活动剧情
セカイの桜、つながる想い
活动ID:54
第 1 话:お花見をしよう
誰もいないセカイ
ミク:…………
リン:…………
MEIKO:…………
ルカ:…………
リン:……できた。塗り絵
ミク:……すごい。上手
ルカ:そうね。 ずいぶん上達したんじゃないかしら
ルカ:……それにしても退屈ね。 塗り絵は悪くないんだけれど、 こう何度もやっていたら飽きてしまうわ
ミク:退屈……。 あやとり、する?
ルカ:それも悪くはないでしょうけど……、 たまにはもう少し、刺激的なことをしたいのよね
ミク:刺激的なこと……?
MEIKO:……ルカ、また何か企んでいるの?
ルカ:あら、企むなんて。 そんな風に見えるかしら?
MEIKO:ええ、かなりね。 暇なら読書でもしていたらどう?
ミク:読書……。 メイコは、何、読んでるの?
MEIKO:ファッション誌や旅行雑誌よ。 全部、瑞希が置いていったものだけど
リン:ふーん……おもしろいの?
MEIKO:それなりには。 外の世界のこともよくわかるから、役に立つわ
ミク:そうなんだ……
ルカ:でも、それだって何回も読んでいるじゃない。 さすがにもう飽きたんじゃない?
MEIKO:…………
ミク:(……飽きてる、みたい)
ミク:あ……
リン:……みんなだ
瑞希:やっほー! みんな、元気~?
ルカ:ええ。 そちらも元気そうで何よりだわ
絵名:ま、行き詰まったりする時もあるけど、 今のところはいい感じかな
奏:そうだね
ミク:……よかった
ルカ:でも少し退屈なのよね。 何か面白いことはないかしら?
まふゆ:おもしろいこと?
奏:えーっと……
MEIKO:(……ルカったら、また困らせて)
ルカ:あら、ごめんなさいね。 そこまで気にしなくて大丈夫よ
リン:そういえば……みんなで来たってことは、 次の曲ができたの?
奏:あ、うん。新しいデモができたから、 みんなで聴こうと思って
瑞希:そうそう! どんな曲か気になるでしょ?
リン:……うん。 じゃあ、これ、しまってくる
絵名:あ、リン。私の持ってきた塗り絵やってたんだ。 あとで見せてよ
リン:え、別にいいけど……
瑞希:お! メイコもボクが持ってきた雑誌 読んでくれてるじゃん! ねえ、どうだった?
MEIKO:……それなりに興味深かったわ
ミク:(みんなが来ると、にぎやかだな)
まふゆ:……早く新しいデモを聴きたいんだけど
瑞希:あ、そうだね! それじゃ、早速聴こーう!
奏:うん、流すね
絵名:今回のもすごくいいんじゃない? 静かだけど、胸にググッと迫ってくる感じっていうか……
瑞希:うんうん! こう、ジワジワーっとしみる曲だよね!
まふゆ:…………
奏:まふゆは……どう思った?
まふゆ:……あたたかくて、いいと思った
奏:……そっか。 よかった……
奏:ミク達は、どうだった? 何か感じたことがあったら聞きたいな
ミク:わたしも……いい曲だなって、思った
リン:悪くないんじゃない?
MEIKO:……いつもどおり、ノーコメントよ
ルカ:もう、メイコはつれないわね。 私はこの曲、洗練されていてとても素敵だと思ったわ
奏:——ありがとう。 じゃあ、この方向で作っていこうと思う
絵名:それじゃ、戻ったら早くラフ描かなくちゃね! 今度のモチーフは何にしようかな?
絵名:…………んー
絵名:……にしても、ここって本当に何もないよね。 参考になりそうなもの、全然ないし
絵名:あっちは桜とか咲いて、景色も綺麗だから、 余計に落差があるっていうか……
瑞希:ま、慣れると広々して気持ちいいけどねー
絵名:それはそうなんだけど……。 桜の1本くらいあってもいいのに
ミク:桜……
まふゆ:ミク、桜知らないの?
ミク:……ううん。花びらなら、前、奏に見せてもらった
奏:ああ。望月さんが持ってきてくれたのを、 ちょっとだけ見せたよね
ミク:うん。 でも……大きな桜の木は、見たことない
瑞希:そっかー……。 じゃあ、今度公園に行った時にでも、 見せてあげるよ!
瑞希:花びらがヒラヒラ落ちてきてさ、 キャッチできると楽しいんだよ!
絵名:わかる! あれ、意外と難しいんだよね
ルカ:そうなのね。 でも……奏達の世界の桜じゃ、 私達はキャッチできないわね
瑞希:あーそっか……みんなホログラムだもんねぇ。 どうすればいいんだろ?
まふゆ:枝を持ってくればいいんじゃない?
絵名:……え!? あんたまさか、折るつもり!?
まふゆ:……普通、枝っていったら花屋で買うものでしょ
奏:わたしも、そっちだと思ったけど……
絵名:な、なんだ……! まふゆがそんなこと言うから、折るのかと思った……
瑞希:あはは! 絵名ってばおっちょこちょいなんだから~♪
奏:ふふ。 じゃあ、今度桜の枝を買ってこようか
瑞希:賛成! それならさ、桜の枝を囲んで、 ここでお花見しない?
瑞希:あ、お花見っていうのは、 桜を見ながらパーティーすることだよ!
絵名:別にパーティーとは限らないと思うけど……。 ま、そういうことなら、ジュースやお菓子も用意しないとね
リン:ふーん……。 ちょっと、おもしろそうかも
ルカ:花びらを捕まえるのは難しそうだけれど、 それはそれで面白そうね
まふゆ:花びら……
まふゆ:……そういえば、ミステリーツアーで見た桜も、 雨みたいに降ってたね
瑞希:そうだね。 まふゆもきれいだって言ってたのが印象的だったな~
ルカ:…………
ルカ:前、ここに人形が見つかったって言ってたでしょ? 桜も生えてこないかしら
リン:え……。さすがにそんなこと起きないでしょ……
ルカ:あら、想いが形になってセカイになるなら、 可能性はゼロじゃないんじゃないかしら
MEIKO:だからって、都合よく桜が 生えてくることはないでしょう
ミク:…………
瑞希:それじゃあ、ボク達はそろそろ戻るね! 今日の作業終わったら、お花見の準備しなくっちゃ♪
奏:そうだね。 桜の枝も用意しないとだし……
絵名:それじゃ、楽しみにしててね
ルカ:また静かになっちゃったわね。 でも、桜は楽しみだわ
MEIKO:まったく……
ミク:(……みんなとお花見か)
ルカ:前、ここに人形が見つかったって言ってたでしょ? 桜も生えてこないかしら
ミク:(まふゆ……前に桜、綺麗だったって言ってた)
ミク:(あの人形も、まふゆの想いから見つかった……。 それなら……)
ミク:少しだけ……探してみようかな……
第 2 话:桜を探して
誰もいないセカイ
ミク:(歩いても、歩いても……何も、ない)
ミク:(桜の木、ないのかな……)
ミク:(…………。 あっちも探してみようかな)
ミク:(やっぱり、ない……)
ミク:(これだけ歩き回ってもないなら……)
ミク:(……少し、疲れた。 ちょっと休憩)
ミク:ふぅ……
ミク:(……やっぱり、桜の木、ないな。 でも……木だけじゃない)
ミク:(ここには——本当に何もない)
ミク:(だけど——)
ミク:(前はもっと、何もなかった)
ミク:(最初は、まふゆとわたし、 ふたりだけのセカイ)
ミク:(何もなくて、真っ白で……)
ミク:(でもまふゆは、ずっともがいて、 ここで曲を作り続けてた)
ミク:(それから——)
奏:待ってた……? じゃあ、わたし達のことを知って……?
瑞希:へえ~。 じゃあもしかして、ボク達をここに呼んだのもミクってこと?
絵名:嘘でしょ……。 ねえ、今の状況って……夢、じゃないよね?
ミク:(奏と——絵名と瑞希が来てくれた)
ミク:(今、このセカイには、奏達がいる)
ミク:それから——
???:そんなに助けたいの?
???:じゃあ、わたしも手伝ってあげる
ミク:(……最初に来てくれたのは、リンだった)
MEIKO:でも、近くなりすぎて見えなくなることもある
MEIKO:だから私は、距離を置いて、 あの子達を見守ることにしたの
ミク:(少しずつ、他のみんなも来てくれた)
ルカ:あなた達のことはミク達から聞いているわ。 よろしくね
ミク:(みんな、形は違うけど、 まふゆ達のことを想って……)
ミク:(何もなかったこのセカイに、 いろんな人が増えていって……)
ミク:(少しだけにぎやかになった)
ミク:(まふゆも……少しずつ変わってる気がする)
ミク:(……よかったね、まふゆ)
ミク:……あれ?
ミク:胸が、あったかい……
ミク:わたし、嬉しい、のかな……
ミク:(……桜の木はなかった。 でも、ここには……みんながいる)
ミク:(みんなと、過ごせたら、 それだけで嬉しい)
ミク:(それがわかったから……探して、よかった)
ミク:——みんなのためにできること、 これからも、いっぱいできるといいな
ミク:(……そろそろ、帰ろう。 あんまりいないと、リン達、心配しちゃう)
ミク:……あれ? キラキラしたのが、落ちてる
ミク:これ……想いの欠片?
ミク:(想いの欠片は——まだセカイになってない、誰かの想い)
ミク:(セカイを生み出すのは誰かの想いだけど……。 想いのすべてがセカイになるわけじゃない)
ミク:(でも、そんな想いが、 こうやって流れ着いてくることがある)
ミク:(欠片に触ると、想いを少し覗けるんだよね)
ミク:(……これは、どんな想いなんだろう……)
ミク:……あれ?
ミク:(……触ってないのに、光が……?)
ミク:あ……!
第 3 话:お花見ライブ!?
???
ミク:う……まぶしかった
ミク:ここ……原っぱ?
ミク:(……? なんだろう、空から、何か……)
ミク:——さくら?
ステージのセカイ
リン:それじゃあみんな、準備はいいーっ?
ミク:うんっ! みんなもそろってるよ!
リン:よーしっ! じゃあ、さっそく 次のわたし達のライブをどうするか考えよーう!
ルカ・MEIKO:『おーっ♪』
ミク:ふふっ♪ みんなで一から考えるの、楽しみだね
KAITO:そうだね。 じゃあ早速、アイディアを出していこうか。 みんなはどんなライブがしたい?
リン:えっとね、ドキドキワクワクするような、 楽しいライブにしたいなー!
レン:ドキドキワクワクか……。 うん、ファンのみんなも僕らも そんな気持ちになれるライブをしたいね
レン:でも、もう少しテーマを固めたほうがいいと思うんだ。 そのほうが、もっとみんなに楽しんでもらえるような ライブを作れるんじゃないかな
MEIKO:ええ、今までもそうだったけれど、 テーマをしっかり決めたほうが、 細かい部分も固まりやすくなっていいライブになったわよね
リン:そういえば最近、みのりちゃん達も企画の話してる時、 よく『テーマが大事』って話してたっけ
リン:よーし! じゃあライブのテーマを……あれ?
ルカ:ふふっ、噂をしたらなんとやらね♪
愛莉:あら、今日はステージに勢ぞろいしてるのね!
みのり:ほんとだ! みんながそろってると、キラキラオーラがすごい……!
ミク:みんな、いらっしゃい!
レン:みんなもステージに上がっておいでよ
遥:うん、ありがとう。 今は何を話してたの?
リン:あのね、次のライブのテーマを どうしようかなって話してたんだ!
雫:あら、そうだったのね。 もしかして……お邪魔だったかしら?
ミク:ううん、そんなことないよ! よかったら、みんなの意見も聞かせてもらえたら嬉しいな
KAITO:そうだね。 みんなの時間があればだけど……どうかな?
みのり:はい! バッチリ大丈夫ですっ!
ミク:ありがとう、みのりちゃん!
MEIKO:——というわけで、早速になっちゃうけど、 何かいいアイディアはあるかしら?
遥:うーん……ドキドキワクワクするような ライブのテーマか……
愛莉:そうねえ。 いろんな方向性がありそうだけど……
雫:季節にあったテーマにする……とかかしら?
みのり:じゃあ今は春だから…… “春ライブ”になるのかな?
リン:春ライブ? 楽しそう~っ!
レン:なるほど、春か……
レン:それなら、たくさんの草花が芽吹く季節になぞらえて、 『僕らの新しい姿を見せる』ライブっていうテーマに できるかもしれないね
MEIKO:ふふっ、さすがレンね。 しっかりまとめてくれたわ♪
ミク:ありがとう、みんな! おかげでいいテーマが見つかったよ
雫:ふふ、役に立てたみたいでよかったわ
KAITO:じゃあ春ライブと題して、 『新しい僕達に出会えるライブ』を作っていこうか!
みのり:新しいみんなに……! すっごくワクワクして、いいと思いますっ!
KAITO:ありがとう、みのりちゃん。 みんなに喜んでもらえるよう、頑張るよ!
ルカ:じゃあ、もう少し細かいところまで詰めていきましょうか。 みんなは春ライブで、どんなことをやりたい?
リン:あ、はーいっ! 桜の花びらを降らせるのはどうかな?
ミク:花びらを? いいね、すてきだね!
リン:でしょでしょ? 前にみのりちゃんが桜の下で歌ったっていう話を してくれてたから、やってみたかったんだ~!
KAITO:みのりちゃんが?
みのり:あ……もしかしてあの時かな? 実は前に、学校の友達と3人で 桜が咲いてる公園で歌ったことがあるんです
みのり:桜もきれいだったし、すっごく楽しかったんですよ!
KAITO:そうだったんだね。 たしかに、桜はステージ映えもするし、 歌っているほうもワクワクしそうだね
レン:そうだね。幻想的な雰囲気も出そうだし……。 桜の花びらを降らせてみるのはすごくいいと思うな
愛莉:わたしも見てみたいわ! すっごく盛り上がりそうだもの!
リン:ありがとう! でも……本当は花びらだけじゃなくて、 桜の木の下でライブしてみたいんだよねぇ……
遥:桜の木?
リン:うん! 桜の木がステージの上にドーンってあったら、 もっとすてきじゃない!?
MEIKO:木っていうと……本物の木を、 ステージに持ってくるってことよね?
リン:うん! こーんなにいっぱいステージがあるなら、 ひとつくらい、桜の木のあるステージも あるんじゃないかなって思うの!
ルカ:だけど、もしあったら、 さすがにもう気づいているような気もするけれど……
レン:そうだね……。 アイディアはリンらしくてすごくいいと思うんだけど、 ちょっと難しそうな気がするな
リン:う……そうかなぁ……
ミク:……じゃあ、一度みんなで探してみようよ!
ミク:それでどうしても見つからなかったら、 桜の花びらを降らせるようにするのはどうかな?
みのり:じゃあ、わたし達も手伝うよ! 一緒に桜の木のステージ、探そうっ!
リン:——うんっ! みんな、ありがとう!
リン:うう……。 全然見つからない……
雫:これだけステージがあるのに、木はないのねぇ
MEIKO:まあ、普通はアイドルのライブで、 ステージに木がのってるものなんて そうそうないものね
KAITO:残念だけど、こんなに探してないなら 諦めたほうがいいかもしれないね
遥:……よかったら今回のライブとは別に、 こっちでもライブをしてみない?
リン:えっ?
遥:ここに桜の木はないけど、あっちだったら、 お花見をしながら打ち上げライブみたいなことは できるかもしれないなって思って
遥:周りに見つかるとびっくりされるから、 こっそりだけどね
リン:え……! いいのっ!?
レン:それはすごくありがたい提案だね。 僕もやってみたいな
愛莉:いいわね! それじゃあわたしは、 花見弁当を作ってくるわ!
雫:私も手伝うわ。 ふふ、きっと楽しいお花見になるわね
リン:みんな……
リン:……うん! ありがとうみんな……!
ルカ:よかったわね、リンちゃん♪ それじゃあ、ライブの準備をしていきましょうか
MEIKO:ええ、頑張りましょ! みんなも楽しみにしていてね
リン・みのり:『はーいっ!』
ルカ:うしろのディスプレイに桜を映したらどうかしら?
MEIKO:照明も桜っぽい色や明るい色で、 春らしさを表現していきたいわね
リン:うん!
リン:(本当に、みんな優しいなぁ)
リン:(みんなのためにも、いいライブにしなくっちゃ!)
リン:でも……ここに本物の桜の木があったら、 もっとよかったのになぁ……
リン:……あれ? ステージの裏で何かピカピカ光ってる……
リン:なんだろう? 照明が落ちちゃったのかな?
リン:……丸くてピカピカ光ってる。 あ、カイトくんが新しい照明を用意したって言ってたから もしかしてそれかな?
リン:熱そうだからつんつんして……あっ!
リン:これ、想いの欠片だー! きゃーっ!
第 4 话:春の新メニュー
ストリートのセカイ
crase cafe
レン:やっほー! メイコ、遊びにきたよ!
MEIKO:あらレン、いらっしゃい。 今日は遅かったわね
レン:え? 遅かったって……あ!
ルカ:みんなそろってるよ~!
KAITO:レンもこっちで一緒に飲もう!
レン:あれ、みんなどうしたの? 今日ってなんかあったっけ
ミク:店の前をとおりかかった時に、 メイコとリンに呼ばれたんだ。 新作メニューを飲んでいかないかって
リン:えへへっ♪ そういうこと~!
レン:新作メニュー? ……あ、ピンク色のドリンクだ! それにデザートっぽいのも……
MEIKO:桜ラテと、桜スムージーよ。 カイトが食べてるのは桜アイスがのったパンケーキね
レン:わぁ、おいしそう……! オレも飲みたいな! えーっと……ルカと同じやつがいい!
MEIKO:じゃあレンは桜ラテね。 ちょっと待ってて
レン:ありがとう! それにしても……メイコが新メニューを作ってたなんて、 知らなかったな
MEIKO:ついこのあいだ作り始めたばかりだから 知らないのも当然よ
MEIKO:こはねちゃんが見せてくれた写真を見てたら、 インスピレーションがわいてきてね
レン:へーそうなんだ。 それってどんな写真だったの?
MEIKO:桜のつぼみよ。 ほんのりピンクに染まってて綺麗だなって思って—— 桜をイメージしたドリンクを作ってみようって思ったの
レン:へー! それだけでこんなおいしそうなメニュー 作れちゃったんだ! メイコはすごいね!
MEIKO:ありがとう。でも、今回は私だけじゃなくて、 リンも手伝ってくれたのよ
レン:え? リンが?
リン:うん! どんな見た目がいいかとか、 いっぱいアイディア出したんだよ~! あとは……味見?
ミク:そうだったんだ。 見た目もすごくいいよね。春らしい桜色で
KAITO:うんうん! 見ても楽しいし、飲んでも美味しいし!
ルカ:春って感じがしてウキウキしちゃうよね♪ メイコもリンもありがとう!
リン:えへへ、やったねメイコ! いぇーい!
MEIKO:ふふ、手伝ってくれてありがとう、リン
レン:そうだったんだ……
こはね:メイコさん、こんにちは!
冬弥:おじゃまします
MEIKO:あら、みんないらっしゃい
リン:みんなナイスタイミングー! なんと、今日は春の新作メニューがあるんだよ! 飲んでみて飲んでみて♪
杏:え、何そのドリンク! 可愛い~! メイコさん、私もそのピンクのドリンクください!
彰人:へぇ、春らしくてうまそうっすね。 お、ドリンクだけじゃなくて、パンケーキもあるんすか……
MEIKO:ええ! 好きなものを注文してね
MEIKO:実はこれ、前にこはねちゃんに見せてもらった 桜の写真からイメージして作ったのよ
こはね:えっ、そうなんですか! すごいですね……あの写真だけでこんなメニューが 作れちゃうなんて……!
冬弥:桜のクッキーも美味しそうですね。 いただいてもいいですか?
MEIKO:ええ! ちょっと待ってね
MEIKO:はい、おまたせ! こはねちゃんと杏ちゃんは桜スムージーで、 彰人くんは桜パンケーキ、冬弥くんは桜クッキーね
こはね:……わあ、美味しい……!
杏:うん! 春って感じがしてすっごくいいね~!
彰人:……うめえな。イチゴが入ってるのもいいっすね
冬弥:こちらも、甘すぎなくて美味しい。 桜の花びらのような形も綺麗ですね
リン:やったね、メイコ! 大好評~!
MEIKO:ええ。 頑張って作った甲斐があったわね
杏:——あ、そうだ。 桜っていえば、近所の公園に桜が咲いてたんだよね
杏:人がいなさそうなタイミングで、 みんなでお花見してみない?
KAITO:おっ、いいねえお花見! 行きたいな!
KAITO:……にしても、そっちはいいよねぇ。 こっちにも桜があるといいのになぁ
ミク:桜なら、こはね達のスマホからでも見られるでしょ?
KAITO:そうだけど、どうせなら木の下で どんちゃん騒いで寝たりしたいでしょ?
ルカ:わかるわかる! 絶対楽しいよね♪
彰人:そういうヤツは、大抵次の日に風邪引いてるけどな……
冬弥:そういえば、前にセカイで白石が桜の木を探してたな。 こちらでも花見をしたいと言って……
杏:あ、そうだったね! まああの時は、結局見つからなかったんだけど……。 見落としてたりしないかな?
MEIKO:うーん、私もたまに散歩してるけど、 桜を見かけたことはないわね……
MEIKO:——でも、かわりに桜をイメージしたメニューを もっと増やすから、ここでもお花見気分を味わってほしいわ
リン:うんっ! わたしもまた手伝うね!
ルカ:やった~! 新メニューも期待してるね、メイコっ♪
リン:わたしもがんばるぞー! 次はどんなメニューがいいかなっ?
レン:うーん……
レン:(……みんな、嬉しそうだったなぁ)
レン:——オレもメイコやリンみたいに、 みんなのために何かできないかな?
レン:でも、メイコみたいに料理はできないし、 メニューの味見はリンがやってるみたいだし……
レン:オレにできることは……
KAITO:……にしても、そっちはいいよねぇ。 こっちにも桜があるといいのになぁ
冬弥:そういえば、前にセカイで白石が桜の木を探してたな。 こちらでも花見をしたいと言って……
杏:あ、そうだったね! まああの時は、結局見つからなかったんだけど……。 見落としてたりしないかな?
レン:……そうだ! このセカイに桜がないか探してみよう!
レン:もしかしたらどこかにあるかもしれないし、 見つけられたらきっとみんな、 すごく喜んでくれるよね!
レン:よーし、さっそく探しにいくぞー!
レン:うーん。ぜんぜん見つからないなぁ……。 そもそも木があんまりないんだもんなぁ
レン:桜の下で、メイコ達が作った桜のメニューを食べたら、 すごく楽しいと思ったんだけど……
レン:あれ? あそこ……何か光ってるような……?
レン:なんだろう。行ってみよう!
レン:キラキラしたものがある……。 あ! これ、想いの欠片だ!
レン:どんな想いが流れ着いたんだろう。 ちょっと気になるな……
レン:……もしかすると…… みんなで桜やお花見の話をしたあとだし……
レン:桜と関係する想いだったりしないかな? もしそうならみんなに桜を見せられるかも……!?
レン:でもここで触ったら、オレだけしか見られない……? んー、ちょっとつついたらちょっとだけ見られるとか そういう感じはないかな……
MEIKO:ふう……
MEIKO:(やっぱり新しいメニューを考える時は散歩が一番ね。 気分転換にもなるもの)
MEIKO:(桜の限定メニュー、喜んでもらえてよかったわ。 ……次はどんなものがいいかしら)
MEIKO:(頑張るみんなのためにも、 いいものを作りたいわね)
MEIKO:(レン……? しゃがみこんで、何かを見てるみたいだけど……?)
MEIKO:レン、こんなところで何しているの?
レン:あ、メイコ! どうしてここに——えっ?
レン:わわっ、なんで!? 触ってないのに、急に……!
MEIKO:え? あ、その光は——
第 5 话:教室、桜色の彼女は
???
ルカ:……ここは一体……
ルカ:(屋上で想いの欠片を見つけたところまでは 覚えているけれど……)
ルカ:(でも、触れる前に急に光りだした気がするわ)
ルカ:(あれはもしかして……、 普通の想いの欠片とは少し違うのかしら)
ルカ:(……わからないけれど、 少し辺りを調べてみましょう)
数時間前
教室のセカイ
ルカ:…………
咲希:んん~……ないな~……
MEIKO:そうだね。 やっぱり、このセカイにはないのかな?
リン:絶対絶対あるよ! だってここ、学校なんだよ!
穂波:うーん、木は結構あるんだけど……
志歩:北側にもなかったよ
ミク:……やっぱりそうだよね。 前に探したこともあったんだけど——
ルカ:ええ。 でもその時も、見つからなかったのよね
ルカ:やっぱり——ここに桜の木はないんじゃないかしら?
咲希:えーん! どうして学校なのに桜がないんだろう~!
レン:仕方ないだろ。ないものはないんだから
一歌:でも……ここに桜がないのは少し寂しい気もするね。 みんなで見てみたかったな……
KAITO:……うん。俺も……
MEIKO:ここで桜が見られないのは残念だけど……。 咲希達の世界にはあるわけだし、 そっちのを見させてもらえば十分じゃない?
咲希:うん……そうだね
穂波:残念だけど、ないなら仕方ないもんね
ルカ:……?
ルカ:みんな、どうしたの? 落ちこむ気持ちはわかるけれど……
レン:ああ、桜が見たければ一歌達のスマホから見ればいいんだし、 そこまでがっかりすることか?
咲希:あ、そっか。 桜を探そうーってなる前の話、 レンくん達は聞いてなかったよね
ルカ:え? 何を話していたの?
一歌:最初は普通にこっちでお花見ができたらいいなって 話をしてたんだけど……
ミク:あ……! ちょ、ちょっと、一歌……!
一歌:ミクが、『桜ってルカみたいだよね』っていう 話をしてくれたんだ
ルカ:——あら。 ミクってば、そんな嬉しいこと言ってくれたのね
ミク:な、なんとなく思っただけだから……
MEIKO:ふふっ。でもそれを聞いて私達も、たしかにって思ったんだよ。 一本だけでもすごく綺麗で、落ち着いてて、 見ていて飽きないでしょ?
KAITO:……たしかにそう言われると……
レン:なるほど。 それもあって一生懸命探してたのか
一歌:うん。 それに、ルカに実際の桜を見てもらいたいなって思って
穂波:はい。みんなで、ルカさんが桜を見上げてたら、 すごく綺麗だろうなって話してたんです
志歩:うん。きっと絵になるだろうしね
ルカ:あら、みんなありがとう
一歌:だけどこのセカイにはなかったから……。 今度、私達のところで、みんなでお花見しようか
穂波:そうだね。向こうなら桜も見頃だし、 きっとルカさんにも綺麗な桜を見てもらえると思うな
咲希:うん……。 でも、こっちでも桜、見つけたかったなぁ
志歩:咲希、まだ言ってるの? お花見はできるんだからいいでしょ
咲希:でもしほちゃんだって、大好きな人に 大好きなバンドをすすめるなら、 一緒にライブハウスで聴きたいって思うでしょ?
志歩:なんか妙な例えだけど……。 まあ……たしかにそうかもね
咲希:でしょ? だからアタシも 『同じセカイで見たい』って思ったんだけど……
ルカ:…………
咲希:……っていっても、桜が生えてくるわけじゃないもんね。 よーしじゃあ、代わりに今日は、 春らしい曲でセッションしないっ?
リン:あ、いいねっ! サッキーナイスアイディアっ☆
ミク:……うん! じゃあ、やろう!
MEIKO:よーし、それじゃいくよ! みんな準備はいい?
一歌:それじゃあ、そろそろ私達は帰るね
咲希:お花見する日が決まったら、連絡するねー!
ミク:うん、ありがとう! またね!
リン:待ってるよ~っ♪
ルカ:(桜、か……。 今まであまり気にしてこなかったけれど……)
咲希:でしょ? だからアタシも 『同じセカイで見たい』って思ったんだけど……
ルカ:(——あの子達の想いに応えるためにも、 できるだけのことはしたいわ)
ルカ:(もうちょっとだけ、探してみましょう)
ルカ:……見当たらないわね
ルカ:校門にも校舎の裏にも、それらしい木はないし、 あとは……
屋上
ルカ:(……ここからなら、遠くまで見渡せるから、 もしかしたら気づくかもしれないと思ったけれど……)
ルカ:(やっぱりこのセカイに桜はないみたいね)
ルカ:咲希達に喜んでもらえたらって思ったけれど……、 仕方ないわね
ルカ:……? あそこにあるのは……
ルカ:想いの欠片……? あ……!
ルカ:…………
ルカ:(……どうやらここは、ずっと原っぱが続いているようね)
ルカ:(唯一あるのは……あの木みたいだわ)
ルカ:(桜の花びらが散っているようだけれど…… あれは桜ではないみたい)
ルカ:(でも、もしここが想いの欠片から 生まれたセカイなのだとしたら……)
ルカ:(——近づいてみましょう)
第 6 话:桜舞うショーのために
ワンダーランドのセカイ
司:よーし! 桜吹雪の準備はいいか!
リン:うん、バッチリっ!
レン:こっちもバッチリチリー♪
ミク:桜、いーっぱい降らせるよ~っ☆
えむ:みんなありがとーうっ!
寧々:そのかご、すごく大きいけど ちゃんと紐を引いて揺らせそう?
レン:うん! 任せてよ!
KAITO:それにしても、随分大きな雪かごだね
類:ああ。司くんが桜吹雪を所望したから、 張り切って作ってみたんだよ
KAITO:そうだったんだね。 ふふ、この季節にぴったりの演出だね
ミク:えへへっ♪ いっぱい降らせるぞ~っ!
司:ああ、頼むぞ! 桜吹雪はタイミングが命!
司:——よし、それでは……いくぞ!
司:『見るがいい! 春の王の力を~!』
リン:いっくよ~☆
レン:それーっ!!
ミク:ひらひらひらーっ♪
KAITO:……これはすごいね! まるで本物の桜みたいだ!
えむ:すっごーい! かわいくってきれいで……スペシャルわんだほ〜いだね!
類:うん! 期待どおりの絵だね
類:……でも、あと少し、 花びらの落ちかたが美しくなるといいんだけど……
KAITO:そうかい? 十分綺麗だと思うけど……
類:そう言ってもらえるとありがたいな。 ただ……いまひとつリアリティが出なくてね
類:あのふわっと浮くような薄さと、 つややかな色合いが出せるといいんだけれど
えむ:ふわっとつやつや?
類:ああ、ただ舞い落ちるだけじゃなくて、 春の風と春の日の光を受けながらひらひらと落ちると もっと素敵になると思うんだ
寧々:うーん……本物じゃないんだから、 そこは仕方ないんじゃない?
MEIKO:あ、それなら本物の桜の木に 来てもらうのはどうかしら? こう……根っこで歩いてもらうのよ!
KAITO:桜の木に来てもらう!? はは、メイコのアイディアはいつもダイナミックだなぁ
ルカ:でもいいアイディアだと思うわ~。 桜の木の下でグーグー寝られたら、 きっととてもすてきよね~♪
えむ:うんうんっ! すっごくいい夢が見れそうだねっ☆
寧々:そういう問題……?
KAITO:本物の桜の木か……。 ここで見たことはないけれど……
ミク:たっだいまー! ねえねえ、みんな、桜の木探してるの?
リン:リン、桜は見たことないけど……。 お花さんだったら、いーっぱいいるよ♪
司:そういえば……。 セカイに花がないわけではないんだな
お花さん:デハ、ワタシ達の花ビラを使ッテミルノはドウ?
レン:ええ!? そんなの駄目だよー!!
寧々:うん、さすがにちょっと……。 気持ちだけ、受け取っておくね
えむ:あ! あたし、いいこと思いついちゃった! こっちに桜がないなら、あたし達の世界から 持ってきちゃえばいいんだよ!
寧々:え? 桜を……!?
えむ:うん! うちの庭に、すっごく大きい桜の木があるんだ! その花びらを拾って持ってきたらどうかな?
寧々:……よかった。桜の木1本まるごと持ってくるとか 言いだすのかと……
司:オレもだ……。 えむにしては、現実的な提案だったな
えむ:えっへん!
ミク:わぁー! ミク達、桜が見れちゃうの!?
リン:リンも見たい見たーい!
司:よし! ではあっちの世界から 花びらを集めてくることにしよう!
レン:やったあ! すっごく楽しみだよー!
えむ:えへへ! みんなでワクワクソワソワ わんだほーいだね!
KAITO:……ふふ
司:では、オレ達は早速桜の花びらを集めに行くとするか
ミク:うんっ☆ ばいばーいっ!
KAITO:(本当にみんな、いつもいろんなものを このセカイに持ってきてくれるな)
KAITO:(ミクやレン達、……それに僕も みんなのおかげで、いつも楽しくショーができてる)
KAITO:(みんなのために僕も、 何かお返しができればな……)
KAITO:うーん……。 みんなだったら、ショーにまつわるものを 喜んでくれそうだけど……
KAITO:ああ、今度のショーに桜の花びらが必要だと言っていたし、 こちらのセカイに桜がないか探してみようかな
KAITO:今まで見たことはないけど、 探してみたら、見つかるかもしれないしね
KAITO:うーん、あるとしたらこの森の 近くかなと思ったけれど……
うさぎのぬいぐるみ:——コレ、スッゴクキレイダネ!
いぬのぬいぐるみ:ウン! アゲタラキット喜ンデクレルヨー!
KAITO:おや、ぬいぐるみ達が輪になって……?
KAITO:こんにちは! みんな、どうしたんだい?
ねこのぬいぐるみ:ア! カイトダ……!
うさぎのぬいぐるみ:アー! 見ツカッチャッタ!!
いぬのぬいぐるみ:ザンネンムネン……!
KAITO:え? 残念って、何がだい?
うさぎのぬいぐるみ:アノネ、ワタシ達、 キレイナモノ見ツケタノ!
いぬのぬいぐるみ:ウン! スッゴクキラキラシテル!
ねこのぬいぐるみ:ダカラ、カイト達にアゲヨウッテ 話シテタンダケド……
いぬのぬいぐるみ:アゲル前に見ツカッチャッタ……
KAITO:そういうことだったんだね! 大丈夫だよ、僕はもう十分嬉しいから
うさぎのぬいぐるみ:本当?
KAITO:ああ、本当だよ! なんなら、ミク達にはまだ気づかれていないから、 一緒に渡しに行くのもいいかもね
うさぎのぬいぐるみ:……ウン! 渡シに行コウ!
ねこのぬいぐるみ:ヤッター!
KAITO:そういえば、その綺麗なものって何だい? 僕も見てみてもいいかな?
うさぎのぬいぐるみ:ウン! アゲルカラ、手を出シテ
KAITO:はい、これでいいかな?
うさぎのぬいぐるみ:ジャーン!!
KAITO:え? これは……!?
第 7 话:つながる想い
???
ミク:(これ……やっぱり、 前に、奏に見せてもらった——)
ミク:(桜の花びらだ……)
ミク:(……もしかして、あの木から……?)
ミク:(桜……には見えない……けど。 ……行ってみようかな)
ミク:(……そんなに大きな木じゃない)
ミク:(でも……綺麗だな)
ミク:あれ?
ミク:(木に、何かついてる。 キラキラした……なんだろう?)
ミク:あ……
ミク:これ、もしかして——
リン:んん~? このキラキラしたのって、もしかして……
リン:みのりちゃん達の想いかな? みんなの写真があるし!
リン:でも、なんで木に……? 変な原っぱに来ちゃったと思ったら、 桜じゃなくて、不思議な木を見つけちゃったなぁ
リン:……あれ? この木…… 他にも誰かの想いがあるみたい
リン:こっちは、みのりちゃん達の想いとは、 ちょっと違うような……?
レン:うーん。やっぱりこれ、こはね達の想いみたいに見えるね
MEIKO:ええ。それに、こはねちゃん達以外の想いも 一緒に実ってるみたい
レン:それ以外って……誰の?
MEIKO:…………
MEIKO:(あるとすれば、それは—— 別のセカイの、誰かの想い)
MEIKO:(たしかに、私達のセカイ以外にも、 セカイが存在するけれど——)
MEIKO:(でも……ここは、 そういうセカイとも違うように見える)
ルカ:(……複数の想いが集まっている木……。 こんなものを見るのは初めてだわ)
ルカ:(それに——この場所。 なんだか不思議な感覚がする)
ルカ:(まるで、今まさに誰かと隣りあわせているような——)
ルカ:(……一体、なぜなのかしら。 ここには、私以外誰もいないのに)
KAITO:(……静かで、綺麗なセカイだな)
KAITO:(でも、どうしてだろう。 僕ひとりしかいないのに、誰かの気配を感じる。 この感覚は……)
KAITO:ミク達……?
KAITO:(でも……ここにはいない。 いないのに、どうして——)
KAITO:……これは考えても、 ちょっとわからなそうだね
KAITO:でも——もしこの木が、 司くん達の想いで出来ているのなら……。 なんだか、すごく嬉しいな
KAITO:みんなの想いが、 ちゃんと育っていっているような気がするよ
ミク:(この木を見てると、 胸が、ぽかぽかする)
ミク:(まふゆの……みんなの想いが、 キラキラしてるから……なのかな)
ミク:(これからも、みんなの想いを、 見守りたいな……)
ミク:わ……! 風が……!
リン:きゃ……っ!
レン:すごい風……!
MEIKO:目が開けられないわ……!
ルカ:……っ
KAITO:う……!
ミク:う……あれ?
ミク:誰か……いる?
ミク:……!
ミク:今の——
ミク:いない……
ミク:でも……ここにいた……
ミク:もしかしたら……見守ってたの、かな
ミク:みんなも——ここで、この想いを
ミク:あ……
ミク:セカイが、消える——
???:……びっくりだな。 ここでみんなが出会えちゃうなんて
???:——あの子達の力になりたいっていう想いが、 みんなをつなげたのかな
???:ふふっ
???:みんな、これからも——よろしくね
第 8 话:想いは、それぞれの胸に
ステージのセカイ
リン:う、ううん……。 あれ? ステージの上……?
リン:で、でも今……! あれれ~?
レン:あれ、リン? いないと思ったら、こんなところで寝てたの?
MEIKO:風邪ひくわよ? アイドルは体調管理が基本なんだから!
リン:ね、寝てたわけじゃないもん~!
リン:えっと、ステージの裏に想いの欠片があって、 触ったら不思議な木がある原っぱに出たの!
リン:それでね、そこにはみんながいたんだ! あ! みんなっていっても、 みんなとはぜんぜん違うみんなで——
レン:リン、いったん落ち着いて。よくわからないよ。 ……ぜんぜん違うみんなって、僕達じゃないってこと?
リン:う、うん! レンやめーちゃんにそっくりだったけど、 なんか違うっていうか……
レン:どういうこと?
MEIKO:あるとしたら……他のセカイのわたし達に 会ったっていうことかしら?
MEIKO:でも、そんなの今まで、 一度もなかったわよね……
リン:うーん……。 じゃあ、あれは見間違い……だったのかなあ?
ストリートのセカイ
レン:メイコ、起きて起きて!
MEIKO:ん……。 ここは……いつものセカイ?
MEIKO:私達、いつの間にか戻ってきてたのね
レン:ねえメイコ、あの場所でミクやリンっぽい人と 目が合わなかった!?
MEIKO:ええ、あれは…… たしかにミク達みたいだったわね
レン:だよね! あれ、なんだったんだろう?
MEIKO:想いの欠片から、 誰かの想いを垣間見ることはあったけど……。 こんなことは初めてだわ
MEIKO:(もしかしたら、さっきの場所は、 セカイとセカイがつながる場所……?)
MEIKO:(でも、本当にそんな場所があるのかしら……?)
レン:もう1回見られないかな!? まだ想いの欠片が残ってるかも……!
MEIKO:……いえ、残念だけど、もう無いみたいだわ
MEIKO:……結局あれは、なんだったのかしら……
レン:すっごく不思議だったけど……。 でもオレ、嬉しかった!
MEIKO:え? どうして?
レン:オレ、みんなに見せたいと思って桜を探してたんだ。 喜んでもらいたいなって思って
レン:だから……メイコだけにでも 桜の花びらを見せられてよかったな
MEIKO:……ふふ、そうね。綺麗な桜だったわ。 今度は、みんなで見られるといいわね
ルカ:あれ、そこにいるのって……メイコとレン? どしたのー?
ルカ:あ、わかった! ふたりとも迷子でしょ〜? 仕方ないから、私がカフェまで案内して——
レン・MEIKO:『違うってば』 『違うわよ』
教室のセカイ 屋上
ルカ:(さっきの光景……。 一瞬見えた、いつもとは違うみんなの姿……)
ルカ:(あれは……もしかして、別のセカイの……?)
ルカ:(誰かの想いの欠片がセカイに流れ着くことは 今までにもあったわ)
ルカ:(でもそれが、別のセカイの私達を見せる なんてことはなかった)
ルカ:(何か……特別な欠片だったのかしら?)
ルカ:もしかして、あの場所を見せてくれた想いは——
KAITO:あ……ルカ、こんなところにいたんだ
ルカ:カイト……。 わざわざ探しに来るなんて、どうかしたの?
KAITO:えっと、ミク達と探してたんだ
KAITO:一歌達にお花見の準備をしてもらうお礼に、 1曲プレゼントしようって話になって……
ルカ:……そういうことだったのね。 わかったわ、みんなで練習しましょう
KAITO:……? ルカ、何かいいことでもあったの?
ルカ:ええ……ちょっとね
ルカ:(桜は見せてあげられないけれど—— みんなに、素敵な話ができそうね)
ワンダーランドのセカイ
KAITO:う……
うさぎのぬいぐるみ:ピエーン!
いぬのぬいぐるみ:カイト~! エーン……!
うさぎのぬいぐるみ:戻ッテキテクレテヨカッタヨ~! プレゼントをアゲタラ、イナクナッチャッタカラ……
KAITO:ああ……ごめん、心配させたみたいだね。 よしよし。僕はちゃんとここにいるよ
ねこのぬいぐるみ:カイト~!
KAITO:(それにしても——)
KAITO:(あれは……別のセカイのミク達に見えた)
KAITO:(でも、別のセカイのミク達に会うなんて、 今まで一度も……どうして急に……)
KAITO:(……もし、あるとすれば……)
KAITO:(僕達と、他のセカイの僕達の想いが、 あの場所を生み出した……?)
KAITO:(理屈や原理はまったくわからないけれど…… もしかすると、みんながここにやってきた時のように——)
KAITO:(想いが、本来出会えないはずの僕達を、 出会わせてくれたのかもしれない)
KAITO:でも……どんな想いが……? あ……
KAITO:そうか。 あの木に集まったっていうことは——
KAITO:別のセカイの僕達も…… 『みんなのために頑張りたい』って 強く想っていたんだろうな
ミク:カイトー! みんなが桜の花びらを集めてきてくれたよー!
KAITO:——ああ、今行くよ!
誰もいないセカイ
ミク:あ……
ミク:いつものセカイだ……
リン:あ、ミク。見つけた
ミク:リン……。 どうしたの?
リン:……あやとり。 一緒にやる相手がいないとつまらない
ミク:あ……ごめんね
リン:こんなところで、何してたの?
ミク:えっと……探し物
リン:そうなんだ……探し物、見つかった?
ミク:ううん。 でも、不思議なことがあって……
リン:……あれ? ミク、頭に何かついてる
ミク:頭……? あ、これ……
ミク:桜の、花びら……
リン:ミク? どうしたの?
ミク:……ふふ
ミク:あのね、わたし、 桜の花びら、つかまえたよ
リン:えっ? どこで?
ミク:ふふ。それはね——