活动剧情
STEP by STEP!
活动ID:98
第 1 话:単位制にいくために
宮益坂女子学園 屋上
みのり:だから……決めたよ
みのり:——わたし、単位制にいく
愛莉:みのり……
みのり:わたしもね、いっぱい考えたんだ
雫:いっぱい……
雫:ねえ、みのりちゃん。 もしよかったら、その時のこと聞かせてもらえないかしら
愛莉:……たしかにね。わたしも聞きたいわ。 みのりの気持ち、ちゃんと知っておきたいもの
みのり:……うん、わかった!
みのり:遥ちゃんと愛莉ちゃんから話を聞いて、 あのあと、わたしね——
数日前
みのりの部屋
みのり:(遥ちゃんも、 『単位制にいったら友達と距離を感じちゃうことがある』 って言ってたけど……)
みのり:(愛莉ちゃんも、そういう経験があったんだ)
みのり:……そうだよね
みのり:本当に単位制にいって、お仕事を優先することになったら、 わたしも友達と距離ができちゃうだろうし
みのり:一緒に授業受けたり、 委員会に参加したりすることも、きっと減っちゃう
みのり:……それって、遥ちゃんが言ってた 『今とは全然違う生活になる』ってことだし
みのり:そう考えると、やっぱり寂しいかも……
みのり:(でも、アイドルとして本気で活動しようと思うなら、 そういうのも覚悟しなくちゃいけないよね)
みのり:(これから、もっとたくさんお仕事の依頼が来たら、 受けたい仕事もいっぱい出てくるはずだし)
みのり:(お仕事も学校も取るなんて、 そんな欲張りなことできないから……)
みのり:…………。 本当にできないのかな?
みのり:本当に……、『どっちか』選ばなくちゃいけないのかな?
みのり:もしかしたら、探せばあったりするのかも? 今のままでも、わたしがもっと……、 もっとも~っとがんばれば、なんとかなる方法……
みのり:たとえば…… 単位制にいかなくても、お仕事ができる方法とか?
みのり:いったんそれで考えてみよう!
みのり:学校も友達も諦めなくていい方法があるなら、 それが一番いいはずだもんね……!
数十分後
みのり:うう~、ダメだあ~! やっぱり、うまくいかないよ~!
みのり:授業終わった瞬間ダッシュするとか、 お昼休みに中抜けさせてもらって~とか、 いろんなパターン考えてみたけど……
みのり:撮影とか打ち合わせの時間って、 だいたい、わたし達が学校で授業受けてる時間なんだよね……
みのり:でも、そうだよね……。 お仕事くれる人だって、だいたい平日のお昼は働いてるだろうし
みのり:はあ……。 そうなると、やっぱり難しいのかなあ……
???:『こんばんは、みのりちゃん』
みのり:えっ……
みのり:レンくん!? こんな時間にどうしたの?
レン:『実は—— みのりちゃんが悩んでいる声が聞こえたような気がしたんだ』
レン:『だから助けに行かなくちゃ、と思って来たんだよ』
みのり:ええ~っ!? すごい、当たってるよ!
みのり:もしかしてもしかして、 レンくんってそういう能力も持ってるの!?
レン:『あはは、そうやって素直に受け止められると、 ネタばらししにくくなっちゃうな』
レン:『……実は、愛莉ちゃんから聞いたんだ。 みのりちゃんが単位制にいくかどうか考えてるみたいだって』
みのり:愛莉ちゃんから……
レン:『うん。それで、もし悩んでることがあるのなら、 力になりたいなと思って来てみたんだよ』
レン:『……でも、僕は学校のことには詳しくないし、 話を聞くことくらいしかできないけどね』
みのり:ううん、ちょうど誰かに話を聞いてほしいって思ってたから、 そう言ってもらえるだけで、すっごく嬉しいよ!
みのり:今ね、レンくんの言うとおり 単位制のことについて考えてたんだ
みのり:たくさんお仕事を受けるためには、 単位制にいくのが一番いいと思うんだけど……
みのり:愛莉ちゃんや遥ちゃんから友達と距離ができちゃうって聞いて、 それはやっぱり寂しいなあって
みのり:……もちろん、お仕事としてアイドルをやっていくんだから、 そういうのは我慢しなきゃいけないってことは わかってるんだけどね
レン:『……そうだよね』
みのり:でも、やっぱりどっちも諦めたくないなって思ったの
みのり:だから、両立できる方法は本当にないのかな?って思って、 スケジュールを組んでみてたんだ!
レン:『みのりちゃん……』
レン:『……そっか。そんな風に考えてたんだ』
レン:『愛莉ちゃんから話を聞いて、 みのりちゃんがどう答えを出すのか気になってたんだけど……』
レン:『まさか、両立する方法を探してるとは思わなかったな。 ……前向きな、みのりちゃんらしいね』
みのり:そ、そうかな~?
みのり:でも、結局いい方法は見つけられてないんだけどね
レン:『そっか……』
レン:『仕事の時間をずらしてもらうことはできないの?』
みのり:それも考えたんだけど……
みのり:前の仕事で打ち合わせ時間を夜にずらしてもらった時、 担当者さんが『もう仕事の時間ではないんですけど~』 って言ってて……
みのり:あ、わたし達が負担をかけちゃってるんだな、って……。 あんまりそういうことはしたくないな、って思ったんだ
レン:『……そんなことがあったんだ』
みのり:それに、あんまりそういうことが続いたら——
スタッフの人:アイドル大戦争でちょっと話題になってた MORE MORE JUMP!の子達、 放課後しか活動できないらしいですよ
偉い人:ええ? じゃあこの前依頼したロケのリポーター、難しいんじゃない?
スタッフの人:そうですね。『時間をずらしてもらえれば』って メッセージは来てたんですけど……
偉い人:いやいや、『おしゃれな女子カフェ特集』だよ!? 時間ずらしたら『ムーディーな大人ディナー特集』になるよ!
スタッフの人:そうですよね。番組の趣旨も変わってきますし、 今回の話はなかったということで、と連絡いれておきます
偉い人:……しかし、アイドル経験者が多いとはいえ、 時間をずらしてほしいだなんて、 一時期のASRUNくらい大きくなってから言うべきだね
偉い人:ひとまず、この子達には今後依頼しないことにしよう。 出演依頼NGリストにいれておいて
スタッフの人:わかりました! 局長にも伝えて、 うちの局では使わないように言っておきます!
みのり:——ってことになっちゃうかもしれないし!
レン:『そ、そんな大変なことになるのかな?』
レン:『でも、仕事の相手に迷惑をかけたくないって気持ちはわかるし、 それで今後依頼が来なくなっちゃうのも困るよね』
みのり:……うん。 だからやっぱり、仕事の時間を動かすのは難しいと思うんだ
みのり:でもでも、そうするとやっぱり、どっちか諦めなきゃいけなくて、 それならわたしは、わたし達の夢のために 単位制にいったほうがいいんじゃないかって思うんだけど……
みのり:愛莉ちゃん達ほど、 単位制にいったら何がよくて何が悪いのか、 ちゃんと考えられてないような気がして……
レン:『それなら、“ちゃんと考えてみたら”いいんじゃないかな?』
みのり:えっ?
レン:『今みのりちゃんは、 両立する方法を探すためにスケジュールを組んでたけど……』
レン:『次は“単位制にいった”ってことにして、 スケジュールを組んでみたらどうかな?』
レン:『そうしたら、どれくらい学校で過ごす時間があるのか、 どれくらい、お仕事を受けられるのか……』
レン:『そういう具体的なことも見えてきて、 いいことも悪いこともわかるかもしれないよ』
みのり:た、たしかに……! やってみないと、わからないこともあるもんね!
みのり:それじゃあ、早速組んでみるよ! 『花里みのり、アイドルにまっしぐらバージョン』で!
第 2 话:アイドルまっしぐらバージョンは
みのりの部屋
みのり:え~っと……。 アイドルまっしぐらバージョンにして、 1カ月のスケジュールを見てみると……
みのり:あ……午後がほとんどお仕事になるんだ。 ってことは、午前中しか授業受けられなくなっちゃう……
レン:『そんなにお仕事入ってるんだね』
みのり:撮影とかなら1日で終わることが多いんだけど…… 収録系のお仕事だと、打ち合わせが多かったりして 結構、時間かかっちゃうんだよね
みのり:この感じだと今度の遠足とかも、 スケジュールがぴったりあわないと、行けなくなるんだろうなあ
レン:『みのりちゃん……』
みのり:あっ、でも……
みのり:このスケジュールなら、受けられないと思ってた、 『ラ部アイドル』のインタビューも受けれるようになるんだ
レン:『ラ部アイドル?』
みのり:うん、アイドルの総合情報サイトだよ! ニュースだけじゃなくてインタビューとかも のってたりして、わたしもよく見てるんだ!
みのり:だから、お仕事の依頼をもらった時は、 あのサイトにわたし達のインタビューがのるなんて 夢みたいだな~って思ってたんだけど……
みのり:撮影の日は、わたしと遥ちゃんは学校で、 雫ちゃんと愛莉ちゃんは別のお仕事に行ってくれる日だったから 受けられなかったの
レン:『そうだったんだ……残念だね』
みのり:でも、この『アイドルまっしぐらバージョン』—— 単位制なら、このお仕事も受けられてたんだよね
みのり:それに……こうやってちゃんとスケジュール見ると、 学校にいる時間って本当に長いんだな~って思っちゃった!
みのり:考えてみれば当たり前なんだけどね! わたし達高校生なんだし、勉強しなきゃいけないから
レン:『……たしかに、単位制にいくと、 こんなに時間が作れるなんて驚きだね』
レン:『こっちにも、もうひとつスケジュールがあるけど、 これはなんのためのものなの?』
みのり:あ、それはできるだけお仕事受けられるようにって 愛莉ちゃんが組んでくれた、今のスケジュールだよ!
レン:『そうなんだ……。 朝から夕方までぎっしり予定が詰まってるね。 こんなにこなせるなんて、すごいなって思うけど……』
レン:『ちょっと、みんなの体が心配になっちゃったな』
みのり:そうだね……。 体調だけは崩さないように気をつけようね、って話は みんなでしてたんだけど……
みのり:お昼の時間も動ける愛莉ちゃんと雫ちゃんには、 ちょっと無理させちゃってるところあるかも
みのり:……でも、単位制にいったらスケジュールに余裕ができて そういうこともなくなるはずだし、 今よりお仕事もいっぱい受けられるんだよね……
みのり:だったら、わたし——
みのり:——わたし、やっぱり単位制にいくべきなんじゃないかな
レン:『みのりちゃん……』
みのり:今一番大事なのは、ドームライブをやるために、 たくさんの人達にMORE MORE JUMP!を知ってもらうこと……
みのり:だったら、たくさんお仕事を受けなくちゃいけないし、 単位制にいくことでそれができるようになるんだったら、 そうしたほうがいいと思うんだ
レン:『……そうだよね』
みのり:……だからわたし、明日、先生に相談してみる
みのり:お仕事で授業に出れなかったところは どうやって勉強すればいいんだろうとか、テストの仕組みとか…… わかんないことは、まだいっぱいあるし
みのり:話を聞いて…… ちゃんと考えてから、答えを出そうと思う
レン:『……そっか』
レン:『やっぱり、みのりちゃんは、みのりちゃんらしいね』
みのり:えっ? それって、褒められてるのかな~……って
みのり:わあっ、もうこんな時間だ! レンくん、遅くまでつきあってもらっちゃって、ごめんね!
レン:『僕は大丈夫だよ。 みのりちゃんの顔も、さっきより明るくなったみたいだしね』
みのり:えへへ、レンくんのおかげだよ。 ぐちゃぐちゃだった頭の中が整理できた気がする!
みのり:考えがまとまったら、みんなにも報告しに行くね!
レン:『ありがとう。待ってるよ!』
レン:(もし、みのりちゃんが、 愛莉ちゃんみたいに友達のことで迷ってたら、 セカイで話してたことを伝えようと思ってたけど……)
レン:(みのりちゃんは、 みのりちゃんのやりかたで前に進もうとしてる)
レン:(……だったら、今は余計なことを言う必要はないかな)
レン:(頑張れ、みのりちゃん)
翌日
宮益坂女子学園
みのり:先生、お話ありがとうございました!
先生:いいえ。 わからないことがあったら、なんでも聞きにきてね
みのり:(……単位制のこと、ちゃんと先生に聞いてよかったな。 わからなかったこと、全部丁寧に教えてもらえたし)
みのり:(でも……勉強は思ってたより大変かも)
みのり:(出られなかった授業の分は、 補習とかやってくれるのかなって思ってたけど…… そういうのはなくて、自分で勉強しなきゃいけないみたいだし)
みのり:(……でも、そうだよね。そもそも補習やってくれても お仕事で出られないかもしれないし、 先生だってひとりひとりに対応するのは大変だもん)
みのり:(ってことは……単位制の人は、 お仕事の空き時間とか使って勉強してるってことだよね)
みのり:(しかもテストはちゃんとあるから、 それに向けて自分で計画を立てなきゃいけないし——)
みのり:(——た、大変だなあ。愛莉ちゃんと雫ちゃんは、 今までずっとこれやってきてたんだ。……えらいなあ)
みのり:(……遥ちゃんも、中学生の頃からついこの前まで、 ずっとそうだったんだよね)
みのり:(体育祭も文化祭も、 あんまり出られなかったって言ってたし……)
みのり:(……単位制にいったら、わたしも、そうなるんだよね)
みのり:…………
志歩:みのり、何ひとりでブツブツ言ってるの?
みのり:——あ、志歩ちゃん、こはねちゃん!
志歩:授業終わってすぐ飛び出していったから、 どうしたのかと思ってたけど……職員室行ってたんだ
こはね:いっぱい書類持ってるけど…… もしかして、先生から頼まれごと?
みのり:あっ……こ、これは——
みのり:わあっ! しょ、書類が~
志歩:……もう、何してんだか
こはね:だ、大丈夫!? 私も拾うの手伝うよ——って
こはね:『単位制への編入について』……?
みのり:あっ……
第 3 话:離れ離れになること
宮益坂女子学園 中庭
志歩:——じゃあ、みのりは単位制にいこうと思ってるってこと?
みのり:う、うん。 まだ、ちゃんと決めたわけじゃないんだけど……
こはね:そっか……。たしかに、みのりちゃん達、 最近テレビやラジオに出たりして、有名になってきたもんね
志歩:そうだね。うちのお姉ちゃんも、高校に入ったばかりの時は 単位制になって仕事がやりやすくなったってよく言ってたし……
志歩:いいんじゃない。 それが、みのりの夢のためになるんだったら
みのり:志歩ちゃん……
こはね:……でも、ちょっと寂しいな
みのり:え……?
こはね:あっ、もちろんみのりちゃんがアイドルの活動を ずっと頑張ってたのは知ってるし——
こはね:それがやりやすくなるなら…… そのほうが、みのりちゃんにとっていいはずだから、 応援したいって思うんだけど……
こはね:もう、同じクラスになることもないし、 学校で会うことも少なくなっちゃうんだなあって
みのり:あ……
みのり:……わたしも、ちょっと気になってたんだ
みのり:今単位制の愛莉ちゃんも、単位制の経験がある遥ちゃんも、 友達と距離ができるから寂しくなるって言ってて……
志歩:まあ、それはそうなんじゃない? 学校にいる時間が少なくなる分、 友達といられる時間も少なくなるわけだし
志歩:それは仕方ないでしょ
みのり:そ……
みのり:そうだよね……
志歩:……まあ、私がどうこう言うことじゃないけどね。 最終的に決めるのはみのりだから
志歩:でも、私がもしもみのりと同じ立場になったら、 単位制を選ぶと思う
みのり:えっ……
志歩:たしかに友達と会うことは減るけど、 学校での関係性が全部ってわけじゃないし
志歩:忙しくなって会いにくくなるとは思うけど、 遊ぼうと思えばいつだって遊べるでしょ
志歩:単位制が夢を叶える近道になるのなら、 絶対にそのほうがいいはずだしね
こはね:……私も、そう思うな
みのり:こはねちゃんも?
こはね:あ……さっきは、寂しいって言っちゃったんだけど
こはね:みのりちゃんの気持ちになって考えてみて……思ったんだ。 もし、夢を叶えるために単位制にいくのが一番なら、 私もそうするかも……って
みのり:こはねちゃん……
こはね:3人でお昼食べたり、 こうして話すことは少なくなっちゃうかもしれないけど——
こはね:みのりちゃんが夢を叶えて……、 アイドルとして、たくさんの人に希望を届けられるのなら、 そうしてほしいなって思ったんだ
みのり:あ……
みのり:……ありがとう。 ふたりに話してよかった
みのり:なんだか、勇気をもらっちゃったよ!
志歩:……それならよかった
みのり:もし、本当に単位制にいくことになっても、 今までみたいにメッセージ送るね。毎日——
みのり:——ううん、1時間ごとに連絡するからっ!!
志歩:ごめん、それはちょっと重いかも
みのり:え~~っ!!!
みのりの部屋
みのり:ふっふっふ……
みのり:志歩ちゃんとこはねちゃんと プリシ撮っちゃった~っ♪
みのり:えへへ、スマホケースに入れちゃおっと!
みのり:……よかったなあ。 こはねちゃん達が、ずっと友達だって……、 応援するって言ってくれて
みのり:わたしも……同じ気持ちだよ。 学校で会えなくなっても、 ふたりとずっと友達でいたいなって思ってる
みのり:……だから、きっと大丈夫だよね。 この気持ちがあれば、わたし達が離れ離れになることはないよね
みのり:——よし
みのり:あとは、勉強のことだ
みのり:単位制になったら、全部自分で考えなきゃいけないんだよね。 教科書だけ見て勉強しなくちゃいけないし、 先生に聞きに行く時間もなくなるし……
みのり:……ちゃんと、できるのかな……
みのり:ううん、『できるかな』じゃない——
みのり:やらなきゃ、駄目なんだ
みのり:お父さん、お母さん! ちょっと話があるんだけど——
第 4 话:『普通』を諦めても
花里家 リビング
みのりの母:どうしたの、突然改まって
みのりの父:話っていうのは、なんだい? おこづかいの交渉なら、2年生になるまでは——
みのり:そういう話じゃないの
みのり:あっ、えっと、おこづかいもすっごく大事だけど、 もっと大事なことがあって、わたし——
みのり:——単位制にいきたいって、思ってるんだ
みのりの母:単位制に……
みのりの母:それって、愛莉ちゃんや雫ちゃんもいってるっていう、 あの単位制よね?
みのりの父:ということは……みのりも、 MORE MORE JUMP!の活動のために 単位制に移りたいということかな?
みのり:……うん
みのり:ワンマンとか、この前のテレビ出演が成功して、 今わたし達のところに、いろんな依頼がきてるの
みのり:でも、そういうお仕事って日中のことが多くて、 学校がある時はどうしても断らなくちゃいけなかったから——
みのり:ずっと、モヤモヤしてたんだ。 ……このままでいいのかなって
みのりの母:たしかに最近、受けたくても受けられない仕事が多くて…… って、ずっと悩んでたものね
みのり:うん。今のわたし達の目標は、 今以上にたくさんの人に希望を届けるために、 ドームライブをやることだから
みのり:そのために、いろんなお仕事をして、 たくさんの人にわたし達のことを知ってもらわなくちゃいけないの
みのりの父:……みのりの気持ちはわかったよ
みのりの父:でも、簡単に『いいよ』とは言えないな。 単位制にいくってことは、 ただ自由に時間が使えるようになるってことじゃないだろう?
みのりの父:勉強のやりかたも、学校からのサポートも、 今までとは変わってくるだろうし
みのりの父:勉強をしなくてよくなるわけじゃなくて、 みんなに遅れをとらないように、 今まで以上に自分の力で頑張る必要がある
みのり:……うん
みのりの父:それに……みのりもわかっているとは思うけど、 きっと、友達とのつきあいかたも変わる
みのりの父:アイドルの仕事を優先すれば、 体育祭や文化祭なんかも経験できなくなる可能性がある
みのりの父:それはつまり、人生でたった1度しか経験できない 『普通の高校生活』を送ることを諦めるって ことになると思うけど——
みのりの父:それでもみのりは、単位制を選ぶ覚悟があるんだね?
みのり:(……入学してから、まだ1年も経ってないけど、 今まで、いろんなことがあった)
みのり:(普通の学校生活が送れてたから、 志歩ちゃんやこはねちゃんに会えた。それで——)
みのり:(臨海学校も文化祭も、いっぱい……いっぱい、楽しめた。 これは、わたしが普通の高校生だったからできたことで……)
みのり:(単位制にいくことになったら、 こういう経験はできなくなっちゃうかもしれない)
みのり:(でも……)
みのり:(——もう、決めたんだ)
みのり:学校のこと、友達のこと、勉強のこと…… いろいろ考えたんだ
みのり:それで、大変なことがたくさんあるってわかったの。 友達と距離ができちゃうのは寂しいし、 これから自分ひとりで勉強をするのも大変だと思う
みのり:でも、それでも……、どんなに大変でも悲しくても、 わたしにとってはMORE MORE JUMP!の活動が大事なんだ
みのり:だから……単位制にいきたい。 いって——今まで以上に全力で、アイドルに向き合いたいの!
みのりの母:みのり……
みのりの父:……そうか
みのりの父:そこまで考えられているのなら、もう俺から言うことはないな
みのり:お父さん……
みのりの母:……そうね
みのりの母:アイドルになりたいって言い出した時は、 本当になれるのかしらって、不安だったわ
みのりの母:でもあなたは何度オーディションに落ちてもがむしゃらにやって、 素敵な仲間と一緒にワンマンライブを成功させて、 アイドルとして最初の夢を叶えた……
みのりの母:それは、私達にとっても、すごく誇らしいことだったわ。 だから——
みのりの母:私達も、みのりの夢の続きを見てみたいと思うの
みのり:お母さん……
みのりの母:単位制にいっても頑張りなさい、みのり。 私達は、あなたが選んだ道を応援するわ
みのり:っ……、ありがとう……!
みのり:わたし、絶対にたくさんの人に希望を届けるアイドルに——、 誰にも負けないトップアイドルになるよ
みのり:だから……どうかこれからも——
みのり:末永く、よろしくお願いしますっ!
宮益坂女子学園 屋上
みのり:——ってことがあって、単位制にいくって決めたんだ
遥:……そうだったんだ
遥:私達の言葉を、そんなにたくさん考えてくれてたんだね
愛莉:むしろ、わたしのひとことで悩ませちゃって申し訳ないわね。 それに……
愛莉:わたしが話すまでもなく、 アンタは答えに辿り着いてたのね
みのり:でもでも、さっきの愛莉ちゃんの言葉、 すっごく勇気がもらえたよ!
雫:さっきの……
愛莉:……友達とのつながりは、簡単にはなくなったりしないわ。 一度生まれた想いのつながりは、きっとどこかに残ってる
愛莉:もしかしたら……ちょっと見失うことはあるかもしれないけど
愛莉:でも——諦めないで、お互いの想いをちゃんと伝えあえば、 きっと取り戻すこともできるんだって、わたしは思ったの
みのり:『友達とのつながりは、簡単にはなくなったりしない』——
みのり:わたしも、そう信じたいって思うから!
愛莉:みのり……
雫:ということは…… これで全員が単位制になるってことかしら?
遥:うん。 そうしたら——
遥:今まで受けられなかった仕事も、受けられるようになる
愛莉:……そうね
みのり:やりたかったのに断っちゃったお仕事も、 たくさんあったもんね!
みのり:あっ、そういえば、 単位制になった時のことイメージしたくて、 実際にスケジュールを組んでみたんだけど……
みのり:見て見て! わたしと遥ちゃんが単位制にいったら、ここの時間があくでしょ?
みのり:そしたら、前に断らなきゃダメかもって言ってた、 このお仕事がね——
第 5 话:残りの日を大切に
数日後
ステージのセカイ
KAITO:それじゃあ、みのりちゃんも遥ちゃんも 単位制にいくことに決めたんだね
みのり:うんっ!
みのり:いろいろ悩んじゃったけど…… ちゃんと考えて、後悔のないように決められたよ!
ルカ:ふふっ、よかったわね
レン:僕が話を聞いた時は、勉強が大変そうだって言ってたけど…… そこは解決したのかな?
みのり:え、えっと……やってみないとわかんないことも多いし、 まだ大丈夫とは言い切れないんだけど……
みのり:でもでもっ、なんとか、がんばっていこうと思ってるよ!
みのり:愛莉ちゃんと雫ちゃんっていう単位制の大先輩もいるから、 わかんないことがあったらドンドン聞けるしね!
愛莉:ふふっ、いつでも質問お待ちしてるわよ♪
雫:ええ。 私達にできることなら、なんだって協力するわ
遥:これからは、仕事の合間とか休みの日に 4人で一緒に勉強することも増えそうだよね。 ……それはちょっと楽しそうだな
みのり:あっ、たしかに!!
みのり:じゃあじゃあ、 『MORE MORE JUMP!みんなでお勉強会生配信!』 とかやってみても、おもしろいかな~!?
愛莉:いや、それじゃ気が散っちゃって勉強にならないでしょ
MEIKO:ふふっ。なんにせよ、みんなが前向きに 単位制にいけることになってよかったわね
リン:そうだね! ちなみに……いつから単位制にいく予定なの?
みのり:もうすぐだよ! 先生に聞いたら、単位制に移れるのは春と秋の年2回なんだって
遥:もうすぐ進級の時期だから、 いいタイミングだったよね
ミク:そうだったんだ……。 じゃあ、2年生になるまでは普通の学校生活が送れるんだね!
みのり:うん。でも、もう結構すぐだから、 残りの時間を大事にしようって思うんだ
みのり:単位制に移った時に、 『あの時、ああすればよかった~』って後悔しないように!
KAITO:そっか……
リン:あと少しだけど、 普通の学校生活たっくさん楽しんでね、ふたりとも!
みのり:うんっ、ありがとう、みんな!
翌日
花里家 リビング
みのり:それじゃ、いってきま~す!!
みのりの母:はいはい、いってらっしゃい
みのりの弟:いってら——……って、 今日の姉ちゃん、なんかいつも以上に張り切ってないか?
みのりの母:なんか『普通の高校生』でいられる時間を大事にしたいんだって
みのりの弟:……ふーん。 そういうもんなのか……
宮益坂
みのり:は~、風が気持ちいい! 気分が違うと、なんかいつもの道も違って見えるなあ
みのり:あっ! このお花、やっと咲いたんだ!
みのり:(……えへへ、この前つぼみ見つけて、 いつ咲くのかな~って楽しみにしてたんだよね)
みのり:これは今日、なんかいいことありそう——
こはね:おはよう、みのりちゃん。 今日はなんだか、いつも以上に元気いっぱいだね
みのり:あっ、ふたりともおはよ~っ!
みのり:ねえねえ見て見て! これね、ちょっと前にみつけたお花なんだけど、 今日やっと咲いたんだよ~!
志歩:へえ、そうなんだ。 このアスファルトの中でたくましいな
こはね:すごく綺麗に咲いてるね! カラスとかにいたずらされないといいな
みのり:はっ、たしかに! 今日咲いたばっかりなのに、 いたずらされたら悲しいよ~!
みのり:でも、今日みんなで一緒に見れてよかったなあ。 実はこの先にももうひとつ、まだ、つぼみの子がいるんだ!
みのり:その花も咲いたら、またみんなで——
みのり:(あ……そっか)
みのり:(こうやって志歩ちゃんやこはねちゃんと お花を見ることができたのも、 登校する時間が一緒だったからだ)
みのり:(でも、単位制にいったら——)
宮女生達:ねえねえ、昨日のスイーツ特集見た!? あのカフェ、結構ここから近いみたいだよ
宮女生達:今日の部活、OG来るって! またキツくしごかれるのかな~
宮女生達:ヤバッ、宿題忘れた! ……ねえ、一生のお願いなんだけど……ノート見せてくれない?
みのり:(通学路でのおしゃべりも、 おしゃべりしながら歩く同じ学校のみんなを見ることも 少なくなっちゃうかもしれないんだ)
みのり:(今までは別に『普通』のことで、 なんでもないことだって、思ってたけど……)
みのり:——そっか
志歩:……みのり?
みのり:(今まで全然気づかなかったけど、 何気ない日常がわたしにとって大事なものだったんだ)
みのり:(——よし。それじゃ今日からは、 そういう『当たり前だと思ってたけど大切なこと』を たくさん探していこう)
みのり:(それで単位制にいっても、 『いい思い出がいっぱいあったな~』って思えるようにするぞ!)
みのり:まだまだ普通の女子高生、花里みのり! 『第2章・アイドル全力道』に向かうため、今を走り切ります!
志歩:なんなの、それ……
???:『…………』
ミク:『なんだかみのりちゃん、張り切ってるね』
KAITO:『そうだね。それにしても——』
KAITO:『まさかレンくんが “学校生活を見てみたい”って言うなんて、思わなかったな』
ルカ:『たしかに……。 急にこんなことを思いつくなんて、何かあったの?』
レン:『愛莉ちゃんと話したあとくらいから考えてたから、 急に、ってわけでもないんだ』
レン:『あの時、僕は学校生活について何も知らなくて…… たいしたアドバイスができなかったから、 ちょっと歯がゆかったんだよね』
レン:『だから、もっと学校のことを知りたいなって思ってて』
リン:『……そうだよね』
レン:『結局、僕が動き出すより先に みんなは、みんなの力で答えを出したけど……』
レン:『それでもやっぱり、知っておきたいと思ったんだ。 みんなが大切にしてる学校生活が、どういうものなのかって』
MEIKO:『……そうね』
MEIKO:『学校とか、そこでの友達について話すみんなは、 いつもとっても楽しそうだけど、 わたし達はちゃんとその様子を見たわけじゃないし……』
MEIKO:『みのりちゃん達がどんな風に過ごしているのかわかれば、 いつかまた、あの子達が悩むようなことがあった時に 具体的なアドバイスができるかもしれないわ』
ミク:『……そうだね』
ミク:『じゃあ、今日はみのりちゃんの様子を見させてもらって、 学校生活がどんな感じなのか見学させてもらっちゃおう!』
ルカ:『ふふっ、みのりちゃんに知られないようにこっそりね』
KAITO:『覗き見してるみたいで悪いけど…… せっかく残された時間を大切にしようとしてるのに、 僕達が水を差しちゃうのも悪いからね』
MEIKO:『そうね。わたし達がついていきたいって言ったら、 みのりちゃんに気をつかわせちゃうかもしれないし』
リン:『大声出しちゃダメだよ! 絶対しーっ!』
レン:『それで言うと、一番リンが不安だけどね……』
第 6 话:エンジョイ高校生活!
先生:えー、それではこの問題を誰かに——
みのり:はいはいはいはいは~~いっ! わたし、できますっ!
先生:え、えっと……なんだか今日は妙に張り切ってるね。 じゃあ花里さん、前に出て解いてみて
みのり:任せてくださいっ!
山田:はあ~、先生に次の実験の準備頼まれちゃった……。 せっかくの休み時間なのに——
みのり:お困りでしょうかっ!?
山田:は、花里さん……!?
みのり:実験の準備だよね! それなら、わたしがやっておくよ!
みのり:だから山田さんは、休み時間を思いっきり満喫してね!
山田:ええっ…… よ、よくわからないけど……ありがとう?
みのり:ふうっ、もう放課後だあ……
みのり:充実した1日だったな~! 掃除当番もやって、教室ピッカピカにしちゃったし♪
志歩:みのり、お疲れ
みのり:あっ、志歩ちゃんこはねちゃん!
こはね:なんだか今日のみのりちゃん、すごく張り切ってたね。 積極的に手をあげて答えたりして
志歩:まあ、見事に間違ってたけどね
みのり:そっ……それはいいの! 大事なのは授業に参加する気持ちだから!
志歩:ていうか、どういう心境の変化? そんな優等生キャラじゃなかったでしょ
みのり:それは——
みのり:前に単位制にいくこと考えてるって話、したでしょ? それでわたし……決めたんだ
こはね:あ、もしかして……
みのり:……うん。 遥ちゃんと一緒に、2年生から単位制にいくことにしたの
志歩:……そっか
みのり:だから、普通の学校生活が送れる時間も もう少ないなって思って、1日1日を大事にしようと思ったんだ!
みのり:単位制にいったら、みんなと一緒に 授業受けたり、準備したり、掃除したり…… そういう機会もきっと少なくなっちゃうと思うから
志歩:……なるほどね。 そういうことなら、今日のみのりの奇行も納得できるよ
みのり:えーっ、奇行ってひどいよ! わたしは一生懸命やってたのに!
こはね:ふふっ……
こはね:……でも、そっか。 もう決めたんだね
こはね:どうするんだろうって志歩ちゃんとも話してたんだけど……。 ちゃんと答えが出せたみたいで、よかった
志歩:そうだね。 ……頑張って、みのり
みのり:ふたりとも……
みのり:……えへへ。ありがとう!
みのり:——って、もうこんな時間だ! バイト行かなきゃ!
こはね:あ……今日、バイトの日だったんだね
こはね:でも、これからアイドルのお仕事に集中していくってことは、 もしかしてバイトも……?
みのり:うん……。 ちょうど今日、辞めますって話もしようと思ってたの
こはね:そっか……
みのり:じゃあわたし、もう行くね! また明日ね、志歩ちゃん、こはねちゃん!
志歩:うん、またね
こはね:すごいね、みのりちゃん。 夢にまっすぐ向かっていくって、決めたんだ
志歩:うん。 ……かっこいいよね
志歩:……あ。そういえば、 今日は咲希も夕方からバイトだって言ってたな
志歩:もしかしたら、みのりとシフト一緒かも
こはね:そっか。 ふたりって、バイト先一緒だったっけ——
咲希:なになに、アタシの噂話!?
こはね:わっ、咲希ちゃん……!?
志歩:今日、バイトじゃなかったの? みのりはもう行ったけど
咲希:えっ、早いね? まだ時間には余裕あるはずだけど……なんでだろ?
志歩:……もしかしたら、学校だけじゃなくて バイトも張り切ってるのかも
咲希:どういうこと? みのりちゃん、やる気満々なの?
こはね:え、えっと——
志歩:——実はね
咲希:……そうだったんだ。 みのりちゃん、単位制にいくんだね
咲希:バイトも辞めちゃうのかあ。 一緒に働けるの楽しかったから、寂しいなあ
こはね:そうだよね……
咲希:でも、夢に向かうみのりちゃんは、かっこいいな! アタシも寂しいけど、応援したいって思うよ!
咲希:でも、それなら……、 もう今までみたいに遊んだりは、できないってことだよね……
咲希:いいこと思いついちゃった!
こはね:えっ?
咲希:しほちゃんとこはねちゃん、このあと暇?
志歩:……今日は練習もないし、 こはねとどこかで食べて帰ろうと思ってたけど
咲希:お~っ、ちょうどよかった! じゃあその時間、アタシのサプライズ企画にちょうだ~いっ!
こはね:サプライズ企画?
咲希:フッフッフ。 そしてこの企画には、あとふたり必要なのだ。 ってことで——
咲希:もしもし~! えへへ、ちょっと相談があるんだけど……
志歩:……何たくらんでるんだか
数時間後
カフェ
店長:——そっか。 それじゃあ、うちで働くのもあと少しになっちゃうんだね
みのり:……はい。 わたし、このバイト好きだったし、すごく寂しいんですけど……
みのり:そのっ……、今までありがとうございました! あと少しになっちゃいますが、 最後の日まで一生懸命働かせていただきますっ!
店長:ふふっ、その気持ちはありがたいな。 引き続きよろしくね
店長:それにしても、『アイドルの仕事を頑張る』か……。 いいね。夢を追いかけるって
店長:今よりもっと有名になったら、 『この子、うちで働いてたんです』って いろんな人に自慢しちゃうよ。頑張ってね!
みのり:あっ……
みのり:ありがとうございます! そう言ってもらえるように、たくさんがんばりますっ!
???:みのりちゃ~ん……
みのり:へっ? この声は……
咲希:話は聞かせてもらっちゃったぞ~っ!
みのり:さ、咲希ちゃん!?
咲希:ってことで——
咲希:お疲れさまでした、店長! そして行くよっ、みのりちゃん!
みのり:え~っ、なになに!? っていうかまだ着替えてないよ~っ!
第 7 话:ドキドキサプライズ
スクランブル交差点
みのり:さ、咲希ちゃん、突然どうしたの!? 一体どこに——
咲希:はいっ、とうちゃ~く♪
みのり:へ……
遥:みのり、バイトお疲れさま
みのり:どっ……どういうことっ!? なんでみんなが一緒に……
咲希:フッフッフ~
咲希:ぱんぱかぱーん! これより、『みのりちゃんと、はるかちゃんを応援するの会』を 開催しまーす♪
みのり:わたしと遥ちゃんを、応援するの会……!?
一歌:咲希から教えてもらったんだ。 みのりと遥が単位制にいくみたいだって
みのり:咲希ちゃんから……
咲希:えへへ、アタシはしほちゃんとこはねちゃんから その話を聞いたんだけど……
咲希:ふたりが単位制にいっちゃったら、 こうやってみんなで一緒に遊んだりすることも 少なくなっちゃうってことだよな~って思って
咲希:だからその前に、 このメンバーで最高の思い出を作りたいなって思ったんだ!
こはね:今日はもう遅いし、 日を改めたほうがいいんじゃないかって話にもなったんだけど……
志歩:練習とか収録とかで忙しくて、 みんなの予定があわなかったんだよね
咲希:そうそう! だったらサプライズも兼ねて、 今日やっちゃおーって話になったの!
一歌:今日みんなで集まれたのも、結構奇跡的だもんね
咲希:——ってことで、 時間的にもう遅いから、できることは少ないけど……
咲希:今日を忘れられない思い出にするために、 めいっぱい遊び倒しちゃお~っ!
みのり:咲希ちゃん……みんな……
みのり:ありがとう! すっごく嬉しいよ!
みのり:でも、そんなこと考えてくれてたなんて思わなかったなあ
遥:ふふっ、私も、連絡もらった時はびっくりしたよ。 でも——
遥:せっかくだし、私達もたくさん楽しんじゃおう
みのり:遥ちゃん……
咲希:よ~っし! じゃあさっそく、どんどんいっちゃうよ!
咲希:まず初めは——
咲希:この新メニューのケーキが、すっごくおいしいんだって!
一歌:へえ……夜限定なんだ
こはね:今日来れてよかったね! ……でも、何種類もあって、どれ頼むか悩んじゃうなあ
みのり:じゃあじゃあ、みんなで違うの頼んで分け合いっこしようよ! いろんな味が楽しめちゃうよ~
志歩:いいね。 じゃあ私は、このウサギがのってるやつ頼もうかな
咲希:お? しほちゃんらしいですなあ
志歩:べ、別に全員違うの頼むなら らしいもらしくないもないでしょ……
遥:じゃあ、私はこのクマがのってるケーキ頼むから、 クマの部分は日野森さんにあげるね
志歩:だから気にしなくていいって!
みのり:うう~ん…… 全然ボール当たんないよ~
志歩:まあ、当たってはいるけどね。 ……隣のレーンに
一歌:みのり、前も隣のレーンに当ててたね
咲希:えっ、この音って……パーフェクト!? 一体誰が——
遥:なんか、全部当てられたみたい
咲希:すっ……すご! これがアイドルパワー……!?
みのり:え~っ! わたしもアイドルなんだけどな~!!
こはね:が、頑張って、みのりちゃん! 次は当たるよ!
遥:うーん…… あと少し……ほんの少しだけ右かも
一歌:こっ……これくらいかな
咲希:あ~~っ、いきすぎだよ、いっちゃんっ!
一歌:……ダメか。 もう少しだと思ったんだけどな
こはね:みんな、何か取れた?
一歌:ううん、こっちはダメ——って
一歌:そ、そのいっぱいのぬいぐるみは……!?
こはね:あ、実は青柳くんがこういうの得意で、 前に少し教えてもらったんだ
咲希:とーやくんか~! たしかに上手だよね! アタシも欲しいの取ってもらったことあるよ!
こはね:青柳くんに比べたら、私は全然まだまだだけど……。 今日はちょっと頑張ってみたんだ!
遥:すごいね……
みのり:UFO師匠と呼ばせてくださいっ!
志歩:名前ダサすぎでしょ
みのり:(……えへへ。 みんなと一緒に遊べるの、やっぱり楽しいな)
みのり:(今日、時間を作ってもらえて本当によかった。 ……咲希ちゃんには、い~っぱい感謝しなくちゃ!)
みのり:(……単位制にいったら、 こうやって遊ぶことも少なくなっちゃうと思うけど……)
みのり:(——ううん。 だからこそ、今日は最後まで、い~っぱい楽しまなくっちゃ!)
みのり:はあ~! たっくさん遊んだね!
遥:うん。 あっという間だったけど、すごく濃い時間だったな
志歩:たしかに、休日3日分くらい遊んだ気がするね
こはね:私も……最近はこうやって遊ぶこともあんまりなかったし、 なんだか、すごく息抜きできた気がするよ
一歌:たしかに…… 私達も、ワンマンの準備とかで忙しかったし
咲希:そうだよね! 久しぶりに思いっきり遊べて、 アタシもリフレッシュできちゃった♪
咲希:……みのりちゃんと、はるかちゃんはどうだった? 今日、ちゃんと楽しめたかな?
遥:もちろん、最高の思い出になったよ。 ね、みのり
みのり:うんっ!
みのり:今日こうやって集まってもらえたことも、 すっごくすっごく嬉しかったけど——
みのり:こんな風に応援してくれる友達がいて、わたし…… 本当に幸せだなあって思ったんだ
咲希:みのりちゃん……
みのり:だから……、わたしにとっては、 みんなに会えたこと自体が最高の思い出だったなって思って——
みのり:——みんなと友達になれて、本当によかったって思った
咲希:よっ……
咲希:よかった~~っ! ねっ、いっちゃんしほちゃんこはねちゃんっ!
志歩:ま、こんな時間に集まった甲斐はあったよね
みのり:急なことだったのに、本当にありがとう! 今日は本当に——すっごく、すっご~く楽しかったよ!
みのり:……だから……
みのり:今日はこれでお別れなんだって思うと、ちょっと寂しいけど……
一歌:……ううん。 まだ、終わりじゃないよ
みのり:えっ?
こはね:ふふ、今日はまだまだ、ふたりにサプライズがあるんだ!
遥:サプライズ?
咲希:うん。 実はね、バイトの前にみんなでプレゼントを買ったんだ!
みのり:え……っ
志歩:はいこれ。 ふたり、おそろいのボールペン
咲希:結構いいブランドの、いいやつなんだよ! それで、書き心地もよくて!
一歌:咲希、『いい』しか言えてないよ
こはね:どんなものをあげようってみんなで考えたんだけど…… やっぱり、仕事で使えるのがいいなって話になったの
こはね:それで…… ふたりとも配信の時に台本とか企画書とか作ってたでしょ? そういうもののチェックをする時に使えるかなって
志歩:3色ボールペンは結構役に立つって、 前にお姉ちゃんも言ってたしね
みのり:……そんなことまで考えてくれたんだ……
一歌:でも、なんかこういうことすると 一区切り、って感じがしちゃうけど…… これで最後じゃないからね
咲希:うんっ! アタシ達は、これからも ふたりと仲良くしていきたいって思ってるよ!
みのり:ふたりとも……
志歩:きっと、勉強とか大変になるだろうけど…… もし助けが必要になるようだったら、いつでも声かけて
こはね:みのりちゃんと遥ちゃんにいつでもノート貸せるように、 私達も真面目に授業受けなくちゃね
みのり:……——っ
みのり:ありがとう!
志歩:わっ……みのり!?
みのり:ホントにホントにホントに…… 本当に、すっっっごく嬉しいよ!
みのり:わたし、今日のこと…… きっとこの先も、ずっと覚えてると思う
みのり:みんなと一緒に遊べたこと、 一生の宝物にするから!
こはね:みのりちゃん……
志歩:……大袈裟なんだから
第 8 话:変わらない想い
スクランブル交差点
みのり:えへへへ……。 今日は本当に楽しかったね、遥ちゃん!
遥:そうだね。まさか、こんなサプライズを 用意してもらえるなんて思わなかったな
みのり:ね! これから毎日をちゃんと大事にしようって思ってたけど…… 初日から忘れられない思い出ができちゃったよ!
みのり:単位制にいっても、今日のことを大事にして——
???:『みのりちゃん、遥ちゃん!』
みのり:えっ? この声って……
レン:『こんばんは、ふたりとも』
遥:みんな、どうしたの?
リン:『実はね、わたし達…… 今日ずっと、みのりちゃんの学校生活を見せてもらってたんだ!』
みのり:ええっ、そうだったの!?
KAITO:『みんなが大切にしてる学校生活っていうものを、 僕達も実際に見て、知りたいと思ったんだ』
レン:『愛莉ちゃんから話をしてもらった時、 たいしたアドバイスができなかったからね』
ルカ:『ごめんなさい、勝手にこんなことをして。 でも、どうしても普段のみのりちゃん達の様子が知りたかったの』
みのり:ううん、全然大丈夫だよ! それに、今日はすっごくタイミングよかったと思う!
みのり:学校生活を大事にしようって思って、 いろんなことやってみた日だったから!
みのり:あっ……授業で答え間違えちゃったのは 見なかったことにしてほしいけど……
MEIKO:『ふふっ、そんなこともあったわね』
ミク:『みのりちゃんの学校生活って すごくキラキラしてて、とっても楽しそうで…… わたしも学校に行ってみたいなあって思っちゃった!』
ミク:『でも単位制にいったら、今日みたいなことは、 できなくなるかもしれないんだよね……』
ルカ:『……そうね。 みんなが、単位制にいくことに悩んでいた理由…… よくわかった気がするわ』
レン:『……でも僕は、大丈夫だって思ったよ』
レン:『みんなに話を聞いた時から、 みんなが大事にしてる友達がどんな子なのか、 ずっと気になってたんだ』
レン:『それで今日、実際に みのりちゃんと遥ちゃんの友達を見て——』
レン:『友達も、ふたりのことを すごく大切に想ってるって感じたよ』
みのり:レンくん……
レン:『だから僕は、大丈夫だなって思ったんだ。 みんなは、お互いに強い気持ちを持ってて、 その強さで結びついてる』
レン:『それは前にカイトくんが言ってたように、 簡単に消えるようなものじゃなくて——』
レン:『みのりちゃん達が、どこにいたって変わらないって』
みのり:あ……
みのり:……そうだね
みのり:わたしも今日、みんなと一緒にたくさん遊んで、 心のこもったプレゼントまでもらえて——
みのり:本当に、みんなと友達になれてよかったと思ったし、 みんなとなら、これからもずっと友達でいられるって——
ミク:『みのりちゃん……』
みのり:だから、わたしも……大丈夫。 1年って、短いあいだだったけど…… わたしの普通の高校生活は、すっごく楽しかったから
みのり:この思い出を大事にして、前に進もうって思うんだ。 夢のために……
みのり:それで、全力でお仕事をやって、 今よりもっともっとも~っとMORE MORE JUMP!を たくさんの人に知ってもらって、いつか——
みのり:わたしのことを応援してくれた友達みんなにも、 希望を届けられるような存在になりたいな
遥:みのり……
みのり:……なんて、ちょっと恥ずかしいけど
ミク:『きっとなれるよ。 みのりちゃんなら』
みのり:ほ……ホント!?
MEIKO:『そうね。だってみのりちゃんは、 アイドルがお客さんと想いをわけ合うものだって知ってるもの』
ルカ:『みのりちゃんだけじゃないわ。 遥ちゃんも、愛莉ちゃんも、雫ちゃんも……』
ルカ:『MORE MORE JUMP!のみんなは、 今までたくさんの人達と想いをつなげてきたはず』
ルカ:『それって実は、とても難しいことだと思うの。 お互いにお互いのことを想って、初めて成立することだから』
みのり:ルカちゃん……
KAITO:『……そう考えると、友達とのつながりの話と似てるよね』
KAITO:『みんななら、どんなにたくさんの人達とだって 想いをつなげられるし——』
KAITO:『希望を届けられるって、僕も思うよ』
遥:カイトさん……
MEIKO:『みのりちゃんと遥ちゃんも単位制に進むことになって、 これからみんなは今までより、 もっと本格的にアイドル活動をすることになって……』
MEIKO:『お仕事も増えて、いろんな人にみんなのことを知ってもらって。 それはとっても楽しいことだと思うけど…… その分、壁にぶつかることも増えると思うわ』
MEIKO:『でも、わたしはそういう時ほど、 みんなの大切な気持ちを忘れてほしくないと思うの』
みのり:大切な、気持ち……
リン:『あっ、わたし、わかるよ!』
リン:『みのりちゃんもさっき言ってた、 “みんなに希望を届けたい”って気持ちだよね!』
KAITO:『たしかにそれは、MORE MORE JUMP!の 一番大切なもので……これからも変わらないものだね』
MEIKO:『ええ。みんなは今までも、 その気持ちで様々なことを乗り越えてきたわ』
MEIKO:『だから、それさえ忘れなければ、 きっとどんなことがあっても大丈夫——』
MEIKO:『わたしは、そう信じてるの』
みのり:めーちゃん……
みのり:(……そうだよね)
みのり:(これからは、生活がいっぺんに変わって…… きっと、今見えてないことも見えてきたりして)
みのり:(順調なことばっかりじゃなくなるかもしれないし、 つらいなって思うことも、あるかもしれない)
みのり:(でも……)
みのり:ありがとう、みんな
みのり:わたしも、どんなことがあっても大丈夫だって思うよ
遥:みのり……
みのり:あっ……も、もちろん、大変なことは大変だし、 やだなあって思うようなことを 経験しないといけなくなったら怖いなって思うけど……
みのり:でも、わたしには、めーちゃんが言ってたみたいに 『希望を届けたい』って想いがあるし——
みのり:MORE MORE JUMP!のみんなが、 そばにいてくれるから
みのり:今までも、いろんなことがたくさん…… ホントにたくさんたくさんあったけど、 全部みんなと一緒に——
みのり:——ミクちゃん達とも一緒に、 乗り越えてこれたって思ってるんだ
リン:『わたし達とも……』
みのり:……えへへ。 なんか恥ずかしくて、 こういうこと言うタイミングなかったんだけど……
みのり:いつも、わたし達のことを気にかけてくれて、 本当にありがとう
みのり:今日も、学校生活を見て、 わたし達のことを知ろうとしてくれて…… そんなみんなの気持ちがすごく嬉しかったよ
ミク:『みのりちゃん……』
遥:そうだね。私達が悩んでる時はいつも、 ミク達が話を聞いてくれて、アドバイスをくれるしね
遥:……本当に感謝してるよ。 みんなに支えてもらってること
みのり:うん! ミクちゃん達に支えてもらわなかったから、 わたし達ここまで来れてないもんね
みのり:そういう意味では——
みのり:ミクちゃん達も、 MORE MORE JUMP!の一員って感じだよね!
ミク:『……!』
みのり:あっ……なんて、 アイドルの先輩に失礼でしたでしょうか!?
MEIKO:『……そんなことないわ』
KAITO:『うん、すごく嬉しいよ! ……今の言葉、大切にするね』
みのり:よかった!
みのり:……わたしね、ミクちゃん達がいつも わたし達を応援したいって気持ちでいてくれてること、知ってるよ
みのり:だから——
みのり:これから、がんばっていきたいって思うんだ。 何があっても……
みのり:ミクちゃん達がわたし達とつなげてくれた想いに、 応えられるように——
みのり:もっともっと、も~っと! たくさんの人に、希望を届けられるように!
リン:『……うん!』
ミク:『楽しみにしてるね!』
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