活动剧情
スクランブル・ファンフェスタ!
活动ID:36
第 1 话:ファンフェスタ!
放課後
宮益坂女子学園 屋上
遥:みんな、今日も見てくれてありがとう! 次が最後のコーナーだよ
コメント:『え~!もっと見たい!』 『今日も楽しかった』 『次のコーナー何?』
愛莉:次は…… 『モモジャンコメント返しコーナー』よ!
みのり:みんなのコメントにできる限り答えたい! でも配信中には答えられなかったコメントも いっぱいあると思うの!
みのり:だから、前の動画を見返して、 気になったコメントをどんどん拾っていこう! っていうコーナーだよ!
コメント:『わー嬉しい!』 『神コーナー』 『拾ってもらえるかな~』
遥:前回までで拾えなかったコメントが多かったのは、 やっぱり小学校からの配信かな
雫:あの時は、みんな子供達と遊んでいたから コメントを見る暇もなかったものね
遥:『愛莉ちゃんの特別ライブ感動した』 『桃井愛莉、最高!』っていうコメントが たくさんあったね。みんな、ありがとう
愛莉:ふふっ、楽しんでもらえたみたいで何よりだわ!
コメント:『ハッピーエブリデイも、アイドルの愛莉も良かった』 『愛莉ちゃんのソロライブまた見たい~!』
みのり:うんうん! わたしも愛莉ちゃんのソロライブを見て、 すっごく元気をもらったんだ!
みのり:もう1回、愛莉ちゃんのライブ見たいな~!
愛莉:こら、アンタは配信する側でしょうが
みのり:そうだけど~!
コメント:『みのりはわかってるな』 『あれは愛莉に惚れるのも仕方ない』 『アイドルオタクだw』
雫:うふふ、みんなもみのりちゃんみたいな気持ちに なってくれたみたいね
愛莉:そこまで喜んでもらえたなら アイドル冥利に尽きるわ
愛莉:みんな、ありがとね!
遥:ふぅ。 今日の配信も無事に終わったね
雫:ええ、楽しかったわ♪
雫:それにしても、やっぱり愛莉ちゃんのソロライブ、 とっても人気みたいね
遥:そうだね。小学校の配信から結構経つのに、 配信するたびにコメントがつくし
遥:みんな、それほど愛莉のライブを見て感動したんだろうね
愛莉:なんだかちょっと照れるわね……
みのり:だって本当にすてきだったもん、あの時の愛莉ちゃん!
みのり:わたしもいつか、あんな風にステージに立ちたいなあ……
遥:ふふ、みのりならいつかできるよ
みのり:ありがとう、遥ちゃん……! 早くそうなれるように、がんばらなくちゃ!
みのり:(でも……)
愛莉:♪ ~~~~! ~~~~!
愛莉:みんなも一緒に! 手を上にあげて振るわよ~!
みのり:(もし、ひとりでステージに立ったら、 あの時の愛莉ちゃんみたいに かっこよく歌ったり、踊ったりできるのかなぁ……)
翌日
みのり:はあ……
こはね:みのりちゃん? どうしたの? 何か悩みごと?
みのり:あ、ごめんね! 3人でごはんを食べる日なのに ぼんやりしちゃって……!
一歌:別にいいよ。 お弁当のおかずを交換してただけだから
一歌:それより、何かあったの?
みのり:えっと……実は最近、一緒にアイドルをしているみんなに 全然追いつけてないなあって思ってて
こはね:そうなの……?
みのり:うん、みんなはひとりでステージに立ったことがあって、 今もファンのみんなに希望を届けてるけど……。 わたしは全然だなあって
みのり:今は配信で前よりも話せるようになったし、 練習でもいっぱい踊れるようになってるなって思うけど、 ステージ上だとみんなに支えてもらってばっかりで
みのり:……歌もダンスもまだまだだから、 みんなに早く追いつきたいなって思ったんだ
こはね:みのりちゃん……
こはね:でも……わかるかも。 私もチームの中でひとりだけ、音楽の経験がなかったから
こはね:みんなの足を引っ張っちゃってるんじゃないかって、 必死に練習してたんだ
みのり:そうだったんだ……
一歌:私もみのりの気持ち、わかるな
一歌:最近、初めてライブをしたんだけど、 全然思ったように盛り上げられなくて。 ……まだまだだなって思った
一歌:だから、うまくなりたいって気持ち、よくわかるよ
みのり:こはねちゃん、一歌ちゃん……
みのり:……悩んでるのって、わたしだけじゃなかったんだ
一歌:そうだね。 意外とみんな、同じようなことを考えてるかも
こはね:だから、どうすればいいのか一緒に考えてみようよ
みのり:うん……! ありがとう!
みのり:ねえ、ふたりはいつもどんな練習をしてるの?
こはね:私は少し前まで、ライブハウスとか 路上でひとりで歌う練習をしてたよ
みのり:えっ、ひとりで!? それってすっごく緊張するんじゃ……
こはね:うん、最初はすごく緊張したよ。 でも、私はみんなの中で一番経験が少なかったから
こはね:1日も早く、みんなと一緒に並んで歌いたいなって思って がむしゃらに練習してたんだ
みのり:そうだったんだ……。一歌ちゃんは?
一歌:私もひとりで路上ライブしてるよ
一歌:最初は、志歩のレベルに追いつくために もっと歌がうまくなりたいと思って始めたんだけど……
一歌:でも、人前で歌う練習って それでしか得られないものもあるから、 すごく大事だなって思った
みのり:そうなんだ……。ふたりとも、すごいね
みのり:わたしも、いつも遥ちゃん達に フォローしてもらっちゃってるし……。 ひとりで歌う練習しようかな
みのり:でも、どこで歌うのがいいんだろ。 ふたりみたいに、やっぱり路上かな?
こはね:うーん……どこがいいんだろう。 やっぱり、本番に近い場所で練習するのがいいよね
みのり:じゃあ、ステージがあるところ?
一歌:ライブハウスとか?
こはね:私が行ってるところは…… アイドルが歌うようなところじゃないかも
一歌:私の知ってるところも……ちょっとイメージできないかな
みのり:うう……。 どこかいいところないかなぁ
こはね:アイドルが歌うようなステージがあって、 お客さんが見てくれるところ……
一歌:あ、それなら——
一歌:バーチャル・シンガーファンフェスタはどうかな
みのり:バーチャル・シンガーファンフェスタ?
一歌:うん。……ほら、これ。 毎年この時期にやってるバーチャル・シンガーの感謝祭だよ
一歌:結構大きなイベントなんだけど、 バーチャル・シンガーに関わる曲をやってる人なら 誰でも参加できるんだ
こはね:わあ……本当だ。 曲を作ってるクリエイターとか、ダンサーとか アーティストも参加してるんだね
一歌:うん。今、アマチュアの歌い手を募集してるみたいだから、 こういうのに参加してみるのもいいのかなって
みのり:すっごく楽しそう! 大好きなミクちゃんのイベントだし、参加したいな~!
こはね:私も、ちょっと興味あるかも
みのり:え、こはねちゃんも?
こはね:うん。私が今のチームで歌うようになったのも、 バーチャル・シンガーの曲がきっかけだし……
一歌:そうなんだ……
一歌:あ、あのさ。もしよければ、 みんなでファンフェスタに参加してみない?
こはね:みんなで……?
一歌:うん。実は私、このイベント毎年見てたんだ
一歌:ミクが好きだからって理由なんだけどね。 バーチャル・シンガーの曲をステージで歌う人達は キラキラしてて、本当にすごいなって思いながら見てた
一歌:昔は眺めてるだけだったけど……。 今なら——今の私なら、ステージの上で歌えるかもって 思ったんだ
一歌:だ、だから……、 みんながよければ一緒に参加したいなって
みのり:一歌ちゃん……
みのり:うん、やろう! わたしも参加したい!
こはね:わ、私も……!
一歌:え、本当?
こはね:うん……! 今ならできる気がするって気持ち、 なんとなくわかる気がする
こはね:だから私も、参加してみたいな……!
一歌:ありがとう、ふたりとも。 じゃあさっそく申し込みを——って、 その前にグループのみんなに相談しなきゃだよね
こはね:あ、そうだね。 私もチームのみんなに聞いてみるよ
みのり:わたしも!
みのり:でも、みんなでイベントに出られたら、 とっても楽しそうだね!
みのり:(バーチャル・シンガーのファンフェスタかぁ……! いつもミクちゃんにはお世話になってるし、 わたしもこのイベントで歌ってみたいな……)
第 2 话:みんなで出よう!
ステージのセカイ
愛莉:へ? バーチャル・シンガーファンフェスタに出たい?
みのり:うん! アマチュアの枠がまだあいてるみたいなんだ!
みのり:それで、参加したいな~って思ってるんだけど……。 どう、かな?
遥:いいんじゃないかな。 人前で歌うこともいい経験になると思うから
愛莉:まあ、そうね。 いきなり言い出すからびっくりしたけど……
雫:でも、急にどうしたの?
みのり:えっと……。 愛莉ちゃんのステージがすてきだったなあって思って
愛莉:わたしの?
みのり:うん! 小学校でやったソロライブの時の愛莉ちゃん、 すっごくキラキラしててすてきで……。 わたしも、あんな風に踊りたいなって思ったんだ!
みのり:でも、今のわたしは歌もダンスも全然だし……。 みんなにフォローされてばっかりだから、 ひとりでもステージに立てるようにならなきゃって思って
遥:みのり……
みのり:だから、ファンフェスタに参加して もっともっと成長したいんだ!
雫:そうだったのね……
ルカ:ふふっ。ひとりでステージに立てるように、って 練習するのはすごく立派だと思うわ♪
愛莉:そうね。……ま、しょっぱなから挑むには ファンフェスタは規模が大きいと思うけど
みのり:や、やっぱりそうかな……!?
遥:毎年たくさんの人が集まるんだよね
愛莉:そうそう。そこらのアイドルイベントよりも お客さんが来るって聞いたことあるわ
みのり:ひょ、ひょえ……
ミク:ふふっ、でも、チャレンジしてみるのは大切だと思うよ
レン:僕もそう思うな。 それに、みのりちゃんならできそうな気がするんだ
みのり:ほ、ほんと……!?
愛莉:もう、現金ねえ
愛莉:でも、ステージに立つなら みーんなを笑顔にできるようにがんばりなさいよ
雫:ええ。頑張ってね、みのりちゃん!
みのり:ありがとう、愛莉ちゃん! 雫ちゃん……!
遥:みのり、頑張ってきて
遥:でも、無理はしちゃだめだよ。 頑張りすぎて倒れちゃったら元も子もないからね
みのり:うん、ありがとう遥ちゃん!
リン:がんばってね、みのりちゃん!
MEIKO:応援してるわよ!
みのり:うんっ!
みのり:よーし、イベントに向けて もっともーっとがんばるぞー!
ストリートのセカイ
crase cafe
杏:ファンフェスタ? それってどんなイベントなの?
こはね:友達が教えてくれたんだけど、 ミクちゃんに関わるクリエイターさんや 歌い手さんが参加するイベントなんだって
こはね:アイドルをやってる友達がそれに参加するんだけど、 私も、バンドをやってる友達と参加したいなって思ってるんだ
レン:へぇ~、おもしろそうじゃん!
リン:でも、どうしてそのイベントに参加しようって思ったの?
こはね:うん、もっと音楽の幅を広げたくて
冬弥:音楽の幅?
こはね:臨海学校に行った時、班の子達と一緒に ミュージカルの曲を歌ったんだ
こはね:やっぱりいつもと違って難しかったんだけど……。 でも、新しい発見もできたりして、 自分でもちょっと成長できたかもって思ったの
こはね:だから今回も、何か新しいものを 掴めるんじゃないかなって思って
杏:そっか……
こはね:それにね——
こはね:私が初めて音楽に興味を持った曲が、 リンちゃんとレンくんの曲だったでしょ?
こはね:杏ちゃんが歌うあの曲がなかったら、 私は音楽に出会えてなかったから……
こはね:だから、その感謝って意味でも、 イベントに出てみたいなって思ったんだ
杏:こはね……
ミク:いいんじゃない? こはねの言うとおり、別の環境じゃないと 得られない経験もあるだろうし
MEIKO:そうね。 新しいことに挑戦していくのは 大事なことだと思うわ
彰人:オレもかまわねえよ。 違うことに挑戦する重要さは このあいだの夏祭りでも感じたしな
冬弥:ああ。 違う相手と歌う、というのもなかなかある機会じゃないからな。 挑戦してみるのもいいと思う
KAITO:ふふ、ふたりはオッケー、っと! よかったね、こはねちゃん!
こはね:はい! ありがとう、東雲くん、青柳くん!
ミク:杏はどう?
杏:え? あ……
杏:——もっちろん、いいよ! ファンフェスタでも最高の歌、期待してるからね!
こはね:うん! ありがとう、杏ちゃん! 私、頑張るね!
シブヤの公園
寧々:……へぇ、バーチャル・シンガーの感謝祭、か。 それに星乃さんは出るんだね
一歌:うん。今回は私と、グループは違うけど 歌をやってる学校の友達と3人で出ようって話してるんだ
寧々:そうだったんだ
寧々:……ファンフェスタ、か
寧々:(……わたしも、夢のために もっと歌の練習をしないと——)
寧々:ねえ、星乃さん。 それって、まだ空きがあったりする?
一歌:え、多分大丈夫だと思うけど……。 もしかして、草薙さんも出るの?
寧々:うん。その、夢のためには必要かな、って思って……
寧々:わたしも、もっとうまくならないといけないし、 ソロで歌う経験も必要かなって思って
一歌:そっか……。うん、いいと思う
一歌:そうだ、今度みんなで一緒に練習しない? みのりやこはねのこと、草薙さんに紹介したいんだ
寧々:えっ、う、うん……。 うまく話せるか、わかんないけど……
一歌:大丈夫だよ。みんないい子だから
寧々:わ、わかった……。 じゃあ、お願い
寧々:(星乃さんの友達か……。どんな子なんだろう)
寧々:(会うの、少し楽しみだな)
第 3 话:聴きに行きたいな
奏の部屋
奏:…………
奏:——ふぅ。ラフはこんな感じかな
奏:あとはみんなの意見を聞いて 細かいところを詰めていこう
奏:そろそろ次の曲も考えておかないと。 この曲が完成したらすぐに作曲に入れるように
奏:…………
まふゆ:よかった、と思う
奏:(あの時、ほんの少しだったけど……まふゆの表情が変わった)
奏:(まふゆのことは、まだ救えてないけど——)
奏:……作り続けていれば、いつか救うことができるよね
奏:(そのためにはもっといろいろなアプローチで 曲を作っていけるようにしないと)
奏:……だとすると、もっといろいろな曲を 聴いたほうがいいのかな
奏:最近はずっと曲作りに専念していたから、 新しい曲も追えてなかったし——
奏:久々に動画サイトを見てみよう
奏:えっと、音楽カテゴリーは……あれ?
奏:え……あのクリエイターさんの新着動画が来てる……? でも、この人って引退したはずじゃ……
奏:……そっか。この人、活動再開したんだ
奏:……新しい曲もいいな。 引退の時に動画を全部消してたから、 もう聴けないと思ってた
奏:……あれ? 投稿者コメントに続きがある……
奏:えっと…… 『突然のお知らせですが、 次のファンフェスタに参加予定です』……?
奏:ファンフェスタ……。 そんなのがあるんだ……
誰もいないセカイ
瑞希:えっ!? ファンフェスタに行く!?
奏:う、うん……。 だめだったかな
絵名:いや、ダメじゃないけど……。でも、どうして?
奏:ずっと活動休止してたクリエイターが参加するから、 その人の曲を聴きに行きたいんだ
まふゆ:……わざわざ行かなくても、家で聴けるんじゃないの
奏:その人、活動休止する時に動画を全部消しちゃったんだ。 CDも出してないし、音源を聴けるところが今はほとんどなくて
リン:ふうん、そうだったんだ
瑞希:でも、人混み嫌いな奏が行きたいっていうのは 珍しいよね
絵名:そんなにこの人の曲が好きなんだ?
奏:あ……うん。 それもあるんだけど
ミク:…………?
奏:夏祭りでライブを見た時、 外に出て音楽を聴きに行くっていうのもいいなって思ったから
絵名:あ、彰人がライブイベントに出てたやつか
瑞希:たしかに、弟くんもそうだけど いろんなアーティストが出てて楽しかったよね~!
奏:うん。体全体が音に包まれてる感じで、 すごく気持ちよかった
まふゆ:音に包まれてる……
ルカ:まふゆはそのライブを見てどう感じたの?
まふゆ:……わからないけど、悪い気分じゃなかったと思う
ルカ:そう。悪くないのなら、よかったわね
MEIKO:…………
絵名:あ、今調べたんだけど、 ファンフェスタの会場って屋内なんだね
絵名:これなら前の野外ステージより、 気軽に見れるんじゃない?
奏:うん、そこまで疲れなさそうだから わたしでも行けそうだなと思った
絵名:ふふ、いいんじゃない? 楽しそうだし、どうせならみんなで行こうよ
奏:……え、みんなで? いいの?
絵名:いいに決まってるでしょ。 瑞希も行くよね?
瑞希:え? ボクも?
瑞希:……まあ、せっかくの機会だしね! 奏も珍しく外に出ようとしてるし、ボクも行こっかな!
絵名:それじゃ、決まりね! 瑞希も参加、っと!
瑞希:もちろんまふゆも行くよね?
まふゆ:私が行く意味はあるの?
絵名:意味って……。 そこまで深く考えなくても、ただ行って 楽しくライブを見ればいいじゃない
まふゆ:楽しく……
まふゆ:前にライブを見た時は、楽しいかどうかわからなかった
奏:…………
瑞希:うーん……。 あ、じゃあこう考えてみたらどうかな?
瑞希:いろんな曲を聴いて、感じるうちに 本当のまふゆが見つかるかもしれないって!
まふゆ:本当の私が……?
瑞希:うんうん! 今はわかんないかもしれないけどさ。 このあいだも奏の曲で笑えたわけだし!
瑞希:いろんな音楽を聴いてるうちに、 好きなものとか苦手なものとかも見えてくるかもじゃん?
瑞希:そしたら、本当の自分を見つけるヒントになるかもって!
まふゆ:…………
瑞希:ね、どうまふゆ? 行く気になった?
絵名:あんたねえ……。 いくらなんでもそう簡単に——
まふゆ:行く
絵名:——は? 本気!?
まふゆ:本当の自分が見つかるかもしれないなら
瑞希:よーっし! 決まりだね♪
瑞希:みんなで一緒に行こ、奏!
奏:……ありがとう、みんな
ミク:奏
奏:……え、どうしたの? ミク
ミク:楽しんできてね
奏:……うん、ありがとう
第 4 话:呼応する想い
シブヤの公園
一歌:草薙さん。紹介するね。 この前話した、今度ファンフェスタに参加する 友達のみのりとこはねだよ
みのり:花里みのりです! よろしくね、寧々ちゃん!
寧々:え、う、うん……。 草薙寧々です。よろしく……
こはね:えっと、小豆沢こはねです……! 普段はストリートの音楽をやってます
寧々:よ、よろしく……。 ていうか、あなたってもしかして……
こはね:はい……! まさか一歌ちゃんの知りあいが 草薙さんだなんて思わなかったな……!
一歌:あれ? もしかしてふたりって知りあいなの?
こはね:うん! フェニックスワンダーランドで 草薙さん達のショーをよく見てるんだ……!
こはね:でも、こうしてちゃんと話すのは初めてだから、 すごく嬉しいな……!
寧々:そ、そこまで喜ぶことないと思うけど……
みのり:えへへ、なんだかすてきだね!
一歌:ふふ、そうだね
寧々:えっと……小豆沢さんと花里さん、だよね。 改めて、よろしく
みのり:よろしくお願いしまーす!
寧々:花里さんは……アイドルなんだっけ
みのり:うん! みんなに希望を届けられるような アイドルを目指してるんだ!
みのり:寧々ちゃん、わたしとも仲良くしてくれると嬉しいな!
寧々:え、あ、うん。こちらこそ……
みのり:わーい! ありがとう、寧々ちゃん! ファンフェスタ、一緒にがんばろうね!
寧々:そ、そうだね……
寧々:……なんていうか、すごいコミュ力。 さすがアイドルというか……
一歌:うん、すごく明るいよね。 一緒にいると元気が出るっていうか
こはね:それにね、みのりちゃんはすごく頑張り屋さんなんだよ。 アイドルグループで活動してるんだけど、 その中でひとりだけ未経験で頑張ってるんだ
一歌:ファンフェスタに出るのも、アイドルとして成長して 他のみんなに追いつきたいからなんだって
寧々:へえ……
みのり:えへへ……。 みんなとステージに立つと、つい甘えちゃうから
寧々:……そこまで頑張れるなんて、すごいね
みのり:そんなことないよ! アイドルになるのが、ずっとわたしの夢だったから 今は、とにかくがんばって成長したいんだ!
みのり:それに他のみんなも、たくさん練習してるし 経験もたくさん積んでるし……!
みのり:わたしも、早くみんなに追いつかなきゃ!
一歌:うん、頑張ろう。 私も何かできることがあれば協力するよ
こはね:私も……!
寧々:あ、わたしも……。 アイドルとか全然知らない世界だし、 できることは少ないと思うけど……
寧々:花里さんを見てると、なんだかわたしも 頑張ろうって思えるから。 ……一緒に、頑張りたい
みのり:あ、ありがとう……!
みのり:よーし、みんなでがんばって ファンフェスタのステージ、成功させよう!
みんな:『おー!』
こはね:じゃあ、さっそく練習しよっか。 アイドルの練習って、何が必要なの?
みのり:えっと……。歌もそうだけど、 振り付けを考えてからダンスの練習もして……。 うう、やることがたくさんあるよ~!
一歌:そっか、アイドルだからダンスが必要なんだよね
みのり:うん。いつも振り付けを考えてくれてるのは 遥ちゃんや愛莉ちゃんだから、 自分でいちから全部考えるのは初めてなの
みのり:今回はできるだけひとりでがんばりたいんだけど、 ……やっぱり振り付けを考えるのは難しくて なかなか進まないんだ
一歌:そうなんだ……。 私も力になりたいけど、ダンスはやったことないな
こはね:私はパフォーマンスで少しだけ……。 でも、教えられるほどじゃないかなぁ
こはね:あ、そうだ! 草薙さんはショーをやってるから踊れるよね
寧々:うん、まあ、少しは……
みのり:ほ、本当!?
寧々:う、うん。ショーステージのダンスだから、 アイドルとは少し違うかもしれないけど……
寧々:それに、わたしが振り付けを考えてるわけじゃないから。 相談するなら類……あ、演出家なんだけど、 そっちに聞いてみるといいかも
みのり:そうなんだ……
みのり:じゃあ、もしよければ 教えてもらいたいんだけど……いいかな?
寧々:うん、多分大丈夫。 みんなそういうの好きそうだし
みのり:わあ……! ありがとう、寧々ちゃん!
こはね:あ……あの、草薙さん。 よければなんだけど、私もその練習に参加してもいいかな?
一歌:あ、じゃあ私も……! 草薙さんが普段どんな感じで練習してるのか、見てみたいな
寧々:わ、わかった……。 わたしの練習は参考になるのかわかんないけど……
寧々:みんなに、3人のこと話してみるね
みのり:うう、ありがとう、寧々ちゃん! 振り付けはなんとかなりそう……!
みのり:あとは歌だけだけど……。 いつもの自主練だけで大丈夫かな……
こはね:あ、歌だったら私のチームの子達、みんなうまいんだ
こはね:もしかしたらアドバイスしてくれるかもしれないし、 練習を見てもらえないか聞いてみるよ
みのり:わ、本当!?
こはね:うん。ふたりはどうかな?
一歌:もし大丈夫なら、参加したい……!
寧々:わたしも。 アドバイスをもらえる機会ってあまりないし……
こはね:うん! じゃあちょっと聞いてみるね!
こはね:練習に参加するなら早いほうがいいよね。 もし大丈夫そうなら、3日後にある練習日に一緒にやろう!
寧々:わたしのほうは4日後かな……。 練習に参加するなら、そっちのほうが先になりそう
一歌:うん、わかった。 ふたりとも、ありがとう!
みのり:よろしくお願いします!
みのり:(アイドルじゃない練習って初めてだなあ。 みんな、どんな練習をしてるんだろう?)
第 5 话:初めての合同練習
数日後
シブヤの公園
みのり:はじめまして! こはねちゃんの友達の花里みのりです! 今日はよろしくお願いします!
一歌・寧々:『よろしくお願いします!』
杏:うん! こはねから話は聞いてるよ。 みんなと会えるの、ずっと楽しみにしてたんだ!
杏:今日は一緒に練習、頑張ろうね!
彰人:言っとくが、オレは何も教えねえぞ。 いつもどおり練習するだけだ
みのり:ひゃ、ひゃい……!
寧々:(うわ、二重人格の人だ……。今日はこっちの人格なんだ)
彰人:……何見てんだよ
寧々:な、なんでもない
杏:ちょっともう、ガンつけないでよねー
こはね:大丈夫だよ。 東雲くんはちょっと怖そうに見えるけど、 本当は優しいから
彰人:おい、適当なこと言ってんじゃねえぞ
こはね:え、でも……
冬弥:彰人はああ言っているが、俺も小豆沢と同意見だ。 仲間想いだし優しい人間だと思う
冬弥:だからふたりとも怖がらなくていい
寧々:そ、そうなんだ……
彰人:ったく……
冬弥:それにしても驚いたな。 小豆沢の友人というのは星乃さん達のことだったのか
一歌:うん。前に路上ライブで会ってから、 一緒にお昼を食べたり、歌の練習をするようになったんだ
杏:あれ、ふたりって知りあいなの?
冬弥:ああ、司先輩の妹さんがバンドメンバーにいて、 その関係で知りあったんだ
彰人:あいつか……
みのり:みんな、結構知りあいが多いんだね!
一歌:たまたまだけどね
杏:そういえば、みのりちゃんはアイドルやってるんだっけ? どんな活動してるの?
みのり:あ、うん! MORE MORE JUMP!ってグループで、 今はネットで配信したりしてるよ!
みのり:この前は初めて小学校に行って、 子供達と遊んだり、ライブしたりしたんだ!
杏:へえ、おもしろそう!
杏:あれ? でも、MORE MORE JUMP!って…… 遥——桐谷遥がいるところ?
みのり:うん、そうだけど……
杏:あ、やっぱり!
一歌:桐谷さんのこと知ってるの?
杏:うん、昔からのライバルっていうか、友達かな
みのり:えっ!? 昔からってことは、もしかして遥ちゃんとは 幼馴染みなんですか!?
みのり:いいなあ……
杏:あはは、そんな大したものじゃないけどね
杏:でも、そっか……。 じゃあみのりちゃんが、遥の言ってた……
みのり:わたしが?
杏:ううん、なんでもない!
杏:そうだ、あとで昔の遥のこと 聞かせてあげよっか
みのり:えっ、昔の遥ちゃん……!? はい! ぜひお願いします!
こはね:ふふ、みのりちゃんってば……
彰人:おい、そろそろ始めるぞ
杏:あっ、そうだね! みんな準備はいい?
寧々:う、うん……!
みのり:がんばります!
冬弥:じゃあ、どんな雰囲気でやっているか掴んでもらうためにも 初めは見学してもらって、途中から合流してもらう形に できればいいかと思うんだが、どうだろう
一歌:うん、大丈夫
彰人:それなら、始めるぞ
こはね・杏:『うんっ!』
彰人・冬弥:『——! ————!』
こはね・杏:『————! ——! ————!!』
寧々:……!
一歌:(すごい、肌がびりびりするくらいの迫力……!)
みのり:わああ……!
みのり:臨海学校の時も聴いたけど、 こはねちゃん、やっぱり歌うまいなぁ……
みのり:(でも、こはねちゃんだけじゃなくて、 他のみんなもすっごくうまい……!)
杏:♪——……
杏:ふぅ、こんな感じかな
寧々:……す、すごかった
一歌:うん……! すごい迫力だね
杏:あはは、ありがと。 んー、でもまだちょっと気になるところはあるかな
みのり:ええっ!? 今の、すごく上手に聴こえたのに……!
彰人:このくらいで満足できるかよ。 まだ上には上がいるんだぞ
冬弥:ああ、そうだな
冬弥:白石はサビ手前で走りがちだ。 小豆沢が引きずられてリズムがズレるから気をつけたい
杏:あ、ごめーん! 気持ちよくってつい!
冬弥:彰人は小豆沢のフォローに入ってくれたが、 それもあって次のパートに出遅れてしまった。 このあたり、気をつけてほしい
彰人:おう、わかった
杏:冬弥はベースがすごく安定してるけど、 4人で合わせた時はもうちょっと声張ったほうがいいかもね
冬弥:ああ、そうだな。 声量を上げられるようにしよう
寧々:なんていうか、すごいストイック……。 うちの練習と全然違う
みのり:なんだか新鮮だね!
杏:じゃ、次はみんなでやってみよっか! ……って言っても、初めて歌う曲だとわかんないよね
冬弥:だったら、ファンフェスタで歌う予定の曲を 歌ってもらうのはどうだ?
こはね:うん、そうだね!
一歌:じゃあ、いくよ
一歌:————♪
彰人:おい、全然声が出てねえぞ。 それじゃ後ろの客に届かねえだろ
杏:遠慮しなくていいからね!
一歌:わ、わかった! えっと……
一歌:♪————! ♪————!!
杏:いいじゃん、いいじゃん! その調子で頑張って!
一歌:(東雲くん、言葉とか雰囲気は怖いけど、 歌をよく聴いて欠点をしっかり指摘してくれる)
一歌:(この感覚……志歩に教えてもらう時に似てるな)
寧々:♪~~~~……!
杏:へえ……! すっごく綺麗な高音!
冬弥:ああ、音程も表現もいい。 もう少し力強く声を出せれば、 もっと観客を巻きこめるはずだ
彰人:あとは花里か……
みのり:——♪ ……っ、——♪ ——、——……♪
彰人:ストップ。 遅れただろ、今
彰人:遅れたあとも引きずってて、気持ちも歌も取り返せてねえ。 ミスったんならそのあとのパートでカバーしろ
冬弥:リズムも少しズレていたな。 慌てず落ち着いて周りの音を聴くといい
杏:でも、明るくて元気になれる歌声だよね! 喉に力を入れるんじゃなくてお腹を使ってくと もっとよくなるかもよ!
みのり:は、はいっ!
みのり:(すごい、少し歌っただけでいっぱいアドバイスがくる……! こはねちゃん、この中で歌ってたんだ……!)
みのり:(でも、わたしももっとうまくなりたい……! アドバイスされたところ、直せるようにしないと!)
こはね:みのりちゃん、大丈夫? 大変だったら無理しないでね
みのり:ありがとう! でも、全然大丈夫だよ! だから、もう1回やらせてください!
杏:よーし、それじゃあ今日の練習はここまでにしようか! みんな、お疲れさま!
みのり・一歌:『ありがとうございました!』
みのり:すっごく勉強になったよ! 今日だけで歌が何倍もうまくなった気がする!
彰人:そりゃ大げさだろ
一歌:でも、みのりの気持ちわかるな。 普段の練習だと気づけないところもたくさんあったし
寧々:う、うん。みんなありがと……
冬弥:得るものがあったようでよかった。 ファンフェスタの当日が楽しみだな
杏:うんうん! 私達応援に行くから頑張ってね!
彰人:は? オレもかよ
杏:当たり前でしょー。 こはねだって出るんだし!
杏:みんな! ファンフェスタまで頑張ってね!
みんな:『うんっ!』
第 6 话:なりきって踊ろう!
フェニックスワンダーランド
ワンダーステージ
ミク:『なになに~? みんな何見てるの?』
リン:『あのね、今日はね、寧々ちゃんのお友達が 練習しに来てるんだって!』
レン:『どんな子なんだろ~! ボクも見たーい!』
MEIKO:『こらこら、邪魔にならないように 静かに見てるのよ!』
リン・レン:『はーい!』
司:本日はワンダーランズ×ショウタイムの練習にようこそ! 紹介しよう、オレが座長の天馬——
えむ:わーい! こはねちゃんだー! わんわんわんだほーい!
こはね:えむちゃん、ひさしぶり! ワンダーステージでこうやって話すの、初めてだから なんだか変な感じだね……
司:ぐ、この流れ、前も経験したことがあるぞ……
寧々:まあ、紹介するも何も 小豆沢さんと星乃さんはわたし達のこと知ってるし……
類:そうだね。 星乃くんは以前僕達のショーを見にきたことがあるし、 小豆沢くんは僕達のファン1号だしねえ
一歌:えっと、皆さん、おひさしぶりです
こはね:今日はよろしくお願いします……!
司:うむ! 今日はダンスの指導を、ということだったな! 大いに歓迎するぞ!
司:それよりも寧々! イベントに出るなら出るでどうして言わない!
司:いきなり言われた言葉が 『ファンフェスタに参加する友達と練習させてほしい』で 驚いたぞ!
寧々:だって言ったらどうせ見に来るでしょ
司:当たり前だ! スケジュールはおさえるし、場所も調べるぞ! ステージに届くような応援方法も考える!
えむ:寧々ちゃんが困った時に しゅばばばばーってステージに行けるように、 ちゃんと準備運動もしておくよ!
寧々:……そういうところだってば
寧々:じゃあ紹介……って言っても、 この中で初対面なのって花里さんだけか
寧々:えっと、この子が花里みのりさん。 アイドルをやってるんだ
みのり:はい! 花里みのりです! 今日はよろしくお願いします!
司:ああ! オレは座長の天馬司だ、今日はよろしくな
みのり:はい! えっと、咲希ちゃんのお兄さんなんですよね!
司:おお、咲希の友人だったか! これからも咲希のことよろしく頼む!
みのり:はい! お兄さん、今日はよろしくお願いします!
司:ああ! それで、このふたりがえむと類だ!
えむ:わんわん、わんだほーい! 鳳えむだよ! よろしくね、みのりちゃん!
類:はじめまして、神代類です。 今日はよろしくね
みのり:はい! よろしくお願いします!
司:それで、3人は今日ダンスを教えてほしい ということだったな
司:ただ、オレ達のダンスは演技に付随するものだから、 台本を読んでそれに合わせて踊る、という形になるがいいか?
みのり:はい!
司:うむ、いい返事だ! それでは、さっそく台本を配ろう
類:今回はショーを一緒にやってもらおうと思ってるんだ。 あ、もちろん台本を読みながらでいいからね
一歌:わ、私達がショーを……?
司:ああ、教えるにしても、 オレ達がやっている方法がいいと思ってな。 では、準備ができ次第始めるぞ!
類:……そして、王子と会っていたことが露見した 寧々演じる姫は地下牢に閉じこめられてしまう
類:そこに星乃くん演じる魔法使いと、 小豆沢くんと花里くんが演じる使い魔が現れて、 姫を救い出すんだ
みのり:ふむふむ……
類:その場面で踊るシーンを作ろうと思うんだけど、 花里くんだったらどんな動きがいいと思う?
みのり:えっ!? えっと……お姫さまを救い出すんだから、 今から行くよー!って気持ちで踊るとか?
類:うん、いいねえ! それなら、その感情を表すために ステップを入れてみるのはいいかもしれないね
みのり:なるほどー! じゃあ、ここはツーステップにして……
一歌:へえ……。ああいう風にダンスを作っていくんだ
こはね:すごいね……!
寧々:いつもは、最初類が形を作っちゃって、 みんなで合わせながら直していくのが多いんだけどね
司:花里が振り付けの仕方を覚えたいと言っていたから、 あいつなりに教えているのかもしれんな
えむ:さすが類くんだね☆
寧々:うん……
類:では、実際に演じながらやってみようか
司:おう、やるぞ!
寧々:『このままでは王子に会うこともままならない……。 一体どうしたら……。あら、あなた方は……?』
一歌:『ひ、姫。私でよければ、力をお貸ししましょう……! この魔法の力で……!』
寧々:『まあ、鍵が……!』
こはね:『これで、あなたは自由の身。さ、お逃げなさい』
類:さあ、みんなここからダンスシーンだよ。 役になりきって踊ってみて
一歌:ちょっと恥ずかしいけど……こう、かな
司:おお、なかなか筋がいいな! 基本的な動きはできているぞ
司:あとは下を向かないことだな。 恥ずかしくても前を見て、動きを大胆にすることだ
一歌:は、はい!
えむ:次はこはねちゃん! あたしとダンスだよ~☆
こはね:う、うん。役になりきって、だよね。 だったら……!
えむ:わあ、すごくいい感じ!
えむ:あとはね、使い魔さんっぽく ちょっと指先をふにゃんってするといいかも☆
こはね:ふ、ふにゃん……。こう?
えむ:そうそう! こはねちゃん、今すっごく使い魔さんみたいになってる!
こはね:えへへ……。ありがとう、えむちゃん
類:さてと、花里くんは——
みのり:——♪ ————♪
類:フフ、さすがアイドルだね。歌と踊りはお手の物だ
みのり:あ、ありがとうございます! でも、これに演技っていうのがなかなかできなくて……
類:そうだねえ。 それじゃあ、指先の動きを意識してみるといいかもね
みのり:指先……?
類:そう。振り付けにはひとつひとつ想いがこめられているから、 振り付けからどう表現するか、っていうのを考えてみるのも 役作りのひとつの方法だ
類:特に感情がこもりやすいのが指先。 自信の無さも、喜怒哀楽も、指先に一番表れる
類:だから、指の先まで意識をする……っていうのが 一番大事かもしれないね
みのり:あ……! たしかに、アイドルの振り付けでも 同じことを言われたかも……
類:フフ、ショーもアイドルのダンスも、 基礎は同じということかな
みのり:そうなのかも……! ダンスのコツは、喜怒哀楽を体全体と指先で表現、と……
一歌:……なんだか、掴めたみたいだね
こはね:うん、よかったね!
類:そうだ、人数が多い時にやってみたい演出があったんだ! 司くん、ちょっとステージの向こう側まで 飛んでもらってもいいかい?
寧々:ちょっと。司はともかく、星乃さん達に何する気? 少しは加減を——
類:司くんに観客の視線が向いた瞬間に、花里くん達が ステージ上に登場する仕掛けだよ! 面白いと思わないかい?
寧々:え、あ、うん……。 そういうことなら
寧々:……星乃さん達には、ちゃんと配慮してるんだ
類:ん? 何か言ったかい?
寧々:別に、何も
ミク:『わー、あれが寧々ちゃんの友達なんだね~☆』
KAITO:『ふふ、みんなに負けず劣らず賑やかだね』
ルカ:『すー、すー……』
MEIKO:『もー、ルカったらこんなところでも寝てー』
レン:『みんな、すっごく楽しそうだね! ボクも振り付けしたい!』
リン:『リンもリンも~! みんなと踊りたーい!』
類:『——こうして王子と姫は幸せに暮らしました。 めでたしめでたし』
司:みんな、今日はご苦労だった! 全員ダンスも上達し、最後には観客を入れても 問題ないレベルまで上達したな!
司:本番でも、今日学んだことを活かして最高の演技をしてほしい! 以上だ!
みのり:今日は本当にありがとうございました! すごく勉強になりました!
類:こちらこそ。僕達も充実した時間を過ごせたよ
えむ:みんな、本番ではいーっぱいわくわくキラキラしてねっ!
みんな:『うん!』
ファンフェスタ前日
教室のセカイ
咲希:いっちゃん、いよいよ明日だね!
一歌:うん。……ちょっと緊張するな
志歩:いつもどおりやれば大丈夫だよ
穂波:わたし達、応援に行くからね。 一歌ちゃん、頑張って!
一歌:うん、ありがとう。 ダンスの練習とかもしたし、何か活かせるといいな
リン:えっ! いっちー、そんなことしてたんだ!
一歌:うん。あとは違う歌の練習をしたりとか……
KAITO:……表現の幅を広げられたんだね
MEIKO:ふふ、そういうのって必ずどこかで役に立つよ。 いい経験したね
ルカ:ええ、成長した一歌の歌、楽しみだわ
ミク:うん。 一歌、あとで私達にも聴かせてほしいな
一歌:わかった。それじゃあ、また聴かせるね
一歌:……いよいよ明日か。 楽しみだな
第 7 话:思いがけない出会い
ファンフェスタ当日
ファンフェスタ会場
瑞希:あっ、絵名来た! おーい、こっちこっちー!
絵名:みんな、おまたせー! 待たせちゃった?
奏:ううん。 待ちあわせ時間よりも前だから大丈夫
絵名:よかった~。 ……って、あれ? まふゆは?
瑞希:まだ来てないんだよねー。 どうしたんだろ
奏:うん、いつもは早く来てるのに……
奏:…………あれ?
???:みんな、遅れちゃってごめんね!
奏:まふゆ……?
絵名:べ、別にいいけど。なんでそのしゃべりかた——
???:あら、みんなこんにちは
瑞希:……えっ?
絵名:あれ、愛莉と……雫? それにあとひとりの子って……
瑞希:わー!! 遥ちゃんだー! 顔ちっちゃ! めちゃくちゃカワイイー!
絵名:うるっさ。ちょっと瑞希、そんなに叫んだら みんながこっち見ちゃうでしょ!
瑞希:あ、ご、ごめん! もしかしなくても、今日っておしのびだよね!?
遥:そうだけど、そこまで気にしなくても大丈夫だよ。 絵名さんと瑞希さん、だよね? ありがとう
瑞希:わ……アイドルスマイルだ。 めっちゃくちゃキラキラしてるよ~!
絵名:はあ、まったく……
瑞希:でも、まふゆが一緒に来るとは 思わなくてびっくりしちゃったよ!
雫:ふふ、朝比奈さんとは同じ部活なのよね
絵名:あ……そういえば、 前、打ち上げの時に聞いた気がする
雫:ええ、いつも朝比奈さんにはお世話になっているのよ
まふゆ:そんな。私は何もしてないよ
絵名:けど、どうして一緒に来たの? 待ち合わせしてたってわけじゃないでしょ?
雫:今日は同じグループの子が ファンフェスタで参加するから応援に来たの。 それで偶然、朝比奈さんに会ったのよ
愛莉:で、雫に紹介してもらって話してたら、 絵名達と同じサークルで活動してるって聞いたのよ
雫:びっくりしちゃったわよね♪
奏:…………誰?
絵名:あ、そっか。 愛莉達も奏とは初対面だったよね
絵名:奏、私の友達で愛莉と雫。 ふたりも有名なアイドルだよ
瑞希:それで、こっちが遥ちゃん! 国民的アイドルだよ!
奏:そうなんだ……。 知らなかった
まふゆ:ふふ、奏はアイドルに興味なさそうだもんね
絵名:な、なんだかまふゆがこの感じだと、 調子狂うっていうか……
まふゆ:絵名、どうしたの?
絵名:なんでもないってば
瑞希:それで、この子がボク達と同じサークルの奏だよ! カリスマって感じで、いい曲書くんだよね~
遥:そうなんだ。 今度聴いてみたいな
奏:う、うん。機会があったら……
雫:そうだわ。ここで会えたのも何かの縁だし、 一緒にステージを見るのはどうかしら?
瑞希:あー……そうだね。 ボクもすっごくそうしたいんだけど……
瑞希:(たまの休みなのに、ずっとこの感じでいるのは しんどそうだよね……)
瑞希:ごめんね。今日は4人で見るよ
雫:あら、そう……。残念ね
愛莉:ま、それがいいかもね。 サークルメンバーみんなで遊びに来てるんだし
絵名:ごめんね、愛莉。 会えたらまたあとで会おうね
愛莉:ええ。またあとでね
瑞希:……あ、いつものまふゆに戻ったね
まふゆ:いつもの?
絵名:ま、自覚はないかもしれないけど。 こっちのほうがいつものまふゆっぽいかもね
奏:うん……
まふゆ:そうなんだ
瑞希:はー、それにしてもアイドルってすごいカワイイなー! 遥ちゃんに会えてボク、ドキドキしちゃったよ!
奏:さっきのアイドルの子もそうだけど、 結構いろんなジャンルの人が参加するんだね
奏:(……それにしても、思ってた以上に人が多いな。 聴きに来る人も結構いろんな人がいるみたいだし——)
???:みんな、おまたせ~!
???:みんなそろったね。 それじゃ行こっか!
奏:……あれ? 今の声って……
奏:…………。 気のせい、かな
まふゆ:……奏? どうしたの?
奏:ううん、なんでもない。 今行く
咲希:ふんふんふーん♪ いっちゃんのライブ、楽しみだなー! どんな歌を歌うんだろうね♪
穂波:そうだね。 ふふ、お客さん側で一歌ちゃんの歌を聴くの、 初めてだから楽しみだなあ
志歩:たしかに、一緒に演奏してると なかなか観客側で聴く機会ってないよね。 そう考えると貴重かも
志歩:でも、思った以上に人が多いね。 一歌、大丈夫かな
穂波:そうだね。一歌ちゃん、緊張してるかも……
咲希:じゃあ、みんなでいっちゃんのところに応援に行こうよ! そしたら緊張もほぐれるかも!
志歩:でも、控え室に全員で行くのは迷惑になるでしょ。 出演者も多いだろうし
咲希:ええ? でも~……
志歩:……行くなとは言ってないでしょ。 誰かひとりが代表して行けばいいんじゃない?
穂波:あ、そうだね。 それじゃあ、誰が行こっか
咲希:じゃあ……しほちゃんがいいと思う!
志歩:え? 私? 咲希のほうが励ますの得意だし、咲希がいいんじゃ……
咲希:ううん、アタシよりもしほちゃんのほうがいいよ!
咲希:だってしほちゃん、 ライブの経験もいっぱいあるし、 いつも頼りになるもん!
咲希:だから、しほちゃんに励まされたら、 いっちゃんもがんばろ~!ってなると思うの!
志歩:……そうかな
穂波:うん。わたしも賛成
穂波:志歩ちゃん、わたし達の分まで一歌ちゃんを応援してきてね
志歩:穂波……
志歩:……わかった。 それじゃあ、ふたりの分まで一歌のこと、 応援しに行ってくるね
第 8 话:本番前のエール
控え室
一歌:……もうすぐ、歌い手の枠が始まるね
寧々:緊張してきた……
こはね:お客さん、いっぱいいたもんね。 歓声もすごく聞こえてきたし……
一歌:うん。 ……でも、みのりが一番緊張してるよね
寧々:初めてのソロライブだもんね。 さっき少し外に出てくるって言ってたけど……。 大丈夫かな……
こはね:うん……
こはね:あ、誰か来たみたい。 みのりちゃんかな
こはね:——え?
ステージ裏
みのり:すー、はー……
みのり:うぅ、だめ。緊張する……。 胸がドキドキしてる……
みのり:(この前、小学校でもライブをやったけど……。 やっぱりひとりでステージに立つのは緊張するなぁ)
みのり:(失敗しちゃったらどうしよう。がっかりさせちゃったら……)
みのり:……うう、足が震えてきちゃった……。 みんな、こんな緊張する中ステージに立ってたんだ……
みのり:……わたし、大丈夫かな
???:おお、ここにいたのか!
みのり:あれ、司さん……? どうしてここに……
司:ああ、寧々の応援に来たんだが、 そこでお前が異様に緊張していると聞いてな
司:ステージに立つ、という意味では先輩なオレが 少し様子を見に来たというわけだ!
みのり:あ、ありがとうございます……!
司:それで、何を緊張しているんだ?
みのり:えっと、実はわたし…… ひとりでお客さんがいるステージに立つの、初めてなんです
みのり:これまで生配信したり、子供達の前で歌ったりしてたから 少しは成長できてるなって思ってたんですけど ひとりになったら全然だめだなって
みのり:ひとりでステージに立って、 みんなに希望を届けたいなんて思ってたけど、 やっぱりわたしだけじゃ……
司:…………
司:花里、オレはアイドルのことはよくわからん。 だがな……
司:ステージとは、多くの観客に自分の姿を 見てもらうことができる、まさに晴れの舞台!
司:磨き上げた歌とダンスで、 たくさんの観客を笑顔にできるのだ!
みのり:え……
司:さっきお前は『みんなに希望を届けたい』と言ったな
司:たしかにひとりでステージに立つのは 緊張するかもしれん
司:だが、ここでステージを成功させれば、 たくさんの人にお前の想いが届けられるわけだ!
みのり:あ……!
みのり:(そうだ……! うまくいかないかもって不安になっちゃってたけど、 今日はみんなに希望を届けるチャンスなんだ!)
みのり:(あの日の遥ちゃんみたいに……届けるんだ!)
司:ひとりでこんなに大勢の人間に 希望を届けられる機会はそうそうないぞ!
司:花里ならばできる! これまで努力してきた自分を信じろ!
みのり:——はいっ!! ありがとうございます、司さん!
司:……いい顔になったな
司:だが、それでも緊張するというのなら声を出せ! いくぞ! まずは大きく息を吸って——
スタッフ:すみません、こちらでは静かにお願いします!
司:む……これは失敬! では、花里! 静かに発声練習するぞ!
スタッフ:だから静かにお願いします!
司:むう、なかなかままならんな……
みのり:あははっ
寧々:(……花里さん、大丈夫かな……)
えむ:寧々ちゃ~~~~ん! わんだほーいアターック!
寧々:……!? ちょ、ちょっとえむ。突然突撃してこないで。 びっくりするでしょ……
寧々:というか今、天井から降ってこなかった? どっから来たの?
えむ:えへへ♪ 天井をすすすすす~って動いて、 寧々ちゃんの上からぴょんって来たんだよ!
寧々:全然わかんないことだけはわかった
寧々:……でも、ちょっと気が紛れたかも。 ありがとね
一歌:……もうすぐ出番だな
一歌:(まさか、ファンフェスタに 出ることになるなんて思わなかった)
一歌:(去年までは見ている側だったのに、なんだか不思議だな)
一歌:……でも……
一歌:(ミク達への感謝をこめる歌なら—— きっと、私が一番届けられると思う)
志歩:……一歌
一歌:あ……志歩! 来てくれたんだ
志歩:うん。……でも、大丈夫そうだね。 この前のライブより、しっかりした顔してる
一歌:そうかな……。 でも、志歩の顔が見れてよかった
一歌:今なら、すごくいい歌が歌えそうな気がするよ
志歩:……うん、ちゃんとみんなと一緒に見てるから。 頑張って
志歩:こはねもひとりで歌うんだよね。 緊張するかもしれないけど、しっかりね
こはね:う、うん……! ありがとう、志歩ちゃん!
杏:こはねー!
こはね:あ……杏ちゃん!
杏:大丈夫? 緊張してない?
こはね:う、うん。いつものライブハウスとは違うから
こはね:でも、杏ちゃんが来てくれたから ちょっとだけ緊張がなくなったかも
杏:え、本当? あはは、嬉しいな~
杏:私もだけど、彰人と冬弥も見てるからさ。 いつもどおりに歌えば大丈夫!
杏:こはねの実力は、私が一番知ってる。 だから、自信を持って歌ってきてよ!
こはね:うん……、ありがとう!
???:あれ……もしかして、杏?
杏:あ、遥じゃん! なんでここに……って、みのりちゃんの応援か
遥:え、そうだけど……。 なんでそのことを知ってるの?
杏:ちょっと縁があってさ。 みのりちゃんに歌を教えてたんだよね
遥:杏が? そうだったんだ……。 みのりのためにありがとう
杏:あはは、どういたしまして♪
遥:あ、そういえばみのりがどこにいるか知ってる? 探してるんだけど、見当たらなくて……
こはね:あ、みのりちゃんならさっき——
みのり:みんな、ただいま~!
こはね:あ、おかえりなさい! えっと……大丈夫?
みのり:うん! 司さんに励ましてもらっちゃった。 えへへ、心配かけちゃってごめんね!
遥:みのり……!
みのり:あ……! 遥ちゃん!?
遥:よかった、本番前に会えて。 どうしても伝えたいことがあったんだ
みのり:え、伝えたいこと……?
遥:うん。今日、ステージに立つのはみのりだけだけど、 みのりはひとりじゃない。私達も応援してるから
遥:だから、何があっても大丈夫。 みのりらしく、笑顔でね
みのり:遥ちゃん……
みのり:ありがとう、わたしがんばるよ!
みのり:がんばって、ステージの上から 希望を届けてくるね!
第 9 话:わたしらしく、笑顔で
ファンフェスタステージ
冬弥:そろそろ小豆沢の出番だな
杏:こはね……!
こはね:…………っ
絵名:あ、あの子可愛い。 ひとりで歌うのかな
瑞希:ちょっと緊張してるっぽいけど大丈夫かなー?
こはね:(大丈夫、杏ちゃんも応援してくれてるし……私は、歌える!)
こはね:♪——! ♪————!!
絵名:わ……!
瑞希:え、何すご! めちゃくちゃうまくない!?
絵名:うん、びっくりした……!
冬弥:……さすが小豆沢だな
彰人:ま、あいつならこんなもんだろ
杏:ほんっと最高! 練習の時よりイキイキしてる!
一歌:——♪ ————♪
咲希:わあ、いっちゃんすごーい!
穂波:いつも一緒に演奏してるから、 こうして客席で聴いてるのはなんだか新鮮だね
咲希:うんうん! それに、すっごく堂々と歌ってるし……! 全然緊張してないみたい!
穂波:ふふ、志歩ちゃんが応援してくれたおかげかな
志歩:……別に、私は何もしてないけど
奏:……ん……
奏:あの歌声……聴いたことある。 たしか、桜が咲いてた時の——
寧々:————♪ ————♪
観客:すごい、綺麗な歌……
観客:なんだか胸にしみるね……
えむ:わあ、お客さん達みんな寧々ちゃんの歌にフルフルしてるよ!
司:なんといっても我らの歌姫だからな!
類:フフ、司くん。そう言いながら涙目になっているよ
MC:皆さん、素晴らしい歌い手ばかりですね! どの歌も皆さんの心に届いているのではないでしょうか!
MC:では続きまして、花里みのりさんです! どうぞ!
瑞希:あ、次がみのりちゃんだって!
絵名:愛莉と一緒にアイドルやってる子だよね。 楽しみ~
みのり:こ、こんにちは! 花里みのりです! 今日はミクちゃんの歌で精一杯、 わたしは、皆さんに歌おうと思いましゅ!
愛莉:あれは相当緊張してるわね……
雫:みのりちゃん、頑張って……!
観客:あの子はどんな歌歌うんだろうねー
観客:でも、緊張してたみたいだし、大丈夫かな……?
みのり:(お客さん、こんなにいるんだ……! ここにいるお客さんが、わたしを見てる……!)
みのり:(うう、怖いけど、でも……!)
みのり:(この日のためにみんなとがんばったんだもん。 お客さん達に、希望を届けなくちゃ!)
遥:…………
みのり:————♪ ——♪
みのり:——……♪ ……っ、——、————♪
こはね:あっ……! みのりちゃん……!
みのり:(ど、どうしよう……! リズムがおかしくなっちゃった……!)
みのり:(うう、遥ちゃんや司さんに励ましてもらったのに……っ)
みのり:(やっぱり、わたしじゃひとりでステージに立つなんて——)
司:たしかにひとりでステージに立つのは 緊張するかもしれん
司:だが、ここでステージを成功させれば、 たくさんの人にお前の想いが届けられるわけだ!
遥:今日、ステージに立つのはみのりだけだけど、 決してみのりはひとりじゃない
遥:だから、何があっても大丈夫。 みのりらしく、笑顔でね
みのり:…………っ
みのり:(そうだ、わたしらしく笑顔で—— お客さんに希望を届けるんだ!)
みのり:——♪ ————♪
みのり:(失敗しちゃった分は、そのあとの歌でカバーする!)
みのり:(よく音を聴いて、前を向いて……。 ステージの端まで、声を響かせる!)
みのり:♪————! ♪————!!
彰人:……! あいつ……
冬弥:……うまく巻き返したな
彰人:ああ。あの練習は無駄じゃなかったってわけだな
みのり:————♪ ——♪
みのり:(ダンスは体全体を大きく動かして——)
みのり:(指の先まで集中して、動きのひとつひとつに 想いをこめる!)
えむ:すっごーい! みのりちゃん、キラキラピカピカーってしてる!
司:さすがオレ達が教えただけのことはあるな!
類:——うん、さすがアイドルだね
奏:……なんだか、まぶしいな……
まふゆ:…………
絵名:すごい、前に見た配信よりも 歌もダンスもずっとうまくなってる……!
瑞希:緊張してたみたいだから心配だったけど、 すっごくいいね~! 応援したくなっちゃった!
みのり:————♪ ————♪
愛莉:みのり、この短期間でまた成長してない?
雫:ふふ、みのりちゃんからは目が離せないわね
遥:(ステージから、みのりの想いや努力が伝わってくる)
遥:……ねえ、みのり
遥:やっぱりみのりは、将来すごいアイドルになるよ
放送:『本日のファンフェスタは以上になります。 お帰りの際は忘れ物のないようお願いいたします』
奏:……ふう
奏:(ファンフェスタ、どの枠も クオリティが高くて良かったな)
奏:(いつも聴かないジャンルの曲も結構いいなって思えたし)
奏:……音楽は、いろんな世界を見せてくれるね
第 10 话:もっともっと届けたい
ステージ裏
一歌:みのり、お疲れさま! 歌もダンスもすごく良かったよ
みのり:あ、ありがとう! えへへ、最初失敗しちゃった時は焦っちゃったけど……
みのり:ちょっとは、見てくれてる人に 希望を届けられてたらいいな……
寧々:……うん、届いてたと思うよ。きっと
こはね:それに、すっごくアイドルって感じだったよ! きっとみのりちゃんのグループの子達にも 近づけてたんじゃないかな
みのり:ほ、本当!?
みのり:えへへ、そうだったらいいな……!
一歌:みのり、よかったね……
一歌:私も、ファンフェスタのステージに立ててよかった。 ……感謝の気持ちを、伝えられた気がする
寧々:うん、わたしも。 多分今日のことは、ずっと忘れないと思う
こはね:みんな、同じ気持ちみたいだね……!
みのり:うん……! みんな、本当にありがとう!
ファンフェスタ会場
冬弥:それにしても、小豆沢の歌はすごかったな
彰人:ああ、他のヤツも良かったんじゃねえか。 ちゃんと会場を盛り上げてたしな
杏:うんうん、私も出ればよかったな~!
こはね:——あっ、みんな! ここにいたんだね!
杏:こはね……! 今日のこはねも最高に良かったよ!
冬弥:ああ。よく頑張ったな、小豆沢
杏:ほら、彰人も何か言ってあげなよ!
彰人:まあ、あれくらいはやれて当然だからな。 次のイベントも、気を抜くんじゃねえぞ
杏:はあ? なにそれ。 さっきまであーんなに褒めてたくせに~!
彰人:誰がだよ
冬弥:ふっ……
彰人:冬弥も笑ってんじゃねえぞ!
こはね:えへへ、みんな、ありがとう! 次のイベントも頑張るね!
咲希:いっちゃん、お疲れさまー! ステージ、すっごく良かったよ!
一歌:ありがとう……! そう言ってもらえると嬉しいな
一歌:ちょっと緊張したけど、いい経験になったよ
寧々:え、えっと……今日の歌、どうだった?
えむ:すっごくすっごくすっご~~~~く良かったよ! もう肌がビビビビビ!ってなって止まらなかった!
司:ああ! さすがはうちの歌姫だな! 観客も圧倒されていたぞ!
寧々:あ、ありがと……
寧々:(まだまだ反省点は多いし、 直さないといけないところはたくさんある)
寧々:(でも、ステージにひとりで立てたし……。 ……ミュージカル俳優になる夢に、少し近づけた、かな)
みのり:…………
みのり:(まだ、ドキドキが収まらない。夢の中にいるみたい)
みのり:(わたし、ひとりでステージをやりきったんだ……)
愛莉:あ、いたいた、みのり! もう、探したわよ!
みのり:あ、みんな……! ごめんね、なんだかぼーっとしちゃって……
雫:初めてひとりでステージをやりきったんだもの。 そうなっちゃうのは仕方ないわ
みのり:そ、そうなのかな……?
遥:うん、それにすごく良かった……! アイドルらしいステージだったよ
みのり:は、遥ちゃん……!
愛莉:でも、反省点がないわけじゃないから、 帰ったらきちっと反省会するわよ!
みのり:ひえっ……
雫:うふふ、でも本当に素敵だったわ。 ずっと笑顔で、前を向いていて……。 会場のみんなも、希望をもらったんじゃないかしら
愛莉:ま、そうね。 100点満点じゃないけど、80点くらいはあげてもいいわ
みのり:みんな……!
みのり:わたし、まだまだだけど—— みんなに少しでも近づけるようにがんばるから……!
みのり:だから、これからもよろしくね!
遥:もちろんだよ。 みのりは、MORE MORE JUMP!の 大切な仲間なんだから
絵名:あっ、愛莉ー!
愛莉:あ、絵名じゃない。 ちょうどいいわね、みのりのこと紹介しましょ
雫:ええ、そうね!
みのり:えっ? えっ?
愛莉:みんな、紹介するわ。 うちの自慢のアイドルの花里みのりよ!
みのり:は、はいっ! えっと、花里みのりです! よろしくお願いします!
絵名:東雲絵名です、よろしく! 愛莉から話は聞いてるよ
瑞希:あっ! ハイハイ、ハーイ! ボクは暁山瑞希! みのりちゃん、よろしくね!
瑞希:ステージ、見てたよ! すっごいキラキラしててめちゃくちゃ良かった! これからボク、みのりちゃんのこと推すから!
みのり:あ、ありがとうございます! でもわたしなんか推してもらっていいんですか……!?
瑞希:いやいや、あんなステージ見せられたら推すでしょ!
瑞希:これから、今までの配信動画も見るし! で、将来は絶対『みのりちゃんはボクが育てた』って言うから!
絵名:ったく、何言ってんだか……
絵名:あ、みのりちゃん。 紹介が遅れたけどこっちのふたりが奏とまふゆ。 一緒に音楽サークルやってるんだ
まふゆ:はじめまして。朝比奈まふゆです。 花里さんのステージ、とても素敵だったよ。 動画もまた見させてもらうね
奏:あ。えっと、宵崎奏です。 さっきのステージ、とても良かった
奏:……すごく、まぶしかった
みのり:……! ありがとう、ございます!
みのり:(今日は完璧には踊れなかったし、 遥ちゃん達に比べたらまだまだだと思うけど……)
みのり:(こうして、たくさんの人がわたしの歌を聴いてくれて、 アイドルとして認めてくれて、嬉しい……!)
みのり:(次にライブをやる時までに、もっともっと練習して 遥ちゃん達と一緒に——ファンのみんなに希望を届けたいな)
みのり:よーしっ! これからも、もっともっともーっとがんばるぞー!