活动剧情
Chase my IDEAL IDOL!
活动ID:138
第 1 话:次なる仕事は
モアモアハウス
愛莉:みんな、お疲れさま! 初レギュラーの打ち合わせも、無事に終わったわね!
みのり:うんっ! でもでも、すっっっっごく緊張したよ~!
遥:みのりはいつも緊張してるけど…… 今日は特に、ビルに入る前からガチガチだったよね
愛莉:入口のゲートに引っかかってたものね。 ……入館カードと定期券を間違えるなんて、お約束って感じだけど
雫:でも、すぐに間違いに気づいて無事に入れたから、よかったわ
みのり:あ、あの時は大変ご迷惑をおかけしました……!
斎藤:ふふっ、緊張はあったかもしれませんけど…… 打ち合わせ、うまくいってよかったですね
愛莉:ええ、バッチリだったわ! ディレクターさんはこの前の番組で 一緒にお仕事していたから、話しやすかったし
雫:今日初めて顔を合わせた プロデューサーさんもいい人だったわよね
遥:うん。私達が番組をとおして何を伝えたいのかとかも しっかり聞いてくれて、すり合わせさせてくれたし
遥:今日はほとんど顔合わせって感じだったけど、 これからどんな番組になっていくか楽しみだね
斎藤:私も、皆さんが活躍できそうな番組になりそうでよかったです!
斎藤:あ、そうだ。 もうひとつ、別件の相談をしたかったんですが——
雫:別件の相談?
斎藤:はい。実は皆さんに、ステージ出演のオファーがきてるんです
雫:ステージ出演……!
斎藤:はい。『アイドルラバーズ』っていう野外フェスなんですが、 皆さんは——
愛莉・みのり:『ドルラバっ!?』
斎藤:やっぱり、ご存じですよね
遥:……アイドルなら、知らない人はいないんじゃないかな
雫:ええ。アイドルだけじゃなくて、アイドル好きにも有名な、 『若手アイドルの登竜門』っていわれているイベントよね
斎藤:そうですね。このフェスでの成功をきっかけに 活躍の場を広げたアイドルが多くて——
斎藤:マスコミをはじめ、 音楽プロデューサーや芸能プロダクション…… 多くの業界人が注目している一大フェスです
愛莉:……でも、ドルラバって、 出ようと思って出られるイベントじゃないはずだわ
愛莉:ある程度の活動実績や話題性がないと 声をかけられないはずだけど……
斎藤:ええ。もちろん今回も例外じゃありません。 なので——
斎藤:MORE MORE JUMP!の実績を 認められてのオファーとなります
愛莉:わたし達の、実績が……
みのり:す……すごいよ! ドルラバの出演者に選ばれるなんて……!
雫:私達の活動が、運営の人達に届いたってことかしら……?
遥:有料チャンネルではあるけど、 ドルラバって毎年、テレビで生放送されるんだよね
遥:イベント後は、ネットでも数週間配信されるし——
遥:このフェスは、また新しい人達に 私達のことを知ってもらうチャンスかもしれない
みのり:そうだね!
みのり:それにわたし達、ライブやりたくても、 予算とかスケジュールの都合で難しいかもってなってたよね
みのり:でも、ドルラバに呼んでもらえるってことは、 そういうこと気にしなくてもライブができるってことだから——
雫:きっと、ファンのみんなも喜んでくれるわ! 配信に『ライブをしてほしい』ってコメントも たくさんきていたもの!
遥:そうだね。 そう考えると、やらない理由はないと思うけど——
遥:愛莉はどうかな?
愛莉:あ……
みのり:愛莉ちゃん?
愛莉:あ—— ごめんなさい、ぼーっとしちゃって
愛莉:実はわたし、ドルラバにはずっと…… QTの頃から憧れてたの
愛莉:だから、こうしてオファーをもらえたことが、 なんだか、信じられなくて
遥:それじゃあ、答えは決まってるね
愛莉:ええ……
愛莉:憧れのステージ…… 全力で挑ませてもらうわ!
斎藤:それじゃあ、先方には『ぜひ』と返信しておきますね!
遥:はい。よろしくお願いします
みのり:それじゃあ、今日からドルラバのステージに向けて、 セトリとかダンスとか、いろいろ調整していかなくちゃだね!
斎藤:あ、すみません。 実はその前にひとつ言っておかないといけないことがあって……
雫:言っておかないといけないこと?
斎藤:はい。ドルラバの『特別企画』のことです
みのり:あ……たしかに毎年やってますよね! グループの枠を飛び越えて、 いろんなアイドルの絡みが見れる特別企画!
斎藤:ええ、過去にはダンスバトルや大食い大会なんてものも あったみたいですけど——
斎藤:今年は、ふたつのグループをペアにした コラボステージをやるそうです
遥:コラボステージ……
みのり:それって、わたし達も他のアイドルグループと 組むってことですか!?
雫:ど、どんなグループとペアになるのかしら……
斎藤:まだ確定ではないんですけど、 今提案をもらっているのは——
斎藤:『ReLight』っていうグループですね
愛莉:ReLight……って、たしか——
遥:柊さん——ASRUNのプロデューサーだった人が プロデュースしてるアイドルグループだね
みのり:今、テレビとか雑誌に引っ張りだこで 大注目のグループだよ!!
みのり:わたしもテレビで何回か見たけど、 みんな歌上手だし、ダンスもキレッキレで……
みのり:どうやったらあんな風に踊れるんだろ~って思ってたんだ!
雫:最近名前をよく聞くとは思っていたけれど、 そんなにすごいグループだったのね……!
雫:そんな人達と一緒にステージに立てるかもしれないなんて…… すごく光栄だし、ドキドキしちゃうわ
斎藤:そう……ですね。 たしかに話題性の面でいえば、言うことなしの相手なんですが……
遥:何か、気になることでもあるんですか?
斎藤:あ、気になること、と言うほどのものでもないんですけど……
斎藤:ReLightの皆さんは人気な反面、 SNSでいろいろと言われがちなので
愛莉:あ……
愛莉:……そういえば、わたしもそういう意見は見かけたわね
愛莉:『事務所の力が強いから持ち上げられてるだけ』とか、 『裏では性格悪いくせに』とか……
みのり:そそそ、そうなの!? 動画とか雑誌とか見てても、全然そんな風に見えなかったけどなあ
みのり:性格のことは、わかんないけど…… みんな、ダンスも歌もすっごく上手だし、 人気になるのも納得っていうか……!
斎藤:そうですね。あくまで噂レベルですし、 必要以上に気にすることはないと思うんですけど……
斎藤:共演することになるかもしれないので、心構えとして 一応こういう話も耳に入れておいたほうがいいかと思いまして
雫:斎藤さん……
愛莉:気を遣っていただいて、ありがとうございます。 でも、わたし達は大丈夫です
遥:……そうだね。 私達がやることは変わらないし
みのり:うん! ドルラバでも、 お客さん達に最高のステージを届けなくちゃ!
斎藤:そうですね! 私の気にしすぎでした!
斎藤:ReLightのパフォーマンスがすごいのは事実ですし、 今回のフェスへの出演は、皆さんにとっても いい勉強の場になるんじゃないかと思います
愛莉:(いい勉強の場……)
斎藤:なので——頑張ってください! 私も、精一杯サポートしますので!
みのり:ありがとうございますっ!
愛莉:(……たしかに、ReLightのパフォーマンスは 最近のアイドル界の中でも頭ひとつ抜けてるところがあるわ)
愛莉:(その子達とコラボステージをやるってことは、 わたし達の実力も浮き彫りになるはず……)
愛莉:歌もダンスもバラエティも! なんでもできるスーパーアイドルとして…… これからも邁進していかなくちゃね!
愛莉:(さっそく、あの決意表明を 行動にうつす時が来たかもしれないわね)
愛莉:(今回のコラボステージを成功させるためにも……)
愛莉:(パフォーマンスを完璧にできるように、 全力でがんばりましょう!)
第 2 话:新たな出会い
数週間後
合同リハーサル会場
みのり:こ、ここが合同リハーサル会場……!
遥:ここにいるみんな、 ドルラバに出演するアイドルなんだね……
雫:そう考えると、すごい人数ね。 それに、テレビで見かける子もたくさんいるわ
みのり:こ、こんなアイドルばっかりの場所に わたしも混ぜてもらってるなんて……ほ、本当にいいのかな!?
斎藤:みのりちゃんも、立派なアイドルですよ
愛莉:まあ、今回ばかりはみのりの気持ちもわかるわ。 実績のあるグループが呼ばれるってだけあって、 こうしてそろうと圧巻って感じだし
遥:そうだね。 やっぱりみんな、オーラがあるというか——
遥:あ……
愛莉:どうかしたの?
遥:あそこに、柊さんがいて……。 ちょっと挨拶してきてもいいかな
斎藤:あ、それならいい機会ですし、 全員でご挨拶に伺うのはどうでしょう?
みのり:えっ!? あのASRUNを作ったプロデューサーにご挨拶っ!?
みのり:ど、どどど、どうしよう……!! スーパーアイドル桐谷遥ちゃんを生んでくださって ありがとうございますって伝えたほうがいいかな……!?
愛莉:いや、今のアンタの立場でそんなこと言われても戸惑うでしょ。 普通にしてればいいのよ、普通に
遥:ふふっ、みんなのことも紹介したいし、 それじゃあ、声かけてみようか
遥:お疲れさまです。 ご無沙汰してます、柊さん
柊:桐谷か……久しぶりだな。 元気にやっているようで何よりだ
柊:まさか、桐谷の移籍先と私の手がけるグループが コラボするとは思わなかったが
遥:そうですね。 私もまさか、こんな形で再会すると思いませんでした
遥:……いい機会なので、紹介させてください。 今、一緒に活動しているMORE MORE JUMP!のみんなです
みのり:はっ、はっ、初めまして……!
雫:柊さんのことは、遥ちゃんからよく伺っています。 今回はよろしくお願いします
柊:ご丁寧にありがとうございます。 こちらこそ、よろしくお願いします
遥:……それで、私…… 柊さんに会ったら伝えたいと思っていたことがあって
みのり:遥ちゃん?
遥:ASRUNを卒業することになった時…… たくさんご迷惑をおかけしました
遥:でも、ASRUNの活動をとおして 柊さんに教わったことは本当に大きくて…… 今の活動の指針にもなっています
遥:本当に……お世話になりました
愛莉:遥……
柊:……律儀なところは、変わらないな
柊:だが、今言うことじゃないだろう。 お前はもうASRUNじゃない。 MORE MORE JUMP!の桐谷遥だからな
遥:……そうですね。 今回は仕事相手として、改めてよろしくお願いします
斎藤:あの……もしよろしければ ReLightの皆さんにもご挨拶したいのですが……
柊:ああ、それなら——
???:わあっ、MORE MORE JUMP!の皆さんですよね!
???:いつも配信見させてもらってますっ! この前の『どっこい!町おこし隊』も、 みんなで栞を作ってるとこ、すごい感動しちゃって……!
雫:あ、あなたは……!
???:ちょっとあかり、失礼だよ。 こっちはまだ挨拶もしてないのに
千晴:——すみません、皆さん。 ReLightの椿木千晴です。こっちは萩山結雨
結雨:……よろしくお願いします
千晴:それで、こっちのにぎやかなのが——
あかり:あっ、榎崎あかりです!
あかり:すみません、本物に会えたと思ったら、 つい興奮しちゃって……
みのり:ほ、本物の…… 本物のReLightだ……!
千晴:えっと、本当はあと4人いるんですけど、 みんな別の場所で準備してて——
スタッフ:すみません、柊さん。 例の打ちあわせなんですが……
柊:ああ、もうそんな時間か
柊:すみませんが、私はこれで。 ……榎崎、これ以上失礼のないようにな
あかり:あっ……わっかりました! お疲れさまです、プロデューサー!
愛莉:(なんだか、みんな普通にいい子そうね)
愛莉:(事務所の持ち上げだとか、性格が悪いとか…… やっぱり、ウワサはウワサでしかなさそうだわ)
遥:……声をかけてくださってありがとうございます。 私達のこと、知ってくれているんですね
あかり:もちろんですっ!
あかり:っていうか、敬語なんてやめてください! アイドル歴は皆さんのほうが先輩ですし!
みのり:そ、そんな、先輩だなんて……!
愛莉:……わたし達のほうこそ、ラフに接してほしいわ
愛莉:皆さんのことはわたし達も知っていて、 今回はたくさん勉強させてもらおうって話してたの
みのり:ダンスや歌、すっごく上手ですよね……! いつもテレビで見て、元気をもらっちゃってます!
結雨:私達のパフォーマンスで、元気を……
千晴:嬉しいです! 私達、そういうアイドルを目指してるので!
愛莉:え……
あかり:今はまだまだ実力が足りてない、って プロデューサーにもよく言われるんですけど……
あかり:あたし達は、自分達の歌とダンスで希望を届けて—— この日本中をまるっと元気にするようなアイドルになりたくて!
遥:日本中を……
あかり:そのために、歌やダンスには特に力をいれて頑張ってるので、 憧れのMORE MORE JUMP!さんから そんな風に言ってもらえて感動しちゃいました!
あかり:今回のコラボステージ、MORE MORE JUMP!さんから いろいろ学ばせてもらおうと思ってますので、 よろしくお願いします!
雫:こちらこそ、よろしくお願いします
愛莉:(自分達の歌とダンスで、希望を……)
愛莉:(それって、わたし達と——)
スタッフ:お待たせしました! ステージの流れを一度頭からとおさせていただきますので、 ReLightの皆さんはステージへお願いします!
結雨:あ……私達の出番
千晴:そっか、私達一番最初だったよね。 早く行かなくちゃ
あかり:皆さん、よかったら、見ててください! コラボ相手として、最高のパフォーマンスをしますから!
愛莉:ええ、応援してるわ。 ……がんばって!
遥:今回のステージ、ReLightが一番最初なんだね
雫:ええ……本番もそうだけど、 今も練習とはいえ、緊張しちゃいそうよね……!
みのり:うんうん! わたしだったらって思うと、心臓が爆発しちゃいそうで——
雫:あ、始まったわ
みのり:え……
遥:この、表情——
あかり:——いくよ
愛莉:…………っ!
千晴:♪——————!!!
結雨:♪——~~!!
雫:す……すごいわ……
遥:……うん。入りの時の表情…… さっき話してた子達と同じ人だって思えなかったよね
遥:ステージに立っただけで曲の世界に一気に入って、 見てる人をぐっと引き込んできた……
みのり:……テレビで、何回も見てるけど……
みのり:全然違う。 目が、離せなくなっちゃうよ……
愛莉:(生で、こんなパフォーマンスができるなんて……)
アイドル達:…………
愛莉:(みんな、圧倒されてる。 客席への視線の向けかた、指先の使いかた——)
愛莉:(歌詞に沿った、感情の込めかた。 全部……全部、完璧だわ)
あかり:今はまだまだ実力が足りてない、って プロデューサーにもよく言われるんですけど……
愛莉:(……まだまだ、なんてよく言ったものね)
愛莉:(この子達は……まさに『アイドル』——)
愛莉:(わたしが憧れた『アイドル』、そのものだわ)
第 3 话:灯る火
数時間後
合同リハーサル会場
スタッフ:お疲れさまでした! いったん休憩に入ります!
みのり:す…………
みのり:……っごいパフォーマンスだったね! ReLightのみんな!
雫:ええ! ステージは3曲だったけど、 あっという間に感じちゃったわ
遥:最初にパフォーマンスしたのに、 そのあとも全然印象が薄れなかったよね
遥:他のアイドル達も、かなりレベル高かったのに…… この会場で、一番目立ってたと思う
愛莉:……そうね。 コラボ相手として、不足のない相手だわ
遥:愛莉?
愛莉:ちょっとわたし、水を取ってくるわね。 みんなは、大丈夫?
雫:え、ええ、大丈夫だけど……
愛莉:それじゃあ、ちょっと行ってくるわ!
みのり:あっ、愛莉ちゃん……!?
愛莉:ふう…… 冷たい水が体に染みるわ
愛莉:このあともたくさん動くし、 しっかり水分補給しておかなくちゃ
愛莉:(それにしても…… ReLightのパフォーマンスはすごかったわね)
愛莉:(遥も言ってたとおり、 あのあとどんなアイドルのステージを見ても、 全然印象が色あせなかった)
愛莉:(コラボするには最高の相手だけど…… 横で踊るのが怖い相手でもある)
愛莉:(パフォーマンスの得意なReLightとのコラボは、 歌やダンスを鍛えるのにいい機会だと思っていたけど…… 思った以上に、簡単にいかなそうだわ)
愛莉:(……どうすればいいかしら……)
アイドル達:ドルラバの一番手がReLightなんて、 ゴリ押しがあからさまだよね
愛莉:え……
アイドル達:やっぱ有名プロデューサーがついてると違うって話でしょ。 無名からいきなり有名になるアイドルっているけど、 だいたいが事務所が裏で糸引いてる夢物語なんだからさ
アイドル達:そう考えると、頑張ったって無駄だよね。 ……あ~あ、事務所選びミスったなあ
愛莉:な——
愛莉:(どうして、そんなことが言えるの? アンタ達だって、さっきのステージを見てたはずでしょ?)
愛莉:(それなら、あのパフォーマンスが 並大抵の想いや努力だけでできるものなんかじゃないってことは、 わかるはずじゃない……!)
愛莉:(……我慢できないわ。 ひとこと言ってやらなくちゃ——)
あかり:桃井さん。 大丈夫ですよ
愛莉:えっ……榎崎さん!?
アイドル達:えっ……ちょっと。 榎崎だって
アイドル達:行こ行こ
愛莉:あ……
愛莉:ご、ごめんなさい。 えっと……
あかり:むしろ、謝るのはこっちですよ! なんかグループの悪いウワサを聞かせちゃってすみません
あかり:それに……桃井さん今、 あの人達に注意しようとしてくれてましたよね? ……ありがとうございます
愛莉:そ——
愛莉:そんなの、お礼を言われるようなことじゃないわ。 わたしが勝手にイラついただけだし
あかり:でも、嬉しかったので! あたし達の味方をしてくれて!
愛莉:あ……
愛莉:……でも、いいの? あんなことを好き勝手に言わせておいて
愛莉:一般の人達ならともかく、業界の人達にまで あんなウワサを広められたら…… 仕事にも支障が出ちゃうんじゃないかしら?
あかり:まあ……そうですね。 実際、あたしも最初は受け入れられませんでした
あかり:MORE MORE JUMP!さんはなかったですけど…… 今回みたいに何かで他のグループとコラボした時に、 警戒されることも多いですし
愛莉:それなら——
あかり:でも、プロデューサーに言われたんです。 『目的を見失うな』って
愛莉:え……
あかり:『アイドルの頂点を目指す過程において、 周囲からやっかみがあるのは当然のことだ』
あかり:『そんな奴らを気にする必要はないし、 足にまとわりついてくるのを振り払う必要もない』
あかり:『だが、いつか——』
あかり:『足にまとわりついているやつらにさえ、 希望を届けられる存在になってみせろ』
愛莉:…………!
あかり:その話を聞いて、納得したんです
あかり:プロデューサーが言うように、あたし達ってまだまだ未熟で 今は届けられることも少ないし、 周りからあることないこと言われたりもするけど——
あかり:やるべきことは、たったひとつ。 『何があっても希望を届けて、届けて、届け続けること』
あかり:それだけを突き詰めていったら、きっと…… どんな人にだって、想いは届くはずだって
愛莉:榎崎さん……
ReLightのメンバー:あかり~! 今のうちにふたりでやるパートの確認したいんだけど、いい?
あかり:あ……
あかり:いけるいけるー! ちょっと待ってて!
あかり:すみません桃井さん、せっかくの休憩時間に……。 もっと楽しい話ができればよかったんですけど
愛莉:……ううん、気にしないで
愛莉:むしろ、とてもいい話を聞かせてもらったわ。 パート確認、頑張ってね
あかり:ありがとうございます! 次に会う時は、もっと楽しい話をさせてください!
愛莉:(ReLightのパフォーマンスが どうしてあそこまですごいのか、わかった気がするわ)
愛莉:(あの子達も、わたし達と同じで、 たくさんのお客さんに希望を届けようとしてるけど……)
愛莉:(……並の覚悟じゃない)
愛莉:(それに、何より——)
あかり:『アイドルの頂点を目指す過程において、 周囲からやっかみがあるのは当然のことだ』
愛莉:(アイドルに、本気なんだわ)
愛莉:(でも、それはわたし達だって同じはずよね)
愛莉:(だったら……わたしだってもっと、 パフォーマンスを高められるはず)
愛莉:……やってやろうじゃない
愛莉:ドルラバの本番までに…… あの子達に匹敵するようなパフォーマンスを習得してみせるわ
第 4 话:特訓開始!
翌日
モアモアハウス
愛莉:——ってことで、 遥と雫にダンスを教えてほしいの
雫:私が、愛莉ちゃんにダンスを……?
遥:事情はわかったけど…… 私達で力になれるかな?
雫:そうよね……。 私も、ダンスのテクニックは 私より愛莉ちゃんのほうが詳しいと思うわ
愛莉:……たしかに、わたしは今まで、 『わたしに合った』テクニックを勉強して身につけてきたわ
愛莉:身長が低くてもお客さんの目を引く方法とか、 最大限に自分をアピールできる方法とかね
みのり:あっ、それ、前にわたしにも教えてくれたよね!
みのり:あの方法で、わたしのダンス、 すっごく上達したなって思ってるよ!
愛莉:そうね。わたしも、あのテクニックはとても実用的だと思うし、 無駄だとは思っていないわ
愛莉:でも……わたしが理想のアイドルになるには、 それだけじゃダメだって気づいたの
雫:愛莉ちゃんの、理想に……
愛莉:わたしの理想のアイドルは、 バラエティで活躍できることもそうだけど——
愛莉:圧倒的なパフォーマンス力でも、 お客さんに希望を届けることができるアイドルだから
みのり:…………!
愛莉:もちろん、今までも自分なりにできることをやってきたし、 妥協してきたつもりもないわ
愛莉:でも、それだけじゃ、 わたしの憧れたアイドルには届かないって…… ReLightのパフォーマンスを見て思い知らされたの
愛莉:わたしが昔憧れたアイドルのような、 お客さんを魅了する圧倒的なパフォーマンスを習得するには、 『わたしなりにできること』をやるだけじゃダメ
愛莉:『わたしの理想』に近づく努力が必要なの
愛莉:だから、そこにもっとも近いふたりに…… わたしにないものを持ってるふたりに、お願いしたいのよ
雫:愛莉ちゃん……
みのり:あ、あの……! わたしからも、お願いしていいでしょうか!
遥:みのり……?
みのり:愛莉ちゃんに便乗することになっちゃうけど…… わたしも、ふたりに特訓してほしいなって!
みのり:前に愛莉ちゃんから教わったことと 遥ちゃん達から教えてもらうことを両方マスターできたら、 アイドルとして、もっともっと成長できると思うから……!
遥:ふたりからそんな風に言われたら、 断るわけにはいかないな
雫:そうね。 ふたりの力になれるように、私も頑張るわ!
みのり:わあっ……
愛莉:ありがとう、ふたりとも!
遥:でも、やるからには手加減しないよ。 これから毎日、基礎からみっちり鍛えるから
愛莉:ええ、望むところよ!
みのり:よ、よろしくお願いしますっ……!
遥:……腕の動きがまだ硬いかな
遥:大袈裟にいうと、 ふたりの腕の広げかたはロボットみたいなんだよね
遥:腕は、肘から上と肘から下でふたつに分かれてて、 それぞれ違う動きができるんだよ。 だからもっと、関節を意識してしなやかに広げてみて!
愛莉:わかったわ……!
愛莉:(キツい動き…… ただ手をあげてるだけなのに、まるで筋トレみたい……!)
愛莉:(でも、たしかにこのほうが繊細さが出るわ。 遥や雫の持ってる空気感は、こういうところからきてるのね……)
愛莉:(それに——)
愛莉:(この動き、今までわたしが 培ってきたテクニックにも取り入れられるところがある。 ……がんばって習得しなくちゃ!)
雫:ふたりがいつもやってるような 元気いっぱいなポーズも素敵だけど、 ここは体全体で柔らかい雰囲気を見せるのがいいと思うわ
雫:腕や足の位置はもちろんだけど、角度も大事よ。 見てほしいところに視線がいくように……一緒にやってみてね
みのり:わあ……!
愛莉:(体ひとつひとつの動き、視線の向けかた—— どこをとっても正確で、丁寧だわ)
愛莉:(今のわたしが同じ動きをしても、 絶対にこういう風には見えない……)
愛莉:(……でも、諦めなければ、きっとできる。 だから、もっと——)
みのり:わあああっ、バランスが~!!
雫:だ、大丈夫、みのりちゃん!? ちょっと無理させちゃったかしら……
みのり:う、ううん! わたしが足りてないだけ!
みのり:だから——もう1回、お願いします!
数時間後
遥:——よし。 それじゃあ、今日はこれで終わりにしようか
雫:明日はまた別の特訓を考えてくるわね。 ふたりとも、お疲れさま
みのり:お、お疲れさまでした~~っ!!
愛莉:まさか、普段使ってない筋肉が こんなにあったなんて思わなかったわ
みのり:そ、そうだね…… 明日は全身筋肉痛になってる気がするよ……
遥:ふたりとも汗びっしょりだし、タオル取ってきたら? そのあいだに、ふたりのプロテイン作っておくから
みのり:え、いいの!? わたしの筋肉の成長まで気遣ってくれるなんて、 さすがは遥ちゃんだよ~!
愛莉:この疲労に飲み物はありがたいわ。 それじゃ、わたし達はちょっと行ってくるわね……
雫:……ふふっ。 愛莉ちゃんもみのりちゃんも、本当に頑張ったわね
遥:うん。それに——
遥:なんだか雫、嬉しそうだね
雫:ええ! 愛莉ちゃんからダンスを教えてほしいって言われた時は、 自分にできることは あまり無いんじゃないかって思ったけど……
雫:こうやって、今まで自分がやってきたことで 愛莉ちゃんやみのりちゃんの力になれたのが、本当に嬉しいの
遥:……そうだね。 私も、教えることで勉強になったこともあったし、よかったな
遥:(……でも、それだけじゃないかも)
愛莉:わたしが昔憧れたアイドルのような、 お客さんを魅了する圧倒的なパフォーマンスを習得するには、 『わたしなりにできること』をやるだけじゃダメ
愛莉:『わたしの理想』に近づく努力が必要なの
愛莉:だから、そこにもっとも近いふたりに…… わたしにないものを持ってるふたりに、お願いしたいのよ
遥:(……愛莉が、あんなに必死になるなんてね)
遥:(ReLightのパフォーマンスには 私もすごく刺激を受けたけど…… それ以上に、頑張らないとって思ったのは——)
遥:……私も、負けてられないね
第 5 话:理想を追うために
数日後
ステージのセカイ
愛莉:(ここは、しっかり爪先に力を込めて——)
愛莉:(客席正面に視線をやって、ピタッと止まる……!)
ミク:わあ……今の動き、完璧だったよ!
ルカ:ええ。視線の動かしかたも、ターンの綺麗さも 今までで一番だったんじゃないかしら
愛莉:本当? よかったわ!
愛莉:じゃあ、これでサビの動きはだいたい見てもらえたから、 次は、曲の中盤からを重点的に見てもらおうかしら
愛莉:もう本番も近いけど、ラストに向けての動きも まだ改善の余地はありそうだし……
ルカ:あせる気持ちもわかるけど、 もう結構練習してるし、少し休憩しましょうか
愛莉:え? でも、まだ——
愛莉:もう2時間くらいやってたのね。 全然、気がつかなかったわ
リン:そうだよ~! だからちゃんと休憩して、水分もとらないと!
ミク:ふふ。愛莉ちゃんとリンちゃん、 いつもと言ってることが逆だね
愛莉:……ホントね。リンの言うとおりだわ。 それじゃあ、少し休ませてもらおうかしら
リン:うんうん! じゃあそのあいだに、わたしはわたしのポーズ練習しようかな~
愛莉:リン、ポーズの練習をしてるの?
リン:うん! 頑張る愛莉ちゃんを見てたら、 わたしも練習しなくちゃって思って、 ミクちゃんとルカちゃんに教えてもらってるんだ!
リン:それでね、今練習してる曲のラストのポーズなんだけど——
リン:こういうのはどうかな!?
リン:お客さんに元気をいーっぱい届けられるように、 『みんなのこと大好きだよ~!』って気持ちを込めて!
愛莉:いいじゃない! とってもかわいくて、リンらしいわ!
愛莉:でも、ちょっと待って。 もっと効果的にするなら、手の広げかたを——
リン:あっ、ダメだよ! 愛莉ちゃんはちゃんと休憩してなくちゃ!
愛莉:あ……そ、そうだったわね
ルカ:ふふ。 リンちゃんに怒られる愛莉ちゃん、本当に新鮮だわ
愛莉:……なんだか恥ずかしいわね。 でも、もっとよくなるって思ったら、 黙っていられなくなっちゃって
ミク:アイドルが大好きな愛莉ちゃんらしいね
ミク:そんな愛莉ちゃんだから、 今回の練習も、一生懸命頑張れてるんだなって思ったよ
愛莉:……そうね
リン:愛莉ちゃんが目指してる、 『歌もダンスもトークも、全てを兼ね備えたアイドル』って、 本当にスーパーアイドルだよね
ルカ:そうね。だからこそ本当に『理想』で、 すごくハードルの高いものだけど……
ルカ:愛莉ちゃんは今、そこに向かって頑張ってるのよね
愛莉:——ええ
愛莉:前に、レンには話したけど…… わたしは無意識に、自分の役割を決めつけているところがあったわ
愛莉:だから、これからは勝手に自分の中で線を引かずに、 なんでもできるスーパーアイドルになろうって 思ってたんだけど……
愛莉:いざ行動してみたら、 そのわたしの『線引き』は結構根が深いってことに気づいたの
リン:根が?
愛莉:ええ。わたしはアイドル活動のほとんどの場面で 『自分の役割』を気にしていたし、 それを活かすためのアプローチしかしてこなかった
愛莉:遥や雫のようなパフォーマンスをするのは難しいから、って…… その部分を伸ばすことを捨ててきていたわ
リン:あ……!
ミク:そっか。だから今回は、 遥ちゃんと雫ちゃんに、そこを教えてもらってるんだね
愛莉:……ええ。そこを置き去りにしたままじゃ、 わたしの理想のスーパーアイドルにはなれないって気づいたから
愛莉:でも……やっぱり簡単じゃなかったわ。 毎日毎日、雫や遥にしごかれっぱなしよ!
リン:愛莉ちゃん……
ルカ:でも、楽しいのよね?
リン:え……
愛莉:そうなの! ルカの言うとおりよ!
愛莉:わたしのわがままで時間を奪っちゃってるから、 雫達には大きな声で言えないけど……
愛莉:今回のフェスの本番までといわずに、 これからもずっと特訓を続けてほしいくらいだわ!
ミク:す……すごいね……!
リン:うん。最近の愛莉ちゃん、 筋肉痛で動けなくなりそうな日もあったりして、 すっごく大変そうなのに……
愛莉:それでも、楽しいの。 本当に少しずつだけど、前に進めてる実感があるし…… それはわたしの理想に近づいてるってことだから
愛莉:それに——
愛莉:もったいなかったな、って思ったわ。 『わたしに合ってる』こと以外を捨ててきたのが
ミク:え……
愛莉:たしかに、ふたりが教えてくれることは、 わたしにとってハードルの高いことばっかりだわ
愛莉:でも、それを習得するための過程には、 今までのわたしにも活かせたものがたくさんあるの
愛莉:それってつまり、無駄なことなんてひとつもないってことよね。 だから——
愛莉:やっぱり『自分には合ってない』って線を引くのも、 『わたしはこうだから』って役割を決めるのも、やめたいわ
愛莉:だから、みんなも…… もし無意識にわたしが線を引こうとしてたら、言ってちょうだいね
リン:うん! もしもそういうことがあったら、ちゃんと言うね!
ミク:愛莉ちゃんがいろんなことを勉強して 理想のアイドルになれるように、わたしも応援するよ!
愛莉:ふふっ、ありがとう!
愛莉:さて、それじゃあ休憩も十分にとったし…… そろそろ練習を再開しようかしら
愛莉:本番まで、もう日がないけど…… 最後まで、気合いいれてやるわよ!
ルカ:ええ。 私もできることを手伝うわ
リン:がんばれーっ、愛莉ちゃーん!
第 6 话:いざステージへ!
アイドルラバーズ 当日
ステージ裏
みのり:ど、どうしよう……! もうあんなにお客さん集まってるよ……!
遥:今回も、チケット完売したみたいだもんね。 追加の見切れ席まで埋まってるみたいだし
みのり:そ、そうなんだ……!
みのり:いつも緊張するけど、ドルラバのステージだって考えると…… もっともっと緊張しちゃうよ……!!
愛莉:(いつもなら『落ち着きなさいよ』って言うところだけど…… 今回ばかりは、みのりの気持ちがわかるわ)
愛莉:(ドルラバは、若手アイドルしか出れなくて—— だからこそ、がむしゃらなアイドル達の、 むき出しの輝きが見れるイベントなのよね)
愛莉:(ここで才能を見出されたアイドル達は、 みんな歌やダンスが洗練されていて……)
愛莉:(あの子達のようなアイドルになることが、わたしの憧れだった)
愛莉:(これからわたしは、その憧れのステージに立つのよね)
愛莉:(今回注目を浴びるのは——きっと、ReLightだわ。 今のわたしの全力は、彼女達にも、わたしの理想にも届かない)
愛莉:(それでも、やれるだけのことはやったわ。 それなら、わたしが今考えることはたったひとつ)
愛莉:(わたし達のパフォーマンスで、 ひとりでも多くの人に、希望を届けること!)
雫:……ねえ、愛莉ちゃん。 もしかして、緊張してる?
愛莉:え?
雫:……真剣な愛莉ちゃんもかっこいいけど、 いつもの笑顔の愛莉ちゃんも見たいなって思って
愛莉:あ……
愛莉:……たしかに、気合いが入り過ぎて、 ちょっと表情がかたくなってたかもしれないわ
愛莉:こんな顔でお客さんの前に出ちゃダメよね
愛莉:おかげで、なんだか肩の力が抜けたわ。 ……ありがとう、雫
愛莉:ドルラバのステージ……思いっきり楽しみましょ!
アイドルラバーズ ステージ
あかり:ついに……ついにきたっ……!
あかり:次だよね、モモジャンのステージ!
結雨:そうだけど……
千晴:私達、こんなところで見てて大丈夫かな。 お客さんに見つかっちゃわない?
あかり:大丈夫だって! ここらへんは関係者席だし、 機材でお客さんからも結構死角になってるから!
あかり:それに何より! モモジャンのステージは客席で見たいしね♪
結雨:……『大丈夫』の理由になってないと思うけど
千晴:まあ、気持ちはわかるけどね
あかり:とにかく! 細かいことはいいから、今はステージに集中しよ!
あかり:伝説のワンマン以降初のアイドルイベントだし、 絶対すごいの見せてくれるはずだから!
結雨:……まあ、たしかにね
千晴:モモジャン、本当にすごいもんね。 テレビ出るたびにどんどん新しい魅力出てるし、 私達が足りてないところをやってるっていうか——
あかり:あっ、始まるよ!
遥:ドルラバにお越しの皆さん! 盛りあがってますか!?
雫:いろんなアイドルから元気を受け取って 元気になりすぎちゃってないかしら?
みのり:でもでもっ、まだまだ足りないよね!
愛莉:わたし達MORE MORE JUMP!が、 もっと、もーっと盛り上げていくから——
愛莉:みんな、一緒に声出してね!
結雨:すごい…… イントロからの歌の入りかた、完璧……
千晴:息があってるよね。 こういうのあわせるのって、難易度高いのに……
愛莉:♪————
あかり:パフォーマンスも、いいよね。 あたし、桃井さんのダンス好きなんだ
あかり:親しみやすさがカワイイの! ファンサも、狙い撃ちされてるような、 あたしのことだけ見てくれてるような感じがして——
愛莉:♪————~~!!
あかり:えっ……
千晴:桃井さんのダンスって……あんな感じだったっけ?
あかり:……ううん
あかり:違う……今までとは。 今の桃井さんは、『かわいい』ってだけの印象じゃなくて——
愛莉:ちょっと! まだヘバるには早いわよ!
愛莉:思いっきり腕上げて! わたし達と盛りあがりましょう——
愛莉:ついてきなさい!
あかり:————っ!!
観客A:なあ、あれって桃井だよな? ハッピーエブリデイの……
観客B:う、うん……。 今までバラドルってイメージが強かったし、 ステージで存在感あるって感じでもなかったけど——
愛莉:♪————!
観客B:あんな表情、できたんだ
観客A:なんか……すごく目立つな
柊:…………
レコード会社の社員:MORE MORE JUMP!か…… ウワサには聞いていたが、これほどまでとはな
番組プロデューサー:そうですね。 でも……これだからドルラバはおもしろいです
番組プロデューサー:ReLightの他にも、ここまでいいグループがいたとは
千晴:まさか、こんなステージが見られるなんてね
結雨:……うん。 正直、想像以上かも
結雨:このあとのコラボステージ…… 気が抜けないね
結雨:もしかしたら、私達…… のまれちゃうかもしれない
あかり:……本当に、モモジャンはすごいよ
あかり:いつも違う顔を見せてくれて、違う驚きをくれて…… 見てるだけで、元気になれる
あかり:——あたしの、憧れのアイドルなんだ
第 7 话:憧れの景色
数十分後
アイドルラバーズ ステージ
MCの男性:はい、皆さん、アイドル達がキラキラ輝く ファーストステージはお楽しみいただけましたでしょうか!?
MCの女性:どのグループも、すっごくかわいかったですね~! でも、ここからまだまだお楽しみがありますよ!
MCの男性:そうですね、ここからは特別企画——コラボステージ! まずは、こちらの2組からです!
愛莉:いよいよね。 コラボステージ……
雫:ええ! 私達の出番はこの次の次——
雫:さっきのステージも、とても楽しかったし、 このあともみんなで頑張りましょう!
みのり:うんっ!
遥:(雫のテンション……いつもよりあがってる)
遥:(ステージのあとって、ハイになったりするけど…… 今回は、それだけが原因じゃないよね)
遥:(……愛莉が引きあげてくれたこの熱を、 冷まさないようにしなくちゃ)
遥:(早く踊りたい。次のステージで——)
???:皆さん、お疲れさまです!
愛莉:あ……
みのり:ReLightの皆さん……!
ReLightのメンバー:単独ステージお疲れさまでした! すっごくよかったです!
あかり:ホントに……! あたし、最後まで釘付けになっちゃいました~!
愛莉:そんな風に言ってもらえるなんて、すごく光栄だわ
愛莉:わたし達もReLightのステージを見たあと、 すごく胸が熱くなって……
愛莉:あの熱量に負けられないわねって話して、ステージに臨んだの。 だから——
スタッフ:ReLightさん、MORE MORE JUMP!さん、 スタンバイお願いします!
愛莉:……感想を言う時間は、おあずけみたいね
あかり:そうですね。 あとで、たくさん話させてください! でも……
あかり:これだけは言っておいてもいいですか?
愛莉:どうしたの?
あかり:このコラボステージ、 MORE MORE JUMP!の皆さんに恥じないように、 最高のものにしたいと思います
愛莉:え……
千晴:会場のみんな! そろそろ腕が筋肉痛で壊れそうなんじゃない!?
結雨:でも、どうせ壊れるなら最後まで楽しんじゃおうよ!
あかり:あたし達と一緒に、最後まで盛りあがってこー!
みのり:(すごい……! 練習の時とも、さっきのステージの時とも違う……!)
雫:(このあとの間奏のタイミングで私達が入るのよね。 ……出遅れないようにしなくちゃ)
遥:(大丈夫。まだ胸の熱さは残ってる。 このまま、エンジンかけていこう)
愛莉:(お客さんの声が聞こえる……会場の空気を感じる。 わたしのやるべきことを思い出して)
愛莉:3、2、1——
愛莉:ちょっとみんな~!? まだまだ声出し切ってないんじゃな~い!?
みのり:ここからはReLight、MORE MORE JUMP!のコラボステージ! ……ガンガンいっちゃうよ!
雫:2組分の声量で応援してほしいわ!
愛莉:さあ——
愛莉:盛りあげて!!!
結雨:(っ……危なかった。 動揺して遅れるところだった)
千晴:(こんな歓声、ReLightのステージでは聞いたことない……)
千晴:(桃井さんの煽りって、なんだか胸に響く。 私が同じことをやっても、きっと同じようにはならない)
千晴:(……きっとこれは桃井さんの才能で、 でも、それだけじゃなくて——)
千晴:(桃井さんだから、手に入れられたものなんだ)
千晴:(だったら私達も、やれることをしなくちゃ)
ReLight:『♪——————!!!』
遥:(ものすごい声量とパフォーマンス……!)
遥:(タイミングも絶妙で、お客さんも一気に掴まれてる)
みのり:(ここまで盛り上がったこと、ないよね…… こんなにたくさんのお客さんが、わたしを見てくれたことも……)
みのり:(こんな状況……、いつもだったら 緊張しててもおかしくないはずなのに——)
雫:(なんだか、いつもと違うわ。 この、胸のドキドキは——)
愛莉:(……楽しい)
愛莉:(みんなが、わたし達のステージに集中してくれてるわ)
愛莉:(曲とみんなの声があわさって、ひとつになって——)
愛莉:(全員が、心をつなげてる)
愛莉:(……今なら、届きそうな気がするわ)
愛莉:(わたしが憧れた景色に——)
愛莉:(スーパーアイドルから、見える景色に……!)
あかり:(楽しいな。 こんなにお客さんを近くに感じるステージ、今までなかった)
あかり:(あたし達の届けたい想いを—— 希望を受け止めて、何十倍にもして返してくれてる)
あかり:(想いを届けて、届けられて……)
あかり:(あたし今、最高にアイドルしてる!)
あかり:(きっと、こんなステージができるのは——)
愛莉の声:みんな、ラストスパートよ!
愛莉:すっごく楽しいわね! この時間が終わってほしくないって思うくらい
愛莉:ReLightとMORE MORE JUMP!と、今会場にいるみんな。 この全員がそろうのは、この人生で一度きり——
愛莉:今、この瞬間しかないはずだわ。 だから、最後まで全力を出し切って……
愛莉:わたし達みんなが心をつなげ合っているこの瞬間を、 特別な思い出にしましょ!
あかり:(何、その顔……反則じゃない?)
あかり:(さっきまで、あんなかっこよかったのに、 今はいつもの桃井さん——愛莉ちゃんで)
あかり:(無理だよ。 こんなの、隣で見せられたら、あたし——)
あかり:(やるしかないじゃん! 愛莉ちゃんの想いに応えて——)
あかり:(今日を特別な日にするために……全力で! 最後まで、全部出し切ってみせる!)
ReLight:『♪—————~~~!!!』
観客達:っ——最高すぎる! MORE MORE JUMP!もReLightも、全員すごすぎ……!
観客達:今日、来てよかったよ。 こんな熱いステージが見れるなんて……
観客達:感動通り越して、なんだか泣けてくるな……
レコード会社の社員:……今回は、ここがピークだろうな
番組プロデューサー:そうですね。 正直、このあとに出るアイドル達はかわいそうだ
番組プロデューサー:——さすが柊さんですね。 こんなユニットを作り上げるなんて
柊:…………
番組プロデューサー:……柊さん?
みのり:(この曲で終わっちゃうの……やだな)
遥:(もっとみんなと、この時間を一緒に過ごしたい)
雫:(でも、それはできないから…… せめて、愛莉ちゃんの言うとおり)
雫:(全力を出し切らなくちゃ! 最後の最後まで、今日のことを忘れられなくなるように——)
愛莉・みのり・遥・雫:(もっと、もっと——!)
第 8 话:熱狂のあとに
アイドルラバーズ ステージ裏
愛莉:っ……はあっ——
愛莉:やりきったわね!
みのり:うんっ!! すっっっっごく楽しかったよ!
雫:最高のステージだったわ! まだ胸がドキドキしてるもの
遥:……うん。 ずっと熱が残ってるみたい
あかり:本当に……最高のライブでしたね!
愛莉:ええ……! お客さんもきっと同じように感じてくれているはずだわ
千晴:桃井さんが言ってたとおり、 本当に忘れられない日になりましたね
愛莉:あ——そうだ、あの時は 予定にないことを言っちゃってごめんなさい
愛莉:今回のステージ、本当に楽しくて…… 体が勝手に動いちゃったの
雫:そうだったのね。 ……でも、あの時の愛莉ちゃんの言葉、素敵だったわ!
あかり:ホントに! あの時の愛——桃井さんの言葉で、 みんなにさらにブーストがかかりましたよね!
愛莉:それはさすがに買いかぶり過ぎよ。 わたしはむしろ、みんなのパフォーマンスを見ていたら——
あかり:そんなことありません!
あかり:出番の前にも言ったんですけど、 本当に今回のステージを皆さんに恥じないような ステージにしたかったんです
あかり:あたし……知ってたので。 MORE MORE JUMP!のステージのすごさを……
遥:え……
結雨:たぶん、皆さんが思ってるより、 あかりはMORE MORE JUMP!オタクですよ
千晴:実は、ワンマンも参加してるもんね
みのり:ええっ、そうだったんですか!?
あかり:ま、まあ、その話はいいんですけど……
あかり:とにかく、あたし…… 今日のステージでMORE MORE JUMP!の皆さんが お客さんに希望を届けるのを間近で見て——
あかり:……本当に、勉強になりました。 あたし達が目指していくのはこういう形なんだって
あかり:それで、『こういう風になりたい』、 『あたしももっと届けなくちゃ』って思ったら、 パフォーマンスにも歌にもどんどん磨きがかかっていって——
あかり:今までにないくらい、お客さんと深く心をつなげた、 最高のステージができたと思います
あかり:だから……今回コラボできて、本当に嬉しかったです! ありがとうございました!
愛莉:榎崎さん……
愛莉:お礼を言うのは、わたしのほうよ
愛莉:ステージにかけるみんなの熱を感じて、 どんどん気持ちがたかぶっていって——
愛莉:わたしは今日、憧れに近づくことができたの
あかり:憧れに……
愛莉:ええ。そしてそれは、ReLightのパフォーマンスが わたしの心に火をつけてくれたからだわ
愛莉:だから——本当にありがとう
あかり:桃井さん……
愛莉:まあ、近づけただけだったから、 まだまだ、やるべきことはたくさんあるんだけどね
愛莉:こうして、一緒にステージに立てたのも 何かの縁でしょうし……
愛莉:『希望を届ける』っていう同じ想いを持つアイドル同士、 お互い、これからもがんばりましょ!
あかり:はい!
遥:……それじゃあ、いったんここから出ようか。 まだこのあとも他の子達のステージあるし、邪魔になっちゃうから
千晴:あっ、そうですね
結雨:……いいけど、あかり言わなくてよかったの?
あかり:え?
結雨:MORE MORE JUMP!が好きなのはそうだけど、 あかりが一番推してるのは——
あかり:あ~~~っ、いいから! 早く行こ行こ! 邪魔になっちゃうってホラホラ!
遥:……わかりやすいね
愛莉:(さっきまで、あそこに立っていたのが嘘みたい)
愛莉:(それくらい、遠い場所だった。 わたしが憧れた、理想の景色は)
愛莉:(でも——)
愛莉:(近づけるんだわ。 進むことを諦めなければ、やめなければ、絶対に)
愛莉:(それに……)
愛莉:(目標が同じアイドルがいたからこそ、 わたしはまた、一歩進むことができた)
愛莉:(だったら——)
愛莉:(これからも、止まるわけにはいかないわよね)
愛莉:(これからも、わたしはわたしに線を引かずに、 やれることは全部、なんだってやって——)
愛莉:(最強のスーパーアイドルになるために、進んでいくわ!)
数日後
モアモアハウス
ワイドショーの司会:……というわけで、 今年のドルラバも大盛況だったようですね!
ワイドショーの司会:ええ、今年の話題をかっさらったのは 今人気急上昇中のReLightと——
コメンテーター:新進気鋭のアイドル、 MORE MORE JUMP!のコラボステージですね!
ワイドショーの司会:はい! ReLightの人気はすでに皆さんも知るところですが、 MORE MORE JUMP!はこれからも——
斎藤:(ドルラバのステージは、本当に大成功だった)
斎藤:(こうして連日ワイドショーにも取り上げられてるし、 SNSやネットの反応も、すごくいい。なのに——)
斎藤:(やっぱり、何か変だな。 別に、回線トラブルとかでもないのに……)
斎藤:あの日から…… 仕事のメールが、1件もきてないなんて