活动剧情
秘密の♡バレンタイン大作戦!
活动ID:48
第 1 话:結成!秘密のバレンタイン同盟
昼休み
宮益坂女子学園 中庭
愛莉:——ふう、この辺りは人も少ないし、 ゆっくり考えられそうね
愛莉:(そろそろバレンタインだし 何かサプライズを考えなくちゃ)
愛莉:(でも、ただチョコを渡すだけじゃ特別感がないのよねぇ。 もっとおもしろいことができるといいんだけど……)
愛莉:んー、どうしようかしら……
咲希:ふんふんふーん♪ いっちゃん達とのバレンタイン、どうしよっかな~
咲希:(前は有名なお店のチョコをサプライズで渡そうと思ったのに、 プレゼントがかぶっちゃって失敗しちゃったし……)
咲希:(今年こそは、絶対にサプライズを成功させなきゃ!)
咲希:……でも、どんなサプライズがいいんだろ?
咲希:(みんながびっくりしてくれて、 誰ともかぶらないようなサプライズ……)
咲希:うーーーん……
えむ:ふっふっふ……。 あとちょっとでバレンタインだ~!
えむ:前はセカイでばば~んってショーをやって、 すっごく楽しかったんだよね♪
えむ:あの時は寧々ちゃん達に手伝ってもらったし、 また一緒にやろうよーって誘っちゃおっかな~☆
えむ:でも、今度は寧々ちゃん達の びっくりワクワク~な顔も見たいし……
えむ:そうだ☆ みんなが笑顔になれるよーな スペシャルわんだほいなお菓子を 作るのはどうかなっ!?
えむ:キラキラなお星さまクッキーとか、 ビカビカなロボットチョコとか……
えむ:あっ、お菓子のショーステージも作りたいな~☆
えむ:でも、どうやって作ればいいんだろ? チョコをいーっぱい溶かして、おっきな冷蔵庫で冷やして……
愛莉:チョコ系のスイーツ、チョコ系のスイーツ。 何がいいかしら……
愛莉:……って、あら?
咲希:えーっとぉ……
えむ:むむむー!
えむ・咲希:『あいたっ!!』
愛莉:ちょ、ちょっと大丈夫!? ずいぶん派手にぶつかってたけど……
咲希:あ、あいり先輩! アタシは大丈夫です!
咲希:それよりぶつかっちゃってごめんなさい、 ちょっと考えごとしてて……
えむ:あたしもよそ見しちゃってた……。 ごめんなさーい!
えむ:って、わわ! 咲希ちゃんだ~!
咲希:えむちゃん! 大丈夫、痛くなかった?
えむ:うん、全然へーきだよ! 咲希ちゃんも大丈夫そうでよかった~♪
愛莉:ふふ、ふたりともケガがなさそうで何よりね
咲希:はいっ! ありがとうございます!
えむ:むむむ、どこかで見たことある人のよーな……?
咲希:アイドルの桃井愛莉ちゃんだよ! ほら、ハッピーエブリデイの!
えむ:あ、あー!! 愛莉ちゃん……! 朝の番組でライオンダンス踊ってた愛莉ちゃんだ!
えむ:ライオンっ、おんおん、音楽隊っ♪ みんなでにくしょく☆ダンシング!
愛莉:あら、おはステ見てくれてたのね!
えむ:はいっ! ライオンダンス大好きでした!
愛莉・えむ:『みんなでにくしょく~ダンシング!』
えむ:わ~! 生ライオンダンス! おはステで見た時と一緒だ~!!
愛莉:ふふっ、いつも番組を見てくれてたお礼よ。 また一緒にダンスしましょうね!
えむ:わーいっ☆ ありがとうございます!
咲希:あいり先輩、相変わらず神対応……!
愛莉:ところで、ふたりとも考えごとしてるみたいだったけど 何かあったの?
咲希:あ、実はそうなんです!
咲希:もうすぐバレンタインだから、 みんなに何かサプライズをしたいな~って考えてたんですけど……
えむ:あれれ? 咲希ちゃんもバレンタインにサプライズするの~!?
咲希:もしかして、えむちゃんも!?
愛莉:あら、ふたりとも同じこと考えてたのね。 ふふっ、実はわたしもなのよ!
咲希:えっ、あいり先輩も?
愛莉:ええ。この時期、考えることはみんな同じね
愛莉:ねえ、みんなはどんなこと考えてるの? よかったらお昼でも食べながら聞かせてくれない?
咲希:あ、あいり先輩とお昼……! はい、喜んで!
愛莉:それで、ふたりは誰にサプライズをするつもりなの?
咲希:アタシは一緒にバンドを組んでるみんなとお兄ちゃんに びっくりしてほしいな~って思ってるんです!
えむ:あたしもあたしもー!
えむ:ショーをやってるみんなとー、お兄ちゃん達とー 着ぐるみさんとー、櫻子ちゃんとー、ミクちゃ—— えっと……お友達のみんなに!
愛莉:ちょ、多いわね! ……って、ショー?
えむ:はいっ! フェニックスワンダーランドの ワンダーステージでショーをしてます!
咲希:えむちゃんは、うちのお兄ちゃんと 一緒にショーをやってるんですよ!
愛莉:へえ、ふたりにはそういう繋がりもあるのね。 ん、フェニックスワンダーランド……?
愛莉:あ、わたし、この前ナイトショー見てきたわよ!
えむ:ほんとですかっ!? そのナイトショー、あたしとワンダーステージのみんなで 考えたんですよ~!
えむ:愛莉ちゃんに見てもらえたなんて、嬉しいなぁ☆
えむ:あっ、ごめんなさい! 愛莉ちゃんじゃなくて桃井センパイでした!
愛莉:ふふっ、別にそんなかしこまらなくても 好きに呼んでくれていいわよ!
えむ:ほんとですか!? じゃあ……愛莉ちゃんセンパイ!
愛莉:ふふっ、かわいい呼びかたね。 ありがと、鳳さん!
えむ:あのあの、よかったらあたしのことも 名前で呼んでくれませんかっ?
愛莉:いいわよ。えむちゃん、だったかしら?
えむ:わあ、ありがとうございます!
咲希:えむちゃん、いいなぁ……
愛莉:咲希ちゃんも、よろしくね?
咲希:っ! あいり先輩……!!
咲希:アタシ、あいり先輩のこと、 ずっとずっとずーっと推します!!
愛莉:あははっ、ありがと! わたしもかわいい後輩を大事にさせてもらうわ
愛莉:——で、お世話になってる人に サプライズをするつもりってことはわかったけど……。 ふたりともどうして悩んでたの?
咲希:えっと……
愛莉:なるほど……。 咲希ちゃんはどんなサプライズをするか悩んでて、 えむちゃんは、ちゃんと手作りお菓子が作れるか不安なのね
えむ:はいっ! キラキラなお星さまのクッキーとか、ロボットのチョコとか ショーステージみたいなケーキとかも作りたいんです!
えむ:ちゃんと作れたら、きっとワンダーステージのみんなも いっぱい笑顔になってくれると思うんだ!
愛莉:ふふっ、いいわね。ステキじゃない!
えむ:えへへ……! ちゃんと作れるといいんだけど……
咲希:たしかに、ちょっと難しそうだね……。 えむちゃん、お菓子は作ったことあるの?
えむ:うん、昔お姉ちゃんと作ったことあるよ! けど失敗しちゃったんだぁ……
えむ:ちゃんとおいしそうなものいーっぱい入れたし きれいな色もたくさん塗ったんだけど、できたら びゃびょーんって感じになっちゃったの
愛莉:よくわからないけど、なんとなくわかったわ……
えむ:うう、やっぱりあたしに手作りチョコは難しいかなあ?
咲希:そんなことないよ! 昔は失敗しちゃっただけで、今ならできるかも!
咲希:ねえ、えむちゃん! もしよかったらアタシと一緒に作らない?
えむ:えっ、咲希ちゃんと?
咲希:うん、えむちゃんの話を聞いて、 アタシもいっちゃん達に手作りチョコを 作りたいな~って思ったんだ!
咲希:ちゃんと作れるか不安だけど……
愛莉:…………
愛莉:(ふたりとも、友達のために一生懸命ね……)
愛莉:(アイドルとして、先輩として—— ここはひと肌脱ごうかしら)
愛莉:——ねえ、咲希ちゃん。えむちゃん。 よければ、わたしも一緒に作っていいかしら?
咲希:えっ、あいり先輩と?
愛莉:ええ。そんな大がかりなものは作ったことないけど、 今まで作ったお菓子の応用でいけそうだし
愛莉:わたしもサプライズで、 MORE MORE JUMP!のみんなに 何かしたいと思ってたしね
えむ:やった~! 愛莉ちゃんセンパイ、ありがとうございます!!
咲希:あいり先輩がいてくれるなら、 なんでも作れちゃいそう!
愛莉:ふふっ、決まりね。 秘密のバレンタイン同盟、結成よ!
えむ:秘密の同盟……! えへへ、ますますワクワクしてきちゃった〜
咲希:アタシも! みんながびっくりするようなチョコ作りたいな!
愛莉:ええ、バレンタインサプライズ、 絶対に成功させましょうね
第 2 话:喜んでほしいから
数日後
宮益坂女子学園 屋上
愛莉:みのり、ラストまでちゃんとついてきて! ワン、ツー、スリー、ポーズ!
みのり:はいっ!
愛莉:みんな、お疲れさま!
愛莉:まだまだ直すところは多いけど、 形にはなってきたわね
遥:うん、みんなの動きも合ってきたし そろそろ新しいパートに入れそうだね
みのり:よーし! 早く次にいけるように もっともっともーっとがんばるぞ~!
雫:ふふ。みのりちゃん、やる気いっぱいね
遥:じゃあ、明日の練習で 今の曲をマスターできるように頑張ろうか
愛莉:あー……ごめんなさい。 この前言ったと思うけど、 わたし、明日は予定があって来れないのよね
遥:あ、そうだったね。 それなら明日は私達だけで、 今日やったパートの復習をしておこうか
みのり:愛莉ちゃんがびっくりしちゃうくらい 踊れるようにならなきゃね!
愛莉:ふふっ、楽しみにしてるわね
雫:でも、愛莉ちゃんがお休みなんて珍しいわね。 もしかしてご家族とお買い物とかかしら?
愛莉:家族とってわけじゃないけど……。 ま、そんな感じよ。買い物に行くの
愛莉:(咲希ちゃん達に教えながらお菓子を作るとなると、 きっと作業には丸1日かかるでしょうしね)
愛莉:(なんといってもバレンタインのサプライズ用だもの。 わたしも気合い入れてがんばらなくっちゃ!)
みのり:お疲れさまでしたー!
みのり:はあ~、今日もいっぱい練習したね。 冬なのにいっぱい汗かいちゃった
遥:頑張った証拠だね。日が傾いて寒くなってきてるし、 汗で体を冷やさないように気をつけて
雫:早く温かくしたほうがいいわね。 風邪をひいたら大変よ
みのり:うん! ふたりとも、心配してくれてありがとう!
愛莉:じゃ、体が冷える前に着替えて帰りましょうか!
愛莉:(このあとはお菓子作りの材料の買い出しもあるし、 後輩を寒い中待たせるわけにはいかないものね)
雫:……あ。そういえばね、愛莉ちゃん!
愛莉:ん? どうしたの?
雫:ショッピングモールにある和菓子屋さんが、 2日間限定で特別な和菓子を出しているみたいなの
愛莉:えっ……! 限定和菓子?
雫:うん! よかったらこのあと、一緒に食べに行かない?
愛莉:あ、あー……
雫:…………?
愛莉:——ごめん。このあともちょっと用事があるのよね。 みんなで楽しんできてちょうだい
雫:そう……。残念ね
遥:予定があるなら仕方ないね。 また次の機会に一緒に行こうか
愛莉:ええ、ありがと! そうしてくれると嬉しいわ!
雫:…………
レッスンスタジオ
志歩:……うん。 一歌と穂波はかなり良くなってる
穂波・一歌:『やった……!』
志歩:でも、咲希は曲に乗りきれてなかった。 というか、集中できてないんじゃない?
咲希:ふえっ!?
穂波:え? 咲希ちゃん、何か悩みごととか……?
咲希:う、ううん! なんでもないよ! 昨日の夜、好きな番組やってたから ちょこっとだけ夜ふかししちゃったんだ~
志歩:そうだったんだ。 今日はちゃんと寝なよ?
咲希:うん! 心配かけちゃってごめんね
咲希:(さすがしほちゃん。鋭いなぁ……! そわそわしちゃってるのがバレてる……)
咲希:(このあとのあいり先輩達との買い出し、 すっごく楽しみなんだもん。でも……)
咲希:(うう〜っ、集中しなきゃ!)
咲希:しほちゃん! 次は気をつけるから、もう1回お願いします!
志歩:わかった。 穂波、カウントお願い
穂波:うん、じゃあいくよ? 1、2、3、4——
一歌:みんな、お疲れさま!
咲希:お疲れさま~! それじゃあアタシはこれで!
咲希:あっ! それとね、前も言ったけど 明日は用事があって、練習来れないんだ!
志歩:ああ、そうだったね。何かあるの?
咲希:えっ!? えっと、えーっと……そう、家族で出かけるんだ! お兄ちゃんが行きたい場所があるからって!
一歌:へえ、楽しそうだね。 司さんが行きたいところだから、 きっと変わった場所なんだろうな
穂波:ふふっ。お土産話を聞くのが楽しみだね
咲希:あははー……
咲希:(うう、みんなごめんね……! そのかわり、サプライズで絶対に喜んでもらうから……!)
咲希:じゃあ今日は先に帰るね! バイバーイ!
穂波:あ、バイバイ。気をつけてね
志歩:なんかすごく急いでたけど…… 咲希って、今日バイトじゃないよね?
一歌:違うと思うけど……
一歌:(咲希、どうしたんだろ?)
フェニックスワンダーランド
ワンダーステージ
えむ:(練習が終わったら買い出しかぁ……! ウキウキ、ウキウキ、ウッキッキーだね!)
えむ:(バレンタイン、バレンタイン♪ サプライズ~♪ 今年もわんだほいにしちゃうぞ~)
寧々:……そういえば、次の公演はどうする? 宣伝公演用にネタをストックしといたほうがいいんじゃない?
類:今やっているショーの公演期間も 折り返しの頃合いだし…… 案出しを始めるにはいいタイミングだね
司:ふむ。そうと決まれば、 さっそく意見交換でもしておくか!
司:えむ、お前は何がいい?
えむ:えっとねー! お菓子のおうちの……
類:お菓子のおうち……?
えむ:——あっ! じゃなくて! おかしなおうちの話とかいいかな~って!
司:なんだ? おかしなおうちとは……
えむ:えっ!? えっと……かわいくてあまい……やつ!
寧々:おかし……甘い……なにそれ?
えむ:えっと、えっと……! サプライズな感じの……あっ! サ、サスペンスな感じの!
寧々:サプライズって……あ。 ふふ……そういうことか
類:なるほどね
司:ん? よくわからんが……家が舞台で家族が登場する コメディ路線ということか?
えむ:そう! そんな感じ! おもしろくって~、甘くって~、楽しいかな~……なんて!
類:フフ、じゃあ次は、普段とは違うスイートなショーにしようか?
えむ:ふぇっ!? えーと…… いいんじゃない……かなぁ? えへへ……
司:んん? 話の流れがまったくわからんぞ
寧々:ふふっ……
司:よし、本日はこれにて終了! 今日もいい練習ができたな!
えむ:終わった? 終わった? じゃああたし、ちょっと用事があるから先に帰るね!
えむ:お疲れさまでした! みんなまたね~!
司:本当に、今日は一体どうしたんだあいつは?
寧々:いつものことじゃない?
類:まあ、待っていればいいことがあるかもしれないね
ショッピングモール
えむ:待ち合わせ場所はショッピングモールの……こっちだね! えっと、ふたりは——あ!
えむ:おーいっ! 咲希ちゃん、愛莉ちゃんセンパーイ!
咲希:えむちゃーん! 待ってたよー!
愛莉:お疲れさま! これで秘密のバレンタイン同盟、集結ね
愛莉:それじゃあさっそくお菓子の材料を 買いに行くとしましょうか!
咲希・えむ:『はーい♪』
第 3 话:お菓子作りプレパレイション!
ショッピングモール
愛莉:ふたりとも、作りたいものは考えてきた?
咲希:ばっちりです!
えむ:うん! わんだほいなのを考えてきたよ!
愛莉:オッケー! じゃあ必要な材料を買っていきましょ!
愛莉:明日使うんだから、 買い忘れにはくれぐれも気をつけること。いいわね?
咲希・えむ:『はーい!』
製菓コーナー
えむ:わあ……! キラキラでいっぱいだ~!
咲希:この辺りはトッピングシュガーかな? ハートの形とか、宝石みたいなのもあるよ!
えむ:こっちはちっちゃいチョコがいっぱいあるよ! チョコスプレー?って書いてある!
愛莉:ふふっ、おもちゃ屋さんみたいよね。 カラフルだし、キラキラしててかわいいけど これぜーんぶ食べられるんだから!
えむ:わあああああすごーい!!
えむ:ねえねえ、これ全部チョコの上にのせたら おもちゃ箱みたいですっごくかわいいよね!?
愛莉:気持ちはわかるけど、全部はちょっと欲張りすぎじゃない?
咲希:みてみて、チョコペンもいっぱいあるよ! これでお絵かきできちゃいそう!
えむ:わー、ほんとだ! フェニーくんも描きたいな~☆
愛莉:色ならかなりの種類がそろってるわね
愛莉:ただ、お菓子に直接描くのはコツがいるし、 ちょっと大変かもしれないわ
咲希:普通にペンで描くのとは違うんですね! 難しそう……
愛莉:でもね、イラストのチョコプレートを作るとか、 クッキーやマカロンみたいな硬めのお菓子に 絵を描きたいとかなら、そんなに難しくないわよ
えむ:そうなの?
愛莉:ええ。描き写したい絵にオーブンシートを重ねて、 その上からチョコで線をなぞったり 塗ったりするだけだから
愛莉:ちょっと練習すれば誰でもすぐできるようになるわよ
えむ:わあ、あたしでもできそう! じゃあこれ、ぜーんぶ買っちゃおう!
愛莉:えっ!?
えむ:あと、こっちの銀色の宝石みたいなのとか、 キラキラピッカピカでいいなぁ……
えむ:これがあれば、きっとキラキラのお菓子になるはず……。 よ~し、これいーっぱい入れようー!!
咲希:ええ~っ! そんなにカゴに入れちゃうの!?
愛莉:ちょっとちょっと、それを全部入れたら 石噛んでるみたいになるわよ!
えむ:石!? ふわふわのあまあまのキラキラにならないの……?
愛莉:キラキラにはなるけど……う~ん……
愛莉:いい? えむちゃん。 このキラキラはね……噛むとすごくガリってするのよ!
愛莉:ガリガリのケーキ、おもしろくはあるけどどうかしら? 一口ごとにガリガリするのよ。 そんなケーキを食べたら、どうなると思う?
えむ:うーん……
えむ:ハッ、みんなの歯がボロボロになっちゃう……!?
愛莉:そ……こまではいかないけど、 ちょっとだけのほうがいいわ!
えむ:わかりました! みんなの歯を守るために、ちょっとだけにします!
咲希:アタシも、あんまり買わないようにしよっかな~
愛莉:ふふっ、じゃあ次は あっちのコーナーに行ってみましょうか
愛莉:——うん、チョコ作りに必要なものは だいたい買えたわね!
咲希:かわいいトッピングとか型紙も買えたし、 すっごーく楽しかった~!
えむ:チョコ作りも楽しみだね☆
愛莉:あと必要なものは……
えむ:あっ! このお店の隣って和菓子屋さんなんだ! いいにおーい♪
咲希:ほんとだ! なんだか食べたくなってくるね♪
愛莉:和菓子屋?
愛莉:そういえば、今日雫達が 和菓子を食べに行くって言ってたような……
えむ:むむっ。いいこと思いついちゃった!
えむ:ケーキの中からおまんじゅうが出てきたら、 わんだほいじゃないかな☆
愛莉:お、おまんじゅう!?
咲希:んー、たしかにびっくりはするかも……
えむ:だよねだよねっ☆ あたし、材料におまんじゅうも買ってくる!
愛莉:あ、待って待って—— って、もう行っちゃった!?
愛莉:連れ戻してくるから、 咲希ちゃんはちょっと買い物カゴ見ててね!
咲希:わ、わかりましたっ!
みのり:雫ちゃんが言ってたオススメの和菓子、 とってもおいしかったね~!
遥:うん、やっぱり市販品とは違うね。 薄皮まんじゅうと抹茶のセット、また食べに来たいな
雫:うふふ、気に入ってくれてよかったわ♪ 次は愛莉ちゃんも一緒に来られるといいわね
みのり:うんっ!
みのり:あれ、なんだか製菓コーナーがにぎやかだけど…… 何かやってるのかな?
みのり:ハッ、バレンタイン特集!? そうだ、そろそろバレンタインの準備始めなきゃ……!
遥:みのり、どうかしたの?
みのり:えっ!? あ、な、なんでもないよ遥ちゃん!
遥:そう? じゃあそろそろ行こうか
みのり:う、うん! ちょっとだけ雑貨見ていきたいな!
雫:いいわね、寄っていきましょうか
???:えっ、おまんじゅうだめなんですかっ?
???:今回は手作りのサプライズでしょ? だから入れるにしても手作りでなきゃ!
???:あっ、そっか~!
雫:あら? あの声って……
雫:愛莉ちゃん?
遥の声:雫、どうしたの?
みのりの声:早く行こうよ~!
雫:あ……ええ、今行くわ!
雫:(愛莉ちゃんの声……だった気がするけど、 ここにいるはずないわよね……?)
愛莉:なんとか無事に買えたわね……
咲希:あいり先輩、ありがとうございました。 おかげで買い忘れもなさそうです!
えむ:むっふっふー♪ これでサプライズは大成功間違いなしだね☆
えむ:えへへ、早く作りたいな~!
咲希:ふふっ。えむちゃん、ご機嫌だね!
愛莉:まあ、楽しそうならいいわ。 だけど本番はこれからよ!
咲希:はい! 明日、うちで作るの楽しみだなぁ
咲希:あ、ちゃんと掃除しておかなきゃ!
愛莉:全然気にしなくて大丈夫よ。 場所を貸してもらえるだけでありがたいわ
えむ:そうだよ咲希ちゃん! あたし、お兄ちゃん達にもあげたいな~って思ってたから キッチン使わせてもらえるのすっごく助かっちゃった!
愛莉:うちに家族がいるとバレちゃうものね……
愛莉:あ、そういえば咲希ちゃんも お兄ちゃんにあげるって言ってたけど、大丈夫なの?
咲希:はい、大丈夫です。 予定どおり、みんな出かけちゃうみたいですから!
愛莉:じゃあふたりとも。 明日のお菓子作りはがんばりましょうね!
えむ・咲希:『はーい!』
第 4 话:4人目のバレンタイン同盟
愛莉の部屋
愛莉:ふう……。 宿題も個人練も終わったし、明日の準備をしましょうか
愛莉:(作るものはだいたい決まったけど、 事前に段取りを決めておかないと大変そうだものね……)
愛莉:ええと、レシピは全部印刷したから まずは作る順番を決めて——
愛莉の妹:お姉ちゃーん。 あれ? また配信の企画考えてるの?
愛莉:ううん、今回は違うの。 後輩の子達と一緒に、バレンタイン用の お菓子を作る計画をしてるのよ
愛莉の妹:後輩の子達と……? いつものアイドル仲間とじゃないんだ
愛莉:ええ、MORE MORE JUMP!のみんなに あげるつもりなのよ
愛莉:だから後輩の子達と協力して びっくりするようなサプライズを計画してるの!
愛莉の妹:そうなんだ! じゃあもしかして、その後輩の子達にも びっくりさせたい人がいるの?
愛莉:そういうこと! その子達もわたしと同じで、 支えてくれる仲間にお礼がしたいみたいよ
愛莉:気持ちがわかるから応援してあげたいし、 お菓子作りだったら力になってあげられるから
愛莉:それでわたしがひと肌脱がなくちゃ!って思ったわけ
愛莉の妹:ふふ。お姉ちゃんらしいね
愛莉の妹:後輩の子達も、きっとお姉ちゃんのことを 頼りにしてると思うな。 がんばってね!
愛莉:ありがとう。絶対成功させてみせるわ!
愛莉:ふふっ。 応援されちゃったからには、必ずやりきらないとね!
リン:『愛莉ちゃーん!』
愛莉:あら、リンじゃない。いらっしゃい!
リン:『ちょっと相談に乗ってもらえないかな? またトークのアドバイスをしてほしいんだけど……』
リン:『……あれ? これ、なんのメモ?』
愛莉:え? あっ!!
リン:『手作りチョコのサプライズ……。 あっ、これってもしかして……!』
愛莉:……やっぱり見たらわかっちゃうわよね
愛莉:そうよ。日頃のお礼の気持ちをこめて、 みんなにお菓子を作ろうと思ったの
リン:『わあ、やっぱりそうだったんだ……!』
愛莉:ええ。それでね、みんなをびっくりさせたいから、 このことは言わないでいてほしいんだけど……
リン:『もちろん。誰にも言わないよっ!』
愛莉:ふふ、ありがとう!
リン:『えへへ。サプライズ、うまくいくといいね♪』
リン:『あ、そうだ! 秘密にするからちょっとだけ、 お菓子作ってるところを見せてもらってもいい?』
愛莉:他の子がいるからこっそりになると思うけど…… それでいいなら大丈夫よ!
リン:『わあ、やった~! 愛莉ちゃんのお菓子作り、応援してるね!』
愛莉:ええ、がんばるわ!
愛莉:明日、作業の時にこっそり呼ぶわね。 待っててくれる?
リン:『うん、約束だよ!』
翌日
天馬家 リビング
司:見送りありがとう、咲希!
咲希:はーい!
咲希:えっと……お兄ちゃんは今日、 ショーのための買い出しに行くんだよね?
司:ああ。そのあとは荷物を直接 ワンダーステージまで運びこんでおく予定だ
司:暗くなる前には戻るつもりだが……。 咲希はひとりで大丈夫か?
咲希:心配しないで。 今日はいっちゃん達が家に遊びに来るから!
司:そうか。ならば大丈夫だな!
咲希:だからお兄ちゃんも、 たまにはゆっくりしてきて大丈夫だよ
司:ああ、わかった。 帰りはそこまで遅くならないと思うが…… 何かあればすぐに呼んでくれ
司:ではいってくる!
咲希:気をつけてね! いってらっしゃーい!
数時間後
スクランブル交差点
一歌:今日の練習は…… そういえば、咲希は家の用事で来れないんだっけ
一歌:ってことは、リズム隊の練習がメインかな
司:む? お、おい! 一歌じゃないか?
一歌:あれ、司さん……? こんにちは
一歌:今日は咲希と一緒じゃなかったんですか?
司:いや、それはこっちのセリフだぞ
司:咲希からは、今日は家に 一歌達が来ると聞いていたんだが……
一歌:え……?
司:一緒に遊びに出てきたというわけではないのか?
一歌:いえ、私はこれからバンドの練習に行くところで…… 咲希とはそういう約束はしてないですね
一歌:というか、今日は家族と用事があるって言ってたような……
司:な、何ぃっ!?
司:咲希……オレにも一歌達にも嘘をついて、 何をしようとしているんだ!?
一歌:お、落ち着いてください、司さん。 心配なのはわかりますけど……!
雫:昨日食べた和菓子、とっても美味しかったわね
雫:バレンタインデーのプレゼント、あの和菓子にしたら きっと愛莉ちゃんも喜んでくれるわ
雫:……あら? あれってもしかして……
一歌:あ、雫先輩!
司:ん? ああ、雫か!
雫:ふたりとも、こんにちは
雫:こんなところで、どうしたのかしら?
第 5 话:レッツ・メイク・スイーツ♪
数時間前
天馬家 リビング
咲希:あいり先輩、えむちゃん。わが家へようこそー!
えむ:おじゃましまーす!
愛莉:咲希ちゃん、今日はお招きありがと! それにしてもおっきな家ね~
咲希:いえいえ! それにしても……
愛莉:……? どうかしたの?
咲希:その……あいり先輩がアタシの家にいるって思うと ちょっと緊張しちゃって……!
愛莉:ふふっ、そんなに喜んでもらえると照れちゃうわね! でも今日は忙しくなるから、緊張してる余裕はないわよ?
愛莉:みんなが喜んでくれるチョコレートケーキを バッチリ作っちゃいましょ!
えむ・咲希:『おー!』
天馬家 キッチン
愛莉:あら、キッチンもすごく大きいじゃない! これだけ広ければ、お菓子もたくさん作れそうね!
えむ:うんうんっ! 愛莉ちゃんセンパイ、何から作りますかっ!?
愛莉:最初に作らないといけないのは、 一番時間がかかるケーキのスポンジよ。 それから飾りつけに使うお菓子を作っていくわ
咲希:たしかにスポンジが一番大きいですもんね! 作るのも大変そう……
愛莉:ええ。 それに、ライブもショーもステージがないと始まらないわ。 だから土台のステージになるスポンジから作りましょ!
えむ:そっかぁ! ワンダーステージがないと始まらないもんね!
咲希:絶対成功させるぞ~!
咲希:卵を……ひとつ、ふたつ、みっつ…… あとは砂糖を入れて……これでよし!
えむ:この卵さん達を泡立てるの? 楽しそ~……あたし、やりたい!
愛莉:電動ホイッパーって使いかたを間違えると 中身が飛び散っちゃうのよね。 だから混ぜる時はしっかりと気をつけること
えむ:あいあいさー!
愛莉:うまく生地が混ざったら クッキー作りをお願いしてもいい?
咲希:あっ、それなら作ったことあります! ちょっと混ぜるのが大変だけど……
えむ:咲希ちゃん、咲希ちゃん! あたしもお手伝いするよ☆
咲希:本当? じゃあお願い!
えむ:やったー♪ 小麦粉とか持ってくるね! びゅーんっ
咲希:……よし、クッキーの型抜きまでできました!
愛莉:あら、かわいいじゃない! それじゃマジパン作りも進めておきましょうか
咲希:マジパンって……クリスマスケーキにのってる サンタさんの人形とかの、あれですよね?
愛莉:ええ、MORE MORE JUMP!の メンバーの人形を作って、ケーキに飾る予定よ
咲希:人形まで作っちゃうなんて……あいり先輩、すごーい!
咲希:あの……よかったら、お手伝いしてもいいですか? あいり先輩の大事なケーキだから、アタシも何かしたくて……!
愛莉:咲希ちゃん……
愛莉:ありがと! じゃあ一緒にやりましょ!
咲希:はいっ! アタシ、がんばります!
咲希:ええっと、マジパンに食紅をちょっとずつ垂らして…… わわっ!? つけすぎてまっかっかになっちゃった!
愛莉:大丈夫よ。マジパンを作るのは簡単だから 新しいものを使いましょ
愛莉:この真っ赤なマジパンは……そうね。 ハート形にでもしておいて、 飾りつけで使うのはどうかしら?
咲希:いいんですか? ありがとうございます、あいり先輩~!
愛莉:マカロンのほうも、ちゃんと粗熱が取れたみたいね。 形崩れしなくてよかったわ!
えむ:すご~い! コロンってしてて、本当にぬいぐるみさんみたい!
愛莉:えむちゃん、マカロンの中にガナッシュを絞ってくれる? はみ出さないように、ちょっとずつでいいからね
えむ:はーい! あまいのあまいのちょっとだけ~♪ ちょっとだけ~♪
咲希:あはは♪ えむちゃんってば、歌に合わせて絞ってる!
えむ:えへへ♪ 今、とーってもスイートな気分だから、 歌っちゃいたい気分だなぁって!
えむ:そういえばね、今度のショーはいつもと違う スイートなのにしようって話をみんなとしたんだー♪
愛莉:スイートなショー……? 一体どんなショーなのかしら
えむ:スイートスイート〜♪
咲希:えへへ、あいり先輩のおかげで ステキなチョコレートケーキができそうです♪
咲希:でも……次はひとりで作れるようになりたいなぁ
愛莉:あら、どうして? わたしならいつでも手伝うわよ?
咲希:う~っ、魅力的なお誘いですけど……
咲希:アタシ、バンドの練習でも 体力が足りなくなることがあって、 いつもみんなにいろいろ助けてもらってるから……
咲希:お礼に作るお菓子は、いつかひとりで 作れるようになりたいなって思ってるんです!
愛莉:そうだったの……
愛莉:自分の力でみんなにお返ししたい—— ひとりでやり遂げたいっていう気持ちはすごくいいと思うわ。 わたしも、そう思う時があるもの
愛莉:でもね、難しい時はみんなの力を借りていいのよ
咲希:え……?
愛莉:アイドルもそうなの。ひとりじゃできないことも、 誰かの支えがあればできるようになるし。 みんなで成長していけるのよ
咲希:ひとりじゃできないことも……
愛莉:ひとりでがんばることは悪いことじゃないわよ? でも、もしひとりでやるのが難しい時は、 いつでも呼んでちょうだい
愛莉:お菓子作りでもなんでも、一緒に挑戦するわ!
咲希:あいり先輩……
咲希:そっか、そうですよね。 アタシ、ひとりでやらなきゃって思いすぎてたのかも
咲希:あいり先輩は、やっぱりすごいですね! テレビの中のキラキラしたあいりちゃんと一緒で—— ううん、テレビの中以上にキラキラしてます!
咲希:アタシ、あいりちゃんの後輩になれて幸せだなぁ……
愛莉:ふふっ、大げさね。 でも嬉しいわ、ありがと
咲希:このクッキーはここに立てて……。 アラザンをちょっとだけ……
えむ:う~ん……。 ぬいぐるみさん達はどの順番で並べようかなぁ……!
愛莉:……ふたりとも、集中してるみたいね
愛莉:リン、今なら出てきても大丈夫そうよ。こっそりね?
リン:『おじゃましまーす♪ えへへ、ダンスの練習中だったけど抜けてきちゃった♪』
リン:『わわ、すごーい!』
愛莉:どう? お菓子作り、楽しそうでしょう?
リン:『うん! それに愛莉ちゃんのケーキ、 アイドルのステージみたいでとってもかわいい!』
リン:『とってもおいしそうだし、 みんなきっと、大喜びしちゃうね!』
愛莉:ふふ、ありがとう。 リンの分も作るから、期待しててちょうだい
リン:『やったぁ♪ ありがとう、愛莉ちゃん!』
スクランブル交差点
雫:交差点で大きな声を出して…… ふたりとも、何かあったの?
一歌:それが、咲希の様子がちょっと変みたいで……
雫:咲希ちゃんが?
司:ああ、今日は一歌達と家で遊ぶと聞いていたんだが……
司:実際には、バンドの練習があったのに 家の用事があるからと休んだらしいんだ
雫:そうだったのね……。 でも、咲希ちゃんは どうしてそんな嘘をついたのかしら……?
司:……わからん。 今まではこんなことはなかったんだが……
雫:(あ……そういえば昨日の……。 気のせいだと思ってたけど、 やっぱりあそこにいたのは愛莉ちゃんだったのかしら)
司:ええい! 悩んでいてもらちがあかん! 連絡してみよう!
咲希:ふう……飾りつけ、できました!
えむ:あたしもあたしも! 楽しかった~☆
愛莉:ふたりともお疲れさま。 すごく素敵な飾りつけじゃない!
愛莉:あとは表面が固まるのを待ってからラッピングするだけよ。 完成までは絶対に触らないようにね
咲希:じゃあそのあいだに、アタシは洗い物でも…… って、あれ?
愛莉:咲希ちゃん、スマホ鳴ってるわよ
咲希:あ、ホントだ。 お兄ちゃんから……? どうしたんだろ
咲希:はい、もしもし?
司の声:『咲希、今どこにいる!?』
咲希:どうしたの、お兄ちゃん? ちゃんと家にいるけど……
司の声:『どうしたもこうしたもあるか! 今、外で一歌と会ったんだが…… 今日はバンドの練習日だそうじゃないか』
咲希:えっ!?
司の声:『一歌には、今日家族と出かけると言っていたようだし、 なぜそんな嘘をついたんだ?』
咲希:あ、え、えーっと! その~…… いろいろあって~……
愛莉:咲希ちゃん、何かあったの? 大丈夫?
咲希:しーっ! しーっ!
司の声:『今、誰かの声がしたぞ!? 誰と一緒にいるんだ?』
咲希:それはだから、えっと〜あの〜……!
雫の声:『やっぱり、愛莉ちゃんも一緒なのかしら……?』
一歌の声:『え、桃井先輩も一緒にいるんですか?』
咲希:(い、いっちゃんとしずく先輩の声?)
咲希:おっ、お兄ちゃん! アタシなら心配いらないからっ!
咲希:ホント何もないし、怪しむ必要なんて——きゃっ!
司の声:『咲希っ!?』
愛莉:咲希ちゃん、大丈夫!?
咲希:は、はい。ボウルが落ちただけなので……
司の声:『何かトラブルでもあったのか!? 今戻るからおとなしく待っているんだぞ!』
咲希:待ってお兄ちゃ——き、切れちゃった!
えむ:咲希ちゃん、どうしたの?
咲希:わー! どうしよう! お兄ちゃんが帰ってきちゃう!
愛莉・えむ:『ええーっ!?』
咲希:しかも、いっちゃんとしずく先輩も 一緒にいるみたいだった……!
愛莉:じゃあ、もしかしたら3人が ここに来ちゃうかもしれないわね……
えむ:ええっ!?
咲希:どうしよう、あいり先輩〜っ!!
えむ:早くケーキを隠さなきゃ!
咲希:で、でも動かしたらダメなんですよね?
愛莉:ええ。まだボックスにも冷蔵庫にもしまえないのよ。 今3人が中に入ってきたら隠しようがないわね……
咲希:うえーん、どうすればいいの~!?
リン:(愛莉ちゃん達がピンチだ……! わたしに何かできること、ないかなぁ……)
リン:『……そうだ! ねえ、愛莉ちゃん!』
愛莉:リン……?
第 6 话:突然のハプニング!?
住宅街
司:咲希ー! チェーンを外して、早くドアを開けてくれ!
天馬家 リビング
咲希:お兄ちゃん、帰ってきちゃった!
えむ:どどど、どうしよう~!
愛莉:大丈夫。 ふたりとも、ここはまかせて!
愛莉:すいません、待たせちゃって!
司:咲希っ……じゃない?
雫:愛莉ちゃん……!
司:雫から一緒にいるかもしれないと聞いていたが、 まさか本当にアイドルの桃井愛莉が家にいるとは……
愛莉:はじめまして、咲希ちゃんのお兄さん。 妹さんとは学校で仲良くさせてもらってます
司:学校で……。 そうだったのか……
愛莉:勝手に家にお邪魔してごめんなさい。 それに……咲希ちゃんのことも、心配させちゃって
咲希:ごめんなさい……
司:なっ! えむ、お前まで来ていたのか!
えむ:ううっ……
愛莉:わたしから言えることじゃないけど、 ふたりをあまり責めないであげてほしいの。 咲希ちゃんもえむちゃんも、秘密にしたかったんだものね
えむ:う、うん……
司:どうして秘密にしたいのかはわからんが…… 先輩や友人が来るならそう言えばよかっただろう。 なぜ隠したりしたんだ?
咲希:そ……それは……
愛莉:わたし達は……
愛莉:——ここでダンス特訓をさせてもらっていたのよ!
司:なっ……ダンス特訓だと!?
一歌・雫:『えっ……!?』
愛莉:咲希ちゃんから聞いたの。 バンドの練習で、体力が足りなくなる時があるから みんなに追いつくために、もっと持久力をつけたいって
咲希:あっ……!
愛莉:えむちゃんのほうも、最近ショーのダンスについて いろいろ考えこんでいたみたいなの
愛莉:今度はスイートなショーを作ろうって話になったから、 いつもとは違うダンスを踊れるようになりたいって言ってたわ
えむ:愛莉ちゃんセンパイ……
愛莉:みんなに黙って特訓してたことは悪いと思ってるわ
愛莉:だけど、わたしにとっては 咲希ちゃんもえむちゃんもかわいい後輩だもの。 話を聞いて、何か力になってあげたくって——
愛莉:だからふたりの希望に合うように、 体力作りができるスイートな雰囲気のダンスを こっそり教えていた、ってわけよ!
司:そうだったのか……!!
雫:愛莉ちゃん、さすがだわ!
一歌:えっと……?
咲希:そ、そうそう! 今日は家族が誰もいないから うちでやるのがいいんじゃないかって話になって……
咲希:でもねっ、ちょっとだけ散らかしちゃったから、 今は入らないほうがいいと思うの!
えむ:うんうん!! すごいことになっちゃってるよーっ!!
司:すごいこととは……
愛莉:と、とにかく、きちんと掃除はしますから、 今日1日だけこのまま使わせてもらえませんか?
愛莉:どうか、お願いします!
えむ:あたしも、お願いします!
咲希:ちゃんと休んだ分の練習もするからー!
咲希:だからいっちゃん、みんなにも秘密にしておいて……! お願いー!!
司:そういうことならまぁ……
一歌:……しょうがないですね
司:しかし、心配かけたくないからといって 嘘をつくのはよくないぞ
咲希:う、うん。もうしないよ!
司:えむもだ! そういうことは、 仲間であるオレ達にこそ相談するように!
えむ:は、はい! 今度からはそうするね!
司:はぁ……。 一歌も雫も、巻きこんで悪かったな
一歌:いえ、私も心配だったので……。 咲希の元気そうな様子が見れて安心しました
雫:そうね。 咲希ちゃんに何かあったらしぃちゃんも悲しむもの
雫:愛莉ちゃんの様子がおかしかった理由もわかったし、 来てよかったわ
愛莉:雫……
司:では、オレ達はそれぞれ用事があるから戻るとするが……。 咲希、くれぐれも無理はしないようにな!
咲希:は、はーい!
咲希:(た、助かった〜……!!)
雫:あら……?
雫:(なんだか咲希ちゃんのおうちから、 甘い匂いが……)
雫:もしかして……
雫:……ふふっ
雫:そうだ、忘れるところだったわ。 愛莉ちゃん。これ、受け取って
愛莉:え、和菓子屋の包み? ……あっ、もしかして昨日言ってた限定の!?
雫:どうしても食べてほしくて、つい買ってきちゃったの。 渡せてよかったわ
愛莉:雫……! 本当にありがとう、すごく嬉しいわ!
雫:みんな、レッスン頑張ってね。 それじゃあ、おじゃましました
一歌:私も行くね。じゃあ
司:咲希、絶対無理はするなよ? えむもまたワンダーステージでな!
咲希:……よ、よかったー!
咲希:あいり先輩、すごーい!
えむ:うん! もうどうなっちゃうかと思ったよー! 愛莉ちゃんセンパイ、ありがとう〜っ!!
愛莉:なんとかごまかせたわね……
リン:(よかったね、愛莉ちゃん!)
愛莉:ふふ、リンもありがとね
愛莉:まさか本当に信じてもらえるとは思わなかったけど。 みんな人を疑わない人ばかりでよかったわ……
愛莉:なんにせよバレずに済んだことだし、 最後の仕上げをしちゃいましょ!
えむ・咲希:『おーっ!』
リン:(お~っ!)
第 7 话:それぞれの作戦当日
バレンタイン当日
ワンダーランドのセカイ
えむ:ドゥルルルルルルルル……ばーん!!
えむ:司くん、寧々ちゃん、類くん! ハッピーバレンタイーンっ!!
司:うおっ!? チョコレートケーキだと!?
寧々:えむのことだし何かしてるとは思ったけど…… 何このケーキ、すごすぎでしょ。 しかも手作り……
ミク:すごいすごい! ぬいぐるみのみんながいーっぱい並んでる~!
類:ふむ、このぬいぐるみくん達は マカロンでできているようだね。 手間もかかっているし、ずいぶんと立派なケーキだ
司:驚いたな……! いつの間に作ったんだ!?
えむ:えへんっ! みんなに驚いてほしくて、 すっっっごくがんばったんだよぉ〜!
KAITO:本当にすごいね。 えむちゃんの頑張りが伝わってくるよ
リン・レン:『おいしそ~~~!』
ルカ:すごいわね~。こんなにすてきなケーキ、初めて見るわ。 まるで夢みたい……♪
ルカ:それとも……、 もしかしてここは夢の中なのかしら~……?
MEIKO:ルカったら。夢なんかじゃないわよ!
レン:そうだよ。これはえむちゃんがみんなのためにって がんばった成果なんだから!
リン:ケーキのテントも夢いっぱいって感じだね~☆ どんなショーをしてるんだろ?
ルカ:…………ぐぅ
MEIKO:ちょ、ちょっとルカ!? こんな時くらいちゃんと起きてなさいよ!
えむ:えへへー! みんな、びっくりした? わんだほいになった? なったかなぁ?
司:ああ、もちろん! 最高にわんわんわんだほいだ!
寧々:うん、すごく嬉しい。ありがとう、えむ
類:僕からもお礼を言わせてほしい。 ありがとう、えむくん。お疲れさま
えむ:……ふっふっふっふ〜♪
えむ:バレンタインサプライズ、大・成・功☆ ……だねっ!!
教室のセカイ
咲希:わあ、しほちゃんのチョコってまさかフェニラン限定!?
リン:フェニーくんの形したチョコ、 めちゃかわいいね~!
志歩:でしょ、今年限定なんだ。 箱が可愛いから毎年買ってるんだよね
ルカ:穂波と一歌は……もしかして同じチョコかしら?
穂波:実はそうなんです。 ショッピングモールにチョコを買いに行ったら、 偶然一歌ちゃんと会って……
一歌:どうせだからふたりで、 ワンランク上のを買おうって話になったんだよね
MEIKO:そうだったんだ。 ふふ、仲良しだね
ミク:そういえば、咲希のチョコは?
咲希:えへへ……
咲希:じゃじゃーん! みんな、ハッピーバレンタイン!!
一歌・穂波:『わあ……!』
一歌:すごく大きいケーキ……! しかも、上にのってるクッキーって私達?
咲希:うんっ! ミクちゃん達のクッキーもあるよ♪
レン:本当だ、オレ達もいる!
KAITO:……すごい……
志歩:これ、特注だよね? かなり高かったんじゃ……
咲希:ううん、違うよ。アタシが作ったの!
一歌・穂波:『えっ……!?』
穂波:手作りなの? すごい……びっくりしちゃった!!
志歩:咲希って、こんな可愛いクッキー作れたんだ
咲希:みんなにびっくりしてほしくてがんばったんだ〜♪ あいり先輩に教えてもらったから、きれいにできたんだよ!
一歌:桃井先輩に……?
一歌:あ……!
一歌:ねえ、咲希。 このケーキ作ってたのって……もしかしてあの時?
咲希:えっと……えへへー
一歌:そっか、それで秘密にしてたんだ
咲希:うん。心配させちゃってごめんね。 どうしてもサプライズ、成功させたくって
一歌:ふふ、しょうがないな
愛莉の部屋
みんな:『ハッピーバレンタイン!!』
みのり:わあ、遥ちゃんのチョコかわいい! ペンギンの形だ~!
遥:みのりのチョコはハート形なんだね。 チョコペンで名前も書いてある
雫:飾りつけも凝ってて、とっても可愛いわね
みのり:えへへっ、よかったー♪ 雫ちゃんのチョコもすっごくおいしそう!
愛莉:ええ、それにメッセージカードも入ってるのね。 どれどれ……
雫:あっ、愛莉ちゃん! 恥ずかしいからあとで読んで~!
愛莉:はいはい
愛莉:じゃあ次はわたしのチョコを渡そうかしら。 ……みんな、ちょっとセカイに来てくれる?
みのり:えっ、セカイ?
第 8 话:ハッピーバレンタイン!
ステージのセカイ
愛莉:さあ、みんな! わたしの気持ち、受け取りなさい!
みのり:ひゃあ〜っ!? すごーい!! 特大ケーキだぁっ!!
遥:大きさもそうだけど…… すごく手のこんだケーキだね
雫:ええ。 それに、可愛くてとっても綺麗……!
みのり:うん! お店でもこんなの見たことないよ〜!!
みのり:し、しかもこれ、ステージだよね? 人形のわたし達が一緒にステージに立ってるよぉー!!
愛莉:ふふっ。みのりったら、ちょっと落ち着いて?
みのり:だってだって…… ねえみんな、すごいよねっ!? ねっ!!
ミク:食べられるステージなんて、すっごく素敵だね!
ルカ:みのりちゃん達、楽しそうに踊ってるわね♪
リン:うんうん。びっくりしちゃうよね!
KAITO:こんなすごいサプライズ、 ステージでもなかなかできないだろうなぁ……
レン:さすがのカイトくんでも、 この感動を再現するのは難しそうだね
遥:もしかしてこれって……愛莉の手作り?
愛莉:ええ、もちろん!
愛莉:今日はバレンタインでしょ? みんなにおいしいお菓子を食べてもらいたいと思ったの
愛莉:丸1日かけて今日のために作ったんだから、 たっぷり味わって食べて欲しいわ!
みのり:でもこんなにすごいケーキだと、 ファンのみんなにも食べさせてあげたいくらいだよ~!!
愛莉:ふふ、ありがとう。 でもこれはみのり達のために作ったんだから、 そういうのはまた今度にしましょ
みのり:うん! 全力で味わわせてもらいます!
MEIKO:ふふ、それにしても本当に素敵なケーキね♪
MEIKO:アイドルをしていると贈り物をもらう機会も多いけど、 だからこそ、心がこもってることがよくわかるわ
遥:……そうだね
遥:愛莉、ありがとう。 こんなに素敵なバレンタイン、初めてだよ
愛莉:ええ。どういたしまして!
雫:ふふ、さすが愛莉ちゃんね~。 本当にびっくりだわ~♪
愛莉:ん? そう言う割には、 なんか思ったより驚いてないじゃない
愛莉:もしかして予想してたわけ?
雫:そんなことないわ! すっごくびっくりよ?
愛莉:なんだかうそっぽいけど……まあ、いいわ
愛莉:最後にもう1個、サプライズ!
ミク:もう1個?
リン:あれ? まだ用意してくれてたの?
愛莉:ふふ、実はそうなの! それはね……
愛莉:これよっ!
ミク・リン:『わあ……!』
リン:わたし達の人形だ! すごーいっ!!
雫:まあ……
ルカ:本当にすごいわね! ほら、みんなそっくりだわ♪
レン:衣装もこだわって作ってるのがわかるね。 このまま動き出しそうだよ
愛莉:ふふっ、喜んでもらえたみたいでよかったわ!
リン:でも愛莉ちゃん。 わたしがお邪魔した時には、こんなのなかったよね?
愛莉:実はこっそり作ってたのよ。 セカイのみんなにも、バレンタインのステージに 来てほしかったからね♪
愛莉:さあ、並べていくわよ。 まずはリンから……
リン:わあ! わたしもステージに立てたよー♪
リン:ミクちゃんに、レンに、ルカちゃん、 めーちゃんとカイトくん……。 えへへっ。ステージが一気ににぎやかになったね
遥:ふふ、みんなでライブをしているみたいだね
ミク:わたし達の分まで作ってくれるなんて、 愛莉ちゃんありがとう♪
レン:うん、とっても楽しそうだ
KAITO:ふふ。 僕もこのステージに参加させてもらえて嬉しいよ
雫:素敵ね……。 たくさんの人が喜んでくれそうな、夢のステージだわ
遥:うん。いつかこんなステージに、 本当に立ってみたいと思っちゃうね
みのり:みんな一緒で、楽しくないはずがないもんね!
愛莉:ええ! いろいろ大変だったけど、 最高のバレンタインにできてよかったわ
雫:愛莉ちゃんのおかげよ。 本当に素敵なバレンタインだわ
雫:ふふっ。みんなをこんなに幸せにできるだなんて…… さすが愛莉ちゃんね!
愛莉:これくらい、当然よ!
愛莉:だって…… わたしはアイドルで、みんなのことが大好きだもの!