活动剧情

君と繋ぐHeart Beat

活动ID:182

第 1 话:新曲お披露目!

レッスンスタジオ
一歌:♪——————————
MEIKO:『ワンマン用の新曲、すっごくいいね! 自然と体が乗っちゃうっていうか』
リン:『わかるー! 今のとことか、めちゃリズミカルでノリノリだし!』
リン:『よーし、手拍子しちゃおーっと♪ ほらほら、レンも!』
一歌:♪————! ♪————!
ルカ:『……いい音ね。 みんなの強い想いを感じるわ』
ミク:『うん。音がまっすぐ胸に響いてくるって感じだな』
ミク:(それにこの曲、なんだか——)
一歌:(——ミク達、楽しんでくれてるみたい)
一歌:(初めて披露するから、ちょっと緊張したけど……)
一歌:(曲に込めた想いが、もっと届くように—— 全力で、演奏しなくちゃ!)
一歌:♪————————〜〜!
一歌:みんな、聴いてくれてありがとう!
咲希:新曲、どうだった!?
リン:『めーーーーーーーっちゃよかったよ!』
リン:『うまく言えないんだけど、こう…… 聴いててめちゃパワーがもらえる感じ!』
KAITO:『……みんなの想い、伝わってきた』
レン:『特にラスサビの、全員で歌うところ。 4人の気持ちがひとつになってた感じがあったな』
ミク:『そうだね』
ミク:『……なんだか、“出会えてよかった”って言われてるみたいで 胸が熱くなったよ』
一歌:あ……
一歌:そっか。ちゃんと伝わって、嬉しいな……!
咲希:大成功だね、いっちゃん!
MEIKO:『大成功って?』
一歌:えっと、実は……この曲のテーマが 『出会ってくれてありがとう』だったんだ
一歌:今の私達があるのは、 応援して支えてくれたファンの人達のおかげだから——
一歌:せっかくワンマンで新曲を披露するなら、 そういう出会いへの感謝を込めたいなって思って
ルカ:『そうだったのね』
咲希:テーマが決まっちゃえば、あとは速かったよね!
志歩:そういえば、デビュー曲の時より 完成するの早くなかった?
穂波:そうだね。 スケジュールも、ちょっと巻いてたし
レン:『もしかして、何かコツを掴んだのか?』
一歌:どうだろう……? 今回は私がメインで曲を作って、 それを咲希がアレンジしてくれたんだ
一歌:私の込めた想いを、うまく引き出してくれたりして…… おかげで作業も進めやすかったな
咲希:えへへ、最高の感謝の曲を作るぞ~!って、 ふたりで頑張ったんだ♪
MEIKO:『最高の感謝の曲、か。 なんだか一歌達らしいね』
ミク:『うん。本当に、いい曲になってると思うよ』
ミク:『きっとワンマンでも、たくさんの人の心に届くんじゃないかな』
一歌:——うん。ありがとう、みんな!
志歩:じゃ、あとは完璧にして—— お客さんに届けるだけだね
穂波:そうだね。 残りの練習も、まだまだ頑張ろう!
志歩・一歌・咲希:『うん!』 『おー!』

第 2 话:芽生える気持ち

スクランブル交差点
咲希:はー、すっごく疲れた〜!
一歌:最後までみっちり新曲の練習したもんね。 私も、今日は特に疲れたな……
一歌:穂波の差し入れがなかったら、こんなに頑張れなかったかも
咲希:わかる! おにぎりすっごく助かったよね!
咲希:最後の演奏は今までで一番息が合ってたし、 おにぎりパワーのおかげかも♪
志歩:なにその変なパワー……
志歩:——けど、練習で詰めた分 手応えはだいぶあったかな
志歩:ミク達に聴いてもらって、 お客さんの反応が想像できたのも大きいかも
穂波:みんな、すごく楽しそうに聴いてくれて嬉しかったね
一歌:あ、そうだ。 それを見て思ったんだけど……
一歌:ワンマンの新曲で、照明の演出を足すのはどうかな?
志歩:照明の演出?
一歌:うん。リン達が、ラスサビのあたりで 手拍子とかしてくれてたでしょ?
一歌:あそこで照明をステージから客席に動かしたら、 みんなに向けて歌ってるんだよっていう気持ちが もっと届かないかなって
咲希:わ、それいい! アタシ達からみんなへ!って感じがするね
穂波:次の打ち合わせの時、スタッフさんに提案してみようか
一歌:うん! 他にも追加で演出入れられそうなところあったら まとめておくよ
女子高生A:——ねえ、見て見て! あそこのモニタ、ミクが映ってる!
一歌:え……?
女子高生B:本当だ。 バーチャル・シンガーファンフェスタのCMみたいだね
女子高生A:あのキービジュアルのミク、すっごい綺麗……。 写真撮っちゃおっと!
一歌:……そっか、もうそんな時期なんだ
咲希:今回のキービジュのミクちゃん、ホントかわいいよね♪ 衣装も『天使』って感じで!
一歌:わかるな……ミクって本当、なんでも似合うよね
穂波:そういえば、あの絵柄のミクちゃん 別の広告でも見かけた気がするけど…… 同じ人が描いてるのかな?
志歩:私も、カップ麺のコラボCMとかで見たことあるな
一歌:それなら、たぶん同じクリエイターさんだと思う。 アオイさんっていう人だよ
咲希:アオイさん?
一歌:うん。元々、自主制作でミクの動画を作ってた人なんだけど——
一歌:最近はミュージシャンのMVとか、 企業がやってるミクのコラボ商品のCMを担当したりして すごく人気なんだ
一歌:私、この人のミクが好きだから、 キービジュアルが発表された時は、すごく嬉しかったな……!
穂波:そんなにすごい人なんだ…… あとで、ちょっと調べてみようかな
一歌:本当? じゃあ、今度おすすめの動画を——
一歌:あ、でもアオイさんの動画、全部いいからな……。 選ぶのに時間がかかりそう……
志歩:相変わらず、ミクのことになると止まらないんだから
一歌:あ……ごめん、つい……
咲希:あはは♪ でも、これぞいっちゃんって感じだよね!
穂波:ふふ。おすすめの動画、楽しみにしてるね
一歌:うん! 帰ったらプレイリスト送るよ
一歌:じゃあ私、CDショップに行くから。 今日はここで
志歩:そういえば、見たい新譜があるって言ってたっけ。 じゃ、また明日だね
咲希:ばいばーい!
一歌:……ファンフェスタ、か
一歌:(いろいろあったけど……次のファンフェスタで、 私達が曲を作らせてもらえるんだよね)
一歌:(……嬉しいな)
一歌:(ずっと見てたファンフェスタで、 自分達の曲をミクに歌ってもらえるなんて……)
ミク:『……なんだか、“出会えてよかった”って言われてるみたいで 胸が熱くなったよ』
一歌:(あの曲みたいに、想いを届けられる曲を作りたいな)
一歌:(それで、ミクのことが好きな人達の心を 繋げられたら——)
一歌:(って……まだ先の話なのに、気が早いよね)
一歌:(……だけど)
一歌:……なんだか、ミクの曲を作りたくなってきちゃったな
一歌:(ワンマンの新曲作りも終わったし——)
一歌:(空いてる時間で、ちょっとやってみようかな)

第 3 话:あふれるアイディア

一歌の部屋
一歌:……今回の曲、どんなのにしようかな
一歌:(ライブとかタイアップのためじゃなくて、 個人的に作るのは久しぶりかも)
一歌:そういえば、前のアップデートで ボイスライブラリーに新しい歌声が追加されたんだっけ
一歌:曲の頭をアカペラにして、新しい声で歌ってもらうとか?
一歌:あ、試したことないコードでやってみるのもいいかも。 たしか、この前投稿されてたミクの曲で 気になったのが——
一歌:(……なんだか、ちょっと新鮮かも)
一歌:(今までは、作る前に どんな曲にしたいかが決まってたけど——)
一歌:(こうやって、“ミクにどう歌ってほしいか”ってところから 考えるのも、面白いな)
一歌:ミクの曲、か……
一歌:(私が今、こうやって音楽をやってるのは あの時ミクに出会ったからで——)
一歌:(バンドをやったり、作曲をするようになったのも 全部ミクがきっかけだった)
一歌:(……ミクのおかげで、いろんな新しい景色を見られたんだよね)
一歌:(……そうだ。今回の曲は、 『私にとってのミク』ってテーマで作ってみようかな)
一歌:(初めて出会った時の感動とか—— ミクの曲を初めてみんなで演奏した時の、楽しかった気持ち)
一歌:(それから、セカイで初めて会った時の びっくりした気持ちと…… ここまで導いてくれてありがとうって想いも込めて)
一歌:……ふふ。いっぱいあるな
一歌:(ミクからもらったもの、全部詰め込んで——)
一歌:(ミクと私のこれまでを、曲にしたい)
一歌:——よし
一歌:それなら……歌詞は、出会った頃のことから 順番に書いていくのがいいかも
一歌:それをもとに、メロも考えて——
一歌:『君が繋いでくれた 絆は今も輝いて』——
一歌:……やっぱり、こっちのほうがしっくりくるな
志歩:一歌、もう来てたんだ……って、何してるの?
一歌:詞を調整してるんだ。 見直してたら、もっとよくできそうなところがあって
穂波:そういえば、ミクちゃんで曲を作るって言ってたっけ
咲希:ミクちゃんへの愛を、いーっぱい詰め込むんだよね! 完成楽しみだなあ♪
一歌:愛……。 そう言われると、ちょっと照れるけど……
一歌:うん、いいかも……!
一歌:思いきって、BメロのBPMを落としてよかったな。 サビの疾走感が出た気がする
一歌:ここはミクと出会った時の気持ちを表現してるし…… もうちょっと印象的にしたいな
一歌:同じフレーズを何回か歌ってもらって、 歌声をちょっとずつズラしながら重ねるとか、それか——あ!
一歌:(そうだ、このやり方なら……!)
教室のセカイ
一歌:——よかった。Cメロに音の広がりが欲しくて リバーブを足したのが、うまくいったみたい
一歌:(イメージ通りになると、やっぱり嬉しいな)
一歌:(でも、歌詞に合わせるなら もっと『ミクと一緒に』っていう気持ちを出したいかも)
一歌:楽器を足して、ユニゾンにしてみるとか——
ミク:あれ? 一歌、まだ残ってたんだ
一歌:あ、ミク……!
ミク:さっきレン達から、 一歌が新しい曲を作ってるって聞いたけど…… もしかして、今のがその曲?
一歌:そうだよ。 その、ちょっと恥ずかしいんだけど……
一歌:ミクと私のこれまでと、ミクへの想いを曲にしてみてるんだ
ミク:へえ……それは聴いてみたいな
一歌:え!? う、嬉しいけど……まだダメかも
ミク:そうなの? 残念だな
一歌:だって、ミクとの曲だし…… せっかくなら、完成してから聴いてもらいたいから
ミク:……わかった。それなら、ちゃんと待つよ
ミク:リン達も興味津々だったし、 みんなで聴けるの楽しみにしてるから
一歌:……実はこの曲、サビの部分は 私も歌おうと思ってるんだ。 ミクと、掛け合いしてるみたいにしたいなって
ミク:掛け合い?
一歌:……作ってて思ったんだ
一歌:こんなに、“自分とミク”を 掘り下げた曲を作ったのは、初めてだなって
一歌:だから、ちょっとだけ特別なことがしたかったんだよね
ミク:……そうだったんだ
一歌:うん。それに…… サビの詞は、自分で歌いたいなって思って
一歌:ミクと出会った時のドキドキを、 そのまま声で乗せたいし——
一歌:あの気持ちは、私からミクに伝えたいものだから!
ミク:……そっか
ミク:どんな曲になるのか、楽しみだな
一歌:ミク……
一歌:ミクとの曲は、全部特別だけど…… これも絶対、特別な曲になるって思うんだ。だから——
一歌:完成、楽しみにしてて
ミク:うん。待ってるね

第 4 话:音に込めた想い

教室のセカイ
MEIKO:え……もう曲ができたの!?
穂波:すごいね。この前作り始めたばっかりなのに……
一歌:やりたいことがどんどん浮かんできて 思ったよりもすぐにできちゃったんだ
一歌:それで……みんな楽しみにしてくれてたし、 早く聴いてもらいたいなって
KAITO:そうだったんだ……
リン:いっちーの、ミクぴょんへのパッション全開!ってことだね。 楽しみだな〜♪
咲希:アタシも、早く聴きたいでーす!
ミク:ねえ、一歌。 聴かせてくれる?
一歌:わかった。今流すね——
ミク:………………
一歌:えっと……どうだったかな?
咲希:すっ………………
咲希:……っごーーくよかったよ、いっちゃん!
咲希:いっちゃんの、ミクちゃんへの想いが ぎゅぎゅぎゅーって詰まってたっていうか……!
穂波:うん……! ミクちゃんと一緒に過ごした時間を、 一歌ちゃんが本当に大切に思ってるのが伝わってきたよ
一歌:本当? よかった……!
ルカ:ふふ。それにしても—— サビで一歌の声が入ってきたのは、驚いたわね
リン:あ、あたしもそこ、めちゃびっくりした!
リン:すーっごく楽しそうな声で歌ってたよね! 歌詞もぴったりだったし♪
志歩:たしか…… 『手を差し伸べてくれた瞬間、色づく世界』だっけ?
MEIKO:そうそう! そこで曲調もガラッと変わるんだよね。 Bメロで絞られていった音が、一気に爆発したって感じで!
ミク:うん。重なった音が、押し寄せてくるみたいで—— どんどん景色が変わっていく感じがしたな
ミク:『色づく世界』って、こういうことなのかなって思ったよ
一歌:そっか……!
一歌:ここは、ミクとの出会いを表現したかったところなんだ
レン:出会い?
一歌:うん。ミクの曲を初めて聴いた時の、キラキラした気持ち……
一歌:それがきっかけで、こうやってみんなとバンドをやったり セカイのミク達にも会えたから
一歌:ミクとの出会いで、自分の世界がどんどん 広がっていったのを伝えたかったんだ
一歌:——ミクのおかげで、私の世界は変わったんだよって!
ミク:一歌……
MEIKO:……そっか。 だからここは、こんなに音が弾んでるんだね
レン:これがミクと出会った時の、一歌の気持ちってことか……。 なんか、すごくいいな
一歌:ふふ、ありがとう!
一歌:でも、ちょっとだけ恥ずかしいな……。 こんなにいろいろ伝わると思ってなかったから
ルカ:あら、恥ずかしがることないんじゃないかしら。 一歌がまっすぐに、想いを曲に込めた結果だもの
ミク:そうだね
ミク:……私も、一歌がこのセカイに来てからのことを いろいろ思い出したよ
ミク:一歌が私に伝えてくれた言葉とか、 聴かせてくれた演奏とか——
ミク:そういう、ずっと大切にしたいものが全部、 詰まってる曲だなって思った
一歌:ミク……
ミク:——ありがとう、一歌。 私との曲を作ってくれて
ミク:きっと、向こうの私も喜んでると思うよ
一歌:うん……!
志歩:そういえばこの曲、タイトルはなんていうの?
一歌:えっと……『WITH』っていうんだ
一歌:今までもこれからも、ミクと一緒に、っていう想いを込めて
MEIKO:『WITH』か……ぴったりだね!
咲希:ねえ、いっちゃん! この曲って、どこかに投稿したりするの?
一歌:え? 特には考えてないけど……どうして?
咲希:あのね、この曲に共感してくれる人、 すっごくたくさんいそうだなって思ったんだ
咲希:だから、いろんな人に聴いてもらうのはどうかなーって!
一歌:いろんな人に……
穂波:一歌ちゃんがよければだけど…… わたしも、咲希ちゃんに賛成だな
穂波:本当に素敵な曲だと思うから
一歌:あ、ありがとう……
MEIKO:——きっとこの曲は、ミクが好きな人達に届くと思うよ
MEIKO:この曲は、一歌の ミクが大好きって気持ちであふれてるし……
MEIKO:咲希達の言う通り、共感してくれる人が たくさんいると思う
MEIKO:私も、投稿してみていいんじゃないかって思うな
一歌:メイコ……
レン:そうだな。 これだけ想いが詰まった曲なんだから
一歌:みんな……
一歌:……それなら、自分のチャンネルで投稿してみようかな
一歌:すごく個人的な曲だから、 Leo/needのチャンネルでっていうのは違うと思うし
咲希:それって、いっちゃんがミクちゃんの曲をアップしてる チャンネルだよね!
KAITO:たしか——『ichi』って名前で活動してるんだっけ
一歌:うん。ミクで曲を作り始めた時に作ったアカウントなんだ
一歌:私も、ミクが好きな人に聴いてもらえたら嬉しいし…… 投稿してみるよ
ルカ:……たくさんの人に、届くといいわね
MEIKO:ふふ、どんな反応が来るのか楽しみだな
数日後
レッスンスタジオ
一歌:みんな、おはよ——
咲希:いっちゃん、いっちゃん!! 1000再生おめでとー!
一歌:ん? 何の話……?
咲希:あ~、まだ気づいてない! いっちゃんがこの前あげた、ミクちゃんの曲だよ!
咲希:——ほら、1000再生超えてるよ!
一歌:え……え?
一歌:わ、本当だ……!
穂波:さっき咲希ちゃんが聴こうと思ったら、 ちょうど超えてたんだって
咲希:あーあ。 アタシが記念すべき1000回目の再生者になりたかったのにな〜
志歩:いや、再生者って何……
穂波:ふふ。おめでとう、一歌ちゃん
一歌:ありがとう……。自分のチャンネルで、 こんなに早く1000までいったの、初めてだな
一歌:あ、コメントもちょっとついてる……! 『ミクへの愛がすごい』『鬼リピ確定』……
一歌:こっちの人は、ミクとの思い出を書いてくれてる……。 そっか、歌詞に共感してくれたんだ
一歌:…………すごいな。こんなにたくさん、 ミクが好きな人に届くなんて
一歌:あ、ごめん! もうすぐ練習時間なのに……。 すぐ準備するよ
志歩:私達も今来たばっかりだし、そんなに急がなくてもいいけど
一歌:でも、今日はセトリの曲全部通すんでしょ? だったら早めに始めないと
咲希:たしかに……! しっかりおやつ食べて、頑張らなくちゃ!
穂波:じゃあ、みんなの準備ができたら始めようか。 今日が本番のつもりで、丁寧にやっていこうね
数日後
一歌:ん…………もう朝……?
一歌:(昨日、遅くまで練習したから眠いな…… でも、学校あるしそろそろ起きないと)
一歌:……今、何時だろう……? スマホは……
一歌:あった。えっと…………
一歌:(あれ? ichiのアカウントに、誰かからDMが来てる……)
一歌:………………え?
一歌:この名前って、まさか——

第 5 话:驚きの通知

昼休み
宮益坂女子学園 中庭
咲希:いっちゃんの曲で、動画……!?
一歌:うん……。 個人的なファンアートでショート動画を作ったから、 曲を使わせてもらえないかって相談の連絡が来たんだ
一歌:素敵な曲で感動したって感想と一緒に…… もし可能であれば、って。すごく丁寧な連絡をくれて……
穂波:そっか……。 それだけ、一歌ちゃんの曲がその人に響いたんだね
一歌:…………そう、なのかな……
志歩:なんでそんな自信なさそうなの?
一歌:え? えっと、自信がないっていうか——
一歌:……なんていうか、夢を見てるみたいで
咲希:どういうこと?
一歌:……これ、確認用に送ってもらった動画のサムネなんだけど。 見てもらえるかな
咲希:わ、いいの!? やった~! …………って、あれ?
志歩:この絵柄、見たことあるような……
穂波:わたしも。どこで見たんだっけ
穂波:——あ……
女子高生A:——ねえ、見て見て! あそこのモニタ、ミクが映ってる!
一歌:それなら、たぶん同じクリエイターさんだと思う。 アオイさんっていう人だよ
咲希:これ、アオイさん……!?
一歌:……うん。 DMをもらったとき、最初は 同じ名前の別人かなって思ったんだけど——
一歌:この絵と動画を見て、 私が知ってるアオイさんだ、ってわかったんだ
穂波:すごいね……!
咲希:いっちゃんの曲を聴いて、 いいな~って思ってくれただけじゃなくて 動画を作ってくれたんだもんね!
一歌:そ、そうなんだよね……
一歌:なんだか、やっぱり夢みたいだな……。 うまく飲み込めないっていうか、ふわふわするっていうか……
穂波:一歌ちゃん、アオイさんの動画が 大好きだって言ってたもんね
穂波:憧れの人から連絡が来たら、 わたしもそんな風になっちゃうだろうな
志歩:まあ、わかるけど。 それで今日、ずっと様子がおかしかったんだ
一歌:だ、だって、こんなことが起きると思ってなくて……!
一歌:……アオイさん、ミクの曲が好きだから、 普段からなるべく新曲が出たら聴きにいくようにしてるんだって
一歌:それで、私が作った曲を見つけて…… 感想を伝えてくれて——
一歌:感じた気持ちを、こんなふうに形にしてくれたんだなって
一歌:上手く言えないけど…… それって、すごく特別だなって思ったんだ
志歩:その感じだと、曲を使ってもらうのはOKしたんだ?
一歌:……うん
一歌:今日の昼頃にTrickTrickでアップする予定って 言ってたから、そろそろじゃないかな
咲希:ほんと!? さっそく検索してみちゃお~っと♪
咲希:アオイさんで、『WITH』……あ、これかな? ショート動画、アップされてるよ!
穂波:本当だ。もう結構再生されてるね
咲希:え~、みんな早すぎるよ! アタシ達も再生しちゃお♪
咲希:えいっ!
志歩:これ……
穂波:すごい……! まるで映画の予告みたい
咲希:わかる! あ、今のミクちゃんの表情、すっごいかわいい~!
志歩:たしかに、すごいな……
志歩:ミク以外にもいろんな人が出てくるけど、 曲に合わせてストーリーっぽい感じになってる?
一歌:うん、Bメロからサビの部分を動画にしてくれてるんだ
一歌:夢に向かって頑張る人達に ミクが寄り添ったり、背中を押したりして。 それで——ここ!
穂波:あ……!
一歌:サビに入った瞬間、ミクがこっちに手を伸ばしてくれるんだ
穂波:本当だ……。 ミクちゃんが画面から飛び出してきたみたいで、 ドキッとしちゃった
一歌:ふふ、だよね!
一歌:ずっと画面の向こうにいたミクと、 初めて目が合ったみたいに感じて——すごい演出だなあって
一歌:……私、このシーンがすごく好きなんだ。 初めてセカイに行った時のことを、思い出すから
志歩:セカイに?
一歌:うん。ミクとルカに出会って…… いろんなものが変わっていった時のこと
咲希:あ……
咲希:それ、アタシもわかるかも!
志歩:たしか、この辺りって、一歌がミクの曲に 出会ったときの気持ちを表現してるんだっけ
穂波:じゃあ、そんな気持ちを感じ取って、 こういう演出にしてくれたのかな
一歌:それもあるのかもしれない、けど……
一歌:もしかしたら……アオイさんも、 同じような気持ちになったことがあるのかも
志歩:え?
一歌:ミクに出会って、変わったことがあって—— その時の自分の気持ちを、 このシーンに込めたのかもしれないなって
一歌:だからこんなに、 動画の中のミクがいきいきしてるんじゃないかな
一歌:……なんて、勝手に想像しすぎかもしれないけど
穂波:一歌ちゃん……
志歩:……まあ、そんなに間違ってない気もするけどね
翌日
レッスンスタジオ
一歌:ふぅ……
咲希:うう~、指がピキピキしてきた……!
志歩:みんな疲れが溜まってきてるし、一旦休憩入れようか。 15分でいい?
穂波:うん。甘いものと飲み物もあるから よければどうぞ
咲希:わ~! ほなちゃん、ありがとー!
志歩:……全然元気じゃん
穂波:今の……一歌ちゃんのスマホかな?
一歌:あ……! たぶん、動画に新しくコメントがついた通知だと思う
一歌:アオイさんのショート動画がアップされてから、 どんどん新しく聴いてくれる人が増えてて……
咲希:いっちゃんの曲、 すごい勢いで伸びてるもんね! 昨日の夜は5万再生くらいだったけど、今は~……
咲希:えっ、もう15万!?
穂波:本当にすごい勢いだね……
一歌:そうだね……。 正直、あんまり実感がないんだ
一歌:(こんな形で広まるなんて、想像もしてなかったけど……)
コメント:『なんか、初めてミクの曲聴いた時のこと思い出した』 『受験の時、めちゃくちゃ支えてもらったっけ。 ミクがいなかったら、あんなに頑張れなかったな……』
コメント:『おすすめで流れてきたから 久しぶりにミクの曲聴いたけど、やっぱ好き!』
コメント:『いつかミクに歌ってほしくて、作曲の勉強中。 この曲聴いて頑張る!』
一歌:……本当に、いろんな人が聴いてくれてるな

第 6 话:届く、繋がる

数時間後
一歌の部屋
一歌:——うん。いい感じ
一歌:今日ミスしたところも、だいぶ掴めてきたな
一歌:(まだ練習したいけど…… さすがに、ちょっと休憩しなきゃ)
一歌:あ……! そういえば、『WITH』のファンアートが投稿されてたって 咲希が何個か送ってくれてたっけ
一歌:どんなのなんだろう——ん?
一歌:DM? 誰から…………
一歌:…………アオイさん……?
一歌:どうしてまた、アオイさんから……!?
一歌:(たぶん、あの動画について……だよね)
一歌:(何かあったのかな。 アオイさんのファンの人から、何か言われたとか……?)
一歌:(どうしよう。私の曲で迷惑かけちゃってたら……)
一歌:(考えすぎかな……。 でも、本当にそうなら……)
アオイ:『先日は、突然のお願いにも関わらず、 動画への曲の使用を快く許可していただき 本当にありがとうございました』
アオイ:『想像していた以上の反響があったようで、 そちらに何かご迷惑をおかけしていないでしょうか……?』
一歌:あ…………
一歌:……そっか。心配して、連絡してくれたんだ
一歌:えっと、『気遣っていただいて、ありがとうございます』……
一歌:『むしろ、アオイさんのおかげでたくさんの人に 聴いてもらえることになって、すごく嬉しいです!』っと……
一歌:わ、もう返信が……えっと——
一歌:あ、『安心しました』って言ってくれてる……
一歌:(……よかった)
一歌:(前にアオイさんから連絡をもらったとき…… びっくりしすぎて、最低限のことしか書けなかったっけ)
一歌:(動画の感想とか、感動したこととか、 ちゃんと……伝えておきたいな)
一歌:『作っていただいた動画を見て、本当に感動しました』
一歌:『特に、ミクがこっちに手を伸ばしてくれる シーンが大好きで』……
アオイ:『こちらこそ本当に、素敵な曲をありがとうございました!』
アオイ:『あの曲を聴いた時、ミクとのいろんな思い出が浮かびました。 初めて出会った時のことや、 ミクのおかげで世界が変わったこと』
アオイ:『この気持ちを何か形にしたくて、 気づいたら夢中で動画を作ってたんです』
一歌:世界が……
一歌:ミクとの出会いで、自分の世界がどんどん 広がっていったのを伝えたかったんだ
一歌:——ミクのおかげで、私の世界は変わったんだよって!
一歌:(……やっぱり、アオイさんも同じ気持ちだったんだ)
一歌:あ、またメッセージが——
一歌:え……?
数分後
一歌:——『はい。機会があれば、 ぜひよろしくお願いします』と……
一歌:……ふう
一歌:どうしよう。まだ、胸がドキドキしてる……
一歌:(アオイさんと、こうやって ミクの話ができるなんて思ってなかったな……)
一歌:(それにまさか、あんなこと言われるなんて——)
MEIKO:『やっほー、一歌!』
一歌:わっ! メ、メイコ? どうしたの?
MEIKO:『一歌の曲のことで、お祝いしに来たんだ。 今って大丈夫?』
一歌:大丈夫だけど……お祝いって?
MEIKO:『さっき咲希から、 一歌の曲がすごいことになってるって聞いてさ』
MEIKO:『有名なクリエイターさんが動画を作ってくれたんだって?』
一歌:あ……うん! そうなんだ!
一歌:さっき、そのクリエイターさん——アオイさんと、 DMで話したんだよ
MEIKO:『え、本当? なんて言ってたの?』
一歌:素敵な曲をありがとうございます、 って言ってもらえたんだ
一歌:そこから、ミクの曲のことですごく盛り上がって。 それで——
一歌:『もしよければ、いつか一緒に作品を作れたら嬉しいです』って
一歌:MVとか、もし自分が手伝えそうなことがあれば…… って言ってもらったんだ
MEIKO:『MV!? すごいね一歌!』
一歌:うん……! びっくりしすぎて、メッセージを二度見しちゃった
一歌:憧れのクリエイターさんから、 一緒に作品を作りたいって言ってもらえるなんて…… 思ってもみなかったよ
一歌:……これも、ミクのおかげだな
一歌:それに、メイコもありがとう
MEIKO:『え?』
一歌:曲をみんなにも聴いてもらおうって思えたのは、 あの時、メイコ達が背中を押してくれたからだよ
一歌:だから——本当にありがとう
MEIKO:『あはは! 私は思ったことを言っただけだよ』
MEIKO:『それに……一歌はミクのおかげって言ってたけど、 ミクだけの力ってわけじゃないと思うよ』
MEIKO:『この曲を作ったのは一歌だし、 アオイさんは、一歌の曲を聴いて心を動かされたんだから』
MEIKO:『一歌の曲に、それだけの力があったってことじゃないかな』
一歌:あ……
アオイ:『あの曲を聴いた時、ミクとのいろんな思い出が浮かびました。 初めて出会った時のことや、 ミクのおかげで世界が変わったこと』
一歌:……そっか
一歌:あの曲を、作ってよかったな
一歌:最初は、自分がただミクの曲を作りたいって…… それしか考えてなかったけど
一歌:こんな形で、誰かに届くこともあるんだって、わかったから
MEIKO:『……よかったね』
MEIKO:『ミクのことが好きな人達に、 たくさん届いてるみたいだし……』
MEIKO:『一歌の曲——もっと広がっていきそうだね』

第 7 话:連鎖

歌い手A:次のコラボ、なに歌おっか? ゆっきー、最近なんか気になるやつある?
歌い手B:それなら、『WITH』はどう? TrickTrickでバズってて話題になってる曲なんだけど
歌い手A:あ、聴いたことある! たしか掛け合いのパートもあるし、 ふたりで歌うにはよさそうかも
歌い手B:でしょー!? じゃあ、パート分けは——
高校生A:——この動画の曲、めっちゃ良くない!?
高校生B:ほんとだ! これ元ネタ、バーチャル・シンガー系?
高校生A:多分そう! この歌ってみた動画のアレンジすっごくいいし 次のダンス動画でやりたくない?
高校生B:いいね、面白そう! どんな振り付けにしよっか?
大学生:うわ……アオイさんの動画、 今回もめちゃくちゃクオリティ高いな
大学生:っていうか、この曲いろんな動画があるんだな……。 こっちはダンス動画か——
大学生:そうだ、このダンスを踊る女の子を 応援するミクがいたら面白そう。ちょっと描いてみようかな……!
数日後
宮益坂女子学園 2年A組
一歌:この人のファンアート、すごい……。 ミクと女の子に片方ずつの翼が生えてて、 ふたりで空を飛んでる——ふふ、すごく楽しそうだな
一歌:(『君がくれた翼で僕はどこまでも行ける』っていう、 『WITH』の詞を拾ってくれたのかも)
一歌:(あ……! こっちの人は、ダンス動画あげてくれてる。 音源は歌ってみたの人のやつかな。すごく楽しそう……)
一歌:(あれ、このイラスト—— ダンスをしてる子を見てるミク、だけど…… もしかして、このダンス動画をイラストにしてるのかな)
一歌:……すごいな……
クラスメイト:——ねえ、星乃さん。 今、ちょっといいかな?
一歌:あ、うん、大丈夫だよ。どうしたの?
クラスメイト:その……星乃さんってもしかして、 今流行ってる『WITH』って曲作ったりしてない?
クラスメイト:サビの辺りの声が、なんか似てるな~って……
一歌:うん、あの曲を作ったのは私だけど……
クラスメイト:わ、やっぱり!? うわ~、すごい! こんな近くにいたんだ……!!
クラスメイト:ちょっと握手してもらってもいい? お姉ちゃんに自慢するから!
一歌:え、えっと……?
クラスメイト:あ、いきなりごめんね……! うちのお姉ちゃんが、バーチャル・シンガーとか大好きでさ
クラスメイト:私はそういうのあんまり詳しくないんだけど、 おすすめされた曲とかたまに聴いてて
一歌:そうだったんだ
クラスメイト:うん! あの曲、すっごく良かったよ! お気に入りのプレイリストに入れてずっと聴いてるもん
一歌:わ、ありがとう! そう言ってもらえて嬉しいな……!
クラスメイト:今、めちゃくちゃ話題になってるよね? 動画サイトの急上昇ランキングにも載ってたし
一歌:私も、ここまで伸びるなんて思わなかったよ。 完全に趣味で作った曲だったから……
クラスメイト:あはは、もっと喜んだらいいのに!
クラスメイト:あ、そうだ。もしよかったら、 おすすめのミクの曲とか教えてくれない?
クラスメイト:他にもいろいろ聴いてみたいんだけど、 お姉ちゃんに聞くと語りだして止まんないから
一歌:うん、任せて!
一歌:ちょっと待ってね、今おすすめのプレイリストを——
穂波:(……一歌ちゃん、楽しそうだな)
穂波:(ミクちゃんの曲が有名になって、 学校で声をかけられることも増えたみたいだし——)
志歩:おはよう、穂波。ちょっといい?
穂波:あ……志歩ちゃん。どうしたの?
志歩:ワンマンのことで相談したくて。 咲希が登校したら、 みんなでちょっと話せないかなって思ったんだけど……
志歩:一歌、忙しそうだな
穂波:ふふ、あの曲がきっかけで、 ミクちゃんの話をしてるみたい
志歩:ああ、なるほど。話題になってから、 よく声かけられてるみたいだしね
志歩:……まあ、今がダメなら放課後でいいや。 練習までに話せれば大丈夫だから
志歩:あんなに楽しそうなのに、割り込むのも悪いしね
穂波:ふふ、わかった。 一歌ちゃんには伝えておくね
志歩:ありがと。 それじゃ、またあとで
クラスメイト:——へえ! ミクの曲って、こんなにかっこいいのもあるんだ! 全然知らなかったなあ……
一歌:ロック系が好きなら、この人の曲もおすすめだよ
一歌:MVのクオリティが高いし、ミクの歌い方もすごい迫力なんだ! 特に最新の曲は——
一歌:あ……
クラスメイト:わ、もうそんな時間!? ごめんね星乃さん、すっごい話し込んじゃって……!
一歌:ううん、私もいろいろ話せて嬉しかったから
クラスメイト:私も! 教えてもらった曲聴いたら、感想言いに行くね!
一歌:うん、ありがとう……!
一歌:……ふふ。クラスの人と、 こんな話できるなんて思わなかったな
一歌:(元々ミクを知ってる人も、知らない人も、 たくさんの人が曲を聴いてくれて……)
一歌:(こうして、いろんな作品ができたり、 新しい繋がりができたりするなんて——)
一歌:(……動画サイトからの通知だ)
一歌:(また誰か、コメントくれたのかな。 えっと……)
一歌:(あれ、新着コメントじゃない……再生数の通知?)
一歌:あ……!

第 8 话:連なりの中心で

数時間後
教室のセカイ
咲希:いっちゃん! 『WITH』、300万再生突破おめでと〜!
みんな:『おめでとう!』
一歌:みんな……ありがとう!
レン:すごい勢いだったけど、 まさかこんな短期間で300万までいくなんてな
リン:う~! 300万になる瞬間、見たかったよ~!
咲希:アタシも! 100万とか200万のときも、 結局見逃しちゃったし……
志歩:正直、ここまで速いとは思ってなかったしね
ルカ:ふふ。次にキリがいいのは、やっぱり500万かしら? 全員で迎えられるといいわね
リン:うん! 495万回くらいから、 みんなで一緒に見ておかなきゃ!
KAITO:……5万回待つの、大変そう……
MEIKO:あはは! でも今の勢いなら、 意外とあっという間かもしれないよ?
リン:そうだ! その前に、お祝いのパーティーやらなきゃ!
一歌:え? でも、みんなにおめでとうって言ってもらえたし 私は十分——
リン:だーめ! こういうのは盛大にお祝いしなくちゃ☆
ルカ:あら、リンってばやる気ね
リン:あったりまえじゃん! だってあたし、お楽しみ委員だし♪
咲希:じゃあじゃあ、ここでインタビューターイム! 見事、300万再生を突破したichiさん! コメントをどうぞ〜♪
一歌:コ、コメント?
穂波:咲希ちゃんも、すっかりノリノリだね
一歌:えっと……。 びっくりしてる、けど……
一歌:ふわふわしてるっていうのかな。 なんだか最近、ずっとこんな感じなんだ
一歌:たくさんの人がコメントしてくれたり、 今までミクに興味がなかった子が聴いてくれてたり——
一歌:なんていうか……想像してなかったようなことが どんどん起きるなって
ルカ:短期間でいろんなことがあったし、 実感を持つのも難しいわよね
ミク:でも、全然不思議じゃないと思う
ミク:この前も言ったけど…… 一歌の想いが込められた、すごくいい曲だったから
MEIKO:そうそう。言ったでしょ、一歌の力だって!
一歌:あ……
一歌:うん……! ありがとう!
一歌:——でもね、嬉しかったのは それだけじゃないんだ
MEIKO:え?
一歌:いろんな人が、ファンアートとか カバー動画を作って投稿してくれたでしょ?
一歌:アオイさんみたいに、ミクが好きっていう気持ちに 共感してくれた人も多くて……
一歌:でも、今回の曲は、それ以外の人にも届いた感じがしたんだ
KAITO:それ以外の人?
一歌:うん。さっき言ったみたいな、 ミクを今まで知らなかった人とか……
一歌:ファンアートを見て、別の作品を作ってくれる人とか。 本当に、いろんな楽しみ方をしてる人がいたんだ
志歩:……それ、一歌は嫌じゃないの?
一歌:え?
志歩:一歌が曲に込めた想いとか、 そういうのを無視してる、ってことでしょ
一歌:……ううん。 嬉しかったよ
志歩:え……
一歌:たしかに、私が曲に込めたものとは 違う印象の作品も多かったんだ
一歌:歌詞とか、歌い方とか、ストーリーも—— 私が考えてたのとは、全然違う解釈のものがあったりして
一歌:でも……それが、すごく面白く感じたんだ
レン:面白かった、か……
一歌:うん。私だけの曲だったものが、 いろんな人のところで形を変えて、また違う作品になってる
一歌:私が想像してなかったような形になってたり、 全然違うような作品に生まれ変わってたりして
咲希:たしかに、自分の曲でそういう風になったら すっごく面白そう!
一歌:うん! ……それでね
一歌:私の曲で絵を描いてくれたり、歌ってくれたりした作品が また違う誰かと繋がって、新しい作品が生まれたりしてたの
一歌:なんていうか……おこがましいかもしれないんだけど、 私の曲でいろんな人が繋がってるのが、嬉しくって……
一歌:すっごく、ドキドキしたんだ……!
ミク:……一歌、目がキラキラしてるね
ルカ:本当ね
ルカ:ずっとミクの曲を聴いて、追いかけてきた 一歌だからこそ——喜びも一際大きいんじゃないかしら
一歌:……うん、そうなのかも
一歌:ミクの曲で、いろんな人が 自分の作品を作るのを見てきたから……
一歌:——こういう繋がり方もあるんだってわかって、 すごく嬉しかったよ
ミク:一歌……
リン:えへへ。 いっちーがニコニコで、あたし達まで嬉しくなっちゃうね〜♪
志歩:え? ああ……うん、そうだね
リン:え〜、しほっち反応薄くない?
志歩:別に薄くないでしょ。 私達は、学校でもお祝いしたんだし
志歩:それより、そろそろ練習の時間じゃない?
穂波:あ……そうだね! みんな、準備しよっか
一歌:本当だ。ごめんね、話すのに夢中になっちゃって……。 すぐ用意するよ
KAITO:志歩、どうかした?
志歩:いえ。なんていうか——
志歩:一歌、すごく楽しそうだなって
一歌:——お待たせ志歩! いつでも始められるよ
志歩:あ……。 じゃあ、始めようか。セトリの1曲目から——
KAITO:…………