活动剧情
Re-tie Friendship
活动ID:92
第 1 话:忙しい毎日
農場前
AD:ではいきます! 3……2……
愛莉:はい、ということで始まりました! 『密着! 町暮らし!』のコーナー!
みのり:こ、今回のリポーターは、 SNSを中心に話題沸騰中!……のわたし達、 MORE MORE JUMP!がお送りします!
子供:お姉ちゃん達、がんばれ~!
みのり:わっ……! みんなありがとう! えへへ、それじゃあコーナーの説明をするね!
遥:このコーナーは、地域の人達の生活に密着して、 その暮らしを見ていこう、っていうものなんだよね
愛莉:ええ。それで今回は、小学校の特別課外授業に密着! ってわけ!
雫:でも、特別課外授業って……何をするのかしら?
遥:みんな、覚えてるかな?
子供達:『野菜のしゅうかく!』
子供達:『カレー作り!』
愛莉:そのとおり! どっちも正解よ! みんなちゃんと覚えていてえらいわね
遥:そう、今日は農家の方々の協力のもと、 野菜を収穫するっていう授業なんだ
みのり:それに、収穫した野菜を使って、 カレー作りもするんだよね!
雫:ええ。自分の手で食べ物を収穫して、 実際に調理して食べる……とっても素敵な授業だと思うわ
愛莉:それじゃあ早速やっていくわよ。 みんなでがんばって、おいしい野菜を収穫しましょ!
子供達:『はーい!』
スタッフ:収録は以上となります。 お疲れさまでした!
遥:お疲れさまでした
プロデューサー:いやあ、本日はありがとうございました。 子供達も大喜びでしたし、とてもいいコーナーになると思います
プロデューサー:それに先生がたも、皆さんに感謝していましたよ。 気が散りがちな子供達をよくまとめてくれていたと
愛莉:いえ。わたし達も感謝してます。 元気な子達ばかりで、とっても楽しく収録できましたから!
プロデューサー:それはよかった! 機会があれば、また声をかけさせてください
みのり:あ——はい! ありがとうございます!
プロデューサー:っと、そろそろ出る時間ですね。 皆さん明日は学校があるでしょうし、早く帰らないと
遥:すみません、お気づかいありがとうございます
プロデューサー:いえ、それではまた。 本日は本当に、お疲れさまでした
雫:はい。お疲れさまでした!
電車内
みのり:電車、間に合ってよかったね~!
愛莉:慌ただしい移動になっちゃったけど、 どうにか夜までには家に着けそうね
雫:ええ。MORE MORE JUMP!で地方ロケをするなんて 初めてだったから、いろいろ不安もあったけど…… 無事に終わって安心したわ
遥:うん、次の仕事にもつながりそうだったし…… リポーターの仕事、引き受けてよかったね
みのり:そうだよね!
みのり:それに、小学生のみんなと野菜の収穫したり、 カレー作りしたり……すごく楽しかったなあ
愛莉:ふふ、みのりってば、 にんじん引っこ抜こうとして尻もちついてたわよね
遥:あ、たしかそこ、しっかりカメラに抜かれてたよ
みのり:ええ!? そうなの? は、恥ずかしいよ~!
愛莉:まあ、番組的においしかったって思いなさいよ
みのり:そ、そうだね……! ラッキーだったよね!
雫:ふふっ。 子供達もみんな元気で、私達まで元気をもらっちゃったわね。 今日は本当に、いい収録ができたんじゃないかしら
遥:うん、そうだね
みのり:けど、まだまだ他にもいーっぱいお仕事の依頼もらってるし! これからも、もっともっとも~っとがんばらなくちゃね!
雫:そうね。雑誌のインタビューやラジオ番組、 それに案件配信の依頼と、あとは……
愛莉:今日みたいなテレビ収録の仕事も、他に何件か来てたわよ
雫:あ、そうだったわね!
みのり:えへへ、なんだか夢みたいだなあ。 こんなにいっぱいお仕事が来るなんて……!
遥:ワンマンのあとから仕事の依頼は増えたけど…… 最近は特に、テレビの仕事も増えてきた印象があるね
愛莉:アイハザの影響が大きかったんでしょうね。 なんていうか、だんだんわたし達のことが この業界に認知されてきたって感じがするわ
雫:たくさんの人が私達のことを知って、 お仕事をお願いしたいって思ってくれているのは すごく嬉しいわね
愛莉:ちょっと、これは雫のおかげでもあるんだから、 もっと誇っていいのよ
愛莉:アイハザの時、アンタがバシッと決めたのが、 みんなの心に響いたってことなんだから!
みのり:そうだよ! SNSでも、雫ちゃんが話してた シーンについてのコメント、たくさんあったもん!
雫:そうだったのね……。 あの時はとても緊張したけど……でも、 私の想いがちゃんと伝わってるっていうのは、嬉しいわ
みのり:よ~し! これからも、みんなにたくさん希望を 届けられるように、がんばらなくちゃ!
みのり:ふわあ……
遥:ふふ、みのり大丈夫?
愛莉:朝早くから動いてたし、疲れちゃったのね。 着いたら起こすから、それまで眠ってなさい
みのり:ほんと!? ありがとう、愛莉ちゃん!
愛莉:遥と雫はどうする? ふたりも、眠って大丈夫よ
雫:じゃあ……私もお言葉に甘えちゃおうかしら
遥:私は、大丈夫。 ちょっとやっておきたいことがあるから
みのり:やっておきたいこと?
遥:うん。明日、歴史の小テストがあって。 ちょっと勉強しておきたかったんだ
みのり:あっ! それわたしもある! どうしよう、すっかり忘れてたよ~!
みのり:うう~、全然勉強してないし、やらなくちゃ……
みのり:わたし、やっぱり起きて勉強する! 遥ちゃん、教科書見せて!
雫:あら……それじゃあ私も起きてようかしら
愛莉:無理しなくていいのよ。 アンタはテストがあるわけじゃないんだから
雫:そうだけど……でも、みんな頑張ってるんだもの。 私も何かしたいわ
雫:そうだ。お仕事のことで、何かやっておくことはないかしら?
愛莉:んー、そうね……
愛莉:じゃあ、DMかメールの確認をやってもらおうかしら。 たくさんあって、ひとりじゃ見切れないから
愛莉:雫にはDMのほうをお願いするわね。 操作のやりかた、覚えてる? ここをタップすると次のメッセージにいくんだけど……
雫:ええ、多分大丈夫だと思うわ! 任せて、愛莉ちゃん!
愛莉:……ちょっと心配だけど、まあ、お願いね。 わからなくなったら、すぐ聞いてくれればいいから
雫:ええ、頑張るわ!
愛莉:(さてと、メールは—— あら……朝に見た時よりも、何件か増えてるわね)
愛莉:(これは……ラジオ番組のゲストね。 出番はちょっとだけど、曲も流してくれるみたい)
愛莉:(わたし達の曲が、たくさんの人に 聴いてもらえるチャンスになるわね)
愛莉:(あ……けど、この打ち合わせの希望日、 平日の昼間になってるじゃない)
愛莉:(日中だと学校があるから難しいわね……。 日程の調整が利くかどうか、連絡してみるのもいいかも——)
愛莉:(こうやって、たくさんお仕事の依頼が もらえるのは嬉しいし、できるだけ引き受けていきたいけど……)
愛莉:(現実的に考えたら、配信や練習、学校だってあるんだから、 全部を引き受けるのは難しいわよね)
愛莉:はあ……。どうにかできないかしら
愛莉:(とにかくスケジュール、もう一度見直して、 考えてみましょうか)
第 2 话:新しいやりかた
翌日
愛莉の部屋
愛莉:うーん……
愛莉:いろいろスケジュールの調整をやってみたけど…… やっぱり、どうやってもこれ以上の仕事を 引き受けるのは難しいわよね
愛莉:申し訳ないけど、何件かは断らないと……
愛莉:——あら? 新着メール?
愛莉:ああ、昨日のラジオ番組の件ね。 打ち合わせの日付を変えてほしいってお願いしたんだけど、 どうだったかしら
愛莉:日程変更は難しい、か。 向こうのプロデューサーも忙しいみたいね
愛莉:曲の宣伝もできるいい機会だと思ったけど……仕方ないわね
愛莉:申し訳ないけど—— 断りのメール、書いちゃいましょうか
愛莉:(あ……でも……)
愛莉:(わたしと雫だけなら……行けないこともないかも……)
愛莉:(遥やみのりと違ってわたし達は単位制だし、 昼間に学校を抜けるのは問題ないわ)
愛莉:(でも……いいのかしら。 MORE MORE JUMP!の活動は、 いつも4人そろってやってきたのに……)
愛莉:(別に、必ず4人で行動しなきゃいけないとか、 そういう取り決めがあるわけじゃないんだけど……)
愛莉:(そのおかげで、全員が責任感を持って 仕事に取り組めてた気がするわ)
愛莉:(だけど……仕事が増えてくると、 そうもいかなくなってくるわね)
愛莉:(これから、もっとたくさん仕事を 受けていこうって思うなら…… 誰かだけでも行ったほうがいいって時も、増える気がする)
愛莉:(そうなるとやっぱり、 単位制のメリットを活用したほうがいいんでしょうね)
愛莉:……でも、これはわたしだけで決められることじゃないわね。 みんなに相談しないと
愛莉:もしもし、雫? 夜中にごめんね。今、ちょっといいかしら——
翌日 昼休み
宮益坂女子学園 屋上
みのり:ふたりとも、おまたせ!
愛莉:悪いわね、お昼に呼び出したりして
遥:それは大丈夫だけど……どうしたの? 話したいことがあるって言ってたけど
愛莉:ええ。……どこから話そうかしら
愛莉:雫にはもう話したんだけど、実は昨日家で、 今後のスケジュールの見直しとか調整をやってたの
遥:スケジュールの調整?
愛莉:ええ。ほらわたし達、ありがたいことに、 最近いろいろなところから仕事をもらってるでしょ?
愛莉:でも、使える時間は限られてるから、 断らなくちゃいけないものも増えてきてて……
愛莉:それで、少しでも多くの仕事を引き受けるためには どうしたらいいかって思って、考えてたのよ
みのり:愛莉ちゃん、そんなことしてくれてたんだ……!
愛莉:そんな大したことじゃないわよ
愛莉:それで、昨日雫と話して考えてきたことがあるんだけど、 ……これ、見てもらえる?
遥:これって……スケジュール表?
みのり:あれ……でも、これって……。 平日の昼間にもお仕事が入ってる?
遥:けど、愛莉と雫だけだね
愛莉:ええ、わたしと雫は単位制でしょ? だから、それを活かしたスケジュールを組んでみたのよ
みのり:う、うん。これなら、今までよりたくさんお仕事ができるけど……
みのり:でも……
遥:……たしかに、4人全員じゃなくても、 受けられる仕事は受けていったほうがいいと思う
遥:ただ……私達全員で出てくれることを 楽しみにしてる人もいると思うから、 どんな仕事を受けるのかは慎重に考えたいな
愛莉:そうね。だから、これはあくまで提案よ。 これから少しでも多くの仕事を引き受けていくために どうしたらいいのかっていうことへの、ひとつのやりかた
愛莉:……というわけで、みんなはどうかしら
遥:……愛莉自身は、どう考えてるの?
愛莉:そうね……わたしは……
愛莉:わたし達の目標を叶えるために、 少しでも多くの仕事をこなすことは必要だって思う
愛莉:そのために、 わたしと雫は単位制のメリットを活かしていくべきだと思うわ
遥:そっか……
遥:……うん、そうだね。私も賛成かな。 でも……
遥:愛莉と雫には負担をかけることになるから、 それは気がかりだな
みのり:そうだよね……。 わたし達が学校に行ってる時に、 ふたりにだけお仕事してもらっちゃって、本当にいいのかな……
愛莉:そんなの気にしないで。 これはわたし達全員のためなんだから
愛莉:……ていうか、学校に行ってるからって なにもしなくていいわけじゃないわよ?
みのり:え?
愛莉:学校にいるあいだだって、できることはいくらでもあるでしょ? たとえば、配信の企画なら 休み時間やお昼休みにでも考えられるし
愛莉:このスケジュールで動くなら、 そういう感じでふたりにお願いする部分も出てくると思うから、 その時はよろしくね
みのり:あ……う、うんっ! わかった!
遥:……そうだね。私達は私達にできることをしよう
愛莉:ええ、頼りにしてるわよ
愛莉:それじゃあ、このやりかたでスケジュールを立てていくわね
愛莉:今までよりもお仕事の量は増えるし、 これから毎日忙しくなっていくと思うけど……
愛莉:がんばりましょうね、みんな!
第 3 话:ふたりの選択
数日後
宮益坂女子学園 2年D組
愛莉:(このあとは数学の授業だけど…… 午後からラジオ収録の打ち合わせがあるのよね。 そろそろ支度しないと)
愛莉:(……こうして昼間に学校を抜けるのも久しぶりね。 なんだか昔に戻った気分だわ)
愛莉:(一度アイドルを辞める前は いつも学校と現場を行き来して、 友達と遊ぶ時間もとれなくて——)
???:ねえ、愛莉ちゃん。放課後、一緒に遊びに行かない? 美味しいケーキがあるお店、教えてもらったんだ!
愛莉:あ……ごめんね。今日はちょっと……
愛莉:(変なこと思い出しちゃったわね。 それより、雫は……)
愛莉:雫! そろそろ移動だけど、準備できてる?
雫:あ、うんっ。大丈夫だよ
愛莉:よかった。今日はわたし達ふたりだけだから、 いつもより気を引き締めてね
愛莉:収録の流れとか、 あとでみのりと遥にもちゃんと説明できるように しっかり話を聞いておくのよ
雫:大丈夫、ちゃんとメモを取るから任せて
愛莉:ふふ、頼もしいわね
雫:……でも、みのりちゃんと遥ちゃんがいないのは やっぱり少し寂しいね。 今までは4人一緒のことが多かったから……
愛莉:まあ、たしかにね
愛莉:……でも、みのり達もできることをやるって言ってくれたし、 わたし達も負けないようにがんばらなきゃ!
雫:うん! そうだね
放課後
先生:日誌、たしかに受け取ったわ。 日直お疲れさま、桐谷さん。また明日ね
遥:はい。それでは失礼します
遥:(ふう……そろそろ4時か……。 愛莉と雫は、もう打ち合わせも終わって 学校に戻ってきてるところかな)
遥:(打ち合わせ、どうだったかな。 向こうのスタッフさん、いい人達だといいけど)
遥:(やっぱり、直接会って初めてわかることもあるから 私も会っておけば——)
遥:(って……ダメだな。 ついつい自分も行けたらって考えちゃう)
遥:(今は、愛莉達に任せよう。 ふたりなら、私が不安や疑問を感じるようなことは ちゃんと確かめてきてくれるはずだから)
遥:(……でも……)
遥:(もし……私も昔みたいに単位制のままだったら、 もっと受けられる仕事の量も増えるはず……)
遥:メッセージ……。 みのりから?
遥:『企画の内容を詰めるのを手伝ってほしい』……か。 そっか。愛莉に言われたこと、頑張ってるんだ
遥:(とりあえず今は……私も、できることをしないとね)
数十分後
屋上
遥:うん……こんなところかな
遥:盛り上がりそうだね。 『みんなの鞄の中身大公開!』の企画
みのり:ほんと? よかった~! 単にわたしがみんなの鞄の中を 知りたかったから考えただけだったんだけど……!
遥:ふふ、そうやってファンのみんなと同じ目線で考えられるのが、 みのりのいいところだと思うよ
みのり:そ、そうかな。えへへ……。 遥ちゃんも一緒に考えてくれてありがとう!
遥:どういたしまして。 企画、早いうちにまとまってよかったね
みのり:うんっ! じゃあ次は——
みのり:あ……
遥:ふふ。もうお腹減ったの?
みのり:あ、えへへ……。実はお昼食べてなくて
みのり:企画考えながら食べようと思ってたんだけど、 いつの間にか考えるのに夢中になっちゃって
遥:頑張るのはいいけど、気をつけないとだめだよ。 アイドルは体が資本なんだから、ちゃんと食事はとらないと
みのり:うう……そうだよね。 でも、その、なんだか落ち着かなくて
遥:落ち着かない?
みのり:うん……。授業中とか、つい考えちゃうんだ……。 雫ちゃんと愛莉ちゃんは今頃、お仕事してるのかな~って
みのり:そしたら、わたしは何もしてないなって思っちゃって……。 だからふたりの分も、もっとがんばらなくちゃって思ったんだ
遥:みのり……
みのり:あっ、愛莉ちゃんが言ってたこともわかってるよ! 学校にいても、わたし達にできることはあるって
みのり:でも……
みのり:やっぱりどうしても、気になっちゃって……
遥:…………
みのり:ねえ、遥ちゃん。 遥ちゃんって、前は単位制だったよね
みのり:単位制のクラスって、どんな感じなの?
遥:……そうだね。今私達が通ってる普通科クラスとは、 いろいろ違う点はあると思うけど……
遥:一番大きく違うのは……授業の参加が強制じゃないってことかな
遥:もちろん、ある程度は出席してないと単位はもらえないし、 テストだってクリアする必要はあるよ
遥:でも、授業に出る頻度とかは調節ができるし、 そのおかげで平日の昼間にも仕事ができるんだ
みのり:そうなんだ……
遥:もしかして、みのり…… 単位制にいくこと、ちょっと考えてたりしてる?
みのり:え! どうなんだろう。 まだはっきりとは言えないけど……
みのり:でも、愛莉ちゃん達を見てると、 わたしも、もっと力になりたいなって……
遥:……そっか
遥:たしかにそうだね。 愛莉と雫だけじゃなくて、私も——私達も単位制だったら、 MORE MORE JUMP!の活動をもっと増やせると思う
みのり:う、うん……そうだよね
遥:でも、さっきも言ったけど勉強は大変になるよ。 あと、それだけじゃなくて——
遥:単位制にいったら、きっと今とは 全然違った生活になると思う
みのり:全然違う生活……?
遥:うん。今みたいに毎日学校に通えるわけじゃなくなって…… 学校の友達と過ごす時間も減っちゃうと思う
遥:仕方ないことだけど、 でもそういうのって……やっぱり寂しいから
みのり:あ……
みのり:……もしかして…… 遥ちゃんも、そういうことがあったの?
遥:……そうだね。昔から仕事のせいで、 学校の行事に参加できないことが多かったし……
遥:そのこともあって、クラスの子達とはどうしても距離を 感じちゃうことは多かったかな
遥:一度仲良くなっても……いつも一緒にいられないから、 結局よそよそしくなっちゃったこともよくあったよ
みのり:……そうなんだ
遥:もちろん、みのりまで必ずそうなるって言いたいわけじゃないよ。 ただ、そういうこともあるかもしれないってこと、 知っておいて欲しいなって思ったんだ
遥:……ごめんね。なんだか偉そうなことを言っちゃって
みのり:う、ううん! 遥ちゃんが謝ることじゃないよ!
みのり:でも……そうだよね。 どうするにしても、ちゃんと考えなきゃだよね
みのり:ありがとう、遥ちゃん!
遥:(……単位制、か)
遥:(まだわからないって言ってたけど、 みのりも……真剣に考えてるんだろうな)
遥:(みのりがどうするかは、 みのり自身が答えを出すしかないと思うけど……)
遥:…………
遥:(私が……単位制に戻れば、 もっとアイドルとしての活動が増やせるのは間違いない)
遥:(だったら、やっぱり——)
第 4 话:ちゃんと考えなきゃ
翌日 放課後
宮益坂女子学園
愛莉:いつもよりちょっと早いけど……。 みんな、もう屋上に集まってるかしら
愛莉:——あら?
愛莉:(志歩ちゃんとこはねちゃん……それにみのりも。 そういえば、同じクラスだったわね)
こはね:ばいばい、みのりちゃん! 今度、一緒に新しくできたカフェ行こうね
みのり:うん! 志歩ちゃんも一緒だよ
志歩:はいはい、わかってるって。 今更、約束破ったりしないよ
志歩:じゃあまたね
みのり:うん、ばいばい! 志歩ちゃん、こはねちゃん!
愛莉:(ふふ……。仲良いのね)
愛莉:(……あら? どうしたのかしら……。 急に思いつめた顔しちゃって……)
愛莉:——みのり!
みのり:あ、愛莉ちゃん……!?
愛莉:練習行くんでしょ? 一緒に屋上まで行きましょ!
みのり:あ……うん!
愛莉:そういえば、さっきはどうかしたの? 何か考え込んでるみたいに見えたけど
みのり:あ、えっと……
みのり:ちょっと気になってることがあって
愛莉:気になってること?
みのり:うん。……そうだ、もしよかったら、 愛莉ちゃんも聞いてくれないかな
愛莉:あら、いいわよ。何かしら?
みのり:ありがとう! えっと、実はね——
愛莉:単位制……
みのり:うん……
愛莉:そうだったのね……
愛莉:(たしかに、そう考えるわよね。 みのりだって、真剣にトップアイドルを目指してるんだから)
愛莉:(単位制にいたほうが、MORE MORE JUMP!としての 活動が増やせるのは間違いないわ。 でも、それは——)
みのり:……遥ちゃんに言われたんだ。 単位制にいったら、今とはずっと違った生活になるから、 ちゃんと考えたほうがいいって
みのり:……友達とも、距離ができちゃうかもしれないって
愛莉:……そうね。 わたしも、遥の言うことは間違いないと思うわ
愛莉:……それで? みのりは、それを聞いてどう思ったの?
みのり:えっと、それはその……
みのり:わたしも、遥ちゃんが言ってたみたいに、 単位制にいくことはすごくいいことだって思うんだ。 お仕事だって、もっとたくさんできるし
みのり:だけど……わたし、まだ遥ちゃんが言ってくれたことを ちゃんと考えられてないんだと思う
愛莉:どういうこと?
みのり:えっと、わたしはみんなみたいに、 昔からアイドルをやってたわけじゃないでしょ?
みのり:わたしの周りには、ずっと普通にクラスの友達がいて、 わたしがアイドルになりたいって言ったら、 みんな応援してくれてたし
こはね:アイドルになりたい……?
こはね:すごいね……! 頑張って。私、応援するよ……!
みのり:MORE MORE JUMP!を結成してからも、 リアルイベントやワンマンで忙しくて、クラスの子と 話す機会が少なくなっちゃうことはあったけど……でも……
こはね:みのりちゃん。今日、志歩ちゃんと一緒に 3人でお昼ご飯食べない?
みのり:ご、ごめんね! 今日はお昼に 遥ちゃん達と一緒に会議をしなくちゃいけなくて……
こはね:あ……そっか。じゃあ仕方ないね
みのり:うう……本当にごめんね……。 せっかく誘ってくれたのに
志歩:別に、謝ることじゃないよ。 みのりにとって大事なことなら、 そっちを優先したほうがいいと思う
こはね:うん、そうだね。 みのりちゃん、ワンマンライブ、応援してるよ。 頑張ってね!
みのり:こはねちゃん……志歩ちゃん……。 ありがとう……!
みのり:ずっと、変わらずにわたしのそばにいてくれてたんだ
みのり:……でも、遥ちゃんが言ってたみたいに、 単位制になったら、そういう友達とも 距離ができちゃうかもしれないんだよね
愛莉:…………
みのり:わたし、そのつらさとか苦しさを、 ちゃんと想像できてない気がして……
みのり:だから、もっとちゃんと考えたいなって思ってるんだ
愛莉:……そうだったのね
愛莉:(……みのりは、自分が失うかもしれないものに対して すごく真剣に向き合っていこうとしてる)
愛莉:(それは、絶対に必要なことだって思う)
愛莉:(今までの生活からすごく変わるし、なにより……)
みのり:……ねえ、愛莉ちゃんはあった? 単位制にいって、クラスの友達と だんだん距離ができちゃったりしたこと……
愛莉:それは——
愛莉:——そうね。たしかに、そういうこともあったわね
みのり:そっか……。やっぱり、そうなんだね
愛莉:(——遥の言葉は正しいわ)
愛莉:(単純にMORE MORE JUMP!の活動のことを考えるなら、 単位制を選ぶのがいいことなのは間違いないけど…… でも、簡単に決めてしまったら、きっと後悔する)
愛莉:(だって——)
愛莉:(みのりには、志歩ちゃんやこはねちゃんみたいに、 仲のいい友達がたくさんいるんだから)
愛莉:(……できれば、みのりには、昔のわたしみたいな気持ちを 味わわせたくはない、けど……)
愛莉:…………
愛莉:(みのりは、MORE MORE JUMP!としての活動を 一番に考えて、真剣に悩んでくれてる)
愛莉:(何を選ぶのかは……みのり自身だわ)
みのり:話を聞いてくれてありがとう、愛莉ちゃん! もう少し、自分なりに考えてみるね
愛莉:あ……ええ。 また何かあったら、いつでも聞いてね
みのり:うんっ!
第 5 话:忘れられない記憶
愛莉の部屋
愛莉:……よし、再来週のスケジュールはこんなところね
愛莉:ふう、だいぶ時間かかっちゃったわ……。 もう遅いし、そろそろ寝ないと
愛莉:あ、その前に明日の予定だけ確認しておこうかしら
愛莉:——えっと、昼にまた打ち合わせね。 忘れないように、朝になったら雫に伝えなきゃ
愛莉:(……本当なら打ち合わせだって、 みんなで話を聞けるのが一番なのよね)
愛莉:(だから、みのりが単位制に来てくれるのは MORE MORE JUMP!にとって いいことなのは間違いない、けど……)
愛莉:(それを決めるのはみのりで、 わたしは口出しする権利なんてないわ)
愛莉:(でも……)
愛莉:…………
愛莉:はあ、だめね……。 考えてたら頭が痛くなってきちゃったわ
愛莉:いつも頼って申し訳ないけど…… ミク達に相談してみようかしら
ステージのセカイ
愛莉:ミク達は……あら?
KAITO:——こんな感じかな。 スケジュールを作る時は、ちゃんと休憩の時間も大切にね
雫:ありがとうございます、カイトさん。 勉強になりました
KAITO:どういたしまして! 何かあったら、またいつでも聞いてね
雫:はい! って、あら……?
リン:あー! 愛莉ちゃん!
愛莉:みんな、こんばんは。 雫も、まさかこんな時間にこっちで会うなんてね
愛莉:何か話してたみたいだったけど、 邪魔しちゃったかしら?
雫:ううん、大丈夫よ。 ちょうど相談も終わったところだったから
愛莉:相談?
リン:雫ちゃんはカイトくんから、 スケジュールを作る時のコツを聞いてたんだよ!
雫:ほら、最近お仕事が忙しくなってきて、 愛莉ちゃんもスケジュールについて悩んでいたでしょう?
雫:それで私も、力になりたいなって思って…… カイトさんに話を聞いていたの
愛莉:なるほど……。そうだったのね
KAITO:愛莉ちゃんはどうしたの? 何か用事があって来てくれたんだよね
愛莉:実はわたしも、みんなに相談にのってほしいことがあって来たの
愛莉:雫にも関係のある話だし、 一緒に聞いてもらってもいいかしら?
雫:ええ、もちろんよ
愛莉:ありがとう。実はね——
雫:そう……。みのりちゃん、 単位制にいくか考えてたのね
ミク:みのりちゃん……ちゃんと答えが見つかるかな
愛莉:みのりは真剣に考えてたし、どんなに時間がかかっても、 自分なりの答えを見つけ出すと思うわ
愛莉:けど……
KAITO:——愛莉ちゃんは、何が気になっているのかな?
愛莉:あ……その……
愛莉:……わたしが言い出したから、なんだけど
愛莉:みのりの中に、単位制の選択肢が出てきて……。 それって、本当にいいことだったのかなって
雫:愛莉ちゃん……
愛莉:わたしが口出しすることじゃないって わかってるつもりなんだけど、 でも……どうしても気になっちゃって
ルカ:たしかに単位制にいけば、もっとたくさんお仕事も受けられて、 MORE MORE JUMP!のみんなの活躍の機会が 増えることは間違いないわね
リン:でも……友達と距離ができちゃうかもしれないんだよね……?
愛莉:必ずみのりがそうなるってわけじゃないんだけど……ね
愛莉:みのりには、志歩ちゃんやこはねちゃん……、 それに他にも、クラスに仲がいい友達がいるみたいだから
愛莉:単位制にいって、そんな子達と疎遠になって つらい思いをしちゃうんじゃないかって思ったら、 なんだかモヤモヤしちゃって
レン:そっか……
愛莉:余計なお世話かもしれないって、わかってるんだけどね
MEIKO:ううん、友達と距離ができちゃうのはすごく悲しいことだし、 愛莉ちゃんが気にするのはわかるわ
愛莉:ありがとう、メイコ
ミク:……でも、どうしたらいいんだろう。 アイドルと友達、どっちかを選ばなきゃいけないのかな
リン:ええ~、そんなのやだよ~。 アイドルも友達も、どっちも大切だし……
MEIKO:そうね。どっちもなくさないですめば一番いいんだけど……
KAITO:——ねえ、愛莉ちゃん。できればでいいんだけど、 愛莉ちゃんが昔友達と距離ができてしまった時の話を 聞かせてくれないかな
KAITO:愛莉ちゃんにとっては、 つらい記憶を思い出させてしまうかもしれないけど……。 そこから、何かヒントが見えるかもしれないから
愛莉:…………
愛莉:……そうね。 あんまりおもしろくない話だけど…… それでもよかったら、聞いてもらえるかしら
第 6 话:距離
1年前
宮益坂女子学園 1年D組
愛莉:(ふう……今日は仕事もないし、 久しぶりに学校でお昼が食べられるわね)
愛莉:せっかくだし、誰かと一緒に食べたいけど……
愛莉:雫は……いないか。 たしか今日は、雑誌の撮影があるって言ってたものね
愛莉:うーん、どうしようかしら……
愛莉:——あ、そうだわ……!
愛莉:ええっと、A組は……
???:あれ、愛莉ちゃん?
愛莉:あゆみ! ちょうどよかった、探してたのよ。 よかったら、今日一緒にお昼食べない?
あゆみ:え? ほんと!?
愛莉:ええ。今日は久しぶりに仕事も入ってないから
あゆみ:わあ、嬉しいなぁ! 高校入ってからコースも変わっちゃって…… 最近会えてないな~って思ってたんだ
あゆみ:あ、そうだ。他にも何人か誘っていいかな? ほら、前にも紹介したクラスの子達なんだけど…… いつも一緒に食べてるから
愛莉:ええ、いいわよ! 向こうがよければだけど
あゆみ:じゃあ、みんな呼んでくるね。 愛莉ちゃんは中庭で待ってて!
中庭
生徒A:あゆみと桃井さんって、中学一緒なんだ。 いつ頃から仲いいの?
愛莉:中1の時だったかしら。 隣の席だったのがきっかけで話すようになったのよね
あゆみ:うん、そうだったね!
生徒A:へえ、テレビに出てるアイドルが隣の席って、 すごくびっくりしそうだなぁ
あゆみ:あ、ううん。 その時はまだ、愛莉ちゃんはアイドルデビューしてなかったんだ
生徒B:へえ。その頃の桃井さんって、どんな感じだったの?
愛莉:別に、今とそんなに変わんないわよ。 アイドルのことはその頃から大好きだったし……
愛莉:あ、でも小さい頃はもっとおてんばだったわね。 外で遊んだり、男の子とケンカもしてたんだけど——
愛莉:アイドルを目指し始めてからは、おてんばとは卒業して オシャレの勉強したり、ダンスや歌を練習してたわね
生徒A:わっ、それで本当に夢叶えちゃったんだ。 かっこいいね、桃井さん!
愛莉:どうかしら。 夢が叶ったって言うか、叶えるために奮闘中っていうか……
愛莉:あ……そうだ。 アイドルを目指してる時、あゆみには結構助けられたのよね
あゆみ:え? わたし、何かしたっけ?
愛莉:ふふ、そうね。そっちからしたら、 たいしたことじゃなかったかもしれないけど……
愛莉:でも、あゆみはね、わたしがアイドルを目指してるってこと、 笑わずに聞いてくれたの
中学生のあゆみ:え……アイドルになりたい?
中学生のあゆみ:わっ……す、すごい……! なれるよ! 愛莉ちゃんなら絶対……!
愛莉:あの言葉が、なんだかすごく嬉しかったのよ。 アイドルになりたいなんて言うと、 みんなに笑われることが多かったから
愛莉:だから……応援してくれる人もちゃんといるんだって、 すごく励まされたの
生徒A:へえ。そうだったんだ。 かっこいいところあるじゃん、あゆみ!
あゆみ:そ、そうかな……?
あゆみ:でも……わたしは、本当のこと言っただけだよ
愛莉:え?
あゆみ:だって、わたしは愛莉ちゃんが すっごくキラキラしてるって知ってたから
あゆみ:入学式の日ね、わたし、クラスに誰も友達がいなかったの。 だから、話す人が誰もいなくて……
あゆみ:なのにあちこちで盛り上がってる声が聞こえて、 わたし、そんなクラスの中で 置きざりにされてる気がして不安になってたんだ
あゆみ:そんなわたしの様子に、 愛莉ちゃんが気づいてくれて……
あゆみ:それで、さっきまで別の子達と話してたのに、 こっちを向いて、こう言ったの
あゆみ:『わたし、桃井愛莉っていうの。よろしくね』って
あゆみ:それだけだったんだけど、わたし、 なんだかすごく嬉しくて……
あゆみ:愛莉ちゃんは、それからもずっとわたしに声をかけてくれて…… 気がついたら、すっかり仲良くなってたな
愛莉:そういえば、そんなこともあったわね……
あゆみ:忘れられないよ。 だって、あの日初めて話しかけてくれた時の愛莉ちゃんは…… わたしの目には、すごくキラキラして見えたんだもん
愛莉:あゆみ……
あゆみ:だから、愛莉ちゃんがアイドルになりたいって話してくれた時も、 変だなんて思わなかったよ。 むしろ、愛莉ちゃんにはすごく向いてるって思ったんだ
愛莉:……そうだったのね。 面と向かって言われると、ちょっと恥ずかしいけど…… でも、ありがとう。嬉しいわ
生徒A:そのエピソード、なんだか テレビで見てる桃井さんそのものって感じ!
生徒B:桃井さんって、本当に明るくて優しい人なんだね。 私も仲良くなりたいな
愛莉:ふふっ、ありがとう! わたしも、みんなと友達になりたいわ
愛莉:そうだ。せっかくだし、愛莉って呼んでちょうだい。 そのほうが早く仲良くなれると思うし
生徒A:いいの!? じゃあ……愛莉! これからよろしくね!
愛莉:ええ、よろしくね!
数週間後
愛莉の部屋
愛莉:ええっと、明日は午後からバラエティ番組の打ち合わせね
愛莉:(正直、バラエティに出るのは思うところもあるけど…… でも、仕事はきっちりこなさないとね)
愛莉:あともうすぐテストだし、どこかで勉強もしないとね……。 んー、時間作れるかしら
愛莉:——あら、あゆみからメッセージ?
愛莉:(もしかして、お昼のお誘いかしら。 そういえば、最近仕事が忙しくて断ってばっかりだったわね……)
愛莉:(それなのに、こうして何度も連絡くれて…… 本当にありがたいわ)
あゆみのメッセージ:『愛莉ちゃん、今度の遠足の話もう聞いてる?』
愛莉:——遠足?
あゆみのメッセージ:『今年はフェニランに行くらしいんだけど、 自由行動の時間があるんだって』
あゆみのメッセージ:『その時はクラスの子以外とも回っていいみたいだから、 よかったら一緒に行かない?』
愛莉:遠足……。そう言えばもうすぐだったわね。 でも、その日ってたしか……
愛莉:——やっぱり、もう収録の予定入っちゃってるわね
愛莉:『すごく楽しそうだけど……ごめんなさい。 その日は収録が入ってて、行けないわ』
愛莉:…………
愛莉:(返事、遅いわね……)
あゆみのメッセージ:『そっか! 忙しいなら仕方ないよね。 また今度、一緒にどこかに遊びに行ったりしようね!』
愛莉:『ええ。いつか必ずね』
愛莉:……いつか、ね
愛莉:(そんな日、本当に来るのかしら……)
数日後
宮益坂
愛莉:ふう……思ったよりも早く収録が終わったわね。 この時間なら、帰ってから勉強もできそうだわ
愛莉:(あ……そういえば、今日ってたしか、 遠足の日だったわよね)
愛莉:(あゆみ達、ちゃんと楽しんできたかしら……。 あとでメッセージを送って——)
あゆみ:ふふ、楽しかったね。 またみんなで行けるといいな
愛莉:(え? あれって……)
愛莉:——あゆみ!
あゆみ:え? 愛莉ちゃん!?
あゆみ:どうしたの? 今日お仕事だったんじゃ……
愛莉:それが予定よりも早く終わったから、今帰るところなの。 そっちは遠足の帰り?
あゆみ:うん! フェニラン、すごく楽しかったんだよ!
生徒A:久しぶりに行ったら思ったより楽しくて はしゃいじゃったよ~
生徒B:あ、そうだ。 写真撮ってきたから、愛莉も見る?
愛莉:ええ、見せてちょうだい!
生徒B:どれがいいかな。あ、これ見て。 お化け屋敷から出てきたところなんだけど……
生徒A:あ、これ……あゆみがめっちゃ怖がってたやつじゃん。 きゃーって悲鳴上げて、こっちの背中押すから、 転ぶところだったよ
あゆみ:も、もう、それは言わなくていいでしょ。 他の写真にしてよ~
生徒B:ふふ。他のだと、えっと、 こっちがショーを見に行った時のやつで……
あゆみ:あ、これがフェニーくんと一緒に撮ってもらった時の! かわいいよね~フェニーくん
生徒A:うん! あたしも一緒にいっぱい写真撮ってもらっちゃった!
愛莉:——ふふ、みんな楽しそうね
あゆみ:うんっ! そういえば、あそこのショーもすごかったよね
生徒B:ああ、フェニックスステージだっけ。 たしかに、ちょっと他とはレベル違ったよね
生徒A:そのあと買ったチュロスも結構おいしかったね~。 メロンソーダ味っていうのもあったけど、 あれも食べてみたかったな
あゆみ:ふふっ、次行った時、買ってみよう!
あゆみ:愛莉ちゃんも、次は一緒に行こうね!
愛莉:え? あ……そうね! 次は一緒に——
愛莉:……いつか、ね
愛莉:(そんな日、本当に来るのかしら……)
愛莉:…………
愛莉:(今回も、期待させるようなことを言って…… 結局断ることになったら……)
あゆみ:愛莉、ちゃん?
愛莉:——え? あ、ごめん。 ちょっとぼーっとしてたわ
愛莉:フェニランのことよね。 そうね……。次は……一緒に行きましょう
あゆみ:あ……
あゆみ:…………
あゆみ:愛莉ちゃん……なんか、ごめんね。 わたし、無神経だったね
愛莉:え?
あゆみ:愛莉ちゃん忙しいのに、いつもメッセージ送ったり、 遊びに誘ったりして……
愛莉:あ……ち、違うの。別に、気にしなくていいのよ。 連絡くれるのは、わたしも本当に嬉しいんだから!
あゆみ:うん。ありがとう愛莉ちゃん。 気をつかってくれて
愛莉:そんなこと——
あゆみ:えっと……そうだ! わたしも何枚か写真撮ったんだ! みんなで見よう?
あゆみ:観覧車から見た景色がすっごく綺麗だったんだよ。 どれだったかな~
愛莉:あ……
生徒B:わっ、何この写真! 私、すごい間抜け面なんだけど……。 こんなの、いつの間に撮ったの!?
あゆみ:あ……えへへ、あんまりおもしろかったから、つい……
生徒B:ちょっと、もう……。 消してよ……!
生徒A:ええ!? 待って待って、気になる気になる! あたしが見るまで、絶対消しちゃダメだからね!
愛莉:(違うのに——)
愛莉:(全然……迷惑とか、そんなこと思ってない)
愛莉:(けど——)
生徒B:あゆみ、スマホ貸して! 絶対見られる前に削除するから!
あゆみ:ああ、ちょっと! わたしのスマホ、返してよ~
愛莉:(……そうよね。きっと、仕方ないのよね)
愛莉:(みんなと遊ぶ時間よりも、仕事を優先してきたのはわたしだし。 あゆみに……ああ言われるのも……)
愛莉:(——これはわたしが……選んだ道なんだから)
愛莉:(でも……)
あゆみ:あ、これ、最後にみんなで撮った写真! 結構綺麗に撮れてるね!
愛莉:(……あの中にいられないことが、 こんなにも寂しいのね)
第 7 话:消えないつながり
ステージのセカイ
レン:そんなことがあったんだね……
リン:……あゆみちゃんや他の友達の子とは、どうなっちゃったの?
愛莉:あのあとも、普通に友達の関係は続いたわ。 廊下で会えば、挨拶くらいはしたし
愛莉:けど、だんだん連絡も少なくなって…… 今はもう、ほとんど話さなくなっちゃったわね
ミク:そっか……
愛莉:そのことは仕方ないって思うわ。 でも、やっぱり——今でも思い出すと悲しいの
雫:愛莉ちゃん……
愛莉:だから、もしかしたら、みのりもわたしみたいに、 友達と距離ができちゃうんじゃないかって思って……
愛莉:……あ、もちろん、 そんなことばかりじゃないっていうのはわかってるわ。 わたしだって、今でも仲良くしてる中学の友達はいるし
愛莉:けど……やっぱりどうしても、モヤモヤしちゃって
ミク:…………
KAITO:……本当にそうなのかな
愛莉:え?
KAITO:……たしかに、アイドルとしての仕事をたくさんこなしていたら、 それだけ友達と過ごす時間は減ってしまうと思う
KAITO:でも……だからって、 その友達とのあいだにできたつながりが、 すべて途切れてしまうことはないんじゃないかな
愛莉:そう……なのかしら……
KAITO:僕は、友達同士のあいだに生まれるつながりは、 想いと同じだと思うんだ
愛莉:想いと……?
KAITO:うん。人と人とが関係を築く時、 そこには必ずお互いに対する想いが生まれる——
KAITO:どんな想いなのかは友達同士でも様々だと思うけど、 たとえば……お互いを思いやる優しい気持ちとか、かな?
KAITO:そうやって一度生まれた想いは、 良くも悪くも、なかなか消えないものだって思うんだ
KAITO:——みんなが持ってる想いと、同じでね
愛莉:想いは……消えない……
KAITO:ふふ、ふたりにも覚えがあるよね
愛莉:ええ……
雫:私達の中にはずっと残ってたわ。 アイドルとして『みんなに希望を届けたい』っていう想いが
愛莉:そうね。一度は消えちゃったって思ってたのに
KAITO:そうだろう? だから——きっと、 友達とのつながりも同じなんじゃないかなって思うんだ
KAITO:愛莉ちゃんが、その子に対して抱えていた『想い』があるように、 その子もきっと、愛莉ちゃんに何か『想い』を抱えてる
KAITO:ふたりのあいだにできた、その想いのつながりは 簡単には消えたりしないと思うな
愛莉:…………
雫:——愛莉ちゃん、私もそう思うわ
愛莉:え?
雫:だって、疎遠になってしまったお友達とも またいつか仲良くお話できる日が来るって、 そう思えたら……すごく嬉しいもの
雫:それにね、もし私と愛莉ちゃんが、 何かのきっかけで距離ができちゃったとしても——
雫:私が愛莉ちゃんに感じてる 優しくてあたたかい気持ちは、ずっと消えないって思うの
雫:たとえ忘れてしまったとしても、必ず思い出すわ。 だから……きっと大丈夫よ
愛莉:雫……
愛莉:想いと同じで、誰かとのつながりも 消えるわけじゃない、か……
愛莉:……そうね。わたしも、信じてみようかしら
雫:愛莉ちゃん……!
愛莉:カイトさん、それにみんなも、話を聞いてくれてありがとう。 さっきの言葉、もう少し自分なりに考えてみるわ
KAITO:どういたしまして。 頑張ってね、愛莉ちゃん
翌日 昼休み
宮益坂女子学園 中庭
KAITO:そうだろう? だから——きっと、 友達とのつながりも同じなんじゃないかなって思うんだ
KAITO:愛莉ちゃんが、その子に対して抱えていた『想い』があるように、 その子もきっと、愛莉ちゃんに何か『想い』を抱えてる
KAITO:ふたりのあいだにできた、その想いのつながりは 簡単には消えたりしないと思うな
愛莉:…………
愛莉:(そうね。きっとそうなのよね。 ……カイトさんの言うとおり、想いは消えない)
愛莉:(だってわたしも…… あゆみと離れたこと、ずっと後悔してるもの)
愛莉:(あゆみに対する想いが消えていたら、 きっとこの感情もなかったはずだわ)
愛莉:でも、それなら——
愛莉:……確かめても、いいのかしら
愛莉:(もし、確かめることができたら…… わたし達の関係は——変わるのかしら)
愛莉:また……昔みたいに——
???:うん。それじゃあ、中庭で待ってるよ。 先生の用事、早く済ませてきてね!
愛莉:え……
愛莉:——あれって、あゆみ?
愛莉:(どうして……こんな時に、こんな偶然……)
愛莉:(いえ……同じ学校なんだもの、 すれ違うことくらいあるわよね)
KAITO:ふたりのあいだにできた、その想いのつながりは 簡単には消えたりしないと思うな
雫:だって、疎遠になってしまったお友達とも またいつか仲良くお話できる日が来るって、 そう思えたら……すごく嬉しいもの
雫:それにね、もし私と愛莉ちゃんが、 何かのきっかけで距離ができちゃったとしても——
雫:私が愛莉ちゃんに感じてる 優しくてあたたかい気持ちは、ずっと消えないって思うの
雫:たとえ忘れてしまったとしても、必ず思い出すわ。 だから……きっと大丈夫よ
愛莉:……っ
愛莉:あ……あゆみ!
あゆみ:——え?
あゆみ:愛莉、ちゃん……?
愛莉:えっと……久しぶりね。元気してた?
あゆみ:あ……うん。久しぶり……
あゆみ:でも——急にどうしたの?
愛莉:あーっと、それは、その……
愛莉:(勢いで話しかけちゃったけど……。 何から話せばいいのかしら……)
あゆみ:愛莉ちゃん……?
愛莉:——その……最近どうしてるかなって
あゆみ:どうって……。 えっと、特に変わりはないけど……
愛莉:あ……そうよね。変なこと聞いてごめんなさい
あゆみ:ううん、大丈夫
愛莉:…………
愛莉:(どうしよう……。 全然うまく言葉が出てこない……)
愛莉:(やっぱりもう……昔みたいには話せないのかしら……)
あゆみ:…………
あゆみ:え、と……愛莉ちゃんのほうこそ、どう? 最近忙しそうだけど、大丈夫?
愛莉:え……?
あゆみ:配信、ときどき見てるよ。 すごく人気になってきてるよね、MORE MORE JUMP!
愛莉:見てくれてたの……?
あゆみ:うん、友達に教えてもらって。 愛莉ちゃんもすごく楽しそうだし…… わたしも、見てて明るい気持ちになれるから
愛莉:そう、だったの……。 ありがとう、嬉しいわ
あゆみ:うん! ……でも、本当によかったね
愛莉:え?
あゆみ:前に、アイドルを辞めちゃったことがあったでしょ? あの時、すごく心配してたんだよ
あゆみ:……って、信じられないよね。 あの時のわたし、何もしてあげられてなかったし
愛莉:いえ、そんなこと……ないけど……
愛莉:……心配してくれてたのね
あゆみ:うん。だって、友達だもん
あゆみ:……なんて言って……いつの間にか、 全然話さなくなっちゃってたけどね
愛莉:……そうね。あの遠足の日から、 ちょっとずつ距離があいちゃって……
あゆみ:……うん、わたしも……声をかけたら迷惑かなって思っちゃった
あゆみ:でもそんな風に考えて、連絡をしないようにしてたら いつの間にかどんどん距離ができちゃってて…… 普通に話しかけるのも、なんだか気まずくなってたな
愛莉:あ……
愛莉:ごめんなさい。それは……本当に誤解なの
愛莉:わたしは……迷惑なんて思ってなかったわ。 ただ、いい加減な約束をして、結局断るようなことに なったらって思ったら、うまく言葉が出なくて……
愛莉:——本当は、あの時からずっとみんなと、 一緒に遊んだり話したりしたいなって思ってたのよ
あゆみ:……そう、だったの?
愛莉:ええ。あゆみからのメッセージにも、すごく元気をもらってたわ
愛莉:それなのに、ちゃんと伝えないままになっちゃってて…… 本当にごめんなさい
あゆみ:ううん……大丈夫。謝らないで
あゆみ:だって、愛莉ちゃんはまたこうして話しかけてくれたでしょ?
あゆみ:そのおかげで、今こうして、ふたりで話せてるんだから
あゆみ:……わたしが怖くて、諦めちゃってたこと、 愛莉ちゃんがやってくれたんだよ
愛莉:あゆみ……
あゆみ:わたし、もっと愛莉ちゃんと話したいよ
あゆみ:昔みたいに一緒にお弁当食べたり、遊んだりできなくてもいい。 愛莉ちゃんと——友達でいたい
愛莉:……わたしも、同じ気持ちよ
あゆみ:本当? よかった……
あゆみ:……ねえ。 もしよかったら、またメッセージ送ってもいいかな?
あゆみ:前みたいに、一緒に遊ぶことは難しいと思うし 愛莉ちゃんの仕事の邪魔になるかもしれないけど……
あゆみ:わたし、これからも愛莉ちゃんと—— ちゃんと友達でいたいんだ
愛莉:あ……
愛莉:もちろんよ! どんどん送って!
愛莉:もしかしたら、返事は遅くなっちゃうかもしれないけど…… 必ず返すから
愛莉:それに、一緒に遊びにも行きましょう
愛莉:また——昔みたいに
あゆみ:……うん!
愛莉:(なんだか、すごく不思議な気分だわ)
愛莉:(さっきまでは、 やっぱりもう無理なんじゃないかって思ってたのに——)
愛莉:(……こうして話しかけたら、こんなに簡単に、 まだつながりが残ってるって確かめられた)
みのり:……ねえ、愛莉ちゃんはあった? 単位制にいって、クラスの友達と だんだん距離ができちゃったりしたこと……
愛莉:(……もし、またみのりから同じ質問をされたら、 今度はわたし、どう答えるかしら)
愛莉:(単位制にいったら、友達とは ある程度距離ができちゃうかもしれない……)
愛莉:(けど、だからって、全部が全部 途切れてしまうわけじゃないわ)
愛莉:(諦めたりしないで……大切な友達とのつながりを信じて……)
愛莉:(ほんの少し勇気を出して、 お互いの想いを確かめさえすれば……)
愛莉:(——ちゃんと、友達のままでいられるのね)
第 8 话:新たな一歩へ
数日後 放課後
宮益坂女子学園 屋上
みのり:あ、愛莉ちゃん!
愛莉:あら、だいぶ早めに来たつもりだったけど、 みんなもうそろってたのね
遥:うん。じゃあ、さっそくだけど、 ダンス練習始めようか
愛莉:——あ、その前にちょっといいかしら。 みのりと……それによかったらみんなにも 聞いてほしいことがあるの
雫:聞いてほしいこと?
愛莉:ええ。前にみのりと話した、単位制のことよ
遥:愛莉、もう聞いてたんだ
みのり:あ、わたしから相談したんだ! 遥ちゃんと話したこと、もっと考えたいと思って
みのり:それで……えっと、愛莉ちゃん。 どんな話なの?
愛莉:ええ、みのりと話したあと、 わたし、なんだかちょっとモヤモヤしてて……
愛莉:みのりが単位制に来てくれるとして、もし本当に 今の友達と距離ができちゃうようなことが起きたら…… やっぱり嫌だなって思ったのよ
みのり:あ……
愛莉:それで、カイトさんや雫に相談したりして、 わたしなりに単位制のことについて考えてみたの
愛莉:おせっかいだってわかってるけど……。 わたしが感じたことだけでも、伝えておきたくて
みのり:……うん、聞かせてほしいな
愛莉:ありがとう
愛莉:——わたしは最初、単位制にいったら ある程度友達と距離ができてしまうのは仕方がないって、 そう思ってたんだけど……
愛莉:カイトさんに、人とのつながりは 簡単に途切れたりしないって言われたの
みのり:カイトさんに……
愛莉:ええ。それで次の日、たまたま昔の友達を見かけて…… 声をかけてみたわ
遥:それで……どうだったの……?
愛莉:最初はお互い緊張して、ぎこちないところもあったけど……
愛莉:でも、向こうもわたしともっと話したかったって言ってくれて—— お互い、ちゃんと友達でいたいって思ってたのがわかったわ
愛莉:それで……今はもう、メッセージを交換したりして、 昔みたいに過ごせてるの
雫:——よかったわね。愛莉ちゃん
愛莉:ええ!
愛莉:それで……思ったの。 あの時みのりに言った言葉、少し違ってたのかもって
愛莉:単位制にいったら、きっと失うものもあるわ。 友達と過ごす時間が減るのは、どうしたって避けられないもの
愛莉:それで離れる友達がいるかもしれないけど…… でもそれを仕方ないって諦める必要も、きっとないのよね
愛莉:——あのね、みのり
みのり:う、うん……!
愛莉:前と違う答えになっちゃうけど…… あの時の質問、もう一度答えさせて
愛莉:……友達とのつながりは、簡単にはなくなったりしないわ。 一度生まれた想いのつながりは、きっとどこかに残ってる
愛莉:もしかしたら……ちょっと見失うことはあるかもしれないけど
愛莉:でも——諦めないで、お互いの想いをちゃんと伝えあえば、 きっと取り戻すこともできるんだって、わたしは思ったの
みのり:愛莉ちゃん……
愛莉:わたしが伝えたかったのは、それだけよ
みのり:そっか……
みのり:ありがとう、愛莉ちゃん。 話を聞かせてくれて
みのり:実はね、あのあともわたしなりに、 愛莉ちゃんと遥ちゃんに言われたことをずっと考えてたんだ
みのり:単位制のことを先生に聞いたり、調べてみたりして…… どうするのがいいんだろうって
みのり:それでね、自分なりに考えて、答えを出したんだけど——
みのり:愛莉ちゃんの話を聞いて、背中を押された気がする
愛莉:え……
みのり:だから……決めたよ
みのり:——わたし、単位制にいく
愛莉:みのり……
遥:……そっか。みのりもそう決めたんだね
雫:え……? みのりちゃんもって……
遥:私も、単位制に戻ることにしたんだ
遥:やっぱり、たくさんの人に希望を届けるためには、 それが一番いい方法だと思うから
みのり:遥ちゃん……!
みのり:うん、そうだよね! みんなでたくさんの人に、希望を届けていこう!
愛莉:(……これでわたし達は、4人とも単位制になるってことね)
愛莉:(みんなで単位制になったら、これまで以上に 本格的にアイドル活動ができるようになるわ)
愛莉:(その分、毎日勉強と仕事で忙しくなるし、 友達との関係も変わっていく)
愛莉:(いろいろ問題も出てくるかもしれないけど——)
愛莉:(——きっと、わたし達なら大丈夫)
みのり:愛莉ちゃん、どうしたの?
愛莉:ふふっ、なんでもないわ
愛莉:それよりみのり、このあいだよりも なんだかしっかりした顔になったじゃない
みのり:うん! わたしもね、いっぱい考えたんだ
雫:いっぱい……
雫:ねえ、みのりちゃん。 もしよかったら、その時のこと聞かせてもらえないかしら
みのり:え?
愛莉:……たしかにね。わたしも聞きたいわ。 みのりの気持ち、ちゃんと知っておきたいもの
みのり:……うん、わかった!
みのり:遥ちゃんと愛莉ちゃんから話を聞いて、 あのあと、わたしね——