活动剧情

みんなでエンジョイ!スポジョイパーク

活动ID:63

第 1 话:運動しようかな

25時
奏の部屋
まふゆ:『……そろそろ落ちる。 明日には歌詞、上げられると思うから』
奏:『あ……うん。わかった。 お疲れさま』
瑞希:『おやすみー!』
まふゆ:『……うん。おやすみ』
絵名:『雪、最近ログインしてる時間減ったね。 前はもう少し遅い時間まで作業してたのに』
瑞希:『うん……。 まぁ、この前模試があったみたいだし、 受験勉強で忙しいのかもね』
絵名:『あーそっか……。 冷静に考えたら、勉強しながら曲作りするの相当しんどそう』
瑞希:『ね! ボクだったら頭いっぱいいっぱいになっちゃいそうだよ』
瑞希:『でも……それくらい忙しくても こっちに来てがんばってくれるの、すごく嬉しいよね』
瑞希:『よーし、ボク達も雪に負けないくらいがんばろーう!』
奏・絵名:『……うん』 『うん!』
瑞希:『……K、どうしたの? なんだか今日元気なくない?』
絵名:『もしかして、作曲行き詰まっちゃった?』
奏:『あ……そういうわけじゃないんだけど』
奏:『実は今日、お父さんのお見舞いに行った時に——』
数時間前
宮益坂
奏:はぁ……、はぁ……。 暑い……
奏:今日は着替えの荷物も多めに持ってきちゃったし、 いつもより、ずっと疲れる……
奏:(う、ちょっとくらくらしてきた……)
奏:(どこか……。 どこかで、休まないと——)
???:——大丈夫ですか!?
奏:え……
奏:あなたは……
みのり:あっ、急に話しかけちゃってすみません! 全然怪しい者じゃないですよ!
みのり:えっと、なんだかすごくつらそうに見えたので……。 もしかしたら、具合が悪いんじゃないかって思って
みのり:だから、わたしに何かできることがあれば—— って、あれ?
みのり:もしかして、奏ちゃん!?
奏:え? えっと……
みのり:わあ! やっぱり奏ちゃんだ! お正月以来だね!
奏:お、お正月……?
奏:(そういえば、どこかで会ったことがあるような……)
みのり:ほら、サークルのみんなで 初詣にきてくれたでしょ? わたし、あの時巫女さんのお手伝いしてて!
奏:巫女さん……
みのり:あと……ファンフェスタの時も、ありがとうございました! 奏ちゃんの言葉、すっごく嬉しかったよ!
奏:わたしの……?
みのり:うん! まぶしかったって言ってくれて……
奏:……あ……
みのり:————♪ ——♪
奏:思い出した……。 たしか、あの時歌ってた——
みのり:はい、花里みのりです!
奏:花里さん……。 えっと、久しぶり
みのり:うん、また会えてすっごく嬉しいな!
みのり:はっ……! 具合が悪そうなのに、いっぱい話しちゃってごめんね!
みのり:えっと……体調は大丈夫?
奏:あ……うん。 大丈夫……じゃないけど
奏:お父さんのお見舞いに行くだけだし、 少し休めば動けると思う
みのり:お見舞い……
みのり:じゃあ、病院まで荷物を運ぶの手伝うよ!
奏:えっ?
奏:でも荷物、結構重たいし……。 花里さんにも用事があるんじゃ……
みのり:わたしは次のライブに向けてジョギングしてただけだから 大丈夫!
みのり:重たい荷物を持つのもトレーニングになるし、 むしろ手伝わせて!
奏:そ、そういうものなんだ……
奏:(手伝ってもらうのは、ちょっと悪い気がするけど……。 このまま病院までたどり着ける自信もないし)
奏:(ここは、花里さんの厚意に甘えようかな……)
奏:それじゃあ、悪いけどお願いできるかな。 迷惑かけちゃってごめん
みのり:ううん、気にしないで! わたしも力になれて嬉しいから!
みのり:じゃあ、荷物預かるね。 よいしょ、っと!
みのり:えっと……病院はどっちかな?
奏:あ、うん。こっちだよ
病院前
みのり:……ふぅ、着いたね。 あ、荷物は中まで運ぶ?
奏:ううん。あとは看護師さんに渡すだけだから……。 本当に助かったよ、ありがとう
奏:でも……花里さんはすごいな。 結構重いのに、軽々運んでたし
みのり:えっ? そんなに重く感じなかったけど……。 もしかしたら、ライブに向けてトレーニングしてる 効果が出てるのかも!
みのり:よーし! このあとも、もっともっともーっと がんばるぞ~!
みのり:じゃあ、わたしはこれで! またね、奏ちゃん!
奏:えっ、あ、うん……
奏:(花里さんが声をかけてくれて助かったな……。 わたしだけじゃ、たどり着けるか怪しかったし)
奏:トレーニング、か……
奏:(迷惑かけちゃったし、わたしも少しは 体力つけたほうがいいかも……)
奏:『——ってことがあったんだ』
瑞希:『へぇ、なるほどね。 それを気にしてたんだ』
瑞希:『まあ、たしかにKは人と比べて体力ないしねー。 あ、それにこの前、体がダルくて重いとか話してなかった?』
奏:『うん、今までは寝れば治ったんだけど、 今回はなんかずっと肩が重くて……』
絵名:『それ、運動不足が原因なんじゃない? ずっと座ってると肩がこったりするし』
瑞希:『そうそう! 今はいいけど、 曲作る時に集中できなくなっちゃうかもよ?』
奏:『う……それは困る。 どうしたらいいのかな……』
瑞希:『まあ、やっぱり一番は運動を習慣にすることじゃない? 積極的に外に出て歩くとか、ジョギングするとか』
奏:『運動……』
瑞希:『そうそう。 体を動かす習慣がつけば、自然と体力もつくでしょ』
瑞希:『みのりちゃんみたいにジョギングするのは 難しいとしても、ウォーキングしてみるとか!』
絵名:『でも、Kには散歩も結構ハードル高いんじゃない? 最近は外も暑いし』
奏:『う……』
瑞希:『まあ、無理してやらなくてもいいとは思うけどね。 運動以外にも、いろいろ方法はあるはずだし——』
奏:『……やってみようかな』
絵名:『えっ!? K、本気なの!?』
奏:『うん。曲が作れなくなるのは絶対に避けたいし、 また誰かに迷惑をかけるのも嫌だし……』
瑞希:『そっか……。 うん、いいんじゃないかな。ね、えななん!』
絵名:『ちょっとびっくりしたけど……そうだね。 私も応援する。頑張ってね、K』
奏:『ありがとう、えななん。 ちゃんとできるかわからないけど……やってみる』
絵名:『うん! あ、でも無理しすぎないようにね? もし無理だって思ったら休んで、必要なら連絡して!』
奏:『そこまで心配しなくても……。 大丈夫、とは……言いきれないけど』
瑞希:『そうだ! えななんもKと一緒に運動してみれば?』
絵名:『え? なんで私?』
瑞希:『だってえななん、最近太ってきたって言ってたじゃん。 一緒に運動すれば解消できるかもよ?』
絵名:『は? ちょっとむくんじゃっただけだし! っていうか、それならAmiaも一緒にやればいいでしょ』
瑞希:『ボクは休みの日バイト入れてるんだよねー。 それに、別に運動不足ってわけでもないしね』
絵名:『くっ……! 運動できるからって調子乗って……』
絵名:『まあ……でも、やってみてもいいかもね。 Kをひとりで運動させるのもちょっと不安だし』
絵名:『……別に、ダイエットのためとかじゃないけど!』
奏:『えななん……ありがとう。 わたしひとりだと続かないかもしれないから、助かるよ』
絵名:『まぁ、私のためにもなるしね。 じゃあとりあえず、週末、公園に集合しよっか』
奏:『わかった。よろしく』
奏:『Amiaも提案してくれてありがとう』
瑞希:『いえいえ! ふたりとも、いい汗かいてきてね!』
???:『……ふふ。 退屈だったから少し様子を覗きに来たけれど……』
ルカ:『なんだかとっても、楽しいことになりそうね』

第 2 话:いざ、体力づくり!

宮益坂女子学園 1年A組
みのり:ふんふんふ~ん♪
みのり:昨日は目標の3キロ走りきれたし、 この調子でトレーニングがんばるぞ~!
みのり:でも、遥ちゃんは5キロを朝夕で2回走ってるんだよね……。 いつかはわたしも、そのくらい走れるようになりたいな~!
遥:みのり、焦っちゃだめだよ。 アイドルは一日にしてならず、なんだから
みのり:はいっ、遥ちゃん! 花里みのり、焦らずマイペースでがんばります!
みのり:あれ? でもマイペースじゃだめなのかな……?
志歩:みのり、何ひとりでしゃべってるの?
こはね:おはよう、みのりちゃん!
みのり:あ、志歩ちゃん、こはねちゃん! おはよう!
みのり:実はね、今MORE MORE JUMP!の ワンマンライブのために、体力づくりしてるんだ!
志歩:へえ……。ワンマンってすごいじゃん。 お姉ちゃん、そんなこと言ってなかったけど
こはね:きっと、ちゃんと決まったら話そうって思ってたんだよ。 もしかしたら志歩ちゃんをびっくりさせようとしてるのかも
みのり:はっ、だったら悪いことしちゃったかな!? ど、どうしよう……!
みのり:そうだ! 志歩ちゃん、知らないふりをしてもらうことは 可能でしょうか……!?
志歩:いや、そこまでする必要ないでしょ
こはね:ふふ。でも、みのりちゃん達のライブ楽しみだな
みのり:えへへ、ライブの予定が決まったら教えるから 見に来てね!
こはね:うん、もちろん!
志歩:お姉ちゃんに見つかるとめんどくさいけど……。 初めてのワンマンライブだしね
みのり:わーい、ありがとう! みんなが見に来てくれるなら、もっともっとがんばらなきゃね!
みのり:とりあえず、朝と夕方に3キロずつ 走りこみできるようにならなきゃ!
志歩:朝と夕方……? 2回も走るの?
みのり:うん! 遥ちゃんが毎日やってるんだって! だからわたしもこの前から始めたんだ!
みのり:っていっても、昨日の夕方に3キロ走っただけなんだけど……
こはね:ううん、十分すごいよ!
志歩:まあ、今までやってきてなかったなら 1キロでもキツいだろうしね
志歩:少しずつでも頑張ったらいいんじゃない? こういうのって、無理しない程度に続けるのが大事だろうし
みのり:ありがとう! 無理せず、コツコツがんばります!
こはね:でも、体力づくりかぁ……
こはね:私も歌っててバテちゃうことあるし、 何か始めてみようかな
志歩:そういえば——駅前に屋内型のスポーツ施設ができたって 咲希が言ってたな
志歩:たしか、『スポジョイパーク』だったっけ
こはね:あ、私も聞いたことある……! 屋内でサッカーとかテニスもできるし、 ローラースケートでも遊べるんだよね
みのり:へえ……! すっごく楽しそう!
みのり:(スポジョイパークかぁ……)
みのり:(配信でやっても盛り上がりそうだし……。 次の企画で提案してみようかな?)
週末
みのりの部屋
みのり:いっち、に、さん、し……っと
みのり:ストレッチもちゃんとやったし、準備完了! よーし、今日もジョギングがんばるぞー!
みのり:うーん、コースはどうしよう? 公園から駅前をとおって……あ、そうだ!
みのり:今日は一歌ちゃんが、駅前でストリートライブをやるんだよね! ジョギングが終わったら見に行こうっと!
みのり:ふふっ、楽しみだな!
乃々木公園
絵名:……奏、大丈夫? ちょっと休憩しよっか?
奏:へ、平気……。 まだ始めたばかりだし……
絵名:本当? 無理しなくていいからね
絵名:(ジョギングじゃなくてウォーキングならって思ったけど、 奏にとってはこっちもキツかったかな……?)
絵名:(ていうか、今日すごい暑いし……。 瑞希に乗せられたけど、やめとけばよかったかも)
絵名:(でも肉ついてきたのは事実だし、 運動はしないといけないんだよね……)
絵名:はあ……。 せめて焼けないように、日陰歩こっかな
絵名:奏も初日なんだし、無理しないで適当なところで——
奏:はあ、はあ……体力、つけないと……
絵名:奏……
絵名:——奏がこんなに頑張ってるんだから、 私も、もうちょっとちゃんと歩こうかな
絵名:ほら、奏。こっちの道のほうが陰になってるし ちょっとは歩きやすいと思うよ。一緒に歩こ?
奏:あ……うん。 ありがとう、絵名
絵名:ふう……。 やっと公園の真ん中まで来れたね
絵名:あ、向こう側って池があるんだ。 陽の光が当たって綺麗だな……、こういうのも描いてみたいかも
絵名:こんなに暑いのに歩くなんてって思ってたけど、 たまにはいいかもね
絵名:奏もそう思わない? ——あれ、奏?
絵名:か、奏……? さっきまで隣にいたのに、どこに——
絵名:あっ!
絵名:奏、大丈夫!? もしかして、具合悪くなったんじゃ……!
奏:あ、大丈夫……。 ちょっと止まって休んでたら、 急にセミが飛んできて、びっくりして転んだだけ……
絵名:そ、そうだったの? 転んだところは大丈夫?
奏:うん、大したことない。 でも……そろそろ足が動かなくなってきた
絵名:まあ、多分1キロくらいは歩いてるしね。 普段の奏からしたら、だいぶ頑張ったほうじゃない?
絵名:今日は無理しないで、また涼しい日に来ようよ
奏:そうしよう、かな……。 絵名、つきあってくれてありが——
ルカ:『——あら、もう終わっちゃうの?』
絵名:え? ルカ? どうして急に……
ルカ:『ふふ、なんだか珍しいことをしているじゃない? 面白そうだから来ちゃったわ♪』
絵名:別におもしろくはないけど……
絵名:というか、今日はそろそろ解散するつもりなんだよね。 奏もバテちゃってるし
ルカ:『そうなの? せっかく応援しにきたのに、残念ね』
奏:応援……?
ルカ:『絵名もそうだけれど…… 特に奏は、集中して曲を作るために 苦手な運動に挑戦しているんでしょう?』
ルカ:『それなのに、もう終わっちゃうなんて もったいないんじゃない?』
奏:……たしかに、そうだね
絵名:ルカの言ってることもわかるけど、 今日はもういいんじゃない?
絵名:だって、1キロも歩いたんだし!
奏:きゅ、休憩を入れたらそんなに歩いてないと思うけど……
絵名:こういうのは気持ちの問題だから! 私だって頑張ったし!
ルカ:『……そう、残念ね』
ルカ:『体力をつけた奏が、どんな曲を作るのか とても楽しみだったんだけど』
絵名:そう言っても、作る曲自体は変わんないでしょ?
奏:…………
奏:……でも、この運動は曲作りのために始めたんだし、 ちゃんとやりきらないと……
絵名:ちょ、ちょっと、奏! 曲作りも大事だけど、無理するのはよくないって。 ウォーキングなんて、いつでもできるでしょ?
奏:でも……
???:——あれ? そこにいるのって、もしかして……
絵名:え?
奏:花里さん……?
みのり:わ、やっぱり奏ちゃんと絵名さんだ! こんにちは!
絵名:こんにちは。 えっと……みのりちゃんってたしか この前、奏を助けてくれたんだよね。ありがと
みのり:いえ、助けたなんてそんな! ジョギングをしてたらたまたま会ったので……!
みのり:でも、また奏ちゃんと会えて嬉しいな! 今日はふたりで散歩してたんですか?
奏:うん、曲作りのために……
みのり:曲作りのため?
絵名:あー、うん。実はね……
みのり:えっ、体力づくり!?
絵名:うん、私達普段インドアだから、 たまにはウォーキングしようかなって思ったんだけど……
奏:ちょっと、無理しすぎたみたい……
奏:ごめんね、絵名。 せっかくついてきてくれたのに
絵名:気にしなくていいよ。 今日は特別暑いから仕方ないって
奏:うん……。 この暑さじゃなければ、もう少し歩けそうなんだけど……
みのり:なるほど……
みのり:だったら、駅前のスポジョイパークに行くのはどうかな!?
奏:スポジョイ、パーク……?
みのり:うん! この前できたスポーツ施設らしいんだけど、 メジャーなスポーツからちょっと変わったものまで 遊びながら楽しく運動できるんだって
みのり:室内だから、暑さも関係ないし!
絵名:へえ、そんな場所があるんだ……。 私も知らなかったな
奏:暑くないなら運動しやすそうだね
絵名:遊びながら運動できるっていうのも楽しそうだし、 いいんじゃない?
みのり:……! それじゃあもしよかったら、今から一緒に行きませんか?
みのり:わたしも体力づくりしたいですし、 MORE MORE JUMP!の配信のために、 いつか下見したいなって思ってたんです!
絵名:うーん……。 暑くないし、楽しそうだから行ってもいいと思うけど
絵名:どう? 奏
奏:……うん、そうだね。 花里さんが迷惑じゃなければ
みのり:やった~! ありがとう!
みのり:あ、でも行く前に—— 少し寄りたいところがあるんですけど……
絵名:寄りたいところ?
駅前
みのり:えっと、たしかこの辺りに——あっ!
絵名:どうしたの?
???:——♪ ——♪
奏:……あれ、この声って……

第 3 话:みんなでスポジョイパーク!

駅前
一歌:——♪ ————♪
みのり:わぁ……! 一歌ちゃんの歌、やっぱりかっこいいなぁ……!
絵名:あの子、みのりちゃんの友達? なんだかクールな感じの子だね
みのり:はい! クールで大人っぽいんですけど、 すっごく優しいんですよ!
みのり:幼馴染みのみんなとバンドやってて、 プロを目指してるって言ってました!
絵名:へえ、そうなんだ。 歌うまいもんね
一歌:——♪ ——♪
奏:…………
奏:星乃さんの歌声は、本当に優しくて……力強いな
絵名:あれ? 奏、あの子知ってるの?
奏:あ、うん。 前、わたしにミクのCDを貸してくれた子の話をしたでしょ? その子が星乃さんだったんだ
絵名:そうだったんだ……! じゃああの子、まふゆの後輩なんだね
みのり:なんと……! 一歌ちゃんが奏ちゃんと友達だったなんて……!
みのり:友達の友達がつながってるって ちょっと不思議な気分だけど、なんだか嬉しいなぁ
奏:友達……
奏:(そう……なのかな。 一緒に曲の話はしたけど……)
一歌:——♪ ————♪ ——……♪
一歌:聴いていただき、ありがとうございました!
みのり:一歌ちゃん、お疲れさま! とってもよかったよー!
一歌:みのり、聴きに来てくれたんだ——って、あれ? もしかして、そこにいるのって……
一歌:よ、宵崎さん……!? なんでここに……!
奏:花里さんに連れてきてもらったんだ。 素敵な歌だったよ
一歌:あ、ありがとうございます……。 ちょっと照れますけど……嬉しいです
一歌:宵崎さんがみのりの知り合いだったなんて……びっくりしました。 あ、隣のかたは初めましてですよね。 えっと……
一歌:星乃一歌といいます。 よろしくお願いします
絵名:あ、私は東雲絵名。 奏と一緒にやってる音楽サークルでイラストを描いてるの。 よろしくね
一歌:音楽サークルで……。 じゃあ、あの絵は東雲さんの……!
絵名:え?
一歌:私、前にMVを見たんですけど すごく綺麗なイラストで、素敵でした!
絵名:えっ、そ、そう?
一歌:はい! 曲の世界観がとても伝わってきて—— あんな絵が描けるなんてすごいなって思いました!
絵名:まあ、そんなに大したことないけど……。 こだわって描いてるから、わかってくれるのは嬉しいかな
奏:よかったね、絵名
一歌:ところで……どうして皆さんはここに?
みのり:いろいろあって、体力づくりのために 一緒にスポジョイパークに行こうって話になったんだ!
奏:外だと運動するのも大変だったから、 花里さんが提案してくれて助かったよ
みのり:えへへ、がんばって運動しようね! 奏ちゃん!
一歌:奏……ちゃん?
一歌:みのりって宵崎さんとすごく仲良かったんだね。 奏ちゃん、なんて呼んでるから少しびっくりしちゃった
絵名:あ、私も思った。 このあいだ助けてもらったって言ってたし、 その時に仲良くなったの?
みのり:え? だって同い年だし……!
絵名:同い年? みのりちゃんって、愛莉の1個下じゃなかったっけ
みのり:えっ? そうですけど……
みのり:でも、奏ちゃんも……。 えっ!? まさか、違う!?
奏:愛莉さん?のことはあまり知らないけど…… わたしは絵名と同い年だよ
一歌:そうですよね。 だったら、宵崎さんはみのりよりも1個上かな
みのり:ええっ!?
みのり:じゃ、じゃあ—— わたし、すっごく失礼な勘違いを……!
みのり:すみません!! 奏ちゃん……いえ、奏さん! 小さくてかわいいからてっきり同じくらいだと思ってました!!
奏:別にいいよ。気にしてないし
奏:というか、敬語じゃなくてもいいから。 好きに呼んでほしいな
みのり:い、いいんですか……?
絵名:じゃあ私も敬語じゃなくていいよ。 学校じゃないんだし、年なんて関係ないから気軽に話そう?
みのり:あ……ありがとう! 奏ちゃん、絵名ちゃん!
絵名:うん、よろしくね。 みのりちゃん、一歌ちゃん
一歌:えっと……絵名さん、奏さん。 よろしくお願いします
絵名:あれ? 敬語じゃなくていいってば
一歌:ご、ごめんなさい。 ちょっと慣れなくて……敬語になっちゃうみたいです
奏:ふふ、気にしなくていいよ。 話しやすいほうでいいから
一歌:あ、話それちゃったけど、 スポジョイパークに行くんだったよね
みのり:そうだった! それなんだけど、 一歌ちゃんも一緒にスポジョイパーク行かない?
一歌:え、私も?
みのり:うんっ! こういうのって、みんなで行ったほうが楽しいし!
一歌:そうだな……
一歌:(スポジョイパークか……)
一歌:(たしかに、いい歌を歌うには技術だけじゃなくて、 肺活量や体力も重要なんだよね。 大きいライブハウスだと普通の声じゃ隅まで届かないっていうし)
一歌:(それに……私も、もっとふたりと話してみたいな)
絵名:私はいいけど……一歌ちゃん、どうする?
一歌:あ、えっと……
一歌:……おふたりがいいなら、一緒に行きたいです
奏:わたしはいいよ
絵名:じゃ、決まりだね。みんなで行こっか
みのり:やった~! それじゃあ——スポジョイパークにレッツゴー!
スポジョイパーク
みのり:というわけで……スポジョイパークに到着しました!
奏:涼しい……
一歌:外の暑さが嘘みたいですよね。 これなら熱中症の心配もないし、すごくいいな
絵名:へぇ……本当にいろんなスポーツができるんだ。 バスケットコートとか、テニスコートもあるみたいだし
みのり:あ! 屋上でフットサルもできるみたいだよ!
一歌:そんなこともできるんだ……。 いろいろできて楽しそうだな
絵名:いいところ教えてもらったね、奏
奏:うん。 ありがとう、花里さん
みのり:えへへ、どういたしまして!
みのり:あ! 向こうにゲームセンターがあるよ!
一歌:え? スポーツ施設なのに?
絵名:子供がいっぱい集まるからじゃない?
絵名:……あっ! あそこのクレーンゲーム、ペンぴょんのぬいぐるみがある!
絵名:あれ、可愛いから人気なんだよね……。 一緒に撮ったら映えそうだし、ちょっとほしいかも……
奏:ペンぴょん……?
みのり:あ、あのペンギンのキャラだよ! 遥ちゃんも最近お気に入りみたいで—— 取ったら喜んでくれるかな……?
絵名:……1回だけやってきていい? すぐ戻るから!
みのり:わ、わたしも1回だけ……!
一歌:あ、今日は運動しに来たんじゃ……! ……行っちゃった
奏:ペンぴょんって、そんなに人気なの?
一歌:そうみたいです。私の友達もいくつか持ってますし
奏:そうなんだ……
一歌:あ、私少しお手洗いに行ってきます。 奏さんは……
奏:わたしはここで待ってるよ。 いってらっしゃい
一歌:わかりました。 すぐ戻ってきますね
絵名の声:あー! また落ちた! ちょっとこのアーム弱すぎるんじゃない!?
みのりの声:でも、あともうちょっとでいけそうだよ絵名ちゃん! わたしも、もう1回やろっかな~
絵名の声:……たしかにあと1回か2回で取れそうな気がする。 ——もう1回!
奏:(……ふふ。 ふたりとも楽しそうだな)
奏:(それに——)
男の子達:なーなー! 次はフットサルやろうぜ!
男の子達:やろー! チーム分けどうする?
中学生達:あーもう、あの球は絶対入ってたよー! 私の勝ちだったってば~!
中学生達:あはは、いくらでも再チャレンジしてもいいんだよ~。 何回やっても私が勝つけど!
中学生達:うー! むかつく~!
奏:(ここにいる人達はみんな、楽しそう)
奏:…………ん?
奏:(なんだろう。 今ちょっと、胸のあたりがモヤっとしたような……)
ルカ:『あら、また面白そうなところに来ているのね』
奏:ルカ……
ルカ:『奏はみんなのところに行かないの? どのぬいぐるみも可愛いじゃない』
奏:そうだね、可愛いとは思うけど……
奏:でも、わたしはいいかな。 部屋にぬいぐるみを飾ったりとかしないし……
ルカ:『ふふ、でもゲームに挑戦してみるだけでも 楽しいんじゃないかしら?』
奏:……うん……
一歌:——奏さん、おまたせしました。 誰かと話してたんですか?
奏:あ、ううん。なんでもない
一歌:そうですか……? って、みのり達、まだやってるんですね
奏:ぬいぐるみが取れないから 何回もチャレンジしてるみたいだね
一歌:あ、でも今終わったみたいですよ。 なんだか落ちこんでるみたいですけど……
みのり:うう、遥ちゃんにペンぴょん取ってあげたかったなあ
絵名:も~なんなの、あのクレーン! 絶対取らせる気ないでしょ!
一歌:あはは……。 絵名さん、怒ってますね
奏:取れなかったみたいだね
みのり:ふたりとも、待たせちゃってごめんね。 気を取り直して、運動しに行こう!
一歌:そうだね。 パンフレットを見て、何をするか決めようか
奏:じゃあ、最初は——

第 4 话:アイドルの指導!

スポジョイパーク
奏:んー…………
奏:結構いろいろあるんだね。 どれをやったらいいのかわからないな……
絵名:たしかに、ここまで種類が多いとねぇ。 せっかくだから普段やらないようなのをやってみたいけど……
奏:普段やらないようなもの……。 ……あ、これとかどうかな
一歌:ローラースケート、ですか?
絵名:でも奏、ちゃんと滑れるの?
奏:多分……。 これなら、小さい頃にやったから
絵名:それならいいんじゃない? ふたりは?
一歌:私もいいと思います。 ローラースケートなんて、小学生の時以来だな……
みのり:わたしも! じゃあ、さっそく行こーう!
絵名:うん、シューズのサイズはいい感じ。 デザインも可愛いし、1枚撮っとこっと
一歌:よっと……。 あ、ちゃんと立ててよかった
一歌:久しぶりだから、ちょっと心配だったけど……
絵名:ふふ、その感想わかるなー。 私も昔はよく遊んでたけど、最近はやってなかったし
一歌:思ったより体が覚えててくれてよかったです。 えっと、みのりは——
みのりの声:ごめーん! 紐結ぶのに時間かかっちゃってるから、 みんな先に滑ってて~!
絵名:はーい、ゆっくりでいいからねー
絵名:そうだ、奏は? 奏も小さい頃やってたって——
奏:…………か、壁に手をそえて、ゆ、ゆっくり……立てば……
一歌:か、奏さん? すごく膝がガクガクしてますけど……大丈夫ですか?
奏:……だ、大丈夫。この感じ、体が覚えてるから
絵名:この感じを!? それってもともと、あんまりできてなかったんじゃ……
奏:だ、大丈夫……。 壁……壁があれば、だいじょ……あっ!?
奏:あ、壁から手が離れて……! え……絵名! 絵名……っ!
絵名:ちょ、ちょっと待って奏! 私もそんなに早くは動けないから——
奏:わわ……わっ!!
絵名:か、奏ー!? 大丈夫? 今漫画みたいに転んだけど……!
一歌:ケガはないですか!?
奏:大丈夫……ヘルメットがあってよかった……
絵名:よかった……。 でも、これで体力をつけるのは、ちょっと難しいかもね……
みのりの声:みんな、おまたせ!
みのり:よーし、さっそく滑っちゃおう!
みのり:……って、奏ちゃん、もしかして転んじゃった!? 大丈夫!?
奏:あ、うん……。わたしは大丈夫だけど……
絵名:みのりちゃん……スケートうまくない!? 今、ターンとかしてなかった?
一歌:すごいね、そんなに滑れたんだ
みのり:へ? えへへ……そんなに褒められると照れちゃうな
みのり:実は昔、受けたオーディションに『ローラースケートで 踊れる人』って条件があって、練習したことがあったんだ。 だから基本はなんとなくできるっていうか……
みのり:まぁ、オーディションのほうは不合格だったんだけど
絵名:へぇ……! オーディションのためにそんな練習までしたんだ
みのり:うん。オーディションにもいろんな条件があって、 英語がしゃべれるとか、格闘技ができるとか、 プログラミングができるとか、そういう特技が必要で……
一歌:プログラミングまで……
絵名:なんか、アイドルを目指すのも大変なんだね
みのり:そういうのを練習するのは大変だったし、 オーディションも結局落ちちゃったけど……
みのり:でも、やってよかったって思ってるよ。 みんなに『明日をがんばる希望』を届けるために、 いろんなことを経験したいから!
奏:いろんなことを……
奏:……そっか。花里さんはすごいね
みのり:えっ!? そんな、全然すごくないよ! わたしなんてまだまだだし!
みのり:それより、奏ちゃんは大丈夫? 立てる?
奏:だ、大丈夫、だけど……。 どうやって立てばいいんだろ……
絵名:そうだ。みのりちゃんに教えてもらったら?
絵名:みのりちゃん、すっごくうまいし コツとか教えてもらえれば奏も滑れるようになるかもよ
奏:……そうだね。 わたしひとりだと、壁に掴まったまま動けなさそう…… というか、このまま立てなさそうだし
奏:花里さん、お願いできるかな
みのり:なるほど……! そういうことなら、ぜひ!
みのり:はい、掴まって!
奏:……ありがとう
みのり:それじゃあ、一緒にやっていこう! まずは、立てるようになるところからだね
みのり:実はローラースケートには、 転びにくくなるポーズがあるんだ!
奏:えっ、そうなの……!?
みのり:うん! 実はわたしも最初転んでばっかりだったから、 いろいろ調べてみたの
みのり:えっとね……手は壁についてていいから まずは足を肩幅に広げてみて
奏:肩幅に……う、うん。できたよ
みのり:そしたら、膝を曲げてかがんでみて! 少し体を前に倒すと、安定すると思うんだ
奏:膝を曲げて……体を前に……
奏:あ……少し安定したかも……! これなら、壁から手を離しても——
奏:立てた……!
みのり:バッチリだよ奏ちゃん!
絵名:え、もう立てたの!? さっきまで産まれたての小鹿みたいだったのに……!
一歌:本当だ。 みのり、教えかたもうまいな……
みのり:じゃあ、次は歩きましょう! この調子なら、きっとすぐにできると思うよ!
奏:う、うん……!
奏:(……ふふ。 コーチがいてくれると思うと、心強いな)
奏:(あ……そういえば……)
奏の父:奏。それじゃあ、ボールの投げかたを教えるよ?
奏:(……あんなこともあったな)
男の子達:もー! 押すのやめろってば! 危ないだろ!
男の子達:大丈夫だって! もっとスピードつけたほうが楽しいだろ、ほら!
男の子達:わ……! 急に避けると——
奏:っ!? わ、わ……!!
奏:(ぶ、ぶつかった……! 急にスピードが……!!)
みのり:あ、奏ちゃん……!
絵名:奏!
奏:(と、止まれない……! どうしよう……!)
奏:(このままじゃ壁に——)
みのり:奏ちゃーーーーん!! 今行くよ!!
一歌:ま、間に合わない……!
奏:(だ、ダメ、ぶつかる……っ!)
みのり:絵名ちゃん! 今から、奏ちゃんを掴まえてパスします! そこにいてください!
絵名:パ、パスって!?
みのり:掴まえた! ——えいっ!
奏:わっ……!!
奏:……う……。 あれ? ど、どうなったの?
絵名:みのりちゃんが奏のことを助けてくれたんだけど——
みのり:あはは……わたしのほうが盛大に転んじゃった
奏:ご、ごめん。花里さん……! ケガしてない? 大丈夫?
みのり:大丈夫! ダンスの練習でもよく転んじゃうし、 これぐらい慣れっこだから!
一歌:そ、そういう問題なのかな……?
絵名:でも、大きなケガがなくて本当によかった……
みのり:じゃあ、ちょっと休憩したら、 もう1回練習しようよ!
みのり:奏ちゃん、歩くのもいい感じだったし きっとすぐに滑れるようになると思うんだ!
奏:花里さん……
奏:ありがとう。 もう少し、頑張ってみる

第 5 话:2対2で勝負!

スポジョイパーク
みのり:ローラースケート、楽しかったね!
奏:はぁ、シューズを脱ぐと、 足がすごく軽く感じる……
奏:疲れたけど……、 でも、楽しかったな
一歌:お疲れさまでした。 奏さん、最後のほうは普通に滑れてましたね
絵名:最初は壁がないと立てなかったのにね。 それに比べたら、すごい進歩じゃない?
奏:そうだね……。 きっと、花里さんの教えかたが良かったからだよ。ありがとう
みのり:え? えへへ……力になれたならよかった!
みのり:でも滑れるようになったのは、 奏ちゃんががんばったからだよ!
奏:そ、そうかな……
みのり:よーし! この調子で次のスポーツも楽しんじゃおう!
絵名:じゃ、何やるか決めちゃおっか
一歌:でも悩みますね。 結構いろいろなスポーツがありますし……
一歌:卓球、フリースロー、テニス……。 ……バブルサッカー?
奏:バブルサッカー?
みのり:あ、それなら知ってるよ!
みのり:バブルっていう、おっきな風船みたいなのをかぶって サッカーするゲームなんだ!
一歌:風船を……って、どんな感じなんだろう
みのり:ええっと……口ではちょっと伝えづらいんだけど……
絵名:じゃあ、エリアに行って見てみる? そのほうが雰囲気も掴めると思うし
一歌:そうしましょう! えっと……何階かな?
絵名:こ、これって……
奏:バブルって、こういう感じなんだ……。 たしかに泡みたいだね
一歌:上半身がすっぽり入っちゃうくらい大きいなんて……。 透明だから視界はよさそうですけど
絵名:いや、そこじゃないっていうか……。 そこじゃなくはないんだけど……
絵名:なんだかお笑い番組っぽい見た目してるし、 スポーツって感じあんまりしないし。 やるなら別のものでも……
みのり:絵名ちゃん! バブルサッカー、侮るなかれだよ!
絵名:へっ?
みのり:たしかにスポーツっぽくないけど、 バブルでアタックしたり、バランスをとったりするから、 全身が鍛えられるスポーツなんだよ!
一歌:さっきのローラースケートと違って、 一からいろいろ習う必要もなさそうだしね
奏:……技術がいらないのはありがたいかも
絵名:いや、それはそうだけど、 これだと全然映えないっていうか……
みのり:でもきっと楽しいと思うよ! それに体幹が鍛えられるから、ダイエット効果もあるんだって!
絵名:えっ!? ……そ、そうなの!? んー……
絵名:……ま、いっか。 見た目はアレだけど、まあまあおもしろそうだしね
奏:でも、ルールとかよくわからないんだけど……
みのり:たしかに……。 じゃあ、もっとシンプルなバブル相撲のほうにしない?
絵名:バブル相撲? そっちはどんなルールなの?
みのり:バブルをかぶって相手を土俵から追いやったら勝ち! すっごくシンプルだしわかりやすいと思うよ!
一歌:あ、それなら簡単そうだね
奏:わかりやすくていいと思う
みのり:決まりだね! さっそくバブル相撲のコーナーに行こう!
みのり:みんな、バブルはつけた?
一歌:うん。本当に上半身がすっぽり入っちゃうんだね……。 手も出せないし、ちょっと安定しない感じがする
一歌:バブルは思ったより軽いけど……
絵名:これ、見た目ヤバくない?
みのり:そうかな? 丸くてかわいいと思うけど……
絵名:そう……?
奏:…………
奏:(バブルって意外と大きい。 転んだら起き上がれないかも……)
奏:(うまく動けるかな……)
絵名:で、どうする? 1対1で順番に対戦する?
みのり:せっかくだから、2対2のチーム戦でやってみようよ! みんなでワイワイしたほうが楽しいし!
一歌:そうだね。 じゃあ、組み合わせを決めようか
みのり:うんっ!
一歌:えっと、みのりと奏さんが同じチームで、 私と絵名さんがもうひとつのチームですね
絵名:よろしくね、一歌ちゃん。 ま、ほどほどに頑張ろ?
みのり:奏ちゃん、わたし達もがんばろうね!
奏:うん、わたしなりに頑張ってみるよ
奏:(……ちょっと緊張するな……)
奏:(役に立てるとは思えないけど……。 せめて足を引っ張らないようにしないと)
みのり:じゃあ、もう一度ルールを説明するね! 先に土俵のラインから出たらアウト、 転んじゃうのもアウトだよ
みのり:で、最後まで残った人がいるチームの勝利!
絵名:了解。だいたい、普通の相撲と同じってことね
一歌:わかりやすくていいですね
みのり:じゃあ、さっそく始めよう! はっけよーい……のこった!
みのり:どりゃ~~! 一歌ちゃん、覚悟!
一歌:え!? わ、私!?
みのり:へっ!? わっ、わー!?
絵名:わ、すご……! ぶつかった時の反発力で、あんなに吹っ飛ぶんだ
一歌:な、なんとか耐え切れたけど……。 気を抜いてると簡単に飛ばされそうです
絵名:なるほどね。 単純に相撲の要領だけじゃできないってことか……
一歌:横から狙われたら あっという間に倒れちゃいそうですね
絵名:んー、それなりに作戦立てなきゃ難しいかもね。 じゃあこういうのはどう? まずは——
一歌:……なるほど。わかりました ちょっと心苦しいけど……
奏:は、花里さん。大丈夫……?
みのり:危なかった~……。 だけど、なんとかラインの手前で踏ん張れたから大丈夫!
みのり:でも、気をつけて……! 正面からぶつかりあったら、一発で飛ばされちゃうかも
奏:わたしも、さっきの見てて思った。 どうしよう、ぶつかられたら耐えられるかな……
みのり:大丈夫! 相手チームのアタックは、 わたしが受け止めてみせるから!
みのり:だから、奏ちゃんはチャンスがきたらお願い!
奏:チャンスがきたら……わかった……!
奏:(でも、チャンスってどう見分けたらいいんだろ。 ちゃんと対応できるかわからないし……)
絵名:ねえ、奏
奏:え、な、何……?
絵名:いつもは奏にお世話になってるし、 あんまりこういうことはしたくないんだけど——
絵名:これは勝負だから、遠慮なくいかせてもらうね!
一歌:ごめんなさい、奏さん……。 そういうことですので、先に退場してもらいます!
奏:えっ、ちょ、待って——!
みのり:させなーいっ!
絵名:わっ! み、みのりちゃん、動くの速すぎない!?
一歌:止められたっ!? これじゃ、奏さんに近づけない……!
みのり:大丈夫だよ、奏ちゃん! 奏ちゃんはわたしが守るから
奏:あ……
奏:ありがとう
奏:(花里さんのおかげで助かったけど、 やっぱり足を引っ張っちゃってるな……)
絵名:んー、奏を倒すのは厳しそうか……
一歌:先にみのりを倒したほうがよさそうですね
絵名:だね。じゃあ——
みのり:……っ!
奏:(あ……)
奏:(ふたりの注意がそれた。 もしかして、これってチャンスなんじゃ……)
奏:(正面は無理でも、横からなら——)
奏:ごめん、絵名……!
絵名:えっ、ひゃっ!
みのり:ナイス奏ちゃん! あとは——
一歌:絵名さん、大丈夫ですか!?
みのり:一歌ちゃん、隙アリっ!
一歌:え? わっ……!
奏:あ……
奏:ふたりともラインの外に出てる……。 ってことは……
みのり:やった……。 勝ったよ、奏ちゃん!
絵名:まさか、奏のほうからぶつかってくるなんて 思わなかったな……
一歌:ふたりの連携、強かったですね
奏:……すごい、勝てたんだ
みのり:えへへ、奏ちゃんのおかげだね!
奏:そんなことないと思うけど……
奏:(でも、ちゃんと役に立ててよかった)
みのり:そうだ、奏ちゃん! 勝利のハイタッチしようよ!
奏:ハ、ハイタッチ……? バブルをかぶったままじゃハイタッチは——
みのり:わーっ!?
一歌:ああっ! か、奏さんとみのりがぶつかった衝撃で……!
奏:うっ……だ、誰か起こして……!
みのり:わ~~~~! ごめんなさ~~~い!!

第 6 话:自分の気持ちを

スポジョイパーク
奏:ふぅ……。 水が美味しいな
奏:(朝から散歩して、ローラースケートして、 バブル相撲……こんなに動くことになるとは思わなかった)
奏:(結構、疲れたな……。 明日は筋肉痛で動けないかも……)
奏:(でも——)
奏:(……楽しいな)
奏:(……そういえば、昔もこういう風に遊んだっけ)
奏:(あの時もいろいろあったな。 ローラースケートとか、トランポリン……)
奏:あと、なんだっけ……。 ボールを投げて、的に当てるやつ……
奏:そうだ、ストラックアウト。 たしかお父さんに教えてもらったんだ
奏:(あんまりうまく投げられなかったわたしに、 お父さんが投げかたを教えてくれて…… ふふ、懐かしいな——)
奏:——あ……
奏:(……そうだ、わたしは曲作りの体力をつけるために ここに来たんだ)
奏:(みんなを救うために曲を作らなきゃいけないのに、 わたしは——)
ルカ:『ふふ、楽しんでるかしら?』
奏:ルカ……
奏:——うん、楽しいよ
奏:こんな賑やかなところで 遊ぶこと、あんまりないから
奏:肩の重さもやわらいできた気がするし、 今日は来れて、よかったと思う
ルカ:『それにしては浮かない顔ね』
奏:…………
奏:曲作りの体力をつけるために来たのに、 いつの間にか、普通に楽しんじゃってたから
奏:……少し、反省してた
ルカ:『あら、それのどこがいけないの? せっかく来たんだから、楽しめばいいじゃない』
奏:……でも、お父さんやまふゆを救うために 曲を作らないといけないから
ルカ:『ふふ。奏はいつも他人のことばかりね』
ルカ:『少しは、自分の気持ちを大事にしたら?』
奏:わたしの、気持ち?
ルカ:『ええ。自分のために楽しんだり、 やりたいことをしたり、そういう気持ち』
ルカ:『こんな時くらい、自分のために楽しんでも 誰も責めないわよ?』
奏:そう、かな……
???:——奏ちゃん!
奏:え……
奏:花里さん……。 どうしたの?
みのり:えっと、わたしもお水買いに来たんだ! それで——
みのり:奏ちゃん、大丈夫かなって思って
奏:わたし?
みのり:うん。この前も、ちょっと具合悪そうだったし……。 もしかして、無理させちゃってないかなって
奏:あ……それは大丈夫。気にしないで
みのり:本当? 具合悪くないならよかった……!
みのり:じゃあもうちょっと休憩したら、 他のところにも行ってみようよ
みのり:今度は激しいのじゃなくて、トランポリンとか 楽しく簡単にやれるものがいいかも!
奏:楽しく……
奏:…………ごめん。 もっと、ちゃんとやれるものがいい
みのり:えっ? でも……
奏:気づかってくれてありがとう。 でも、来たからには、少しでも体力をつけて帰りたいんだ
奏:そうじゃないと、曲作りを休んで ここに来た意味がないから
みのり:奏ちゃん……
みのり:——わかった! じゃあ、もうちょっと体を動かせるものにしよっか!
奏:うん、ありがとう
みのり:でも、奏ちゃんってかっこいいなぁ。 曲作りのために、得意じゃないことにも挑戦してて!
奏:そんな風に言われるようなことじゃないよ
奏:誰かを救えるような曲を作らないといけないから、 ……そのためにも頑張らないと
みのり:誰かを救えるような曲……?
奏:……うん。もがいている人達のために
奏:それが……わたしがやらなくちゃいけないことだから
みのり:…………
みのり:……そっか。誰かを救う曲を作ることは、 奏ちゃんにとってすごく大事なんだね
奏:うん
奏:(だから、楽しんでる余裕なんて——)
みのり:……ねえ奏ちゃん! わたしに、奏ちゃんを応援させてくれないかな?
奏:えっ?
みのり:あ……! め、迷惑だったら大丈夫なんだけど……!
みのり:奏ちゃんにとって大事なことがあるなら、 応援したいなって思って
奏:応援……?
みのり:うん! 今の奏ちゃん……いっぱいがんばってるからなのかな。 ちょっとつらそうに見えちゃったんだ
奏:……ごめん
みのり:わわっ! わたしこそごめんなさい! 全然、謝らないでください!
みのり:えっと。わたしは、なんだけど…… これをやるぞ!って目標があっても、 ずっと前を向いてると、疲れちゃう時があるんだ
みのり:だから、奏ちゃんにとって必要なことなら—— 大変なことでも、つらいことでも 前を向いてがんばれるように応援したいって思ったの
奏:…………
みのり:はっ、ご、ごめんなさい! おせっかいだとは思うんですけど……!
奏:あ、ううん。 すごく嬉しいよ、ありがとう
奏:……でも、どうしてわたしのために そこまでしてくれるの?
みのり:えっ? どうして……。 うーん……
みのり:うまく言えないんだけど、 きっと奏ちゃんは、誰かのために すっごくがんばってるんだろうなって感じたから……
みのり:だから——今だけでも、 笑ってほしいなって思ったの!
奏:笑って……
奏:(……うまく言えない。 言えないけど——)
奏:(いつか、たくさんのことを感じられるようになったまふゆに、 あの場所にいたお母さんみたいに——)
奏:……笑ってほしいんだ
みのり:奏ちゃん?
奏:あ——ごめん。 そんなこと言われるなんて、思わなくて
みのり:え、なんで? みんな友達には笑っててほしいと思うけどなぁ
奏:(友達……)
みのり:だからきっと、わたしだけじゃなくて、 絵名ちゃんや一歌ちゃん——サークルのみんなも そう思ってるんじゃないかな
奏:みんなも——
奏:そう、なのかな……
絵名:——あ、いた! 奏、みのりちゃん!
一歌:そろそろ次に行こうと思うんですけど、 何かやりたいものありますか?
奏:やりたいもの……
奏:じゃあ、最後にひとつだけ……いいかな?

第 7 话:一緒に楽しんで

スポジョイパーク
みのり:ストラックアウト?
奏:うん、野球みたいにボールを投げて、 数字の書いてあるパネルに当てるの
絵名:あ、私見たことあるかも。 パネルにボールが当たると気持ちよさそうだよね
一歌:コントロール力が必要だと思うので、 ちょっと難しそうだけど……
一歌:奏さんが提案してくれたんだし、 やってみたいです!
みのり:うん、みんなでやろうよ!
奏:——ありがとう
絵名:でも、奏にしては意外なチョイスだったから ちょっとびっくりしちゃった
一歌:もしかして、野球が好きとか……?
奏:野球のルールは、そこまで詳しくないんだけど……
奏:小さい頃、近所に同じような場所があって お父さんとストラックアウトをやったことがあるんだ
奏:その時、お父さんに投げかたを教えてもらったり、 賞品でジュースをもらったり……
奏:すごく楽しかったから、またやってみたいなって
みのり:よーし! 奏ちゃんのために、 ここは絶対パーフェクト賞を狙っていこう!
一歌:パーフェクト賞?
みのり:うん! パンフレットに書いてあったんだけど、 パーフェクト賞はフェニランの無料招待券で、 ビンゴ賞だとジュースがもらえるみたいだよ!
絵名:へえ……賞品があると気分が上がるね。 パーフェクト賞は無理だと思うけど、ビンゴ狙ってみよっか
奏:うん
奏:(久しぶりにやるから、ちゃんとできるか わからないけど——)
奏:(せっかくみんなでやるんだし……、 わたしも、楽しもう)
一歌:全部で12球だから、ひとり3球ずつだけど…… 順番に1球投げたら交代、という感じでやりましょうか
絵名:了解! じゃあ、誰から投げる?
みのり:はいっ! 一番手は任せてください! バシっと決めて、いい流れを作るぞー!
みのり:花里みのり、1球目、いきますっ!
みのり:振りかぶって……えーいっ!
絵名:わっ、速い!
奏:す、すごい。1球で当てた
絵名:……隣のレーンに、だけどね
一歌:隣のレーンってある意味、ミラクル……。 みのりらしい……のかな?
みのり:うぅっ、かっこよく決められなかった……。 一歌ちゃん、お願い……!
一歌:う、うん。頑張る……!
一歌:ふぅ……せーのっ!
一歌:や、やった! 5番に当たった!
みのり:さすが一歌ちゃん! すごいよー!
絵名:しかも、打ち抜いたのが真ん中ってことは、 次、どこに当ててもリーチってことじゃない?
奏:すごいね、星乃さん……
一歌:あ、ありがとうございますっ
絵名:じゃあ、次は私ね。 一歌ちゃんが作った流れに乗れたらいいけど……
絵名:……それっ!
絵名:あれ、今の絶対当たったでしょ!? 演出は? 機械、故障してるんじゃない?
一歌:多分、今当たったのフレームですね。 だから当たり判定じゃないのかと……
絵名:え!? 絶対当たったと思ったのに!
奏:惜しかったね、絵名
絵名:うう、悔しい……!
みのり:大丈夫、まだ次があるから! 絵名ちゃん、ファイト!
一歌:次は奏さんですね。 頑張ってください
奏:うん、ありがとう
奏:(これで遊ぶのも、お父さんと遊んだ時以来だな……)
奏:(まず、ボールの握りかたを教わったんだっけ)
奏:(たしか、ボールは3本の指で握って……)
奏:(肘を後ろに引いて、反対の足を踏み出しながら——投げる!)
奏:……えいっ!
一歌:……! 奏さんの球が……!
みのり:ゆっくり弧を描いて……!
絵名:的の前で、バウンドした……
奏:…………。 ごめん、みんな……
みのり:大丈夫だよ、奏ちゃん! まだ1球目だし!
みのり:それに、すっごくきれいなフォームだったから コツを掴んだら絶対に当たると思う!
絵名:まあ、的までって距離あるしね。 感覚掴むのに時間かかるのは仕方ないんじゃない? 私もそうだし
みのり:そうそう! わたしも感覚が掴めれば!
一歌:みのりのは、ちょっと別次元の話な気もするけど……
奏:みんな、ありがとう。 次は頑張って当てるから
みのり:じゃあ2周目だね! 今度こそ!! 絶対に当ててきます!!
みのり:渾身の2球目、どりゃ~!
一歌:みのり、そんなに思いっきり投げたら……!
奏:……あ、壁に当たっちゃった
みのり:ど、どうして~!? みんな、ごめんなさーい!
一歌:あと1球……最後は奏さんですね
絵名:最初に5番を当てた時は ビンゴなんて余裕かもって思ったのに……
みのり:で、でも、一歌ちゃんが1番を当ててくれたから あと9番に当たればビンゴ達成だよ!
絵名:でも、的の1カ所を狙うってかなり難しいよね……
奏:……う、プレッシャーが
一歌:奏さん、リラックスですよ
絵名:そうそう。 賞品がもらえなくても気にしないから
みのり:当たったら嬉しいけど、 それよりも楽しむほうが大事だもんね
みのり:奏ちゃん、思いっきり投げてきて!
奏:……うん、わかった
奏:(楽しむほうが大事、か……)
みのり:だから——今だけでも、 笑ってほしいなって思ったの!
みのり:わたしだけじゃなくて、 絵名ちゃんや一歌ちゃん——サークルのみんなも そう思ってるんじゃないかな
奏:(わたしは、楽しんでる余裕なんてないって 思ってたけど——)
奏:(みんなが喜んでくれるのなら…… この時間を、みんなと一緒に楽しみたい)
奏:(——あの時、お父さんが教えてくれたこと、 ちゃんと思い出そう)
幼い奏:わあ、おとうさん、まとあてじょうずー! 3まいも当てちゃった!
奏の父:はは、たまたまだよ。 そうだ、次は奏がやってみるかい?
幼い奏:いいの? あと1まいで、ビンゴなのに
幼い奏:わたし、おとうさんみたいに うまくボールなげられないよ?
奏の父:お父さんが教えてあげるから心配いらないよ。 ほら、もう少し的の近くに寄ろうか
奏の父:いいかい、ボールはこうやって 3本の指で握るんだ
幼い奏:こう?
奏の父:うん。ボールを握ったら、肘は後ろに。 しっかり反対の足を踏みこんで投げるんだ
幼い奏:わかった! ひじをうしろ、あしをふみこんで……えいっ!
幼い奏:あ、はずれちゃった……。 おとうさんみたいに、まっすぐなげれない……
奏の父:はは、初めてだから仕方ないよ。 お父さんも最初はうまく投げられなかったからね
奏の父:でもね、奏。 ちょっとしたコツでボールはまっすぐ飛ぶようになるんだよ
幼い奏:コツ?
奏の父:ボールを投げる動きというのは、リズムが肝心なんだ
奏の父:手や足の動きがバラバラだと ボールはまっすぐ遠くに飛ばないんだよ
奏の父:いち、に、さんのリズムを口ずさみながら さん、のタイミングで投げてごらん?
幼い奏:いち、に、さん……えいっ!
幼い奏:わ……当たった! おとうさん、当たったよ!
奏の父:すごいじゃないか、奏! さっきの調子でもう1回投げてごらん!
幼い奏:うん!
奏:(——そうだ。リズムよく、手足を動かさないと ボールに力が伝わらないんだ)
奏:いち、に、さん……いち、に、さん……
奏:(投げる動きは音楽と一緒、リズムよく体を動かして)
奏:いち、に……えいっ!
絵名:あ! 今の投げかた、すごく良かった!
一歌:まっすぐ飛んでるし、あとは的に届けば……!
みのり:いけー!!
奏:あ、当たった……?
絵名:しかも9番だから……もしかして、これって
みのり:やったー! 奏ちゃん、ビンゴだよ!
奏:わ、花里さん……!
絵名:奏、すごいじゃん! まさか本当に当てちゃうなんて!
一歌:すごくドキドキしちゃいました……!
奏:あ、ありがとう。 わたしもびっくりしてる……
奏:でも——最後に、ちゃんと当てられてよかった
奏:みんなが応援してくれたおかげだと思う。 ……ありがとう
絵名:……奏……
絵名:そんな顔で笑ったの、初めて見たかも。 なんだか嬉しいな
奏:あ……

第 8 话:つながる笑顔

スクランブル交差点
みのり:はー、楽しかった~!
絵名:うん、最初は運動か~って思ってたけど、 やってみたら案外楽しかったし
一歌:なんだか風も爽やかな感じがしますね
奏:……そうだね
奏:ビンゴで当てたジュースも美味しかったな。 汗かいてたから、すぐなくなっちゃった
絵名:わかる。いい感じに冷えてたしね
一歌:……でも、結構動いたから明日は筋肉痛になりそうですね
奏:もう足が結構痛いから、少し怖いな……
絵名:私は、今は大丈夫だけど明日はキツいかも。 はあ……ちょっと気が重いな
みのり:でも、鍛えていけば筋肉痛になる頻度も減るし、 体力もついていくと思うよ!
みのり:だから、また体力づくりしよう!
奏:えっ? また……?
奏:でも、そっか……。 1日で体力がつくわけないよね……
一歌:定期的に運動するのって、結構大変ですよね……
絵名:まあ、私達にできるペースで続けていくのがいいんじゃない? さすがに毎日は私も無理だけど、ときどきだったら 奏にもつきあうし
奏:ありがとう、絵名
一歌:私も、今日みたいに運動するんだったら 続けられそうな気がする
みのり:みんなでローラースケートとかバブル相撲やるの、 すっごく楽しかったしね!
みのり:ストラックアウトも、みんなでビンゴ取れて嬉しかったな~!
みのり:あっ、わたしは結局力になれなかったけど……
奏:……そんなことないよ
奏:花里さんのおかげで、わたしは最後 頑張れたと思うから
みのり:え、わたしの……?
奏:うん。ありがとう。 ちょっと筋肉痛は怖いけど……
奏:——明日も、頑張れると思う
みのり:えへへ……。 よかった!
絵名:じゃ、そろそろ解散かな
奏:うん、みんな今日はありがとう。 ……すごく楽しかった
一歌:私もです。 みのり、誘ってくれてありがとう
みのり:うん……! あの、よかったらまたみんなで運動しない?
みのり:えっと、今日はすっごく楽しかったから……!
一歌:そうだね。 私も……また行きたいな
一歌:もしよかったら、今度はサークルの皆さんも一緒にどうですか? 私もバンドのメンバーを紹介したいですし
みのり:あ、じゃあ私も遥ちゃん達呼びたいな~!
絵名:あー、うちはひとり、来るかわかんないのがいるけど……。 でも集まるのはいいかもね
絵名:奏はどう?
奏:わたしは……
奏:たまになら…… またみんなと集まりたい、かな
みのり:ほんとですかっ!?
奏:うん。頻度は……、 明日の筋肉痛によるけど……
みのり:わあ、嬉しいな~! じゃあ絶対! 約束だよ!
絵名:……ふふっ
奏:絵名、どうしたの?
絵名:ううん、なんでもない
絵名:(曲作りに関係すること以外で、積極的に外に行くの 珍しいなって思ったけど……)
絵名:(奏が楽しそうだから、いっか)
一歌:じゃあ、また今度!
絵名:またね
みのり:ばいばーい!
奏:……ふふ
ルカ:『楽しそうだったわね、奏』
奏:あ、ルカ……
奏:……うん、楽しかった
奏:曲のことを考えなかったの、久しぶりだな
ルカ:『ふふ、いいんじゃないかしら。 せっかくお友達と遊んでいたんだもの』
奏:友達……。 友達って言わせてもらっていいのか、まだわからないけど……
奏:今日、『笑ってほしい』って言われたんだ。 ニーゴのみんなも、きっとそう思ってるって
奏:そんなこと言われたのは初めてだから、 ちょっとびっくりした。 でも……
奏:もし、本当に——みんながそう思ってくれてるなら……
奏:ルカが言ってくれたように、 もう少しだけ——自分の気持ちを大事にしようと思う
奏:……ちゃんとできるのか、わからないけど
ルカ:『——ええ、いいと思うわ』
ルカ:『奏の出した答えは、きっとまふゆ達のためになるし ——みんなも喜んでくれるはずよ』
奏:……うん、ありがとう。ルカ