 これからどうなっていくかはわからないけど……
咲希:これからもずっと4人で一緒に、頑張るね!
ルカ:……咲希達なら、どんな困難があっても きっと大丈夫ね
リン:だね♪ がんばれサッキー! あたし達も応援してるよ!
咲希:ふふっ、ありがとうリンちゃん!
リン:……でも、どうして急にそんな夢見たんだろ?
咲希:そうだよね……。 ホントに急に、パーって見えたんだけど……
ルカ:もしかすると、 セカイが見せたのかもしれないわね
咲希:セカイが?
ルカ:ええ。 咲希の想いに影響されて、 昔の想いを見せてくれたのかもしれないわ
咲希:(……じゃあ、もしかすると——)
咲希:(あの時のアタシに『大丈夫だよ』って伝えるために、 見せてくれたのかも……)
ルカ:——あ。 そういえば咲希、戻らなくて大丈夫?
リン:たしかに! そろそろ夕ご飯の時間じゃない?
咲希:あ、そうだった! お母さんが心配しちゃうよ~!
咲希:——じゃあふたりとも、また来るね!
リン:うんっ! また探検しようねっ!
咲希:(ここに来て…… 昔のことを思い出せてよかったな)
咲希:(きっとこれからも、 苦しいことはいっぱいあると思うけど——)
咲希:(でもアタシ達4人なら この先もずっと進んでいける!)
咲希:(つらかった頃のアタシだって 今は前に進んでいけてるんだから!)
视频:播放视频
第 4 话:もっと強く
视频:播放视频
CDショップ
穂波:(えっと、志歩ちゃんが勧めてくれたCDは——)
穂波:(あ、あった! よかった、見つかって)
穂波:(ドラムの人が上手いから参考になるって言ってたし、 今日から聴いて練習しよう)
穂波:……あれ……?
穂波:(このCD、わたし達の……! すごい、目立つようにディスプレイしてくれてる……!)
穂波:ふふ、あとでみんなにも教えてあげようっと——
???:ねえねえ、あの曲聴いた?
???:うん、すごいよかった! 他にオススメの曲とかないの?
???:あるよ。あとでプレイリスト見る?
???:やった! ありがと!
穂波:……!
穂波:(今の声、もしかして……)
穂波の元クラスメイトC:でも、最近あんまり曲聴けてないんだよね~。 勉強とか忙しくてさ
穂波:(やっぱり……!)
穂波のクラスメイトC:誰にでもいい顔して、いったい誰の味方なの?
穂波:……っ
穂波:(あ……。 つい、隠れちゃった……)
穂波の元クラスメイトA:あ!
穂波の元クラスメイトA:ねえ、このLeo/needってバンド知ってる? 最近聴いたんだけど、結構よかったよ!
穂波:……!
穂波の元クラスメイトB:あ、知ってる! っていうかこのバンド——たしか穂波がいるんだよね
穂波の元クラスメイトA:え、そうなの!?
穂波の元クラスメイトA:穂波、バンドやってたんだ……。 っていうか、プロになってるってこと?
穂波:(——Leo/needのこと話してる)
穂波:(……どうしよう)
穂波:(もしかしたらまた何か、 よくないこと言われちゃうんじゃ……)
穂波の元クラスメイトB:へえ、どんな曲なんだろ。 私も聴いてみよっかな~
穂波の元クラスメイトB:それにしても、穂波がバンドか~。 なんだか意外
穂波:…………
穂波の元クラスメイトC:——まあ、頑張ってるんならいいんじゃない?
穂波の元クラスメイトC:その曲聴いてみたけど…… 良い曲だったし
穂波:え……
穂波の元クラスメイトA:ま、そうだよね。 実際いい曲だったし
穂波の元クラスメイトB:Leo/needって穂波の他は、 誰がいるのかな?
穂波の元クラスメイトC:たしか、穂波の幼馴染みの星乃さんとか——
穂波:…………
教室のセカイ
穂波:(わたし……)
穂波:(わたし、あの時——)
穂波:(……どうしよう)
穂波:(もしかしたらまた何か、 よくないこと言われちゃうんじゃ……)
穂波:……ッ!
穂波:はぁ……はぁ
穂波:(……駄目だ。 どうしてもあの時のこと、考えちゃう)
穂波:(このままじゃ、駄目なのに——)
MEIKO:——今日は、いつもより気合が入ってるね
穂波:メイコさん……!
穂波:すみません、わたし、気が付かなくって……
MEIKO:気にしないで。 それより——
MEIKO:穂波、何かあった?
穂波:え? ど、どうして……
MEIKO:いつもとドラムの音が違ったから
穂波:ドラムの音……ですか?
MEIKO:うん。 何か無理やり奮い立たせようとしてるみたいな…… 激しい音に聴こえたんだ
穂波:それは…………
MEIKO:よかったら、話聞くよ。 頼れる先輩としてね?
穂波:……ふふ。 ありがとうございます
穂波:実は……
穂波:CDショップで、 中学の頃のクラスメイトを見かけたんです
MEIKO:中学の頃? それって……
穂波:……はい。 あんまり、いい思い出がない頃で……
穂波:とっさに、隠れちゃったんです
MEIKO:隠れた?
穂波:はい。棚の影に……
穂波:それで、その子達がたまたま、わたし達のCDを見かけて、 話してる声が聞こえたんですけど——
穂波:わたし、また昔みたいに 嫌なことを言われるんじゃないかって思ったんです
穂波:でも、全然、そんなことなくて……
MEIKO:……それで?
穂波:それで……わたし……
穂波:——自分のことを、『弱いな』って思ったんです
MEIKO:弱い、か……
穂波:……昔みたいに悪口を言われるのが怖くて、 逃げて隠れて——
穂波:あの時揉めちゃったのは、 わたしのせいでもあったのに——
穂波:また悪いことを言われるって決めつけて、 そんなことないってわかったあとも、 声をかけられなくて……
MEIKO:…………
穂波:——きっとこれから、プロとして生きる中で、 いろんなことがあると思うんです
穂波:もしかしたら、真堂さんに意見した時以上に 勇気を出さなきゃいけないこともあるかもしれない
穂波:そんな時はわたしがリーダーとして ちゃんとみんなを引っ張っていけるように ならなきゃいけません
穂波:だから……もっと強くなりたいのに……
MEIKO:…………なるほどね
MEIKO:穂波は、その時のことで、 『弱い』って思ったかもしれないけど——
MEIKO:私は、穂波はすごく強くなってると思うよ
穂波:え……
MEIKO:私が初めて会った時の穂波は、 もーっといろんなことで悩んでたし、 これ!って決められなかったしね?
穂波:それは…… たしかにそうですね
MEIKO:穂波は、まだあんまり実感できてないかもしれないけど……
MEIKO:一歩ずつ、強くなってる。 大事なことをちゃんと決められるし、 言葉にする勇気もある
MEIKO:だから、焦らないで頑張ればいいんじゃないかな
穂波:メイコさん……
穂波:ありがとうございます。 少し、気持ちが楽になりました
MEIKO:ふふ、ちょっとは役に立てたなら嬉しいな
MEIKO:……あ、そうだ。 一段落したところだし、軽く気分転換しない?
穂波:え? 気分転換、ですか?
MEIKO:うん! セカイにちょっと、おもしろい場所ができたんだよ
第 5 话:あの日のわたし達
???
穂波:な……なんですかここ?
穂波:線路に、電車もあって…… 駅のホームみたいに見えますけど……
MEIKO:びっくりするよね。 私も初めて来た時は驚いたよ
MEIKO:それに……あちこち見てみると、 ちょっと変わったところも見えてくるしね
穂波:変わったところ? あ——
穂波:この電車、行先が書いてない……。 それに、電光掲示板も……
MEIKO:うん。 それに線路の先、見てみてよ
穂波:え? あ……!
穂波:線路が……星空に向かって延びてる……!
穂波:すごい……本当に空まで行けるみたい……!
レン:——お。 穂波、来てたのか
穂波:あ、レンくん! レンくんもここにいたんだね
レン:ああ。新しくできた場所だから、様子を見にな
穂波:そうだったんだね
穂波:でも、どうして急に こんな場所ができたのかな……
レン:詳しいことはわからないけど…… 多分、穂波達の想いが影響してるんだと思う
レン:このセカイは、穂波達の想いから できた場所だからな
穂波:わたし達の想いが……
穂波:でも、それって……どんな?
MEIKO:さあね。もしかしたら、穂波達自身も 気づいてない想いかもしれない
穂波:わたし達も、気づいてない……
MEIKO:……あれ?
レン:ん? どうした、メイコ
MEIKO:向こうのホームに、誰かいるみたいなんだけど、 あれって……
穂波:え?
穂波:……!?
穂波:(あれは——わたしと……一歌ちゃん……!?)
穂波:(何か話してるみたいだけど——)
中学時代の穂波:……ごめん、一歌ちゃん
中学時代の穂波:しばらく話しかけないで……
穂波の声:え……
中学時代の一歌:え? それってどういう……
中学時代の穂波:……クラスの友達とは、もう仲直りできたの。 だからわたしのことは、気にしないで。ね?
中学時代の一歌:穂波……? あ……!
穂波:……一歌、ちゃん……!
穂波:——違うの、一歌ちゃん!!
レン:あ……! 穂波!?
穂波:(……なんで、昔のわたし達が あそこにいるのかは、わからない……!)
穂波:(わからないけど——)
穂波:(一歌ちゃんに、 あんな顔させたままじゃ駄目!!)
穂波:(早く、向こうのホームに——)
穂波:——一歌ちゃん!
穂波:はぁ……はぁ……。 いない……
穂波:一歌ちゃん! どこにいるの!?
穂波:……そんな……
穂波:そんなの……嫌……
穂波:——一歌ちゃん!!
穂波:わたしあの時、すごく嬉しかったんだよ!!
穂波:クラスに居場所がなくて……! 毎日、学校に来るのも、すごく苦しくて……!
穂波:そんなわたしを一歌ちゃんは心配してくれて、 話しかけてくれて……!
穂波:すごく——本当にすごく嬉しかったの!!
穂波:それなのに……っ わたしは、勇気がなくて……
穂波:……ごめんね……!
穂波:ごめんなさい、一歌ちゃん……!!
レン:——穂波……!
穂波:……レンくん、メイコさん……
穂波:わたし……、わたし……
MEIKO:——穂波。向こうを見て
穂波:え?
MEIKO:あっちだよ。向かいのホーム
穂波:向かい、って……
穂波:あ……
穂波:(一歌ちゃん……笑ってる……?)
穂波:(……あの日、わたしは一歌ちゃんのことを傷つけた)
穂波:(それは変えられない。 ……許してもらうこともできない)
穂波:(だけど——)
穂波:(きっと、この先の未来は変えられる。 わたしが強くなって……勇気を出して、動けたら)
穂波:(だから今度はわたしがみんなを——)
穂波:……守れたらいいな
MEIKO:——やっぱり、思った通りだった
穂波:え?
MEIKO:穂波は強くなってる
MEIKO:あの時言葉にできなかったことを、 今はこうして言葉にできた
穂波:あ……
MEIKO:だから、焦る必要も、怖がる必要もないよ
MEIKO:今のまままっすぐ進んでいけばきっと、 穂波はもっと強くなって——みんなを導ける
穂波:メイコさん……
穂波:——はいっ!!
穂波:(……そうだ)
穂波:(Leo/needのみんなやセカイのみんなのおかげで、 わたしは少しずつ……強くなれてる)
穂波:(苦しくなる時も、不安になる時も、 きっとまだたくさんあると思うけど——)
穂波:(もっと強くなろう)
穂波:(みんなと一緒に、前に進むために……!!)
视频:播放视频
第 6 话:4人で音楽を
视频:播放视频
ライブハウス
バックステージ
志歩:……よし。 マイクはこれで全部、と
志歩:片づけも終わったし そろそろあがろうかな
店長:お疲れさま日野森さん。 今日もありがとう
志歩:あ、店長。 お疲れさまです
店長:最近、バンドの方はどう? デビューもしたし、結構忙しくなってきたんじゃない?
志歩:はい。まあ、本当に少しずつですけど
志歩:店長にはご迷惑おかけします。 前よりもシフトに入れてないですし……
店長:ああ、それは気にしないで大丈夫だよ
店長:やっぱり知り合いが活躍してるのを見るのは嬉しいしね! シフトのことで何かあったら、いつでも言ってよ
志歩:はい、ありがとうございます
???:——店長、いる?
志歩:……! イオリさん、ミオさん……!
ミオ:あ、日野森さん……! 久しぶり
イオリ:今日シフトだったんだね、会えてよかった
店長:ふたりとも揃ってどうしたの? 何かあった?
イオリ:ああ、うん。 次のライブのことで相談したかったんだけど——
イオリ:日野森さん、今帰るところなら 先に挨拶だけさせてもらっていい?
志歩:え、私ですか?
店長:はは、じゃあ向こうで作業してるから、 終わったら声かけてよ
店長:日野森さんも、お疲れさま
志歩:あ、は、はい。お疲れさまです
ミオ:えっと、ごめんなさい。 びっくりしちゃったよね……?
志歩:まあ、少しだけ。でも大丈夫ですよ
志歩:それで、えっと……
イオリ:ふふ、そんな身構えないでよ
イオリ:——デビューおめでとう、日野森さん
志歩:あ……
志歩:……ありがとうございます
ミオ:ふふ、イオリちゃん、 ずっと日野森さんに言いたがってたんだよ
ミオ:メッセージ送ったら?って言っても、 『こういうのは直接伝えたほうがいいでしょ』って
イオリ:ちょっと、余計なこと言わなくていいから
志歩:そうだったんですか。 ……ありがとうございます
イオリ:ちょっと、日野森さんも笑わないで
イオリ:——曲、すごくよかったよ。 ベースが活き活きしてた
イオリ:やっぱり日野森さんは Leo/needでやってる時が、一番輝いてるね
志歩:そう言ってもらえると嬉しいです
志歩:それから……改めて、ありがとうございます
イオリ:ん?
志歩:みんなでプロになれたのは、 イオリさん達のおかげでもあるので
志歩:あの時、イオリさんが私を勧誘してくれなかったら、 みんなでプロを目指せていなかったかもしれません
志歩:私は……Leo/needを離れていたかもしれないから
ミオ:日野森さん……
志歩:だから、ありがとうございました
イオリ:……なるほど。 たしかに日野森さんなら、その道もありえたかもね
イオリ:でも——最終的にそうなったとしても、 きっと簡単には離れてなかったんじゃないかな
志歩:え?
イオリ:日野森さんはずっと、 『あの子達と一緒に音楽をやりたい』って 思ってたでしょ?
イオリ:あの時も、そんな顔してたよ
志歩:たしかに……そうかもしれませんね
イオリ:——ともかく、ここからが本番だね
イオリ:プロとして生きてくために、腕を磨いていかなくちゃね。 私達も、負けないよ?
志歩:——はい!!
志歩:STANDOUTに負けないように、頑張ります
志歩:(……ふう。 結構遅くなったな)
志歩:あ……
一歌の声:『——♪ ——♪』
志歩:(また私達の曲が流れてる……。 あそこのビジョンからか)
志歩:(……MV、よく撮れてるな。 みんなも真剣な顔で——)
イオリ:でも——最終的にそうなったとしても、 きっと簡単には離れてなかったんじゃないかな
イオリ:日野森さんはずっと、 『あの子達と一緒に音楽をやりたい』って 思ってたでしょ?
イオリ:あの時も、そんな顔してたよ
志歩:…………
志歩:(——たしかにそうだ)
志歩:(……中学の頃、バンドを組んで失敗して——)
志歩:(本気になれる人とじゃないと 一緒にはできないって思った)
志歩:(そうじゃないと、 結局うまくいかなくなるって)
志歩:(だから……一歌達がバンドやりたいって言った時も、 無理だって思った)
志歩:(一歌達だって最初は、 本気でプロになろうなんて思ってなかったから)
志歩:(だけど——)
志歩:もう——知らないからね
志歩:……一緒にバンド、やらせてよ
志歩:(それでも—— 一緒にやりたいって思った)
志歩:(だから私は、 プロになりたいって思うのと同じくらい——)
志歩:(4人で音楽がしたかったんだ)
???:『えっと……志歩……』
志歩:え? 今、誰が……
志歩:あ……カイトさん! 急にどうしたんですか?
KAITO:『実は、 志歩とベースを合わせようと思って来たんだけど……』
KAITO:『……ごめん。 ライブハウスで話してたこと、聞いちゃった』
志歩:ああ、そうだったんですね
志歩:でも、大丈夫ですよ。 別に聞かれて困る話じゃなかったので
KAITO:『本当? それなら、よかった……』
志歩:それよりカイトさん、 もしよかったら、今から練習付き合ってくれませんか?
KAITO:『え、今から? もう結構遅いけど……』
志歩:はい。今、なんだか ベース弾きたい気分で。少しだけ
KAITO:『……そっか、わかった。 じゃあセカイに……あ』
KAITO:『そういえば、セカイに 新しい場所ができたんだけど……知ってる?』
志歩:……新しい場所?
第 7 话:この先に行く時はきっと
???
志歩:すごい……
志歩:普通のホームに見えるけど、 よく見るといろいろ変わってて……不思議なところですね
KAITO:……俺も、初めて見た時は驚いた
志歩:セカイにこういう場所ができるのって よくあることなんですか?
KAITO:いや……今まで見たことない
KAITO:けど、このセカイはみんなの想いからできた場所だから、 その想いが影響されてできたんじゃないかな
志歩:私達の想いに……
志歩:(それって、どんな想いなんだろう)
志歩:(プロとして活動していくようになって みんなの想いが変わっていったってことかな)
志歩:(これから先への期待とか、不安とか 私達がこれから向かう場所とか……)
志歩:(向かう場所……。 そういえば——)
志歩:この線路、どこまで続いてるんだろう? なんだか、空まで続いているようにも見えるけど……
KAITO:……わからない
KAITO:でも、もしかしたら……
KAITO:——みんなの目指す場所に 繋がっているのかも
志歩:目指す場所……?
KAITO:今の音は……
志歩:駅のスピーカーからみたいですね。 でもなんで……
KAITO:音楽……? 何の曲だろう?
志歩:あ、この曲……!
KAITO:もしかして、知ってる曲?
志歩:——はい
志歩:私が音楽を本気で始める きっかけをくれた曲です
志歩:(この曲を聴いたのが——始まりだった)
志歩:(昔からこだわりが強くって、 周りと全然合わせることができなくて——)
志歩:(そんな私に、自分の道を進んでいいって 教えてくれたのが音楽だった)
志歩:(でも——)
志歩:——やっぱり私、バンド組んで 誰かとやるのは向いてないんだろうな
志歩:(私はまだどこにも進めないし……戻れない)
志歩:(だからただ、今は——弾き続けていこう)
志歩:(その音楽でも、私は誰かと組むのは 向いてないって強がって)
志歩:(ひとりでいた方がいい、なんて考えて……)
志歩:(——あの時の私は ひとりでプロになるしかないと思ってた)
志歩:(だけど、今は——)
咲希:アタシ、すっごくたくさん考えたんだけど……。 やっぱり、志歩ちゃんとバンドがしたいの!
穂波:だから、今日は自分で答えを決めてきたの。 ちゃんと自分の気持ちを、志歩ちゃんに伝えたいから
一歌:志歩と一緒に——誰かの心に響くような演奏がしたいって
志歩:(みんなが覚悟をしてくれたおかげで…… 一緒にプロになれた)
志歩:(ならあとは——進むだけ)
志歩:(プロとして、この道を……!)
志歩:え? 電車の扉が……開いた?
志歩:なんでだろう。 さっきまで閉まったままだったのに……
KAITO:わからないけど……
KAITO:もしかしたら、何か意味があるのかな
志歩:何か、意味が……
志歩:もしかして……これに乗れってこと?
KAITO:……そうかもしれない
KAITO:志歩達を、この線路の先に 連れて行ってくれるのかも
志歩:線路の先……
志歩:(それって、もしかして)
志歩:(目指す場所——プロとしての未来に……)
志歩:(だけど——)
志歩:——乗らないよ
志歩:今はもう、私ひとりの夢じゃないから
志歩:だから……ひとりで先へは行かない
志歩:みんなと一緒に、行くんだ
志歩:(私達がどこにたどり着くかは、まだわからない)
志歩:(けど、みんなとなら、 きっと進んでいける……)
志歩:……戻りましょうか、カイトさん
志歩:今日はとことん練習に付き合ってくださいね
KAITO:……うん。 志歩が満足するまで付き合うよ
视频:播放视频
第 8 话:君のすごいところ
视频:播放视频
スクランブル交差点
一歌:(楽器屋に寄ってたら遅くなっちゃったな)
一歌:(早く帰って練習しないと。 時間があったら、ミクの新しい曲も作りたいし——)
一歌の声:『——♪ ——♪』
一歌:(あ、私達の曲だ……)
一歌:(また、あそこの街頭ビジョンから流れてるみたい)
一歌:(……やっぱり慣れないな。 自分の声が、こんなところで流れてるなんて)
通行人A:あれ、この曲って……
通行人B:あ、これ知ってる! ミクの曲だ!
通行人B:あれ? でも歌ってるの……ミクじゃなくない?
通行人A:たしかLeo/needってバンドの曲なんだよ。 だから本人バージョンとミクバージョンがあるんだって
通行人B:へえ、そうなんだ! バンドバージョンの方も良い感じだし あとでちゃんと聴いてみようかな~
一歌:(あ、私達のこと話してくれてる……。 嬉しいな)
一歌:(……だけど……)
???:『なんかちょっと、照れちゃうね。 ああいうの聞くと』
一歌:え?
一歌:あっ、ミク!
ミク:『遊びに来ちゃった。 練習、もう終わったよね?』
一歌:う、うん。どうしたの?
ミク:『ちょっと用事があって——あれ?』
ミク:『……一歌、何かあった?』
一歌:え? なんで?
ミク:『少し浮かない顔してるように見えたから』
一歌:あ、えっと……
一歌:そんな大したことじゃないんだ。 ただ、その——
収録スタジオ
一歌:……ふう
真堂の声:『——星乃さん、準備はできましたか? 問題なければ、頭のテイクから録っていきましょう』
一歌:あ……はい! 大丈夫です!
一歌:(歌だけ別録り…… しかもエンジニアさん達の前でやるのは初めてだから さすがに緊張するな)
一歌:(でも、これが私達のデビュー曲—— たくさんの人に聴いてもらえる、最初の曲になるんだ)
一歌:(絶対に、最高のものにしてみせる……!)
一歌:————♪ ————♪
一歌:…………!
一歌:(ヘッドホンから自分の声が返ってくる……)
一歌:(どうしよう、ちゃんと歌えてるのか わからなくなってきた)
一歌:——すみません。 もう一度お願いします
一歌:————♪ ————♪
一歌:(……やっぱり、いつもの感じで歌えてない)
一歌:(ここはもっと、力強く歌わないと……)
真堂の声:『やはり普段とは勝手が違いますか?』
一歌:あ……はい。 自分の声を聴きながらやってるのもあって、 いつもの感じが出せていないような気がして……
真堂の声:『そうですね。 初めてだと、普段との違いで戸惑う方も多くいます』
真堂の声:『ですが、俺が聴く限り 星乃さんはいつも通り、しっかりと歌えてますよ』
一歌:え……本当ですか?
真堂の声:『はい。慣れなくて不安でしょうが、 自信を持って歌ってみてください』
一歌:わ、わかりました……!
一歌:……はぁ
真堂:お疲れさまです、星乃さん。 初めてのレコーディングはどうでしたか?
一歌:あ……
一歌:……やっぱり、思うように歌えなくて
スタッフ:……よかったら、もう少しやります? 次の予約はないから、あと少しなら大丈夫ですけど
一歌:いいんですか? それなら——
真堂:——いえ、延長はなしでいきましょう
一歌:え……?
真堂:まだ続けたい気持ちはわかります。 デビュー曲の収録ですし、 ベストだと思えるものを残したいでしょうしね
真堂:ですが——今の星乃さんは、気合いが入るあまり いつも以上にハードルを高くしている。 このまま続けても納得のいくものは録れないでしょう
一歌:で、でも——
真堂:自分の歌にこだわりを持つことは とても大切なことです
真堂:ですが、星乃さんが思っている以上に、 よく歌えていますよ
一歌:……真堂さん……
真堂:なので、次のテイクを最後にしましょう
真堂:泣いても笑っても、これが最後です
真堂:——今の星乃さんの、最高の歌を 俺に聴かせてください
一歌:…………!
一歌:……わかりました
一歌:……それで、全力を出し切って、 最後は一番よかったって言ってもらえたんだけど——
一歌:どこかでちょっとだけ 『もう少しできたんじゃないか』っていう気持ちも わいてきちゃうんだ
ミク:『一歌……』
一歌:でも——
一歌:これが、私の今の実力
一歌:それをちゃんと受け止めていかなくちゃ
一歌:今回の収録もそうだし…… 咲希との曲作りも、思ったよりうまくいかなかった
一歌:何かに挑戦する度に、 失敗ばっかりしてるけど——
一歌:でも、私達がこの先も4人で進んでいくためにも、 今の実力を受け止めて、もっともっと成長しないと
ミク:『……さすが一歌だね』
一歌:え? そんな、褒めるところなんてないと思うけど……
ミク:『あるよ。 今の自分をちゃんと受け止めるって、 結構難しいことなんだから』
一歌:そ、そうかな?
ミク:『うん』
ミク:『自分に足りないところがあっても、 ちゃんとそれに向き合って、前に進んでいけるところ』
ミク:『それが、一歌のすごいところだって 私は思うよ』
ミク:『その強さがあれば…… これからもどこまでだって 進んでいけるんじゃないかな』
ミク:『もちろん——みんなと一緒にね』
一歌:ミク……
一歌:うん……ありがとう
ミク:『ふふっ、もしかしたら——』
ミク:『一歌達のそういう想いが あの場所を生んだのかもしれないな』
一歌:あの場所?
ミク:『セカイに来てよ。 一歌にも見てほしいんだ』
第 9 话:線路の向こう
???
一歌:……線路が、星空に続いてる……
一歌:すごい……。こんな場所がセカイにあったなんて……
ミク:ここは、あったっていうより、 新しくできたっていう感じかな
一歌:新しくできた……?
ミク:うん。 多分、一歌達の想いが影響してね
ミク:どんな想いが影響したんだろうって さっきまで考えてたんだけど……
ミク:さっきの一歌の様子を見てたら、ピンと来たんだ
一歌:え?
ミク:一歌は、どうしてこの場所ができたんだと思う?
一歌:どうして……か
ミク:ふふ、さすがにすぐにはわからないかな
ミク:でも——、一歌なら分かると思うよ
一歌:私ならって……
一歌:あれ? 今、誰かの足音が——
???:早く早く~!
???:そ、そんなに走ったら危ないよ!
???:もう、すぐはしゃぐんだから……
???:はぁ、はぁ……。 みんな、ちょっと待って……
一歌:子供の声?
一歌:でも、どうしてここに、子供が——
???:わあ~! 見て見て、星がきれいだよ!
???:本当だ。 あんなに綺麗な空、なかなか見れない気がする
???:あ……この線路、空まで続いてる……? もしかしたらこの電車、空を飛んじゃうのかな?
???:えー、すごい! じゃあじゃあ、電車に乗ってみない!? もしかしたら星に近づけちゃうかも!
???:また夢みたいなこと言って……。 ま、ちょっと乗るくらいならいいけど
???:うん……。 ちょっとこわいけど……
一歌:(あの子達……)
一歌:(なんだか、昔の私達に似てる……?)
???:大丈夫だよ! みんなで一緒に乗るんだから!
???:一緒なら、どこまでだって行けちゃうよ!
???:……ふふ、 そういわれると、そんな気がしてきたな
???:うん……!
???:私も、行きたいな。 みんなと一緒に……どこまでも!
一歌:あ……
一歌:(みんなと一緒に、どこまでも……か)
ミク:あの子達、一歌達みたいだね
一歌:……うん……
一歌:私も、みんなと一緒にいたい、 みんなとプロになりたいって思って——
一歌:(でも……初めの頃は 演奏も全然上手にできなかった)
一歌:(誰かの前で歌うのも緊張しちゃって…… うまく声が出なくて)
一歌:(だけど今は、本気で向き合って、 必死で努力して——)
一歌:(こうして、みんなと進めてる)
一歌:……でも、まだここで止まれない
一歌:もっともっと前へ、どこまでも—— それこそ、あの星空の先にまでだって
一歌:みんなと一緒に、進んでいきたい
一歌:あ……
一歌:もしかして、ミクが言ってた『想い』って……
ミク:……そういう想いなのかもしれないね
一歌:もし、そうなら……。 行ってみたいな
一歌:私達4人で。 この線路の先——あの星空の方へ
ミク:きっと行けるよ、一歌達なら
ミク:どんな場所にだって——きっと、行ける
一歌:ありがとう、ミク
一歌:(この線路の先——星空の向こうは、 どうなってるんだろう)
一歌:(まだ何もわからないけど……)
一歌:(もっと前へ進めるように頑張ろう。 みんなと一緒に)
视频:播放视频
第 10 话:あの星空へ
昼休み
宮益坂女子学園 中庭
一歌:えっと、咲希達はどこだろ……
穂波:あ、あそこにいるよ一歌ちゃん
咲希:いっちゃーん! ほなちゃーん! こっちこっち!
一歌:待たせてごめん。 授業が長引いちゃって
志歩:気にしないで。 それよりさっさと昼食べよ。お腹減っちゃった
穂波:うん。それじゃあ——
咲希:おお~っと、その前にアタシから重大発表です!
一歌:重大発表?
咲希:うん! 実はね~……
志歩:あ……もしかしてセカイに新しくできた場所のこと?
咲希:え、ええええ!? しほちゃんなんで知ってるの!?
志歩:カイトさんに教えてもらって、昨日行ったから
咲希:そ、そうだったんだ……!
咲希:よーし、じゃあしほちゃんじゃなくて いっちゃんとほなちゃんを驚かせちゃおう! あのね、実はセカイに新しい場所ができたんだけど——
一歌:あ、えーっと……
一歌:実は私も、この前行っちゃって……
咲希:えー!? いっちゃんも!? じゃ、じゃあもしかして……
穂波:わ、わたしも……
咲希:ええ~!! ほなちゃん……まで……
穂波:ご、ごめんね咲希ちゃん……!
咲希:うう……みんなをわっと驚かせようと 思ったんだけどなぁ
志歩:残念だったね。 まあ、咲希が言い出さなかったら、 私も今日連れていこうかなって思ってたけど
一歌:でも、すごく不思議なところだったね。 あの空に向かって延びてる線路、どこまで続いてるんだろう
咲希:はっ! これは——みんなで冒険の予感!?
穂波:もしかして、あの電車に乗ってみるの?
咲希:そうそう! 楽しそうじゃない!?
志歩:まあ……たしかに。 私もちょっと気になるしね
穂波:それなら、今日の放課後に行ってみない? セカイで練習したいなって思ってたし
咲希:さんせー!
咲希:わあ……!
一歌:何回見ても綺麗なところだね。 あっちの空が、すごくキラキラしてる
咲希:えへへ、流れ星もいっぱい見られちゃいそうだね!
???:みんな!
志歩:あれ? 今の声……
咲希:あ、ミクちゃん達だ! おーい!
ルカ:今日はみんなで来たのね
咲希:はい! この電車に乗ってみようって思って!
咲希:さてさて、今日は開くかな~!?
一歌:え? 開くって?
咲希:この前来た時は、ドアが開かなかったから、 大丈夫かな~って思って
穂波:あ……そういえばわたしが来た時も 閉まったままだったな
志歩:本当? 私が来た時は開いたけど
咲希:え~! じゃあしほちゃん、もう乗ったの!?
志歩:いや、まだ。 乗るならみんなで乗りたかったし
咲希:……! し、しほちゃんってば……!
志歩:何その顔……。 とにかく、試してみようよ
一歌:うん、そうだね
咲希:わっ、開いた!?
咲希:すごい! いっちゃん何したの!?
一歌:私は何もしてないけど……
志歩:タイミングとかもあるのかもね。 それより、乗ってみようよ
咲希:えへへ、楽しみだなあ。 どこに行けちゃうんだろう!?
一歌:うん。楽しみ……だけど……
一歌:知らないところに行くのって ……ちょっとだけ不安だね
穂波:——大丈夫だよ、一歌ちゃん
穂波:だってここは、わたし達のセカイなんだもん。 きっと素敵なところに着くんじゃないかな
一歌:あ……
咲希:ほなちゃん……
一歌:うん……そうだね……!
咲希:知らない場所も、みんなでならきっと楽しいしね♪
志歩:だね。 それじゃあ——行ってみよう
穂波:うんっ!
ミク:それじゃあ、みんな——楽しんできてね
一歌:あれ? ミク達は一緒に行かないの?
咲希:一緒に行こうよ!
ミク:ここはみんなのセカイだからね。 まずは、4人で見に行ってみて
ミク:もし困ったこととか、悩むことがあったら、 私達がいつでも助けに行くから
一歌:…………うん!
一歌:それじゃあ、いってきます!
ミク:楽しんできてね
一歌:うん……!
一歌:みんなで行けるところまで、行ってくるよ!
ミク:——どんな場所にたどり着くんだろうね
リン:ぜーったい、めちゃくちゃ素敵なとこだよ! ピカーってして、キラキラーってしたとこ♪
レン:さすがにフワフワしすぎだろ、それ
ルカ:ふふ。でも、もしも たどり着く場所が過酷な場所だったとしても——
ルカ:あの子達4人なら、乗り越えていけるわ
KAITO:きっと……楽しい旅になるね
MEIKO:……あれ?
MEIKO:ねえみんな。あれ、なんだろう?
KAITO:これは……小さな芽?
リン:え~! でも、なんでこんなとこにあるの?
ミク:わからないけど……
ミク:このセカイはみんなの想いからできてるし、 きっとこの芽も、みんなの想いと関係するものだと思う
ルカ:……なるほどね
ルカ:それならこの芽も、私達で見守っていきましょうか
リン:うんっ! あたし毎日お水あげるよ!
レン:あんまりやりすぎると枯れるから気をつけろよ?
KAITO:たしかに……
リン:はっ、た、たしかに! 気を付けないとな~!
ミク:(この芽がどうなっていくのかは まだわからない)
ミク:(けど——私達のやることは変わらない)
ミク:(これからもみんなで、 大切に見守っていこう)
视频:播放视频