活动剧情
走れ!体育祭!~実行委員は大忙し~
活动ID:4
第 1 话:実行委員のすゝめ
昼休み
宮益坂女子学園 1年C組
遥:(もうお昼か……。明日の放課後はみのり達と練習があるし、 メニューのチェックしておかないと)
クラスメイトA:あれ? このペンギンの消しゴム、落とし物かな?
クラスメイトB:あ、これって、最近出たフェニーのグッズだよね。 可愛い〜
遥:あ……それ、私の。 うっかり落としちゃってたみたい
遥:拾ってくれてありがとう
クラスメイトA:う、うん……!
遥:……?
クラスメイトA:ねえ、桐谷さんと話しちゃった! やっぱ、芸能人ってオーラあるよね
クラスメイトB:いいなー。私も話したかったなあ
遥:…………
遥:(復学してしばらく経つけど、やっぱりまだ馴染めないな)
遥:(もっと、みんなと普通に話せたらいいのに……)
咲希:はるかちゃーん、今から時間ある?
一歌:もしよかったら、桐谷さんも一緒に お昼どうかなって
遥:天馬さん、星乃さん……
遥:(でも、ふたりみたいに話しかけてくれる子達もいるし、 無理して焦ることはないのかも)
一歌:あ、それって練習メニュー表? もし忙しかったら、また今度で……
遥:ううん、大丈夫。 ちょっと見てただけだから。一緒に食べよう
咲希:よかった! 食べよ食べよ〜!
咲希:いっちゃんってば、 また焼きそばパン買ったの? ホント好きだねー
遥:星乃さん、初めて一緒にお昼食べた時も、 焼きそばパン食べてたよね
一歌:うん……美味しいから
遥:ふふ、好きな物はどれだけ食べても飽きないよね
咲希:ところで、もうすぐ体育祭だけど ふたりともどの競技に出るか決めた?
一歌:まだ決めてないよ。 走るの以外がいいなって思ってるんだけど……
遥:体育祭か……
遥:(アイドルになってから、授業も出られないくらい 忙しかったけど……)
遥:(今は学校行事にも参加できるんだ。 ……嬉しいな)
遥:(みのり達はどの競技に出るんだろう? 練習の時、聞いてみようかな)
咲希:はるかちゃんは? なんの競技に出るか、もう決めてる?
遥:ううん、私もまだだよ
遥:実は、ずっと仕事で学校に行けなかったから、 どんな競技があるのかもよくわかってないの
遥:最後に学校の行事にちゃんと参加したのは、 多分、小学5年生くらいで……
遥:ごめんね。急にこんな話しちゃって
咲希:ううん! 一緒だなあって思ってたの!
咲希:アタシも中学のあいだはほとんど入院してたから、 こういうイベントってすごく久しぶりなんだよね
遥:あ、そっか。 たしか天馬さんは、しばらく病気で休んでたんだよね
咲希:うん! でも今は部活で運動もしてるし、大丈夫だよ!
咲希:今まで参加できなかったから、体育祭楽しみなんだ~。 何に出ようかなーってずっと考えてて
咲希:人気があるやつは、きっとジャンケンとか、くじ引きになるよね。 えへへ、こういうのって、ワクワクするなー!
遥:そうだね。私も楽しみだな
一歌:……あ。そういえば、咲希って 体育祭の実行委員だよね?
咲希:うん! 今日の放課後に、最初の話しあいがあるんだ
咲希:でも、今年はあんまり委員が集まってないらしくて。 ちょっと残念だよー
遥:少し意外かも。実行委員って楽しそうだし、 やりたがる人多いのかなって思ってた
一歌:うちの学校って、勉強や部活に打ち込んでる子が多いんだけど、 その分、行事には消極的な子も多いんだ
一歌:それに、単位制クラスもあるし。 前の桐谷さんみたいに、学校の外で活躍してる子が たくさんいるから
遥:そっか……
咲希:クラスで実行委員やってるのアタシだけだしね。 誰かもうひとり、一緒にやってくれたらいいんだけどな~
咲希:他の人にも声かけてみたんだけど、断られちゃって。 いっちゃんは学級委員の仕事あるし……
咲希:誰か他に、お願いできそうな人がいたらいいんだけど……
咲希:そうだ! はるかちゃん、実行委員やってみない?
遥:え、私?
一歌:咲希、桐谷さんは新しくアイドルグループ組んだみたいだし、 実行委員はできないんじゃ……
遥:そんなことないよ。 ただ、全部の実行委員会の活動日に参加できるかは、 ちょっとわからないなって
咲希:それなら大丈夫!
咲希:実行委員っていっても、そんなに大変じゃないらしいの
咲希:何回かミーティングに出て、体育祭当日に 審判とかグラウンド整備を少しやるだけでいいんだって
咲希:はるかちゃんの負担にはならないと思うから……。 よかったら、一緒にやりたいな!
遥:うーん……
遥:(こういうのやったことなかったし、 いい機会かもしれないな)
遥:じゃあ、今から同じグループの子に 体育祭実行委員に参加してもいいか確認するから ちょっと待ってもらってもいい?
咲希:うん! もちろん!
遥:(メッセージ送ってはみたけど……。 みんな、いいって言ってくれるかな)
遥:(あ、返ってきた。 ……愛莉から?)
愛莉:『体育祭の実行委員、いいじゃない!』
愛莉:『練習のこと気にしてるみたいだけど、 実行委員の仕事って、体育祭まででしょ?』
愛莉:『アイドルしてたらなかなかやれることじゃないし、 せっかくだから、思いっきり楽しんだほうがいいわ!』
遥:あ、みのりと雫も、いいよって……
遥:(みんな……ありがとう)
遥:天馬さん、私、実行委員やるよ
咲希:えっ、ホント!?
遥:うん。同じグループの子達も、いいって言ってくれたから
咲希:やったー! ありがとう、はるかちゃん!
一歌:よかったね、咲希。 桐谷さんも忙しいのにありがとう
咲希:じゃあ、さっそく今日の放課後に実行委員の顔合わせがあるから、 一緒に行こうよ!
遥:うん、わかった
えむ:わくわく~……わんだほーい!!
えむ:楽しみだなー、体育祭! 楽しみすぎて、体育祭の歌が作れちゃいそう!!
えむ:すってきなすってきな体育祭〜♪ みんなで笑顔で走りましょ〜〜♪
生徒A:な、何あの子……。 なんでひとりで歌ってるんだろ
生徒B:あ、B組の鳳さんだね。 いっつもあんな感じだよ
生徒A:え? そうなの? 変わってる子だね……
えむ:何に出ようか迷っちゃう〜〜♪ 騎馬戦、リレーに徒競走っ♪
えむ:……えへへ、ほんとに楽しみ!
えむ:はやく放課後にならないかな~!
第 2 话:ちょっと待った~~~!
放課後
体育祭実行委員会 顔合わせ
実行委員A:……それじゃあ、 今年の体育祭も、例年通りの競技を行うということで
実行委員B:次に、当日準備ですが、こちらも 例年通り、体育委員会と分担で行い……
遥:(なんだか、思ってたのと違うな)
遥:(体育祭って、もうちょっとみんなで楽しんで 作っていくものだと思ってたんだけど……)
遥:(みんな、特に意見も言わないし、 淡々と進んでいってる)
遥:(でも、学校行事に消極的な子が多いって 星乃さんも言ってたし、こんなものなのかな)
咲希:……はるかちゃん。ごめんね
咲希:せっかく一緒に実行委員やるって言ってくれたのに……。 きっと、思ってたのと違ったよね
遥:気にしないで、天馬さん。 うちは進学校だし、みんな行事はほどほどにやりたいのかもね
実行委員A:それでは、今日の顔合わせはこれで終わりに……
えむ:ちょっと待った〜〜〜〜!!
実行委員B:え?
咲希:へ? なになに?
遥:あの子……たしかB組の、鳳さんだっけ
えむ:あたし――もっと楽しい体育祭にしたいですっ!
実行委員A:た、楽しいって……?
えむ:さっきからずっとずっとずーっと 『例年通り』ばっかりで……
えむ:それじゃあ、楽しい体育祭にはならないと思いますっ!
えむ:もちろん、運動が苦手で、体育祭なんか好きじゃないって子も きっといると思うけど——
えむ:でも、そんな子達にも『楽しかった』って 言ってもらえるような、そんな体育祭にしたいですっ!
えむ:みんな笑顔になれる体育祭……つまり!
えむ:あたしはこの体育祭を——最高のショーにしたいんですっ!!
実行委員A:ショ……ショー?
咲希:なんかあの子、ちょっとお兄ちゃんっぽいなぁ
えむ:それに、体育祭がすーっごく楽しくなったら、 次の日からの学校も、『もっとがんばろう』って思えるはずっ!
遥:あ……
みのり:『“明日をがんばる希望”を届けたいんです!』
遥:…………
えむ:だから、みんなで新しい競技とか考えたり、 飾りつけしたり……
えむ:実行委員のみんなで、どうやったら 楽しい体育祭にできるかを考えましょー!
実行委員A:でも、今年は例年より実行委員の人数が少ないんです。 今から新しいことをしようとしても、間にあうかどうか……
実行委員B:ええ。 それに、体育祭のあとは、定期試験もあるし……
実行委員B:試験勉強もある中で、みんなに時間を割いてもらってるんです。 だから、これ以上新しいことをやるのは厳しいです
えむ:でもでも! そこはみんなで工夫して……
実行委員A:鳳さんの意見もわかりますが、あまり現実的ではないと思います
えむ:う〜。でもー……
遥:…………
遥:私、鳳さんを手伝いたいと思います
咲希:えっ、はるかちゃん!?
実行委員A:あなたは……
遥:桐谷です。 先輩達の言うことも、もっともだと思うのですが……
遥:せっかく学校のみんなが参加する体育祭ですし、 私も、みんなに楽しいって思ってほしいです
実行委員A:ですが、さっき言った通り、新しいことをやるには 人手も時間も足りませんし……
遥:それなら、前までやっていた競技を 復活させるのはどうでしょう?
遥:これまでの体育祭のしおりが図書館にあったので、 話しあいの前に見ていたんですけど、 何年か前は、面白そうな競技がいくつかありました
遥:昔行っていた競技なら、道具も揃っていると思いますし 準備に時間もかからないはずです
遥:あとは……今の競技は学年別になっていますが、 学年を越えて交流できるようにしたらどうでしょうか
実行委員達:そんなの、余計に大変じゃない?
実行委員達:面倒くさそうだけど……
遥:いえ、先に好きな練習日を選んでもらって、 そこに集まった人同士で練習できるようにすれば 練習時間も大幅にとられないはずです
遥:これくらいの変更なら、実行委員の人数やみんなの練習時間が あまりとれなくても、いけるんじゃないでしょうか
えむ:わあ……! それ、すっごくいいアイディアだね!
咲希:うん、それに楽しそう!
実行委員A:……たしかにそれならできるかもしれませんが……
遥:ありがとうございます
実行委員B:でも、どの競技を復活させるのか、 それに練習する時間帯の割り当ても決めないといけませんね……
遥:大丈夫です。 これは私と鳳さんが言いだしたことですし 次の話しあいまでに、いくつか提案はできるようにしておきます
遥:鳳さんも、それで大丈夫?
えむ:うん! あたしが言いだしたんだから 最後までちゃんとがんばるよ!
咲希:じゃあ、アタシも協力するよ! みんなで楽しい体育祭にしたいもんね
えむ:ありがとう~!!
咲希:みんなでがんばって、楽しい体育祭にしようね!
えむ:がんばるぞ~! わんだほーいっ☆
遥:……わんだほーい?
咲希:あはは、かわいいかけ声! えむちゃんっておもしろい子だね!
遥:ふふ、そうだね。 ちょっと変わってるけど——
えむ:あ! ねえねえ! せっかくの体育祭だし、開会式も豪華にするのはどうかなっ?
えむ:煙がもくもくーって出てきたり、おっきなロボットが ばーんって出てきて、校庭を走ったりするの!
遥:えっと……。 やっぱり、結構変わってるかも……?
第 3 话:行動開始!
数日後
宮益坂女子学園 校庭
えむ:体育倉庫にとうちゃ~く!
遥:体育祭の競技に使えそうな道具、 何か見つかるといいね
遥:それにしても、体育館だけじゃなくて、 校庭の隅にも体育倉庫があったなんて、 知らなかったな
えむ:あ、遥ちゃんはここ、初めて来たの?
遥:うん。鳳さんは、前からこの体育倉庫のこと知ってたの?
えむ:うん! 入学式の日に探検してて見つけたの!
えむ:その時も入ってみようとしたけど、鍵がかかってたんだ。 だから、壁を伝って、上の窓まで登って——
遥:え? 窓って…… あの屋根あたりにある窓のこと?
えむ:そう! でも、登ってたら先生に見つかって怒られちゃって……
えむ:だから、ちゃんと入るのは初めてなんだー!
遥:そうなんだ……
遥:(……簡単そうに言ってるけど、あの窓、 2階建ての家の屋根くらいはあるよね……)
えむ:あ、開いた開いた! 遥ちゃん、鍵開いたから入ろ〜!
遥:うん。中は暗いから、足下に気をつけて——
えむ:あーーーー!!!!
遥:ど、どうしたの!?
えむ:見て見て遥ちゃん、竹の棒があったよ! これで棒取り合戦が復活できるね!
遥:なんだ、びっくりした……
遥:竹の棒でそこまでテンション上がる人、初めて見たかも
えむ:む? これってなんだろ?
遥:これは……昔のクラス旗? 結構こってるね
えむ:ほんとだ! 模様とか、イラストとかおしゃれだねーっ
えむ:こういう旗、ショーでも使えたら楽しそう! 一番盛り上がるシーンで、ばばーんって使って……
遥:ショー?
遥:そういえば、最初の話しあいの時もそんなこと言ってたね。 ショーが好きなの?
えむ:あれ? 言ってなかったっけ
えむ:あたし、フェニックスワンダーランドの ショーステージで、キャストやってるんだ!
えむ:お客さんを笑顔にしようって、 毎日、みんなでがんばってるんだよ~♪
遥:お客さんを笑顔にしよう、か……。 素敵な目標だね
えむ:うん! すっごく楽しいショーを作ってるから、 よかったら、遥ちゃんも見にきてね!
遥:ふふ、鳳さんがやるショーなら、すごく楽しそう。 予定あけて、必ず行くね
えむ:本当? ありがとう~!!
えむ:あ! でも今は、体育祭に使えそうなもの見つけないとだった! 探そう、遥ちゃんっ!
遥:うん、そうだね。 面白い競技ができそうな道具、あるといいけど……
数日後
咲希:あの、すみません! 体育祭の案内のプリントを作ったので、 見てもらってもいいですか?
実行委員A:ええと……。 “今年は去年と違い、全学年が一緒に 競技を楽しむ体育祭となります”——
実行委員A:……結局、どの競技をやるのか、目処はついたんですか?
実行委員A:競技ごとの参加者もリストにまとめる必要があるので、 それについても書いておかないと
咲希:あ、えっと……
えむ:はいはーい! 競技はバッチリ決まりそうですっ!
咲希:わ、えむちゃん!?
えむ:えへへっ♪ この前、遥ちゃんと体育倉庫を探してみたんだ~。 おもしろそうな道具、いっぱいあったよ!
えむ:それでね、今、遥ちゃんと一緒に 昔のしおりを見ながら競技をアレンジしてるの!
実行委員A:アレンジ……?
えむ:はいっ! 忙しくってあんまり練習できない子も 楽しめる競技にしたくって!
えむ:今日もこれから、遥ちゃんと一緒に 考える約束してるんですっ
実行委員A:えっ、もう日も傾いてるのに……これから?
咲希:そういえばはるかちゃん、最近遅くまで 残ってるみたいだったけど…… えむちゃんと競技を考えてたんだね
えむ:うんっ!
実行委員A:……そうだったんですね……
えむ:えへへ♪ 次の話しあいには、みんなが笑顔で楽しめちゃう競技を い~っぱい持ってきます! それじゃあ、いってきまーす!
実行委員A:…………
宮益坂女子学園 教室
遥:ふう……これで全部だね
えむ:うんっ! どの競技も、とーっても楽しそう~☆
遥:(競技はなんとか決まったけど……、 今度は参加者リストを作らないと)
遥:(競技別に全学年分のリストが必要なんだよね。 これはちょっと大変そうだな……)
遥:(……でも、自分で言いだしたことなんだし、 責任を持って、頑張らないと——)
えむ:この競技だったらきっと、何年生でも、運動苦手な子でも、 み~んな笑顔になれちゃうねっ! 遥ちゃんっ!
遥:……ふふ。そうだね。 頑張ろうね、鳳さん
翌日
咲希:はるかちゃん、これ! 参加者リストだよ
遥:えっ……天馬さん、作ってくれたの?
遥:しかも全競技分……。 これ、すごく大変だったでしょう?
咲希:あ、アタシひとりで作ったわけじゃないよ! 実行委員の先輩達も手伝ってくれたんだ
遥:え、そうなの? でも、みんな忙しいから時間はとれないって……
咲希:みんな、はるかちゃんとえむちゃんが がんばってるから、自分もって思ってくれたみたいだよ
咲希:体育祭に出る全員が、み~んな笑顔で楽しめるようにって!
遥:あ……!
咲希:だからきっと、今年の体育祭は盛り上がると思う!
遥:そっか……よかった
えむ:あ! 遥ちゃーん! 玉入れの玉、かわいくできたよ~♪
咲希:わあ……! ピンクとか青もある! すっごく可愛いね!
えむ:えへへ~♪ 入れる時に楽しくなるでしょ~?
遥:ふふっ
えむ:……あ! あたし今日、二人三脚の練習があるんだった!
咲希:二人三脚って……たしか今年のは、 先輩達と一緒に走るんだよね?
遥:うん。普段あんまり交流できない先輩達とも 一緒に練習できるようにって思って
えむ:ちょっと行ってくるねー!
遥:わかった。 練習、頑張ってね
第 4 话:センパイといっしょ
宮益坂女子学園 校庭
えむ:んーと、二人三脚の練習場所って、ここかな?
えむ:あたしが一緒に組むセンパイは、たしかえーっと……
???:あなたが鳳さん?
えむ:ほ?
えむ:はーい! 鳳えむですっ!
えむ:……む? なんだかセンパイのこと、どこかで見たことあるような……?
まふゆ:初めまして。2年B組の朝比奈まふゆだよ
まふゆ:部活以外で1年生の子と話せるなんて嬉しいな。 よろしくね、鳳さん
えむ:よろしくお願いしまーす!
まふゆの友達A:あ、まふゆ! 二人三脚、頑張ってね!
まふゆの友達B:応援してるよー!
まふゆ:あ……もう。恥ずかしいな
えむ:おお~! センパイ、人気者~!
まふゆ:そんなことないよ。 でも、応援してもらえるのは嬉しいな
まふゆの友達A:まふゆって本当にすごいよね! 勉強だけじゃなくて運動もできるし。 学年対抗リレーも出るんでしょ?
まふゆの友達B:ホント、まふゆって、何やっても完璧だよねー
まふゆ:…………
まふゆ:——ありがとう。鳳さんと一緒に頑張るね
えむ:ひっ!?!?
まふゆ:鳳さん? どうかしたの?
えむ:い、い、いえっ、ななな、なんでもないです!!
まふゆ:それならいいけど……。 何かあったら遠慮なく言ってね
えむ:ひぇっ!!
えむ:(な、なんだろう!? 笑顔だけど、笑顔じゃないっていうか……)
えむ:(と、とっても怖いよ~!!!!)
まふゆ:じゃあ、さっそく練習していこうか。 靴紐は8の字に結んで、それから——
穂波:……あれ?
穂波:(えむちゃんと、あれは……2年生の、朝比奈先輩?)
穂波:えむちゃん、朝比奈先輩と二人三脚出るんだね。 がんばってね
えむ:ほ、穂波ちゃん……!
まふゆ:鳳さんの友達?
えむ:あ、は、はい! 同じクラスで……!
穂波:あれ? えむちゃん、なんだか緊張してる?
えむ:うえっ!?
穂波:(あ、そういえば……)
穂波:(朝比奈先輩って、美人で勉強も運動もできるから、 憧れてる子が多いって聞いたことがあるな)
穂波:(じゃあ、えむちゃんもそうなのかも)
穂波:素敵な先輩と組めてよかったね、えむちゃん。 応援してるね!
えむ:う、うん……ありがとうぅ……
まふゆ:ふふ、素敵な先輩だなんて、嬉しいな
えむ:(や、やっぱり怖いよ~~~!!)
体育祭 前日
ワンダーランドのセカイ
ミク:ねえ、カイト~。 最近えむちゃん来てないよね?
カイト:ああ、そういえば、司くん達が えむちゃんは体育祭の準備が忙しいって言ってたね
ミク:えーっ、そうなの!? じゃあ、しばらくえむちゃんに会えないってことー!?
ミク:やーだやだー! そんなのイヤだよー!!
カイト:まあまあ。えむちゃんも体育祭が落ち着いたら 来てくれると思うよ
カイト:それより、ミク。 僕達もショーの準備をしないとだよ。僕は先に行ってるね
ミク:う〜……。 えむちゃんと歌ったり踊ったりしたいのに〜
ミク:……ん? この感じ、もしかして……
えむ:ミクちゃーん!!
ミク:えむちゃーん!!
ミク:来てくれたんだー! 体育祭で忙しいって聞いたから、会えないのかなって思ってた!
えむ:そうだったの? なかなか来られなくてごめんね
えむ:ちょうどあたしも、 ミクちゃんに会えてなかったなーって思ってたんだ
えむ:あと、明日が体育祭だって考えてたら、 楽しみで眠れなくなっちゃって!
えむ:……ちょっぴり怖いこともあったけど
ミク:ねえねえ、えむちゃんは体育祭で、どんなことするの?
えむ:えっとね、リレーしたり、騎馬戦したり、 玉入れしたり……いろんなことするよ!
えむ:実行委員のみんなで、がんばって準備してたんだ♪
ミク:へえ、いいなあ……!
ミク:ねえねえ、ミクも体育祭出たーい!
えむ:ホント!? じゃあミクちゃんも一緒にやろうっ!
えむ:あ、でも……
えむ:体育祭のエントリー、もう締め切っちゃってるんだった……!!
ミク:ええー!?
ミク:でも、そうだよね……。 やっぱり、急に参加するなんて難しいよね……
えむ:うーん、でも、あたしもミクちゃんに体育祭来てほしいし、 何かいいアイディアがあったらいいんだけど……
ミク:あっ、そうだ! ミクが応援係をするっていうのはどうかな?
えむ:応援係?
ミク:そう!
ミク:フレー! フレー! えむちゃん! って感じで♪
えむ:あ、チアリーダーだね!
えむ:いいねいいね~♪ ミクちゃんに応援に来てもらえるなんて、すっごく嬉しいな!
ミク:よかった☆ じゃあ明日、ミクがえむちゃんの学校の体育祭に遊びに行くね!
えむ:うん。ありがとう、ミクちゃん!
えむ:ミクちゃんが応援に来てくれるなら、 明日はいつもより、もっとがんばれそう!
体育祭 当日
宮益坂女子学園
遥:(いよいよ今日だ。 晴れてよかった)
遥:(みんな、楽しんでくれるといいな)
遥:(あ……。 この感じって、もしかして——)
遥:(ライブの前に、少し似てるかも)
遥:……みんなが『楽しかった』って思えるように、 今日は全力で頑張ろう
第 5 话:セカイのチアリーダー!
えむ:宣誓~っ!
えむ:あたし達は正々堂々戦って、笑顔いーっぱいの、 楽しい体育祭をすることを、ここに誓います!
司会:『それではこれより、宮益坂女子学園体育祭を始めます!』
遥:(始まった……!)
遥:(鳳さんの言う通り、楽しい体育祭になるといいな)
えむ:遥ちゃーん!
遥:鳳さん、さっきの選手宣誓、よかったよ。 すごく鳳さんらしかった
えむ:ほんと? えへへ、嬉しいなっ♪
えむ:今日はお互い、思いっきり楽しもうね!
遥:うん!!
遥:次は玉入れだね。 カゴの準備はできてる?
1年生実行委員A:うん。退場したらすぐに設置するんだよね
司会:『——2年生、退場します。 次は、1年生の玉入れです』
遥:終わったみたい。 さあ、行こう
みのり:わー! この玉、カラフルですっごくかわいい! あ、見て見て! これなんてハムスターの絵が描いてあるよ
こはね:こっちはウサギだよ。 練習の時は普通の玉だったから、わざわざ用意したのかな。 すごくこってるね
志歩:…………
みのり:あれ? 志歩ちゃん、怖い顔してどうかしたの?
志歩:こんなの投げられない……
こはね:え?
志歩:かわいすぎて、投げられない……!
みのり:ええ!?
こはね:で、でも投げないと勝てないような……
生徒A:ねえ、2年生の棒取り見た?
生徒B:見た見た! 桃井先輩すごかったよね~! ひとりで敵陣に突っ込んで、5本くらい奪ってなかった?
生徒A:日野森先輩もすごかったよね! 普通に歩いてるだけなのに、 ケガさせちゃいけないオーラがあるから、 みんな棒を取らないっていう……
えむ:ふっふっふ! みんな楽しんでくれてるみたいっ♪
えむ:よーし、あたしも そろそろ二人三脚の準備して——
???:『やっほー、えむちゃん!』
えむ:……え? ミクちゃんの声? これって、あたしのスマホから?
ミクの声:『大正解〜!』
えむ:わっ、ミクちゃん!?
ミク:『ふっふっふー♪ 約束通り、応援に来たよー!』
えむ:わあ、ありがとう! 手に持ってるポンポンもかわいいね!
ミク:『でしょでしょ? 昨日、えむちゃんが帰ったあとに 一生懸命作ったんだ〜』
ミク:『カイトも手伝ってくれたんだよっ☆ 今日は楽しんできてねって言ってくれた!』
えむ:そうなんだー! カイトお兄さん、優しいっ!
えむ:そうだ、もうすぐあたし、二人三脚に出るんだ。 ミクちゃんにはそれを応援してもらって——
えむ:でも、ミクちゃん、あたしの席からだと 見にくいよね……
えむ:そうだ! あたし、校庭が一番よく見える 特等席を知ってるんだけど、そこまで行っていい?
ミク:『特等席? 行きたい行きたーい!』
えむ:じゃあ決まりっ。 今から一緒に行こー!
えむ:とうちゃーく!!
ミク:『わあ……!』
えむ:はい、ここが特等席! 校庭で一番高い木の上だよ♪
ミク:『すご~い! いい眺めだね!』
えむ:でしょ~? ちょうど、入場ゲートも正面に見えるんだよ。 近くに応援席もあるし、ここなら寂しくないかなって
ミク:『うんっ! とっても嬉しい♪ えむちゃん、ありがとう!』
えむ:じゃあミクちゃん、あたし、行ってくるね。 終わったら、また戻ってくるよー!
ミク:『うん! いってらっしゃい!』
ミク:『よーし、ミクも張り切って応援するぞー!!』
ミク:『フレー! フレー! え・む・ちゃん!』
実況:続いて、3学年合同の二人三脚です
まふゆの友達A:まふゆ、ファイトー!
まふゆの友達B:まふゆなら絶対1位だよ!
まふゆ:……鳳さん、今日は頑張ろうね
えむ:は、はいぃ……
えむ:(やっぱりちょっと怖い……けど……!)
えむ:(ミクちゃんが応援してくれてるんだから、 がんばらなくっちゃ!)
えむ:絶対勝ちますっ! がんばりましょー! 朝比奈センパイっ!
まふゆ:……ええ、そうね。 やるからには、勝ちましょう
ミク:『えむちゃ~ん!! がんばれ~!!』
実況:さあ、始まりました。二人三脚! 今年から学年を越えてのペアでの競争となります!
実況:さっそく、2年生と3年生のペアが前に出ました!
まふゆ:鳳さん、ペース大丈夫?
えむ:うん! もっとペース上げられますっ!
まふゆ:そっか。それじゃあ ここから前のペアを追い上げようか
実況:追い上げてきたのは、鳳・朝比奈ペア! 1年生と2年生です!
まふゆ:今なら、一気に前に出られそうだね。 いける?
えむ:うんっ! ……今だーっ!
ミク:『あっ! えむちゃん達が前に出たっ!』
実況:鳳・朝比奈ペア、速い! 次々に他のペアを追い抜いていきます!
まふゆ:このまま最後まで行くよ!
えむ:おっけーですっ!!
実況:……ゴール! 1位は、鳳・朝比奈ペアです!
ミク:『やった~!!』
えむ:やったー! やったよー! ミクちゃん、見ててくれたかな!?
まふゆ:お疲れさま、鳳さん。 1位を取れたのは鳳さんのおかげだよ、ありがとう
えむ:(あれ……? 今、ちゃんと笑って……?)
まふゆの友達A:まふゆー! すっごくかっこよかったよ! さすがまふゆ、運動神経抜群!
まふゆの友達B:まふゆなら当然だよね!
まふゆ:あはは……そんなことないよ
えむ:(や、やっぱり笑ってなかった~~!!)
第 6 话:バトンをつないで
宮益坂女子学園 中庭
遥:あ、棒取りの得点だけど、 点が変わるから気をつけてね
1年生実行委員:うん、わかった!
えむ:遥ちゃーん! さっきまであったパンがないよ~!
遥:パン食い競争のパン? それなら職員室の冷蔵庫で保管してもらってるみたいだよ
えむ:よかった~! ありがとう! 取ってくるね!
遥:……ふぅ。 一段落ついたかな
遥:(もうすぐ最後の学年対抗リレーだし、 このまま何ごともなく終われそう)
クラスメイト:いったた……
咲希:ねえ、大丈夫? 足、腫れてるよ。 すぐ保健室行こう!
クラスメイト:でも、次のリレーに出ないといけないのに……
遥:どうしたの?
一歌:あ、桐谷さん! 実は——
遥:そっか、さっきの徒競走で足を……。 結構腫れてるし、保健室でみてもらったほうがいいね
クラスメイト:でも私、次の学年対抗リレーに出ないといけないのに……。 このままじゃ、みんなに迷惑かけちゃう……
遥:……残念だけど、悪化しないように 保健室に行ったほうがいいと思う
クラスメイト:でも……っ!
遥:大丈夫。代わりに、私が走るよ
一歌:あ……そっか。 リレーの補欠選手、桐谷さんだったっけ
遥:うん。今から本部に選手の交代を伝えてくるから、 天馬さん達は、保健室に付き添いお願いできる?
咲希:もちろん!
クラスメイト:桐谷さん……。 ごめんね、実行委員で忙しいのに……
遥:ううん、気にしないで。 頑張って走ってくるね
咲希:アタシ達も応援してるね、はるかちゃん!
遥:うん、必ず勝ってくる
遥:(本部に選手の交代は伝えたし、これで大丈夫。 あとは念のため、バトンの受け渡し練習が できたらいいんだけど……)
えむ:遥ちゃーん!
えむ:聞いたよ! このあとの学年対抗リレー出るんでしょ?
遥:うん。クラスの子がケガしちゃって……。 補欠登録してた私が、代わりに出ることにしたの
えむ:ええ!? ケガ大丈夫? 泣いちゃってなかった?
遥:うん。他の子が保健室に連れて行ったよ。 たぶん、軽い捻挫だと思う
えむ:そっかぁ、それならよかった~
えむ:じゃあ、今日は遥ちゃんが あたしにバトン渡してくれるんだね!
遥:え……鳳さんが私の次だったんだ。 こんな偶然ってあるんだね
遥:正直、リレーなんて小学生以来だから ちゃんとバトンを渡せるか心配だけど……
えむ:大丈夫だよ、遥ちゃん!
えむ:あたし達、実行委員で ずーっと一緒にやってきたでしょ?
えむ:あれだけ一緒にがんばってきたんだもん! もうあたしと遥ちゃんは、最高のコンビになれてるっ!
えむ:だから、バトンもばっちり渡せちゃうよ!
遥:鳳さん……
えむ:あ、リレーまで少し時間あるし 一緒にバトンの受け渡し練習しようよ!
えむ:ケガしちゃった子も笑顔になれるように、 絶対に優勝しようねっ!
遥:……そうだね、絶対に勝とう!
実況:それでは、本日最後の競技、 学年対抗リレー、まもなく開始します
ミク:『あっ、そろそろ始まる! えむちゃんを応援するぞ~!』
まふゆの友達:まふゆ、リレーも頼んだよー! アンカー頑張ってね!
まふゆ:うん、頑張るね
咲希:はるかちゃん、ファイトー!!
一歌:桐谷さん、頑張って!
遥:(絶対……勝つ!)
実行委員A:位置について、よーい……
実況:さあ、一斉にスタートしました!
実況:トップを走るのは3年生、そのあとに2年生、1年生が続きます
遥:(1年生は……少し遅れてるけど、このままなら取り返せそう)
遥:(3年生との距離も縮まってきたし、きっとこれなら——)
実況:さあ、ここで、2年生が追い上げます!
実況:2年生、3年生を抜きました! やや遅れて1年生! これは接戦になりそうです!
遥:(……やっぱり、そう簡単にはいかないか)
遥:(だったら、私がここで、距離を離さないと!)
リレー選手:桐谷さん、お願い!
遥:任せて!
実況:ここで1年生のバトンが渡りました! 走者は1年C組の桐谷選手です
遥:(ここで追い上げて、 ちゃんと鳳さんにバトンを渡さないと……!)
実況:第1コースを走る桐谷選手、速い! 3年生を抜いて、トップを走る2年生と並びました!
咲希:すごいすごい! はるかちゃんかっこいい〜!
一歌:頑張って! 桐谷さん!
遥:(……みんな応援してくれてる。 なら私は……その気持ちに応えたい!)
えむ:……遥ちゃん!
遥:鳳さん、お願い!
えむ:うん!
えむ:それじゃあ——勝ってくるね!!
実況:桐谷選手、最下位からトップ争いに躍り出た! 2年生と僅差で、鳳選手にバトンを渡しました!
実況:さあ、ここからアンカー対決! 優勝はどの学年でしょうか!?
一歌:速い! もしかしたら陸上部より速いかも……
穂波:でも、えむちゃんも負けてない……!
実況:1年生の鳳選手と、2年生の朝比奈選手の、デッドヒートです!!
まふゆ:鳳さん……!
ミク:『フレー! フレー! えむちゃん! がんばれがんばれ、えーむちゃん!』
ミク:『ゴーゴー! このままいっけー!!』
えむ:絶対、負けないっ!!
まふゆ:……!
実況:さあ、先にゴールするのは——
第 7 话:たくさんの『おめでとう』
実況:……1位は、1年生!
実況:B組の鳳えむ選手、 2年生と僅差でしたが、勝利しました!
ミク:『わあ、すごいすごい! えむちゃん、やったね〜!』
遥:やった……!!
まふゆ:……負けちゃったか。 鳳さん、やっぱり足が速いな
遥:(鳳さん、すごいな。 キラキラしてて、まるで——)
えむの声:遥ちゃ~~~ん!!!!
遥:えっ?
えむ:遥ちゃんっ! やったよ、あたし達、1位だよー!
遥:うん……! ありがとう、鳳さん! 鳳さんの最後の走り、本当にすごくて……
えむ:えへへ~♪ でもでも! あたしが1位でゴールできたのは、 遥ちゃんや、みーんなのおかげだよっ♪
咲希:はるかちゃん、すごかったね! アタシ感動しちゃった!
一歌:うん、本当にかっこよかった
遥:天馬さん、星乃さん……
クラスメイト:桐谷さん! 代わりに走ってくれてありがとう
遥:あ……ケガはもう大丈夫なの?
クラスメイト:やっぱり軽い捻挫だったみたい。 でも、桐谷さんのおかげでリレーも勝てて、嬉しくて…… 本当にありがとう!
一歌:桐谷さん、実行委員も頑張ってたし、本当に大活躍だったね。 おかげで体育祭がすごく楽しかったよ
遥:みんな……
咲希:あ。はるかちゃん、目がウルウルしてる
遥:……ふふ。 学校に戻って、よかったなって思って
遥:こういうの、仕事じゃできなかったから
一歌:桐谷さん……
咲希:……うう、なんだかアタシも泣いちゃいそう……! よかったね、はるかちゃん……!
穂波:えむちゃん!
えむ:あ、穂波ちゃん!
穂波:ゴールした途端、急に走って行っちゃったから、 びっくりしちゃったよ
えむ:あはは、ごめんね~
えむ:どうしても、最初に遥ちゃんに やったーって言いたくて
穂波:ふふっ、えむちゃんらしいね
穂波:でも、わたしもえむちゃんをお祝いしたかったんだよ
えむ:え?
穂波:1位おめでとう、えむちゃん! すごく素敵だったよ!
えむ:えへへ、ありがとう、穂波ちゃん!
ミク:『えむちゃーん! お疲れさま!』
えむ:ミクちゃん! リレーの時、応援してくれてたよね? フレーフレーって
ミク:『うん! ちゃんとミクの声、聞こえてたんだねっ!』
えむ:ふふーん♪ あたし、昔から耳がいいって言われるんだ
えむ:おかげで、体育祭すっごくがんばれたし、楽しかったよ。 本当にありがとう!
ミク:『ミクも楽しかった! 体育祭ってこんな感じなんだね』
ミク:『えむちゃん、いろんな競技で活躍してて、 スーパースターみたいだったよ☆』
えむ:ほんとに? 嬉しいなっ♪
えむ:あ、でも、今日はみんなスーパースターだったよ! みんな笑顔で、いっぱいキラキラしてたもん!
えむ:そうだ、ミクちゃん! よかったら、これからも学校に遊びに来てほしいな
ミク:『えっ、いいの?』
えむ:うんっ! 今日は忙しくて、あんまりミクちゃんと話せなかったから……
えむ:だから次は、一緒に学校を探検できたらなーって!
ミク:『わあっ! すっごくすっごく嬉しい!』
ミク:『じゃあ、次来た時は、 校舎の中を見てみたいなっ♪』
ミク:『その時は、カイトと一緒でもいい?』
えむ:もちろん!
ミク:『よかった☆ カイトも絶対喜ぶよ!』
実行委員の声:鳳さーん!
えむ:あっ! まだ体育祭の片づけがあるんだった……!
ミク:『ふふっ、じゃあミクはそろそろ帰るね! 今日は呼んでくれてありがとう♪』
ミク:『またね、えむちゃん!』
えむ:うん、またセカイで会おうねっ!
第 8 话:明日また笑顔で
宮益坂女子学園 校庭
咲希:はるかちゃーん!
咲希:片づけお疲れさま! 向こうは、全部終わったよ
遥:天馬さんもお疲れさま。 私のほうも、あとは体育倉庫の戸締りだけだよ
咲希:体育祭、すっごく楽しかったね。 アタシまだまだ走れちゃいそう!
一歌:咲希ってば。 はしゃぎすぎないでよね
咲希:うん! もう無茶しすぎないって決めたしね!
咲希:それより、はるかちゃんって、 このあと時間ある?
咲希:クラスのみんなで、体育祭の打ち上げしよーって話出てるんだ。 もしよかったら、一緒に行かない?
咲希:打ち上げっていっても、近くのファミレス行くだけだし、 参加したい人だけ来るって感じなんだけどね
遥:……私が行ってもいいの?
咲希:もちろん! ていうか、今日の『C組一番がんばったで賞』は はるかちゃんだし
遥:がんばったで賞?
一歌:それ、咲希が今考えたんでしょ
咲希:えへへ、バレた?
遥:ありがとう、ふたりとも。 今日は時間あるから、私も打ち上げ参加したいな
咲希:よかった! 何頼むか、悩んじゃうな〜
一歌:じゃあ私達、先に教室戻って待ってるね
遥:わかった
遥:…………
遥:(……そっか、もう終わっちゃうんだ)
えむ:遥ちゃん、向こうも片づけ終わったって!
遥:わかった。 じゃあ、一緒に体育倉庫の戸締りをして、 実行委員の仕事は全部終わりだね
遥:…………
えむ:遥ちゃん? どうしたの?
遥:…………寂しいな
えむ:え?
遥:私、今日の体育祭、すごく楽しかったの。 でも……
遥:終わっちゃうのが、少し寂しいなって
えむ:あたしも!
えむ:明日も明後日も、その次の日も、 ずーっと体育祭やりたいくらい!
えむ:……寂しいね。 楽しい時間がずーっと続けばいいのにね
遥:鳳さんもそう思うんだ
えむ:うん。 ……でもね、あたしのおじいちゃんが教えてくれたの
えむ:楽しいことがあるから、また明日もがんばろうー!って、 思えるんだよって
遥:また明日も頑張ろう……か
えむ:だから、今日の楽しい時間は終わっちゃうけど——
えむ:あたしは明日もショーをやるよ! みんなが笑顔になれるようにっ!
遥:あ……
遥:ふふっ
遥:鳳さんって、やっぱりちょっと似てるね
えむ:え?
遥:ううん、なんでもない
遥:私もいつまでも寂しがっていられないな
遥:明日からまた——希望を届けるんだから
遥:立つ場所は違うけど、 これからもお互い頑張ろうね、鳳さん
えむ:うん!! 明日もがんばろーっ!!
数日後
1年C組教室
遥:(今日は愛莉達と打ち合わせして、 そのあとスケジュールの調整をしてから——)
クラスメイト:……あの、桐谷さん、今ちょっといい?
遥:あ、うん。どうしたの?
クラスメイト:これ、この前の体育祭、代わりに走ってくれたお礼
遥:えっ、これって……フェニーの限定キーホルダー!?
クラスメイト:そう。桐谷さん、消しゴムもフェニーだったし 好きなのかなって思って。よかったらもらってくれない?
遥:嬉しい……! これが売ってる時、仕事があって買いに行けなかったんだ
クラスメイト:そっか、ならよかった
遥:本当にありがとう。大切にするね
クラスメイト:あの、それで……よかったらなんだけど……
クラスメイト:これから、遥ちゃんって呼んでいい?
遥:……!
遥:うん、もちろんだよ
みのり:遥ちゃーん! 今から屋上に行くんだよね、一緒に行こう!
遥:みのり。うん、行こうか
クラスメイト:それじゃあまた明日ね! 遥ちゃん!
遥:また明日
みのり:……遥ちゃん、今日、なんだかとっても嬉しそう!
遥:ふふ、そう見える?
みのり:うん!
遥:……笑顔にさせてもらった分、 私も、みんなに届けなくちゃね
みのり:え?
遥:なんでもないよ。 行こう、みのり!