活动剧情

新春! 獅子舞ロボのお正月ショー!

活动ID:81

第 1 话:みんなでお正月ショー

ワンダーランドのセカイ
司:『ハーッハッハッハッ!』
司:『苦節十年! この天馬司之助、 ついに日ノ本一と謳われる財宝を見つけ出したぞ!』
司:『しかし……これはまた大きな箱だな。 もし中身が黄金ならば、一生遊んでも使いきれんほどだ』
司:『フフフ、果たして中身は——それっ!』
MEIKO:今よ! ネネロボちゃんフラーッシュ!
ネネロボ:了解デス
司:『おお、なんと神々しい光だ……! これはとんでもない財宝に違いな~い!!』
司:『うう……目が焼かれるかと思ったぞ。 ……ん?』
司:『どわ~~~~~~~~~!?!? な、なんだこれは~~~~~~~~~~!?!?』
獅子舞ロボ:『ガブガブガブ、ガブガブブ……』
司:『……んん!? “まあ落ち着け、若者よ”……?』
司:『なぜだ! ガブガブと言っているようにしか聞こえないのに、 なぜかこいつの考えが流れ込んでくる……!』
司:『一体お前は何者だ!』
獅子舞ロボ:『ガブブブ、ガブガ』
司:『わ、“私は神だ”!? 何をおかしなことを……』
司:『たしかにここは長い歴史のある神社の跡地だが……。 それにしたってお前のような神がいるか!!』
獅子舞ロボ:『ガブ、ガブブガブブブガブブ、 ガブブブガブガブガブ』
司:『“まあ、信じられないのも仕方がないことだな”だと……。 得体の知れない生き物のくせに、余裕の態度をとりおって……』
獅子舞ロボ:『——ガブッ!!』
司:『ぬわっ……! つ、次々にこいつの言葉が頭の中に……っ!!』
司:『——何!? “国中の人を笑顔にしたら、 お前の望むものをなんでもやろう”だと……!?』
獅子舞ロボ:『ガブ』
司:『な、なんでもとは……大判小判や、 巨大な城などもか!?』
獅子舞ロボ:『ガブ! ……ガブ~!』
MEIKO:もう1回フラーッシュ!
KAITO:ミク、レン、練習通りお城の背景を持っていくよ! ——いちにのさん!
ミク・レン:『えーい!』
司:『ぬ、ぬわ~! 遠くに城が現れたぞ! お前は、本当に神だったのか……』
司:『——ならば、あいわかった! 城を持つという願いを叶えてもらうためにも…… この国中の人を笑顔にしようではないか!』
獅子舞ロボ:『ガブ~!』
ルカ:——こうして司之助は、獅子舞の神と共に、 日本全国津々浦々、芸を見せて回ることとなったのです♪
えむ:『わんわんわんっ! 今日も神社には、人がいっぱい来て嬉しいな~♪』
えむ:『でも、ここでずーっと狛犬のお仕事してるのも、 ちょっと飽きちゃったな。 たまにはどこかにお散歩に行きたいっていうか……』
司:『——さあさあ寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 旅の芸を御覧じろ~!』
えむ:『むむ? あれって、旅芸人? 芝居でもするのかな?』
えむ:『おもしろそ~う! ……あ、そうだ! ボクも仲間に入れてもらっちゃおーっと!』
寧々:『ふわぁ……今日もいい天気じゃな……』
寧々:『蛇の神として生まれてよかったのう。 こうやってダラダラしているだけで人間どもが たくさんの供物を持ってくるわ』
寧々:『……しかし、皆、蛇だからと怖がって ワシの歌を聴いてくれぬのは悲しいことじゃな……はぁ』
司:『——さあさあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!』
えむ:『旅の一座の芸を御覧じろ~! わんわんっ! ……あれ?』
えむ:『ねえねえ司之助! あそこに蛇の神様がいるよ!』
司:『蛇の神だと!? それはまた珍しい……ふむ……』
司:『フフフ……あいつも仲間に入れてしまえば、 旅の一座としてより注目されるやもしれん! 狛犬! あいつを確保するぞ~!』
えむ:『お~~~!』
寧々:『な、何!? 確保とはなんじゃ!? く、来るでな~い!!』
類:『——おやおや。 村のほうが騒がしいから、神社を出て見に来てみたら……』
えむ:『寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 旅の一座の芸を御覧じろ~!』
寧々:『う、歌うだけじゃからな……!!』
類:『ほほう、これまた風変わりな一座だ』
類:『もしかすると、この化け狐が入るにふさわしい 一座かもしれないね』
類:『——どれ、ちょっと試してやろうじゃないか。 やあやあ、そこの芸人さん。ちょっといいかい?』
司:『む?』
ルカ:獅子舞の神を先頭として、 人に、狛犬に、蛇に、狐。 前代未聞の一座は日ノ本を北へ南へ、万民を笑わせようと大わらわ
ルカ:こうして時がたち—— 10年後の正月、ついに一座は、 すべての人を笑わせることができたのです
司:『ついに……ついにやり遂げたか……!』
獅子舞ロボ:『ガブガブ』
司:『ハッハッハ! そうだろうそうだろう! この司之助、やると決めたら必ずやる、 日ノ本一のいい男だからな!』
司:『さあさあ神よ! 願いを叶えてもらおうじゃないか!!』
司:『まずは手始めに、城を出してもらおう! もちろん名前は天馬城とする!』
獅子舞ロボ:『……ガブ』
司:『……ん!?』
えむ:『“できない”? ……それって、どういうこと?』
獅子舞ロボ:『ガブガブガブ~』
寧々:『何……? “神様っていっても、封印されているうちに 力をなくしちゃって城の幻を出すぐらいしかできない”?』
司:『な……な……なんだと~!? お前の言うことを信じてここまで頑張ってきたというのに…… すべて嘘だったのか!?!?』
獅子舞ロボ:『ガブ……』
司:『ええい……この嘘つきめ!! ……お前なぞもう知らん!!』
えむ:『あーっ! 待ってよ~!!』
獅子舞ロボ:『ガブブ……』
司:『うっ、うっ……。 この10年はなんだったというのだ……』
えむ:『元気出して、司之助! お城は……ボクじゃ出してあげられないけど……』
えむ:『でも……ボクはこの10年、 司之助のおかげですっごく楽しかったよ』
司:『……だからなんだというんだ……。 ただ楽しかっただけで、 この手には、何も残っていないんだぞ……』
寧々:『——そうかのう?』
寧々:『ワシはもう200年ほど生きておるが…… この10年は、輝くように楽しい日々じゃった』
寧々:『すべてのものはいずれ朽ちる。城も例外ではない。 しかし、皆と過ごしたこの時間は…… きっと色あせることないじゃろう』
類:『ああ。同感だよ。 私もそれなりに長い歳月を生きてきたけれど——』
類:『日ノ本中の人を笑わせたなんていう栄誉は、 どれだけ黄金を積んでも得られるものじゃあない』
類:『司之助、たしかに君の手のうちに宝はないかもしれない。 けれど……笑顔を贈った君自身が、 多くの人にとって宝になったのだと私は感じる』
類:『そして、これまでに見たたくさんの人々の笑顔こそ、 私達にとって、一番の宝なのではないかな』
司:『笑顔こそ、宝……。 そうか……』
司:『……だが、最後にひとり、笑顔にするべき人物がいるな。 まぁ人物ではなく……神だが』
獅子舞ロボ:『ガブ……』
司:『…………。 悪かったな。嘘つきなどと言ってしまって』
司:『ひとりで財宝を探していた頃には 得られなかった大切なものを、お前はくれた』
司:『——10年間、ありがとう』
獅子舞ロボ:『……!! ガブガブ~!!』
司:『ぬわっ! お前、どうして急に光って……!』
獅子舞ロボ:『ガブ、ガブガブ!』
類:『……なるほど。理屈はわからないけれど、 すべての人の笑顔を取り戻したことで、 神としての力を取り戻せたようだね』
寧々:『すごい力を感じるぞ……! これは大蛇の神以上じゃ!』
司:『ほ、本物の城が現れた……!! 本当に願いを叶えてくれるとは……』
えむ:『やったね司之助! 念願のお城が手に入ったよ!』
司:『……なあ、ここを、芝居小屋として使うのはどうだろうか?』
司:『ここにたくさんの客を迎え入れながら、 時に外でも芸をして……そうやってこれからも、 日ノ本の人々を笑顔にしていけたら、楽しそうじゃないか?』
えむ:『うんっ! ボクもそうしたい! これからも一緒にやろ~う!』
獅子舞ロボ:『ガブ~~!!』
司:『うわっ! お前ら急に飛びつくんじゃない! ……ハハハ!』
ルカ:——こうして司之助一行は、 たくさんの人達を笑わせ続けたのでした。 めでたし、めでたし
KAITO:……うん! 通し稽古はバッチリだったね! お正月にふさわしいショーになりそうだ
司:ハッハッハ! そうだろうそうだろう!
類:当日は、ワンダーステージのお客さん達も巻き込みながら、 一座の芸を披露していく予定なので、 もっと楽しくなると思いますよ
ミク:お客さん達も!? 楽しそう~♪ みんながんばってね~☆
寧々:うん。 そういえば……ワンダーステージでじっくりやるのって 結構久しぶりだね
えむ:だね! 宣伝公演が終わっちゃったのは、ちょっと寂しかったけど……
えむ:でも、これからはまたワンダーステージで お客さんを喜ばせられるようにがんばろうねっ!
司:(……宣伝公演……か)
ルカ:……あら~? 司くん、どうしたの? 何か考えごとをしているようだけれど……?
司:む、む? いや……なんでもない。気にするな
獅子舞ロボ:……ガブブ! ガブガブガブブ……!!
司:ん? な、なんだ? 急に獅子舞ロボから、煙のようなものが立ち上ってきたが……
類:これは……ああ、もしかすると、激しい動きもあったから オーバーヒートしているのかもしれないな。 でも、おそらくもうすぐ——
獅子舞ロボ:ガブ~!!!!!
司:うおおお!? な、なんでまた追ってくるんだこいつは!!
類:自走と連動して内部のファンを回して冷却できるようにしたんだ。 暴走というわけじゃないから、少しすれば落ち着くと思うよ
司:待て待て!! それまではこのままということか!?
リン:あ、鬼ごっこ楽しそう~♪ リン達もまぜてほしいなっ
レン:それじゃ、よーいドンだねっ!
司:ちょ、ちょっと待て~!! こんな鬼ごっこがあるか~!!

第 2 话:助っ人登場!

翌日 大晦日
司の部屋
司:うーむ……
司:(宣伝公演が終わって、 ワンダーステージでの日々がまた始まったわけだが……)
司:(宣伝公演で得られたような新しい刺激を受けることは、 めっきり減ってしまったな)
司:(もちろん、またワンダーステージで 観客を笑顔にできるのは嬉しいことだ。 慣れ親しんだ場所だからこそ、できることも多いしな)
司:(しかし……)
司:(……あの時のような、役者として成長する機会は、 これからもぜひほしい)
司:(いっそ、いろいろな劇団を巡って武者修行をしてみるか? いや、しかし……)
司:(オレはワンダーランズ×ショウタイムの座長だ。 自分の気持ちだけでワンダーステージから 離れるわけにはいかん)
類:フェニックスワンダーランドのキャストとして 務めを果たしたいという想いも、夢を叶えたいという想いも…… どちらも、大事にしたほうがいい
司:どちらも……か
司:……っと! もうこんな時間か! そろそろ練習に行かねば!
数時間後
ワンダーステージ
寧々:——こうして司之助一行は、 たくさんの人達を笑わせ続けたのでした。 めでたし、めでたし
類:……よし、最後の通しも問題ないね。 これなら無事に、明日の本番を迎えられそうだ
えむ:うんっ! みんなでいーっぱい、あけましておめでとーしようねっ♪
司:そうだな! 新年最初の笑顔を届けるぞ!
獅子舞ロボ:ガブ……
司:……ん?
司:……今日は妙におとなしいな。 昨日はあんなに走り回っていたというのに……
ネネロボ:解析シマショウカ?
司:うおっ! びっくりした! ……解析、とはなんだ?
類:簡単に言うと、異常がないかチェックする機能がついた ということさ
えむ:獅子舞ロボさんの健康診断ができる……っていうこと!?
寧々:じゃあせっかくだし、解析してもらおっか
ネネロボ:了解シマシタ。 解析、開始シマス
ネネロボ:——解析、終了。 機能面に異常はアリマセン
司:む? そうなのか?
ネネロボ:ハイ。 ナノデ、モシイツモと違ウと感ジラレルノデアレバ——
ネネロボ:ションボリシテイルノデハナイカと
えむ:え~!? 獅子舞ロボさんしょんぼりしてるの!? なんで!? 明日が本番なのに!
司:いや、ロボがションボリとは……?
類:もしかすると——明日が本番だからこそかもしれないね
寧々:え?
類:獅子舞ロボは、お正月の時くらいしか ショーに出る機会がないからね。 この前倉庫から出した時も、とても嬉しそうに見えた
類:けれど……明日のショーが終わったらまたしばらく お役御免になると思って 落ち込んでいるんじゃないかな
えむ:それなら、これからはお正月じゃなくても たくさんショーにだしてあげようよ!
えむ:いろんなところで、いろんなショーができたら、 きっと、とっても楽しいし!
類:……そうだね。 できれば僕もそうしたいけれど……
類:ただ、獅子舞ロボは獅子舞として使うことを 前提に作っているから、汎用的に使うのは少し難しいんだ。 できる動きも制限されているしね
えむ:ええ~!? そうなんだ……
獅子舞ロボ:ガブゥ……
司:…………
司:(獅子舞という性質上、 正月以外のショーに出すのは難しい、か……)
司:(しかし……ロボとはいえ、 きっとこいつも、もっとショーに出たいと 思っているのだろうな)
司:(それこそ、もっと機会を与えられたら—— こいつも何か得られるかもしれん……)
司:——ならば、ワンダーステージだけじゃなく、 どこか場所を借りていろいろな場所で公演するのはどうだ?
えむ:いろんなところで!? それ、楽しそう~!!
獅子舞ロボ:ガブガブ~!!
寧々:で、でもさすがに今からは無理じゃない? 今日はもう大晦日だし、もしやれるとしても、 獅子舞ロボとネネロボを持っていく手配も必要でしょ
類:それに公演許可ももらわないといけないしね。 そう考えると、少々時間が足りなそうだけれど……
司:う、うーむ……そうだ! えむの兄達に相談してみるのはどうだ!?
えむ:そっか! お願いしたら許可を取るのは手伝ってもらえそう!
えむ:あ……でもお兄ちゃん達、お正月はパーティーとかで すごく忙しいって言ってたから、難しいかも……
司:むむむ……! ならば他に協力してくれそうな人物を探さねば……
???:——あ、もしかして練習、もう終わっちゃったかな?
司:む? 今の声は——
えむ:あ、お姉ちゃん!!
寧々:え? お姉ちゃんって……えむの?
類:たしかに、お姉さんがいるという話は聞いていたけれど……
ひなた:ふふ、はじめまして。 えむの姉の、鳳ひなたです
ひなた:司くんに、寧々ちゃんに、類くんだよね。 いつもえむがお世話になってます
司:は、はい! こちらこそいつもお世話になっております!
えむ:ところでお姉ちゃん、どうしたの? 何か用事?
ひなた:あ、実はみんなのお正月のショーを、 参考にさせてもらおうと思って
司:オレ達のショーを、参考に……?
ひなた:うん。私、大学で、 『小さな子が楽しく勉強するためにはどうすればいいのか』 っていうことを勉強しててね
ひなた:それで今度、フィールドワークとして 保育園の子供達と一緒に出し物をしようっていう話になったの
ひなた:だから、小さい子にも人気な、 みんなのショーを見せてもらおうと思ったんだ
類:なるほど、そういうことだったんですね
ひなた:うん。ちょっとタイミングが悪くて、 ショーの練習は終わっちゃってるみたいだけど……
ひなた:でも、来てみてよかったな。 いい話が聞けちゃったし
司:え?
ひなた:いろんなところでショーをやろうって考えてるんでしょ? それなら手伝うよ。 運転なら、私もできるしね
えむ:お、お姉ちゃん……! ありがとわんだほ~い!!
司:ほ、本当にいいんですか!?
ひなた:うん! 私もみんなのショーを見たいし、 手伝わせてもらえると嬉しいな
司:……! ありがとうございます! では——よろしくお願いいたしますっ!!

第 3 话:海と流星群

元日 夜明け前
砂浜
咲希:あけまして、おめでと~っ!!
咲希:フッフッフ……海に向かって、新年のあいさつ!! 最高に青春って感じじゃない!?
リン:『うんうんっ! エモエモじゃーんっ☆』
一歌:エ、エモエモ……かもしれないけど、寒いね……
志歩:冬の海はさすがにね……
ルカ:『こっちは寒さまではわからないけれど……。 みんな、温かくしてね?』
穂波:はい。カイロやあったかいお茶を持ってきたので、 日の出まで温まろうと思います
ミク:『それにしてもびっくりしたな。 元日に、海に行くだなんて』
MEIKO:『たしか、咲希が行こうって提案したんだっけ?』
咲希:はい! ドラマで、友達と海で初日の出を見る!ってシーンがあって、 すっごくすてきだな~って思って!
志歩:まったく……そういうのにすぐ影響されるんだから
レン:『ま、でも1年に1回しかないチャンスだし、 たまにはいいんじゃない?』
KAITO:『……いい思い出になりそうだね』
一歌:セカイにも海があったらな。 みんなで一緒に見られたのに
ミク:『私達はこの形でも十分だよ。 波の音もよく聴こえるしね』
穂波:わ……風が冷たいね……! えっと、日の出までの時間は……
穂波:まだ、もうちょっとかかりそうだね……
ミク:『ちょっと早く出過ぎちゃったんじゃない?』
咲希:た、たしかに……! 結構人が集まってるから、もうすぐ太陽出てくるかなーって 思ってコンビニから出てきちゃったけど……
MEIKO:『みんなカメラのセットをしてるみたいだし、 いい場所で日の出を見るために、早くに来てるのかもね』
一歌:そうみたいだね。 実際、日の出まではもう少しありそうだし コンビニに戻って待機してようか
志歩:それがいいかもね。 ——ん?
穂波:どうしたの、志歩ちゃん?
志歩:いや、なんか今、聞いたことのある声が……
???:おお~! 間もなく夜が明けそうではないか~!
穂波:……! こ、この声って……!
司:……む? そこにいるのは——咲希ではないか!
司:おお、そっちは一歌達か!?
咲希:お……お兄ちゃん!?
一歌:なんで司さんがここに……! あ……ミク達、ちょっと隠れててくれる?
ミク:『うん、わかった!』
寧々:……あれ? 星乃さん?
一歌:あ、草薙さんまで……! ってことはもしかして……
えむ:あれ!? みんながいる~!! あけましておめでとわんだほ~い!!
司:ハッハッハ! こんなところで会えるとは、 お互い新年早々運がいいな!
志歩:運がいいかどうかっていわれると……
穂波:志歩ちゃん、シー!
類:僕達はこれからこの浜辺でショーをする予定なんだ。 よかったら、見てくれると嬉しいな
穂波:ショ、ショーですか? こんなところで?
えむ:うん! いろーんなところでお正月ショーやりたくて、 お姉ちゃんに車で連れてきてもらったんだ~♪
一歌:そうなんだ……。 でも、浜辺でなんて珍しいね
寧々:あ、えっと……日の出を待ってるあいだは寒いから その時間に何か催しができればいいなっていうことで、 許可を出してもらえたんだ
志歩:ああ、なるほどね。 静かに待つ時間もいいけど、 子供とかは退屈だろうし
えむ:えへへ。よかったらみんなも一緒にやってくれたら嬉しいなっ☆
志歩:え? 一緒に?
司:ああ! このショーは観客も巻き込みながら 盛り上げていくショーで……
ひなたの声:みんな~! もうそろそろ時間だよ!
司:おっと、もうそんな時間か。 それでは全員、またのちほどな!
咲希:あ! ちょっと、お兄ちゃーん!
一歌:……そろそろ時間って言ってたけど、 どこで始まるんだろう……?
司:『ハーッハッハッハッ!』
咲希:あ、あっちからお兄ちゃんが出てきた!
司之助:『苦節十年! この天馬司之助、 ついに日ノ本一と謳われる財宝を見つけ出したぞ!』
司之助:『フフフ、果たして中身は——それっ!』
類:今だネネロボ! フラッシュだよ
ネネロボ:了解デス
一歌:わ……ま、まぶしい……!!
咲希:なんだか、もう初日の出が出ちゃったみたい!
司之助:『おお、なんと神々しい光だ……! これはとんでもない財宝に違いな~い!!』
穂波:しっ、獅子舞……!?
司之助:『どわ~~~~~~~~~!?!? な、なんだこれは~~~~~~~~~~!?!?』
咲希:……あははっ! なんだかハチャメチャで、お兄ちゃん達っぽいショーだね!
一歌:たしかに……。 それに、お正月っぽいよね
穂波:どんなお話になるんだろう。 ふふ、楽しみだね!
司之助:『さあ、最初の村についたぞ! なんとかして村人達を笑顔にしなければいけないが……』
司之助:『そうだ! ここは舞を踊ることとしよう!』
司之助:『しかし……このまま踊るだけでは味気ないし人も寄ってこない。 何か音楽があればよいのだが……そうだ!』
司之助:『この中に誰か、歌を歌える者はいないか! その歌に合わせて、踊らせてもらおうではないか!』
一歌:あ……もしかしてここが、 お客さんも巻き込むっていうシーンなのかな
司之助:『どうだ、そこの童よ! 歌声を聴かせてはくれまいか!?』
小さな女の子:お歌? いーよ! ♪~~~~
司之助:『なんと、素晴らしい歌声だ! よし、この歌にあわせて舞いを踊るぞ!』
司之助:『——うむ! いい歌があれば、いい舞が踊れるな! 協力をしてくれた童に、拍手~!!』
一歌:……なるほど、こうやってお客さんを巻き込んでいくんだ。 歌にあわせてアドリブで踊れるなんて、すごいな
司之助:『さて、他にも歌を歌ってくれるものはおらんか! ……むむっ!』
一歌:……え?
咲希:お、お兄ちゃん、いっちゃんを見てるような……!?
司之助:『そこの長い髪の娘、歌が歌えそうな顔をしているな!! そうに違いない!!』
一歌:えっ……えっ!? 私!?
志歩:……へえ。 一歌、期待してるよ
穂波:志歩ちゃん、自分が歌うわけじゃないからって……
司之助:『どうか一曲歌ってはくれまいか! どんな曲でもかまわないぞ!』
一歌:そ、そんなこと言われても……
咲希:……大丈夫! いっちゃんならできるよ!! 恥ずかしかったらアタシも一緒に歌うから、 がんばって!
一歌:う……う……!
初日の出を見に来た人達:次はあの子が歌うのかな?
初日の出を見に来た人達:がんばれー!
一歌:しょ、正直恥ずかしいけど……。 でもプロになるなら……これくらいできないと……!!
一歌:♪————!!
初日の出を見に来た人達:うわ……! あの子、歌うまっ!
初日の出を見に来た人達:ほんとだね! もしかしたらプロの卵だったり?
司:(おお……! なるほど、そういう歌できたか! 迫力のある、一歌らしい歌だ!)
司:(ならばオレも!! 華麗に合わせるぞ!!)
一歌:♪————!!
初日の出を見に来た人達:なんだなんだ? 浜辺でなんかやってるぞ?
初日の出を見に来た人達:正月のイベントかな。 ちょっと見ていくか
穂波:あ……! 人がどんどん集まって……すごい!
咲希:ふふっ、いっちゃんもお兄ちゃんも楽しそう! よーし、アタシ達も歌っちゃおう!
志歩:え、私達って……
咲希:♪~~~~! ♪~~~~!
咲希:ほらほら、しほちゃんもほなちゃんも!
志歩:はぁ……もう……
志歩・咲希・穂波:『♪————!!』
司之助:『おお! 素晴らしい歌声だ! 興が乗るというものよ!!』
狛犬:『わんわんっ! なんだかとっても楽しそうな歌声が聴こえてきたな~!』
狛犬:『ねえねえ旅芸人さんっ、 ボクも旅の仲間に入れてほしいなっ!!』
司之助:『ふむ? 狛犬とは珍しい。 しかしこの旅をするならば、仲間は多いほうがいいだろうな』
司之助:『あいわかった! 仲間になることを認めよう!』
司之助:『そして村人達と共に、この村を 笑顔でいっぱいにしようではないか!』
狛犬:『お~~!!』
司:本日は、ありがとうございました!
えむ・寧々・類:『ありがとうございました!』
司:一歌、咲希、穂波、志歩! 参加してくれたこと、感謝する! おかげでいいショーになったぞ!
一歌:あ……いえ。 お役に立てたなら何よりです
司:ああ! これからもその素晴らしい歌で、 たくさんの人の心を震わせてくれ!
一歌:……! はいっ!
司:それでは——全員次の場所へ行くぞ! さらばだ!
咲希:うん! がんばってね! 今日の夜は一緒におせち食べようね!
志歩:嵐みたいにやってきて 嵐みたいに去ってったけど……ま、楽しかったね
穂波:ふふ、そうだね。 寒いのもどこかに吹き飛んじゃったな
咲希:えへへっ、ホントだね! 日の出まであともうちょっとだし…… やっぱり、ここで待ってよっか♪
ミク:(4人の歌が聴こえたから、 つい気になって見に来ちゃったけど……)
ミク:『ふふっ。 なんだかみんな、すごくいい笑顔だな』

第 4 话:アイドルといえば初日の出!?

日の出前
山道
みのり:はぁ……はぁ……。 ちょ、頂上まで、あとどれくらいかなぁ……?
コメント:『みのりちゃん、がんばれ~!!』 『多分あともうちょっと!』 『この辺り登ったことあるけどキツいよなー。ファイト!』
みのり:みんな……!
みのり:ありがとう! あともうちょっと、がんばるね!!
遥:ここからはちょっと道が急になるから、 一度配信を止めて、ゆるやかになったらまた再開しようか
雫:ええ、急な道で転んじゃったら大変だものね
愛莉:それじゃみんな、またあとで! 一緒に初日の出、拝みましょうね!
コメント:『モモジャンと見る初日の出、楽しみ~!』 『雫様という太陽を拝みたい』 『遥ちゃん全然疲れてなくてすごいな。みんな頑張って~』
みのり:ありがとう! みんな、バイバーイ!
愛莉:それじゃ配信は一時停止にして……と 頂上まであと少し、がんばりましょっか!
みのり:うんっ!!
ミク:『——みんな、お疲れさま!』
みのり:あ、ミクちゃん! 見に来てくれたんだね!
リン:『わたし達もいるよーっ♪ あ、もしかしてもうすぐ頂上?』
愛莉:ええ。 あと少し歩いたら、つくんじゃないかしら
レン:『じゃあちょうどいいタイミングかな。 それにしても、おもしろい配信を思いついたね』
KAITO:『そうだね。——みんなで山頂から初日の出を見よう配信! だなんて、なかなか思いつかないよ』
雫:みのりちゃんが『わたしだったら遥ちゃんと初日の出を 見たいです!』って話してくれたおかげね
みのり:えへへ、わたしはやりたいこと言っただけだけど……
リン:『でも、この道結構暗いね……。 みんな、大丈夫?』
愛莉:ええ! ちゃんと下調べしてきたし、 ライトとかの道具も持ってきたから問題ないわ
遥:山頂までのルートも、 初心者向けの一番簡単なものにしたんだ
遥:それに実はこの山、車で頂上近くまで行けるルートもあるから、 もし何かあったら車を呼んでもらえば大丈夫だよ
愛莉:頂上も、普通の山とは違って、平坦な広場があるのよ。 だから撮影もしやすいってわけ!
ルカ:『なるほどね。 あ……少し人の声がしてきたわね。もうすぐ頂上かしら』
MEIKO:『そうみたいね。でも、山道は最後まで油断禁物よ? みんな気を引き締めていきましょ!』
みのり:うんっ!!
愛莉:じゃあ気持ちも切り替えたところで、 そろそろ配信を再開しましょうか
愛莉:——みんな、おまたせ! さあ、頂上までもうすぐよ!
コメント:『待ってました~!』 『この辺りの日の出まで、あともうちょっとみたいだよ』 『がんばれモモジャン~!』
遥:みんな、ありがとう!
遥:あ、雫。その辺りは霜で滑りやすくなってるから 気をつけてね。一歩ずつ、確実に進もう
雫:ええ! 転ばないようにゆっくり……
みのり:あ……! 頂上見えてきたよ~!!
愛莉:本当だわ! よーし、あともうちょっと……!
みのり:わぁ……!
コメント:『空綺麗!』 『太陽ももうすぐ出てきそう!』 『ナイスタイミングだね!』
遥:……ふふ。 予定どおりつけてよかった
雫:本当ね。それに新年から、ファンのみんなと こんなに綺麗な景色が見られて……すごく嬉しいわ
愛莉:とってもいい1年の始まりになりそうね!!
みのり:うん! みんなの1年もハッピーになるように、 わたし達が初日の出にお願いしておくねっ! むむむむ~……!
コメント:『むむむむかわいい笑』 『みのりちゃん、お願いしてくれてありがとう!』
遥:ふふ、それじゃあ私達も一緒に みんなの明日がもっといいものになりますようにって、 お願いしよう
愛莉・雫:『ええ!』
コメント:『私もモモジャンがもっともっと盛り上がるようにお願いする!』 『みんなの1年が、最高の1年になりますように!』
愛莉:——さて、それじゃあ最後にひとりずつ 今年の抱負を言っていきましょうか!
みのり:おー!! えーっと、わたしの抱負は——
???:『ハーッハッハッハッ!』
みのり:……あれ? 今の声、なんだか聞いたことがあるような……?
司之助:『さて! この山の村人達を笑顔にすればいいのだな!』
獅子舞の神:『ガブ~!』
コメント:『あれってフェニランのワンダーランズ×ショウタイム?』 『なんで山頂に?』
雫:もしかして、ここでショーをやってるのかしら? すごいわね……!
愛莉:そうね、まさか元日早々、 山のてっぺんでやっちゃうなんて……
狛犬:『よ~し、みんなを笑顔にするために、 一緒にがんばろーっ!』
遥:……なるほど。一座が国中の人を笑顔にするために、 旅をしている……っていうお話なんだね
司之助:『さて……狛犬という仲間はできた。 しかし、芸や芝居をするならば、 もっと人を集めて仲間を増やしたほうがよさそうだな』
狛犬:『……あ、そうだっ! 誰かといっぱい盛り上がって、人を集めてみるのはどうかな?』
司之助:『たしかにな。 人が集まれば、そこから仲間になりたいと思うものが 出てくるかもしれん』
司之助:『——誰か、一緒に踊りたい者はいないか!? 一緒に盛り上がろうではないか!!』
雫:これって……お客さんも参加していいっていうことかしら?
みのり:みたいだね! ……あ、みんなもコメントしてくれてる!
コメント:『おもしろそう~!』 『飛び入り参加できるのすごいな』 『こういうの好き!』
コメント:『モモジャンとのコラボ、見てみたい!』
愛莉:——ねえみんな、せっかくだし、 ここは一緒に盛り上げちゃわない?
みのり:え? 盛り上げるって、どういうこと?
愛莉:ふふ、つまりね——
司之助:『さあさあ! 誰か踊りたいものはおらぬか~!』
踊り子:『それなら、ここにいるわよ~!!』
司之助:『むむっ! 元気そうな声が聞こえてきたが——』
踊り子:『わ、わたし達は、この村の踊り子でしゅ!』
踊り子:『私達でよければ、踊らせていただけませんか?』
司:(なんと、花里と、雫か!? というかあれは、MORE MORE JUMP!の……!)
司之助:『——ありがたい! そうと決まれば、一緒に踊ろうではないか!』
司:——類、曲は頼むぞ!
類:フフ、任せてほしいな。 どんな観客とやることになっても対応できるように、 ネネロボに何千曲と入れてきたからねえ
類:MORE MORE JUMP!の皆さんなら…… うん、これがいいかな。スイッチオン♪
愛莉:これは……! 和風アイドルグループ『みこみこ☆パーティー』 の曲に似てるわね!
遥:ふふ、もしかしたら私達にあわせて考えてくれたのかな
雫:そういうことなら……いつもみたいに、 思いっきり踊っちゃいましょうか!
みのり:ア、アドリブで踊るのって緊張するけど、 でも、みんなで楽しく盛り上がれるなら……っ!
愛莉:よーし、それじゃいくわよ! 配信で見てるみんな、バッチリ目に焼きつけておいて!
愛莉:他じゃ見られない、MORE MORE JUMP!と ワンダーランズ×ショウタイムとのコラボレーションよ!
登山客達:はぁ、はぁ……もう初日の出、出ちゃったか~……。 あれ? 頂上から音楽が聴こえるような?
登山客達:あ! あそこで踊ってる! 何かイベントでもあるのかな?
踊り子:『よかったらみんなも、手拍子で参加してほしいな! 空の神様に届くくらい大きな音で!』
踊り子:『今年1年の始まりを、 思いっきり楽しく迎えちゃおう!』
踊り子:『さあ、もっともっと叩いて! 一緒に楽しみましょう!』
登山客達:あれって……桐谷遥ちゃんじゃない? それに日野森雫ちゃんも! なんでこんなところに?
登山客達:わかんないけど……なんか楽しそうだね。 私も一緒にやっちゃおっと!
踊り子:『いい調子ね、みんな最高よ! じゃあ次は腕を高く上げて! 疲れも吹き飛ばしちゃいましょ!』
踊り子:『準備はいい? それじゃみんな、いっくよ~!』
登山客達:『イエーイ!』
司:(……なんというパワーだ)
司:(ショーの中でも、観客に手拍子を求めることはあるが…… それとはまた違う力があるように思える)
司:(きっとファンとのつながりを第一に考えるアイドルだからこそ、 ここまで観客を巻き込む力を持っているのだろうな)
司:(——よし! それならばオレも!)
司之助:『さあ、老いも若きも跳ねるといい! きっと歳神も空から我々を見つけるはずだ!』
司之助:『踊り子達も、さあ、共に!』
踊り子達:『はい!』 『ええ!』
類:フフ、いい調子だね。 さて、そろそろ寧々の出番じゃないかな?
寧々:そうだね。……行ってくる!
司:それでは! 本年も皆さまにとって、よい年になることを祈っております!
司:——村娘達も、ありがとう!! おかげで素晴らしいショーにできた!!
えむ:みんな、バイバーイ! また会おうねー!
雫:……挨拶をする間もなくいっちゃったわね
愛莉:あの感じだと、他の場所でもショーをやるのかもしれないわね。 なら、また今度ゆっくり挨拶しましょ
みのり:それにしても、いっぱい踊ったね~……
遥:お正月から、山に登って、たくさん踊って…… とっても楽しかったね
コメント:『ワンダショとのコラボ、最高だった~!』 『この村に住ませてくれー!』 『みんなかっこよかった!』
コメント:『村娘モモジャンかわいい~!』 『本当にアドリブだったの? すごい!』 『新年早々いいもの見た!』
愛莉:ふふ、みんなも喜んでくれたみたい!
雫:ワンダーランズ×ショウタイムの皆さんのおかげで、 いつもと違う特別な配信にできたわね
遥:そうだね。これからもこんな風に、 いろんな形で希望を届けていけたらいいな
みのり:うんっ!!
みのり:よーし! 今年も、もっともっともーっと、がんばるぞ~!!

第 5 话:ゲレンデをビビッドに

スキー場
レン:『彰人、いけいけ~! そのまままっすぐ!』
リン:『杏ちゃん、勝てるよ~!』
彰人:あと、少し……!
杏:こっちだって、負けないんだから!!
杏:——ひゃっほー!! ゴール!!
彰人:くっ……届かなかったか……!
杏:ふふ、今回は私の勝ちだね!
レン:『惜しい~! 10センチくらいの差だったのに~!』
リン:『ふっふっふ! これでスノボー勝負は昨日から数えて、 3勝3敗3引き分けだね!』
レン:『なんでリンがいばってるんだよ! 勝ったのは杏だろ~?』
ルカ:『まーまー。応援してるほうに肩入れしちゃうのは しょーがないって♪』
ルカ:『そういうわけで、賭けは私の勝ちだね、カイト♪』
KAITO:『うう……今日の分のアイスが……』
彰人:はぁ……ようやく勝ち越せたと思ったら、 また戻っちまったか……クソ
杏:でも、まだ勝敗がついたわけじゃないし、 帰るまでに決着つけようよ!
彰人:望むところだ。 こっちの持久力舐めるなよ
杏:こっちだって……って、あれ? こはね達は?
彰人:さっきまではあっちのほうで練習してたはずだが……あ。 あそこにいたぞ
冬弥:……! ま、まずい、うまく止まれない……!
こはね:青柳くん! 足はもっとハの字にしないとだよ!
冬弥:もっと? こ、こうか……なるほど
ミク:『冬弥はスキー初めてだから、結構苦戦してるみたい』
MEIKO:『でも、新しいことを経験できて嬉しそうね』
杏:あはは、昨日教えたから大丈夫かなって思っちゃったけど、 やっぱ難しかったみたいだね。 そろそろ冬弥達のヘルプに行こっか
杏:こはねー! 冬弥ー!
こはね:あ、杏ちゃん! 勝負はどうだった?
杏:今さっき私が取り戻して、イーブンなんだ! でも最終的には絶対勝つよ!!
冬弥:そうか……。 白石も彰人も、滑るのが上手でうらやましいな。 俺はまだまだだ
杏:こういうのは慣れだから、きっと冬弥も滑れるようになるよ! 私はちっちゃい頃からよくここに来て滑ってたしね
彰人:ま、オレもそんなもんだ。 しかし……まさか新年をスキー場で迎えることになるとはな
冬弥:これも謙さんと、謙さんのご友人のおかげだな
杏:ね! 父さんの友達に『うちのペンションでライブしてほしい』 って言われた時は私も驚いたけど……。 おかげでこうやってみんなで泊まれて、ラッキーだったね!
こはね:ふふっ、そうだね
こはね:みんなでこんな風に年越しできて、本当に嬉しいな
???:『——これは、なんとなんと雪深い村だろうか!』
冬弥:ん? この声は……。 だが、こんな場所にいるはずは——
彰人:いや……これまでの経験上、 そう思う時に限って……
蛇神:『うう……なんという寒さじゃ! これは冬眠せねばやっていけぬぞ』
狛犬:『でもでも、一面雪景色でとーってもきれいだよっ! ボク、駆け回りたくなっちゃった!』
司之助:『……たしかにそうだな。これほど美しい景色は見たことがない。 天馬司之助、感動したぞ!』
彰人:やっぱりな……
こはね:もしかして、ワンダーランズ×ショウタイムが ショーをやってるのかな……!? こんなところで見られるなんて……!!
ミク:『見つかるとまずそうだし、 私達はちょっと隠れてよっか』
MEIKO:『ええ、そうね』
化け狐:『ほほう、これまた風変わりな一座だ。 もしかすると、この化け狐が入るに相応しいかもしれないね』
化け狐:『——どれ、ちょっと試してやろうじゃないか。 やあやあ、そこの旅芸人さん。ちょっといいかい?』
司之助:『む? 何か用か? ——ああ! もしや一緒に芸をしたいのか!?』
化け狐:『ああ、そのようなものだよ。 私はこういった芸事には詳しくてね、 持ち前の技で人を沸かせてきた身、きっと役に立てるだろう』
司之助:『そうなのか!? それは是非とも入ってほしいものだ!』
化け狐:『しかし私は、生半可な一座には入りたくないんだ。 ……私が入るに相応しいかどうかを見極めたい』
化け狐:『そういったわけで、 君達の芸で、私をその気にさせてはもらえないかな?』
蛇神:『芸で……じゃと?』
司之助:『仲間に入れてほしいのに、こちらに芸をしろとは、 なんとも身勝手なことを言う奴だな……』
司之助:『だが、その自信は気に入った! よし、ならば……!』
司之助:『我々の仲間に~~!! なぁるがいい~~!!!!』
化け狐:『うーん……』
司之助:『な……なぜ微妙な反応なのだ!?』
蛇神:『それはそうじゃろ……。 まあ、それでなくとも一筋縄ではいかなそうなヤツじゃが』
狛犬:『んー、どうすればいいんだろ?』
狛犬:『あ、そうだ! ここにいるみんなに、助言をもらおうよ!』
司之助:『おお、それはいいな! さて、どの村人に話を——む!』
こはね:あれ? 司さん、こっちを見てるような……?
彰人:おい、目をあわせるなよ冬弥……
冬弥:さすがにもう気づいていると思うが……
司之助:『そこの村人達よ! よければ考えを聞かせてほしい!』
彰人:くそ、やっぱこうなんのかよ……
司之助:『オレはあの狐を仲間にしたい! だが、あいつはこのままでは仲間になってくれん』
司之助:『こういう時、どうやって誘えば仲間になってもらえるだろうか』
こはね:ど、どうやって誘えば仲間に……? えっと、えーっと……
冬弥:実際、なかなか難しい問いだな
杏:仲間に……ん~
杏:——やっぱ、ドキドキさせちゃうのがいいんじゃない? 一緒にやったら、すっごいことできちゃうんじゃないかって!
蛇神:『ドキドキ……か。 それはたしかにおもしろそうじゃ!』
狛犬:『ねえねえ! あなたならどんなことがあったら、 ドキドキしちゃうの?』
杏:私だったら? そうだなぁ……私はこんな歌聴いたらドキドキしそう!
司之助:『ん?』
杏:♪————————!!
司:……!!
司之助:『——おお! これは、素晴らしい歌声だな!』
杏:でしょ? でも、これだけじゃ、そこの狐さんは 仲間になってくれないと思うから……こう!
杏:♪~~~~~~!!
スキー場の客達:なんだ? すごい歌が聴こえてきたぞ
スキー場の客達:歌手でも来てるのか?
小さな男の子:わ、かっけー……! すごいな、あんな風に歌えたら……
杏:ん? もしかしてあなたも一緒に歌いたい?
小さな男の子:え? えっと……でもオレ、そんなに歌えないし……
杏:うまいかうまくないかは関係ないよ! 一緒にやりたいっていう気持ちが大事!
杏:——私と一緒に、最高にドキドキすること、 やっちゃおうよ!!
こはね:ふふっ、じゃあ、私も一緒に歌っちゃおうかな!
司之助:『……なるほど、そういう手があったか! これほどの力強い歌ならば、あの狐も頷いてくれそうだ!』
司之助:『みんなもオレ達を手伝ってくれ! 共に歌おうではないか!』
スキー場の客達:あはは、なんかおもしろそう! やっちゃおうか!
スキー場の客達:うん!
杏:オッケー! それじゃゲレンデのみんなも、上げてくよー!! ついてきて!!
杏・こはね:『♪————————!!』
スキー場の客達:うわぁ……! なんだか知らないけど、すごいイベント始まったみたい!
スキー場の客達:かっこいい~!!
彰人:……ったく、あいつら、この辺の雪全部溶かすつもりかよ
司:(なんと、こんな短時間で、ここまでの熱気を生むとは……!)
司:(観客を興奮の高みに連れていくそのパワー! 素晴らしいな!)
司:(オレもこの爆発力を身に着けていきたいものだ!!)
司:やるな白石! さっきの歌には、 スキー場の客全員が胸を打たれたのではないか!?
杏:あはは! ありがとうございます! 私もまぜてもらえて楽しかったです!
こはね:杏ちゃん、本当にかっこよかったよ……!
彰人:たしかに、お前はこういう時のクソ度胸があるしな
杏:ちょっと、一言余計じゃない?
寧々:司! 次の移動の準備できたって!
司:おおそうか! では名残惜しいが次に行くとしよう!
司:みんな、参加してくれて感謝する! それでは、さらばだ~!!
冬弥:——このあとも頑張ってください、司先輩!
こはね:ふふっ、お正月からすっごく楽しいショーに 出られちゃったね!
冬弥:ああ。これは幸先がいいな
彰人:幸先がいいかはわかんねえが……。 お前らのパフォーマンスは悪くなかったな
杏:でしょでしょ? ちっちゃい頃からストリートで鍛えてるからね、 いつだってわかせられるよ!
ミク:『ふふ、頼もしいね』
こはね:あ、ミクちゃん!
ミク:『楽しそうなことやってるみたいだから、こっそり覗いてたんだ。 さすが杏とこはねだね』
ミク:『——ドキドキする歌、これからも期待してるからね』
杏・こはね:『うん!』

第 6 话:憩う場に、宵の旋律

正午
神社
奏:……こんな感じかな。 レン、やってるところ見えた?
レン:『う、うん。ありがとう……。 おまいりって、こんな風にやるんだね……!』
ルカ:『あとは、おみくじっていうのもあるのよ。 引いてもらったらどうかしら?』
レン:『おみくじ……?』
ミク:『えっと……その1年の運勢を教えてくれる占い…… みたいなもの、かな』
レン:『そうなんだ……。 1年の運勢がわかるなんて……ワクワクするなぁ』
リン:『……内容は、結構適当な気がするけど』
MEIKO:『そうね。 信じてる人はどれくらいいるのかしら』
瑞希:も~、ふたりとも冷めてるなあ! 少なくともボクは結構信じてるし、楽しんでるよ?
瑞希:というわけで、社務所に到着~! レンの分は——まふゆが引いてね♪
まふゆ:……なんで私が?
瑞希:この中ならワンチャン大吉引きそうな雰囲気があるかなー って思って。 ほら、絵名は末吉の顔じゃん?
絵名:末吉の顔って何!?
奏:あはは……
まふゆ:まあ、いいけど。 ……じゃあ引くよ
レン:『う、うん……。 まふゆちゃん、お願い……!』
奏:……ふふ。みんな真剣な顔してる
奏:今年も、いい1年になりそうだな
ショッピングモール
瑞希:や~! まさかホントに大吉引いちゃうとはね~!
絵名:ね、びっくりしちゃった。 レンも喜んでくれてたし、よかったんじゃない?
まふゆ:……うん
まふゆ:……私の分は、凶だったけど
瑞希:う……! ま、まあそういう時もあるって!
レン:『ご、ごめんねまふゆちゃん……! ぼくの分の大吉を引いたから、 運がなくなっちゃったのかも……』
まふゆ:別に、そこまで信じてないから気にしなくていい
奏:うん。 わたしも凶だったから、当たりやすいだけかもしれないし
レン:『そ、それならいいんだけど……』
絵名:そういえば瑞希、見たい物があるって言うから ここまで来たけど、何があるの?
瑞希:ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました!
瑞希:実はお気に入りのアクセサリーショップが、 この時間だけセールやるんだ! だから、ちょーっとのぞきたくてさ
絵名:えー? もう、完全にあんたの趣味じゃん
瑞希:ちゃんとみんなの分も見るから~! せっかく新年なんだし、おしゃれしようよ! ね? 奏♪
奏:わたしは、別にかまわないけど…… アクセサリー使うこと、あるかな……
まふゆ:……あ
絵名:ん? まふゆ、どうかした?
まふゆ:あそこに置いてあるピアノ、 もしかしたら、シブフェスの時に弾いたやつじゃ……
絵名:え? なんでそう思うの?
まふゆ:鍵盤のふたのところに、月のマークがついてたから。 前、弾いた時に見た
奏:あ……本当だ。 あの時のピアノだね
瑞希:へえー、元々ここに置いてあるやつだったんだ! 全然気づかなかったよ!
奏:うん、そうだね。 弾きたかったらここに来れば、いつでも——
瑞希:あれ? あの辺、妙にひとだかりが……って
奏:あ……あれって、シブフェスの時の……
瑞希:司先輩達じゃん!
絵名:お正月からこんなところでショーやってるなんて、 すごいな
ミク:『……ショー、やってるの?』
奏:……わ! ミク?
瑞希:だ、ダメだよミク~。 急に顔出したら見つかっちゃうよ
ミク:『……ごめん。 ちょっぴり、気になって……』
まふゆ:…………。 そういうことなら、こっそり見ればいい
ミク:『……いいの?』
奏:……ふふ、そうだね。 じゃあ、ミクも一緒に見ようか
司之助:『うっ、うっ……。 この10年はなんだったというのだ……』
狛犬:『元気出して、司之助! お城は……ボクじゃ出してあげられないけど……』
狛犬:『でも……ボクはこの10年、 司之助のおかげですっごく楽しかったよ』
奏:(10年も一緒に旅をして、いろんな人を笑顔にしていくなんて、 どんな感じなんだろうな)
奏:(大変そうだけど…… でも、楽しそうな気もする)
ミク:『……なんだか、奏みたい』
奏:え? わたし……?
ミク:『うん』
ミク:『奏も、まふゆを笑顔にするために、 頑張ってるから』
奏:あ……
奏:そう……かな
化け狐:『——これまでに見たたくさんの人々の笑顔こそ、 私達にとって、一番の宝なのではないかな』
奏:笑顔が……宝……
奏:(たしかに……。 まふゆが笑ってくれた時は、すごく嬉しかったな……)
瑞希:……あ! 司先輩が、獅子舞に謝りに行くみたいだよ
絵名:じゃあ、それでめでたしめでたしって感じかな。 いい感じのBGMも流れてきたし
奏:そうだね。 この曲、優しくて……綺麗な曲だな
ネネロボから流れるBGM:♪ ————————
ネネロボから流れるBGM:♪ ——……——……
司・類:『……!』
まふゆ:……音が……消えた?
瑞希:これってもしかして……機材トラブル!?
類:(充電は移動中にしたから問題ないはずだが……これは……。 もしかすると、寒暖差によってネネロボが不調を起こしたのか)
類:(寒い屋外と暖かい車内を急激に往復させたことによって 負荷をかけてしまったようだな……)
観客達:なんだ? 急に曲が途切れたぞ?
観客達:もう終わりなのかな……? それにしては中途半端だけど……
絵名:え……これ、どうなっちゃうんだろ?
司:(……っ。どうする、BGMなしで進めるか!? しかし、静まりかえったままではせっかくのシーンが……)
司:(——一か八かだ!)
司之助:『……なんということだ! 満願成就を祝して用意していた、宴の音楽が途絶えるとは!』
司之助:『この音楽の後押しがあるからこそ、 獅子舞に謝りに行く勇気も出るというもの。 誰か、音楽を奏でられるものはいないか!』
司之助:『……っ。 誰か、背を押してくれる者はおらぬか!』
観客達:やっぱり、トラブルだよね……これ
観客達:なんか気まずいし……買い物戻る?
奏:(……せっかくいいシーンだったのに、 曲が途切れたせいでお客さんの気持ちが離れてる……)
奏:(どうにかできればいいけど、 でも、ここで演奏なんて……)
奏:あ……!
絵名:あ、奏……! どこに行くの!?
司:(やはり、ダメか……! ……悔しいが、このまま元の流れに戻すしか……)
司:(……!? なぜ再びBGMが……!?)
司:(あ、あれは……!)
司:(たしかあの人物は……暁山の知り合いの……!)
奏:(——さっき少し聴いただけだから、 曲の一部しかわからないけど……)
奏:(でも、このシーンの流れから考えるなら、 こんな風に展開させていけば……!)
観客達:あれ? 曲がまた流れ出した!
観客達:しかも生演奏みたい! すごい……!
司:(……なんとありがたいことだ……!)
司:(……観客に、これだけのサポートをしてもらったのだ! 必ず応えなければ!!)
司之助:『……なんと美しい音色だ。 胸の奥からふつふつと、勇気がわいてきたぞ』
司之助:『改めて……獅子舞よ、悪かったな。 嘘つきなどと言ってしまって』
司之助:『たしかに、わかってはいたんだ。 お前はたしかに、この心に大切なものをくれたと』
司之助:『お前はかけがえのないものをくれた。 ——ありがとう』
獅子舞の神:『ガブ……!』
司:ほんっとーに助かった! 心から礼を言う!
司:ええと、あなたは……
奏:あ……。宵崎奏です。 気づいたら、体が動いてて、その……
類:シブフェスの時に続いて、 瑞希のご友人に助けてもらうことになるとはね。 ありがとうございました
瑞希:ふっふーん♪ 奏のピアノ、すごかったでしょー!
まふゆ:ふふ、奏はさすがだね
えむ:うんっ! びっくりしちゃった~! すっごくキレイで、ふわふわぽかぽかーってして!
司:ああ、そうだな。 初めて聴いた曲の続きを即興で作ったというのに、 あれほどあたたかみを感じるメロディーを生み出すとは……
司:おかげで自然と演技に気持ちが乗っていったな。 本当に素晴らしい演奏だった。ありがとう
ひなた:みんな~! そろそろ、ワンダーステージに移動する時間だよ!
司:なにっ! もうそんな時間か……!
寧々:もうお昼だもんね。 そろそろ帰らなくちゃ
えむ:それじゃあみんな、 お姉ちゃんの車に、レッツゴ~!!!!
類:瑞希、それに皆さん、ありがとうございました。 今年もよろしくお願いします
絵名:あ、ど、どうも。 よろしくお願いします
瑞希:みんなバイバーイ!
絵名:ふふ、なんか思ったより元気もらっちゃったな。 奏のすっごい生演奏も聴けちゃったし
奏:え……そんな大したものじゃないよ
まふゆ:……ううん、よかったと思う
瑞希:うんうん! 即興であんないい曲作っちゃうなんて、 さっすが奏だよ!
奏:……ありがとう、みんな
ワンダーステージ
司:ぬお~!! 無事に戻ってきたぞ~!!
獅子舞ロボ:ガブガブガブ~!!
ひなた:みんな、お疲れさま! 全公演やりきっちゃうなんて、本当にすごいね
司:いえ、これもひなたさんのご協力あってこそです! 本当にありがとうございました!
ひなた:私は車でみんなを送っただけだけど…… でも、どういたしまして
類:各所で上演を許可してもらえたのも、本当にありがたかったね。 まさか4か所もOKが出るとは思わなかったよ
寧々:だね……。 にしても、1回が短いとはいえ、 正月からこんなにたくさんショーをやるなんて思わなかったな
えむ:えへへ、いろんなところでいーっぱいショーができて、 とっても楽しかったね☆
司:そうだな。 それに、楽しかっただけではなく——
司:たくさんの気づきと学びがあった!
類:フフ、そうだね。 では、その学びをもって、最後の本番に挑もうじゃないか!
司:——うむ! 新年を彩る、最高のショーにするぞ!
獅子舞ロボ:ガブ~!!

第 7 话:つながる新年

翌日
スクランブル交差点
一歌:そろそろ約束の時間だけど……あ!
咲希:いっちゃーん! おまたせー! 待たせちゃってごめんね!
一歌:ううん。私がついたのもついさっきだから。 それじゃ、行こうか
咲希:えへへ、しほちゃんちでお正月パーティー、 楽しみだね~♪ お餅いっぱい持ってきちゃった!
???:……あら? そこにいるのって、もしかして咲希ちゃん達かしら?
咲希:あ! あいり先輩! あけましておめでとうございます!
愛莉:あけましておめでとう! ふたりはこれからお出かけ?
咲希:はい! しほちゃんの家で遊ぼうと思って
愛莉:へえ、いいわね! お正月を思いっきりエンジョイしてるって感じじゃない♪
一歌:はい。昨日は海で初日の出を見たりもしたので…… 結構充実してるなって思います
咲希:お兄ちゃん達のショーにも 参加できちゃったしね~♪
愛莉:お兄さん達のショー……?
愛莉:ねえ、それってもしかして、 獅子舞の神様が出てくるショーじゃなかった?
咲希:えっ? あ、はい! ……なんで知ってるんですか?
愛莉:ふふふ、実はね、 わたし達もそのショーに参加したのよ!
咲希・一歌:『え!?』
ペンギンカフェ
遥:え? 杏もあのショー見てたの?
杏:うん! スキー場でもやっててさ! まぁ見てたっていうか……ちょっと参加したんだけど
遥:そうなんだ。実は私達も少し参加したんだよ。 踊って盛り上げる村娘役でね
杏:へえ! そっちでもそういう展開だったんだ!
杏:あれ結構楽しいよね~。 ああいうイベントみたいなショーだったら、また出てみたいな!
遥:たしかに……杏はショーに向いてそうだよね。 度胸もあるし
杏:ふふ、遥のお墨付きならやれちゃうかもね? ……もしかして私、俳優になるっていうルートもあるのかも!?
遥:俳優ね……。 悪くないと思うけど、やりたいの?
杏:ん~……。 それもおもしろそうだけど……
杏:やっぱ一番やりたいこととは違うから、パス!
遥:はいはい。 そう言うと思ってた
杏:お。さっすが幼馴染み! わかってるね~♪
店員:おまたせしました! お正月限定、新春ペンギンパラダイスパフェと、 ラムレーズンアイスです!
杏:お、きたきた!
遥:可愛い……! 写真、撮らなくっちゃ……!
宮益坂
まふゆ:じゃあ、日野森さん達も そのショーを見たんだね
雫:ええ! まさかショッピングモールでもやってたなんて……すごいわねえ
まふゆ:そうだね。 元日からすごくアクティブっていうか……
まふゆ:でも、それを言うなら日野森さんもだよね。 昨日は山に登って、これから桃井さんと ショッピングなんでしょ?
雫:ふふ、近くの甘味処でおしるこを食べようと思って。 よければ朝比奈さんもどうかしら?
まふゆ:……家族との待ち合わせまでは時間があるけど、 どうしようかな
???:あれ? まふゆと雫ちゃん!?
まふゆ:え……瑞希?
雫:瑞希ちゃん! それに彰人くん達も……どうしたの?
彰人:どうも。 あけましておめでとうございます
瑞希:ボクからも、あけましておめでとう、雫ちゃん! 実はついさっきそこで会ってさ!
瑞希:そしたら弟くん達が、そこのお店でおしるこを食べるって 聞いたから、ボクも便乗しちゃおうって思って♪
雫:そうだったのね! 実は私と愛莉ちゃんも、お店の前で待ち合わせしてたのよ
雫:よかったら、一緒に食べない? ……朝比奈さんもどうかしら?
まふゆ:あ……
まふゆ:……家族から連絡が来るまでなら
雫:本当? ありがとう!
瑞希:あ、そうだまふゆ、聞いてよ! 弟くん達も司先輩達のショー、見たんだってさ!
まふゆ:え?
冬弥:新年らしい、とても明るいショーでしたね
彰人:まぁ、獅子舞のロボットがウロウロしてるのには 驚きましたけど……
雫:獅子舞のロボット……。 そのショー、私達も見たわ!
瑞希:え? 雫ちゃんも!? すっごい偶然じゃん!
瑞希:じゃあせっかくだし、カフェでゆっくり話そーよ! みんなでレッツゴー!
乃々木公園
奏:はぁ……はぁ……
穂波:宵崎さん、大丈夫ですか? 荷物も重いですし、この辺りで休んだほうがよさそうですね
奏:ご、ごめん望月さん……。 買い出しにつきあわせた上に、こんな感じになっちゃって……
奏:今日は午後から、友達の家でパーティーなんだよね? そろそろ時間だと思うし、もう行ってもらっても…
穂波:ふふ、気にしないでください。 まだ余裕はありますから
穂波:それより……さっき買ったミニ鏡餅セット、 早くご家族の病室に飾ってあげられるといいですね
奏:うん……。 毎年うちに飾ってくれてたから……喜んでくれるといいな
???:はぁ……はぁ……。 やっぱりもうやめようかな……寒いし……
絵名:……あれ!? そこにいるのって……奏と穂波ちゃん!?
奏:絵名……!?
絵名:ふ、ふたりとも、こんなところで何してるの!?
奏:わたし達は、ちょっと買い物に出てて……。 それより、絵名は何してるの? ランニング?
絵名:あ~、その~……
絵名:(言えない……そんなにダラダラ食べてたら正月太りするって 彰人に言われたから、気になって走ってたなんて……!)
絵名:き……昨日、ショッピングモールでショーを見たでしょ? フェニランの人達がやってるやつ
絵名:あれ見て、なんだかちょっと体を動かしたい気持ちになって…… あはは……
穂波:フェニランの……? それってもしかして、えむちゃん達がやっていたショーですか?
奏:え? もしかして望月さんも、あのショー見てたの?
穂波:えっと……わたし達が見たのはショッピングモールじゃなくて、 海でなんですけど……
奏・絵名:『海!?』
センター街
志歩:つまり、話をまとめると——
志歩:司さん達は、海でショーやったあと、山頂でもショーをやって、 それからスキー場でもショーをやった……っていうこと?
みのり:す、すごいね……! 弾丸ツアーだよ!
こはね:ショー自体は短かったけど、 そんなにやるのは、すっごく大変だったろうね……!
みのり:でも、それだけ大変でもやりたかったんだろうね! ライブツアー……じゃなくて、ショーツアー!
志歩:なんていうか……司さん達らしいね
みのり:うんうん! ……あ、っていうかごめんね志歩ちゃん! これからお正月のパーティーなのに、引き留めちゃって
志歩:ううん、大丈夫。 約束の時間はもうちょっと先だから
志歩:そっちこそ、桐谷さんや白石さんと会うんでしょ? 遅れないようにね
こはね:あ、うん! ふたりとも先についてるみたいだから、もう行かないとだね
みのり:そうだね! ……あ、志歩ちゃん!
志歩:ん? 何?
みのり:言い忘れちゃったけど……今年もよろしくお願いします!
こはね:また今年も一緒にフェニラン遊びに行こうね
志歩:……ふふっ、そうだね。 今年もよろしく、ふたりとも

第 8 话:枕の下に大きな夢を

ワンダーランドのセカイ
司:えーそれでは、正月公演の成功を祝して——乾杯!!
えむ・類・寧々:『かんぱーい!』 『乾杯』
類:ネネロボと獅子舞ロボには、新しいオイルだよ。 ハードスケジュールをこなしてくれて、ありがとう
KAITO:まさかワンダーステージ以外で4か所も回るなんてね、 驚いたよ
MEIKO:ええ! とってもダイナミックな企画だったわね!
レン:でも、みんな疲れたんじゃない? 大丈夫?
寧々:正直、最初このスケジュールになるって聞いた時は、 さすがに無理でしょって思ったけど……
寧々:やってみたら案外楽しくて、 なんかやりきれちゃったね
えむ:そうだね! ワンダーステージでやったのも、すっごく盛り上がって——
えむ:あーっ!!
ルカ:あら~? どうしたの、えむちゃん
えむ:どうしよう! あたし昨日ぐーっすり寝ちゃったから、 初夢見てないよ~!
リン:初夢って……1年の最初に見る夢のこと?
類:まあ、昨日見なかったのなら、 今日見る夢を初夢としていいんじゃないかな?
えむ:えっ、いいの!? じゃあ今日の夜は、すっごくわんだほいな初夢見るぞー!!
寧々:わんだほいな……って、それ、どんな内容なわけ?
えむ:え? んーとんーと……みんなが出てきて、 ミクちゃん達もいて……
えむ:昨日のショーみたいに、いろ~んな人と一緒に いっぱいショーやるんだーっ♪
類:フフ、現実の状況とほとんど一緒ではあるけど…… 賑やかな初夢になりそうだね
ミク:うんうん! ミクも見てみたいな~!
えむ:あ! じゃあ、みんなで絵を描こうよっ! 見たい夢の絵を描いて枕の下に敷くと、 その夢が見れるんだって!
リン:ほんとっ? 楽しそう~♪
MEIKO:せっかくだし、ものすごく大きな紙を持ってきて、 そこに描くのはどう!? みんなでその上に寝るの!
ルカ:あら~それならみんなで同じ夢が見れそうね~♪ じゃあ、大きな紙を探してこなくっちゃ
えむ:それなら、あたしも一緒に探すよ! 寧々ちゃんも行こう~!
寧々:え、ちょっと……わっ! 引っ張らないでってば~!
KAITO:あはは、枕の下に敷くんじゃなくて、 ベッドの下に敷くことになりそうだね
類:それはまた面白い構図になりそうだねえ
ミク:……あれ?
ミク:司くん、どうしたの? いつもなら一緒にやるぞ~ってなってるのに
司:ああ……いや。 改めて、昨日のことを思い返していただけだ
ミク:昨日のこと?
司:ああ。 観客を巻き込むショーをしていったことで、 いろいろと発見があってな……
司:(……一歌達の歌声は、背を押されるような歌声だった。 あんなまっすぐな歌が歌えたら、 きっと観客を励まし勇気づけることができるだろう)
司:(……花里達のパフォーマンスも素晴らしかったな。 あのように観客を全力で巻き込むことができれば、 ショーはより盛り上がるに違いない)
司:(白石達も素晴らしかった! あの心震えるような歌と熱いパッション! 観客を高みへと連れていく力があったな)
司:(そして……)
司:(あの人物……宵崎さんと言ったか。 彼女が即興で作り出してくれた曲にも深く心を打たれた)
司:(ショーは役者だけで作り上げるものではない。 音響含め、総合的なものだ)
司:(シーンにふさわしい音楽というものについても、 もっと考えていきたいものだな)
司:つまり、反省すべき点も多々あったものの——
司:とてもいい学びがあったということだっ!!
ミク:そっか~! なら、よかった~☆
司:(……やはり、思ったとおりだな)
司:(いつもとは違う環境、いつもと違うメンバーだからこそ 得られるものは必ずある)
司:(ならば——いつまでも二の足を踏んでいるわけにはいかない)
司:(……まずは、また宣伝公演を……とまではいかなくとも、 外部で公演する機会を少しでも増やせないだろうか)
司:(ただこれは、オレの一存では決められないことだしな。 まずはえむの兄達に相談してみるとしよう)
司:——うむ! 夢のため、いざ前進だ!
えむ:みんな~! おっきな紙持ってきたよ~!
MEIKO:この紙いっぱいに絵を描いて、 みんなでお昼寝しましょう!
リン:レッツお絵かきだね~♪ どんな絵にしよっかなぁ?
獅子舞ロボ:ガブガブガブ!
リン:あれれ? お絵かきしたいの?
獅子舞ロボ:ガブ~!!
ネネロボ:ショーも思イ切リデキタノデ、 ヤル気が高マッテイルヨウデス
司:そうかそうか……! それは何よりだ!
司:獅子舞ロボよ、これからも共に、 素晴らしいショーを作っていこうではないか!
獅子舞ロボ:ガブ~~~!! …………ガブ
ネネロボ:……オヤ?
獅子舞ロボ:ガブガブ……ガブガブ……!
ネネロボ:ヤル気が高マリスギテ、 少々、オーバーヒート気味にナッテイル気配が……
類:おっとこれは……また始まるかもしれないね
司:む!? もしやそれは……
獅子舞ロボ:ガブ~!!!!
司:うおおお! また追いかけてきたぞ~!!
えむ:わわっ! 司くん、大丈夫~!?
類:うーん、勝手に自走するようにはしているけれど、 なぜいつも司くんを追いかけてしまうんだろうねえ……。 これは改良の余地ありだな
リン:あはは! すごいやる気だね! それじゃあお絵かきの前に追いかけっこだ~♪
司:そんなのんきなことを言ってる場合か~!
寧々:あ~……ちょっと類。 どうにかしたほうがいいんじゃない?
類:フフ、わかっているよ。 僕達の座長にケガをさせたくないしね。 えむくんもいいかい?
えむ:おー! 力を合わせて、司くんを助けよ~う!
KAITO:……ふふっ。 今年も賑やかな1年になりそうだね
ミク:うんっ☆ 楽しみだねっ!